『愛と言うモノがあるのなら』パコ崎ミャ子さんの日記

パコ崎ミャ子は、どうすればイイ?

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パコ崎ミャ子 (東京都) 認証済

日記詳細

どんな世界でも、「信頼」を得るには何年と歳月がかかるのに・・・、失う時は一瞬だ・・・な。

・・・。
・・・。
・・・。

韓国、釜山、ホテルで・・・。

会議室として使う一室で自前のラップトップを閉じ、沢山の電子機器とそれを扱う人の塊からスッと離れる。
その塊の一部と化していた自分に休憩を与え一息入れるため。
気分転換、シャワーを浴びに別階のホテルの自室に移動する。

動き出したエレベーターの中で、イロイロと「脳裏」をめぐる・・・。

・・・釜山、釜山、釜山なのよね・・・ココは・・・。じゃ・・・チャガルチ市場でも中心部からだいぶ離れた西側の周辺路地に入り込めば、おいそれとは知り合いに会うことも見つかることもないだろうなぁ・・・。市場独特のディープな人の流れに身をゆだねれば、空気が馴染むように存在の希薄さを目の当たりに出来、なおかつ実感できるだろう・・・。

ちょっと疲れすぎてきて、「私なんかは、ちっぽけだ~♡」と確認したくなってきた・・・~♡

人、一人の価値など、誰かが祭り上げてこその価値であり、己で声高に「オレっちは凄いんだ!」と吹聴しても、言うこと書くこと気の無い目で追ったとしても薄っぺらぺらの内容でしか無いものだから・・・正直、飽きるのが早くて・・・。
2秒後にはその存在とか意味とか内容とか、そいつのコトなんか忘れてスタバでバカ話しながらお茶しているだろう・・・。



・・・。
釜山での駆け引きギガ強めのお仕事~♡。

いい歳の大人がたいそうな人数でホテルの一室に閉じこもり、飛び込み情報の是非にジリジリともイライラとも感じる雰囲気をお互いにキャッチ&リリースする。
毎度毎度、何を騒いでも大筋から外れる事なんて「絶対」に無いのに、毎回、心配性の方々は仕事を増やしてくれる。アホみたいだ・・・。私を含めての全員が・・・だが・・・だがだガ。

正直、イレギュラー専用の代えの代えの代打カメレオン女優としては、待機だけで大金getだと思うと気は楽のハズなのだが・・・。
意外と楽観していると不思議と状況は切迫するモノで・・・。
国内の御祝い事と並列で国外の話を進行させるなど、どだい無茶なアドリブ演出。
そのため普段出張用に準備している極秘スーツケースを丸々忘れて出国してしまった。中には、カップ麺、ご飯ですよ、イカの塩辛、ツボ貝缶詰、カップスープの素、乾パンなどなど詰め込んである。それと、心の友、なめ茸も・・・。

で、現地に来てみると、予想以上の修正写真の影響か予約の電話が鳴り止まネェ・・・。
終日完売御礼都会からの2週間限定超人気元〇V単体女優出稼ぎ嬢参上状態♡

アチラコチラに、なだめすかしの「七三分けの介護」や「刈り上げ耳だしの入浴介助」のために連れ回される。
まぁ・・・、料金内に含まれていることは、嫌な顔せずに張り付き笑顔で対応するけど、正直、道具の消耗が激しい・・・。薄青く色を放つビニールのバックの中に大量に持って来たローションとイソジンが直ぐに無くなるのではと心配になる。Amazonでペ〇を検索し、届け先住所を追加しないと・・・。速達便って国際郵便にあるのかな?大丈夫かな?ははっ~♡

そんな・・・戯言を言うくらい・・・飽きたぜBaby。

飽きたと言えば・・・、何と言っても「ホテルめし」。

・・・不味くは無いし、旨くもない・・・。最高級なナンチャラで2星のトンチャラとか言われても2週間も食べ続けると・・・贅沢な悩みで・・・口が飽きる。飽きまくる。歌舞伎揚げにマヨをつけてラー油をたらして、コーラをラッパ飲みしたい気分ゼよ・・・。
待機も移動先も、高そーなホテル、ホテル、ホテル・・・。ラブホのレンチンピラフとかタコ焼きとか甘すぎる缶コーヒーが超恋しい・・・。ついでに風呂場に置いてあるkissグミも口に放り込んでクチュクチュしたい気分だ♡

・・・しかし、・・・よく、インスタとかで、連日の高級店の写メをアップしまくる下品な御仁とかいるけど・・・、自分がそげな状態になると、逆にそんな状態化を楽しめる舌の優位性はマジで正直信じないし信用なんか全くできなくなる。
連日連チャンの高級だけをキーワードに作られた料理の似たり寄ったり味わいが喜びにつながるのだとしたら、よっぽど悲しい育ちか、恵まれない体験が、こっぴどい味わいの経験があったとしか思えないないヨなぁ~と、単純に思う。

・・・簡単に言うと「食い意地が・・・」と言うモノは、どの角度から見てもインヒィールドフライを落球するほどのゲスすぎて魅力の無い程度の低~い話なんだとストレートに思う。

・・・まぁ、なんだ・・・、普通の女子なら食い物の話しかしないメンズに魅力なんかこれボッチも持てないし、更に逆に、食い物の話もロクすっぼ出来ないメンズなどはプライベートでハナから相手にもしたくないし、そいつらの前でパンツを脱ぎたくはないし、脱がせたくもない♡

普通の一般的パーピーとしては、たまに味わうからの高級品であって、常時であったら高級品も並みの味わいでしかないと思うのだけどネ♡

・・・しかも、・・・意外と知られていないことに・・・、味の「美味しい」とか「マズイ」って、舌先、口先から入った情報を「脳」が精査して判断しているんだヨ~♡

「脳」が判断しているんだよ。舌じゃなくて。「脳」が判断しているの。

「脳」がね。「脳」が。

「脳」が。
「脳」が。
「脳みそ」がネ。

そんなに、己の「脳」は優秀なのか?

「味だけは分かる」って、そんな細部に特化した「脳」などあるのか?
そんな「脳」ってあるの?
あるとしたら「脳」の使いかた間違ってネ?

誰か、アカデミックに説明して。

まぁ、オイラの「脳」は「味など分からぬ」ポンコツだから。ははっ~♡

「脳」が判断するものに「絶対なんか無い」し、バグり誤作動の嵐の「脳の判断」なんて、その時々で「変化」するものなのに。逆に言うと、高級で美味し過ぎるモノを食べ続けて良しとする「脳」なんか、マジで最も信じられないけどネ♡
なんかイロイロ言っている人も居るけど、味だけの判断に特化している「脳」なんてあるわけないし、そんなご都合主義などチャンチャラ可笑しい。

そんなに何でも分かる「脳」なら、何かイロイロと「結果」で見せて欲しい。

ひとまず、「どうしてコレが美味しいのか」を15000文字位で書き表して欲しい。
優秀な神の舌を持つ「脳」に~♡ ははっ~♡
「覚えている」とか「感じている」とか「記憶している」と言ったとしても、書き記し話してもらわないとそれが本当かどうかなんて誰も分からない♡

だから、世の中にはテストとか試験があるワケで、「そんなもので何が分かる?」の意見にハッキリと、「将来の可能性が分かる」と言い切れる。そこは、入り口ゲートで、ソコをくぐってやっとこスタートだからね。

くぐれないとしたら、まだスタート地点にすら立っていないって言うこと。
別の地点を探すしかないよね。だったら。

で、たどり着いた先が「味の話」というなら・・・。ははっ~♡
んな寝言を真に受ける程度の人達とずーっと戯れていて欲しい。
私にちょっかいとか出さないで欲しい。ウゼーから。マジで。

私が書くモノは私の「脳」が創り出しだモノで、「私もソウ思っていた」とか気安く言わないで欲しい。
もし、アンタら程度が思いつくことしか私の「脳」が思いつかないのなら、

今、この場で、今年、私の「脳」が稼いだ〇8億円を燃やして、笑って〇んでやる。

そんなことを誰が来ても言い切れるほど、私の「脳」は、「結果出していますから」。

・・・じゃ・・・、「金なのか?」の質問にも素早く言ってヤル。

「今持っている金がお前の値段。お前が稼ぐ金が世間から見たお前の価値」

その評価の上でも下でもない、それがリアルな現実だ。


・・・。
・・・。
・・・。


とか、言いたくなるくらい「脳」が疲れている・・・と、言うか、仕掛けの時限装置がmade inジャパンじゃない事の緊張感からか、気持ちが疲弊している。

・・・まぁなんだ、こんなにハートが弱く、プレッシャーにかすっただけで粉ごなになるミクロン単位の飴細工のような私は、極秘情報を「絶対に言うな」と持たされたとしても、5分も閉鎖的な空間に監禁されたら「飽きて」何でも自分からゲロってしまう・・・タイプみたいだ♡・・・、何度もしつこく「絶対に言うな」と言われれば、それが「フリ」と思うタイプなのでそもそもがドウなんだか・・・アレだけど・・・♡

そんな程度の私が1人いなくても・・・と、思ってしまったら、
スコーンっと、何かの囲いとか鍵とかベルトとか首輪とか肩紐とか腰ひもとか、全部外れてしまい・・・やっぱり寒くても人の温かみ会話のぬくもりをすれ違いにでも感じとれる、そんな気持ちの新鮮さを求めて、外にスルスルと抜け出して・・・しまう、ちょっと迷惑千万な・・・アタイ♡・・・おバカ♡ははっ~♡


と、なると釜山での目的地は決まっている。
港の馴染みのお店♡

ホテルを黙って抜け出す罪悪感があるが・・・。
早足で進む先の暗闇に浮かび、
ライトアップされた漁港市場のその地元色強めの場所に到達するころには、
ドキドキも落ち着き、ワクワクの期待感が凌駕してしまい、
気分は如実にまぎれて・・・超ぜつバカ楽しい~♡感じになっているだろう・・・と、言うか、すでに楽しいし♡

だったら、少しでも連絡が取れない時間が長い方が、今の私には・・・最高だ♡ははっ~♡

耳にイヤホンを突っ込んだスーツの人達が相手だから、GPSの入ったスマホと、発信機の縫い付けてあるガーターベルト、ベレッタM84チーターはホテルの自室に忘れたことにして、ベットの上にダイニングメッセージとして脱ぎ捨て置いてきている・・・♡。

裏口から薄着のママでフラフラと地下道を抜けて、道路を渡って、ガードレールをまたいで、鉄柵をくぐって・・・ははっ~♡

隠れ込むには・・・港町の裏の裏は最高の場所なり~♡

・・・しかし、かと言って、冬の釜山の夕方は寒い。寒すぎる。
市場の脇で、20万ウォンの綿のたっぷり入った、紺色ボア付きの漁港専用コートみたいなのを買ったら、レジで前歯が一本チャームポイントで欠けたオジサンがバッカスをおまけでくれた。
「감사합니다~♡ (カムサハムニダ~♡) 有難う感謝します~♡」
バッカスとは、韓国でポピュラーな栄養ドリンク。日本でいうリポビタンDのような立ち位置かな~。

紺色の綿入りのコートを羽織り、左手に持ったバッカスを飲みながらそのまま腕時計をチラ見。

「3時間くらいなら・・・まけるかな?」

3時間の猶予を期待しつつ目当ての場所?お店?たまり場?を目指す。

3時間あれば・・・。夕方から夜にかけて、結構・・・酔っ払うこともが・・・出来る・・・だろう♡
その頃には、アチラの対応の方向性も出来ているだろう。
向こうはしきりにジャンケンを仕掛けてきても、コチラが出す手は・・・どう考えても後出しと決まっているから・・・別にコッチがイライラすることは・・・何もないのだけど・・・。何故か意味を理解できない管外のメディアベッタリの出たがりコメンターもどきから、知り合いの知り合いの知り合いの伝手をたどってのlineが飛び込む・・・。
だから・・・、どうも、なんねーヨ。出来レースなんだから。観るとこが間違っているんだよ・・・。
ソレを理解出来ない人達が、国内国外からギャーギャー喚き散らして・・・正直、ウザ・・・。

だから、どうも無ねーよ。これって・・・経済戦争だから、ドンパチは見せかけで、結局、株価のやり取りなのがまだ分かんねーの? 国会とかと同じ、知られたくない法案や予算は、派手でドウでもイイ話の裏でスルスルと通り抜けていく。昔から・・・やり方は何にも変わらない・・・の。

シナリオ通りに進めば、イレギュラー対応組の作家に用はないんだし・・・。
そう思うと、今はしっぽりと・・・お酒でも飲むのが正解・・・と、思えてしょうがない。ははっ~♡

トボトボと、照明がつき出した闇を歩く。




・・・。




目当ての場所は、市場の端の端にまとめられた一角。
隙間だらけのトタンとブルーシートで囲まれた、秘密基地のような素敵なお店♡ 
お店の床となる空き地は整地はされていなく、道路伝いでアスハルト舗装予定程度に固められたむき出しの土。
所々には以前あったのか建物の基礎として使ったのかコンクリブロックがボコボコ突き出ている。
その出っ張りにとりあえずのトタンを突き刺し、その中に鉄パイプを組み、上からブルーシートをかぶせて、雨風をしのいでいる。

簡易にお店や屋台をブルーシートで囲ったワケでは無く、その囲い有りきの構造体♡
綺麗になる前の釜山にはドコにでもあった掘っ立て小屋の集まった集合露店。
今では、区画整理やら立ち退きで観光客の目の届かない隅の隅へと追いやられている。
周りにはひっそりと飾り窓の連なり・・・もあったり・・・して、それはそれで・・・そんな人達の生活が見えない人には、いつまでも見えない世界・・・。

どの国でも見せたくないモノは隠すのが常套手段。
別にソレが悪いとは言わないし、シュプレヒコールをあげるつもりも全然無いけど・・・ね。
でも、それを見て何かを感じると、奥歯を痛いほど噛みしめてしまう。ギシギシと・・・。

清潔第一オシャレでまとまりのある隠れレンチン食べ物と、ドコででも飲める味付きコーヒー豆で、入れ物の存在感強めのドリンクしかそろってないのに、嬉々としてアホみたいに高額なサービス料に席料を払うのがステータスと信仰している人達も居るのだろうから・・・。
逆に、街の片隅で肩を寄せ合い昔からの生活を営んでいて、入って来た客に「これも旨いぞ」「あれも旨いぞ」と頼んでもいないのに「サービスだ、いいから食え」と気の利いたツマミをドコドコと並べる、親戚の気のいいおばちゃん家に来た錯覚をさせる、そんな場所にそんな雰囲気に身も心もとろけさせる人が居る店を指示する一派があっても・・・いいだろう。

で、そんな最高のトタンとブルーシートとの囲いの中で、一酸化炭素中毒を時折気にしつつ七輪の煙を瞼で味わい、隙間だらけで超強めの風が通り抜ける環境の中、何の魚か分からないコチュジャンまみれの刺身やさっぱりしっとりのナムルなんかをアテに、熱湯割りジンロなんかを色付きのプラスチックのマグカップでほくそ笑んで一杯傾けると、生きている実感がなんとも言えない幸福感として湧き立ってくる。
身体の芯から。

荒く獰猛なお酒の方が、酔いの温度が身体に伝わると、中からふんわりと抱きしめられる感じがして安心する。

・・・イケてる男と同じ味わいだ♡

イロンナ意味で「強い男」に女は惹かれる。
優しいだけの味わいは、閉経後で十分だ。
現役の今は、ドンドン行こうゼ♡



この2週間、ずーっとこの国に来てから、ケチな理性と無駄な学識コンピューター化され感情を切り離した能面をつけたまま呼吸を続けるている。・・・正直、そろそろ辛い。・・・辛すぎる。
普段、アホずら寝ぼけづら弛緩しまくった顔面を日常的naturalに維持しまくっている己としては、マジで緊張感とか、緊急性とか、タイムリミットとか、赤か青のどちらの線を切るとか、発射ボタンとか、ヘソにピアスを開けるとか、ア〇ルバ〇ブとか、ちょっこしコタエル。身体にジンジン応えてくる。
そもそも、そんな訓練も調教も受けても無いし、ネービーシールズとは真逆なヌクイ生活しか知らないし、そげな専門学校にも通った事無いし、生まれつきの甘やかされ体質の身体だし、特殊性癖技能者とかでも無いし、そんな構造体にmyスタンドは仕上がってはいないし・・・。
マジで、インスタとかで趣味でマラソンとかベンチプレスを披露する自己陶酔ナルシストキモスギ肉体賛美派の人達を間違ってかすり見してしまった時に、暇す゛ぎでやる事無い無駄な努力、と嘲笑って見ていたけど、その実は対比感情の中に、その余裕がちょっと羨ましいと思っていたと・・・実感してきた。最近ね。

真の芯は、ドコまでいってもそげなアクティブな身体啓発運動を好まない基本文学部卒のパーティーピーポーだし、
パーティーピーポーのくせに仕事用のお面とかカブリモノを装着していないと、人の目を見て話すとか、人に要求を突きつけるとか、人に無理難題を吹っ掛けるとか・・・ソコまで行かなくても、ただイケてる男子と話すとか・・・naturalでは無理だし・・・そのくらい、ヘッポコだし・・・~♡。

ただ、不思議と全く意識しないオッサンとジーさんと子供とは平気に話せるが。
むしろ、大得意なんだけど・・・ネ。

まぁ、強めの酒が入れば何とかなって知らない人とかとも話せるとは思うけど・・・。

でも、この感覚・・・。何気ない顔して、すかして通勤している小一時間の間中、角々の曲がり道で、街角遭遇露出狂とかとの出会いを常に待ちわびて、250万ボルトの改造スタンガンと日本発売禁止の脳波電気信号遮断装置マイオトロンを使用するタイミングを虎視眈々と薄ら笑いで待っていアノ感覚に似ている気もする・・・。って、どの感覚だよ♡

まぁ、なんだ・・・。昔、新人の時に、

「・・・いいか、よく聞け。俺達の交渉戦術って実は世界一で、世間的な見せかけでは、ドブに笑いながら20~30億の金をドボドボと捨てているとしか見えないだろうけど・・・。その裏では、特殊回収班が後から顔色一つ変えないで、そのドブごと引っ張り上げてひっくりかえし、中から出て来た30兆円をメンドクサソウに数えているからなぁ・・・。
そんな成果を声高に言わないのが日本人だろ・・・。国の借金、借金って騒ぐけど、自国流通内の貸し借り何て、借金でもなんでもネーじゃん。本気で経済の話を出来るのって、たずさわっている現役の官僚しか話せないだろ。
・・・官僚経験者としては。
・・・じゃ、お前に聞くけど、日本以上に平和な国ナンていったいドコにある? 言ってみろ? あぁ?」

と、老いに負け死にかけの毛の抜けた猫のような大先輩に、辞世の句のように言われたっけ・・・。

忘れていた昔の話を一つフッと思い出しながら、特権もナンバーも外して、
一人の外国人として、トボトボと、外国の暗闇の中、ライトがまばらな道を歩く。

過去に「言われた事」や「アドバイス」なんかは、自分がそのレベルに立って始めて理解できる。
そこの高みに立つまでは、観ている景色、感じている空気感、考えるテーマなど、全て思いもつかない事ばかり・・・。
その地位や立場や責任を知ることで、「あぁ・・・昔、もらったアドバイスは、この場面のことなんだ・・・」と、最近、特に思うことばかり・・・。

「チーム」で仕事をする以上、私が当たり前だと思っていたことを「訂正」され「修正」されるのに、私の気持ちとかと意地とかは・・・関係ない・・・話だ。

どんな状況であれ「流れ」は「生き物」で、
それに対処する「チーム」も「生き物」。

状況に対処できない者は・・・誰かに代わらないとイケない。
「この人でなければ・・・」と、言う代わりの効かない人物は、
実は「チームには要らない」。
特別な存在や特別な技能は、長い目で見ると「アクセント」には成るが、「解決」にはならない。

「特別ではない自分」だからこそ、人事を尽くして天命を待つことにつながる。
「チーム」に必要なのは「チーム」に尽くし切れる人。

個人主義など、どう考えても稚拙なわがままな意見でしかない。

本当の独りぼっちでは・・・誰もこの世で生きてはいけない・・・。

・・・そんなことをウダウダと考えるのなら・・・自分だけの「穴場のお店」は有り難い♡
大人になって、落ち着ける「穴場のお店」は大事だ。
だって・・・「穴場」だからね♡

その「穴場」をバカみたいに周りに吹聴する行為は、信じられないほどアホだと思う。
自分で「穴場」を損失するだけの行為でしか無いから。
また、フラリと寄ったお店が正直不味かったとしても、その店は「誰かの穴場」かも知れない。

簡単に「そのお店」を知りもしないで、批評批判をして悦に入っている人は、バカなんだとストレートに思う。

自分に対する「いいね」とか「賞賛」は激烈に欲しいくせに、軽々しく他者やドウでもイイ間違いを「発見」のように騒ぎ立てる。そのクソみたいな性格を隠しようがない行為を平気で出来ると言うのは・・・、

実社会に置いて、
自分が思うように「評価されない」で、思うほどの「給金も手に出来ず」に、
ソレを社会や環境のせいにして・・・でも、才能も武器もなく、最後の望みの努力もしないから・・・、

当然の様に、「運」に愛されていない人達なんだろう・・・。

人を愛せなければ、誰にも愛されることは・・・ないんだよ。

知らないよね・・・そんなことも。理解力がないからね・・・。


結局は・・・そんなことを自分で、自分に言いながら・・・トボトボと歩く。

ライトにまばらに照らされた道路は、寒さで少しだけ硬さを増している気がした。
コツコツと足の裏に伝わる感触の寒々しさは、心の硬さをこれまたコツコツとノックしているようだ。
叩いているモノにヒビでも入って割れてしまえば・・・少しは楽になるのかな~♡ ははっ~♡




・・・。




パイプむき出し、テントにも見えなくもないが、壁と言うか隔たりがいわゆるブルーシートとゴザの囲み。
始めて来たとしても、コレが店なのかどうか悩むと思う・・・と、言うか、そもそも中に入るにはブルーシートをめくって入るのか、ゴザをめくって入るのか迷いまくるだろう・・・。

正解は、「ブルーシートとゴザの隙間から出入りする」なんだなぁ~♡ははっ~♡

この時期の釜山は日中に日の光がないと、途端に夜は冷え込む。
夜のとばりと寒い風に後押しされて、勝手知ったるその隙間に右手を突っ込んで、リズムよく身体をすべり込ます。
『안녕하세요 (アンニョンハセヨ)♡ 今晩は♡』
中には入るとドラム缶を輪切りにした簡易コンロの上に網がひかれ、ヤカンが置かれ白い湯気を出していた。
まいど、こんな狭い囲いの中で練炭をガンガン炊いていたら、三途の川を気持ちよく渡ってしまうのでは思うのだが、ヤカンの湯気が右に左に激しく揺れるのを見ると、全体的に風の通り道がいくつもあるようだ。ははっ~♡

とりあえずのジンロ濃い目のお湯割りにするか、ホットマッコリにするか悩むが・・・、しかし、港ならではのツマミを選んでからの、合わせのお酒をと思って小さい水槽の中に「何が今日は居るのかなぁ?」と、オネーさんに聞いて魚介の品定めをしようとキョロっとしたら・・・一番会いたくないと言うか、会ってはいけないお方とバッチリと目が合った。

・・・交渉相手側の特務室長であり、10年前のフランス留学での同窓生・・・。
・・・留学先・・・。国は違えど、遠く離れた留学先のフランスで顔つきの似たアジア人なら自然と話す間になる・・・。
私は23とかで、彼は一仕事終えてからの33とか34とかだったと・・・思う。
目的や立場は違えど、入ってしまえばやること学ぶことは一緒。

強烈な仲間意識が芽生える。

多分・・・それが目的。

どんな国であっても、特殊な外国人留学生事態、国やら企業から激烈なバックアップがないと入れない大学院がポツリと存在しているのはそんなトコ、・・・意味合いなどそんなモノだ。

お金持ちがこれ見よがしに「留学」とひけらかすモノとは意味が違う。

言うなれば・・・状況によっての「人柱」を作っているとも言える・・・けど・・・どうかなぁ・・・。

皆、イロイロと勝ち抜いて、そんな留学学校を卒業すれば、ソコでの金看板をぶら下げて、国に戻り「華」か「実」をチョイスする。
「華」は、舞台に立ち名声を謳歌する。
「実」は、満足するまで満腹を味わう。

ただ、どちらにせよ、いつ何時、こんな時、この時が来たら、誰よりも先に前線に飛び出して壁なり盾にならないとイケない・・・者。



ニヤッと笑う一重がキラリとし、
「기다리고 있었어! (キダリゴ イッソッソ) 待っていたよ!」
と、低めの響く声で強めに言われ・・・どんな顔をしていいのか・・・とりあえずの小首45度をキープし大きく頷いて、

『그렇지요?(クロチヨ?) そうですよね?』
と・・・、言ってみた。ははっ~♡


彼が、ココに居るということは、私の行動など読み切っているし、監視体制が完璧で、私のホテルから通り道からコノお店の周辺、ウルトラ警備隊に守られているということだ・・・。まぁ、当然だろうなぁ~♡

じゃ、どれだけ酔っ払っても帰りは安心だ。ははっ~♡



「返事をしなくてもイイよ、と、言うより、返事なんかしないと思うけど、形はどうあれ、延期、先延ばしにやっと調整がついた。迷惑かける・・・」

『あっ、オンニ!久しぶり~♡6月に仕込んだ、あのオンニの「白エビの塩辛」アミ塩ユッチョを食べに来たよ~♡』

「・・・正直、コッチは今だ戦争中で、ソッチは戦後と口あたり響きはいいが、占領下中・・・。正直どちらも、実は親から自立歩行はまだ許されていない二人の兄弟の関係・・・。強権発動の絶対的な親と、その威厳に屈しているか弱き兄弟・・・」

『うわっ! 6月限定の白エビだからなの? オンニ! エビがデカ! コレって3倍くらい大きくない?』

「自国の上空を自国のヒコーキが飛べない領域がアルなんて・・・。 ソッチの東京上空だって、親国の飛行機は飛べるのに、兄弟自前のヒコーキが飛べないって・・・どう考えてもおかしいだろ・・・」

『この白エビって、色味がほんのりピンクで、ほぼ甘エビじゃない・・・ははっ~♡ ちょっと大袈裟かな? ははっ~♡』

「本当は・・・。ソッチとコチラがずーっと何百年も真の芯ではつながっていて、兄弟のようにツーカーと話を合わせて、過干渉してくる身体の大きなジャイアンとか怪獣とか変態イデオロギーとかからの独立を昔からずーっとしてきたとしてたら・・・驚くよなぁ・・・」

『この白エビって、確かにキムチに入れたら美味しいだろうね。キムチって海鮮の旨味が効いてるのがやっぱ本場っぽくて旨味に漬け込んでいますって感じがいいよね~♡ この白エビを入れたら絶対美味しいだろね~♡』

「昔は西の脅威。ちょっ前からは東から。最近は北から。その時々で矢面に立つ場所が変わり、人が変わる。正直・・・、今、コチラのトップは後何年かしたら必ず断罪される運命・・・。
それを知って手を挙げて前に歩み出ている。現代の人柱・・・。
何よりも失敗と復興の歴史的な手本があるにしても、将来のために「今を動かす必要性」がある。
どの時代でも「この手で時代を動かす」と意識を持った人達が精一杯働いたからこその今がある。
誰も手抜きをしてこなかったし、今でも手抜きナンカ出来ないギリギリを進んでいる」

『ではでは、白エビの塩辛、アミの塩辛、ユチュ、ちょっと一口贅沢にと…アムる~♡ おっと・・・旨味の塊が塩味の中からドコドコと湧きだして、舌の上と頬と歯茎の間でウネルウネル~♡ なんじゃコレ!超、美味しか~♡ 酒飲みにはヤバいし、ヤバいッス~♡』

「安全なとこで守られ食べる食事は、さぞかし 美味しゅう 御座います、でしょうね~♡誰も反論も異議も申し立てない世界での発言は、気持ちイイでしょうね~♡ コッチは、何のために働いていると思う? 金? 自己顕示欲? 愛?」

『この白エビの塩辛とマッコリとかジンロがあれば、私の脳内世界は平和だな~♡白エビの愛は世界を救うなぁ~♡』

「・・・あっそうか、そっか・・・。・・・じゃ、お前が言う愛と言うモノやらで、とっととこの世界を救ってくれよ」

『あれっ? 返事しなくてよかったんじゃないの? からみ酒は嫌よ。ははっ~♡』



ちょっとびっくりする白エビを塩だけで漬ける。
たったそれだけなのに、多分、私が作っても同じ味にはならないと思うし、実際にならないと思う。

それは・・・どうしてか?

事実を知らないで、口先だけで戦っているから。

精神力が肉体の限界を超える経験があるか?
口先で始めた争いを殴られても続けられるか?
多くの人の生死を分ける決断のために、一人の命を消すことを厭わないか?
それが親族であったとしても、厭わないか?

政治とは正道にて乱れをなおすこと。
覚悟の話であり行動である。

口先で代われるものでは無い。




・・・。・・・。・・・。




「・・・じゃ、お前が言う愛と言うモノやらで、とっととこの世界を救ってくれよ」

交渉の終盤で苛立つ決定者が、現状説明に死力を尽くした補佐官特務室長に吐き捨てるように言ったと・・・伝わって来た。

それに対して、
「愛が死ねと言うなら、進んで死にます」
と、彼は言ったらしい。

相手側の話としてしても、背負わせる「人柱」はいつの時代もセツナイし、切ないし、・・・せつない。


「愛」と言うモノがあるとするなら、
どんなモノだろうかと真剣に考える時が今かも知れないと思い、求められるまま、仕事に没頭する。




・・・。・・・。・・・。
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