raccostarさんが投稿した西麻布 焼肉 X(東京/六本木)の口コミ詳細

美味いものは小デブに訊け

メッセージを送る

この口コミは、raccostarさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

西麻布 焼肉 X六本木、乃木坂、麻布十番/焼肉、牛タン

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥50,000~¥59,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2021/04 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

松阪牛と都萬牛、そして但馬玄の饗宴なのだ、の巻

土曜日の夜です。

西麻布です。
週二で焼肉のこの日、以前からアンテナに引っかかっていた”焼肉X”さんにお伺いしました。

星条旗通り沿いの地下にひっそりと店を構えます。

松阪に都萬、それに何と言っても月に二~三頭しか出荷されない但馬玄(たじまぐろ)を味わえる数少ない焼肉屋さん。

いや、焼肉屋さんと言うにはちょっと失礼かもしれません。もちろんメインは焼肉ですが、素材は先述した三種の最高級和牛ですし、コースの仕立てはまさに焼肉割烹かも。それにワインの品揃えを考慮すると、これはもう焼肉料亭ですね。

予約時間の五時ちょうどに地下への階段を下ります。

うっ、右手には重厚な扉。
その手前に深紅の生薔薇に包まれたグランエシェゾーの空瓶が鎮座。

ううっ!
ということは、このお店で、このDRCを飲んじゃった方が居らっしゃる...の?

アイヤッ!
まるで福臨門酒家の”臨常客富”の看板みたい。
要はお金持ちのお客さんしか入らないでねぇ~、ということか、アハッ。

重厚な扉の前に佇みます。
怯むラッコ。
イヤッ、帰れないでしょう、ここまで来て。

ライオンだったかな、緊張して忘れちゃったけど、金属製のドアノッカーを手に取ります。

♪ガッチャン、ガッチャン♪

想像以上に大きな音。
中からソムリエの方が丁重に扉を押し開きます。

アイヤァ、チョー恥ずかしい。

敷居をまたぐと正面にワインの空瓶の装飾が溢れます。

えっ、えええええっ、ハーランエステートにオーパスワン。
それら加州産の銘醸が軽く霞むかのように、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)の面々が勢ぞろい。脇にはル・パンやペトリュス、五大シャトーのボルドーが整然と並びます。

アカン!
眼が眩んできた。

ロマコンなんて小売りで諭吉が三百人以上だから、アヘッ、三倍ルールに従うとお店ではまさかの諭吉千人やん。

何食わぬ顔して『おいくらですか?』と訊くラッコ。
『三百六十人でございます』とイケメンソムリエ氏。

ああっ、この価格帯だと三倍ルールは適用されないらしい。

それでも恐ろしいわぁ~!

う~む。
縁の無い世界を垣間見るのは愉しい。

『いやあっ、こんなワイン、呑めないよなぁ、でもどっしよっかなぁ』なんて、白々しくも迷ったふりをしながら個室に入るラッコ。

ほどなくして店主の川崎氏がご挨拶に見えられました。スキンヘッドが神々しいまでの輝き。

『お越しいただきありがとうございます。私が担当させていただきます』と川崎氏。

こちらでは個室毎に専任の調理人が配置され、胡麻の生絞りやジェラートの演出に加え、肉の焼きもその熟練の手技で楽しませていただくようです。

ウエルカムシャンパンで唇を湿らしながら、川崎氏に客層をお聞きしました。

『最近は少なくなりましたが、企業様のご接待にもお使いいただいております。それに全室個室なので、小さなお子様をお連れの二世代から三世代のご家族でいらっしゃるケースも増えております』と、卒の無い受け答え。

なるほど...
明らかにラッコは場違いやな、アハッヾ(≧▽≦)ノ

さて、お店の雰囲気をお伝えしたところでお料理の紹介です。ワインはペアリングの一番安価なコースをお願いしました。

内容は以下の通りです。
読みやすいように詳細なコメントは写真欄に記載しましたので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


<コース内容とペアリングのワイン>

〇Jacquesson Cuvee n 743:
木樽五年熟成のノンドサ、2015年産

●コンソメ:都萬牛と霧島連山の天然水
●季節野菜のナムル六種類
 ・春キャベツとシラス
 ・小松菜
 ・鹿児島産筍と花山椒、羅臼昆布
 ・こごみとローストした桜海老
 ・菜の花のヤンニョン
 ・人参の細切り
●箸休め:
 ・黒糖漬けのガリ
 ・キムチ:白菜、トマト、パイナップル

〇Mercurey Croichots:
1er Cru, 2012, Bruno Lorenzon
●ユッケ:但馬玄の三角バラ、ムラサキウニ、キャビア
●センマイ刺し

〇Pouilly-Fuisse:Terroirs de V., 2018, Verget
●牛タン:但馬玄
 ・タンモト:自家製レモン塩
 ・タンモト:梅紫蘇
 ・タンモト:シャブシャブ、九条ネギ
 ・タンシタ:八丁味噌の蕗味噌

●サラダ:塩昆布のヴィネグレット
 ・フリルレタス、黄色ズッキーニ、マイクロトマト
 ・カリフラワー、スナップエンドウ

〇Vinho do Porto:W.& J. Graham's Fine White
●レヴァー:但馬玄、挽き立ての胡麻油と塩で

〇Gevrey-Chambertin:2017, Domaine Arlaud
●トウガラシ:松阪牛
●ハラミ:但馬玄
●カタ三角:但馬玄、葉唐辛子味噌
●三角バラ:但馬玄

〇Stag's Leap Wine Cellars:Artemis, 2018
●サーロイン:松阪牛、飛来幸地鶏の卵黄添え

●冷麺:ぎばさの海藻麺、キャビアとへべす果汁
●もつまぶし:ホルモンの土鍋炊き込みご飯
●デザート:目の前で作る紅ほっぺのジェラート
●ほうじ茶:八女産
●お土産:カレーパン

  • 星条旗通り沿いの小さな看板。見落としてしまい、思わず行き過ぎます。”焼肉とうがらし”さんの隣と覚えれば良いかと思います

  • 地下に降りたところ。なかなかお洒落なアイコンです

  • 入り口の重厚な扉の前にDRCのグランエシェゾーが。これは金持ちしか入るな、というサインかも?

  • 重厚な扉のドアノックを鳴らして中に入るといきなりブルゴーニュの銘酒が並びます

  • ペトリュスもルパンも揃っております

  • 下段にはボルドーのラトゥールが鎮座

  • 更に左にはムートンが...

  • 金牛の箸置きがカワユイです

  • 先ずはウェルカムシャンパン。木樽で五年熟成させた逸品。ノンドサで2015年の収穫です。小売りで見ることは少なくレストラン専用か?

  • 都萬牛の脛肉やバラ肉でフォンを作り、濾してから挽き肉と卵白で五日間コトコトと煮込みます。薬味は塩のみ。帝国のダブルコンソメより更に濃かった。ウンマイっス

  • 六種類の季節のナムルの盛り合わせ

  • 春キャベツとシラスのナムル。何も邪魔しない優しい味わい。この一口でこちらのお店の方向性が分かりました

  • 小松菜のナムル

  • 鹿児島産の筍を花山椒と羅臼昆布で和えました。これもウンマイ

  • 春野菜のこごみをローストした桜海老で和えました

  • 人参です。こちらは胡麻油で

  • 菜の花。ヤンニョンの味わいが深い。お腹から健康になりそう

  • 今夜のお肉の顔見世です

  • 松阪牛です。手前は肩甲骨のとうがらし。希少部位です。奥はサーロインの芯です

  • 但馬牛です。手前の左がカタ三角。別名クリ。奥はハラミです

  • 但馬牛の三角バラ。肩肉の一部ですね。こちらでは特上カルビとして提供されておりました

  • 但馬牛のハラミです。美しすぎます

  • 奥が但馬牛のタンです。後ほど、部位ごとに四種類の仕立てでいただきました

  • 箸休めのガリ。黒糖漬けだったかな?

  • トマトとパイナップルのキムチです

  • 白菜のキムチ。浅漬けなので、白菜のシャキシャキ食感が楽しめました

  • 目の前に置かれた特注のマシーンで引いた胡麻油です。のちほどレバーでいただきますが、その前にグラスで香りをかぎました。引き立ての香りは強い。ちなみに胡麻は輸入物です

  • 引き立てなので泡立っている胡麻油

  • 但馬牛のユッケに合わせます。ブルゴーニュのシャルドネでした

  • 但馬牛玄のユッケ

  • はだてのムラサキウニがねっとり感を、キャビアが塩味を補填します

  • センマイの生の刺身。胡麻油で和えました

  • センマイ刺しのアップ

  • 牛タンに合わせたブルゴーニュのプイィ・フュイッセ。シャルドネです

  • 但馬牛のタンモト。ネギがタップリの梅紫蘇を薬味にいただきます

  • 畳んで一口でアンムッチョ

  • いずれも但馬牛。奥がしゃぶしゃぶ用、真ん中が自家製レモン塩で味わうタン元、手前が蕗味噌に合わせるタンシタです

  • 但馬牛のタンモト。トッピングは自家製のレモン塩です

  • 但馬牛のタンシタ。コリコリ食感なので敢えてのカリカリ焼き。トッピングは八丁味噌の蕗味噌

  • 牛骨やテールのスープでシャブシャブしたタンモト

  • タンシャブを巻きました。スープがウンマイ

  • 口直しの野菜サラダです

  • 但馬玄のレヴァーです

  • レヴァーにはポルト酒を合わせます。これはもうビックリポン。強烈なマリアージュに卒倒しかけました

  • 挽きたての胡麻油に浸かるレヴァー。半レアに仕上げてもらいました

  • 刺身でもいただけるレヴァーです

  • さて、この容器は何でしょう?

  • テールスープです。トッピングは千寿ネギのピュレでした

  • テールです。圧力鍋なのかな、もうフワフワの仕上がりでした

  • ブルゴーニュのピノノワールの登場です。これから登場する焼肉に合わせます

  • 五種類の部位別松阪牛と但馬玄が勢ぞろい

  • 奥から松阪牛のサーロイン、葉唐辛子味噌で和えた但馬玄のカタ三角、松阪牛のトウガラシです

  • 但馬玄のハラミです

  • 松阪牛のサーロインです。芯です

  • カルビの頂点。但馬玄の三角バラです

  • 松阪牛のトウガラシです

  • トウガラシです。自家製の特製醤油ダレがウンマイ。堪らずご飯を所望します

  • ハラミです。この食感はたまりましぇん

  • カタ三角です。葉唐辛子味噌が落ちないように二つ折りに。薬味が変化するので飽きることが有りません

  • 三角バラです。醤油ダレでいただきますが、そのタレがこれまでの肉の脂を吸い込み、超絶、ウンマクなっておりました

  • 松阪のサーロインにはカリフォルニアのカベルネソーヴィニョンの登場です

  • 右がブルゴーニュのピノノワ。左が加州のカベルネ。色に違いが一目でわかります

  • 松阪牛のサーロインです

  • 醤油漬けにした地鶏(飛来幸:宮崎育ちの名古屋コーチン)の卵黄

  • 松阪サーロインと名古屋コーチン卵の出逢いです

  • 二枚目のサーロインは山椒(和歌山産のブドウ山椒の石臼挽き)で味変

  • 冷麺です。へべすの果汁ベースのシャリシャリ氷仕立て。キャビアで塩味を、青唐辛子でピリ辛を添加します

  • 麺はこんな感じ。ぎばさ(秋田の海藻)が練り込まれておりました

  • ホルモンの土鍋炊き込みご飯。奥の薬味はサーロインにも乗せた石臼挽きのぶどう山椒となんだったっけな、忘れちゃいました

  • ホルモンというけど、トリミングした際の牛タンの細切れではないでしょうか?

  • ひつまぶしならぬ”もつまぶし”なので出汁で割ります。もうね、悶絶

  • ヒノキの香りのするおしぼりでリフレッシュ

  • これから液体窒素でジェラートを作ります

  • トッピングは川崎市は高津区の武笠農園の紅ほっぺ

  • 液体窒素でベースが固まります

  • デザートは別腹

  • うんまいよぉ~

  • 〆のほうじ茶です。八女です

  • お土産の小箱

  • カレーパンが二個ほど入っておりました

  • よく日曜日の朝、レンジとオーブンで温めいただきます

  • カレーパンの中身はこんな感じでした

2021/04/26 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ