3回
2020/06 訪問
追随を許さない乾物レベル
【再訪②】こんにちは、ミトミえもんです!
instagram「@mitomi_emon」
blog「http://ameblo.jp/nobuhiromitomi」
今日は貸切!!2回目の『ShinoiS』、やはり乾物のレベルは他の追随を許さない。
「芝士春巻」中身は鱶鰭、燻製のキャビアとコンテチーズがソースの役割。なんて贅沢な、、、
「海参粉果」海鼠の煮込みが餡。卵はフランスの贅沢品と呼ばれるエルフランス。ちょろっと乗せた茗荷が絶妙な働き。
「杏仁豆腐」またまた杏仁豆腐が前菜で登場!前菜の位置づけだけでなく、浅利出汁と中国茶と合わせる組み合わせにも驚き。
「四季斎湯」白い泡の正体はトマト。スープは野菜のコンソメ、泡の下には蓮根餅。口の中でサンラータンが完成します!
「雪花貝掉」多くの貝達の共演。淡雪の帆立、北寄貝や蛤の旨味も組み合わせる。貝の旨味であるコハク酸が爆発してます。
「時蔬包餅」彩豊かな野菜達のクレープ。美味しさと美しさだけで十分だが、末広がりの願いを込めて8種類の野菜で構成。
「真味干鮑」シェフの恋人、乾物類。水だけで仕込んだ吉浜産干鮑が美味すぎる。素材リスペクトの一品。
「糖醋鮮魚」宮崎日南市ねこや商店より、15kmのクエ。山東と潮州の融合させたアプローチ。
「青椒牛肉」なにわ黒牛。南米の唐辛子を薫製かけたものと共に。
「今天麺飯」チャーハンはシンプルにネギだけ。シンプルイズベスト、足りないものはよだれ鶏が埋めてくれます。
「甜品」茨城県鉾田市 完熟イバラキング 四川冰粉
「最後の一口」生月餅
2020/07/27 更新
2020/03 訪問
篠原氏が目指す中華料理とは?
2020/3/26(木)dinner
instagram「@mitomi_emon」/ブログ「http://ameblo.jp/nobuhiromitomi」
2019年11月、大物ルーキーが白金台に新しい中華料理店をオープンさせた。
いや、ルーキーという言葉は全くもって正しくないですね。国内外で名店で腕を磨き、若くして都内のレストランの料理長を歴任。また、35歳以下の料理人を表彰するコンペティションでグランプリを獲得した経験を持ちます。シェフの名前は篠原裕幸氏、グルメ好きであれば知らぬ名前ではないでしょう。
『ShinoiS(シノワ)』
白金台のレストランの名前はシノワ。中国を意味するフランス語の”Chinois(シノワ)”と、シェフの名前の”Shino is”を合わせた造語でございます。中華料理ができること、篠原氏だからできる料理という想いが込められているようです。言葉の多いシェフではないですが、屋号からは強い意志が伝わってまいります。篠原氏が目指す中華料理とは?さっそくいただいていきましょう。
3種類の前菜でさっそく中華の伝統料理のアップグレードを見せる。特に杏仁豆腐に温前菜を務めさせるアイデアには完全に参りました。料理の凄いところは、シンプルさとアイデアが共存していること。王道でありながら独特、独特でありながら王道なのです。
「芝士春巻」春巻きの中身はフカヒレ、しかも2種類のフカヒレを駆使して食感にバリエーションを作ります。キャビアで塩気を、チーズでコクを足すことで味わいを決定づけます。
「杏仁豆腐」杏仁豆腐に海苔の風味、杏仁の甘味、火入れした香ばしさががっちりと握手します。
「酔蘿白高」大根餅。大根の旨味がとろけていくが、その後を食感のある牛蒡が負う。ねっとりとした海老の塩気が調味料の役割を果たしております。
「齊灌湯鮫」
野菜の旨味の詰まった餃子とスープ。餃子の中には蕪、スープの中には5種類もの野菜で出汁がとられます。さらに、味と香りに厚みを持たせるのは木の子の仕事。ポルチーニが味わいをトリュフが香りを追加しております。調味料は塩だけで、野菜や木の子の旨味だけで作り上げた逸品です。
「等待春天」
春巻きはこんな形でも。自家製の皮に自分で鰤の醤油漬けをコンフィにしたものを包みます。揚げ葱、揚げ貝柱などで旨味を追加しております。ねっとりとした鰤の余韻が食後感を作ります。
「干鍋墨魚」
干鍋とは文字通り汁気の少ない鍋料理のこと。四川省の成都では専門店があるほどの人気のなのだそう。さっそくこれを取り入れ、さらにシノワ流にアップグレードしております。アオリイカが火鍋のスープで炒り焼きにした麻辣の味わいにコーティングされております。驚くべきはその火入れで、表面は香ばしく、中はレアに仕上がっているのです。これを実現するための隠し包丁も見逃せない。
「真味干鮑」
素材を尊重する味付けのシンプルさもシノワの魅力の1つ。その象徴ともいえるのがスペシャリテの「真味干鮑」。通常であれば、金華ハムや鶏肉を使ったスープで味を調えるが、シェフは水だけで三週間もかけて鮑を戻していく。自身のエキスだけで耐えられるのは素材の良さの証明でもありましょう。戻し汁を煮詰めてソースにしているが、これが絶妙な塩気を生んでおります。シェフの趣味は乾物集めという変態っぷりで、毎日鮑と会話をしているようだ。これ以上真っすぐな「鮑」を他で食べることができるだろうか。
「麻醬脆鳥」
引き出しの多さを見せる一品。広東料理のアプローチで鶏を焼き、皮目はパリパリ、中はジューシー。上海料理のアプローチで里芋をソースにして、甘味を鶏肉を与えます。くるみやマイクロコリアンダーも重要なアクセントを担います。
「芫香鮮魚」
この日のMVP。こんな美味いハタを食べた記憶がない。肉並みの脂ののりはもちろんだが、それを活かしきるしっとりした火入れの素晴らしさ。皮目のゼラチン質など言葉がでぬほど美味。清涼感のあるパクチーに富士酢の酸味を合わせたソースも絶品。素材、火入れ、調味、どれをとっても一級品。これは素晴らしい!
「雲南水煮牛肉」
肉はなにわ黒牛の肩ロース。肉汁をつめたソースに、雲南の豆豉と柚子胡椒で味を調えます。
「今天麺飯」
麺にするか?飯にするか?もちろん両方です。麺は、鶏と牡蠣とクエの出汁でスープをとります。胡麻そば、つまり坦々麺なのだが完全に新しい料理との出会いになりました。炒飯は、シンプルな味付けながら、紹興酒のいくら漬けとセットにすることでバランスをとります。最後まで手を緩めることはない。
「焼売」
コース外の一品で、熊の焼売。圧倒的な旨味が飲み物のように口の中でとけていきます。
「甜品」
2020/03/31 更新
【再訪③】こんにちは、ミトミえもんです!
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3回目の『ShinoiS』も、いつも通り中国全土の味がここに集結!そして、一番面白かったのは、シェフの遊び心による「もしもシリーズ」。
今回のテーマは「もしもウイグル人が寿司を作ったら?」
登場したのは「カマスの棒寿司」・ウイグル地区は中国の最西部に位置していて海がない。新鮮な魚が手に入らないので、自然と保存がきく食べ方に。日本では京都などで鯖寿司が発展したように、ウイグル人が作るならきっと棒寿司になるでしょう。シャリにはクミンや唐辛子が使われるなど、”らしさ”も随所に感じさせます。仮の話でも説得力の高いのは、シェフが中国全土の料理に精通している証拠。ぜひこのシリーズは今後も続けてほしい。
その他の料理のラインナップはこちら。
「芝士春巻」定番の逸品。中身は鱶鰭、燻製のキャビアとコンテチーズの組み合わせ。
「帯子蒸餃」帆立の蒸し餃子で潮州料理の1つ。梅と香菜が味の、キャビアライムが食感と見た目のアクセントに。
「杏仁豆腐」定番の杏仁豆腐だが、シノワでは変幻自在。前菜の位置づけがユニークで、揚げたり上湯スープに浮かばせたり。
「扣冬茹湯」野菜のコンソメスープに、椎茸、秋茄子、白玉。美しい切り口にうっとり。喃咪(ナンミー)という少数民族の醤が使われます。
「星鰻包餅」四川料理には24の味付けが存在するそうで、その中の”怪味”にあたるもの。1つ1つの味覚が存在しつつ、1つも立たないという絶妙な味わい。穴子は雑穀のパフとともにとろけていくような味わいを実現しております。
「清蒸鮮魚」鶏のコンソメとノドグロの蒸し物の組み合わせ。抜群の塩味と紹興酒がそれぞれの旨味を支えます。
「真味干鮑」スペシャリテの1つ。さらに旨味が濃厚になったような、、、頂点にあってもまだ貪欲に上を目指すのか!
「金銀鶏蚕」鼈、鶏、干貝柱、卵の黄身白身、小さな壺の中で様々な味わいが共演。
「三味肉盆」広東からは皮付きバラ肉、山東からは酢豚、四川からは黒毛和牛。それぞれの土地固有の味わいが1つの盆に集合。
「今天麺飯+α」チャーハンは相変わらずのシンプルさ。期間限定の冷やし中華を堪能
「甜品」完熟メロン
「最後の一口」生月餅【再訪③】こんにちは、ミトミえもんです!
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3回目の『ShinoiS』も、いつも通り中国全土の味がここに集結!そして、一番面白かったのは、シェフの遊び心による「もしもシリーズ」。
今回のテーマは「もしもウイグル人が寿司を作ったら?」
登場したのは「カマスの棒寿司」・ウイグル地区は中国の最西部に位置していて海がない。新鮮な魚が手に入らないので、自然と保存がきく食べ方に。日本では京都などで鯖寿司が発展したように、ウイグル人が作るならきっと棒寿司になるでしょう。シャリにはクミンや唐辛子が使われるなど、”らしさ”も随所に感じさせます。仮の話でも説得力の高いのは、シェフが中国全土の料理に精通している証拠。ぜひこのシリーズは今後も続けてほしい。
その他の料理のラインナップはこちら。
「芝士春巻」定番の逸品。中身は鱶鰭、燻製のキャビアとコンテチーズの組み合わせ。
「帯子蒸餃」帆立の蒸し餃子で潮州料理の1つ。梅と香菜が味の、キャビアライムが食感と見た目のアクセントに。
「杏仁豆腐」定番の杏仁豆腐だが、シノワでは変幻自在。前菜の位置づけがユニークで、揚げたり上湯スープに浮かばせたり。
「扣冬茹湯」野菜のコンソメスープに、椎茸、秋茄子、白玉。美しい切り口にうっとり。喃咪(ナンミー)という少数民族の醤が使われます。
「星鰻包餅」四川料理には24の味付けが存在するそうで、その中の”怪味”にあたるもの。1つ1つの味覚が存在しつつ、1つも立たないという絶妙な味わい。穴子は雑穀のパフとともにとろけていくような味わいを実現しております。
「清蒸鮮魚」鶏のコンソメとノドグロの蒸し物の組み合わせ。抜群の塩味と紹興酒がそれぞれの旨味を支えます。
「真味干鮑」スペシャリテの1つ。さらに旨味が濃厚になったような、、、頂点にあってもまだ貪欲に上を目指すのか!
「金銀鶏蚕」鼈、鶏、干貝柱、卵の黄身白身、小さな壺の中で様々な味わいが共演。
「三味肉盆」広東からは皮付きバラ肉、山東からは酢豚、四川からは黒毛和牛。それぞれの土地固有の味わいが1つの盆に集合。
「今天麺飯+α」チャーハンは相変わらずのシンプルさ。期間限定の冷やし中華を堪能
「甜品」完熟メロン
「最後の一口」生月餅