レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
4回
2019/10訪問 2019/12/01
[再訪]やっぱりのむらだ、百貫食べても大丈夫!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/12/01)★4.30/89口コミ[1位/224軒]
(2018/11/18)★4.20/71口コミ[1位/219軒]
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
□ 1989年創業。
□ 鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋。
□ 最寄駅は鹿児島市電・天文館通停留所。
□ 鹿児島の海の幸を超一流の目利きと技術、そしてトークの力で堪能させてくれる。
□ 私事ながら、3軒しかない★5.0の満点評価の店の一つであり、2017、2018年度のマイベストレストラン第一位とさせてもらった店。(2016年度は登録期限までにレビュアップできず)
□ 今回で4回目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日19時
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 東シナ海が育むネタの饗宴
□ サービス:★4.5/ のむらトークが寿司を更に美味しく
□ 雰囲気 :★3.5/ 重厚感のある雰囲気
□ コスパ :★4.0/ この量で大台に乗らないCP
□ 総合 :★5.0/ 食べることがこれだけ楽しい寿司屋は稀
(4.60+0.05/再訪3~4回)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2019/10]
□ おまかせ
酒肴① とびうおのちきあげと厚焼き玉子
酒肴② ひらめ
酒肴③ 茹でたのまだこ
酒肴④ しょっこ
酒肴⑤ かいとうげ(たこの玉子)
酒肴⑥ たらの白子のリゾット
酒肴⑦ 対馬産まぐろづけ
酒肴⑧ ばしょうかじきの腹側
酒肴⑨ ばしょうかじきの背鰭
酒肴⑩ 天然しまあじ
酒肴⑪ 茶碗蒸し いくら いも 椎茸
酒肴⑫ はがつおのたたき
寿司① あおりいかの握り
寿司② すじあらの握り
寿司③ まだいの握り
寿司④ なみくだひげえびの握り
寿司⑤ くるまえびの握り
寿司⑥ さわらの握り
寿司⑦ あじの握り
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ 昆布森産かきの握り
寿司⑩ 唐津産黒あわびの握り
寿司⑪ すじこの握り
寿司⑫ はがつお腹の握り
寿司⑬ ほしがつおの握り
寿司⑭ ばしょうかじきとろの握り
寿司⑮ たちうおの握り
寿司⑯ 対馬産あなごの握り
御酒① 花の露 純米(福岡県久留米市/花の露)
御酒② 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
御酒④ 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
御酒⑥ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑦ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
御酒⑨ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑩ 春鹿 純米 超辛口(奈良県奈良市/今西清兵衛商店)
御酒⑪ 30 VISION 壽限無 超辛口(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑫ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)
⚫︎ 酒肴12品+寿司16貫+味噌汁の堂々たるコース。
⚫︎ 野村さんおすすめの日本酒は今回、12種類もいただいてしまいました、過去最高。アハハハハッ!
⚫︎ のむらの醤油、坊津産釜炊き天日干しの塩、数種類の梅をブレンドした梅ペースト、酢味噌と料理を支える調味料たちも相変わらず、万全である。
⚫︎ ここの魅力の一つは出てくる魚種が他の寿司屋とは大きく異なることだろう。
⚫︎ はがつお、ほしがつお、たちうお、かいとうげ…どれも他の寿司屋でも見るものだが、このうち一つでも出てくれば「珍しいね」と思うもの。
⚫︎ それがこちらでは、何品も出てくる。
⚫︎ それに加えて、なみくだひげえびとか、ばしょうかじきとかが出てくるものだから、とにかく、驚きの連続である。
⚫︎ その珍しい食材に拍車をかけるのが、野村さんご自身の調理とトーク。
⚫︎ 調理については、素人が語れる領域ではないが、トークに関して、少し語ると、お客さんを乗せるのが実に上手い。
⚫︎ さらには惜しげもなく知識を披露してくれるので、一貫の握りから感じ取れる情報量とそこから生まれる想像が半端ない。
⚫︎ 握りの後ろに東シナ海が見える…と言ったら、ややオーバーかもしれないが、ただ、旨いものを食べているのとは違う、プラスαがここにはある。
⚫︎ 食べることがこんな楽しくなる寿司屋は日本でも稀であろう。
⚫︎ やっぱり「のむら」だ、百貫食べても大丈夫!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/11/18)★4.20/71口コミ[1位/219軒]
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
□ 1989年創業。
□ 鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋。
□ 最寄駅は鹿児島市電・天文館通停留所。
□ 鹿児島の海の幸を超一流の目利きと技術、そしてトークの力で堪能させてくれる。
□ 私事ながら、2017年度のマイベストレストランNo.1(2016年度は登録期限までにレビュアップできず)であり、2軒しかない★5.0の満点評価の店であり、今回で3回目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合 :★5.0/ これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛!
(4.60+0.05/ 訪問3〜4回))
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/11]
□ おまかせ
酒肴① たこの玉子
酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴③ もみじ鯛(背・腹身)
酒肴④ のむらのたこ
酒肴⑤ ひらめのえんがわ 腹側
酒肴⑥ 真鱈の白子 シャリ和え
酒肴⑦ しょっこの刺身
酒肴⑧ 芭蕉かじきの炙り
酒肴⑨ 茶碗蒸し いくら30秒漬け さつまいも 菜の花
酒肴⑩ はがつおのたたき
寿司① あおりいかの握り
寿司② 目一鯛の握り
寿司③ ひらめのえんがわの握り
寿司④ なみくだひげえびの握り
寿司⑤ のどぐろの握り
寿司⑥ こはだの握り
寿司⑦ 茹でたてくるまえびの握り
寿司⑧ さよりの握り
寿司⑨ あじの握り
寿司⑩ 天然しまあじの握り
寿司⑪ のむらのTKG いくらの握り
寿司⑫ あわびの握り
寿司⑬ 昆布森産かきの握り
寿司⑭ 芭蕉かじきの握り
寿司⑮ ほしがつおの握り
寿司⑯ まぐろづけの握り
寿司⑰ たちうおの握り
寿司⑱ あなごの握り
味噌汁
御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
御酒④ 南部美人 特別純米酒(岩手県二戸市/南部美人)
御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
御酒⑥ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)
⚫︎ 酒肴10品+寿司18貫という最早追加しようと思わせない圧巻のコース。
⚫︎ 日本酒はまたもや10種類も飲んでしまった…
⚫︎ 結論から言ってしまえば、日本に数多くの寿司屋はあれど、ここに代われる寿司屋はないということだろう。
⚫︎ 食材は鹿児島の西南に広がる東シナ海のもの、それも多く市場に出回らないものを多く使われている。
⚫︎ それだけであれば探せば他にもあるのだろうが、東シナ海を知り尽くした野村さんならではの目利きと購買ネットワーク、技術、そして客を乗せるあのトーク(ここ重要!)で昇華されるわけだから、ここはオンリーワンなのだ。
⚫︎ この日はたこの玉子でスタート。
⚫︎ たこの玉子と言えば、パサッとしてモサっとしたイメージであったが、仄かなコクとともに解ける感じが良い。
⚫︎ もみじ鯛は背と腹の部位が供される。
⚫︎ 背はわさび+塩・ポン酢・梅わさび、腹身はわさび+醤油で味わう。
⚫︎ 適度な脂乗りと仄かな甘さのもみじ鯛もさすがだが、この調味料群も相変わらず良い仕事をしている。
⚫︎ お客さんにお仕着せにならぬよう、多彩な選択肢を提供したいという自由な雰囲気がここの良さの一つだろう。
⚫︎ 定番メニューのたこを酢味噌でいただいた後に出てきたひらめのえんがわと白子のシャリ和え、これは危険だった。
⚫︎ 経験上、酒肴は中盤だろうが、この二品、酒が進んで困る…アハハハハッ!
⚫︎ 芭蕉かじきの炙りは、言わばスーパーレアステーキ。
⚫︎ 東シナ海の魚は肉をも超えるのかと驚かされる。
⚫︎ 芭蕉かじきのこってりの後は茶碗蒸しでさっぱりさせ、はがつおのたたきをいただく。
⚫︎ はがつおのたたきは兵庫の好物の一つであるため、それだけでも嬉しいが、ここのは格別で、もちろん出汁まで飲み干しましたよ。アハハハハッ!
⚫︎ ここの握りはシャリや握り加減は外連味のないものだが、それは正解で、その外連味のなさが共に握られるネタの素晴らしさをしっかりと際立たせている。
⚫︎ 兵庫的にはやはり”なみくだひげえび”は外せない。
⚫︎ これぞ 'King of shrimp' 、これにはあま木のこしおりえびも鮨おおねたのぼたんえびも敵わない。
⚫︎ ここではのどぐろも変わっている。
⚫︎ のどぐろと言えば、濃厚な脂のりが特徴であるが、ここのものは脂は必要以上に感じず、昆布で締めたかのような旨味が先に立つ(昆布締めにしているのかもしれないが)。
⚫︎ 目立たないが、忘れてはならないのが、”のむらの理想サイズのあじ”と”天然しまあじ”のコンビ。
⚫︎ 「鹿児島の魚は…」と言っていた寿司屋がいたが、ここの寿司をいただいて、もう少し知見を養ったほうが良いだろう。
⚫︎ 北海道釧路町の昆布森のかきはトロッとした濃厚なペーストで、あまりに濃厚で次の一貫を楽しむには日本酒で洗い流さないと…というわけでさらに酒が進みます。アハハハハッ!
⚫︎ またもや登場の芭蕉かじきは写真を見ての通り、たまらん!
⚫︎ そして、野村さんの強い押しと共に登場したのが ”ほしがつおの握り”。
⚫︎ 今までの経験で三本の指に入るというが、見た目に騙されるなかれ、ものすごい旨味でかつおとつけるのは失礼だと思ってしまう。
⚫︎ のむらのスペシャリテ "たちうおの握り” はもう過去のレビューで述べたが、これを食べるとコースも終わりに近づき、旨さと寂しさが加わりなんとも不思議な味になるねえ。アハハハハッ!
⚫︎ 今回も満足を超える満足のコースだった。
⚫︎ 今、終盤を迎えている大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛は負けると分かっていた戦いに身を投じ、桜島を望める城山で別所晋助に「晋どん、もうここらでよか」と言い、自刃したという。享年49歳。
⚫︎ おそらく、西郷はことに臨む前にこうなることは分かっていただろうし、死に場所は桜島が見える場所でと決めていたのだろう。
⚫︎ 兵庫が事を終える場所は是非、ここでありたい…そう思える寿司屋だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
1989年創業。
鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋だよ。
魚の美味しさでは日本屈指の鹿児島ながら、実のところ、美味しい寿司屋というのはあまり多くないね。
いや、より正確な表現をすれば、仕事の成された寿司は多くない、なぜなら、そんなことはせずとも美味しく食べられるバナナリパブリック的な土地柄によるものだろう。
そんな中で鹿児島の上質な寿司といえば、やはり最右翼はこちら「鮨匠のむら」であろう。
私事であるが、当方のNo.1レストランだね。
前回は冬でしたので、今回は初夏の魚を楽しみにやってきた次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:電話予約済み
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合 :★5.0/ これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛!
(4.50)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2017/06]
□ おまかせ
酒肴① 西伊豆産テングサを使用したところてん
酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴③ いさきの刺身(背+塩・腹+醤油) 1kgものの朝じめ
酒肴④ 茹でたてのたこ 梅わさび合う
酒肴⑤ しょっこの腹身 1.5kgものの朝じめ
酒肴⑥ いさきの白子
酒肴⑦ 天然しまあじ(背)
酒肴⑧ きびなご 焼き
酒肴⑨ さわらのたたき 7kgもの
酒肴⑩ 茶碗蒸し 唐津のばふんうに乗せ
寿司① あおりいかの握り 塩 柑橘
寿司② 目一鯛の握り 柑橘
寿司③ あかやがらの握り 3kgもの
寿司④ のどぐろ(赤むつ)の握り
寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
寿司⑥ 本くるまえびの握り
寿司⑦ 真あじの握り 60gもの
寿司⑧ かますの握り
寿司⑨ 天然しまあじ腹の握り
寿司⑩ わらさの握り
寿司⑪ 唐津産あわびの握り
寿司⑫ しゃこの握り
しゃこの爪 クリアな甘み
寿司⑬ 唐津産赤うにの握り
寿司⑭ まぐろづけの握り
寿司⑮ めじの握り
寿司⑯ たちうおの握り
寿司⑰ あなごの握り
にゅうめん
御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 寶劔 純米酒 超辛口(広島県呉市/宝剣酒造)
* 特に産地指定のないものは開聞町川尻漁港等で揚がった地物。
今回は酒肴10品+寿司17貫のコース。
前回より寿司が1貫少ないが、しゃこの爪が出たりしたので、ほぼ同じ分量だろう。
日本酒は人それぞれだが、今回も良く飲みましたなあ。アハハハハッ!
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⚫︎ つまみ全般
今回は初夏ということもあり、西伊豆のテングサで作ったというところてんでスタートだよ。
お馴染みのだし巻きとちき揚げ、ご主人が日本一と豪語するたこと前回と同じメニューもあるが、10品中8品が変わっているね。
その中でも「これは」というものは、
⑴ いさきの白子
⑵ きびなご焼き
⑶ 唐津産ばふんうにを使った茶碗蒸し
だろう。
⑴ いさきの白子
1kgものの白子で、5〜6月だけの季節ものだそう。
ご主人曰く「川の香り」がするとのことだが、確かに臭みという臭みはなく、クリアかつ濃厚な味わいを残して、スッと溶けるようになくなるよ。
⑵ きびなごの焼き物
これまたご主人曰く「刺身にするのは勿体無い」という…
食べてみれば全く同感で、噛めば、焼いたきびなごの中からこれまた白子が溢れてくるね。
刺身であれば捨ててしまう部分なのだろうが、確かにそれは勿体無い話だよ。
⑶ 唐津産ばふんうにを使った茶碗蒸し
茶碗蒸しそのものより、そこに乗せられている唐津産ばふんうにが素晴らしいね。
「唐津産ばふん?赤うにの間違えじゃね?」
と思われるのも無理からぬ話だが、間違えではなく、ばふんうにだよ。
赤うにを取る際に一緒に取れるもので、北海道産とは異なり、小さいので、処理に手がかかるため、あまり出回らないそう。
だが、美味しさというのは手間暇に比例するのであろう。
恐るべき濃厚さに驚き、その後5分はうにの風味が口の中を支配するよ。
いさき・しょっこ・天然しまあじ・さわらのたたきも他なればご紹介の対象となる逸品だが、それをさせないさらなるすごさ。
これが鮨匠のむらだね。
⚫︎ 握り全般
シャリに関しては、外連味のないものだが、そのに乗っているものがどれも只者ではないよ。
その中でも白眉だったのは次のものだね。
⑴ あかやがらの握り
⑵ のどぐろの握り
⑶ なみくだひげえびの握り
⑷ 唐津産あわびの握り
⑸ しゃこの握り
⑹ 唐津産赤うにの握り
⑺ たちうおの握り
⑴ あかやがらの握り
3kgものというあかやがらは、繊細ながら旨味の強い白身だね。
実のところ、あかやがらは鹿児島ではたまに見かけるが、3kgというのは見たことがないよ。
何でも、こちらには5kgもののあかやがらも入荷したことがあるそうだが、何とも鹿児島らしい魚だったね。
⑵ のどぐろの握り
鹿児島沖で上がったというのどぐろ(赤むつ)。のどかまろというとそのとろける脂乗りが人気の魚種だが、こちらのは乗り過ぎていない脂乗りだよ。
旨過ぎる以外は過ぎない鮨匠のむららしいのどぐろだったね。
⑶ なみくだひげえびの握り
錦江湾垂水沖でのみ獲れるという幻のえびは前回に引き続き、印象的だったよ。
他のえびが可哀想になるくらいのえび風味にまたしても脱帽だね。
⑷ 唐津産あわびの握り
江戸前よろしく煮あわびだが、特筆すべきはその柔らかさ。
こんな柔らかく煮られたあわびは食べたことがないよ。
⑸ しゃこの握り
砂地のものではなく、泳いでいたものだそう。
これを茹でたてでいただくのだが、その味は甲殻類の王様の名が相応しいね。
爪の中の身はさらに甘いよ。
⑹ 唐津産赤うにの握り
先ほどいただいた唐津産ばふんうにはガツンと風味の後に、それが持続する感じだったが、赤うには威力は落ちるが、うにの余韻がより長く楽しめるね。
⑺ たちうおの握り
当店のスペシャリテ。
このフカフカはここでしか味わえないが、コースの終わりの近づきを感じ、少しさみしい気分になるのが難点かな。
この他、
⚪︎ 漁場の近さならではのあじ
⚪︎ 軽く昆布締めした爽やかなかます
⚪︎ 歯応えと旨味に富む天然しまあじ
⚪︎ フレッシュな脂乗りのめじ
等など、書きたいことはいくらでもあるが、結局書きたいことは、兵庫にとって、こちらが最高の寿司屋であるということだね。アハハハハッ!
◼︎ 総合
「好きこそ物の上手なれ」というが、まさしくその通りで、それはこの店を支えるものから見ても明らかだろう。
この店を支えるものとは、おそらく、ご主人の東シナ海とそこに棲む魚たちに対する愛だよ。
だからこそ、鮨匠のむらの真似は誰にもできないのだろう。
これこそがここに魅了された人たちのオンリーワンであり続ける理由なのだろうね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]
◼︎ ディテール
1989年創業。
鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋だよ。
魚の美味しさでは日本屈指の鹿児島ながら、実のところ、美味しい寿司屋というのはあまり多くないね。
いや、より正確な表現をすれば、仕事の成された寿司は多くない、なぜなら、そんなことはせずとも美味しく食べられるバナナリパブリック的な土地柄によるものだろう。
鹿児島の上質な寿司といえば桐野を薦められることもあるが、やはり最右翼はこちら「鮨匠のむら」であろう。
私事であるが、今回1000レビューを迎えるにあたり、こちらへ訪問した次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:電話予約済み
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合 :★5.0/ これが鹿児島の底力、流石
(4.50)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2016/12]
□ おまかせ
酒肴① 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴② 鹿児島県産ひらめの昆布締め 1.2kgもの ほんのり昆布締め
酒肴③ わさび菜
酒肴④ 岩手県産若布
酒肴⑤ しょっこ(かんぱちの稚魚)の刺身
酒肴⑥ まぐろづけ 6日熟成 89kgもの
酒肴⑦ 鹿児島県産たこ
酒肴⑧ はがつおの刺身 3kgもの
酒肴⑨ 白子のリゾット
酒肴⑩ お雑煮 焼きエビと椎茸の出汁 椎茸 もやし 蒲鉾 白菜
寿司① あおりいかの握り 塩 ごま
寿司② 真鯛の握り もみじ わけぎ
寿司③ 目一鯛の握り
寿司④ 本かわはぎの握り 肝のせ もみじ わけぎ
寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
寿司⑥ 車海老の握り 茹でてあるもの
寿司⑦ さよりの握り
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ まあじの握り
寿司⑩ こはだの握り
寿司⑪ はがつおとろの握り
寿司⑫ 芭蕉かじきの握り
寿司⑬ まぐろとろの握り
寿司⑭ いくらの握り
寿司⑮ まぐろづけの握り
寿司⑯ 厚岸産かきの握り
寿司⑰ たちうおの握り この店の看板
寿司⑱ 穴子の握り 塩 珍しい
自家製十割蕎麦
二十日大根
御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 日高見 超辛口 純米(宮城県石巻市/平孝酒造)
な、なんと、酒肴10品+寿司18貫+年越しそばの怒涛のコースに、日本酒はおまかせで飲みも飲んだり、約10種類!
今回ほど、会計が怖かったことはなかったね。
逆に会計を聞いた時の安堵感もハンパないけれど…アハハハハッ!
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⚫︎ つまみ全般
まず、料理の友となる調味料が凄いね。
自家製の醤油、坊津産の東シナ海の海水を天日干しした塩、三種類の梅をブレンドしたペースト、ポン酢、山葵、酢味噌…
この凝った調味料群が料理の味を引き立たせるわけだが、その引き立たせられる側の鹿児島産を中心とした食材の料理もまた凄いよ。
1.2kgもののひらめはほんのり昆布締めで、どの味も立ち過ぎないね。
何かの味を突出させずに、その食材ならではのうまさを主体にバランスを取られている点は、鮨匠のむらの料理に一貫して感じられたポイントだよ。
1kgもののしょっこ(かんぱちの稚魚)も脂が乗り過ぎず、フレッシュな脂の甘みが味わえるが、これもまたそうしたスタンスによるものなのだろうかね。
89kgもののまぐろを使ったづけもまた、サッとその場でつけただけで味はあまりつけない。
それは見て、食べれば納得で、キメの細かい身から出てくるバランスの良い旨味があくまで主役だからなんだろう。
ご主人が「日本一」というたこも同様で、ちょいちょいと調味料で塩気さえつければ、あとは余計なことをせず、たこの旨味に任せておけば極上だね。
客を乗せるのが上手いご主人だが、この「日本一」という言葉には偽りなしだよ。
好物のはがつおは3kgもので軽めにたたいたもの。
まさに旬であり、たたき具合がよろしいのか、はがつおならではの脂の乗った旨味とトロッとした食感がこれまた特上だね。
そして、富士山を逆さにした形のお椀の底にご飯を入れ、その上から軽く火入れした白子を乗せた料理が登場。
白子をあてに日本酒をやり、半分程度食べたところで、混ぜていただくと、食べたことのない海の香りに彩られた濃厚なリゾットとなったよ。
酒肴の最後は、鹿児島ではオーソドックスという焼き海老と椎茸の出汁を使ったお雑煮だそう。
大隅地方は鶏で出汁をとるが、薩摩地方では焼き海老を使うようだね。
なるほど、上品な出汁のお雑煮で、正月らしい心憎い構成だよ。
もうこれで満足して、寿司を食べに来たことを忘れそうになったね。アハハハハッ!
⚫︎ 握り全般
さて、握りの方だが、シャリは酢が強めな部類で、握り具合は適度に思えるよ。
シャリがそこまでクローズアップされないのは、そのネタの素晴らしさの陰に隠れてしまう所以だろうか。
とろけるようなあおりいかに、身のしまった真鯛とこれはこれで美味だね。
だが、美味しいと言われる他の寿司屋でもいただけようし、これをして他のネタに隠れてしまうのが鮨匠のむらの凄いところなのだろう。
なお、目一鯛等知名度の低い魚について、ご主人がiPad(だったか?)で魚種を説明してくれるのは嬉しいところだね。
全部について書くと長くなりすぎるので、特筆すべき一貫についてご紹介したい。
一貫目は本かわはぎの握り。
雑味のないクリアな肝が溶けるように馴染んでくる様は今までなかった体験となったよ。
二貫目はなみくだひげえびの握り。
錦江湾内の垂水沖、水深200m位のところにいるえびだそうで、他の海老が羨むような濃い風味を持つね。
イグアスの滝を訪れたエレノア・ルーズベルト大統領夫人が、その雄大さに驚き、「ナイアガラがかわいそう」と呟いたそうだが、兵庫もまた「他の海老がかわいそう」という感慨にとらわれたよ。
三貫目はしまあじの握り。
しまあじはもとより美味しい魚だが、ここのしまあじは味もさることながら、他でいただくようなネトっとした食感ではなく、スッと歯が入る歯切れの良さがあるね。
聞けば、このしまあじは1kgもので、熟成すると脂が強くなりすぎるので、揚がったその日に出してくれたそう。
四貫目はまあじの握り。
ご主人曰く「理想のサイズ」だそう。
客を乗せることの上手いご主人だが、食べてみて、その言葉に偽りなしのまあじだったよ。
五貫目はこはだの握り。
ほんと軽くにしか締めない締め具合で、こはだらしさが爆発しているという表現がふさわしいね。
この旨味の引き出しひとつ取っても、当店の素晴らしさが感じ取れるよ。
溶けてなくなるはがつお、どんなトロよりもトロらしい芭蕉かじき、絶妙にちょうど良い脂のりのまぐろとろと、これまた鮨匠のむらならではの握りが続くが、最後にご紹介するのは、当店のスペシャリテ、たちうおの握り。
ふわふわふかふかのたちうおが口の中で解けていく様は、まさに筆舌に尽くし難いという言葉を使わざるを得ないね。
とは言え、素晴らしい握りであるが弱点がないわけでもない…
それは…白めの色の魚が多いのに、皿も白いので、写真が映えない点だよ。
それをカバーできる腕もないので、何とかして欲しい、そんなことくらいかな。アハハハハッ!
◼︎ 総合
兵庫の知る、数少ない寿司屋の中、最高の寿司屋と思うよ。
個人的な話で恐縮だが、1,000軒目という節目のレビューで「鮨匠のむら」を紹介できたことは嬉しい限りだね。
この店にはご主人と若い店員さんがおられるが、ご主人は弟子を取らない主義だそうで、この店員さんはバイトの学生さんなんだそう。
この味が遠い将来に途絶えてしまうことは残念だが、唯我独尊、オンリーワンを貫き通すというのは、詳しくはよくは知らないが、ここのご主人のイメージに合っているように思えたよ。
これだけの飲み食いをしたので、翌日が心配であったが、しっかりと午前3時半に起きて、鹿児島市内に出たが、ある銅像の前で足が止まったね。
大久保利通、鹿児島出身者で最も「唯我独尊」の言葉が似合う男だろう。
だが、彼の鹿児島における評価は著しく低い…
征韓論で西郷を政府から締め出したのに、自身の率いる新政府は江華島事件で武力を以って朝鮮政府を開国させ、最後は西郷を死に追いやってしまったわけだから、西郷びいきの鹿児島の人から見れば「西郷先生を政府から追い出し、功績を横取りした挙句、殺した男」と取られるのも無理からぬ話ではある。
ゆえに彼自身は同郷の過激派から命を狙われることもあったし、自分のやっていることが鹿児島の人たちの神経を逆なですることも知っていたはずだが、彼は己の信念を貫き通した、まさに唯我独尊の男だったね。
彼はその後、志半ばで凶弾に倒れるが、彼の作り上げた中央集権体制は、日本に半世紀の平和をもたらす。
彼の思惑を外れ、民間産業は興らず、軍部と政商が結びついて、日本を破滅への道に導いてしまうのは、また別の話だろう。
兵庫も唯我独尊、嫌われても、このスタイルを貫いていきましょうかね。アハハハハッ!
2位
2回
2018/10訪問 2018/11/05
[再訪]今も昔もあま木(天城)越えが難しいことに変わりはないようで。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:愛知県>名古屋市>栄・矢場町
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/11/05)★4.02/65口コミ[2位/94軒]
(2017/08/04)★4.01/46口コミ[2位/93軒]
◼︎ ディテール
□ 2015年創業。
□ 愛知県名古屋市中区にある寿司屋。
□ 最寄駅は名古屋市営地下鉄・久屋大通駅か丸の内駅。
□ 東京のすし匠を含め、すし匠系の店舗で経験を積まれたご主人が切り盛りしている。
□ 私事ですが、兵庫が満点(★5.0)を付けたのは、鹿児島の鮨匠のむらとこちらのみであり、2017年のマイベストレストラン第2位とさせていただいた店で、今回2回目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日21時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.8/ 常に他の一枚上にいく料理
□ サービス:★4.5/ ご主人のトークが更に料理を美味しく
□ 雰囲気 :★4.0/ 寛げる空間
□ コスパ :★4.0/ CPはすこぶる高い
□ 総合 :★5.0/ 今も昔もあま木(天城)越えは難しい
(4.50)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/10]
□ おまかせ
酒肴① 日間賀島産たこの桜煮 塩
酒肴② かぶ 渡り蟹のあんかけ 大根の葉
酒肴③ 大山水道産くえの刺身 湯引きした皮 わけぎ 焼き塩 わさび
酒肴④ 熟成ぶりのづけ
酒肴⑤ 師崎産うに しゃり アオサのジュレ 刻み海苔 わさび
酒肴⑥ はもの茶碗蒸し
酒肴⑦ 師崎産かわはぎの肝和え クエの湯引きした皮
寿司① かすごの握り
寿司② きすの昆布締めの握り
寿司③ しんいか(すみいかの子供)の握り
寿司④ しんいかのげその握り
寿司⑤ さよりの握り
酒肴⑧ 太刀魚 茹でピーナツ なす ピーナッツソース和え
寿司⑥ 佐賀産こはだの握り
寿司⑦ 師崎産甘鯛昆布締めの握り
寿司⑧ さわらづけの握り
寿司⑨ 生いくら
寿司⑩ 大分姫島産赤うにの軍艦巻
寿司⑪ きんめ炙りの握り
寿司⑫ 師崎産車海老の握り
寿司⑬ かつお藁焼きの握り
寿司⑭ 戸井産中とろの握り
寿司⑮ 戸井産大とろの握り
寿司⑯ みる貝の握り
寿司⑰ いわしの握り
寿司⑱ こしおりえびの握り
寿司⑲ かんぱちの握り
寿司⑳ さんまの握り
寿司㉑ あなごの握り
寿司㉒ さばの押し寿司
玉子
赤出汁
御酒① 宝剣 純米大吟醸 中汲み(広島県呉市/宝剣酒造)
御酒② 澤屋まつもと 守破離 山田錦(京都府京都市/松本酒造)
御酒③ あたごのまつ 純米吟醸 ささら(宮城県大崎市/新澤醸造店)
御酒④ 白岳仙 純米ひやおろし(福井県福井市/安本酒造)
御酒⑤ 日高見 純米大吟醸 助六江戸桜(宮城県石巻市/平孝酒造)
御酒⑥ 北島 山田錦 純米吟醸(滋賀県湖南市/北島酒造)
⚫︎ 酒肴8品+寿司22貫という堂々たるラインナップに、頼めばまだ出てきそうな雰囲気。
⚫︎ 日本酒も純米大吟醸を含む6種類をいただいた(合計で3合ちょい)。
⚫︎ 結論から言ってしまえば、他の寿司屋の常に一枚上に行かれる印象。
⚫︎ どれを食べても、今まで食べてきたものよりも一枚上手のものが出てくるような感覚。
⚫︎ 熟成ぶりのづけは口に残る油が心地よく、師崎産うににはアオサのジュレをかけただけのように見えるが、海を実に上手く、そして美味く味あわせてくれる。
⚫︎ はもの茶碗蒸しもしそを効かせ、出汁を効かせ、やはり今まで食べた茶碗蒸しよりも一枚上手と感じさせる。
⚫︎ 握りは相変わらず、ネタ毎にシャリを使い分けている。
⚫︎ これ自体は珍しい話ではないが、やはり目利きとネタの使い方が上手いのだろう、何度も繰り返すが一枚上手なのだ。
⚫︎ この力の源がセンスなのか場数なのかわからないが、いやはや感心しきり。
⚫︎ こはだ、甘鯛、さわらの連続した3貫なんぞは寿司屋の仕事の偉大さを立て続けに叩き込まれたような、素晴らしい体験ができる。
⚫︎ そして、驚いたのは軽く三分漬けしたといういくら。
⚫︎ かつて、北海道森町の寿司屋で食べたいくらを絶賛したことがあるが、ここ名古屋でそれに匹敵するいくらを食べられるとは思ってもみなかった。
⚫︎ この日一番というかつお藁焼きの握りは、この日どころか、今シーズン一番であった。
⚫︎ 面白かったネタはこしおりえび。
⚫︎ 少し火入れして提供されたこしおりえびは兵庫的日本一のえび「なみくだひげえび」同様、200mの深海にいるえびだそうで、これまたなみくだひげえび同様、えびの風味が濃い。
⚫︎ 一つの区切りである二万円を超えたものの、これだけ飲み食いして二万円ちょっとというCPの良さも嬉しいところ。
⚫︎ 前回同様、総合評価は満点(★5.0)は当然の結果であろう。
⚫︎ これは他の寿司屋がここを越えるのは大変だろうね、今も昔もあま木(天城)越えは難しいということで。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:愛知県>名古屋市>栄・矢場町
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/08/04)★4.01/46口コミ[2位/93軒]
◼︎ ディテール
2015年創業。
愛知県名古屋市の名古屋市営地下鉄・久屋大通駅近くにある寿司屋だよ。
ご主人はすし匠系何店かで修行された方なんだそうだね。
名古屋の寿司屋といえば、某店が有名だが、お会いしたことはないものの、某レストランガイドに掲載されている写真のカメラ目線が実に苦手で、足が向かない…(それは岡山の某寿司屋もそうであるが)
対して、こちら「あま木」は複数のマイレビュアーも絶賛されており、ブックマークしていたので、これを機にお伺いした次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日21時30分頃
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:先客2組4名[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.8/ 爽やか+旨味、そして圧倒
□ サービス:★4.0/ ご主人・スタッフには頭が下がります
□ 雰囲気 :★3.5/ 落ち着いて食事できる
□ コスパ :★4.5/ これで2万円以下とは…
□ 総合 :★5.0/ 出るべくして出た満点
(4.50)
□ オススメ:おまかせコース全般
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2017/07]
□ 初夏のおまかせコース
酒肴① はもと夏野菜 梅のソース ジュレ
酒肴② 日間賀島産たこの桜煮 塩
酒肴③ 師崎産こち みる貝 ごまさば
酒肴④ はもと松茸の吸い物
酒肴⑤ かつおづけ 山わさび ねぎ 鰹節
酒肴⑥ みる貝の焼き物 七味
酒肴⑦ 茄子のかにあんかけ
寿司① 山口産けんさきいかの握り
寿司② かすごの握り
寿司③ きすの昆布締めの握り
寿司④ 浜名湖産しんこの握り
酒肴⑧ きんめの炙り 柚子胡椒 柑橘
寿司⑤ 天草産こはだの握り 赤酢
寿司⑥ あじの握り 赤酢
寿司⑦ いさきの握り 赤酢 湯引き+炙り
酒肴⑨ いばらの内子 じゃがいも いかの塩辛
寿司⑧ とり貝の握り 裏面焼き
寿司⑨ 車海老の握り 赤酢
寿司⑩ まぐろづけの握り 赤酢
寿司⑪ 中とろの握り 赤酢
寿司⑫ 大とろの握り 赤酢
寿司⑬ 唐津産赤うにの握り
寿司⑭ あかむつ(のどぐろ)の蒸し寿司
寿司⑮ いわしの握り 赤酢
酒肴⑩ 煮鮑と赤うにの茶碗蒸し
寿司⑯ しめさばの握り
寿司⑰ 網走産釣きんきの握り
寿司⑱ 桑名産にはまの握り 4年もの
寿司⑲ 対馬産あなごの握り
寿司⑳ かますの押し寿司
寿司㉑ とろたく巻き
えび入り玉子
御酒① 澤屋まつもと 守破離 雄町(京都府京都市/松本酒造)
御酒② 長珍 SUMMER JUN 純米 無濾過生詰(愛知県津島市/長珍酒造)
御酒③ 田光(三重県菰野町/早川酒造)
御酒④ 宝剣 純米吟醸 酒未来 28BY 火入(広島県呉市/宝剣酒造)
初夏のおまかせコースは、驚きの酒肴10品+寿司21貫(含む巻き物)だよ。
すし匠系らしく、酒肴と寿司が織り交ぜて供されるが、今回に関しては、他のすし匠ほど織り交ぜ具合が激しくないように感じたね。
なお、従来は酒肴と寿司に分けてレビューしていますが、今回は織り交ぜていることもありますので、「序盤」「中盤」「終盤」に分けてレビューさせていただきます。
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⚫︎ 序盤(酒肴①〜⑧)
序盤のテーマは「爽やかさ」ではなかろうか。
最初はおとなしめな立ち上がりだね。
はもと夏野菜に梅で味をつけた涼やかな一品から始まる辺り、食べてへの配慮を感じ、好感が持てるよ。
この辺りは兵庫の大好きな鮨匠のむらや菊鮨とも共通するね。
白眉だったのは、師崎で揚がったというごまさばだろう。
その身厚な形状から、まな板の上に出て来た時点でただならぬ雰囲気を醸し出していたが、香ばしく炙られたその脂乗りはごまさばを超えており、一方でまさばのようにくどくもない。
理想に近いさばだね。
ねっとりとした甘さのこちや、軽く漬けにしたかつお(これはかつおもさることながら、漬け汁が秀逸)と来て、握りと酒肴が織り交ぜて、供されるステージに入る…
握られる寿司のシャリは爽やかな米酢(白酢)を使い、ネタも厚い身の割にフレッシュなかすごや多くの寿司屋で使われる天草産よりも身の柔らかい浜名湖産しんこ等、スーッと食べられる感じのものが続くよ。
そして、中盤とのつなぎ役となるのはきんめの炙りで、柚子胡椒や柑橘で爽やか仕立てでありながら、やはりきんめならではの脂の旨さを感じさせるね。
⚫︎ 中盤(寿司⑤〜酒肴⑩)
中盤のテーマ話はきんめから受け継ぐ「旨味」ではなかろうか。
ここからは旨味の強いネタに合わせ、シャリは赤酢メインとなるよ。
脂乗りの良いこはだとあじ、そして、湯引きをした上で炙り、旨味を凝縮したいさきと来る…
ここで「あの」いばらがにの内子を使った塩辛で旨味祭りは一つ目の頂点を迎えるね。
今はなき網走の鮨むらかみのいばら内子の軍艦巻きは未だに忘れられないよ。
もとい、その後も裏面のみを炙ったとり貝やまぐろ三昧の握り、入手の難しくなってきた唐津産赤うにの軍艦巻き、そして、あかむつ(のどぐろ)の蒸し寿司と旨味祭りは続き、最後に出てきたのは魔法の壺だね。
人気SF小説「銀河英雄伝説」のアムリッツア星域会戦の中で、壊滅的損害を被ったビッテンフェルトが総司令部に援軍要請を送るが、それを受けた総司令官ラインハルト・フォン・ローエングラムが激怒したくだりを覚えている読者も多いだろう(多いか?)。
「援軍?援軍だと!私が艦隊の湧き出る魔法の壺でも持っていると思うのか!」
確かに艦隊が湧き出はしないが、目の前にある壺は旨味が幾らでも湧き出る魔法の壺だよ。
壺の中身は、あわびと赤うにを乗せた茶碗蒸しにあわびの煮汁で作った餡をかけたもの。
いやあ、魔法の壺、ありましたねえ。アハハハハッ!
⚫︎ 終盤(寿司⑯〜玉子)
普通なら中盤で一通りコールがかかってもおかしくないが、ここは終わらないよ。
「爽やかさ」「旨味」と来て、終盤のテーマは「圧倒」だろうね。
ここで食べ手は満足感に圧倒され、言葉を失うことになる…
まず、序盤で登場したあのさばが今度はしめさばの握りとなって帰ってきたね。
この日のさばは本当にすごかったよ。
そして、お好み的にどうぞということなので、釣きんき・はまぐり・あなごをお願いする。
釣きんきと言えば、そう今は亡き網走の鮨むらかみ…の話はやめておくが、網走漁協所属の3隻の漁船のみが取ることを許された超高級魚であり、よくもまあこんな魚を引けるものだね。
溶けるような味わいはのどぐろ以上と思うよ。
ご主人オススメの4年もののはまぐり、ふわっふわの対馬産あなご、ここまで来ると最早、脳内お花畑状態だね。
長くなりましたが、要はここは凄いですよ!ということですよ。
一言で言えば。アハハハハッ!
◼︎ 総合
いやあ、出会ってしまいましたね。
鮨匠のむらに出会った時はなみくだひげえびや目一鯛等、未知との出会いであったが、ここの場合は既知との出会いであった点で大きく異なるよ。
今回いただいた食材はいずれも口にしたことのあるものばかりだが、その食材を調理した料理はかつてのものを大きく超えるものだったね。
この二つの寿司屋をボクサーに例えるのなら、鮨匠のむらはナジーム・ハメドであり、あま木はフロイド・メイウェザーだろう。
両者ともボクシングルールには則っていたが、ハメドのボクシングは近代ボクシングのセオリーに全く沿わない天性のものであるのに対し、メイウェザーは近代ボクシングのセオリーを完全に極めたものであるという点で大きく違っていたよ。
だが、強さという点では甲乙付け難かったね。
なるほど、強さに二つの形があるように、旨い寿司にも二つの形があるのだろう。
普通の寿司屋にない旨い寿司を求めるなら鮨匠のむら、見知った寿司で旨いものを求めるならあま木ということになろうか。
ムムッ、こちらも甲乙付け難いよ。アハハハハッ!
3位
3回
2019/08訪問 2019/10/08
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>小樽・ニセコ・積丹
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/10/08)★3.82/52口コミ[1位/148軒]
(2018/03/04)★3.79/39口コミ[2位/163軒]
(2016/04/21)★3.69/26口コミ[2位/166軒]
◼︎ ディテール
□ 2004年創業。
□ 北海道小樽市の寿司屋通りをさらに運河側へ下っていったところにある寿司屋。
□ 最寄駅はJR小樽駅。
□ 「ミシュランガイド北海道2017特別版」では、2012年に引き続き、小樽で最多となる★2を獲得。
□ 食材もさることながら、小樽の名産品の一つであるガラス製食器を多用し、小樽らしさを感じられる店づくりとなっている。
□ 私事ですが、2018年度マイベストレストランの第3位。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日18時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:2組5名[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.8/ 強く北海道を意識させる料理
□ サービス:★3.0/ 決して話しかけやすくはないが十分
□ 雰囲気 :★4.0/ ガラスを多用した器と店内
□ コスパ :★3.5/ 2諭吉行かないのはありがたい
□ 総合 :★4.6/ 北海道で寿司ならここがオススメ
(4.25+0.05/ 訪問3〜4回)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2019/08]
□ おまかせ
酒肴① ほやと北海しまえび
酒肴② たこの柔らか煮
酒肴③ 毛がにのかにみそ和え
酒肴④ 朝じめひらめとえんがわ ポン酢
酒肴⑤ まだいの昆布締め
酒肴⑥ 野付産ほたて わさび
酒肴⑦ 数の子 磯辺巻き
酒肴⑧ さえずり
酒肴⑨ 小樽産むらさきうにの茶碗蒸し
寿司① こはだの握り
寿司② 境港産中とろの握り
寿司③ いかの握り 塩
寿司④ まぐろづけの手巻き
寿司⑤ ほっきの握り
寿司⑥ ときしらずの握り
寿司⑦ 網走産釣きんきの握り
寿司⑧ 小樽産ばふんうにの軍艦巻き
寿司⑨ 青森県下北産そいの握り
寿司⑩ あなごの握り
御酒① 生ビール・サッポロクラッシック
御酒② 日高見 純米吟醸(宮城県石巻市/平孝酒造)
御酒③ 鬼夜叉(新潟県佐渡市/北雪酒造)
御酒④ 作 黒ラベル(三重県鈴鹿市/清水清三郎商店)
御酒⑤ 而今 純米吟醸(三重県名張市/木屋正酒造)
⚫︎ 酒肴9品+寿司10貫のコース。
⚫︎ 品数こそ標準的だが、その内容は強く北海道を意識させる。
⚫︎ この旅では鮨処よしなでもいただいた北海しまえびに始まり、毛がに、朝締めのひらめ、野付産ほたて、自家製の数の子、
群来膳お約束のくじら、小樽産むらさきうにと、ここに来るといつ来ても北海道らしさを味わえる。
⚫︎ ほんのり赤酢を効かせたシャリをやや固めに握った握りは酒肴ほどの北海道らしさはないが、好物の一つである釣きんきを厚めに切ったものもいただけたし、小樽産のばふんうにもなかなかの盛り具合でいただけた。
⚫︎ こちらのご主人は多弁ではないし、失礼ながらやや強面だが、聞けば知りたいことは教えてくれるので、兵庫的には不満は感じない。
⚫︎ 今年はもう予定が決まっているのでかなわないが、いつかオススメの時期である11月に訪問してみたいものである。
⚫︎ 群来膳の群来とは、魚が産卵のために沿岸に大群で来るという意味だそう。
⚫︎ 特ににしんの群来は産卵・放精によって海の色が乳白色になるそうだ。
⚫︎ 従い、群来膳とは豊かな小樽の海の幸を使って料理を提供したいという意味だろうが、客が群れになって来て、予約が取りづらくなったのが当方の悩みだね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>小樽・ニセコ・積丹
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/03/04)★3.79/39口コミ[2位/163軒]
(2016/04/21)★3.69/26口コミ[2位/166軒]
◼︎ ディテール
□ 2004年創業。
□ 北海道小樽市の寿司屋通りをさらに運河側へ下っていったところにある寿司屋。
□ 最寄駅はJR小樽駅。
□ 「ミシュランガイド北海道2017特別版」では、2012年に引き続き、小樽で最多となる★2を獲得した小樽屈指の寿司の名店。
□ 食材もさることながら、小樽の名産品の一つであるガラス製食器を多用し、小樽らしさを感じられる店づくりとなっている。
□ 私事ですが、2016年度マイベストレストランの第5位。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日18時30分頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:先客1名[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.8/ 強く北海道を感じる寿司
□ サービス:★4.0/ テンポが小気味良い
□ 雰囲気 :★4.0/ ガラスにこだわる小樽愛
□ コスパ :★3.5/ これだけの内容なら文句なし
□ 総合 :★4.8/ 今まで訪れた北海道の寿司屋では最強
(4.35)
□ オススメ:ー
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/01]
□ 昼のおまかせ
寿司① ひらめ昆布締めの握り
寿司② 中とろの握り
寿司③ 北海道産生あわびの握り
寿司④ 北海道産するめいかの握り 2日間熟成
寿司⑤ しまあじの握り 4日間熟成
寿司⑥ ほっきの握り
寿司⑦ きんめの握り
寿司⑧ いくらの軍艦巻き
寿司⑨ ほたての握り
寿司⑩ ときしらずの握り
寿司⑪ ぼたんえびの握り 味噌仕込み
寿司⑫ 浜中産うにの軍艦巻き
追加① 小樽産しらこの軍艦巻き
追加② 網走産釣りきんきの握り 肝乗せ
御酒① 群来膳オリジナルラベル(北海道小樽市/田中酒造)
肴 岩のりとクラゲ
⚫︎ 昼のおまかせは寿司12貫のコース。今回はそれにお好みで2貫追加。
⚫︎ おまかせで日本酒をお願いすると以前もいただいた群来膳オリジナルラベルが出てきた。
⚫︎ 赤酢をブレンドしたシャリは粒の輪郭がはっきりとしていて、ほぐれの良いもの。これは好み。
⚫︎ ネタははっきりと「ここは北海道」と感じさせるものが多い。
⚫︎ 生の蝦夷あわびはコリコリして旨面白い。
⚫︎ 禁漁中ではあるが、たまたまかかってしまったというするめいかも何とも産地の近さを感じさせる、旅人には嬉しい一貫。
⚫︎ 追加の2貫はさらに北海道を感じさせる。
⚫︎ 小樽沖で獲れたというたらの白子は「濃い」という形容詞がぴったり。
⚫︎ 網走の釣きんきは湯通しして引き締まった旨味と肝のコクを堪能させる珠玉の一貫。
⚫︎ 流氷が来る前に食べれたのは正に幸せを感じさせる(網走漁協所属の4隻で獲れたものしか名乗れない釣きんきは流氷が来ると漁には出れない)。
⚫︎ 北海道を強く感じさせる食材を卓越した技術でいただける道内屈指、国内屈指の寿司屋だと思う。
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>小樽・ニセコ・積丹
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2016/04/21)★3.69/26口コミ[2位/166軒]
◼︎ ディテール
2004年創業。
小樽や札幌で修行したという、小樽出身のご主人が営む、北海道小樽市の寿司屋だよ。
港湾としての立地に恵まれた小樽は、北海道開発が進むとともに、石炭の輸出や、ロシアとの交易の拠点として栄えた町だが、同時に、目の前の海で揚がる水産物を用いた寿司の町としても知られるのはご存知の通り。
そんな寿司の町で、唯一、2012年のミシュランガイドで二つ星を獲得したのが、こちらの店なんだそう。
森町の鮨おおねた、網走市の鮨むらかみと並び、今回の旅の楽しみとして、リストアップしておいたよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日19時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.3/ 飽きない多彩さに翻弄。
□ サービス:★3.5/ しっかりとした応対。
□ 雰囲気 :★4.0/ ガラスに凝った空間。
□ コスパ :★3.5/ 品数・内容を考えれば、この金額は嬉しい。
□ 総合 :★4.4/ 小樽一は伊達じゃない。
(4.03)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
【料理】
□ おまかせ
酒肴① 酒肴三品盛り(ほたるいか・蛸桜煮・厚岸産白魚)
酒肴② 流氷明けのかに
酒肴③ オホーツク産にしん刺しと数の子
酒肴④ 房総産金目鯛
酒肴⑤ 九州産さば
酒肴⑥ 真鯛刺し(3日間熟成)
酒肴⑦ 和歌山産まぐろ
酒肴⑧ 野付産ほたて 紫蘇 海苔
酒肴⑨ 南高梅 わさび
酒肴⑩ うにの茶碗蒸し
酒肴⑪ くじら 胸肉とさえずり
酒肴⑫ 和歌山産のどぐろの焼き物
寿司① ひらめ昆布締めの握り(3日間熟成)
寿司② 和歌山産まぐろ漬けの握り(10日間熟成)
寿司③ こはだの握り
寿司④ さよりの握り
寿司⑤ 赤貝の握り 紐仕込み
寿司⑥ 釣きんき 肝のせの握り ねぎ タレ
寿司⑦ 宮城産穴子の握り ぶどう山椒
寿司⑧ 浜中産うにといくら うに和えしゃり
椀物
【飲み物】
□ 新政 純米酒 ラピスラベル(秋田県秋田)
□ 群来膳オリジナルラベル(北海道小樽、田中酒造)
□ 臥龍梅 純米吟醸(静岡県静岡)
--------------------
⚫︎ つまみ全般
つまみに限らず、こちらの器は、小樽市内のガラス工房で作られたガラスが使われているよ。
一番最初に出てきた身の太ったほたるいかや、その大きさとほろ苦さが印象的な厚岸産白魚からは、この店が色々なところから、厳選した材料を引いていることが窺い知れるね。
蟹やにしん、数の子は流氷明けのオホーツク海から、金目鯛は房総、鯖は九州、鮪とのどぐろは和歌山といった感じだよ。
中でも印象に残ったのは、蟹と鯨と南高梅だろう。
流氷明けのオホーツク海で獲れたという蟹は、身の繊細さと甘さはもとより、濃すぎない味噌の具合がいいね。
鯨は、さえずりと鯨ベーコンにする胸肉の部分が提供され、さえずりが旨すぎるのは想定通りだが、胸肉の方は、鯨ベーコンから想像するほど、脂の割合が高くない部位を使用していて、肉と脂の割合が良いよ。
南高梅と山葵は、珍しいありそうでない組み合わせで、南高梅が山葵のツンとした尖った部分を取り除くようで、意外なほどに合うね。
材料に対する目利きの良さと、それを活かすために、必要十分な手が加えられており、酒肴として、質・量ともに十二分の満足のいくものだったよ。
⚫︎ 握り全般
ます、形の良い握りだね。
写真からもお分かりの通り、厳選され、程良く手が加えられたネタとシャリがよく馴染んでいるよ。
その中でも、強いてお気に入りをあげるとすれば、釣きんきの握りかな。
釣きんきは、網走漁協が認可した3隻の漁船で獲れたきんきのみが名乗れるブランドで、延縄漁で捕獲されるんだそう。
これがブランド化されるポイントで、地曳き網で獲れるきんきは、網に引きずられる過程で、魚体に傷がついたり、死んだりして、鮮度が落ちやすいが、網走の延縄漁では、魚体が傷つきづらく、生きたまま捕獲して、船上で氷詰できるので、鮮度が維持しやすいんだそうだ。
網走の鮨むらかみでは、ご主人の話では、訪れたちょうどその日から船が出始めたため、食べることができなかったんだよ。
その翌日に、遠く離れた小樽の地で、釣きんきを食べられようとは、夢にも思わなかったね。
肝が乗せられたきんきは、強い脂と旨味を感じさせる深い味わいだが、その後味は、溶けるように消えていくよ。
その他、しっかり熟成され、旨味を引き出されたひらめとまぐろや、ひもが仕込まれた食感豊かな赤貝、ぶどう山椒という脇役にも力を入れた穴子、シャリまでウニを混ぜたうにといくらの寿司等…
道内4軒目の寿司屋とあって、ネタ的には、他の寿司屋との被りも増えているのに、食べるものを飽きさせないのは素晴らしいね。
さすがは、小樽一の寿司屋と言うべきか。
◼︎ サービス
厳格な雰囲気を漂わせるご主人は、決して、話しやすい感じではないが、要所要所で、料理を楽しめる知識を入れてくれるよ。
欲を言えば、もう少し、話しやすいとありがたいが、それは仕事のスタイルだからね。
文句を言っては、バチが当たるよ。
ただ、日本酒はリスト化しておいてもらったほうがいいかな。
種類が多く、次頼む時まで覚えられないよ。
◼︎ 雰囲気
外観もガラスにこだわった作りになっており、外から見ると、よもや寿司屋とは思わなかったよ。
居心地は、もちろん上々だね。
◼︎ CP
この内容で1.5万円を少し超えるくらい。
払った分の価値は、間違いなくあるよ。
◼︎ 総合
一品一品のレベルが高くて、その結果、尖った部分がなくなった…そんなコースだったね。
この旅の、北海道最後の夜に相応しい、集大成のような店だったよ。
今回の旅では、大消費地である札幌の寿司屋は外し、あえて、木古内町・森町・網走市と、食材と直接結びつきそうな土地の店を選択したのだけど、共通して言えるのは、それぞれのご主人が、自分の町と自分の町のネタに誇りを持って、握っていたことではないかな。
確かに、築地には最高の材料が集まるが、そこには産地に対するリスペクトはあっても、愛は生まれづらいわけで、地元素材を愛する気持ちは地場の寿司屋には敵わないと思うよ。
地元を愛する気持ちが鮨に宿り、食べる者を楽しませる…そんなところが、産地に根付いた寿司屋の魅力なんだろうね。アハハハハッ!
4位
3回
2018/12訪問 2019/01/06
[再訪]モナコ帰りの鮨のファンタジスタ、大野城にあり!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/01/01)★4.34/101口コミ[1位/114軒]
(2017/12/08)★4.21/66口コミ[1位/116軒]
(2016/08/12)★3.96/33口コミ[1位/116軒]
◼︎ ディテール
□ 1980年(昭和55年)創業。
□ 福岡県春日市にある寿司屋。
□ 最寄駅はJR鹿児島本線・大野城駅。
□ 先代が興した店を、福岡の高玉やモナコの五つ星レストラン「Yoshi」等で経験を積まれだ二代目が営まれている。
□ 私事ではありますが、2016年マイベストレストラン第1位、2017年マイベストレストラン第3位とさせていただいた店で、今回で三度目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日20時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.8/ 酒肴が更に美味しく
□ サービス:★3.5/ 寿司屋として標準的
□ 雰囲気 :★3.5/ 特に過不足はない
□ コスパ :★3.5/ 2万円を超えてきたか…
□ 総合 :★4.7/ ここいらでファンタジスタの新しい魔術を拝見したい
(4.25+0.05/ 訪問3〜4回)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/12]
□ おまかせ
酒肴① はまぐり40個を使ってとった出汁
酒肴② とらふぐのお造り
酒肴③ 対馬産やいとかつおの自家製藁焼き 玉ねぎ醤油
酒肴④ 鹿児島産かずのこ
酒肴⑤ 余市産あんきも
酒肴⑥ 香箱ガニあんかけの茶碗蒸し
酒肴⑦ 佐賀県いろは島産かき 酢醤油ジュレ
酒肴⑧ 白子 赤酢系シャリ 海苔醤油 白子エスプーマ
酒肴⑨ とらふぐの唐揚げ(菊鮨のクリスマスメニュー)
寿司① あおりいかの握り 赤酢
寿司② 白甘鯛の握り 赤酢
寿司③ 宇部産本みる貝の握り 赤酢
寿司④ 天草産まぐろ 濃い赤酢
寿司⑤ 九十九里産煮はまぐりの握り 濃い赤酢
寿司⑥ こはだの握り しまえびのおぼろ入り 赤酢
寿司⑦ 鯖の棒鮨 海苔巻き 濃い赤酢
寿司⑧ 地元産くるまえびの握り 叩いた味噌等仕込み 濃い赤酢
寿司⑨ 佐渡産ぶりの握り
寿司⑩ 道産ばふんうにの握り
寿司⑪ 対馬産あなごの握り
えびすり身入り玉子焼き
赤出汁
御酒① 横山四十(長崎県壱岐市/重家酒造)
御酒② 若波(福岡県大川市/若波酒造)
御酒③ 田中六五(福岡県前原市/白糸酒造)
御酒④ 八仙(青森県八戸市/八戸酒造) *半合
⚫︎ ほぼ前回と同じ、酒肴9品+寿司11貫+玉子+赤出汁の構成。
⚫︎ 前回は肴低鮨高(肴に比して寿司が素晴らしかった)だったが、今回は肴高鮨低(鮨に比して肴が素晴らしかった)。
⚫︎ 酒肴は冬を詰め込んだ、贅沢なもの。
⚫︎ とらふぐ、あんきも、香箱がに、かき、白子と冬の主役級が並び、これらがモナコ帰りのファンタジスタの手にかかるのだから、結論は言わずともお分かりであろう。
⚫︎ その途中にはあまりという出回らないというやいとかつおのたたきが出てきたり、構成も飽きさせない(兵庫的には先月、鮨匠のむらでいただいたばかりだけど→ほしがつお)。
⚫︎ この店の凄いところは、今回3度目であるにもかかわらず、メニューが全く被らない点。
⚫︎ こちらへ伺わせていただく季節をずらしていることもあるが、これはひとえに店主の料理人としての引き出しの多さであろう。
⚫︎ 一方、発想という点では、初回に感じたような自由さは鳴りを潜め、寿司屋っぽいものが増えた気もするが、この辺りは多くの人の様々な期待もあり、難しいところなのだろう。
⚫︎ 鮨は前回同様、赤酢を使った二種類のシャリを使い分けたもの。
⚫︎ 前回はこれにやられたが、流石に2度目となると慣れてくるのだろう、冷静にいただけた。
⚫︎ このシャリは抜群に美味しいし、ネタも目新しさこそないが、大したものだ。
⚫︎ だが、やはりここでも、多少の物足りなさを感じてしまう。
⚫︎ 酒肴でも鮨でも毎回驚きを与えてくれた前体験が仇となったか、そうした驚きを求めてしまう…
⚫︎ まさに「隴を得て蜀を望む」、自戒せねばならなりませんね。アハハハハッ!
⚫︎ ところが驚きは最後にあった。
⚫︎ 前回までは1万円台前半だった価格が2万円を超えてきたこと。
⚫︎ 確かに酒量は2合→3合→3.5合と増えているし、何より、寿司自体の金額が2年前より上がっており、仕方ないことだろう。
⚫︎ モナコ帰りのファンタジスタの料理を楽しむためには、より一層、働かなくてはならないだろう。
⚫︎ お、これがホントの「労(隴)を得て食(蜀)を望む」だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/12/08)★4.21/66口コミ[1位/116軒]
(2016/08/12)★3.96/33口コミ[1位/116軒]
◼︎ ディテール
1980年創業、1989年移転。
福岡県大野城市のJR大野城駅から徒歩10分程度のところにある寿司屋だよ。
二代目となる今のご主人は同じ福岡県博多の高玉を経て、モナコへ渡り、帰国後にこちらを継がれたのだとか。
東京・高円寺の波やしや秋田・由利本荘の鮨駒のご主人など、最近は海外での経験を積まれている寿司職人の方が増えたね。
何を隠そう(隠してないけど)、こちらは2016年度マイベストレストラン第1位のお店。
前回の訪問(2016年7月)から1年4カ月ぶりですが、この間でレビュー数が33も増えているよ。
ラーメン屋ならともかく、これは寿司屋としても異例の増え方だろう。
もとい、そろそろマイベストレストランの時期も近づいてきたが、前年の第1位を食べずして何がマイベストレストランよと思い、訪問した次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
当方が予約した際には時間をこちらから指定したのだが、行ってみると、一斉スタートになっていたね。
たまたまなのか、変わったのかはわかりませんが、事前予約の際はご注意ください。
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.8/ シャリが劇的に進化
□ サービス:★3.5/ 一斉スタートに変更?
□ 雰囲気 :★3.5/ 以前より手狭感はない
□ コスパ :★4.0/ CPは少し低下も相変わらず安い
□ 総合 :★4.8/ 今から次回の予約が不安になる出来ぶり
(4.35)
□ オススメ:(夜はおまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2017/11]
□ おまかせ
酒肴① かぶのすり流し 甘鯛のあら こぶ ゆず
酒肴② 長崎九十九島産 生牡蠣 ポン酢
酒肴③ 五島産あらの刺身 5日間熟成
酒肴④ 玄界灘産さわらのたたき 玉ねぎ醤油 6kgもの
酒肴⑤ 桜えびのかき揚げ
酒肴⑥ おこげの香箱ガニあんかけ
酒肴⑦ 白子の昆布締め焼き
酒肴⑧ のどぐろの蒸し寿司 赤酢 山芋 わさび 海藻の匂いが良い
寿司① 島原産甘鯛の昆布締めの握り
寿司② 対馬産しめ鯖の握り
寿司③ はがつおの握り
寿司④ 大間産とろの握り 10日間熟成
寿司⑤ 天草産こはだの握り
寿司⑥ ほたての握り
寿司⑦ 大分産かます炙りの握り
寿司⑧ くるまえびの握り
寿司⑨ 小樽産ぶりの握り
寿司⑩ 煮はまの握り
寿司⑪ 北海道産ばふんの握り
寿司⑫ あなごの握り
玉子
御酒① 純米酒 田中六五(福岡県糸島市/白糸酒造)
御酒② 銘柄不明(二日市、はつというメモ書きあり…アハハハハッ!)
御酒③ 伯楽星(宮城県大崎市/新澤醸造所)
酒肴8品+寿司12貫+玉子の構成だよ。
品数は前回と大きく変わらずだが、中身がどれだけ変わったか楽しみですね。
------------------
⚫︎ 酒肴全般
体を温める蕪のすり流しからはじまるよ。
甘鯛のあらや昆布で取った出汁に柚子では風味をつけており、ほっとする一品だが、これは味よりも心遣いの一品だね。
さて、続く二品目からが本番だろうが、先に結論を言えば、酒肴に関しては前回に及ばなかったよ。
非常に良くできた寿司割烹の酒肴ではあるが、前回の方がソースや出汁も面白く感じたね。
九十九島産の牡蠣も5日間寝かせたあらの刺身も、さわらのたたきとそれに合わせた玉ねぎ醤油も文句なしに美味しいよ。
だが、前回はソースもちりずも拭うようにしてきれいに食べたものだが、この日は完全に脇役だね。
そう、前回は素材とソースの全員野球だったものが、今回は素材頼みになってはいないだろうかと…
すると、目の前に土鍋が二つ登場し、シャリを作り始めたよ。
あらあら、劇場型が進んだねえとやや皮肉な目で見ていたが、ここから様相が変わってくるんだよね。
土鍋のおこげを使った香箱ガニのあんかけはこら旨いよ。
外子とあんかけのうまさはもとより、実に香ばしいね。
さらには白子の昆布締め焼き。
白子の旬はこれからだろうが、それを補って余りある旨味をまとった白子だよ。
そして、すりおろした山芋をかけたのどぐろの蒸し寿司。
のどぐろに負けず劣らず、赤酢を効かせたシャリが美味しいね。
だが、ここの本領はここからであったことをこの時の兵庫はまだ知らなかったよ。アハハハハッ!
⚫︎ 握り全般
先に結論を言えば、前回よりも格段に美味しくなっているね。
これはひとえにシャリの力だろう。
前回は白酢と赤酢の二種類のシャリを使い分けていたが、今回は赤酢の効かせ具合を変えた二種類のシャリを使用していたよ。
そして、そのシャリの出来は、過去の寿司屋遍歴の中で最高に近いものであったね。
このシャリにもともと定評のある此の方のネタが加われば、そりゃ旨いよ。
対馬産さばを使ったしめさば、はがつお、大分産かます、小樽産ぶりあたりはもうジョーカー(切り札、悪者じゃないよ)のようなものだね。
前回は対馬行きフェリーに乗る関係で抑えた酒量もここの日は三合いただき、大変満足。
いやいや、今回もファンタジスタ、魅せていただきました。アハハハハッ!
◼︎ 総合
凄い寿司屋になってしまいましたね。
今回も二ヶ月前に予約を取らせてもらい、ご主人の眼前の特等席に座れましたが、次回は予約できるか不安になりましたよ、気の早い話ですが。アハハハハッ!
前回のレビューでモナコでの経験を持たれるご主人をイタリア元代表のロベルト・バッジョになぞらえて、「寿司のファンタジスタ」と呼ばせていただいたことに間違いはなかったよ。
残念ながら、そうした人材を欠いたイタリア代表はロシアW杯に出場できませんでしたが、この店は多くの方のマイベストレストランの出場記録をどんどん更新していくだろうね。
寿司のファンタジスタが福岡のみならず、日本に君臨する日も近い!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2016/08/12)★3.96/33口コミ[1位/116軒]
◼︎ ディテール
1980年に博多で開業し、1989年に大野城へ移転してきた寿司屋だよ。
今のご主人は二代目で、博多の高玉で修行された後にモナコへ渡り、帰国後にこちらを継がれたのだとか。
東京・高円寺の波やしや秋田・由利本荘の鮨駒のご主人など、最近は海外での経験を積まれている寿司職人の方が増えたね。
大野城というあまり観光客が足を運ぶ場所ではないが、県外から来る常連さんも多く、予約は必須の店だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:休日17時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.5/ 次々と決まる摘みと寿司
□ サービス:★3.5/ 明るいご主人だが手一杯
□ 雰囲気 :★3.5/ もう少しスペースが欲しい
□ コスパ :★4.5/ あり得ない金額を見る
□ 総合 :★4.7/ 鮨のファンタジスタと云うべき存在
(4.30)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
[2016/07]
□ おまかせ
酒肴① 山芋のシャーベット 茗荷 かいわれ
酒肴② クエ(あら)の刺身 フランス産岩塩
酒肴③ 長崎産まながつおと唐津産赤ウニ
酒肴④ 対馬産のどぐろの幽庵焼き
酒肴⑤ たこ オクラソース 和出汁 柑橘
酒肴⑥ 銚子産かますの炙り 朝倉産とうもろこしのかき揚げ 青のり ちりず
酒肴⑦ 毛蟹の小茶碗蒸し
寿司① やりいかの握り 白酢
寿司② 島根産あじの握り 白酢
寿司③ 天草産しんこの握り 白酢
寿司④ かつおのたたきの握り 赤酢
寿司⑤ 境港産とろの握り 赤酢
寿司⑥ かすごの握り 赤酢
寿司⑦ 九十九里産はまぐり 赤酢
寿司⑧ 大分産車海老の握り 赤酢
寿司⑨ 煮帆立貝の握り 赤酢
寿司⑩ 唐津産赤ウニの握り 赤酢
寿司⑪ 銚子産金目鯛の握り 赤酢
寿司⑫ 対馬産穴子の握り 赤酢
赤出汁
玉子
デザート
【飲み物】
御酒① 若波 純米吟醸 FY2(福岡県大川市/若波酒造)
御酒② 新政 No.6 S-type(秋田県秋田市/新政酒造)
つまみ7品・寿司12貫・玉子・赤出汁の堂々たるコースだね。
--------------------
⚫︎ つまみ全般
素材・調理・構成すべてに話題に事欠かない品々だよ。
シャリシャリとした食感の山芋のシャーベットで外の暑さから解放されたところから始まる気遣いが心憎いね。
産卵前のクエの刺身や、油通しして旨味を凝縮したたこと出汁の効いたオクラのソースの組合せも秀逸だったが、特に気に入ったのは、次の三品だよ。
一品目は長崎産まながつおと唐津産赤うににトマトソースをかけたもの。
脂の乗った長崎産まながつおに、周りの味を圧倒しない程度に濃厚な唐津産赤うに、それをさっぱりとして鰹出汁の旨味あるソースがうまく調和している感じだね。
素材も良いが、このソースが上手くて旨いよ。
二品目は対馬産のどぐろの幽庵焼き。
素材も良いが、パリッと焼かれた皮と溢れ出す脂…この焼き方が秀逸なんだろうね。
三品目は銚子産かますの炙り。
資源保護の観点から、3年のうち1年しか漁をしないという銚子のかます漁で獲れたかますの希少性はもとより、その溢れんばかりの脂と旨味を引き出す炙り加減が上手いね。
そして、このちりずが実に良く合うよ。
いや、素晴らしいおつまみでした。
⚫︎ 寿司全般
つまみから一転、寿司の方は最近のトレンドに沿いつつも、オーソドックスな感じだが、これがまた頭一つ出た寿司だったよ。
シャリはネタにより白酢と赤酢を使い分けるタイプで、米粒の輪郭がハッキリしているね。
そして、ネタを下にして口に入れるため、一旦寿司を横にして箸で掴む、恒例の「兵庫流ストレスチェック」に対しては、崩れそうで崩れない、やや柔らかめの握り具合だったよ。
ネタの方もどれも立派で、シャリとの馴染みも良いね。
この中で強いてあげるのなら、境港産のとろ・唐津産赤うに・銚子産金目鯛の三つは舌を喜ばせたが、どれも旨かったといのが本当のところだよ。
いや、素晴らしい寿司でした。
◼︎ サービス
寿司を握るご主人1人に対し、お客さんは9名…
これはカウンターサービスでのギリギリの比率ではないかな。
バイタリティのありそうなご主人は色々な話をしてくれるが、これでは忙しかろうね。
◼︎ 雰囲気
雰囲気はいいのだが、スペース的にはもう1,2席、抜いてもらえれば、心地よいスペースとなる感じだよ。
前述のサービスも含め、詰め込み過ぎな感は受けたね。
◼︎ CP
一瞬、目を疑う価格だね。
東京・高円寺の波やし以外にも、こんな価格で出す店があろうとは…
◼︎ 総合
「ファンタジスタ」としてあまりに有名なロベルト・バッジォ選手を彷彿とさせる寿司屋だったね。
目の覚めるような直線的なシュートを打ったと思ったら、人を食ったようなループシュートで人々を驚かせ、マークされ、自分がシュートを打てない時は、実は味方のスペースを作り出していた…
まさにバッジォ一人がいるだけで、相手チームが翻弄されてしまう、稀有な選手だったよ。
こちらもバッジォのように、独創的な発想と素材・調理・構成全てを駆使して、お客さんを魅了するという点で、ファンタジスタと言って良いんじゃないかな。
発想の幅が違うのだろうか。
やはり、広い世界を見てきた人の寿司は違うねえ。アハハハハッ!
5位
1回
2018/01訪問 2018/03/02
旅情は薄いが、内容は濃い!料理はやはり旨いが正義だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>札幌市>円山公園・盤渓周辺
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/03/02)★4.46/34口コミ[1位/36軒]
◼︎ ディテール
□ 2014年創業。
□ 北海道札幌市の札幌市営地下鉄東西線・円山公園駅近くにある寿司屋。
□ ミシュランで★3つを獲得した東京銀座の鮨よしたけや香港等で経験を積まれたそう。
□ そしてこちらもまた「ミシュランガイド北海道2017」で★3つを獲得している。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日19時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.5/ 飲んだ日本酒の量が全てを物語る
□ サービス:★4.0/ 物腰柔らかく丁寧な対応
□ 雰囲気 :★4.0/ 清潔で凛とした雰囲気
□ コスパ :★3.5/ この値段で食べれる★3つの寿司はここより他になし
□ 総合 :★4.6/ 旅人に旅情を忘れさせる料理の数々
(4.20)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/01]
□ おまかせ
酒肴① 金目鯛の蕪蒸し あんかけ わさび
酒肴② ひらめの塩じめ えんがわもあり くわい煎餅付
酒肴③ めじまぐろ 軽く漬け せり 山わさび
酒肴④ 煮えぞあわび 肝ソース
酒肴⑤ 香箱(松葉)がに 外子の黒酢ジュレ
酒肴⑥ あん肝
寿司① 長崎産赤むつの握り
寿司② 大間産まぐろ赤身の握り
寿司③ あおりいかの握り 山わさび
寿司④ 鯛昆布締めの握り
寿司⑤ 中とろの握り
寿司⑥ 佐賀産こはだの握り
寿司⑦ さわら炙りの握り
寿司⑧ ほっき昆布締めの握り
寿司⑨ 道東産うにのまぜ寿司
寿司⑩ ぼたんの握り
寿司⑪ あなごの握り たれ
赤出汁
玉子
御酒① 明鏡止水 純米 ON-IKARA (長野県佐久市/大澤酒造)
御酒② 瀧自慢 純米大吟醸 (三重県名張市/瀧自慢酒造)
御酒③ 世は満続 純米吟醸 (栃木県真岡市/辻善兵衛商店)
御酒④ まつのことぶき (栃木県塩谷町/松井酒造店)
御酒⑤ 酒屋八兵衛 純米吟醸酒 (三重県大台町/元坂酒造)
⚫︎ 酒肴6品+寿司11貫+玉+お椀のコース。
⚫︎ 飲んだ日本酒はいつもより多い5種類。
⚫︎ せりが始まったばかりのタイミングであったが、静岡などから食材を引き、完成度の高いコースを作り上げられていた。
⚫︎ 一品一品の完成度が高く、本来なら逸品としてあげるべきものが、ほんの一品になってしまうのだから、とにかくすごい。
⚫︎ 最も驚かされたのは、乳製品等を一切使わずに、コクたっぷりに仕上げられた煮えぞあびの肝ソース。
⚫︎ 禁漁期に入る前から囲ってあったという香箱がにも黒酢のジュレにより濃厚な旨味を引き出されていた。
⚫︎ シャリは赤酢をブレンドしたものだそう。
⚫︎ まぐろは築地の石司から入れており、どのネタも超一流な感じで言葉を失う。
⚫︎ だが、同時に自分がどこの寿司屋で食べているのかわからなくなるような、北海道ならではという感覚は薄い。
⚫︎ 旅人的にはその辺りが残念ではあるが、ここの寿司にはそれを覆すだけのものがある。
⚫︎ ミーハーな旅人としては、再び来ようと胸に誓い、千鳥足で店を後にした。
6位
4回
2019/08訪問 2019/09/23
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/09/23)★3.83/38口コミ[2位/160軒]
(2018/10/21)★3.74/31口コミ[2位/156軒]
(2017/10/23)★3.70/24口コミ[2位/161軒]
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]
◼︎ ディテール
□ 2009年創業。
□ 北海道茅部郡森町にある寿司屋。
□ 最寄駅はいかめしで有名なJR函館本線・森駅。
□ 東京の寿司田や函館の梅乃寿司で経験を積まれたご主人が出身地である森町で満を持して開店されたそう。
□ 2012年に引き続き、ミシュランガイド北海道2017でも☆1つを獲得したことでも知られる。
□ 今回で4回目の訪問(夜2、昼2)。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日12時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 完成度の高い握り
□ サービス:★3.0/ 食堂として過不足なし
□ 雰囲気 :★4.0/ ゆったりとして広い視界が良い
□ コスパ :★4.0/ 価格競争力は相変わらず高い
□ 総合 :★4.3/ 選べるのであれば、秋の方がオススメ
(3.90+0.05/ 訪問3〜4回)
□ オススメ:(おまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2019/08]
□ おまかせ
寿司① いかの握り 飾り包丁
寿司② 鵡川産ひらめのえんがわの握り
寿司③ ほっき貝の炙りの握り
寿司④ ぼたんえびの握り
寿司⑤ 毛カニのほぐし身の握り
寿司⑥ まぐろづけの握り
寿司⑦ 中とろの握り
寿司⑧ いくらの握り 地元客にはますのすけ?
寿司⑨ 森産ばふんうにの握り
寿司⑩ 森産あなごの握り
追加① ますのすけの握り ねぎのペースと 白ごま
追加② つぶ貝の握り
お吸い物
□ サッポロクラッシク生
⚫︎ 昼のおまかせは握り10貫、これに2貫追加してもらった。
⚫︎ 赤酢をブレンドした外連味のない握りは相変わらずだが、時期によるものだろう、あまり目新しいネタに欠けていた。
⚫︎ いつもなら味噌なり卵なりが乗せられたぼたんえびはそのままの提供であったし、いくらも秋に提供されるその日に腹を開けたものとは当然モノが違う。
⚫︎ 兵庫自身の過去レビューではぼたんえびといくらを絶賛しており、時期とはいえ、残念ではあった。
⚫︎ とはいえ、寿司は季節モノ、そのことばかりを言っていても仕方ないし、こちらの握りの基本性能の高さは相変わらずだし、結果的にうまくまとめてくるのはさすがだと思う。
⚫︎ なるほど、北海道観光のオンシーズンは夏、北海道を舞台としたNHK連続テレビ小説は「なつぞら」だが、寿司に限っては夏よりも秋かな。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/10/21)★3.74/31口コミ[2位/156軒]
(2017/10/23)★3.70/24口コミ[2位/161軒]
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]
◼︎ ディテール
□ 2009年創業。
□ 北海道茅部郡森町にある寿司屋。
□ 最寄駅はいかめしで有名なJR函館本線・森駅。
□ 東京の寿司田や函館の梅乃寿司で経験を積まれたご主人が出身地である森町で満を持して開店されたそう。
□ 2012年に引き続き、ミシュランガイド北海道2017でも☆1つを獲得したことでも知られる。
□ 今回で3回目の訪問(夜2、昼1)。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日18時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客なし[待ち時間なし]
⚫︎ 但し、この日は予約で満席であり、やはり予約は必須。
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 旨さ噴火級!
□ サービス:★4.0/ ピークは外して楽しみたい
□ 雰囲気 :★4.0/ 相変わらずゆったり
□ コスパ :★4.5/ ジリジリ上がるも高CP
□ 総合 :★4.5/ もはや森駅は通過駅ではない
(4.10+0.05/ 訪問3〜4回)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
[2018/09]
□ おまかせ
酒肴① たこの桜煮
酒肴② 噴火湾産つぶ
酒肴③ 噴火湾産いか
酒肴④ うなぎ
酒肴⑤ 噴火湾産毛蟹ほぐし
酒肴⑥ 駒ヶ岳産松茸の土瓶蒸し えび等 柑橘
寿司① 噴火湾産ひらめの握り 柑橘
寿司② 炙りほっきの握り
寿司③ ぼたんえびの握り 玉子 肝乗せ
寿司④ たらば剥き身の握り
寿司⑤ 赤身の握り
寿司⑥ 中とろの握り
寿司⑦ 天草産こはだの握り
寿司⑧ 煮あわびの握り
寿司⑨ いくらの握り
寿司⑩ うにの握り
寿司⑪ あなごの握り
追加① かつおの握り
御酒① 特別純米 奥尻(北海道夕張郡栗山町/小林酒造)
御酒② 二世古 純米吟醸原酒 吟風 秋あがり(北海道虻田郡倶知安町/ニ世古酒造)
御酒③ 上川大雪(北海道上川郡上川町/上川大雪酒造)
⚫︎ 酒肴6品+寿司10貫のコースに、1貫を追加してもらった。
⚫︎ 日本酒は北海道産のものばかりを3種類。
⚫︎ 結果から言えば、今回も満足であった。
⚫︎ 昨年と同じ時期の訪問ということもあり、魚種が似通るのは当然だが、旅先で一年も経っているので、素直に美味しくいただける。
⚫︎ ここのつぶ貝はいつもながら、コリコリと甘く、つぶ貝をあわびの代用品と見向きもしなかった昔の人がかわいそうだ。
⚫︎ 昨年はニュースにもなったいかの不漁は函館側は相変わらずも、噴火湾は去年よりも良いようで、透明感のあるボディがたまらない。
⚫︎ 築地からひいたといううなぎはあってもなくても良かったが、駒ケ岳産の松茸を使用した土瓶蒸しは美味しかった。
⚫︎ 握りは赤酢をブレンドしたシャリを適度に握ったもの。
⚫︎ 昨年の松川に代わり、ひらめでスタート。
⚫︎ 何でも、松川はここのところすごい値がついているそうだ。
⚫︎ 味噌と玉子が乗せられたここのぼたん海老の握りは、相変わらず、えびの東日本代表というに相応しい美味しさ。
⚫︎ 昨年ほど感動しなかったのはいくら。
⚫︎ 昨年は「他のいくらが食べられない…」と形容するほどだったが、これは昨年が幸運だったのかもしれず、朝どりのいくらはこれはこれで美味しいもの。
⚫︎ 今回改めて気がついたのは、満席だとややテンポが悪くなること。
⚫︎ 今まではマンツーマンという恵まれた環境での訪問だったから、それに比較した場合の話ではあるが。
⚫︎ それでも、森駅がもはや通過駅ではないことに変わりはないけどね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/10/23)★3.70/24口コミ[2位/161軒]
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]
◼︎ ディテール
2009年創業。
北海道森町のJR森駅近くにある寿司屋だよ。
森駅と言えば、最近値上げを断行した駅弁・いかめしで有名な駅だね。
さて、こちらのお店、東京の寿司田や函館の梅乃寿司で経験を積まれたご主人が出身地である森町で満を持して開店されたそう。
そして、2012年にはミシュランで☆1つを獲得し、名実ともに北海道における名店の一つに仲間入りしたよ。
2016年3月の昼にお伺いして以来、いずれは夜にと思っていたが、ようやく念願叶っての訪問となった次第だね。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客なし[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ ここのいくらを食べたら他では食えない
□ サービス:★4.0/ トークにも更なる磨きが
□ 雰囲気 :★4.0/ ゆったりした雰囲気が◯
□ コスパ :★4.5/ 夜はさらにCPが高い
□ 総合 :★4.5/ 最早森駅は通過駅ではない
(4.10)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
[2017/09]
□ おまかせ
酒肴① たこの桜煮
酒肴② 戸井産まぐろ
酒肴③ 鹿部産つぶ貝
酒肴④ するめいか 鯛の酒盗添え
酒肴⑤ 子持ち昆布
酒肴⑥ 森産ほっけの大吟醸粕漬け
寿司① 松川の握り
寿司② 炙りほっき貝の握り
寿司③ さばの握り 昆布乗せ
寿司④ 毛がにの握り
寿司⑤ ぼたんえびの握り 味噌 玉子のせ
寿司⑥ あわびの握り
寿司⑦ ますのすけの握り
寿司⑧ まぐろづけの握り
寿司⑨ 初物いくらの握り その日に腹を開けたもののみ使用
寿司⑩ 室蘭産むらさきうにの握り
椀物 釣きんきのあら汁
玉子
御酒① 二世古 純米原酒 秋あがり(北海道倶知安町/二世古酒造)
御酒② 男山 特別純米 ひやおろし(北海道旭川市/男山)
御酒③ 華一風(青森県弘前市/玉田酒造)
酒肴6品+握り10貫+椀物+玉子という構成。
北海道、特に噴火湾の海の幸が楽しめるよ。
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⚫︎ 酒肴全般
寿司割烹ほど凝った料理は出てこないが、これで良いのだろうね。
なぜなら、良質な素材に恵まれているから、無理に手を加える必要はないよ。
鹿部産というつぶ貝はその食感はもとより、味もルックスも抜群だね。
その証拠に、この旅でこのつぶを超えるつぶとは出会わなかったよ。
また、いかに合わせた鯛の酒盗というも面白いね。
先日、東京に行かれた際に買って来たとのことだが、他の酒盗に比べ、妙なクセがなく、いかと良く会うよ。
そして、噴火湾側で取れたというほっけを大吟醸の粕で漬けた焼き物は絶品だったね。
いやいや、恒例となりつつありますが、今回もまた適量を過ごしすぎてしまいました…アハハハハッ!
⚫︎ 握り全般
松川から始まる握りはこの土地で寿司屋を営まれることの集大成と言うべきものだよ。
だが、今回はご主人を恨むね。
何せ、ここのいくら、美味しすぎて、他のところのいくらが凡庸に感じられてしまうようになったからだよ。
その日に腹を開けた物しか使わないそうだが、この日は今年の初物だったそうで、それはツイテますねなんて話をしていたのですが、明らかにフレッシュなそのいくらは張り・香りともに明らかに他の寿司屋のものとは違うね。
そして、プチッと溢れ出る爽やかな旨味、これは筆舌に尽くし難いよ。
ぼたんえびも相変わらず美味しく、そして美しいね。
透明感のあるそのボディに、鮮やかな卵と濃厚な味噌が乗っているよ。
南のえび代表が鮨匠のむらのなみくだひげえびならば、北のえび代表は間違いなく、ここのぼたんえびで良いだろうね。
そして、釣きんきのあら汁を差し出し、「いやあ、こちらの身の方を食べていただきたかったですね」との一言。
この一言が好き者にはまた嬉しいね。
まさに全弾外れなし、噴火湾産の海の幸が口の中で旨味を噴火させているよ。
兵庫的北海道No. 1寿司屋だね。
◼︎ 総合
2016年3月26日に開業した北海道新幹線。
その開業への想いは人それぞれだが、旅の楽しむ向きからはあまり評判がよろしくない…
やはり、トンネルばかりで景観が楽しめないのでは旅の魅力は半減だろう。
だが、新幹線は更に多くの人達にとってはプラスに作用したようで、2031年には札幌まで延伸すべく、工事が進んでいるよ。
計画では、新函館北斗→新八雲→長万部→小樽→札幌となっており、森には止まらないようだね。
更に新幹線開通後は、在来線はJRから切り離されて、第3セクターによる運営となるらしい…
森はますます遠くなりにけりだよ。
だが、それであってもおそらく森へ足が向くだろうね。
前回のレビューで「森駅は最早、通過駅ではない」と書いたが、それもそのはずだよ。
「森駅は北海道へ行く目的地の一つ」と言っても過言ではないからね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]
◼︎ ディテール
2009年創業。
駅弁のいかめしで有名な北海道・森駅にある寿司屋だよ。
ご主人は東京の寿司田で10数年間、修行された後、函館の名店「梅乃寿司」でも修行され、ご出身である、ここ森町で店を開いたんだとか。
確か、梅乃寿司も元は森町の寿司屋だから、いずれは函館へ…と余計な想像をしてしまうね。
そして、2012年にはミシュランで☆1つを獲得し、名実ともに、北海道における名店の一つに仲間入りしたと言って良いのではないかな。
そんなこんなで、20数年ぶりに森駅で列車を降り、お伺いしたよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:休日12時
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.3/ 少し変化を加えてくるのが面白い。
□ サービス:★4.0/ 森町愛に満ちたトークは必聴。
□ 雰囲気 :★4.0/ 高級店の装い。
□ コスパ :★4.0/ 昼とはいえ、飲んで食ってで1万円切り。
□ 総合 :★4.5/ 森は最早通過駅ではない。
(4.18)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
【料理】
□ おまかせ
酒肴① つぶの醤油漬け
酒肴② 森産 ほたての炙り 塩
酒肴③ 森産 たこの桜煮
酒肴④ 森産 ぼたんえび 塩 かぼす
酒肴⑤ たらこ炙り
寿司① 噴火湾産 ひらめ昆布締めの握り
寿司② しめ鯖の握り 鹿部昆布 しそ
寿司③ 八雲産 炙りほっき貝の握り(写真失念)
寿司④ 森産 ぼたん海老の握り 味噌乗せ
寿司⑤ 毛蟹の握り
寿司⑥ 森産 バフンウニの握り
寿司⑦ いくらの握り
寿司⑧ 島根県産 まぐろづけの握り
寿司⑨ 島根県産 大とろの握り
寿司⑩ 穴子の握り
お椀
【飲み物】
□ サッポロクラッシック生
□ 雪の茅舎 純米吟醸(秋田県由利本荘)
おそらく、現在は昼もおまかせ一本だと思われるよ。
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⚫︎ つまみ全般
森町で水揚げされた材料を中心にした食材に、それぞれ、必要最低限の仕事を加えて出してきたという印象だね。
必要最低限の仕事とは、あくまでも主役は食材で、その良さを損なうことなく、引き出す方向で手を加えられたという意味だよ。
例えば、ほたてはそのまま食べても、旨いのだろうが、ほんの軽く炙ったものを塩でいただくとか、ぼたん海老もサッと柑橘を利かせてあるだとか、なかなかに手が込んでいるね。
また、ぼたん海老は、熟成はかけずに、朝獲れたものを、そのまま出してくれたよ。
これは当方が遠方から来たことを勘案して、あまり食べられない朝〆のものを出してくれたようで、こうした機微も感嘆するね。
⚫︎ 握り全般
北新地の「寿しおおはた」のシャリが、好みにドンピシャだったので、それ以来、シャリには随分厳しい感想が増えたが、赤酢と白酢を混ぜているというこちらのシャリは、申し分ないものだったよ。
それをベースに、握られる寿司の数々は、つまみ同様、何かしらの変化を加えてこられたね。
噴火湾産の弾力に富むひらめには柑橘を。
しめ鯖には、献上品でもある極上の鹿部産昆布としそを。
八雲産ホッキ貝は軽く炙り柑橘と塩を。
森産ぼたん海老にはその味噌を。
ほたて漁の際、一緒に取れてしまう未解禁の森産バフンウニには塩を…
一つ一つを取れば、他でもありそうな組合せだが、それが延々と続くのが面白いよ。
そして、バフンウニに見られるような、小ネタの数々も忘れてはならないね。
そして、最後は築地から引いているという正統派なまぐろ2貫と、ツメも旨いあなごで締め…
まるで、一つの劇のようだったよ。
⚫︎ 飲み物
サッポロクラッシック生と雪の茅舎という、好きなビールと日本酒に囲まれ、幸せだったね。
◼︎ サービス
やはり、ご主人の仕事を眺めながら、その合間に、色々なお話を伺いながら、いただく寿司は最高だね。
やはり、故郷への思い入れが強い人が振る舞う故郷の味に間違いはないよ。
◼︎ 雰囲気
高級寿司屋の佇まいと言って良いんじゃないかな。
快適に食事ができましたよ。
◼︎ CP
これで9,000円ですからね。
波やしとさえ比べなければ、ありがたい価格設定だよ。
◼︎ 総合
「最早、森駅は通過駅ではないな…」
店を出て、思わず、そう呟いてしまう店だね。
いかめしを食べたことのある人でも、森駅で降りたことのある方は、そう多くないのではないかな。
それだけ、森町というのは、あまり立ち寄ることのない町なんだよね。
ただ、この店の存在が、森駅の価値を変えてしまったよ。
ここを素通りするなんて、もうあり得ない。
だから、最早、森駅は通過駅ではないわけですね。アハハハハッ!
7位
3回
2019/02訪問 2019/03/01
[再訪]動物園は一度でいいが、鮨みなとは何度でも行きたいね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>旭川・富良野・士別
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/02/28)★4.32/100口コミ[1位/151軒]
(2018/06/05)★4.31/82口コミ[1位/160軒]
(2017/05/03)★3.94/61口コミ[1位/166軒]
◼︎ ディテール
□ 北海道旭川市三条通にある寿司屋。
□ 最寄駅はJR旭川駅。
□ こちらの店主である中港さんは、札幌の名店・すし善で経験を積まれた後に、父親の営んでいた港寿司を「鮨みなと」としてリニューアル。
□ 2012年に引き続き、ミシュラン北海道2017でも星一つを獲得している。
□ 個人的な話ではあるが、2018マイベストレスラン第6位、2018年4月に引き続き、今回三度目の利用。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時30分
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:店内6割程度[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.5/ 冬の北海道らしさ満喫
□ サービス:★4.0/ トークも良き調味料
□ 雰囲気 :★3.5/ 寛いで食事できる
□ コスパ :★4.0/ 十分お値打ち価格
□ 総合 :★4.6/ 動物園は一度でいいが、こちらは何度でも伺いたい
(4.25+0.05/ 再訪3~4回)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2019/02]
□ おまかせ
酒肴① まつかわ つぶ 塩 醤油
酒肴② めじまぐろ かるく漬け ねぎペースト
酒肴③ かわはぎ 肝 シャリ
酒肴④ たこの桜煮 塩
酒肴⑤ 厚身の穴子 ポン酢 おろし わけぎ
酒肴⑥ 余市産あんきも
酒肴⑦ かます ニラペースト
酒肴⑧ ぼたんえびのペースト
酒肴⑨ たちの茶碗蒸し
寿司① ひらめ握り
寿司② 活ぼたんえびの握り 頭は揚げて
寿司③ にしん握り
寿司④ 羽幌産甘えびの昆布締めの握り
寿司⑤ 三陸産中とろの握り
寿司⑥ ほっき炙りの握り
寿司⑦ 毛がにの握り
寿司⑧ まさばの握り
寿司⑨ おおのすけ(ますのすけの大きいやつ)のづけの握り
寿司⑩ 根室産ぶりの握り
寿司⑪ 浜中産うにの握り
追加① ぼたんえび炙りの握り
御酒① 日本名門酒会限定酒 男山 立春 朝絞り(北海道旭川市/男山)
御酒② 男山 生酛純米 (北海道旭川市/男山)
御酒③ 日本名門酒会限定酒 男山 立春 朝絞り(北海道旭川市/男山)
⚫︎ 酒肴9品+寿司11貫のコースに寿司1貫を追加した。
⚫︎ それに合わさせた日本酒はなんとも有難い、地元旭川の「日本名門酒会限定酒 男山 立春 朝絞り」。
⚫︎ 2月4日、立春の日の朝に絞られ、その日のうちに出荷される限定酒で、日本全国にある45の酒蔵が販売しているが、北海道はここ旭川の男山だけだそう。
⚫︎ 松川かれいとつぶ貝という北海道らしい組み合わせの刺身でスタート。
⚫︎ 過去二回は出ていた蝦夷あわびの肝ソース和えは出なかったが、満足の酒肴であった。
⚫︎ かわばぎの肝和え、余市産あんこう、たちの茶碗蒸しと冬のご褒美がたくさん詰まっていた。
⚫︎ こちらと言えば、酒飲みにはたまらないペーストを忘れてはならない。
⚫︎ 過去二回はしまえび、あゆ、今回はぼたんえび。
⚫︎ 開栓から3日、少し芳醇さを増した「日本名門酒会限定酒 男山 立春 朝絞り」と良く合う。
⚫︎ そして、相変わらず、にらやねぎのペーストの使い方は巧みで、料理に上手いアクセントを加えていた。
⚫︎ 寿司も特別目新しいものはないが、北海道らしさのあるネタが目を惹く。
⚫︎ この日のぼたんえびは氷上熟成ではなく、活ぼたんえびで、更に追加で炙ったものをいただいた。
⚫︎ それぞれの良さがあり甲乙はつけ難いが、こうした比較は面白い。
⚫︎ それにしても、根室産というぶりには驚いた。
⚫︎ 脂乗りもさることながら、根室でこんないいぶりが揚がるとは想像だにしていなかった。
⚫︎ 太平洋側の根室沖は親潮なので、オホーツク海側の宗谷暖流に乗ってくるのだろうか。
⚫︎ 生態系の変化を強く感じさせる一貫だった。
⚫︎ いずれは今回いただいたような北海道らしいネタが消え、本州のようなネタをして北海道らしく感じる時期が来るのかもしれない。
⚫︎ 北海道の港で揚がる魚は変わっていくのだろうが、同じみなとでも、鮨みなとで握る寿司が美味いことに変わりはないだろうね。
⚫︎ 昨年と同じネタで申し訳ない。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>旭川・富良野・士別
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/06/05)★4.31/82口コミ[1位/160軒]
(2017/05/03)★3.94/61口コミ[1位/166軒]
◼︎ ディテール
□ 北海道旭川市三条通にある寿司屋。
□ 最寄駅はJR旭川駅。
□ こちらのご主人でたる中港さんは、札幌の名店・すし善で経験を積まれた後に、父親の営んでいた港寿司を「鮨みなと」としてリニューアル。
□ 2012年に引き続き、ミシュラン北海道2017でも星一つを獲得している。
□ 個人的には、2017年3月に引き続き、今回二度目の利用。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日21時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:店内7割程度[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.3/ 前回を上回る酒肴と寿司
□ サービス:★3.5/ 丁寧かつ爽やかな店主
□ 雰囲気 :★3.5/ カウンター丸見えの特等席
□ コスパ :★4.0/ これが2諭吉以下ですよ、奥さん!
□ 総合 :★4.4/ 旭川に港はないが、鮨みなとあり!
(4.05)
□ オススメ:おまかせ
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/04]
□ おまかせ
酒肴① まぐろのにこごり
酒肴② ひらめ 塩 醤油 わさび
酒肴③ つぶ貝 軽く柑橘 塩 わさび
酒肴④ 道産水だこ 塩
酒肴⑤ かつおのづけ ねぎすりおろし
酒肴⑥ 愛知産めひかり 一夜干し
酒肴⑦ ほたるいかの焼き物
酒肴⑧ 琵琶湖産小鮎のペースト
酒肴⑨ のどぐろの塩焼 自家製ポン酢 大根おろし
酒肴⑩ 白えびと玉ねぎの茶碗蒸し
酒肴⑪ あん肝 軽いあまだれ わさび
酒肴⑫ 道産煮あわび 肝ソース しゃり玉
寿司① いさき昆布締めの握り
寿司② ぼたんの握り
寿司③ 天然しまあじの握り 柑橘
寿司④ 和歌山勝浦産中とろの握り
寿司⑤ 毛がにの握り
寿司⑥ 炙りほっき貝の握り
寿司⑦ あじの握り 刻み包丁
寿司⑧ 炙りきんめの握り
寿司⑨ 日高産うにの手巻き
寿司⑩ こはだの握り
寿司⑪ きすの昆布締めの握り
寿司⑫ ますのすけの握り
寿司⑬ 対馬産あなごの握り
追加① 釣きんきの握り
御酒① 国士無双(北海道旭川市/高砂酒造)
御酒② 風のささやき(北海道旭川市/高砂酒造)
御酒③ 国吉
御酒④ 倶知安(北海道倶知安町/二世古酒造)
⚫︎ 前回よりも酒肴が2品少ない、酒肴12品、寿司13貫のコース。
⚫︎ これに釣きんきの握りを追加した。
⚫︎ 酒肴の品数は減ったが、飲んだ日本酒の量は1合増しの4合。品数には現れない充実度合いが窺えよう。
⚫︎ 前回が3月、今回が4月と訪問時期が近かったせいか、ひらめ、つぶ、かつおのづけ、ほたるいかの焼き物、道産あわびの肝ソース添え(w/しゃり玉)等は前回と一緒。
⚫︎ だが、頻繁に来れる訳でもないし、何より美味しいのだから、何の不満もない。
⚫︎ 琵琶湖産小鮎のペーストは前回のしまえびのペーストに相当するものだろうが、香ばしい苦味が絶品で、これが飲みすぎた原因の一つだろう。アハハハハッ!
⚫︎ 愛知産というめひかりなどは、どこで食べるめひかりよりも脂が乗った繊細な身であった。
⚫︎ のどぐろもポン酢で好みのサッパリ具合でいただけ、繰り返しとなるが、酒肴としての完成度は前回以上だった。
⚫︎ 赤酢をブレンドしたしゃりは相変わらず。
⚫︎ 前回絶賛した〆さばは出てこなかったが、氷上熟成したぼたんえびや天然物のしまあじ等、相変わらずの満足度の高さ。
⚫︎ 毛がにの握りはしゃりとの一体感が強い、この日珠玉の一貫。
⚫︎ バッテラの昆布を使ったといういさき昆布締めの握りは上手く甘みが上乗せされ、これまた唸る一貫。
⚫︎ 「こちらはきんきよりもきんめがよく出ますね」と話をしていたら、嬉しいことに釣きんきがあるとのことで追加。
⚫︎ 前回以上に蝦夷前堪能の二時間であった。
⚫︎ 旨い寿司なら他に選択肢もあろうが、旨い北海道の寿司なら、ここと小樽の群来膳、森の鮨おゝねたはオススメ。
⚫︎ やはり良港あるところに旨い魚あり…
⚫︎ おいおい、旭川は海には面していないという方、旭川には海はないが良い港はあるよ。だって、こちら鮨みなと。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>旭川・富良野・士別
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/05/03)★3.94/61口コミ[1位/166軒]
◼︎ ディテール
北海道旭川市のJR旭川駅から徒歩10分程度のところにある寿司屋だよ。
ご主人の姓は中港さんとおしゃられるそうで、故に先代は店名を「港寿司」とし、今のご主人が継がれてからは「鮨みなと」となったそう。
こちらのご主人、かつてはすし善におられたそうで、以前訪問した群馬県館林の「鮨恵三」や福井県福井「鮨十兵衛」の話をするとご存知だったね。
この辺り、過去のレビューでも度々触れているので恐縮だが、鮨という文化の担い手としてのすし善の凄さを感じさせるよ。
さて、一昨日泊まった旭川に戻ってきたわけですが、一昨日は急遽の変更による旭川泊だったので、とんでもない店に行ってしまったが、今回は満を持して、こちらを予約してあった次第だね。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:空席あり
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 安定と革新の組み合わせ
□ サービス:★3.0/ 少し配慮に欠けるか
□ 雰囲気 :★3.5/ この価格帯として十分
□ コスパ :★3.5/ この品数でこの金額は納得
□ 総合 :★4.0/ すし善+創作=鮨みなと
(3.75)
□ オススメ:(夜はおまかせのみ)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2017/03]
□ おまかせ
酒肴① 宮城産白魚の唐揚げ
酒肴② 道産(日本海側)ひらめ刺し
酒肴③ つぶ刺し
酒肴④ かつお漬け ねぎのペースト
酒肴⑤ ねぎま汁 大トロ 焼きねぎ
酒肴⑥ たこの桜煮
酒肴⑦ 自家製数の子の海苔巻き
酒肴⑧ ホタルイカの焼き物
酒肴⑨ くえの湯引き 大根おろし 出汁 ポン酢
酒肴⑩ 道産あわび 肝ソース しゃり玉
酒肴⑪ 噴火湾産あん肝の出汁煮
酒肴⑫ 甘鯛の鱗焼き
酒肴⑬ しまえび塩焼きのペースト
酒肴⑭ ぶりのスモーク
寿司① さよりの握り
寿司② 紀伊勝浦産中とろの握り
寿司③ 活きぼたんえびの握り
寿司④ 釣りあじの握り ねぎのペースト
寿司⑤ ほたての握り かぶらむき
寿司⑥ ほっきの炙りの握り
寿司⑦ ずわいがにの握り 味噌和え
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ 羅臼産ばふんの握り 塩
寿司⑩ きんめ炙りの握り
寿司⑪ しめ鯖のいぶしの握り
寿司⑫ こぱだの握り
寿司⑬ あなごの握り
玉子
御酒① 男山酒造 生酛純米(北海道旭川市/男山)
御酒② 上喜元(山形県酒田市/酒田酒造)
御酒③ 黒龍(福井県永平寺町/黒龍酒造)
酒肴15品、寿司13貫、玉の堂々たる布陣だね。
今回も調子に乗って、2合までと決めているお酒を3合飲んでしまいましたよ。
最近このパターン、多いですね。アハハハハッ!
----------------------
⚫︎ 酒肴全般
最初の方はひらめやつぶの刺身とオーソドックスな酒肴が供されるよ。
当然、美味しくないわけがなく、酒が進むわけですが、かつお漬けに添えられたねぎのペーストあたりから色々と技が効いてくるね。
少し大蒜を効かせたねぎのペーストはこの字面から分かる以上にかつおとの相性が良いように感じるよ。
この時期のかつおのフレッシュさを損なわずにパンチの効いた味へと変化させるね。
その後も、しっかりと作られたねぎま汁に、トロッとした食感の中にサクッと歯の通る柔らかさに煮られたたこ、焼くことでいかの風味を存分に引き出したホタルイカの焼き物としっかりと調理された料理が続くよ。
くえも湯引きすることで旨味が凝縮されているね。
そして、道産あわびと肝ソースの組合せあたりからは寿司屋の料理とは一味違う趣向を凝らした料理が続くから面白いよ。
あん肝の炊き加減は目を見張るものだし、甘鯛の鱗焼きは広尾のフレンチ「レストランオカダ」も真っ青な出来栄え、しまえびのペーストやぶりのスモークも面白美味しいね。
酒肴だけでなかなかの量で、お店側からもお気遣いがあって予定されていた一品を辞退したのだが、それが白子の茶碗蒸しだったよう…
内容を確認せずに辞退してしまったことだけが心残りだね。
⚫︎ 握り全般
赤酢と白酢をブレンドしたシャリをちょうど良い具合で握ってくれるよ。
同門の鮨十兵衛のシャリによく似ているが、共通の修業先であるすし善は赤酢は使っていなかったと記憶しているね。
おそらく、美味しいシャリを模索した結果、同じところへ行き着いたのであろう。
大ぶりなネタはシャリとの馴染みも申し分ないものだよ。
氷上で一日寝かしたというぼたんえびや、釣りあじ、ほたて、ほっきの炙り、しまあじ、きんめの炙りと珠玉のネタが続き、楽しい時間を過ごすが、しめ鯖の燻したものは特に面白かったね。
まろやかさが増した感じで、世界中のしめ鯖がこうであったら、人類はより幸せになれるのではなかろうか。アハハハハッ!
◼︎ 総合
さすが旭川を代表する寿司屋であり、兵庫の好きな福岡県大野城市にある「モナコ帰りの鮨のファンタジスタ」と評した菊鮨に通ずるものがあったね。
ただやはり、逃した魚は大きいと言うのか、白子の茶碗蒸しを辞退してしまった件だけは後悔が残るが、まあ、これも次回までのお楽しみとしておきましょうか。
旭山動物園は一度行けば十分だけど、ここは一度では堪能しきれない、何度でも行きたい場所ということで。アハハハハッ!
8位
1回
2018/05訪問 2018/07/01
奈良の栄華は天平期に極まったが、奈良の寿司はここで極まる!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:奈良県>奈良市
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/06/28)★3.59/14口コミ[2位/97軒]
◼︎ ディテール
□ 2006年創業。
□ 奈良県奈良市大宮町にある寿司屋。
□ 最寄駅は近畿日本鉄道奈良線・新大宮駅。
□ 海なし県の奈良県で和食で経験を積まれたご主人が営んでいる。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客2組5名[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 平城京を思わせる日本各地の食材の饗宴
□ サービス:★4.0/ 大将のトークも冴える
□ 雰囲気 :★3.5/ ゆったりといただける環境
□ コスパ :★4.0/ 圧巻の量でこの価格は◎
□ 総合 :★4.3/ 奈良の栄華は天平期に極まったが、奈良の寿司はここで極まる
(3.95)
□ オススメ:ー
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/05]
□ おまかせ
酒肴① 青森産岩もずく シャキシャキ
酒肴② 酒肴5品盛り
⑴ 淡路産ちりめん 山椒
⑵ 富山産白えび 昆布締め
⑶ 豆腐の味噌漬け
⑷ 熊太郎トマト
⑸ 奈良産大根と唐津産からすみ
酒肴③ 山口産けんさきいかの岩手産蝦夷あわびソース添え
酒肴④ 宮古島産茶まめ
酒肴⑤ 明石産まこがれい 長野産わさび 屋我地島産塩又はポン酢
酒肴⑥ 奈良きたまち豆腐 クロマグロの塩辛
酒肴⑦ くじら刺身 三点盛り
⑴ くじらのきも 塩 ごま油
⑵ くじらのさえずり 生姜醤油
⑶ くじらの尾っぽ
酒肴⑧ 秋田産じゅんさいと唐津産赤うに
酒肴⑨ 和歌山産かつおの塩たたき 塩辛 9.5kg
酒肴⑩ しろざけ 塩 わさび
酒肴⑪ 北海道産ぼたんえび 昆布締め
酒肴⑫ 徳島産煮黒あわび きも
酒肴⑬ 小樽産しゃこ 玉子入り
寿司① 天草産こはだの握り
酒肴⑭ 漬物
酒肴⑮ つぶ貝 米粉と塩のプレス添え
寿司② 明石産かすごの握り
寿司③ ほっき貝の握り
寿司④ 羅臼産ばふんうに 大間産白うに 釧路産いくら 井原産玉子 シャリ
寿司⑤ あしあかながえひの握り
酒肴⑯ 石川産甘えびの昆布締め
寿司⑥ 壱岐産釣りのどぐろの握り 塩
寿司⑦ 安房天津産きんめの握り 柑橘 塩
寿司⑧ 安房勝浦産赤身漬けの握り
寿司⑨ 中とろの握り
寿司⑩ 中とろと赤身の中間あたりの握り
寿司⑪ 対馬産あなごの握り
寿司⑫ 静岡県産うなぎの握り
玉子
御酒① 生ビール
御酒② 奈良萬(福島県喜多方市/夢心酒造)
御酒③ 寫楽 純米吟醸酒 夏吟うすにごり(福島県会津若松市/宮泉銘醸)
御酒④ 開運 特別純米 涼々(静岡県掛川市/土井酒造場)
御酒⑤ 酔鯨 特別純米酒(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑥ 上を向いて歩こう 純米吟醸(福岡県北九州市/溝上酒造)
⚫︎ 酒肴16品+寿司12貫の堂々たるコース。
⚫︎ お酒も進んだようで、何と6種類。
⚫︎ 種類が飲みたい兵庫には嬉しい半合での提供なので、量的にはいつもの三合。
⚫︎ 酒肴はまるで往年の平城京に日本の産物が集まったかのように、各地から奈良に取り寄せられた食材による饗宴。
⚫︎ 海なし県・奈良からは、大根や豆腐といったなんとなく奈良っぽいものが提供されていた。
⚫︎ 山口県産けんさきいかに合わせられる岩手県産蝦夷あわびの肝ソースは塩気があるが、それがまた海なし県らしくて良い。
⚫︎ 稀少という宮古島産茶まめは味・香りとも濃厚なもの。
⚫︎ 脂乗りの良い明石産まこがれいに組み合わさせるのは屋我地産の塩又は自家製ポン酢に、長野県産わさび(農園名は忘れました)と、調味料も凝っているのがいい。
⚫︎ だが、この日の最高はくじら三点盛りで、特に塩とごま油でいただく肝が秀逸。
⚫︎ 海水で炊いたというさえずりや尾っぽの部分の刺身も実に美味しい。
⚫︎ ややテンポが早く感じたが、海なし県のハンデを日本全土で支えているかのような秀逸な酒肴であった。
⚫︎ 握りは軽く赤酢を効かせたシャリを適度に握ったもの。
⚫︎ ネタも日本各地から集められている。
⚫︎ この日の珠玉の一貫は安房勝浦産赤身づけの握り。
⚫︎ 生にお湯をかけてからつけるそうで、醤油の染み込み具合が違う。
⚫︎ 羅臼産ばふんうに、大間産白うに、釧路産いくら、井原産玉子とシャリを組み合わせた寿司はこれほど分かりやすい旨さはないと思えるもの。
⚫︎ 大将のトークも冴えわたり、奈良の寿司はここに極まったと言われても驚かない。
⚫︎ 奈良の歴史の中で栄華が極まったのは、文武天皇の忘れ形見、聖武天皇(首皇子)の治世、天平の頃だろう。
⚫︎ 父から祖母、叔母を経て、皇位を継いだ彼の時代は天皇中心の国家体制が確立し、都の平城京に富と人が集まり、その繁栄は頂点に達したのである。
⚫︎ だが、頂点に達するということは、あとは下るのみであることを意味する。
⚫︎ 叔母・元正天皇期に成立した三世一身法はこの時期に墾田永年私財法に発展、皇権の源泉であった公地公民制は徐々に崩壊してしまう。
⚫︎ 同時に土地と人民の私有化は、次の時代の主役たる貴族勢力の力の源泉となっていくのである。
⚫︎ 従来は皇族しかなれなかった皇后位に藤原不比等の娘がなったのも貴族勢力の強まりゆえであろう。
⚫︎ 幸運にも藤原不比等の英明な息子達(世に言う藤原四兄弟)は疫病に倒れ、一時的に貴族勢力は弱まることになったが、時の流れは貴族社会へと大きく舵を切られたのである。
⚫︎ 奈良の栄華は天平期に極まったが、奈良の寿司はこの店で更に極まっていくのだろうね。アハハハハッ!
9位
4回
2019/08訪問 2019/10/22
[再訪]朝メニュー・釜揚うどん(300円)@釜揚うどん一紀【大阪府大阪市西成区】
◼︎ 基本情報
□ 地域:大阪府>大阪市>西成区
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2019/10/22)★3.76/180口コミ[1位/45軒]
(2018/11/11)★3.61/160口コミ[1位/44軒]
(2017/11/20)★3.63/124口コミ[1位/46軒]
(2016/02/11)★3.63/107口コミ[8位/1169軒]*大阪市エリア全体での順位
◼︎ ディテール
□ 2011年創業。
□ 大阪府大阪市西成区にあるうどん屋。
□ 最寄駅はJR大阪環状線・今宮駅。
□ 「釜揚げうどん一忠(閉店)」で経験を積まれた店主が営んでいるそう。
□ そうなると、香川県満濃の通称・満濃トライアングルにある「長田うどん」の流れをくむこととなる。
□ 売りはもちろん釜揚げ系となろう。
□ こちらは日曜に限り、朝営業をしている。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日7時45分頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:店内6割程度[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★3.9/ しっかりした釜揚うどん
□ サービス:★3.0/ 一般店フルサービス
□ 雰囲気 :★3.0/ うどんを啜るに必要十分
□ コスパ :★4.0/ 朝はお得感が強い
□ 総合 :★4.0/ 西島兵庫的大阪No. 1うどん
(3.725+0.05/再訪3~4回)
□ オススメ:朝メニュー・釜揚うどん(300円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2019/08]
□ 朝メニュー・釜揚うどん(300円)
□ 大盛(+100円)
⚫︎ 出来る限り、毎回違うメニューを…と思い、かけは釜かけか聞いてみたところ、水で締めたものとのこと。
⚫︎ 釜揚げうどんを標榜する店で釜あげ系を食べないという選択肢はないだろと思い、釜揚うどんを大盛で。
⚫︎ 湯の張った丼からうどんを持ち上げ、温かい出汁につけていただく。
⚫︎ うどんは相変わらずしっかりしているが、この日はいつもに比べ(といっても年一回しか来れないけど)、塩気が少なめに感じられた。
⚫︎ そのためか、記憶の上ではもう少し旨味が引き立つ感じだったが…
⚫︎ 記憶などは曖昧なものなので、店側からすれば何も変わっていないかもしれないし、好みの変化やもしかしたら舌が肥えたのかもしれない。
⚫︎ 多分、最後の結論だけはないだろうなとわかってはいつつも、ついつい見栄っ張りな西島兵庫であった…アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:大阪府>大阪市>西成区
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2018/11/11)★3.61/160口コミ[1位/44軒]
(2017/11/20)★3.63/124口コミ[1位/46軒]
(2016/02/11)★3.63/107口コミ[8位/1169軒]*大阪市エリア全体での順位
◼︎ ディテール
□ 2011年創業。
□ 大阪府大阪市西成区にあるうどん屋。
□ 最寄駅はJR大阪環状線・今宮駅。
□ 「釜揚げうどん一忠(閉店)」で経験を積まれた店主が営んでいるそう。
□ そうなると、香川県満濃の通称・満濃トライアングルにある「長田うどん」の流れをくむこととなる。
□ 売りはもちろん釜揚げ系となろう。
□ こちらは日曜に限り、朝営業をしている。
□ 私事ながら、今回で三度目の訪問。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日7時50分頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:12名待ち[待ち時間約15分]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ グレーンな旨味にに濃厚さプラス
□ サービス:★3.0/ 脚さばきもよく不満なし
□ 雰囲気 :★3.0/ 快適にうどんが啜れる
□ コスパ :★4.0/ 朝は釜揚うどん300円〜
□ 総合 :★3.3/ 兵庫的にはここのうどんが関西一
(3.80+0.05/ 訪問3〜4回)
□ オススメ:朝メニュー・釜揚うどん(300円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/10]
□ 朝メニュー・釜玉うどん(450円)
⚫︎ 既に玉子が絡められて提供されるが、黄身が濃く、まるでその姿は黄金を纏うが如く。
⚫︎ 刻み海苔も既にかけられており、お好みでねぎと卓上の天かす、出汁醤油でいただく。
⚫︎ モチッとしてグレーンな味わいに富むうどんは相変わらず美味しいのは、釜揚うどんで立証されているが、そこに濃厚な玉子という強力な鎧を纏い、もはや敵なしと思わせる。
⚫︎ 素の釜揚うどんを食べたからこそ、この濃厚なコクの力を味わえると言え、一度は釜揚うどんを堪能すべきと思う。
⚫︎ あのしっかりしたベースあってのここのうどん、あれこそがここの地力を表している。
⚫︎ 今のところ、兵庫的には関西地区No. 1の座は揺るぎないうどん屋だよ。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:大阪府>大阪市>西成区
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2017/11/20)★3.63/124口コミ[1位/46軒]
(2016/02/11)★3.63/107口コミ[8位/1169軒]*大阪市エリア全体での順位
◼︎ ディテール
大阪府大阪市西成区のJR今宮駅から徒歩10分程度のところにある釜揚げうどんが売りのうどん屋だよ。
大阪における釜揚げうどんの代名詞であった「釜揚げうどん一忠(閉店)」の流れを汲んでおり、香川県満濃の通称・満濃トライアングルにある「長田うどん」の孫弟子にあたる店だね。
こちらは日曜に限り、朝営業をしているよ。
この日は1年9ヶ月ぶりに訪問した次第だね。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:土日祝日8時頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:7名待ち[待ち時間約15分]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ シンプルかつストレートに旨い
□ サービス:★3.0/ 一般店として標準的
□ 雰囲気 :★3.0/ 一般店として標準的
□ コスパ :★4.0/ 朝限定、釜あげは300円
□ 総合 :★4.1/ 長田うどんに匹敵する満濃要らずの店
(3.80)
□ オススメ:朝うどん・釜あげうどん(300円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
[2017/10]
□ 朝うどん・釜あげうどん(300円)
前回、釜玉カレーうどんをいただいた時から、次は必ず釜揚げうどんをいただこうと心に期しての訪問。
とは言え、魅力的なメニューが多く、大いに迷った上で、釜揚げうどんを注文したよ。
結果から言えば、大正解だったね。
湯の張ってある丼から、ずっしりとした持ちごたえのうどんを引き上げいただくよ。
もっちりとした食感としか表現しようのないうどんは、シンプルな分、前回よりもうどんの良さがダイレクトに伝わってくるね。
なみなみと注がれた塩気のある出汁をつけていただけば、うどんの甘さが更に引き立つのだから、もうやめられないよ。
最早、満濃まで行く必要はないね。
シンプルかつストレートに表現して、これは旨い釜揚げうどんだよ。
◼︎ 総合
西島兵庫は釜揚げうどん好きである…
だから、メニューに釜揚げ系があれば、十中八九は注文しているよ。
そんな兵庫が、釜揚げうどんの中で最も好きなのは、某レストランガイドで大人気の「長田 in 香の香」よりも「長田うどん」だね。
こちらはその長田うどんに匹敵する店だと思うよ。
そして行くなら、釜揚げうどんが300円の朝だろうね。
早起きは三文の徳ならぬ、早起きなら300円の釜揚げうどんがお得だよ。アハハハハッ!
◼︎ 食べログでの評価
(2016/02/11) ★3.63/107口コミ[大阪市エリア×うどん 8位/1169位]
◼︎ ディテール
大阪における釜揚げうどんの代名詞とでもいうべき「釜揚げうどん一忠」の流れを汲むうどん屋だよ。
その一忠は、香川県満濃の通称「満濃トライアングル」にある「長田うどん」の流れを汲むわけで、「長田うどん」の孫弟子にあたる店になるわけだね。
こちらは、日曜に限り、朝うどんを展開しており、ちょうどタイミングがあったことから、お伺いした次第だよ。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:日曜9時過ぎ
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:店内7割程度[待ち時間なし]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★3.8/ カレーに負けないもちもちうどん。
□ サービス:★3.0/ 温かみのあるサービス。
□ 雰囲気 :★3.0/ ゆったりと席が使える。
□ コスパ :★3.5/ 使いやすい価格設定。
□ 総合 :★3.8/ 距離の壁を超えても、再訪したい。
(3.60)
□ オススメ:カレー釜玉うどん(650円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
【料理】
□ カレー釜玉うどん(650円)
□ 大盛(100円)
--------------------
⚫︎ カレー釜玉うどん
【構成】
□ もちもちの中太のうどん
□ 牛肉たっぷりのコクと辛さが丁度いいカレー。
□ 生玉子(うどんに絡め済み)
□ ねぎ
生玉子の絡められた、釜揚げうどんに、牛肉がたっぷり入ったカレーがかけられているよ。
その上に乗せられた、ねぎの緑色が、とても目を引くね。
うどんは、これぞ釜揚げといった感じ。
もちもちとした食感に、グレーンな味わいと適度な塩分を感じさせるものだよ。
ゆえに玉子が絡められた状態でも、うどんの味がしっかりと味わえるね。
これほどの釜揚げは、東京ではなかなかお目にかかれないんじゃないかな。
ビーフベースのカレーは、肉の多さが目を引くが、それを忘れるほど、コクと辛さのバランスがいいよ。
これだけ食べても美味しいね。
ただ、驚いたことに、このカレーに対しても、対等に伍していくだけの、存在感をこのうどんは持っているよ。
う〜ん、大阪のうどんのレベルの高さを垣間見たね。
それと、付いてきた出汁醤油が、このカレーうどんに欠かせないアイテムであったことを、最後に付け加えておくよ。
味がガラッと変わるね。
◼︎ サービス
サービスレベルとしては、一般店と同等だが、店員さんの声掛けが、気持ちいいね。
◼︎ 雰囲気
これも、普通の一般店と同じ感じだよ。
何より、狭くないのがいいね。
◼︎ CP
こんなカレーうどんが、こんな値段でいいんでしょうかね?
ありがとうございますだよ。
◼︎ 総合
最近、経済的な地位は沈下気味な大阪だけど、うどんに関しては、まだまだ、東京の及ぶところではない…そんな印象を受けたね。
ここのうどんに匹敵する東京のうどん屋といえば、一つか二つくらいしか見当たらないよ。
そのうち、一つの店は東京で★4以上の評価を受けているが、大阪にあるこちらは、★3.63。
この評価の差は、両店の味の違いではなく、うどんに対する東京と大阪の差、地域差なのだろうね。
周りに多くのうどんの良店を抱える大阪では、評価は厳しくなるが、そうした広い裾野を持たぬ東京では、インフレのごとく、評価が上がっていくという寸法だよ。
故に、大阪の人は、もっと大阪のうどんを誇るべきだし、東京の人は、もっと外に目を向けるべきだと思ったね。
何でも、東京が一番なわけではないからさ。アハハハハッ!
10位
4回
2018/05訪問 2018/07/28
[完全制覇]オススメの一杯は最新の懐やの一杯だよ。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:神奈川県>川崎市>宮前区
□ ジャンル:ラーメン
□ 食べログでの評価
(2018/07/09)★3.65/171口コミ[1位/26軒]
(2017/04/03)★3.68/137口コミ[1位/27軒]
(2016/11/18)★3.68/126口コミ[1位/26軒]
(2016/05/06)★3.67/109口コミ[1位/27軒]
◼︎ ディテール
□ 2013年創業。
□ 神奈川県川崎市宮前区にあるラーメン屋。
□ 最寄駅は東急電鉄田園都市線・鷺沼駅。
□ こちらの店主は一斉を風靡したあの中村屋で経験を積まれたそう。
□ ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015のビブグルマンに選出されたことでも知られる。
□ 醤油・塩の2種類のスープと平打ち麺・細麺の2種類の麺の組合せにより、4種類のラーメンを提供している。
□ 2016年4月より、足かけ約2年で計4回の訪問を経て、今回晴れて全品制覇の運びとなった。
◼︎ 訪問時の状況
□ 訪問時間:平日13時10分頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:10人以上待ち[待ち時間約50分]
⚫︎ 13時30分頃には材料切れの掲示が出されていたので、食べたい方は13時までには並ぶことをオススメします。
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 丁寧に作り込まれた一杯
□ サービス:★3.0/ 暖かな対応
□ 雰囲気 :★2.5/ この点はラーメン屋なり
□ コスパ :★3.5/ 醤油・塩650円から
□ 総合 :★4.0/ 最新の懐やが最高の懐や
(3.65+0.05/ 訪問3〜4回)
□ オススメ:特塩・平打(850円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2018/05]
□ 特塩・平打(850円)+大盛(100円)
【構成】
□ 一見、オーソドックスにも見える塩スープ
□ ストレート中細麺[三河屋製麺製]
□ 豚ロースチャーシュー5枚
□ カットされた味玉
□ メンマ+ブラックペッパー
□ 青菜
□ ねぎ
⚫︎ スープは以前よりもまろ味が強くなったよう感じられ、個人的には完成度が高まったように思えた。
⚫︎ 平打ち麺はモッチリさとシュッとしたキレを楽しめるもの。
⚫︎ チャーシューは炙ってあり、香ばしさと旨味が凝縮されている。
⚫︎ 味玉は以前と異なり、二つにカットした状態での提供で、それゆえに黄身はゼリー状になっている。
⚫︎ 茹で加減・味の染み込み加減など、この辺りの塩梅はさすがと唸らされる。
⚫︎ だが、この店で最も唸らされるのはご主人の仕事ぶりだろう。
⚫︎ 上述の通り、各具材には様々な手法で手が加えられているし、その湯切りの様を見ても、丁寧さが伝わってくる。
⚫︎ この店の最大のネックはその行列の長さであろうが、それは席数の少なさによるものではなく、一杯一杯、丁寧に作る所以。
⚫︎ ラーメンでも一つ一つにしっかり仕事がなされれば、ここまで美味しくなるという好例だろう。
⚫︎ こちらでオススメの一杯はと聞かれれば、塩+平打ち麺と答えるだろう。今回の一杯は過去いただいた中で最高だった。
⚫︎ 醤油>塩、平打ち麺>細麺という傾向だったので、これは嬉しい誤算。
⚫︎ もしかしたら醤油とか塩とかではなく、最新の懐やが最高の懐やなのかもしれないね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:神奈川県>川崎市>宮前区
□ ジャンル:ラーメン
□ 食べログでの評価
(2017/04/03)★3.68/137口コミ[1位/27軒]
(2016/11/18)★3.68/126口コミ[1位/26軒]
(2016/05/06)★3.67/109口コミ[1位/27軒]
◼︎ ディテール
前回レビューをご参照ください。
◼︎ 訪問時の状況
[2017/02]
□ 訪問時間:平日14時45分過ぎ
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:6名待ち[待ち時間約20分]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 複雑な旨味の絡み合いは単純に旨い
□ サービス:★3.0/ ご主人の仕事ぶりが目を惹く
□ 雰囲気 :★2.5/ ラーメン屋なり
□ コスパ :★3.5/ 680円の価格設定は安い
□ 総合 :★3.9/ 千円札1枚の幸福、ここに極まれり
(3.65)
□ オススメ:醤油・平打ち(650円)+味玉(100円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理詳細
[2017/02]
□ 醤油・細麺(680円)
□ 味玉(100円)
□ 大盛(+100円)
【構成】
□ 一見、オーソドックスにも見える醤油スープ
□ ストレート中細麺[三河屋製麺製]
□ 豚ロースチャーシュー1枚
□ メンマ
□ 青菜
□ ねぎ
+プラス
□ 味玉
スープは「醤油」と「塩」、麺は「細麺」と「平打麺」から選択可能だね。
----------------------
⚫︎ スープ
鶏ガラベースのスープに、いろんな削り節やら昆布やらをブレンドしているのだろうね。
複雑な旨味が絡み合って、単純に旨いスープに仕上がっているよ。
そして、醤油の甘みの後に、生姜の風味がスッと利いていて、一口のスープの中に、ストーリーを詰め込んだかのような感じと言えばいいだろうか。
中村屋=淡麗というイメージだが、そんな括りでは表せない絶品スープだと思うよ。
完成度の醤油か、ダイレクトさの塩か…
並んでいる間の悩みは尽きないよ。
⚫︎ 麺
しっかりと水気を切られたストレート細麺は固めに茹でられており、想像通り、テンポよくいただけるよ。
面白さは平打ちに譲るが、やはり、ラーメンにはストレート細麺が良く合うね。
⚫︎ チャーシュー
⚫︎ 味玉
前回レビューご参照ください。
こちらはスープ2種類・麺2種類の組み合わせによる計4パターンとなるが、どれも甲乙つけがたいね。
実食済① 醤油+平打ち
実食済② 塩+細麺
実食済③ 醤油+細麺 ← 今回
未実食④ 塩+平打ち
ただ、それではレビューにならないので、あえて順番をつけるなら、
醤油+平打ち>醤油+細麺>塩+細麺
だろうか。
細麺と平打ち麺はいずれも劣らぬ旨さだが、平打ち麺の方が、ファーストインパクトが強く、面白く感じたね。
そして、スープは醤油の方がわずかに分があるように思えたよ。
まあ、どれを食べても、旨いことに変わりはないけどね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:神奈川県>川崎市>宮前区
□ ジャンル:ラーメン
□ 食べログでの評価
(2016/11/18)★3.68/126口コミ[1位/26軒]
(2016/05/06)★3.67/109口コミ[1位/27軒]
◼︎ ディテール
前回レビューをご参照ください。
◼︎ 訪問時の状況
[2016/11]
□ 訪問時間:平日14時45分過ぎ
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:6名待ち[待ち時間約20分]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 複雑な旨味の絡み合いは単純に旨い
□ サービス:★3.0/ ご主人の仕事ぶりが目を惹く
□ 雰囲気 :★2.5/ ラーメン屋なり
□ コスパ :★3.5/ 650円の価格設定は安い
□ 総合 :★3.9/ 千円札1枚の幸福、ここに極まれり
(3.65)
□ オススメ:醤油・平打ち(650円)+味玉(100円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
[2016/11]
□ 塩・細麺(680円)
□ 味玉(100円)
【構成】
□ 一見、オーソドックスにも見える塩スープ
□ ストレート中細麺[三河屋製麺製]
□ 小ぶりな豚ロースチャーシュー3枚
□ メンマ
□ 青菜
□ ねぎ
+プラス
□ 味玉
スープは「醤油」と「塩」、麺は「細麺」と「平打麺」から選択可能だね。
----------------------
⚫︎ スープ
ベースは醤油と同じであろう、鶏ガラベースのスープに、いろんな削り節やら昆布やらをブレンドし、複雑な旨味が絡み合って、単純に旨いスープに仕上がっているよ。
醤油の場合、色んな旨味の上に醤油のまろ味がコーティングされていた感じだったが、塩はそれがない分、様々な旨味がダイレクトに感じらたね。
完成度の醤油か、ダイレクトさの塩か…
並んでいる間の悩みは尽きないよ。
⚫︎ 麺
しっかりと水気を切られたストレート細麺は固めに茹でられており、想像通り、テンポよくいただけるよ。
面白さは平打ちに譲るが、やはり、ラーメンにはストレート細麺が良く合うね。
⚫︎ チャーシュー
⚫︎ 味玉
前回レビューご参照ください。
スープ2種類・麺2種類の4パターンのうち、まだ2パターンのみなので、どれがいいかは分かりかねるが、初回は醤油+平打ち、塩+細麺は2回目以降がいいように感じたよ。
醤油+平打ちの方が、ファーストインパクトが強く、この店の良さが分かりやすいように思えたね。
対して塩+細麺は、比較的にオーソドックスゆえ、気付きのポイントが少なめなので、この店ならではを見過ごしてしまうかもしれないよ。
醤油+平打ちで懐やに魅了され、その懐やの塩は如何許りかと食べるのが、個人的なオススメだね。
まあ、どちらを食べても、旨いことに変わりはないけどね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:神奈川県>川崎市>宮前区
□ ジャンル:ラーメン
□ 食べログでの評価
(2016/05/06)★3.67/109口コミ[1位/27軒]
◼︎ ディテール
2013年創業。
あの中村屋で修行し、ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015のビブグルマンにも選出された、神奈川県川崎市宮前区の東京急行電鉄田園都市線・鷺沼駅近くにあるラーメン屋だよ。
2000年代前半の中村屋の勢いは物凄いものがあり、ラーメンのコース料理を提供する「中村屋essence」を展開するなど、新しいラーメンの道を模索していたことを今でも思い出すね。
ところが、中村屋essenceの話題がひと段落した頃から、その名をあまり話を聞かなくなり、最近では、実兄が展開するZUND-Barを経営すAFURIの名前を聞くぐらいで、忘れかけていたよ。
そんな頃に、この店の噂を聞き、機会があればと思っていたんだよね。
◼︎ 訪問時の状況
[2016/04]
□ 訪問時間:平日13時過ぎ
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:10名待ち[待ち時間約40分]
◼︎ 西島兵庫の感想
□ 料理・味:★4.0/ 複雑な旨味の絡み合いは単純に旨い
□ サービス:★3.0/ ご主人の仕事ぶりが目を惹く
□ 雰囲気 :★2.5/ ラーメン屋なり
□ コスパ :★3.5/ 650円の価格設定は安い
□ 総合 :★3.9/ 千円札1枚の幸福、ここに極まれり
(3.65)
□ オススメ:醤油・平打ち(650円)+味玉(100円)
各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。
◼︎ 料理・味
[2016/04]
□ 醤油・平打ち(650円)
□ 大盛り(100円)
□ 味玉(100円)
スープは「醤油」と「塩」、麺は「細麺」と「平打麺」から選択可能だね。
【構成】
□ 一見、オーソドックスにも見える醤油スープ
□ 少し縮れのある中太平打麺[三河屋製麺製]
□ 炙りが加えられた豚ロースチャーシュー2枚
□ メンマ
□ 青菜
□ ねぎ
+プラス
□ 味玉
40分も待ったので、ついつい、大盛りにしましたが、あっさり食べきりましたね。
⚫︎ スープ
鶏ガラベースのスープに、いろんな削り節やら昆布やらをブレンドしているのだろうね。
複雑な旨味が絡み合って、単純に旨いスープに仕上がっているよ。
そして、醤油の甘みの後に、生姜の風味がスッと利いていて、一口のスープの中に、ストーリーを詰め込んだかのような感じと言えばいいだろうか。
中村屋=淡麗というイメージだが、そんな括りでは表せない絶品スープだと思うよ。
⚫︎ 麺
選択した平打麺は、固めに茹でられており、ソフトさとハードさを兼ね備えているね。
しっかりと水気を切られていたのは、言うまでもないよ。
⚫︎ チャーシュー
片面のみ?を炙ったチャーシューが2枚もおごられているね。
特製だと3枚になるようだが、2枚でも十分に満喫できる美味しいチャーシューだと思うよ。
⚫︎ 味玉
黄身がゼリー状になった抜群の茹で加減の味玉は、是非とも、オーダーをオススメしたいね。
なお、特製だと、デフォルトで付いてくるようだよ。
かつて、高座渋谷にあった時代の中村屋で食べたものよりも美味しく感じたよ。
もちろん、食べログで記録を始めてからは、一番の一杯だったね。
◼︎ サービス
店主とそのご母堂だろうか、2名体制で切り盛りしているよ。
店主がラーメンにひたむきに向き合い、珠玉の一杯が生み出せるのも、ご母堂と思しき女性のおかげではないかと思えたね。
◼︎ 雰囲気
カウンター席のみの構成だよ。
後ろにウェイティングの方々が居並ぶから、少し急かさせる気持ちになるが、少しでも店に収容しないと、周辺住民の方に迷惑がかかるだろうからね。
このご時世、やむなしではないかな。
◼︎ CP
このクオリティの一杯にチャーシュー2枚付いて、650円とは恐れ入るね。
◼︎ 総合
鷺沼という立地に加え、平日の昼なのに40分待ちとは、ハードルの高いラーメン屋だが、行く価値は十二分にあったよ。
その証拠に、今回つけた総合点はラーメンジャンルでは最高点だしね。
本当のところはわからないが、あの店主が一途に打ち込めるのも、あのご母堂と思しき女性のおかげではなかろうか。
お二人を見ていて、母親はいつの時代にあっても優しいものだと、勝手に思い、ある話を思い出したよ。
孫呉の兵法とは、孫武・孫臏と呉起が著した兵法書だが、その呉起の逸話。
呉起は有能な将軍として、楚の宰相まで登り詰めた人物だが、若い頃は実力もなく、家財を使った仕官活動を続けて、家財を食いつぶしてしまったそうだ。
そんな呉起を見て、人は嘲り笑ったそうだが、呉起は彼ら30人余りを皆殺しにしてしまい、逃亡せざる得ない状況に!
そして、故郷を出るにあたり、一人見送った呉起の母親は、彼に「能力はあるのだから、己を鍛えなさい」と諭したそうだよ。
それを聞いた呉起は、涙を流し、自らの肘を強く噛みながら、「起不為卿相不復入衛(大臣にならなければ、再び故郷の衛には入りません)」と誓ったという…
その後の彼は、一心不乱に勉強し、出世を目指した。
自分が将軍になる為に、出身が敵国であった自分の妻さえ殺し、その結果として、当時の超大国・楚の宰相にまで上り詰める…
そんな情の薄い彼をも感涙させ、奮起させる母親の愛の大きさというのは、計り知れないなあと…
今の時代、こんなことを書くと、三井住友海上のCMに登場するてっちゃんのように、マザコンだと言われるかも知れぬが、母の日も近いことだし、久しぶりに食事にでも誘ってみるかと思ったよ。
ちなみに、本論とはまったく逸れるが、面白いので、呉起のその後を紹介しておこう。
呉起はあんな性格ゆえ、敵も多かったのであろう。
彼を重用していた王が死ぬと、反対派に粛清されてしまうが、その死に様が実に呉起らしい。
反対派に追われ、王の遺体のある部屋に逃げ込んだ彼は、もはやこれまでと、王の遺骸の上に被さるように寝転がり、弓矢でハリネズミのようになって死んだそう。
だが、死んだとはいえ、王に向けて弓を射つのは、専制国家では許されぬ行為であり、彼を射殺した兵隊達も不敬罪で処刑されたそうな。
死に様がその人生を物語るとはよく言ったものだね。アハハハハッ!
1月15日の投稿期限に間に合わなかった分を含んだ「真のマイ★ベストレストラン2018」。
□ 第1位:鮨匠のむら(鹿児島県>鹿児島・南薩摩/寿司)4.65
□ 第2位:あま木(愛知県>名古屋市>栄・矢場町/寿司)4.50
□ 第3位:北の華はやし(北海道>千歳・石狩・夕張・深川/寿司) 4.50 ←[追加]
□ 第4位:群来膳(北海道>小樽・ニセコ・積丹/寿司)4.35
□ 第5位:菊鮨(福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡/寿司)4.30
□ 第6位:寿し ひでたか(北海道>札幌市>すすきの周辺)4.20 ←[追加]
□ 第7位:すし宮川(北海道>札幌市>円山公園・盤渓周辺/寿司)4.20
□ 第8位:鮨おおね田(北海道>函館・松前・檜山/寿司)4.15
□ 第9位:鮨みなと(北海道>旭川・富良野・士別/寿司)4.05
□ 第10位:四季の鮨 蔵人(奈良県>奈良市/寿司)3.95
□ 第10位:こい勢(山形県>庄内平野・出羽三山・鳥海山/寿司)3.95
□ 第12位:鮓や大東(広島県>呉・竹原・東広島/寿司)3.85
□ 第13位:釜揚うどん一紀(大阪府>大阪市>西成区/うどん)3.85 ←「ジャンルTOP3(そば・うどん・麺類)」枠
□ 第13位:すし処 睦月(愛知県>大府・常滑・知多/寿司)3.85
□ 第15位:鮨 かんび(福岡県>福岡市>呉服町・東公園・マリンメッセ福岡/寿司)3.80
□ 第15位:さか枝(香川県>高松/うどん) 3.80 ←[追加]
□ 第16位:麺処 懐や(神奈川県>川崎市>宮前区/ラーメン)3.70 ←「ジャンルTOP3(ラーメン)」枠