X-TWELVEさんが投稿したブンジンホール(大阪/天満橋)の口コミ詳細

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ブンジンホール天満橋、北浜、なにわ橋/カフェ、喫茶店、バー

1

  • 昼の点数:4.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/12 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

魅惑のモノラルサウンドで ジャズ黄金時代に触れる


JAZZ のモノラル盤LPに酔いしれる

 ブンジンホール

大阪へ来た一番の理由はここにある

モダンジャズが全盛期だった、1950年から60年代後半
名盤と言われる作品の多くがこの時期に生まれた

この時代を疾走したテナー・サックスの巨人 ジョン・コルトレーン
コルトレーンが死んだ時、
「ジャズは死んだ」と言った評論家がいた

レコードにも2CH再生の波が押し寄せ、巷にステレオ盤が溢れかえったのが
この時代だと後に学習した

当時は、一つのスピーカーで音楽を鳴らす、1CH再生の時代
ここ BUNJIN HALL は、当時のままのモノラルサウンドを
当時のオーディオで聴くことができる、日本でも数少ない貴重なJAZZ喫茶なのだ

わたしのオーディオ歴も既に30年・・・
思い起こせば、音の艶だ!響きだ!  と紆余曲折のオーディオ歴だった

いつしか、音楽ではなく「音」に拘る過ちは、オーディオマニアの毎度の悪い癖だ!


まるでマニアのオーディオルームのような広く贅沢な店内には
アンティーク家具が置かれ、洒落たランプがやさしく灯る

大音量を鳴らす JBL D1005は、
JBL黎明期の物で1950年から短期間の間だけ発売されたレアなスピーカー
中域が厚く、音の塊が高速で飛んでくる音は
現在のJBLの源流を思わせる

店主が「試行錯誤の末に丸い音になったとよ」と目尻を下げた
暴れん坊を手懐けるのに、相当な苦労をしたと伺える・・・

店主に BILL EVANS の WALTZ FOR DEBBY をリクエストしてみた
もちろん、この店に 原盤があるのを知ってのことだ
オークションでも高値で取引される、マニア垂涎の的!

店主曰く「リクエストは受け付けてないんだ」・・
そう話しながらも、快く応じて頂き名盤を聴く機会に巡り合えた

PRESTO 64Aのターンテーブルに、FAIRCHILDの針を静かに落とす

なんと、自然な音だろう・・・
言葉足らずではあるけれど、そんなありふれた表現が相応しい
デジタルリマスタリングしか聞いてこなかった自分を少しばかり悔んだ

このまま、ずっとここに座って居たい・・・
素直にそう思った

2016/10/25 更新

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