2回
2016/07 訪問
紳士淑女向けの優良居酒屋
大人としてはある程度品格のある居酒屋も知っておくべき。
そう考えて私はターミナル各駅には上司・先輩を招待しても満足してもらえる優良居酒屋をストックしています。
池袋はその条件に当てはまる店がたくさんあるのですが、その中でお勧めの一つが当店【ゆるり】です。
年に4~5回の訪問数ですが、直近では、ある企業の取締役との懇親で行きました。
当店【ゆるり】は客層がアッパークラスの方も多く、宴会のハイシーズンは予約が重なります。ただ今回は事前に席が空いているのは確認しており、肩ひじ張らずに楽しんでもらうため地下一階の掘りこたつ席に自然に案内をしてもらいました。もし本格的に接待的な宴席(個室じゃなくて)をするなら、B2フロアもあるので予約しておくと良いでしょう。
注文は個別注文だったので、刺身盛りとハラス焼き、サワラの西京焼、天ぷら盛り合わせ、あたりをバババッと頼んで日本酒の美味しさを味わいました。ちなみに使用料金が高めなのは完全に獺祭の飲みすぎです。コースを使えば5000円で収まりますからご安心を。
個人的には魚の仕入れの質が良いと感じているので、握り寿司に流れることが多いのですが、最初に注文してみてもいいかなと思います。
とにかく学生や若者だけのグループが絶対入ってこない店づくり(B2は特に)なので、大人同士でゆるりとした時間を過ごしたい方は使ってみてはいかがでしょうか。
2016/08/17 更新
池袋の西口のランドマークとして、ロサ会館を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。若い頃夜通し遊んだり、映画を楽しんだりと、青春の思い出を聞くことも多い場所です。そのROSA会館が面する通りはロマンス通りと呼ばれているのですが、地域を代表する優良店が集まっている場所でもあります。
当店【旬魚 ゆるり】は池袋の良心的な面を代表するような店です。派手な宣伝は全くしませんが、地位・立場のある方達が人数の多い宴席の際に贔屓とするような店で、実際、繁忙期には全く予約が取れなくなることもあります。
店舗としての特徴は、利益重視ではない固いお店だという印象を持っています。
席数に比べて調理場や接客の従業員が多く、特にドリンクはオーダーから遅れたりすることが滅多にありません。
料理も工夫した数あるメニューから選ぶことができますので、時期ごとに通っても飽きがこない店でもあります。
やはり資力がある店は優良なサービスに力を注げるってことですね。
さて、今回はとある先輩の接待&会談で、3名での訪問です。先輩はライフネット系の仕事に就いていた方で、昔は「○○イチの酒豪」との異名をとっていたとの噂です。若干ビビりながらの会食になります。
当店【旬魚 ゆるり】はB1Fに入口があり、靴箱に靴を入れて店内に入ります。訪問日は平日の早い時間だったのでお客の入りは3割程度です。ご主人には訳あり(接待的な事情)を話していたので、B2Fの半個室的なスペースに案内されました。比較的広く席をとってあるため居心地が良い場所です。
まずはお互いを探りながらビール(サントリー・モルツ・ザ・ドラフト/500円)で乾杯になります。はい、手品のように一瞬で無くなりました。とても定年を迎える方の飲み方ではありません。たじろぎながらも、すぐさまお替りを注文し、代わりのグラスは直ぐ来ましたが、たちまち8割方胃の中へ流し込まれてしまいます。
私達の間ではこういう方を枠(ワク)って呼んでます。際限なく飲む人はザルって言いますが、引っかかる網すら無いんで「ワク」です。
こういう時は熱燗に限ります。ビールで張り合ったらお腹パンパンになってしまいます。メニュー表を見ると、あさ開の上撰辛口がありましたので2合徳利(840円)を注文しました。高級酒ではありませんが、熱燗に適しているとして定評のあるお酒ですね。酸味もありながらスッキリしているので、心地よく量が飲めてしまうこともあったりします。
料理はひと工夫したものが多いので、今回は先輩の顔色を窺いながら注文していきます。
まずは定番の刺身5点盛り(2,400円)です。どれも厚手で、特に今年のブリは本当に美味しいです。
じゃことトマトの寄せ豆腐(580円)はシャキシャキのトマトと味の濃い豆腐たっぷりのスピードメニューです。
山芋ステーキ明太子風味(550円)は当店における私の一押しです。山芋のシャコシャコした食感に珍味風の味付けをしていて、グイッと杯を飲み干したくなること請け合いです。
揚げ出し豆腐は丁寧な調理とちょっと濃い目の味付けで480円。
筑前煮は結構とろっとろにコクのある煮込まれ方をしていて、やはり居酒屋らしいツマミ向きの料理になります。
他にもいろいろ頼んだのですが、当店では寿司も定番メニューとなっているため、おまかせ寿司盛り合わせ(3,000円)も頼みました。高級店のそれではないですが、そこそこ良質ですよ。また、細巻き・手巻きなんてのもいろいろあるので、〆替わりに頂いたりすることも多いです。
さて、熱燗は何本飲んだか分からないのですが、ほとんど私は防戦一方になってきました。あてにしていた私の隣の助っ人は、すでにウーロンハイなんぞに逃げています。時間は午後9時、先輩は私の様子と、高級そうな腕時計をサッと見て・・・
「○○(私)君、では帰ろうか。今なら◇◇分の電車に丁度良いね」
だそうです。
これは呑兵衛としても社会人としても完敗です。
男とはこうありたいものです。