『◆日経ビジネス 食べログを信用しますか?の記事を受けて』kuidouraku11さんの日記

呑兵衛の居酒屋ガイド

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日記詳細

日経ビジネスに食べログのやらせ問題(ステルスマーケティング)を指摘する記事が掲載されています。

◆日経ビジネス
食べログを信用しますか? やらせ依頼の全文掲載
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00087/022700025/

この記者さんは、定期的に食べログなど口コミサイトで横行するステマ問題を取り上げていただいているようで、かなり綿密な取材をもとに記事を構成されています。例えば、名古屋の有名な食べ歩きブロガーに対して実際に聞き取りを行って、やらせ記事掲載の依頼手法や、その組織の分析、そしてその依頼をする残念な(Z級の)店の事についても解説をしています。実に真実味があると感じました。
そして、今回のコロナ騒動では売上を減少させた店が多く存在することから、やらせ代行業者の更なる蔓延を懸念し、「正直者がバカを見る状況を許してはならない」と主張されている点には、強く共感するものがありますね。

そして、今回の記事では特に目新しい指摘があります。
何と、口コミ代行業者には筋の良い業者と悪い業者が存在するとの主張が紹介されているのです。
確かに、やらせレビューを上げることでは同じ穴のムジナではあります。しかし、そのスタンスには大きな違いがあるのです。例えば、真実味のある感想を書いた上で店への報告書まで作成するのが良い業者で、そもそも訪問すらせず安価で低質な記事を乱発するのが悪い業者なのだそうです。ステマの質の上でも二極化が進んでいるという主張ですね。
つまり、これを深読みすると、飲食業界の発展と繁栄に寄与する意思のある業者と、飲食業界に寄生するだけでユーザーに被害を与えるだけの業者の「2種類」が存在するのだと理解することができます。

私はこれ迄も、ステマ行為者について幾つかの群集団があると指摘してきました。
江戸時代の幕藩体制を表すのに親藩・譜代と外様という用語がありますが、この相関関係はかなり似たところがあります。私のような脱藩浪士にも値しない泡沫レビュワーが言うのもなんですが、そろそろこの仕組みは堂々と公表すべき時期に来たのではないでしょうか。
ちなみに記事には黒幕は都心の居酒屋などとも書いてありますが、こちらも既にkuidoの平次はお見通しなのかもしれません。

なお、記者さんは事務局に取材を申し込み、以下のような書面での回答を受けたそうです。
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食べログ事務局では全国各地で定期的にオフ会を開くなどしてレビュアーが実在していることを確認しているほか、口コミ代行業者にやらせを持ちかけられた飲食店から通報を受け付ける「やらせ業者通報窓口」を開設するなどの対策を取っている。
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なるほどなるほど。私もレビュワー歴が4年程になりますが、この辺の真実はどうなのでしょうか。本当にやらせ業者通報窓口は機能しているのでしょうか。
「正直者がバカを見る状況を許してはならない」という主張は私も同じです。

例の騒動のため飲食業も事務局様も大変な時期だと思います。
ただしここ暫くの飲食街を見ていると、贔屓客を抱える真面目な店とそうでない店の差は歴然です。これは業界構造自体に地殻変動のような変化が起こるのかもしれません。
ユーザーにとって良い店が栄えるようになって欲しいと、心から願っております。


♪♪♪(追記)♪♪♪
黒幕さんから お誘い ついた
しろやぎさんたら 知らずに たべた
しかたがないので 捨魔を かいた
さっきの お店の 真実なぁに

黒幕さんから 営業 ついた
店主さんたら 代行 依頼
しかたがないけど 売上のため
料理人の 矜持は どこへ

しろやぎさんたら 捨魔に なった
ビューワーさんたら 知らずに 読んだ
行ってみたけど オワコン かもね
さっきの お店の 真実なぁに
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