『朧月と菜の花』sequenceさんの日記

巷談「安酒、気楽酒、色気酒」

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月捲りのカレンダーは2月を最後に時が止まっている。
いけねぇ、もう3月になって何日かが経っている。。
時間遅れでカレンダーを点線に沿って切り落とすと菜の花の段々畑の写真が出て来る。
3月のカレンダーの構図は青空が上部に広がり白い雲が青い山に棚引き、その下全面に菜の花の黄色が鮮やかである。

少年期が蘇る。
俺の生まれ育った東京の馬込だって山こそないが起伏の盛んな土地である。
春の宵、土の崖路を登るり切ると丘の上には菜の花の畑が妖しい黄色と独特の香を放っている。
菜の花を妖しく照らす朧の月が今でも忘れられない。

その崖と丘は姿を消してマンションと住宅が並んでいる。
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