4回
2018/04 訪問
石丸氏の鶴八、始動
神保町です。
田島氏が当地を引き払って数ヶ月。
新橋鶴八の石丸氏が内装を少しだけ改め、屋号はそのまま鶴八として、神保町で始動されました。
今日はご縁のあるレビューアー様とご一緒です。
新橋時代から使い込まれたネタ板もお持ちになり、店内の照明も明るくなりました。小上がりはエル字形の小さな待ち合いと、上着や鞄を置くスペースとなりました。
親方がニッコリと微笑まれます。
少しお痩せになったのかな。
こちらは一斉スタートの回転制などではなく、お客が来たい時間にきて、壁の板から好きなものを好きなだけ食べる、昔ながらの鮨屋スタイル。
ネタの切りつけも大きく、魚の持ち味を邪魔しない見目麗しい白シャリ。煮切りも塗りません。
お酒の種類は定番の菊正宗に加え、田酒、加賀鳶が加わりました。
新橋のあのビルに足を運びにくかった女子も、この地なら安心ですね。
ゆっくりとツマミ、握りを堪能し、気が付いたら二時間超えの長っ尻。
『たくさん召し上がっていただき、有難うございます』と、いつもの親方の柔らかい眼差しと温かいお言葉に頭を下げ、神保町を後にしました。
ご一緒した方も大満足。
幸せな夜にご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
追記:
新橋は写真撮影が可能でしたが、神保町のこちらは席間が狭く、以前の田島親方同様、撮影禁止です。
<つまみ>
●蛍烏賊:お通し
●赤貝:山口産、大玉
●赤貝の紐:山口産、太い
●鳥貝:生
●本ミル貝:先端がエロい
●本ミル貝の柱:百円玉ぐらいの円柱
●小柱:何個でも口に入る
●塩蒸し鮑:グムッ、ムニュッ、オムッ、比類なし
●蝦蛄:繊維の際立つ定番
●鰹:筋肉質の上り鰹。生と軽いタタキの二種類
●小肌:木葉仕立て
●細魚:肉厚
●穴子:対馬産。溶ける。腕がモノを言う
●蛸:悶絶
<握り>
●真子鰈:旨味頂点
●昆布〆:今夜は鰈。
旨味の濃さに『羅臼だぁ』と呟くと、親方が『良くお分かりになりましたね』と目尻を下げて嬉しそう
●鯖:大阪湾産
●鯵:超、肉厚
●縞鰺:海のスプリンター
●鰹:健全な赤身
●赤貝紐:
●ウニ:ムラサキとバフンの二階建て
●鉄火巻き:定番の三層構造の中巻きサイズ
●寛平巻き:締めには外せません
●お椀:蛤出汁の豆腐入り、定番
<お酒>
●ラガーの小瓶
●田酒:一合、常温
●菊正宗:三合、冷酒
2018/04/20 更新
2017/12 訪問
田島氏の独立
火曜日の夜です。
凡そ一ヶ月前にマイレビュアーの方から『神保町の鶴八さん、お店を畳まれるんですって・・・』との情報を受け、早速予約にはしります。
お酒が菊正宗の常温とお燗しか無いので、一年半ほど足が遠のいておりました。
女将さんに名前を告げると『どちらのxxxさんですか?』と訊かれます。
『xxxのxxxなんです。ご無沙汰しております』と応えると、記憶が開いたのか『あー、あのよくお食べになるxxxさんですね』とのご返事。顧客台帳でも有るのかな。
週末が良かったのですが、空いているスロットが殆ど無く、日頃は自宅の自炊曜日の火曜日にお伺いする事になりました。
開店直後の五時半にお店の路地に到着。反対側の路地には黒塗りのハイヤーが停車しています。後部ドアから親父さまが降り立ち、小走りにお店の暖簾をくぐります。
その後ろから、更に年配の親父さまと娘さんが和やかに歩いて来ます。暖簾の前で小デブと鉢合わせ。『どうぞ、どうぞ』と先を譲りますが、お二人ともニコニコされながら『いえいえ、お先にどうぞ』と、人生の大先輩から促されます。
そのお三方は御常連様のようで、入り口すぐそばが指定席のようです。『一時間も居ないからさぁ、出口に近い方が良いんだよな』と女将さんと談笑。小デブはその隣、結果としてカウンターの真ん中に案内されます。
親方はまだ板前に立たれておりません。ビールを呑んでいると、やおらどこからとも無く現れました。昼間の営業が終わり、上で休まれていたのでしょう。全てお一人で仕込まれているので、かなりキツイのでは。
『何か、お切りしましょうか?』と四人に呟かれます。
数品出されたところで『赤貝の仕込みが残っているので、そちらをゆっくりとお食べください。背中とお尻を向けちゃうけど、すいませんね・・・』と魅力的な笑顔を向けられます。
右隣のお三方は、お金と時間に余裕のある、紳士と淑女でした。江戸前の鮨屋が似合います。
程なく来店したミセスはいただけません。子供の頃から父親に連れてこられた御常連様ですが、後からやって来たママ友と大きな声で話し始めます。
親方との距離が近過ぎて、自分の家だと思っているんでしょうね。時々見かける勘違いさんです。不運にも遭遇してしまいました。
あーっ、そんな下らない会話、ファミレスでやってくれよぉ、と思っていると親方が『声が大きいよ。静かに』と、礼節の足りないミセス二人をたしなめます。
良いですね。
無粋な客が帰った後に店主から『すいませんねぇ』と謝られても、後の祭りですから。
閉店の経緯をお聞きすると、大親方の師岡氏から賃貸されている物件とのこと。その大親方が80歳を過ぎて資産を整理されることとなり、立ち退きに至ったようです。
16日が当座の最終日で、それからゆっくりと物件を探し、半年後をめどに新しいお店を開かれるとのこと。『もうこちらで二十年やって来ましたから、独立するのも最後のチャンスかなと・・・』ハニカミながらも優しい眼差しで呟かれます。
女将さんが、そっと紙を小デブに差し出します。『開いたらご連絡差し上げますので・・・』
小デブは頭を下げ、住所を書き入れます。
今夜が三回目に過ぎないのに、豆に通う御常連でも無いのに、なんだか嬉しい。『お待ちしております。素敵な物件が見つかると良いですね』と祈り、盃を口に運びます。
今夜は気が緩んだせいか、気がついたら二時間半の長っ尻。八時からのお客様が外にお見えになりましたので、慌ててお会計を済ませます。
『たくさんお食べになりましたねえ』と親方、女将さんに、ニーヨン、と呟かれます。
『たくさんお呑みになりましたねえ』と女将さん。
お酒がヨンナナで、消費税をかけて久方ぶりの三枚超え。
ツマミも握りも一歩抜きん出ていました。
満足です。そしてご馳走さまでした。
いただいたものは以下の通りです。
写真禁止なので、どこまでお伝えできるか不安ですが、想像力を全開にしてお読みください。
<ツマミ>
●本ミル貝:
愛知産。肉付きの良い腰回り。締まった唇。シャリシャリ、コリコリ、優しい甘さに悶絶。一個分に相当。
●赤貝と紐:
噛めば噛むほど糸を引く昆布のような旨味が口中に充満。先程まで背中を向けて捌かれていた赤貝をザルに取り、小デブの目の前で左右に振ると、キュウリと昆布の香りが立ち上がります。『捌きたては香りが強いですねー』と親方
●柱:
大柱サイズ。旨味が飛び抜けている。一つ一つの繊維も際立っています
●蛸:
2センチ厚のぶつ切りで。ほぼ一本分。芯は歯応えを残し、吸盤裏は唇のようなプルプル感。隣の良い御常連向けに切りつけていたところ、小デブにも『召し上がりますか?』と親方。断るわけも有りません。
●穴子:
舌の上で溶ける溶ける。一匹分を切りつけます。煮こごりを足して煮て、また足して煮て、魅惑の煮汁が完成
●本ミル貝の柱:
隣の親父さまが最初に頼んだ逸品。希少品だし、ミルを頼んだ御常連に一切れずつ出すような、いわば隠しツマミ。勇気を振り絞り『私も本ミルの柱をお願いします』と小さな声を絞り出します。一瞬間があり『承知しました』とのこと。隣の御常連様が『早い者勝ちですから』と優しく呟きます。
ベビー帆立ほどの大きさと厚さが五個。これでヤマでした。
親方曰く『大星の上の目星というサイズですね。しっかりとした本ミルじゃないと、こうは育ちません』と、仕込んだ本ミルをケースから取り出し見せてくれます。なんだか富士山みたい。
愛知産でした。
●煮蛤:
しっとりとした旨味が充満。煮こごりにはならないそうです。
●江戸前のヤリイカとバフンウニのコラボ:
『和えて食べたい・・・』と伝えると『別々にお出ししますので、後はご自由に混ぜてください』とニヤニヤ笑われます。
その笑みの先には小皿に盛られたバフン台地が鎮座。底面積は5×7、高さが3段重ねの3cm、105立方cmの塊です。優に六貫分に相当か。折りの四分の一が消えて無くなりました。
イカは細い千切りに。半分食べたら海苔を所望し巻いて頂きます。鶴八ではほぼ掟破りの所業。新橋の石丸親方だと怖くてできないかも。
<握り>
美しいホワイトスノー。ロシア系か?
赤酢の濃すぎる茶飯は、さしずめラテン系?
●サヨリ:
隣の親父さまが注文した時、後一尾しか残っていないのを見定めます。『キープ出来ますか?』と尋ねると『今、お食べになった方が宜しいですよ。忘れちゃうから』と逆指名。迷わず頂きます。直後に背中の木札が裏返り、ヤマ。
またまた隣の御常連が『早い者勝ちですから』と息の合った合いの手を入れてくれます。
●大トロ、中トロ、赤身の三連発:
大間産。赤身から順番に食べ比べます。酸味の強い鮪は正直好みでは有りません。こちらは酸味が柔らかく、赤身は仄かに鉄臭く、蛇腹の大トロは舌の上でほどけました。
トロに茶飯を合わせるお店が多いようですが、トロも白シャリに山葵たっぷり、醤油たっぷりが小デブの好み。
●平目:
ムニュムニュとした舌触り。ほんのり優美な甘さ。熟成具合もドンピシャでした。縁側は隣の御常連様が食べ尽くしてしまいました。残念。
●鯖:
鯖は大衆魚の王様です。健全な脂に深く溜息。
●穴子のお腹と尻尾:
部位の異なる部分を一貫ずつ。ツマミとは異なる濃い目のタレ。文句無しに美味い
●バフンウニ:
道東産を軍艦で。結局ツマミを含めて七貫ほど食してしまいました。この時点でお財布のタガは外れています。
●河童巻き:
もろきゅう用の細いツマミキュウリ。サクサクとした歯応えが変化球
●寛平巻き:
江戸前の締めは海苔巻きに限る
<お酒>
●キリンラガーの小瓶
●菊正宗:常温で四合
2019/01/25 更新
2016/06 訪問
垂直試食(神保町)
◆2016年6月
土曜日の夜です。
先月の垂直試食 in 新橋に続き、神保町、再訪です。
6時前にお伺いしました。すでに私の一席を残し、常連さん三組で埋まっています。いずれの常連さんも、金銭的な余裕が嫌味なく漂っています。特に右隣のご高齢の夫婦連れにはあこがれます。品の良さが自然と漂っています。婆様の左手にはエルメスの時計が光ります。ブランド物は、小娘より婆様に良く似合います。
まずは瓶ビールの小瓶で喉を潤します。
カレイと塩蒸しをつまみでいただきます。鰈は星鰈とのこと。貴重品です。真子より確かに旨味が強いというか、身肉に張りがあるように感じます。つづいて赤貝とそのヒモ、柱をつまみでいただきます。いずれも間違いはありません。ワサビをたっぷりと乗っけていただきます。
日本酒に切り替えます。確か菊正宗?だったかな。一口含んで後悔します。こちらのお酒は肴にもお米にも合わない。早めに飲み干し、緑茶に切り替えます。ご主人の視線が『そうだろう』と言っているかのように感じます。
蛸ぶつをいただきます。柔らかく炊き上がっていますが、私は奈加久さんが好みです。新橋の蛸は食べていないので比べられませんが。
ようやく握りに移ります。
蛇腹の大トロと赤身、道産のムラサキウニ、煮蛤、穴子のお腹と尻尾、小柱の軍艦、春子鯛、活アワビ、朧の細巻き、鉄火巻きをいただきます。
鮪は北海道産とのこと。昨夜の奈可久さんの例があったので『噴火湾の定置網ですか?』とお聞きしたところ、ちょっと怪訝な顔をされながら『はい。そうです』と身に貼る札を見せてくれました。確かに噴火湾、定置網、大都魚類、と記されています。大都さんって大卸でしたっけ? 仲卸は樋長さんですか、なんて、恥ずかしくて聞けません。ちょっとサイコパスっぽいですもんね。
他に春子鯛の〆は絶妙です。これは素直に美味しい。『鮑は蒸しのほかに活もありますよ』との誘惑に思わず『活をお願いします』と勝手に口が動いていました。立派な黒鮑です。初めての包丁です。切られた瞬間、父親に『カウンターで鮑とウニは頼むな。尻に火がつくぞ!』と諭された30年前の記憶が蘇ります。
歯は丈夫なので、ボリッ、ガリッ、という音を響かせながら、鮑をかみ砕きます。グルタミン酸ソーダの味に癒されます。
〆てお会計は26,000円でした。お酒の量と照らし合わせると、コスパは悪く感じますが、すべて活黒鮑のせいと勝手に思い込みます。
でも美味しかった。
新橋も良いけど神保町もなかなかです。要は私は保守派の親父が握る鮨屋が好きなんだ、ということを痛感しました。
三回目の垂直試食は新橋分店です。
8月に煮貝のころにお伺いしようと思います。
ご馳走様でした。
◆2016年4月
金曜日の夜です。
以前から気になっていた鶴八さんを、ワインの垂直試飲ならぬ垂直試食することとしました。手始めに元締めの神保町にお伺いします。お弟子筋らしいので垂直としましたが、同じ季節であれば水平試食と言ったほうが適切かなぁ。まぁどうでも良いですけど。
5時半くらいに入りました。7席しかありません。すでにご常連らしきカップルがカウンター奥でしっぽりされています。後ろに小上がりがありますが、使われていないようです。
左右に二席ずつ開けた真ん中に座ります。旦那さんは日焼けした顔に短髪で優しい笑顔が魅力的です。口コミで出来上がっていた先入観が消えます。自分がイメージする昔ながらの典型的なお寿司屋さんですね。革新派も好きですが、保守派も嫌いではありません。期待に胸が膨らみます。
口コミから学んだ通りネタ札から選びます。ミルのネタ札が相対的に薄い茶色。恐らく珍しいのだろうと思い、ミル貝と鳥貝を切ってもらいます。どちらも知多産とのこと。ビールは小瓶を選びました。旦那さん曰く『今日は良いミルがありました。久しぶりですよ。板を下げるのは。。。』とのこと。うーん。やはりそうかと、一人勝手に心の中で頷きます。
勢いに任せ鰈と蝦蛄をつまみで出してもらいます。鰈は弾力があります。上品な甘みが口中に広がります。蝦蛄は宮城でした。『子持ちは身が痩せるので、子無ししか出しません』とのこと。茹で上げて間がないせいか、ほんのりと暖かったです。筋肉質で美味しかったです。
試しに日本酒もお願いしましたが、輪郭のぼけた甘い味です。興醒めしたので銘柄も忘れました。つまみならともかく握りには合いませんね。すぐさまお茶に切り替え、握りに移ります。
赤身と肉厚のアオリイカ、中トロ、カマ筋の大トロ、小肌、鯵、シマアジ、赤貝、赤貝のヒモ、ミル貝、鳥貝、鯛、煮蛤、春小鯛、穴子のお腹と尻尾、ウニ、朧の細巻きで締めました。ネタ札で食べていないのは蛸だけです。
いずれも大きめのサイズです。印象に残ったのは、大トロと春小鯛、穴子、ウニ。特に春小鯛は酢の入り具合が絶妙でした。穴子は緩めに炙ってから供されます。素直に美味しいです。ウニはムラサキウニでした。鼻腔を抜ける香りに朦朧とする私を旦那さんが優しく見つめています。『海苔を巻かないお店もありますが、私はどうかと思うんですよねぇ』とおっしゃるので『丸山の海苔との相性が抜群ですよ』と答えると、わが意を得たり、とお顔が崩れました。嬉しそうです。ちょっとキュートですね。
お茶は奥様が頻繁に差し替えてくださいます。美味しそうにお茶をすする私を見て旦那が『お寿司にはお茶ですよねぇ』と同意を求めてきます。『ええっ、そうですよね』と相槌を打ちます。確かにこちらのスタイルでは、さっと握りを数貫つまんで緑茶を飲んで帰る、というのが粋なんでしょう。
6月上旬に予約を入れ、お会計をお願いします。たくさん食べたので納得ですが、高めギリギリストライクゾーン、といったところでしょうか?
次は新橋にお伺いすることにします。
ご馳走様でした。
2016/08/02 更新
木曜日の夜です。
神保町です。
今夜はもうすぐ天神にUターンされるニャンコ娘のたってのリクエストに従い、凡そ六年振りのこちら、【鶴八】さんにお伺いしました。
大好きな昔ながらのお鮨屋さんですが、なかなか神保町にまで脚を伸ばす機会も少なく、気がつけば六年の空白。
それが、『ここに行きたかトォ』とニャンコ娘からのご下命。ええっ東京に居るのってあと三週間も無いや無いかい!
点滅するラッコのカラータイマー!
ヤバい、これはもはやラッコスペシウム光線を使うしか無い!
そのおかげか、なんとかこの木曜日、六時半から二席を確保し、ホット胸を撫で下ろす還暦過ぎのラッコ。
だって、娘さんですか?、なんて勘違いされても仕方の無い年齢差なんやもん。まるでNASAの職員に手を引かれる火星人みたいなもんやねん。
それはともかく霧雨のけぶる中、二人で仲良く暖簾をくぐります。
さてさてそれでは本題です。
こちらは昔ながらのお鮨屋さんなので、食べたいものを好きなだけ食べればヨロシ、のスタイル。
いただいた内容は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載したいところですが、あいにくの撮影禁止。
新橋時代はオッケーだったのですが、此処は本家の敷地ですからね、良識のない撮り鉄ならぬ撮り鮨が現れても小体なお店では迷惑な話し。
恥ずかしながら駄文でご説明しますので、お付き合いいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
ツマミで焼きも揚げも無いけれど、それでも他店の鮨割烹を遥かに凌駕。だって鮨だもん。これが本当の正統派。
カウンター六席の狭い門だけれど、座って諭吉5、6枚のお店に行くなら、こちらに二回ほどお伺いすれば宜し、アハッ\(//∇//)\
<つまみ>
季節とは言え、旬の貝をここまで揃えているのも鶴八の暖簾があってこそ。
小柱は大星だし、本ミルは立派な柱付きだし、塩蒸し鮑の旨味を例えれば、ええっ、例えれば、ううっ、ラッコの語彙力ではとても伝えきれません。
そしてなんと言っても今夜のトップオブトップは、神津島の縞鯵。
一昨日の人形町の老舗では『まだまだこれからです』と言われていたものの、やはり、ある所にはある。
その切り身の断面にうっすらと浮かぶ健全な脂の煌めき。先ずは一切れ、アンムッ。
アイヤァ、ヤバいかも、ヤバい、ヤバしピッチの三段活用。
すっげえヤァ、この、縞鯵。
三重より高知より、やはり太平洋のど真ん中!
⚫︎お通し:蛍烏賊
⚫︎赤貝
⚫︎赤貝:紐
⚫︎本ミル貝
⚫︎鳥貝
⚫︎小柱
⚫︎鮑:塩蒸し
⚫︎縞鯵:神津島
⚫︎蝦蛄
⚫︎干瓢
⚫︎塩辛
<握り他>
⚫︎漬け
⚫︎中トロ
⚫︎鮃:昆布〆
⚫︎車海老:頭は炙りで
⚫︎小肌
⚫︎鯖
⚫︎細魚:閂
⚫︎本ミル貝
⚫︎イクラ:醤油漬け
⚫︎ウニ二種盛り:ムラサキ、馬糞
⚫︎穴子
⚫︎鉄火巻き:鮪全部入り
⚫︎お椀:蛤出汁、豆腐、三ツ葉
<お酒>
・小瓶:キリンラガー
・菊正宗:本醸造、三合
3.71