ショーコパパさんのマイ★ベストレストラン 2015

ショーコパパ 酔いどれ食べある記

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

岳志 (東小金井、新小金井 / 居酒屋、日本料理、日本酒バー)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2015/06訪問 2016/02/10

感動のオフ会!冴えるわたる超絶技法!!

2016年 1月15日 岳志オフ会
ついに来た!この日!!
ほとんど食べロガー皆様の口コミの登らないココんち、仕方がないから ワンニャンズでメンバー誘ってオフ会を・・・。
って、一体どんなメンバー引っ張ってんだ!ってリスに怒られたのは内緒だ(笑)
食べログを引っ張ってきた超大物メンバーに岳志さん 応えられるのか!?

二週間前から打ち合わせを重ね 一人約¥4000位(飲み物別)の予算で。
何度も言うようだけど、小割烹の趣を持つ当店なので、会席をベースにした組立にしてみたっス。

当日続々メンバーが ヒガコの地に集結!
駅から遠くないけど、ちょっと外れたとこにあるから、わかるかなぁ・・・。
・・・迎えに行け〜バカ〜!ってツッコミあざっス!

心配に及ばず、さすが食べログ界の重鎮の面々、迷うことなくたどり着く!さすがです・・・m(_ _)m
先ず、瓶ビール サッポロ黒ラベルで乾杯。
お通し(先付)
 牛フィレ、太刀魚梅じそ巻き、芽キャベツ
ココんちのは、この日のおすすめメニューが 皿上に乗るっス。
太刀魚の〜が、火入り加減と梅の酸味が太刀魚の淡白な脂を甘く引き立て、芽キャベツは柚子の香をまとった白味噌が 舌の上に早春を運ぶっス。

刺身盛(向付)
 鯨、平目、烏賊、かんぱち、まぐろ二種、のどぐろ、つぶ貝
鮪は言うまでもないっス。岳志さんにかかると 包丁一つで鮪も化ける!

鯨が秀逸!ミンククジラと全く違う!おそらくナガス!!!
野趣あふれる繊細さとでも言うか、癖など全くなくて口の中で溶けて消える。

喉黒も絶品!包丁、炙りともに抜群!炙られたことで脂が甘く皮は口で溶け、さらに瑞々しさまで増したよう!
これらは、岳志さんの包丁の技術の高さを物語ってるっス!

焼物  焼き蛤
歯応え、ジューシーさともに申し分なし。醤油だけの味付けで磯の香りを適度に残して癖を残さず旨味に変える。
焼きの技術の高さを物語る一品っス。

マリアージュは
水芭蕉(群馬県 永井酒造)
水の綺麗さ、柔らかさとお米の旨味が口の中に広がるっス。上品な後口。
ココんちの 繊細な刺身の風味を壊さない。

次は 煮物(椀物代わり)  
牛スジうま辛煮
スジは柔らか、口で解ける。ツユはピリッと辛く食欲をそそるっス。
岳志では珍しくジャンク感のある一皿。その性格からか、若干塩味が立ってくる。
移転前の方が荒削りだったけど これに関しては良かったかも。

これに合わせたのが
伊根満開 赤米酒(京都 向井酒造)
古代米の赤い酒。やや甘口で ロゼワインのような爽やかな それでいて後を引かない軽やかな味わい。
ボディがあるので この後のてんぷらへとつなぐ役目で。

揚物
 牡蠣の天婦羅
 薩摩芋の天婦羅
 丸芋の天婦羅
 山菜の天麩羅三種
(たらの芽、こごみ、フキノトウ、あさつき)
走りの山菜。
ふきのとうが早春の香り。
丸いものてんぷらは、下味をつけ揚げたもの。ねっとり感が口に広がる。
牡蠣のてんぷらが秀逸!
牡蠣の風味を殺すことなく 旨味を凝縮しながらあくまで軽く仕上がってるっス!

この辺りで飲んだもの。
羽根屋(富山県 富美菊酒造)
ココんちのオススメ、レギュラー品。
すっきりとした透明感の中に筋の通った骨格。加賀の酒に隠れがちだけど 富山の酒の底力を感じる酒っス。

屋守[おくのかみ] (東村山市 豊島屋酒造)
地元東村山の酒っス。果実香が立ち上り、米の旨味を感じる酒。
極ウマの酒!
  
焼物  ステーキ 二種盛り(サーロイン、フィレ)
ココんちで、出来れば頼んで欲しいのがこれ!
先付(お通し)で出てくるけど 口に入れれば解けるように無くなんのな!
舌の上に肉の甘味を残し、肉の噛み応えをわずかに残して・・・。
サーロイン、フィレともに絶品!!

リクエストで 風の森 (奈良県 油長酒造)
ほんのりと甘くてフレッシュな香り。
バランス良くまとまった輪郭のはっきりしたお酒っス。
肉や魚などの濃い味のものにも負けないっスね。これが分かったのは収穫っス。
ご飯、止め椀替り
 昔懐かしいナポリタン
(特別version)
なんか、一緒に ケチャップが出てくんですけど〜?(笑) 頼んでないって、いや、マジで。
お神酒が入って 画伯が一筆・・・\(^o^)/・・・描いたんでしょ、これ?
ああって、新画伯の誕生か〜?車さん・・・あなたまでが何を!?

ケチャップ味が効いてて岳志二つ目のジャンクフード?

厨房覗いて、ちょっと待った〜〜!
蒸し物代わりの 白魚玉子とじ、煮物の キンキの煮付けは?岳志さん?

岳志さんが「ああ〜っ!」
海老反りに仰け反った・・・。
あれだけ打ち合わせしたにもかかわらず、メインのもう一つが供されなかった・・・。
コレは岳志さんにしては 珍しい。10年になるおつきあいだけど オーダーミスなど一度もなかった・・・。

確かにこの日は、混んでて しかも直前の客が我々と似たオーダーを2組が次々と入れてたのはある。
だけど、コレは痛すぎっス。食べロガーオフ会なんで良いんっスけど。
接待だったらとんでもないトラブルに・・・。

水物替り
 バニラハニートースト

・・・・でかくなってんじゃね?半斤ぐらいあるパンにたっぷり乗せられた バニラアイスとハチミツ!
うまくないわけないっしょ・・・。
・・・でも、自分hは・・・イマイチ味がわかんなかったっス・・・・。

ってなわけで、いつ行っても水準を超える料理を提供してくれるココんち!
一つ残念なことを除いて・・・・。

岳志さんも残念がってたっス!
リベンジの機会をいただきたいっス!!m(_ _)m

 * * * * * * * * * *

再再訪・西東京 有数の実力 割烹/居酒屋で四人会!
ワンニャンズの よーぜふさんが 地元の女子レビュアー様を誘ってオフ会を「岳志」さんでやりたいんだけど・・・との事。
おお!岳志さんなら理想でしょう!!喜んでパシリましょう、、、って又パシらされてやんのー(笑)

ってな訳で2015/6月の日曜日の夜。お越しいただいたのは ハンドルネーム? ヒヨコ様!

意外と言っては失礼だけど、イメージ通りの方で逆に驚いた。
闊達だけど 理知的でしとやかな大和撫子。(こんな方なのに収納力がショーパパ並み!?)
も一人 手近のを見繕って計四人な!

今回は一人料理を¥3000で見繕ってもらったっス。
+別に飲み物という注文で スペシャルは無し・・・(本当かよ)。
だから この料理は何時でもこちらで注文できるっス!!・・・(嘘じゃないな)

飲み物は、 十四代 吟撰(吟醸酒) 生詰で乾杯!
話題のお酒が入っていたので頼んでみました。90mlで¥780、180ml頼んだので¥1560
(楽天価格一升20,000円 (笑)あくまで参考です)
           
山田錦精米率50% 山形酵母?かな?立ち香は メロン香、やや酵母香が強く出るっス。
上品な甘みとともにアルコールの花火が口の中で弾ける。どちらかといえば香酒。

甘みのある十四代の中で キレがあってかなり辛口なので 食前に向くかもです。

1)さて先ずお通しから。   
枝豆 手毬寿司 黒毛和牛サーロインステーキの三点盛り。

ここのお通しは、おすすめメニューが少しづつ頂ける 試食版、小ばんざいとでもいうべき趣。

枝豆の塩加減、やや固めに茹でられた食感大豆のほのかな香りが嬉しい。
ステーキは一口サイズながら口の中で蕩ける赤身、牛肉の旨みが染み出すもの
手まり寿司が手の込んだ一品!漬けにされた金目鯛か?、酢飯とのハーモニーが口の中で踊る!

2)お刺身 のどぐろ炙り 金目鯛炙り いさき炙り
ノドグロ、金目、イサキは炙られ松笠仕上げの凝ったもの。皮の香ばしさとプリッとした身のコントラストが嬉しい。

うに(北海道産) まぐろ赤身・中トロ 柳タコ 烏賊
鮪は相変わらず柳刃が冴える、引き方で味が違うのがわかる。
イカもねっとり甘みがあり 雲丹も舌の上でミルクが蕩けるよう。

3)みょうが・セロリ・エシャレットの酢漬け
夏野菜の酢漬けだが、絶妙な浸かり方!
甘さと酸味が素晴らしい。調和を見せながら、それぞれの個性が生きている!
和風仕上げだけど エシャロットが旨い!苦味、辛みを全く感じない。

4)梅水晶(サメ軟骨梅和え
サメの癖が全く無い!
軟骨のこりこりした食感のみ クローズアップされて、適度に抑えられた酸味の梅肉がキュウリとの間を上手く取り持つ。

5)ミディトマトサラダ(本日のサラダ)
自家製ドレッシングが 素晴らしい!。
カツオや昆布に頼ることなく柔らかな和風テイストで ジェル状で素材に絡むっス
いがらっぽい酸味が全く無い!

ココで飲み物追加!
女性陣は スノードロップ YOGURT LIQUEUR¥570 とMANGO FURU2(フルフル)¥570

スノードロップ (ヨーグルトリキュール)
曙酒造合資会社製。使用米は 会津坂下町で作付けした、瑞穂黄金。
会津中央乳業の牛乳を使い、同じく水は 会津中央乳業の敷地内から湧く 瑞穂黄金水使用とのこと。

軽い!本当に軽くて、しかも嫌味がない!
ヨーグルトカクテルを想像すると肩透かしになる!まろやかで仄かな甘さとわずかな酸味の一体感。

MANGO FURU2(フルフル)
山の壽酒造、元ウェディングプランナーの8代目蔵元 山口郁代氏が作る楽天人気梅酒NO.1の酒・・・。
ハイ、マンゴーっス(笑)わかりやすいのな!酒飲めなくてもこれはいける!
甘すぎないから、食中酒 ロングドリンクとしてもいいかもです。

男性陣・・犬と猫は獺祭 焼酎・・・。
獺祭が売り切れでバイトさんに勧められて・・・¥980

かつての粕取りも 今やセレブのお酒(笑) ネットでは四合瓶で一万円!!
さすがに獺祭というべきかな。際立った透明感と切れ味。甘さが際立ち口で花開く。

さて料理はまだまだ続く!
6)肉三点盛り 豚バラ味噌焼き・黒毛和牛サーロインステーキ・
        霧島鳥もも(ウンパイロー風)
やっぱり牛でしょ!
刺身のわさびを乗せて そのままいただきました!

赤身が口で蕩けるのな!
牛はよくあるメニューだけど、岳志さん牛の扱いもパネエんじゃね?

豚バラは ご飯なんて要りません!パンではなく 炙り焼きにされて程よく脂が落ち香ばしさが乗ってる!
コレは以前の串焼きを扱っていた時の技術!
この場所では契約上でき無いらしいがさすがに串焼きの技術も一級品!

鳥モモも串焼きと思ったらなんと今回は鳥をウンパイロー風仕上げに!
中華の技術まで一級品・・・(笑)

7)鯛の串揚げ 
細かい衣が淡白な鯛の味を隠す事がない!
抹茶塩がむしろ余計なくらい、そのままで十分な完成度!

8)もろこし天ぷら ・さつまいもの天ぷら
サツマイモは 相変わらずの逸品!!この厚さで直に揚げ火を通す!サツマイモがねっとり甘い!
もろこしが甘く シャキシャキの食感、衣が本当に素材を邪魔しないっス! 

9)金目鯛 かぶと煮
こってり、本当にこってり、何度も煮汁をかけられながら煮込まれたんだろう!
金目の旨味が凝縮してる!皆んなでシャブリましたとも!
煮汁をご飯にかけたいくらい!生臭さなど皆無、是ぞ割烹の技術!!

10) 牛スジ煮込み
この前は旨辛でピリリとしたものだったけど、基本はこちら!
煮込まれ煮込まれた牛スジは スジがゼラリン化しつつ肉のパサつきが無い、ギリギリのポイント!
もちろん臭みなど全くなく上品な塩味は牛の素材の味を引き立ててる!

ココで岳志さんからビックラプレゼント!
菊御代 一掴 大吟醸 山田錦精米率40% 酵母不明(協会9号系?)   
¥多分サービス!? ・・・ケチャップアート(後述)のおかげで誕生日の人がいると思われたサービス品。
ただかよ!あっざ〜〜〜〜っス!!

この日の岳志での最高のお酒らしい。
清楚で上品な香り、リンゴ香?が立ち上る。すっきりとした中に 穏やかに酸が立ち 鮮やかに消える。

後口はすっきり、味の数が少なくないのに甘すぎない、これはさすがのお酒!
食中酒に最適!何と言ってもスルスル入る。

11)あんかけ焼きそば
コレは初体験。
麺が蒸し麺なのは 仕方ないっス。しかしその麺すら特徴を活かす仕上げ!

焼き付けられたソバに 広東風の餡が絡むんスが、これが甘辛くなく、柔らかな塩味。
タンメンの餡といったら良いか?野菜の旨味が、魚介の味が十分に染み出した餡がソバに絶妙に絡む!

12)昔懐かしいナポリタン・特別version ケチャップ別添え
岳志さんのお勧めで加えられた一品・・・なんだけど事前に少し打ち合わせ(笑)
通常商品に無い玉子を加えてオムそば風に!そんでケチャップを別添えでお願い・・・(笑)

ハイ!出ました、得意のケチャップアートのお時間です!!
今日の犠牲者はくれまさん!は〜〜い!パチパチパチ!!

ってなわけで完成で〜す!\(^o^)/

ナポリタンは昭和のナポリタン、岳志風アレンジ!
ウインナーがタコとイカ、・・・細工が超細いっス!
さらに驚いたのがこの玉子!ふわりと空気を含んで柔らかで超旨め〜〜!!!これだけで居酒屋メニューになる旨さ!!

そんなこんなで宴は終了。
お代は一人¥4560・・・安すぎだろう!!

来ればくるほど思うのは ヒガコに岳志さんがあって本当に良かった!
いや、むしろここにあるのは不思議?いやもっと言うとあってはいけないレベルのお店!

ジョージはおろか、青山、赤坂、銀座でも充分にやっていけるお店のはず・・・。
やはり、今日おいでいただけなかった女性大物レビュアー様(笑)に是非ともお越しいただきたい!

男性レビュアー様も もちろん可!!
言ってください!何時でもパシリますんで!!

 2014年12月 ヒガコ二人会で再訪
 前回の訪問からひと月もしないうちにヒガコの大御所よーぜふ (K) 様からのまさかのお誘い。「岳志でオフ会をやりませんか?」 断る理由など1ミクロンも無し!
 ってなわけで当日
 何皿か並べてみようと 鳩首談合して以下の通り・・・
 まずはお通し三種 いつもながらの本日のお試しセット!本日の料理からセレクト、全てメニューに載ってます。
 おくらと長芋の海鮮南蛮、小アジ唐揚げ、一口ステーキ・・・。昼ビー得意のマイレビ様なら これでビールにウーハイいけるだろう!もとが一品料理なのだから当然かもしれん。

 銀だら西京味噌づけ焼き
 手順考えず無茶苦茶な頼み方したのに頼んだ順、呑みのペースを考えて出る料理。箸を入れると立ち上る湯気!口に入れた瞬間身がほどけ、舌に広がる 絶妙な食感と味付け!タラ好きのマイレビ様に味わっていただきたい!

 牛すじの旨辛煮込み
 韓国風かと思ったら まさかのテールスープ風。黒胡椒の効きが絶妙。ココンチでは珍しく やや塩味を強めに出した一品、呑んだ舌を計算してる。これにラーメン入れたら・・・考えることは皆同じ。

 サツマイモの天ぷら
「変わったものを」とのリクエストで頼んでみましたっス。 女の子が好きなんス。初めて自分でガチで食べたら、前より衣が薄くなって さらに厚切。この塊を一から揚げてる!手間はかかるし技術がなければ上がらないっス!薄衣サクッと噛むとほろりねっとり、あちちちち!ただの金時が、ここでは安納芋に化けるっス!

 飲み物はすでに無し、日本酒お願いしてみました。羽根屋、純米中汲み、2010vintage
 ぼんやりしてて気づかなかった・・・富山の富美菊酒造のもの。小さな蔵だがファン注目の蔵っす。
 純米中汲み、富美菊はほとんどが中汲み・・・透明でかつ余韻がしっかり、米は山田錦か。酵母がわからない、蔵付きのものか?
 2010vin、古酒らしくない綺麗な広がり感、爽やかな酸味でフラットな味だが舌の上に熟成香が残る。古酒に慣れない人にもいいかも。

 ウンパイロー
 何これ?メニュー見た よーぜふさんがたまらず注文。
 しゃぶしゃぶした豚が甘ジョッぱいピリ辛タレに白髪葱纏って登場。口に入れたら二人で、うめえええええ〜〜〜
 ジューシーさを残した豚が胡瓜、ネギとピリ辛タレの曲にのってレッツダンス!まだ豚が温かいのが嬉しいね〜!
 
 大和芋磯辺揚げ
 やっぱこれも女の子と来たときの鉄板メニューなんスが どうも よーぜふさんが一番お気に召したメニューらしい(笑)
 俺はもう何回もってか、来る度頼んでるってか、頼まれてんだが、確かに今回のは出色の出来。いつにも増して大和芋が餅みてえなんでやんの。今度来る時もあるかなあ?大丈夫、大体いつも有ります。
 
 ここでよーぜふさんが意外な提案、一人では無理な〆のメニューを並べてみたい・・・
 ってなわけで 一品目
 海鮮漬け丼(ミニ)
 包丁捌きは相変わらずの割烹グレード。漬けの技も寿司屋はだし。ゴマの風味を乗せられた切り身たちが温かいご飯の上で跳ね躍る!酢飯でないのがゴマ風味を引き立たせてる。

 牛スジラーメン(ハーフ)
 ココんちの 海鮮塩焼きそばと並ぶ看板メニュー。麺が市販の蒸し麺なのがむしろ微笑ましく感じる。そんな事言ってられる位スープの完成度が高いっス。もしくじらの下村店主の打った麺と合わせたら・・・。
 
 バニラトースト
 笑っちゃう一品。またこれもバージョンアップしてるし!四枚切りトーストの上にこれでもかのバニラアイス、さらにたっぷりの蜂蜜。書くとゲテモノメニューみたいだけど これがまた堪んない!隣の女子二人がえらい受けてたっス。後で頼んだのかなあ(笑)
 スイーツ男子宣言した マイレビ様 必食の一品っス(爆笑)

 富士見通りにあった時から 店主さん始め従業員さんのレベルが高いのもココンチの特徴。
 今いる二人のアルバイトさんも本当レベルたけし、いや高し!

 そういえばひろし さんとこもLa Bergerie さんも バイトの子レベル高い子集まってんのな。そんでレベルの高い教育されるんでさらにレベル高くなる。これぞ今のヒガコスパイラル!

 やっぱり 今回も素晴らしい技の冴え!
 小金井どころか三鷹〜国分寺間でココんちに 匹敵するお店は一軒を除いて他になし!

 最高、いや至高の一軒と言っていいっす!そんで最高の忘年会になったっスよ!

 岳志さんと よーぜふさんに 感謝ッス!!

  (そしてその後 これがトンデモつながりに発展して行くことになるとは誰も予想できなかったのであったりなかったり)

 2014年11月再訪
 どなたもフォローしてくれないので自分で行った矢先、まさかのヒガコ大御所様のご訪問&高評価!
 気を良くしてと言う訳じゃ無っスが、前回のレビューは レビュー1本目/バタついて不満の残るレビューだったので、再評価かねての再訪問。で、結論から言うと、やっぱ ココんち ヒガコ/サカイの超絶店!!
 
 こちらに越されて ほぼ三年半。(武蔵境の)富士見通りで営業されていた頃は 年に十数回通っていたっスけど 突然の閉店(?)されてからは・・・こちらだったんすね〜。 最近では土日ともなれば、予約困難店の仲間入り!
 当然、TELしてから訪問すると ご主人「アレ?水曜日電話くれました?」。俺「いえ、してねえっスよ?」
 どうも 同姓のお客さんが同時刻に予約入れてたらしい! 俺の姓ってそんなに多くねえんだが、とにかく週末は 予約が吉!

 ってな訳で(?)この日頂いたもの・・・
  刺身三点盛り   チーズ揚げ   大和芋磯辺揚げ   金目鯛煮付け   海鮮塩焼きそば

  他 瓶ビール x1  梅酒 x1   サワー x1   日本酒(銀盤) x一合   お通し x2

 今回は 腰を据えて ジックリ確かめたいんで、生、揚げ、煮物、炒め物をそれぞれチョイス。
 まず、お通しから。マイレビ様も同意見らしいっすけど、ココんち ココから既に本気モード!

 お通しは、メニューにある 今日のお勧めが、一口サイズで 三点セレクト。
 牛ロースステーキ、さんま梅しそ揚げ、酒盗人のチーズ和え。すでに お通しレベルじゃねっての!
 牛・このサイズで しかも冷めてもステーキしてます!梅しそ・口 入れたら梅の香とサンマのコク残して消えちめえやんの!
 笑っちゃうのが酒盗人!よくこんなの思いつくな〜・・・どれも絶品っす!
 
 でちゃったよ・・・もう・・・俺の「絶品」ワードが!

 チーズ揚げ、前は ワンタンみたく包んであったが スティック状に変わってる。手間はかかるが、熱が均一に伝わるっスね。
 もう俺なんかが、とやかく言わないでいい。包み具合、揚げ具合文句無し!油は チーズを邪魔せず、衣はサクッと(パリッじゃねえから)中からとろりと・・・!

 大和芋も 言う事無し!海苔もサクッと芋もサク、しっとり?海苔に塩っ気感じたのは、味 僅かにつけてんだ!! こんな、居酒屋メニューもイケルんだなあ!!
 
 「ごめん、三点って言ってたけど ちょっとづつ盛っちゃった」って出て来たのが 刺三点 イチ ニイ サン・・・って六点くらい入ってね? 仕事みたかったんで イワシから行ったら、〆かた 絶妙! 生の感じ・・ってか 生なんだけど青魚臭さ1ミクロンもねえ!仄かに歯応えで分かる!!
 大笑いが、マグロ。ここ、ザギン?青山? 築地、三崎から引っぱれないっしょ。柳刃の入れ方が、尋常じゃねえ!!包丁で味 変わってんだ 、ちょ、超絶技法!! 割烹の技術だよ!!! しかも ネタ その日の高い順に6点入ってるし・・・。
 
 いや、煮付けのレベルも高いって 知ってたよ。
 どれだけのレベルかって?  全汁完飲 ・・・ラーメンかよ。

 〆、お約束通りの 海鮮塩焼きそば!

 麺は、中細縮れ多く加水率・・・(爆!爆!)麺は 仕方ないっス。トーケンプラザで買ったのかな(笑)?それが分かっちゃうレベルの高さ! 蒸し麺は 限界っスね、このレベルだと。炒め技術と味付けで絶品に仕上げてる。
 この焼きそば、ラーメン店で出したら 即 行列店!丸八さんの麺 使ったら、どんなになるんだろう・・・。

 再訪レビューじゃ 無くなって来たなあ。リストランテで 新しいコース食ったみたくなってる。通常メニューしか食ってないのに。

 ココんちを 居酒屋と思ったら間違うっス、お店の佇まいも含めて 小規模な割烹と考えるのが吉かと。でも 価格は 居酒屋(爆!)。

 書きたい事は、エベレストの様にあるっすス。でも、そんな事より 来て!一度でいいから来てくらさい!! だまされたと思って!

 本当に 騙され・・・いや 化かされるから! ココはヒガコ?ザギン? マイレビ様方もご推薦のヒガコの気鋭ひろし さんに 勝るとも劣らない銘店と思ってるっス!。

 今回改めて評価し直しましたっス!!
 ヒガコ/サカイの居酒屋需要は 岳志 さん ひろし さん の二択しかないっしょ!!!

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 2014年8月17日 日曜日17時半

 以前の店より小さくなったせいか(カウンター6席テーブル4名X3卓)この日も既にヒガコジモティ(笑、無論当方も)でほぼ満席。
  さてこの日いただいたもの・・・

  サッポロ生ビール     生グレープフルーツハイ

  栃尾の油揚げ    夏野菜の煮物   ゴーヤチャンプルー   あと一品(ごめん、忘れた)
 
 まずお通し/¥300 だが ココんちのは いつも中々にスルー出来ねえっス!
 この日は、一口サイズの炙り牛肉と 小さな きびなごの干物と カボチャの煮物っスね〜。

 カボチャはポクポク 控えめの味付けで 本来の甘さが引き立ってる! 牛に至っては、この日のおすすめメニューにあるんだけど・・・いやあ旨いんだけど この為だけに牛を別に仕入れるとも思えないし、大丈夫なのか「お通し」っスよ。

 栃尾の油揚げは、上に薬味やねぎを乗せておらず 薬味は別添え ねぎは油揚げに挟んだものだ。いやあ仕事してますなあ。
 頬ばると口に油揚げの香ばしさと ねぎの辛みが 渾然一体となって口に広がる。

 夏野菜の煮物は、今日のおすすめ。茄子 いんげん オクラ等 夏のオールスターの脇を パプリカが固め色を添える。
 当然ながらそれぞれ 別に仕事がしてあって 盛り込んでから冷たい煮汁で浸してある。これがいいっス。いんげんは畑の香りを残したままふっつり噛み切れ 茄子に至っては、口の中で煮汁と供にほどける〜。

 ゴーヤチャンプルーは、以前から有るメニュー。炒め過ぎのぐずぐずチャンプルーとは別物。しゃっきり炒められて わたの残し具合いも申し分な〜し。ほんのり苦みが食欲そそるっす。

 酒類も以前より充実したようだ。なんか佐藤や森伊蔵も置いてあって飲ませてくれるみたい。

 日本酒も大七とか黒龍があるのでどちらにしようか、〆は牛すじラーメンか 海鮮塩焼きそばにしようか 思案してたら次から次へとお客さんがきては・・・満席です。
 こっちが 気ィ使うん 〆てもらったら ¥4147っした。安っす。
 
 そうそう ご飯も有るんで、定食セットは無くなったみたいだけど おつまみは、全部おかずになるな。

 じゃあ今度は、焼き魚に ご飯とみそ汁 黒龍と海鮮焼きそばだー。・・・ってのっけ からかい。


 

  • 2016/1 刺身盛り合わせ
  • お通し(¥300) ココのはその日のおすすめが少しづつ。
  • 刺身五点盛り、焼き蛤

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2位

ラ コシーナ デル クアトロ (高円寺、新高円寺、東高円寺 / スペイン料理、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2015/03訪問 2015/09/12

知る人ぞ知る!高円寺の驚愕隠れスパニッシュレスタウランテ!

再再再訪。未訪問なら是非行って欲しい! 料理もお店もコンネーロも一級のお店!
しつこいくらいに訪問してるココんちに 今回はマイレビさんを半ば強引に誘ってオフ会をやってみたっス。

今回は 永野コンネーロにお任せで 一人¥3500のコースが基本になったみたいっスね。
いつもと違って 来る人みんなが注文できるメニューってこってす!

まずは サングリア(ワイングラス)、レブヒート(黄金色/シェリー+ジンジャエール)、
アグア・デ・バレンシス(オレンジ色/バレンシアの水という意味・オレンジとカヴァ)、
カリモーチョ(赤ワイン+コーラ) を 注文してそれぞれシェア・・・ってか
回し飲みして 好きなもの取ろうって事になったっス(笑・こういうアイディア出す人誰かわかるね)

ってなわけで 天然酵母の自家製パンと共に乾杯!
永野コンネーロが毎日焼いてる自家製パン! おかわり自由のお通しなんだが これがうまいんだ! パン屋で出したって遜色ないレベル!

最初に来たのは ピンチョス キノコ(シメジ)のピクルス (グランドメニュー なら¥500)

ピンチョスは チーズのカリカリ揚げの串 チョリソーの串 きびなごとオリーブ の串
       アボカドオムレツの串(グランドメニューではスペインオムレツとして提供¥400)
       パテの串(グランドメニューでは自家製パテとして提供¥480) の構成
今回、初めて頼んだもの!これが意外にウケがよかったっス!
チーズの濃厚でカリカリした香ばしさ、きびなごとオリーブの取り合わせが 意外な面白さ!      
              
容器入りのは サルモレホ! ココンチのはスープというより もはやソース!騙されたと思って頼んでみて!       

生ハム ハモン・イベリコ・ベジョータ(¥1000〜¥1800)
こいつも初めて注文したもの。
ハモンセラーノとはさすがに別格。舌の上で溶ける脂が 癖なく甘いっス!

オレンジとブラックオリーブのサラダ (黒板メニューで¥580)
コレが絶品! ブラックオリーグがオレンジの甘さを引き出すのな!それでいながらブラックの癖がオレンジで抑えられる!

ほうれん草とひよこ豆の煮込み (グランドメニュー¥680)
スペインの家庭料理で当たり前に出てくるみたいだけど ヒヨコ豆が柔らかくって、ほうれん草のペーストとのマッチングが最高!ひよこ豆の口に残るざらつきが皆無!舌で押すだけで潰れて トロリほうれん草のペーストが絡む。

マッシュルームと生ハムのソテー(黒板メニュー ¥???
これがまた 逸品!カリッと火が入った生ハムの塩気がオイルに回って マッシュルームを包み込むっス!

自家製パン 天然酵母のリュスティック ¥200 お通し扱いなのでタダ(笑)
パン食いの自分にはsmash hit! ただ 出されたタイミングが ソテーの後だったのがおしい。フルーツの甘みがやや生ハムとの相性悪いかな?

しらうおのアヒージョ (グランドメニュー¥600)
マイレビュアー様絶賛の逸品!ウナギの稚魚のアヒージョによく似た感じらしい!
火が回り切っちゃう前に パンにつけて食べると意外なうまさ!シラウオとパン・・・コレが合うとは!?永野マジック?

ミートボールのトマト煮込み(グランドメニュー¥840)
こいつは自分のお気に入り・・・なんだけどチョイといつもとフェイスが違う。いつもより味が若かったのが残念っス!

イカスミのフィデウワ (こちらでの表記/ グランドメニュー2人前¥2500)
メニューでは パスタのパエリアとの表記なってる。 それもそのはず フィデワ(Fideo)ではなくカッペリーニ使用.。今日の仕上がりは周囲がカリカリなのは 最高!イカのまったり濃厚なのもいい!でも ややイカスミが ライトな仕上げ?

ラム肉のシェリーソースがけ(SPだと思います!)
シェリーソースはペドロヒメネス。煮詰められてトロトロに甘い。これをレア仕上げのラムに絡ませ 下に敷かれた 生ハムをカリカリに焼いたものと クラッシュナッツをまぶして食べると、歯ごたえと香ばしさがソースに加わってラムが!

イワシのパエリア(グランドメニュー)
パエリアは今回はイワシ。ジャポニカ米だけど 硬めの炊き上がりでうまく感じを表現してるっス!
今回はさらに ふっくら感が加わってる仕上げ。表面のベシャリ感が 全くないのは 日本人好み!

スパークリングワイン セグラヴューダス ボトル¥3200・・・だったと思うっス!これのハーフサイズ を追加注文!
最初にこれにしとけよ(笑) 酸味が穏やか。

調子に乗って シェリー酒を頼んでシェア!
オロロソ アルグエソ¥600 (茜色) 樽による熟成香、まろやかで力強いっス。食中酒としてちょうどいいっス。

フィノ ¥600(やや黄色がかったムギワラ色)サンチェス・ロマーテ・マリスメノ? Cb ? すみません、メーカーわかりません・・・(笑)辛口で オロロソよりライトな口当たり。一般にはこっちがいいかも。

ラス・メダージャス・マンサニージャ¥600 こいつはドライなタイプっスねー!酒呑み用?(笑)

今回は ちょっと他にもパーティが入ってたりして忙しそうだったけど これだけの料理を解説してくれた永野コンネーロに感謝です!
参加いただいた マイレビュアーの皆さん、お疲れ様。
そこ〜!FBで友達紹介しろって言うな〜(笑)
[トリビア]
『 ベジョータ 』 (通称:どんぐり育ち)
毎年夏頃に誕生した豚のうち、イベリカ種の純度、肉付き、骨格などから選抜された子豚を100kg位まで飼育し、モンタネーラ (放牧)の時期にどんぐりで平均46kg(50%の増体)の体重を増加させなければならない・・・コピペだけどな(笑)


  * * * * * * * * *
[2015/5月 再再訪]
1軒目で少し飲み足りなかったので
こちらに ラ コシーナ デル クアトロ さん。おおっ!土曜日の夜混んでますなあ!
何です?新百合ヶ丘駅に新しくお店を開く方が修行に?さらにその方のご友人がご来店っスか!

おめでとうございます・・・それは、また 大変な時に・・・では 飲み物を・・・(笑)
サングリアX2とレブヒート・・・またかよー(笑)

お通しは いつものお代わり自由なパン!
欧州では当たり前だけど日本ではまだ珍しい。
そんでまた ココんちのオリーブがいいんっス 旨いしいっぱい入ってるのな!

ちょっと蒸すので 何かお勧めは・・・
と、回答がこれで
サルモレホ ¥380
荒っぽく言えばガスパチョの原型らしいが・・・

なんだこれは!もはやスープじゃないっ!(笑)
パンを浸して食べるとか、ポタージュだとかの概念を吹き飛ばす逸品!

冷たく それでいて濃厚 滑らかな舌触り・・・というか クリームとポタージュも中間ほどの濃厚さ!
パンに浸すというより塗りつけるように食べると
ガーリックが適度に効いて、トマトの酸味に旨みクリームのようなチーズのような、オーロラソースのような・・・これはもう 表現できない 旨さ!!パンがいくらあっても足りやしない!!
これがたったの¥300 ?

軽く 何か食べたいんだけど・・・。
イカスミのフィデウア/パスタのパエリア 一人前¥1250を勧められた。
もちろん 作っていただきましょう!

細めのパスタを3.4センチに折ったものを炒めた後にピカーダを作ってから材料加えて炊き上げる・・・手の込んだもののはず。
ライスと違って20分もほどで炊き上がる・・・
なんて相変わらず涼しい顔の永野コンネーロだけど この 混んでる中申し訳ないです・・・。

・・・これがまた、絶品の旨さ・・・
イカスミの濃厚な旨みが 口一杯 喉から上顎さらには鼻腔まで広がってく
以下の旨みを十分にパスタが吸って いやパスタは固めに仕上がってる? 炒めてあるせいか ふやけずにシコッとしたの食感。

また この極細パスタ、カッペリーニより細い。まさかとは思うが本場物?
そのパスタがイカスミのうまさを鍋から拭い取る。
上に乗せられた プチトマトの酸味と肉厚のイカの切り身が口の中でぷりぷりシコッと・・・

やはりココんちは素晴らしいっス!何食ってもうまいんだ!!
また次から次へと面白いメニューが!コレはマイレビ様を是非ご招待しなければ!!
また来ます!!!
 
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2015/3
 高円寺で知り合いを招待したいんだけど どっかお店探したいんだけど・・・という事で。。
 もらった資料見たら、あれ?ココ知ってるぞ・・・マイレビュアー様のお気に入りのお店。
 ってなわけで、ラ コシーナ デル クアトロ さん。行ったことないんで まずは表敬訪問、2015年3月・・・。これがトンデモな出会いの始まりだった。

 スパニッシュ料理のお店なんだな。
 ご主人らしき人がコンネーロ (調理人)か・・・ってか、カマレーラ(給仕)もいない、まさかの一人回しか!?
 当然ご主人自ら注文を取りに。

 マイレビュアー様の赤丹様のレビューで気になっていた三元豚の・・・今日は入荷ナシ!ガッビ〜〜〜ン(死語)!!

 じゃあ 先ず レブヒート(シェリー+ジンジャーエール)¥700 と自家製サングリア¥500で。
 アボガド入りスペインオムレツ(キッシュ)¥400 と ミートボールのトマト煮込み(タパスで注文)¥840を注文。

 お通しがパンとオリーブ、パンはおかわりできます。

 レブヒートはウィルキンソンか?ジンジャーが立って、甘さは控えめだが、それほど辛くなく飲みやすい。コレは導入部にうってつけ。男性から女性にも好まれるだろう!

 ただ軽視されがちだが 酎ハイであっても立派なカクテル、作り手で味が大きく異なる。ご主人が作っているのが大きいかも。

 自家製サングリア、コレが絶品です!!甘い・・・明らかに甘いのだが 甘さを充分感じさせながら、渋みがなくこれほどさっぱり飲みやすいサングリアは そうそうない。柑橘類より蜂蜜とりんごなどの風味が強い。軽く香るのはシナモンとローリエか。
 液面で黄金に輝くシナモンがまた良い! これが¥500とは信じられない!!

 運ばれてきたオムレツ。
 これがなかなかに素晴らしい! キッシュやパティ/テリーヌではお店の考えや力がもろに出る。

 提供前に化粧塩で軽く岩塩がかけられる。ただの卵焼きではない。鬆など全く入らない、なめらかな舌触りは茶碗蒸しを彷彿とさせ、アボガドとジャガイモが ほっくりと食感をプラスする。
 気がついたら何もつけず、何もかけずにペロリ。相当に手が込んでる、とても¥400などと思えない。

 ミートボールがグツグツ音立ててやってきた。

 割ってみると軽いナイフの入りだけど 崩れない!軽い歯ざわり・・・いや、びろうどの様な 舌触り 滑らかさ!
 ハンバーグのような荒々しさは微塵もなくて、なめらかな口溶け。
 漉し器にかけたわけでもあるまいが よほどしっかり捏ねられているが、機械捏ねのような硬さはなく ふわりと柔らか、空気の逃がし方が絶妙!
 トマトソースも酸味、甘味など 一点が突出せず、ミートの旨みを引き出してる。
 コレは、絶品!本物のミートボール!

 コレは他のタパスも試してみなければ! ムール貝のアヒージョを注文。
 ご主人一人回しで大変だろうがご勘弁!

 これがまた、笑っちゃう出来なんだなぁ!
 てっきり殻付きで来るのかと思ってたら、身だけでやんの!唐辛子は入っているが、あくまで香り付け、風味付け。
 中ま火が入ったムール貝。柔らかで海の風味が滴り出てくる。オリーブオイルがまた 逸品!パンにつければお酒が進む!思わずパン、お代わりしちゃいました!それだけ食べても胸焼けなんか全くない。

 スパニッシュにありがちな強すぎる辛味やガーリック臭がほとんどないのも 日本人向け。

  * * * * * * * * * * * * * * *

 でもってご招待当日・・・。

 人形作家/猫作家のすずきすずよさんとご同席させていただいた。招待したい人って有名人だったのね・・・。
 なんでそうなったのか、永野仁也Cocinero/ownerと名刺交換してスタートです。

 まず注文はラムとハウスワイン。グリーンサラダ、マッシュルームのアヒージョ、トリッパの煮込み。
 
 グリーンサラダの上にかかるのは なんとタピオカを粉末にしたもの!
 オリーブオイルとともに食べれば 舌の上でまろやかに溶ける・・・。不思議な食感、チーズのでしゃばった感じがなく、オリーブオイルと葉物野菜の風味が よく味わえる!

 マッシュルームののアヒージョ。
 写真で白っぽく映るのは本当にグツグツグツグツグツ・・・と煮立ってるため!
 マッシュルームが新鮮なので軽やかな歯触りを残しながら 中まで熱い!ホフホフ熱い!きのこの風味と オリーブオールが絶妙のマッチング。
 塩味はこれも言うことないです、またパンにつけて オリーブオイル 綺麗に完食!?

 トリッパの煮込み。
 トマトの甘みが柔らかく、塩味が丸くトッゲトゲしくない。
 臭みなどなく丁寧に下処理されているのは言うまでもない、口に入れればとろけてしまいそうだ。
 本来ならシンプルな味のはずだが、複合的な旨さがある・・・首をひねっていたら、永野コンネーロが見兼ねて種明かし。

 塩とともに味付けに自家製の塩漬けの豚肉を使っているそうだ!!
 複合した奥行きのある味の正体はこういう隠れた技術だったのだ!!恐ろしいほどの手間がかかっているが、永野コンネーロはそれを笑いながら いとも簡単そうに言う。
 こういった才能を見ると嫉妬すら覚えるほどだ。
 
 そして念願の 豚肩ロースと舞茸の鉄板焼。
 ミディアムレアーの豚肉を 口に入れれば、ジュワッとジューシー、口いっぱいに豚の甘み。なんと柔らか!なんという噛み応え!
 バルサミコと温州みかんのソースが酸味と甘味を乗せてくる。仄かに漂うみかんの香り・・・。
 多くは語らないでいい。ただ 返す返す、ステーキで食べられないのが残念だ!

 最後は お魚のパエリア。
 注文してから20分以上かかるからそれを考えて注文したほうがいい。
 仕上げは 固めのアルデンテ。ジャポニカ米なので、そいつを考慮したか。
 パラリと仕上がっており、正しくパエリア。レモンは好みだが かけたほうがいいかもしれない。とにかくよくまぜて!

 海の旨さをたっぷり吸ったライスをプチトマトの酸味がさらに引き立てる。
 口の中がさくさく、パリパリ「おこげ」の部分はかなり固めなので 人によっては 柔らか目をオーダーしてもいいかもです!

 同行の女性陣にも気に入ってもらえたみたいです! すずきさんからも過分のお言葉を・・。いえいえ永野コンネーロのお力です。

 女性の方に強くお勧めしたい! スパニッシュにありがちな強すぎるガーリック臭もなく、それでいておしゃれにカジュアルにスパニッシュが楽しめる!
 さらにカクテル類がポイント高い。特にサングリアは中央線での白眉ではないか!?

 シェリーもオロロソを始め充実しており ワインもテンプラニーリョ種を中心にラインナップ、飲み物もオススメだ。 

 またコースも¥3000〜用意されているので、デートならコースを頼んだ方が良いだろう。永野コンネーロに全てをお任せして、素晴らしい会話が弾むはず。
 エンジで素晴らしい夜を過ごしたいなら ポケットに入れておくべきお店です!!

  • 2015/8 オフ会 ピンチョス
  • 2015/8 オフ会 オレンジとブラックオリーブのサラダ
  • ラム肉のシェリーソースがけ

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3位

トラットリア ボッカ・ルーポ (高円寺 / イタリアン、パスタ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク 4.1 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.4
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999

2016/05訪問 2016/07/18

11周年の隠れ家は、リストランテを名乗るにふさわしい実力!

11周年を迎えた高円寺の隠れたトラットリア・・・いや、リストランテを名乗るに相応しい名店で 貸切りオフ会を!
相変わらず口コミが増えないココんちで、店を貸切にしてオフ会を開催するという暴挙(?)にでてしまったワンニャンズ!
はい、ワンニャンズのネコやってる方で〜す!

貸切にした訳は、週末に混むと 料理の出が遅くなる可能性があったため。
今んとこ三島オーナーシェフ一人でクチーナ仕切ってるからね。
じゃ、いっその事 貸し切っちゃえば 遅くなることないんじゃね?って言う力技的アイディアなんっス。

三島オーナーと 数次にわたってメールなどで打合せ。
週末の貸切は 約10万円程度。平日なら人数で応相談。
    
メニューは こんな風に決まったっス。
通常の¥4000コースを基本に、飲み放題を付けて一人¥7000位で、料理は大皿、こちらで取り分けるスタイル。

1)アンティパスト6種盛り+自家製フォカッチャ
  白身魚のカルパッチョ
  新玉葱のプリン
  ハーブの香りの自家製ハム
  空豆とゴルゴンゾーラチーズのスフォルマート
  鶏レバーのパテ(カナッペで)
  手羽先の燻製
2)プリモピアッティ/冷製パスタ・真鯵の瞬間燻製とフルーツトマトの冷製フェデリーニ
3)同上/温製パスタ・桜エビと春キャベツのスパゲティー(三島氏の原文のママ)
4)同上/ズッパ・新じゃが芋と新玉葱のヴィシソワーズ
5)セコンドピアッティ・/ペーシェ
  真鯛のアクアパッツァ
6)セコンドピアッティ/カルネ
  島根県産 かつべ牛くり肉の低温ロースト
7)ドルチェ4種盛り
  パンナコッタ+チョコラータ二種盛り
  ヘーゼルナッツのセミブレッド
  苺のセミフレッド
  キャラメルのジェラート
8)コーヒーor紅茶

これに飲物込み(ハウスワイン 赤/白・ソフトドリンク 他 ワイン苦手な人は、カクテルなど) がついて予算は¥7100
・・・チョット半端。

コレには訳があってノンアルコールのメンバーの料金を ー¥500で設定したため。
あんまり飲まないメンバーは、割り食っちゃう形になっちゃったっス・・・m(_ _)m

前日夜、三島オーナーからいいイカスミが入ったので、急遽パスタを変更したいとのことで
3)のパスタがイカスミのパスタに変更!

さて当日・・・Facebookを中心に食べログメッセなどから 声かけしたメンバーが 高円寺のはずれに ぞくぞく集結。
こんな分かりにくいところに 全員自力で。 ( ´ ▽ ` )ノ

しかし、メンバーが・・・濃い・・・Σ( ̄。 ̄ノ)ノ。

食べログを創世記から引っ張ってきた美Bさん、ワンニャンズの師匠格の美味しんぼくん師匠は 相変わらずの名誉幹事。
この恐怖の会に自ら名乗りを上げた (知らないって怖いな)・・・女勇者の三食アイスさん
そしてこの日の生贄・・・もとい、初参加 誰とも面識の無いkonaさん、さらに・・・
濃ゆすぎるので、以下略(笑)
いや、呼んだの 自分なんだけどね ε-(´∀`; )

ってなわけで・・・うわ!もう開始時間過ぎて・・・って人数が足りない?なんだそりゃ〜!誰のせいだ!!・・・俺のせいっス・・・。
そんな時に急遽 女の子を都合してくれたF.B友達様に感謝っス!

急遽参加の 全てが初尽くしの女の子は・・・あ!丁度よくkonaさんの隣が空いてるやん!

そんなこんなで、挨拶もそこそこ オフ会スタート・・・もう この時点からチャラ猫はグチャグチャ・・・。

アンティパスト6種盛り+自家製フォカッチャ
手羽の燻製が スマッシュヒット!甘さと塩味のバランスが絶妙、その上燻し方が丁度よく適度な柔らかさを保った手羽肉をそれらが渾然一体で包み込む!
スフォルマートは、型に入れて焼いたものだけど これも丁寧な仕事が光る。

舌触りの良いレバーパテも ピンクが綺麗な 自家製ハムも 相変わらず 言うことなし!
白身魚がキハダ鮪の炙りに変わったカルパッチョは柑橘系の香りが食欲を増す、手の込んだもの!

あれ?一種類多い?
コリンキーかぼちゃのマリネっス!コリッとした食感がたまんないっス!

自家製フォカッチャは、オリーブ油とともに!じゃがいもの舌触りにローズマリーが効いて これがまた んまいんだなぁ!
ここでフォカッチャをお代わりするなっての、後が入んないよ!

プリモピアッティ/一皿目は、冷製パスタ・真鯵の瞬間燻製とフルーツトマトの冷製フェデリーニ
プリモピアッティってば、プリモピアットの複数形。本来なら一品の処が 複数になってるからね♪

パスタ/フェレリーニの茹であがりは絶品!
1.3ミリ細目のパスタを冷製にし シコシコ感を増しながら、もっちり しなやかな歯応えも失ってないのは見事っス。
フルーツトマトのフルーティさが 真鯵を青魚と思えない旨みに昇華させてる!

プリモピアッティ/温製パスタ・イカスミのスパゲティー
約2ミリなのがスパゲティ、太目のパスタが 濃厚なイカスミを拾って纏う!
トマトの旨みが軽さを加え 濃厚だけど しつこく感じない。イカの旨みが活きてんのな!

プリモピアッティ/ズッパ・新じゃが芋と新玉葱のヴィシソワーズ
コレは自分がランチの時にサービスされ 今回も是非にと追加した一品。

相変わらず 塩加減、そしてジャガイモの風味の残し方が絶妙。妙にバターやミルク臭くない!
ただ いつもより、若干舌触りにざらつきがあったか?

ズッパで一息ついたら いよいよセコンドって流れってのが イケてる 演出っしょ!
さて セコンドピアットの第一弾ペーシェ/真鯛のアクアパッツァ

こうきたか〜!思わず三島シェフの顔を見ちゃった!真鯛が一人一尾ついて 周りをムール貝と大粒のアサリが囲む!
大皿料理と聞いてたんで 色んな魚のごった煮を想像してたんだけど。

ムール貝やアサリのタウリン、コハク酸と鯛のイノシン酸との上品なコラボ。
コレが 想像以上に繊細な味。塩は使ってないのかって思うほど!イタリアンの潮汁!?って感じ!

繊細な海の幸の後は、いよいよラスト!
セコンドピアット 二皿目 /カルネ・島根県産 かつべ牛くり肉の低温ロースト
とにかく赤身が柔らかいっス!柔らかすぎて スジがあったら目立ちすぎるくらい。
それでいてしっかり赤身の歯応え、口当たり!

ソースが一緒に出てきたけど ローストした油をバターでソースに仕立てたみたいなのな!
しかし、塩の方が抜群に良かったっス。
難を言えば・・・量が少ない(笑)

食後の余韻を楽しむ為・・・って この時点で始まってから3時間近く!

ドルチェ4種盛り+コーヒー又は紅茶でフィナーレ!
ほとんどの人がコーヒーセレクト。

セミフレッドってば、半解凍のデザート!
日本では あまり見かけないドルチェっス!
コレが絶品!最初は軽い口当たり。

それが口の中の温度でトロリと解れて、イチゴの酸味、ヘーゼルナッツの濃厚な甘みが 口の中に徐々に広がってく!

いろいろ手違いもあったんだけど、三島シェフとスタッフのお二人の頑張りに感謝したいと思うっス!

写真?・・・なん? いつもと感じが違う?よく気がつきました!
チャラ猫は 今回、サーラに入ってターボラ回って給仕してたんで写真を撮ってません(笑)
ってなわけで、F.B友達のN女史の好意で お借りした写真投稿してます、悪しからず。

ただし満足度は、ワンちゃんと行った時の方が高かった!
特に蝦夷鹿のローストの方に軍配が上がった。

ここがコースの難しいところで、ワンちゃんと行った時のメニューで飲みホにすれば¥9000位になるっス。
コレはコレで良いと思うが・・・。


[2015/12]
一向に 口コミが増えないココんち。
痺れを切らせて 相方のワンちゃんを誘ってエンジ探索の二軒目で!

自分が思う高円寺の ベストテンのお店!
初訪問時もそうだったけど 地元の人には知られた名店
この日もターボラは満卓。予約なしでは バンコ(カウンター)席へ・・・
こっちはむしろ歓迎だけどね、デートで使うなら予約必須!当日でもいいからさ

先ず出されるのは チャージ代わりに ジャガイモを練り込んだフォカッチャ
昼のランチにもつく自家製。普通のフォカッチャより ふわふわ モッチモチ!

乾杯のワインは ハウスワイン( Pelassa Mario's vino bianko)
冷えてるうちは、たっぷりとしたミネラルの味わい。
やがて立ち香が クリーミー、バニラの香り。

これに合わせたものは先ず、玉ねぎのプリン ¥400
ワンちゃんご希望の一皿。一人前の量が少ないんで これだけは2人前の注文。
以前も食べたけど もう、申し分の無い一品!
オニオンの甘味とコクのある旨みが さっぱりとしながら舌の上にコクを残すっス。
ぷるんとした口当たりが嬉しい。

これ以後は 全てワンディッシュシェアで。

前菜の盛り合わせ ¥1800〜
無理を言って 鶏のレバーパテとワンちゃんご希望の自家製ハムを混ぜてもらったっス。
レバーパテの 野趣あふれる濃厚な旨み。
でもあっさりして 洗練された味わい。

キャロットラペのオレンジの 人参の甘味とオレンジの酸味のバランスの良さ。

自家製ハムが秀逸!!
香草の香りにスモークチップは桜か?微かな燻蒸香りとハーブの重層的なハーモニーが素晴らしいっス!

10種の野菜のポタージュスープ ¥750
濃厚な円やかな旨み。野菜のうまみが喧嘩をせずお互いがほんのり主張し合ってるっス。

一品づつが手抜きなく仕事された料理が続いてるっス。

ただし問題は昨年 二番手の方が職を辞してから 後任が決まってない・・・。
オーナーが一人で調理を担当。
満卓に近いこの日は ここまでで一時間近くかかってる。

ヤリイカとあさりのリングイネ(スパゲティーニ) ¥1400
これに合わせて選んだ ワインはMONFERRATO BIANCO Sensazioni (モンフェッラード ビアンコ センサツィオーニ)
リングイネが無くなったので、急遽スパゲティーニに変更。

イカはプリプリ、あさりは殻からすっと取れる。
ソースの乳化具合が素晴らしいっス!海の幸の旨みをたっぷりスパゲティーニが纏ってる!

ローマ風コッパのテリーヌ(温) ¥1100
テリーヌを焼く、乱暴にも思える調理法が未知の食感にを産み出してる。
肉の繊維の一本一本まで詰まった旨味が 熱によって解放されるっス!

滑らかでコクのあるコンビーフのステーキ!
これはもうステーキ!テリーヌのステーキ!!

エゾジカのロースト サツマ芋とりんごのピュレ添え ¥2300
ジビエの場合 処理を誤ると 癖が残るが・・・なんと柔らかく滋養に富んだ味・・・。
レアーでありながら、しっかり中まで火が通った ちゃんとしたレア、唯の半生とは違うのな!

驚くほどジューシーで 肉の歯応えを残しながら ナイフが抵抗なく通るほど柔らかいっス!
サツマ芋とリンゴのピュレが 仄かな甘さと風味、コクを加えて ジビエの野趣あふれる味を 優しく都会的に洗練された一皿に昇華させる・・・。

やはりココんちは、素晴らしいっスね!
エンジに有って、イタリアンならココんちで決まりと言っていいと思うっス!

ただ、前述の通り オーナーシェフが現在一人でやってるため 料理が出るのに 時間がかかるっス。
コースメインにした方がいいんじゃないかと思うくらい。

だけど客の好みを優先させる、アラカルトで頑張ってるっス。時間も手間もかかると思うっスが!!

しかも話してるとラ コシーナ デル クアトロの仁さんと仲がいいという!
名店は名店を知る!やはり間違いはなかったっス!
ココんち エンジを代表するイタリアン!!

コレは、そのうち 厳選したメンバーで オフ会をやらねば!
希望者は 手を挙げて!!なんで逃げる!!!(笑)

 * * * * * * * * * * * * * * * *
2015/7初訪問
こちらにお店を構えてられ10年になる 老舗と言っていいイタリアン。
だけど残念なことに今まで知らなかったっス。

行きたいお店があるんだけど・・・と 休日の炎天下 、高円寺の早稲田通りの近くまで 引っ張ってこられた ショーコパパっス!
そしてこれが とんでもない出会いの始まりだったのだったんだった!

お店はかなり判りづらいとこにあるっス、地図と写真を首っ引きでみてちょ!説明すると 余計わかんなくなるかも。

ターボラ(席)は満席。バンコ(カウンター)ならご案内できますとの事。
二人なんで構いません。
本日のパスタコース¥1700/込を注文っス!
少し時間がかかりますとの事、それも構いません・・・ってか 今更炎天下 歩きたかねえよ(笑)

店内、バンコ4席にターボラ16席ほど。キッチンってかクチーナはオープンカウンター式。
決して広くはないけれど 天井が高いので開放感があるっスね。

クチーナとサーラ(客席)でクオーコ(シェフ)とカメリエーレ(給仕)二人で回してる。
最近 従業員の方がお一人退職されたらしい・・・。
これは大変だ、と思ったらいつもはこれほど混まないんですが・・・とは店主さんのお言葉。

なんだかんだで待ってると フオカッチャと飲み物が到着。
「お待たせして申し訳ありません」とズッパ?が一緒に??。リスタに入ってないんスけど、サービスって事?

ジャガイモの冷製スープ(パタータの冷製ズッパ)
塩加減が絶妙、ジャガイモの風味が舌に広がる。

裏ごしは適度で 粘りもなくさらさらと舌に心地いいっス。
粘ってないにもかかわらず ブロード(出汁)と一体感を保ったまま軽やかに喉を滑り落ちるっス!

自家製 フォカッチャはジャガイモを練りこんだもの
トーストされて供される。クラストとクラムがはっきり分かれて 厚めのクラストは オイル感のあるさっくり仕上げ。

このクラストのさっくり感、クラムのしっとり感が 絶妙のハーモニー!
ジャガイモのズッパと共に食べれば コロッケのような風味と食感!
フレッシュ(生)な ローズマリも練りこまれ、ほのかな香りが。これは秀逸!!

シェフのおまかせ前菜盛り合わせ、これがまた素晴らしい!

鶏のレバーパテは、舌ざわりなめらかで クセが少ない。
パテは好きでよく頂くけど その中でも屈指の出来!

プロシュート
大抵のものが 塩気と獣臭が強すぎるけど こいつは別物!
口で滑らかに溶けるっス!

玉ねぎのプリン
オニオンの甘味を残しプルンッとなめらがな舌ざわり。
オニオンのクリーム煮の様な風味が嬉しい。

コリンキーのマリネ
酸味と甘味と塩気・・・バランスが完璧!
繊細な風味を殺さず コリンキーカボチャのコリコリした歯触が楽しい。

さごちの燻製のマリネ
これも味のつけ方が抜群!
マリネされたさごちはねっとり感と味の深みを増して 鮮度管理もよく 癖が全く感じられない!

ここまでの ズッパ、アンティパストは 共に完璧なもの!どれ一つ文句のつけようがないっス!
すべてにわたって 味付けのバランスが抜群!

素材の持ち味を生かしながら 必ず仕事が入ってる、素材のまま供するような無粋なことは絶対にしない。
ご主人の引き出しはどれ程あるのか!

感心してると プリモピアットの登場

先ず、豚の頬肉とひよこ豆のスパゲッティ
ラグーソース、これは なんだ!賽の目の豚肉は まるでトロトロのシチュー肉。
ひよこ豆の茹で方塩味 共にベストマッチでラグーソースにボリューム感を加えてる。

欧風の仕事をしたソースだけど 米英で好まれる 歯ごたえのある赤身ではなく 日本人の手の込んだ仕事が加わってる。
酸味と旨味の調和が抜群にいい!!

茹で具合は 髪の毛一本の芯の残ったアルデンテではなく、日本人好みの 芯のない硬めの茹で方。
この方がラグーソースと絡むという判断か?日本人好みを優先したのか??
それが些細なことに思える完成度の高さ!!

ほたて小柱とズッキーニのスパゲティ
小柱とズッキーニ、調和しそうで 難しい材料を見事に融合させた一皿。
和風でもなくペペロンチーノの様に辛味でパンチを加えてもいない!あくまで素材とオイルとブロードで仕上げてる!!

ソースは 煽り時にゆで汁と絡められ乳化も十分、全体に万遍なく行き渡ってるっス。
小柱の旨味をパスタが纏い ズッキーニの食感が心地いい!

材料は 特別な農園ものはつかっていないと思うっス。
それでいながら このレベルの皿を提供するのは 相当な実力のお店と見えるっス!

パスタは温めたディッシュで供されてる。だから熱が逃げず最後まで温かく頂けるっス!

フオカッチャは お代わりできる(一個¥50)ので勿論追加!

このコースにセコンドピアット、ドルチェを追加注文すれば素晴らしいコースになるだろう!
そうしても三千円台半ばくらいか?

欧州では 食堂の格式が厳密で リストランテ〜オステリア〜トラットリア〜タヴェルナ と分かれるのは ご存知の通り。
トラットリアは 一般的な食堂を意味するけど ココんちは、店舗の規模こそ大きくないけど 料理の内容は オステリア、いやリストランテを名乗っていいくらいのもの!この技術をこの価格で頂けるなんてとんでもない出会いだ〜〜!

高円寺でも屈指のイタリアンの名店と言っていいっス!
難点はただ一つ・・・分かりにくいこと!!これだけ・・・ってかまたかよ〜(笑)

  • アンティパスト6種盛り
  • 温製パスタ・イカスミのスパゲティ
  • 真鯛のアクアパッツァ

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4位

めだかタンタン (東中神、中神、西立川 / ラーメン、汁なし担々麺、担々麺)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2015/07訪問 2015/12/23

汁無しだけに非ず!三多摩地区最強の大衆中国料理店!

一般読者の皆さん向けレビュー
メダカ坦々さんは、東中神駅近くの 担々麺が評判のお店っス!
こちらで頂ける 汁なし担々麺は、広島風のもの。

細麺に鶏のスープと花山椒を効かせた 甘辛くはなくゴマの風味もないもので 独特の食感と香りが決め手。
二度三度と食べることでクセになるのは 二郎ラーメンと共通の中毒性があるっス。

また坦々麺だけではなく 中国料理も一流の腕を持つ店主が 作り出す料理は 必食の価値があるっス。
山椒たっぷりな麻婆豆腐の他、チャーシュー炒飯や一品調理もオススメっス!

ただ、何故か店内には 某ロボットアニメの備品が一杯?(笑)
さらに一階席には カウンター席が少ししかなかったり 二階席へ行こうにも階段急だったりとか 不自由&ハードルの高さは存在するけど、創作系中国料理店としてオススメできるっス!

若干のジャンクさが伴ってるのも 大衆中国料理として 演出と見れば 面白いかもです(笑)

  * * * * * * * * * * * * * * * * *
警告!これ以降は一度のレビューとしては前代未聞の五千字を越えるレビューの為 まともに読むと大変な労力を要します。
よって普通の方は上記レビューで終わらせといたほうが身のためです!
このレビューには一部に限定メニュー、特別メニューを含んでいます
このレビューをマイレビュアーZoo@MDさんに捧げます

マイレビュアーちーさんよりある日悪魔の囁き PART2が!(笑) 
めだかTANTAN さんでオフ会をやるんですが・・・ってなわけで、当日な。

東中神駅に30分前に着いたんで 南口に出てロータリーさんで挨拶していくかと思ってたら、何やら前方に見たような人たちが・・・(笑)
あっと!ちー&りー様ではございませんか(いきなりのへりくだり 笑)

さらにさらに当日のメンバーが物凄いってか、全6人濃〜〜〜〜い!(除・猫)
wwww.(・・・笑、チカラナイワライ) 皆さん、タダでさえキャラ濃いんスから、単体でお出まし願えませんか(笑)

例えるなら、麻美○まさんと蒼○そらさんと希志あ○のさんらマスカッツの単体女優さんと一緒に担々麺食べたくないっしょ!
なんでセクシー女優さんに例えるかなあ!(いや 単体ツ ナガリで、タンタイ・タンタイ ・タンタン、繋がってないやん!)

要は 超常連の宴会に 猫が一匹紛れ込んだって感じなんだけど・・・もう一匹連れて(笑)
しかも ちーさんときんさん以外 初お目通り!

今日は都内に引っ越す(引っ越した)やっぱ塩が好きさんの激励会ってことなんだな!

宴会はのっけから劇高いハードル!
オーダーが凄い!メダタンの酸いも甘いも噛み分けたベテランさんがオーダーする究極のオーダー!
名付けて何も言わないで二階に上がる!!に付き合わされたわけだよ!

意味 わかんねえ? 俺も意味わかんねえ!?(爆)
一応バイト君が希望とか聞きに来てたような気がするけど舞い上がってよく覚えてないっス!
要はこの人数でやるのでこれくらいの値段で・・・ってことを伝えてお任せでよろしく!らしい。

もうこうなったら開き直ってガチレビューするしかないな! ってなわけでネタはなし!

スペアリブカレー風味・特別メニュー
カレー風味とは意外な一品。これで結構度肝を抜かれるっス。

赤身の部分はホロホロ崩れ 白身はゼラチンかしてプルプル感が心地いいっス!
カレー風味は 控えめで豚の甘さを引き出す感じ!
この仕込みってかなりの時間がかかってるはず!

めだか流麻婆豆腐
ココンチのデフォの麻婆豆腐。コレは後でいっしょにね。

鶏のピーナッツ蟹味噌餡掛け・特別メニュー
鶏が絶品!柔らかい!!茹で蒸しの技法を使った上に ちゃんと冷水にとっているのか!

プリプリの鶏肉は火が通ったピンクの色でジューシーさをたっぷり残して 淡白なんだけど 凝縮した濃厚な旨み!
蟹味噌が いやらしくなく 香り付けで鶏肉にコクを加えてる!ナッツがうまいアクセント!

あんかけ焼きそば(試作メニュー)
今回の中で絶品だったのがこれ!
麺を一度干してから中華鍋で焼き付けた(揚げた)上に 餡をかけるという凝ったもの!

この麺を作るのに一ヶ月くらいかかるという!!
表面はパリッとしながら ゴムもかくやの 弾力を感じる麺!

とにかくベースの湯(タン)がしっかりしてるんで 薄味だけど甘くない 塩味餡がジットリ絡むっス。
麺が伸び、山海の旨味を閉じ込めた餡が パリぐにゃ麺に絡む絡む!顔がニンマリ止まらない絶品!!

タンメン(限定メニュー)
麺は中太のやや平打ち 僅に縮れあり!つまり汁なしの麺と違うもの。

先ず 湯(タン)の取り方が上手い。油分をことさら加えず、胡椒などの隠し味でパンチを出そうともしていないっス!
それでいて このじんわりする旨さの上に高揚感まで生まれてくる!これも絶品!

さらに 入れられた豚バラは秀逸!チャーシューじゃない!角煮でもない!!
料理に使う下ごしらえをしたものを角切りにして スープを作る段階で入れたものだろうか、味がしみ、一品料理として成立するもの!!

豚の旨味 野菜の甘み 塩の甘み 全てが高次元で一体となってこの味付けは凄い!

あんかけ焼きそばにせよ、タンメンにせよ香港/広東料理が得意なんじゃないか?
 
店主 いけのめだかさんの引き出しの多さには 脱帽の逸品!

汁なし坦々麺(広島風)+ごはん大盛り(メダタンのレギュラーメニュー)

広島流の汁なし坦々、マイレビュアーのZooさんから耳タコ状態だったんで 食べ方も何もわかってる!
広島流は初体験、混ぜは適当に混ぜて 味の変化を楽しみながら食べるのが自分の流儀なのでいただきますっ!

・・・?
麺は極細低加水、湯(タン)は 鶏出汁、芝麻醤は少な目だろうか?
辣油も多くなく 全体にタレが少ない方っスね。

ところがどうしたことか・・・?・・・よく、分からない・・・。味を説明すれば、以下の通り。

醤油ダレべースに芝麻醤と辣油などで辛味を加えジージャン(ひき肉炒め)を混ぜ込んで花山椒で辛味をつける。
だからゴマの風味やピーナツどっさりあるいは濃厚な甘辛さを想像すると肩透かしに会う。

醤油ダレが細麺に絡み ひき肉炒めと辣油が こってりしながらすっきりした辛さを加えるっス。

これにご飯を入れると格別だと言う。

半分頂いたところで 小ご飯を頼もうとしたら 何故か 皆んなが大盛りご飯の大合唱!何 期待されてんだろう?
じゃあ、ってんで大盛りご飯・・・

ナンジャコルあ〜! なんの芸だ!多すぎるなんてもんじゃねえだろう!
とにかく残ったタンメンやら 蟹味噌餡掛けやら おかずに ごはん半分やっつけて、半分残った麺に入れて
・・・せっかくの味が緊張とご飯の多さで正直わからん!

マイレビュアーらぁ大兄の言ってたことがよく分かる。
高揚感がまるでない・・・。
・・・と、いうより この味が理解できないのだ・・・。

これはもう一度行かねば!行って確かめねば!!
星になったZooさん(笑)との男の約束が果たせない!!!

ってなことをオフ会とかで言いふらしてたら 食いついてきた 犬約1名(一頭?)。
しかもそれを聞きつけたリスが まさかの 深夜の連続メール攻撃・・・わかったから寝かしてくれ(体弱いんです・笑)

ってなわけでワンニャンズ西へ行く+プラス リス=アニマル三銃士(獣?)!

またもや東中神に来てます。
相変わらずのお二階です。
リスが下準備してくれたんで乗っかるだけ(笑) で、何が出てくるかわかりません(笑)

1).棒棒鶏と口水(よだれ)鶏の盛合せ
棒棒鶏が前菜です(笑)いやまあ、そゆとこ あるけどね。

キュウリがこれでもかと使われてるけど 昭島は さすがに野菜が割といい!
さらに何故か くらげまで入ってる!
それに全く鶏が負けない!相変わらずの柔らかさ!酸味と 味噌の甘みのハーモニーが素晴らしい!

よだれ鶏が これまた逸品!
たれが 辣油中心でないのは 初めてみたっス!ピリ辛を花山椒を多めで出してるみたい!芝麻醤は強くない。
そこにゴロゴロに砕かれたナッツが!

タレが油分、水分が少ないので 旨みが凝縮してる。
こんな濃厚なよだれ鶏食べた事ない!辣油に逃げずに旨味を凝縮 真っ向勝負!

2).松笠イカのニンニク風味
海鮮五目の趣きなんだが、相変わらず湯(タン)の取り方がすごく上手い。
唐辛子を丸ごと使うのが流儀なのな!これは無用に辛味を出しすぎない為だろうし成功してるけど、原価がパネエだろう!

松笠イカが 見事な食感!開き方も美しい!!湯とイカ、海老、豚と野菜の旨味が絶妙なハーモニー!
ゴーヤーの苦みに冬瓜には味がしみ ピリリとわずかに効いた唐辛子の辛味と僅かなニンニク風味が食欲を増す!
火の通し方も相変わらずのすごい技術!

3).めだか流麻婆豆腐 (メダタンのレギュラーメニュー)
いわゆる やや甘酸っぱさを感じるものじゃないっス。
一味などのカプサイシン系の辛さは少ないタイプで辣油も程々。

牛ホルモンを細かく刻んで使用してるらしくこれが味に深みとまろやかさを出してる。
豆腐は絹ごし。滑らかな舌触りの豆腐に 柔らかく深みのある辛さがよくマッチする!
たっぷりの山椒が味を全く邪魔しないどころか もっとかけてもへこたれない!!

4).白身魚の山椒炒め
めだかさん得意の山椒を使ったカレー風味のツユを 白身魚の揚げ物に絡ませたもの。
コレはめだかさんのせいではないっス。
俺も東中神に住んでた一年半、魚の不味さに泣いたもの・・・。

5).チャーシュー炒飯(通常タイプ)・スープ付き
メダタンのレギュラーメニュー?と聞いたんだけど!?
なにこのふざけた チャーシューは!賽の目ゴロゴロじゃねえよ!ラーメンに入ってそうなのがバカスカ入ってんのな!
コレは大盛りにすればネタになるくらいのインパクト!(笑)

炒飯自体は薄味でしっとりめ。パラパラすぎの喉に引っかかるタイプじゃない!唯やや油分に頼ってるか?
こういった炒飯が好きな層は間違いなくある。台湾、中国の南にも多いな。

賛否はあるだろうけど、このチャーシューの多さにはこのしっとりさが合ってるかもしんない!
でもって、ココんちはヤッパ肉類が旨い!

6).四川陳麻婆豆腐 (本日のおすすめメニュー)
どんなに辛いかと思ってると さほどでもないっス!
豆腐は絹ごし。味も柔らかく感じる。
珍しく塩味が先に立ち 山椒はレギュラーより多目にかかるけど 痺れはするけど いがらっぽくない!

醤油、酸っぱさはあまりないので、肴にもいいしオカズにもなると思うっス。
ただし舐めてると後から効く〜〜〜〜!!!

7).汁なし 担々麺(広島風)
今回のハイライト、これを食べたくて戻ってきたんス!
コレは・・・今回は、分かる、分かるぞ!!

醤油ダレとジージャン(豚のひき肉炒め)が、低加水ぱっつん細麺と 見事な調和!
甘辛くないのがいい、カプサイシンの辛さも少量でいい!山椒の痺れが絶妙に合う!!

温玉を入れる向きもあるというが 自分には不要!家系勇者の二郎ラモは ただひたすら花山椒!!

最初分からなかったら 出来れば二度食べて欲しい!そうすれば「この食品」が理解できる!
そして三度目食べたいと思うなら立派な中毒だ!!そう思わなければ、ただ この食べ物に 縁がなかっただけの事。

広島県人にあえて言う!二郎とはこのような食べ物なのだよ!(爆)

8).あんかけ焼きそば(裏メニュー)猫の たってのお願いで!
麺はこの日用の 特別自家製麺を乾燥させ・・・と またもや手間を かけさせちゃいました!

これがまた、前回とは少し違った味に!?
餡は同じ!全くブレなし、記憶通りのこの絶妙の味!違いはパプリカの甘さくらいか。

ところが麺が違うような気がする!?
前回と同じ焼き(?)加減だけど、伸び・・・というか弾力性に乏しい!?

試作品で さらに急に作ってもらったので同じものはできないと思うッス。
餡は全く同じで絶品!麺は前回が良かったと思う。

試作なので 他の人に食べてもらうのができないのが残念だけど コレはやはり めだかTANTANさんのマストメニューになり得る絶品!

と、ここでまさかの きんさん乱入!
確か 誘った時は 難しいかもしれないということであきらめたんだけど・・・m(_ _)m

9).香港風鶏肉オイスターソース(きんさん注文品)

きんさんが 自分用に注文したメニュー、だけど明らかに量が多い(笑)
少し分けてもらいました!

やはり、肉を扱わせたら一級品だと思う!火の通し方、味付けのバランス、油の使い方いう事ないっス!
酸味を僅かに効かせた 醤油と甘みのバランスが 鳥の味を此処まで昇華する!

野菜の火の通し方も素晴らしいけど 鶏にすっかり主役を譲るっス!

MTT 、この味は旨い。

自分にも理解できる味だ、大衆中国料理だ。
でも奇をてらったものじゃなく、真面目に恐ろしく時間をかけ仕込みをし 味は バランスが良く破綻せず それでいて大人しいだけじゃなく パンチがある・・・。
だけど それだけだろうか?まださらに奥が・・・それを見たくて皆通う。

そして自分も、気がつけば 事あるごとに ココンチの味を思い出しリファレンス(基準値)にしてる。

これはなぜか・・・マイレビ様が、皆高評価だから気持ちが引っ張られるのか・・・?
自分一人でこの味を 冷静に絶対評価ができただろうか。

繰り返すけど、あくまで大衆中国料理だ

しかしここは 自分の中の何かを掴んで離さない、事あるごとに思い出す・・・そういう力があるお店だ・・・。
今現在、自分の中のベストオブ 創作系 大衆中国料理店なのは 間違いない!

  • 汁なし坦々麺(広島風)
  • 鶏のピーナッツ蟹味噌餡掛け
  • めだか流麻婆豆腐

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5位

アルカション 本店 (保谷 / ケーキ、パン、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/04訪問 2015/04/09

世界に通用する 西東京の至宝!

 保谷に赴く用があったので、以前から伺いたいと考えていたアルカションさんを訪問してみた。
 西武池袋線の保谷駅から歩いて5分ほどもかからない。お店そのものがランドマークですぐわかる。
 店舗はびっくりするほど 立派なものだ。さらに綺麗だ。

 そして本日の購入品は以下の通り
 ケーキ2種 プールカー¥460   タルト フレーズ¥470
 パンから クイニーアマン¥200
 クロックムッシュ¥330   タルティーヌ ジェノワーズ¥280
 
 クイニーアマン
 リッチな生地でアイシングされているようでそれも効いているのか外側は固め。食感は、サクサク パリパリというよりしっとりしたもの。クラムは 色づいて見えるほど バターの含有量が多い。
 ただ不思議なのは これでしつこく感じない。パンというより焼き菓子に限りなく近いような感じ。

 クロックムッシュ
 外見の可愛らしさというか素っ気なさに騙されてはいけない。
 捏ねられたフランスパン生地を焼成し、輪切りにしたものに ハムとチーズを挟み バターを塗り 再度軽くオーブンに入れてあるようだ。コレは面白い!

 かなりしつこそうで 実際のところしつこいと思うのだが いくらでも食べられる!?
 食事パンとしてもさらにオードブルにも供することのできる逸品!コレは気に入った!!

 タルティーヌ ジェノワーズ
 笑ってしまった!小さめのバゲットにベジタブルを乗せオーブンに入れたものだが コレが旨い!!
 どうやっているのかバゲットにオリーブオイルを染み込ませ、上のベジーも 材料がわからないものまである。

 シンプルと言えばそうだが 作り方が分からない。ただ 言えるのはオーナーパテシェは、パン作りにも料理にも精通した人でかつ 相当なワイン好きではないか(笑)
 輪切りにするだけでカナッペになってしまう!!

 賞味期限が1日しかないのはパンと言うより惣菜に近いからなのかもしれない。そして老化は若干早い。

 ここでもう十分な驚きだ!パンの技術も低くないが このアイディアとそれをまとめ上げ形にする技術力に脱帽だ。
 参った・・・。
 ただ、この後 さらなる驚きが待っていようとは・・・。

 タルト フレーズ
 タルトの生地は パートサブレタイプのようだ。バターの風味がよく感じられ、サクサクと香ばしい。断面を覗くと僅かながら層になっているようにも見える。バターが豊富なのだろう。

 クリームは甘さは控えめなので印象は軽いが乳脂肪分は多い、濃厚なタイプ。だが絶妙な配合の酸味が加味してあってモッタリした感じを与えない。

 またストロベリーがよくできている。もちろんフレッシュなのだがストロベリー自体も瑞々しくベリーの風味がたっぷり乗っているものをセレクトしていおり それと甘さを抑えてジェリーのようにコートされたアイシングのバランスが素晴らしくいい。

 プールカー
 ベリーの酸味とショコラの濃厚な苦味のマッチが苦手な人もいらっしゃると思う。自分もそうなのだが そういった人にこそ召し上がっていただきたい逸品!

 ベリーの風味こそ生きているが酸味がほどよく抑えられ デラウェアのようなぶどう様の香りが僅かに顔をのぞかせる。
 ショコラも軽めに仕上られ、たっぷりのナッツがカカオの苦味をマイルドに感じさせ 不思議にオイル分が ベリーの酸味との仲を上手く取り持つ。

 さらに最後に載せられたドライストロベリーとチョココートされたナッツが口で弾けて余韻を残す。
 なんと凝った仕事なのか!そしてそれらが全く破綻なく、今まで味わったことのないハーモニーを奏でてくれる。

 さらにトップに載せられたグリーンは南天の葉だ。

 またボックスが凝った造りのもので 堅牢なのだが 一度解くと再度組み立てるのに????となる(笑)
 手順は覚えておこう。
 ちなみに収集に出すため たたんで潰すのは 猿どころかチャラ猫でもできるほど簡単だ。

 こちらのお店にはシュコラティエもいらっしゃるのか チョコレートの種類も豊富だった。今度はそれらを買いに来たいものだ。

 海外のスイーツメーカーのスイーツも悪くはないが 日本にも 西荻窪に、高円寺に、秋津に、そしてまた保谷に、それらにまったく引けを取らないスイーツがそしてまたパンが存在するのである。

  • 本日の購入品
  • プールカー¥460
  • タルトフレーズ¥470

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6位

手打ち蕎麦 太古福 (三鷹 / そば)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.9
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/04訪問 2015/06/15

三鷹の蕎麦の王手!蕎麦前も一級品!

 ついに達成!カッコイイ独り吞み!
 行列の出来るお店の 代表的なのはラーメンか。昔は蕎麦屋も行列してた店が多かったけど最近はそれほどでもないかな。
 その珍しい 太古福さんの行列に並んじゃってるショーパパっス。2015/4月
 いや二組くらいなんだけどね、回転悪いと待つことになる。

 待ってる間、品書き見れます。
 品書きはつけ蕎麦がお薦めで目立つ位置に。

 ってな訳で、15分位で着席出来たっス。
 そいでもってココんちのオススメ、鴨のつけ汁蕎麦¥1280+トロロ¥200+サービスのご飯注文な。

 ココんちは、そばを頼むと、ご飯がサービスになる♪
 ってか、このご飯のシステムが分かりづらくて とろろご飯ってのがある、¥200。
 とろろが¥200。なに頼んでもご飯がつくのか?・・・いや、聞けばいいんだろうけど 聞いたことない。何となく。

 隣の席では昼飲みしてる紳士が二人。羨ましいっス!ただランチ時だと ご夫婦二人でやってらっしゃるから大変だろう。
 
 そして遂に来た~!鴨のつけ汁蕎麦¥1280+トロロ¥200+サービスのご飯
 蕎麦のルックスは、 ココんちのは清楚な見た目。
 挽きぐるみの藪的オーラ、或いは田舎蕎麦だぜべらんめえ的厚かましさはないのな。

 蕎麦自体の色は一番粉を多く使っているのか、薄め、風味はおとなしめで、上品な風情
 挽きぐるみや田舎蕎麦の強い香りはない。
 緑の色が所々に。つなぎにふのりを使っているのか?

 手繰れば細めの綺麗に切りそろえられた蕎麦。
 それを濃い目で濃厚なツユに浸して啜る。うん!これは 鴨の味が濃い~♪
 
 甘さは少ない、というより少なく思える、 しょっぱいわけではなく味が濃い!
 透明感あるきりりとした味ながら 味が平板でなく力強いっス。

 鴨肉はピンクのミディアムレア。
 野趣溢れる濃い味が口に広がり 焼きねぎの甘さ、えのきの食感を味わううち 鰹の風味が顔を出す。

 蕎麦は上品で とにかく喉越しが良い。
 メニューには浅利とまとクリーム¥1100、鶏タンタン蕎麦¥1100など 工夫した蕎麦が並ぶ

 蕎麦自体に外側のから部分を多く含まず 蕎麦の癖が強くないから こういった 変わり種も合うだろう!

 トロロは長芋だと思う。そばつゆで優しく味付けられ ご飯にかけて、ッズルル・・・いや、ッドゥルルル・・・!
 また 蕎麦に絡めればトロロ蕎麦。
 御飯は白米、蕎麦は田舎蕎麦じゃないのです 長芋の相性がいい!

 昼飲み紳士がいたのもわかる、日本酒主体にいいものを その時々で揃えてる、蕎麦前も色々揃ってる。
 これは 絶対、蕎麦前でやりたい!


 ってなわけでついに念願叶って(?)昼飲み訪問・・・6月の昼間。
 今度こそ決まるかカッコいい独り呑み
 日本酒の品揃えに見るべきものアリ、しかも半合から用意があるっス!

 その中から、乾坤一 鈴風 一合¥800を注文。これは知らない、面白そうだぜ!
 さらに肴は揚げ焼き¥380を。

 揚げが焼き上がる迄にとサービスで板わさを頂いたっス。え?いいんスか?
 板わさを肴に一杯やる。
 乾坤一 鈴風 一合¥800
 お酒担当の女将さんによると 乾坤一、初めての夏酒。今年の五月に発売になったばかりらしい。

 酸味と甘みが立ちあがり口いっぱいに広がった後、爽やかな後味が長めに尾をひく。
 ドライと聞いたっスが 夏酒にしてはしっとり美味さを感じる。
 
 揚げ焼き¥380
 そばつゆ、辛味噌どちらかでいただく。
 そばつゆでは香ばしさ。外はさっくり中は豆腐のジューシーさ、アサツキの食感が嬉しい。

 辛味噌の 濃厚な甘味がまた絶品。赤味噌主体の甘辛さ、ゴマの風味がかすかに後追い。
 甘みとしょっぱさが絶妙コラボ、これは酒が進みすぎるっス。

 女将さんにが タイミング見て蕎麦を!
 今日は盛りなのでそばつゆと、香味がついてくる。
 蕎麦のみ頂く。いつもの上品なかすかな香りに 細切りの喉ごしが嬉しいね~♪

 蕎麦にわさびを乗せ頂く。辛さの奥からわさびの甘みが感じられる。
 ツユにつけて食べる。鰹の風味がたち、甘過ぎずきりっと透明感がある。そば尻だけで旨さが分かる。
 ここの蕎麦は其々の味を引き立たせるように打ってあるみたい!
 ここが好き嫌いのポイントだろう!

 豚皿がまたいいっスね。
 味付けは ほとんど玉ねぎの甘みだけで 豚の脂の甘みがほどよく分かるっス。
 柔らかく 口でほどける、
 ご飯にも合う。甘すぎないので蕎麦前の肴にももちろんいい

 頃合いで、蕎麦湯がナイスアシスト。
 やや 弱めだけど、上品な蕎麦の後口には丁度いい。

 決まった・・・!カッコいい独り呑み!カッコいい蕎麦前!( 〃▽〃)

 これで値段は¥1500ちょっと。
 これにあと一品。さらに半合なにか飲んでも¥2500くらいだろう!

 ただ残念なのは 現在、昼間の営業だけで夜の居酒屋営業をやっていらっしゃらない事。
 昼間の営業だけで、売り切り終了。
 訪問ハードル低く無いけど、週末は営業してるので狙うはその時か?

 でも、ランチだけでも訪問の価値有るです!
 絶対引きぐるみ!田舎、藪風と言わない限り 良いお蕎麦だと思うっス!

 三鷹駅近辺ならきびやさんとココんちで決まりでしょう!
 因みに、階段脇のディスプレイは ご主人の実家がお寿司屋さんだったかららしいっス

  • 揚げ焼き¥380
  • 二日目、そばと豚皿¥800
  • 一日目、鴨つけそば¥1280+トロロ¥200+ごはん無料

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7位

ラ・コメディア (武蔵小金井 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2015/06訪問 2015/07/03

野菜テロワール!本物の隠れ家リストランテ!

通常利用外表示になっていますが、この特別会は 生産者の方及びお店との調整を重ねて実現した特別会であるためです。
収穫時期に合わせて個別に完熟の個体を厳選して頂いた 生産農家様の協力なくしては実現が極めて困難なものでした。生産者の方々、その野菜を素晴らしい料理に仕上げてくださった鴨下店主 並びに野菜テロの会の調整に駆け回ってくれた マイレビュアー よーぜふ(K)様に謝意を表します。

マイレビュアー、ワンニャンズのよーぜふ (K)さんから 急遽 オフ会(通称 野菜テロの会)のリリーフの要請があっての訪問。

BMしてた ラ・コメディアさん。
こちら、訪問ハードルが低くなくて住宅地の一軒家イタリアンという シュチュエーションだけど、とにかく道が分かりづらい
さらにランチ・ディナーとも予約の1組のみとこれもハードル高し!

但し当日予約可。定員は6名で「お一人様」から予約OK。ギリで8名迄大丈夫との事。
事実 この日も女性5名、男性2名の計7名、十分なスペースっした

開始前に無事到着。ただやっぱり土地勘がないとかなり迷うはず。
GoogleMAPだと裏手の道にピンが立つみたいなので注意が必要っス。

写真でわかる通り、一軒家・・・というか ただの平屋で とにかくお店という匂いがないンス。
一番に到着したので、一軒家のドアを開ければ・・・普通の玄関。
さらに客席というか客間は 六畳一間だけで中央に掘り炬燵・・・普通の家かよ(笑)

許可を頂き写真を一枚。中にどうぞと言われけど どうも本当に見ず知らずの家に一人で上がりこむようで緊張するっス。
やがて よーぜふさんも到着し、メンバーも揃ったので、改めて 普通のお宅?にお邪魔?

初対面の挨拶もそこそこに、宴が静かに幕を開けたっス・・・。
先ず、ドリンクは別料金で 各々好きなものをオーダー。今日の仕入でお勧めのものを作ってもらったっス。

ブラックベリーのカクテル
口に残るギスギスした酸味を 全く感じないと言っていい!
ベリーだけでフルーティな この甘み。果実はフルーツだと再認識させる味!

ドリンクに関しては利用できるものが多かったので、かなりふんだんに使わせてもらいました、とはシェフの弁。
それにしても何たる果肉の多さか! ストローなんぞ初めから役立たず!スプーンを使うカクテルなんて 初めてっス!


アンティパストの登場 / 朝摘み枝豆
大豆の香りが強い。離れていてもはっきりわかる程。これほどの香のものは 最近は、少なくなったっスね。
固めに茹でられ 口の中で凝縮した大地の味がしみ出す感じ。

続いてのアンティパスト? / ピクルス&ロメインレタス
ピクルスは、人参(黄色とオレンジ)、赤玉ねぎ、ハンジロウキュウリ、二十日大根、マリネ風に仕上げたらしいっス。
敷かれるロメインレタスは地産のもの。パリッと張った瑞々しさが 新鮮さを主張してる。

恐らく甘味は ほとんど使っていないはず、きりりと締まった酸味が それぞれの素材の味を際立たせてる!
ベージュ色のハンジロウ胡瓜は 青臭さが全くなくコリコリと食感が楽しい。


プリモピアット 1/ アスパラのチーズバターオーブン焼き
アスパラの甘みが感じられる一皿。 アスパラは柔らかく瑞々しいっス!
火を入れてあるのにポキっと折れる!チーズも余計に出しゃばらずバターと共にアスパラの風味を際立たせてる!
シェフの火入れの技術の高さを感じる一品。

プリモピアット 2/
玉ねぎ・ピーマン・リコッタチーズのラビオリ、ルバーブのジャムとコリンキー添え
この大きさの ラビオリの中にオニオン、仕込まれた野菜とチーズ。

火入れの完璧なラビオリの食感と野菜の旨みに チーズはコクを加えるだけ。
僅かな酸味と 甘味の立ったルパーブのジャムが 全てをまとめる。

コリンキーカボチャのコリコリとした食感と微かな甘さが嬉しい


ズッパ/ ジャガイモのニョッキ、コールラビのポタージュ
トッピングは、フレッシュ(生)コーンとバルサミコ酢掛け。
柔らかな、優しい薄味仕立て。それでいて全く薄味だとも 味が弱いとも不満がないっス!

よほどしっかりブロードかクールブイヨンが取られているのか!それとも この繊維の歯触り、煮込まれたカレーのトロリ感、コールラビの せいだろうか?
ここでもシェフの仕事の丁寧さが光る。

ニョッキの食感は クニャリと心地よくかけられたバルサミコがコクを出しながら、サッパリ感も演出。
生のコーンが本当に甘い!!

今回はパスタ二皿が セコンドピアット/
三種のズッキーニのカルボナーラ海鮮風味
フュメ・ド・ポワソン(海鮮出汁)を使ったクリーム仕立て。
フェットチーネ(生パスタ)は 自家製の3ミリ程の細いものを使用。

火が入りすぎないズッキーニと、パスタ、クリームソースが絶妙のコンビネーション!
ブロードでなくフュメ・ド・ポワソンを使ったせいか 濃厚さが適度で、淡白なズッキーニを引き立たせる。
細身のパスタも味、食感共 申し分ないけど、ここでは脇役に徹してる。

バジルを練り込んだパスタと三種のナスのトマトソース
これもまた野菜の味が濃い!
フェットチーネは 5ミリくらいかな、バジルが練り込んであって その為か 前のものよりも練りこみがなされてコシがある!

しかし それを意識させない程 米茄子、長茄子、白茄子と三種の茄子が しっとり油を含みながら 茄子の風合を生かして 野菜が主張する!

トマトソースは、フレッシュ(生)トマトと塩のみ。
野菜の味を損なわないよう普段はよく使うブロード/ブイヨンをなるべく使っていない・・・とシェフからの説明。

トマトにこれほどの旨みがあるとは!バジル風味の中太のフィットチーネに全く負けない。
惜しかったのはフィットチーネに やや固着が見られたこと

個人的に一皿のなかにあまり多くの食材を入れるのが好きではないため、一品目のなかに入れる野菜の数は かなり減らしました。
代わりに ナスやズッキーニのように同じ種類のものの中で 違いを楽しんでもらうことにしました とはシェフの弁.。
だけど、素材の味だけでこのレベルで普通はまとめあげられないっス!

ドルチェ/ ホワイトチョコとトマトゼリーのムース
ホワイトチョコがかなりの甘さなのでゼリーは純粋にトマトのみです。とはシェフの弁。
確かに舌の両脇に クリーミーな甘さが広がる・・・でも、トマトゼリーが柔らかな酸味とトマトの旨みで 逆に甘味を包みこむ!

あっという間に食べて食べてしまう!写真を撮るのに苦労した程・・・。

 * * * * * * * * * * *
これで今日の料理は終了です、と 挨拶に出てきたシェフに 賛辞もそこそこに料理談義に花が咲く。
その内、バルサミコ酢に話が触れると よーぜふさんが
「こちらにはとんでもないバルサミコがある!』と シェフにいつもの無茶振り!(笑)・・・持ってこいってか!?

このアチェート・バルサミコが とんでもない代物。
レッジョ・エミリア産のトラッディツッォナーレで ひと瓶現地価格で一万円近くする。日本だと値段は 何倍にも跳ね上がる。

ほんの二三滴 味見をさせてもらった(これでも値段が計算できる?)けど、酸味は全く前面に出ない。

まるで 濃い黒蜜のような濃厚さ。
濃厚にして重厚。深い甘みが何時までも舌に止まり 深いベリーや杏子のような香りが鼻に抜ける。

どうしても単品で味わってみたいと、よーぜふさんの提案で 急遽ドルチェがもう一品!/
バニラアイス(ジェラート)にアチェート・バルサミコ・トラディツッォナーレをかけて

これが全く違う表情!ジェラート自体も只者ではないんスが、アミノ酸の有機発酵した甘み、熟成香、樽の香・・・。

複雑に絡み合った香が舌の上でゆらりと花開き、ジェラートが複雑で濃厚な旨みをまとって・・・。
これは説明できない珍味。
味わってもらうのが一番いいんだけど・・・。

ざっくり計算すると、掛けられたバルサのみで原価が 最低2、3千円・・・絶句!!!
おいそれとは・・・さもしい話で申し訳ないっス。

今回のお値段は 料理のみなら¥3500と破格の値段
これに飲み物、コーヒー、デザート代が加わるだけ!

何時も思ってることなんだけど、有名店で 苦労して予約を取り、並んで、高い対価を支払って至高の料理を頂く。
それが常にできればいいが そういう訳には なかなかいかない。

今回は破格の安値で、材料 料理の時術は 最高のものを味あわせてもらうことができた。

それはひとえに生産者、鴨下シェフ、よーぜふ(K)さんの尽力によるところが大きっス。
が、同時にテーブルサービスを簡素に切り詰め、平家の一軒家という地代の掛からないロケーションであった為なのは 間違いないっスね。

何かを得る為に別の何かには目を瞑る・・・これが本当の意味での隠れ家レストランの成立するポイントだと思う。

隠れ家を名乗り そのイメージに便乗し 客の注意を引こうとする。
または サービスを削ぎ落とすということをビジネスモデルにする輩まで現れる。

ラ・コメディアは「本当の意味での隠れ家」の味を体感できる、数少ないリストランテであると思う。

それが意識するにせよ、しないにせよ 大きな魅力になっているのは間違いない。


 

  • 朝摘み枝豆(奥です)と地場野菜のピクルス(マリネ)
  • 三種のズッキーニのカルボナーラ
  • バジルを練り込んだパスタと三種のナスのトマトソース

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8位

ウフ (多磨、新小金井 / カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/05訪問 2015/05/19

日常から切り取られた一葉の絵のように時間が流れる

 調布と三鷹を流れる野川。
 野川流れに沿って広がる 野川公園の近くに 日曜のみしか 開かないカフェがあるという。
 レビューを見て BMはしていたけれど、機会がなく訪問できなかったこちら。

 とある日曜のお昼前・・・
 公園の前の一軒のモダンな建物。お店の間近に来ない限り ここがカフェだと気付かないだろう。
 
 ご夫婦で 自宅を改装して日曜のみの営業らしい・・・。
 
 お願いしたのは、
 国産レモンのシフォンケーキ ¥300 ピスタチオのダグワーズ ¥280
 ケークサレ  ¥300 バナナスコーン ¥250

 ハンドドリップコーヒー(アイス) ¥500 さくらんぼティー(アイス) ¥450

 店内席は満席(2テーブルのみ)なので戸外のテラス席でいただこう。
 目の前に野川公園の緑が広がり、それを借景にして・・・一枚パチリ

 レモンのシフォン
 柔らかなという例えに〜〜のホッペという言い方があるが その言葉が陳腐に思える
 例えるならキューピッドのホッペ・・・

 加わる風味は微かにレモンが香る
 口に入れれば儚く消える、柔らかな生地は微風のように

 今気づいたがクリームが かかっていなかった、それすら忘れる柔らかさ

 ダコワーズ
 ビスキーな生地ではなく ケーキ生地
 生地に練りこまれた ピスタチオ風味
 舌に乗せれば僅かなオイリー感を伴って崩れ去る

 緑の生地を覆うアイシングが ダコワーズを思わせサクリと甘く
 周りのナッツは砕かれたピスタチオ
 
 先客の幼児連れの家族が 靴を履いている
 こちらでは 店内には靴を脱ぎ上がる
 だが ベビーカーや車椅子は入れるようだ
 バリアは店内には存在しない・・・

 ケーク サレ
 ケークサレの名の通り塩味の しっとりとしたケーキ生地。
 口に入れればチーズ、玉子、オリーブオイルの順で風味が花開く

 ブロッコリーは、生地に馴染んで浮いておらず、生地とともにフォークで切れる
 外側のクラストは クッキーのよう、
 軽食にもいいけれど チーズと卵の風味でワインか ウイスキーが欲しくなる

 スコーン
 軽く温められ 供される
 割れば 中にはフレッシュバナナをソテーしたようなフィリングが入る

 中外共にさっくり軽い 本当に軽い口当たり
 口にすれば 舌で押し潰せそうな軽く崩れる食感

 昼になりまた一組が入れ替わるように店内に、これでまた満席になる

 やはり良いお店は皆知っているなとぼんやりと考えていると
  少し離れた木陰のベンチに座る夫婦の姿が 絵画のように見えてくる

 初夏の日差しが 風景を 切り取られた一葉の絵のように見せるのか

 アイスコーヒー
 口に含むと 僅かに酸味を感じさせるが すぐに深みが口に広がる

 ボディは 透明で雑味がないが コクと深みをしっかり感じさせ
 残る後口は すっきりとした爽やかなもの

 さくらんぼティー
 テェリーというより日本のさくらんぼの風味
 僅かに酸っぱく消えそうな さくらんぼ風味を伴う。

 だが飲んだ瞬間さくらんぼの風味が一気に広がり鼻腔に抜け
 一瞬の夢のように消え去ってゆく

 五月の初夏の風が頬を撫で 気がつけば時間が過ぎ
 席を立ち 会計を済ませれば 自らと入れ替わるように先ほどの 木陰にいた夫婦が・・・

 まったく気がつかないうちに時は流れ それでも一瞬の断片が 鮮烈に記憶に刻まれている
 そうだ 自分が立ち上がったとき あの夫婦もベンチを立っていた・・・

 森の畔の微風にも似た柔らかな時間、
 ここでは その過ぎ行く時間が目で追える

 絵画のような断片が積み重なってゆく・・・まるで絵画のような

 日常から切り取った非日常ともいうべきなのか

 それを演出できるカフェがここにある
 
 他の人に教えたく無い・・・そう仰っていたレビュアーさんの気持ちがよくわかる・・・

  • テラス席より野川公園を望む
  • 店内 お菓子の数々
  • テラス席にて 手前バナナスコーン¥250

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9位

トレプチ (東小金井、武蔵境、新小金井 / ケーキ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/05訪問 2015/05/11

才ある女性が紡ぎ出す 飾り気の無い絶品スイーツ

 J.R 中央線、武蔵境駅と東小金井駅の間あたり。
 亜細亜大学をさらに超えた 桜堤団地に近い住宅地の一角・・・。

 以前は 近くの古民家だった。今は移転され すっかり現代風の建物に変貌してる。
 日曜日の昼下がり、トレプチさんに訪れてる。
 
 日曜と木曜の 12:30〜しか オープンしない、さらに木曜日はお休みのことも。
 サッシの引き戸を開けて入ろうとすると、小さく手書きの文字で店内撮影禁止の張り紙が・・・。
 無茶する人がいるんだろうなぁ・・・。
 
 店内には 数人の客が順番を待つ。靴を脱がなくてもよくなったのは嬉しいかな。
 靴を脱いで 誰かの家へ入る感じだったから。二三人しか座れないが、イートインスペースもできたようだ。
 さすがの俺も使ったことはないけどね。でも今日も一人の老婦人が。
 
 目の前に並べられたケーキや焼き菓子が十数種類。女性店主一人が応対。
 マイレビュアー森のコロちゃん様の言葉を借りれば

 「かつて吉祥寺の街に自転車を引いて、どこで会えるかは決まっていなかったが 自家製ケーキを売り歩いている女性がいた
 らしい。 その女性のお店なんだ。

 注文を伝えて 包んでもらう。プライスリストは左に掲げられた黒板のみ。待っている間に吟味する。
 どれがどれだか分かんない。運よく 前に並んだ女性が全部聞いてた、おかげでよくわかりましたが(笑)。

 マンゴーのマスカルポーネ(名前失念) ¥460
 自家製イチゴジャムを挟んだアールグレイのパウンダリーケーキ ¥430
 (レモンを刻み込んだ)ガナッシュ ¥430        以上 購入。

 マンゴーのマスカルポーネ
 口にいれると、フレッシュを使ったマンゴーのフルーティ感。
 次いで感じる甘味、酸味、最後に僅かに、そして微かに下の両脇に苦味が残る・・・。

 生地を全く感じない!口の中で クリームすら後を引くことなく 崩れるように解けてゆく。

 クリームやフルーツの少ない外の部分なら 生地感を感じるはず・・・。
 だが 驚くことに生地そのものが 溶けるように消えてしまう。淡雪の様に・・・

 自家製ジャム〜パウンダリーケーキ
 口にすると アールグレイの香気が仄かに鼻腔をくすぐり、ジャムの苺風味が これになぜか自然に混じり合ってる。
 酸味を十分感じさせ 苺の味が濃いジャムだけど、これが全く後を引かない!

 ジャムの味は 濃いのだけど 自己主張せず 飽くまで生地に寄り添って、スポンジ生地と一緒に 口の粘膜に 何も刺激を与えないほどに 自然に柔らかに崩れて消える。

 ベリーとアールグレイの風味が一つになって 濃厚でケンカをしそうだけど なんと優しく自然なのか・・・。
 素朴なとか あっさりなどと言う言葉で伝えられない。

 ガナッシュ
 刻み込まれたレモンピールが 外からも目に見える。
 だから酸味も強めに感じるけど、なぜか濃厚なショコラのビターな味とマッチする。

 濃厚だけどふわりと消える ビターなショコラ
 舌の上に残る後味も べたべたと後を引きずらず、さっぱりとしながらそれでいて 長い長い余韻を残す

 日持ちするそうだけど 老化も遅い。
 出しっぱなしで数時間なんてことない(飽くまでも 試しただけだから真似しないようにね)。

 とにかくひっきりなしのお客さん。中には、タッパウェア持参のオジさんも。車だったら正解だろう。
 これでは、夕方前には売り切れではないか? 18:00頃とか来たことないけど

 自分がレビューなどアップしようがしまいが 客足は途絶えないだろう。

 ただ一人で これだけのケーキを生み出している。
 たった一人で ミシュランを獲得した名店や 名だたる海外パテシェの有名店に 引けを取らないスイーツを生み出してる。
 
 サラブレッドじゃないだろう。有名パテシェのお弟子さんでもないかもしれない。
 自転車でジョージで売り歩いていたくらいだから 独学かもしれない・・・。
 
 ならばもう・・・使いたくない言葉だけど、天与の才 というしかない

 麺や純氣 さんからほど近い距離にある。
 油そば発祥の有名店珍々亭さん丸善さんから10分もかからない。

 日曜に営業されている事が多いので、訪問ハードルは 高くないはず。
 近郊の方もそうだが、吉祥寺/三鷹方面にお越しなら 足を伸ばされても損はしないと思う。
 
 自分の知る限り近郊ではアテスウェイさんコティさんに匹敵するクオリティを持つ名店だと思うから。
 

  • 左から マスカルポーネ、苺のパウンドケーキ、ガナッシュ
  • マンゴーを挟んだマスカルポーネ ¥460
  • ガナッシュ(レモンを刻み込んだ) ¥430

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10位

ふじわら (東小金井、新小金井 / 日本料理、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2015/03訪問 2015/06/05

日常の中の非日常、しなやかな良店。

 2015年2月3月
 再開発が進むJR 東小金井駅周辺。JRの高架下、nonowa東小金井のヒガコ東、コミュニティステーション内にオープンした、女性シェフが女性スタッフとおふたりで切り盛りするお店。
 あたらしい日常料理 ふじわら さん。

 人づてに聞いた話だと小金井のbroom & bloom で勤務されたのち
 独立、黄金屋キッチンを経てこちらをオープンされたそう。小金井の地産の野菜を使っている地産地消のお店でもあるみたい。

 気になっていたんだけど、ある2月の休日の夜に意を決して訪問。
 シンプルだけどシックでモダンな女性らしい感性の息づいた佇まい。

 店内は、ほぼ真四角。奥の厨房はオープンキッチンとなっており客席側にカウンター席4席。テーブル席が14席ほど用意されてる。

 まず、ハウスワイン¥650とハートランド(中)¥650をお願いし、
 柚子大根¥450 さといも、ネギ、ブルーチーズのキッシュ¥失念を注文。

 一品目の柚子大根。
 漬かり具合も丁度良く歯触りコリコリ。甘酸っぱい味付けで柚子の香りが、乱切りにされた大根の甘みを引き立ててる。
 一品目からテンションが上がる品で コレは期待が高まるな。

 キッシュもアイデアが詰まった一品。
 里芋のねっとり感、ネギの歯触りが、面白いコントラスト。
 ここでブルーチーズを使っているのは大正解!発酵の浅いチーズにはない 深めのコクが加わって。

 ハウスワインを追加して、里芋とエリンギの水餃子¥700 バターときのこのソース(ニョッキ)¥1100を追加。
 器もなかなか凝った器だな。高級感があって豊かな気分になる。料理映えもして料理がさらに美味しそうに見えるわけだ。

 次に来たのは水餃子。一口食べれば 餡のコントラストがキッシュより鮮明。
 加えて皮に透明感がありつるりとした喉越しが絶品。餃子ではなくワンタンの皮に近いものだな。薄皮の餃子に合わされる、消え入りそうな淡口淡麗スープとの取り合わせの妙。
 面白いのが上にかけられたパクチー!これがまるでフォーのように淡麗スープを引き立てるんだ!

 ただ、本当に惜しいのが餃子同士が張り付いているところがあった。スープの量を少し増やすか器を変えてはいかがだろうか。 

 タコと見まごう程大きなニョッキ、表面が僅かに糊化しているんだが それがバターとキノコの旨味を吸収してるような仕上がり!
 わざと中心まで火を通し、もっちりした歯触りで口の粘膜を優しく撫で 快感に近い食感を供してくれる。

 
 こうなると 昼間のランチも気になる。
 時間を都合して 日を変えてランチに出かけてみた。
 今日のごはんプレート¥1100 を注文。

 本日の献立は、
 ゆで塩豚フキノトウみそソース  切り干し大根パクチーレモンがけ  人参のうめ煮
 みどり野菜のオイルむし  のらぼう菜のだしまき  ゴボウ煮  菜めし  スープ
 菜飯は、通常は150gだけど+100で大盛りにも出来るそうだ。

 今日も店内はお二人体制、10分少々で料理到着。

 メインのゆで塩豚。
 適度に脂が落ちた豚。
 ふきのとうのソース辛めの味の奥に味噌の甘さが覗き さっぱりとした赤身の豚肉にコクと微かな春の風味を加えてくれる。
 癖も嫌みもない それでいて ふきのとうの風味はしっかり残る。風味のつけ方、見切り方が上手い。

 ゴボウ煮は野趣溢れる泥臭さで 濃い目の味付け、ご飯にぴたり合う。

 ニンジンの梅煮は梅味がほんとにしっかり入っている。人参由来の僅かな甘みがさらに梅の酸味を引き立ててる。

 切り干し大根には参った。戻しただけの大根だが甘みがある。塩味の立ったパクチーのソースが切り干しの癖を消す。プラスとプラスでそれぞれのクセを消した上、新たに経験したことの無い味を舌の上に表現してくれる。
 
 野菜のオイル蒸し、これが意外なサッパリ仕上げ。菜の花のオイルで覆われてまろやかになった苦味が春を感じさせる。くきくきとした歯触りが嬉しい。

 だし巻き玉子は はっきり出汁の味が分かる。玉子は混ぜ過ぎず コシを切ってない 弾力があるしっかりした歯応え。のらぼう菜の柔らかな歯応えとの コントラストが面白い 逸品。

 そして菜めしが絶品!これ見よがしの味付けではない。淡い味付け、風味づけでいながら菜の風味と出汁の香りが微に鼻腔をくすぐる。濃い味付けでないにもかかわらず、ハッキリ感じられ、それでいて くどさとは無縁の仕上がり。
 正直に 何杯でも食べていたいと思うご飯。

 プレートの上にこれだけの種類が乗り 一つとして手抜きがなく どれもが高い完成度。
 店主のレパートリーの豊富さを物語る一皿。
 特筆すべきは ハーブ類(香味野菜)の使い方が 本当に上手い!風味付けから、ソースまで繊細で多彩な変化を楽しめる。

 昼、夜共に素晴らしい完成度の料理の数々。「新しい日常料理」と銘打って、家庭料理イメージだけど、しっかりした技術に裏打ちされた家庭調理がコンセプトのレストランといっていい。日常の中の非日常!そう評したい!

 料理の質と共に 接客も申し分なし。客との間のとり方がいい。猥雑にならない落ち着てしっとりした感じもいい。

 遠来の方にも自信を持ってるお勧めできる、レベルの高いお店。
 女性の一人ごはんも大推薦。
 最後にもう一言、ハーブの使い方!これを味わうためだけにでも訪問の価値ありです!!

 ヒガコに また、注目店がオープンしたみたい、ヒガコが益々熱い!!

  • キッシュアップ
  • バターときのこのソースのニョッキ
  • ごはんプレート

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