イ・ズーさんが投稿したTHE KAWABUN NAGOYA(愛知/丸の内)の口コミ詳細

イ・ズーの徒然食日記

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イ・ズー (女性・千葉県) 認証済

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THE KAWABUN NAGOYA丸の内、久屋大通、市役所/イタリアン、バー、カフェ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2019/03 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.6
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

名門老舗料亭の流れを汲むイタリアン

旅の二日目は浜松から移動をして名古屋へ。
仲良しレビュアーの気まぐれミミィ様と
待ち合わせをして一緒にディナーを楽しみました。

こちらはそのミミィ様オススメのお店です。
いつもその方が素敵なレビューを書かれていて、
名古屋へ行くなら是非一度伺ってみたいと
夢見ていました。

江戸時代、尾張徳川家御用達であった
名古屋最古の料亭河文。
その座敷跡にあたるこちらのお店、
欄間や瓦屋根などはかつての建物で使用されていた
建材がそのまま引き継がれ、
リノベーションされています。

400年もの長き時の流れと共に、
木材の材質だからこそ醸し出される温かさが
感じられる空間です。

そんなシックな館内でいただけるのは
素材の風味や季節感を大切にしたイタリアン。

カフェやバーラウンジも併設されているため、
食事に限らず、コーヒーやアルコール片手に
大切な人とゆっくり語らう時間を過ごすことも
可能です。

エントランスに入り、受付の方に案内されると、
庭園内では篝火が焚かれ、
漆黒の闇に焔が輝き、幻想的な美しさ。
ランチに伺う際に客が迎えられる陽光射し込む庭園も
きっと素敵なのでしょうが、ディナーの時間の
雰囲気もまた印象的なものでした。

気まぐれミミィ様が予約して下さったのは
6000円(税込価格)のコース。
それにワインをグラスで二杯いただき、
サービス料が加わって8600円程のお支払いでした。

コースの内容は

・フォアグラ最中 金柑

・イサキ・帆立・槍烏賊と春野菜
国産レモンのヴィネグレット

・蛤と春キャベツ フレッシュトマトのリゾット

・仔羊のラグー タリオリーニ ハーブの香り

・イトヨリのインサラータ 桜海老のソース

・渥美うまみ豚の炭火焼 マルサラワイン
タスマニア産マスタード

・せとか アールグレイのパンナコッタ

でした。

濃厚なフォアグラのテリーヌと
甘さと苦味を両方持つ金柑をジャムにしたものを
挟んだ最中は華やかな味わいで、
スパークリングワインにも合い、
これから始まるコースへの期待を
わくわくと膨らませてくれます。

海の幸と春野菜にレモン風味のソースをかけ
サラダ仕立てにしたものは、甘い新玉ねぎや
柔らかな槍烏賊にレモンのソースが絡み、
個性豊かな食材達の味を巧みに引き締め、
一つの料理にまとめあげています。

蛤とキャベツ、トマトのリゾットは
旨味をたっぷり含み、ふんわりした蛤に
甘味豊かなキャベツと火を入れた後にも関わらず
まだジューシーさの残るトマトが
不思議な位に相性抜群の美味しさ。
色合いもとてもファンシーで可愛らしい。
私達の中ではこの夜いただいたもので
一番場が盛り上がった一皿でした。

仔羊をじっくり煮込んで作ったソースのパスタには
フレッシュなセルフィーユ、ディル、ミントが
たっぷり散らされ、仔羊を使ったお料理で
ありながらも爽やかさを強く感じさせられたのが
面白かったです。
使用したパスタと具材との相性も良く感じました。
リゾットも最高に美味しかったのですが、
味、ヴィジュアル共に個性が強く打ち出され、
自分の中の「思い出の一皿」になったのは
こちらかもしれません。

カリッと焼かれたイトヨリ鯛は、
下に菜の花をしき、桜海老のソースをかけて。
淡白なお魚にほろ苦い菜の花と香ばしさのある
桜海老は良い組み合わせですね。

他のお料理でも感じた事ですが、
食材の組み合わせで生み出す色の組み合わせにも
シェフのセンスの良さが滲み出ているように
思いました。

「桜の味のものは苦手なので避けて下さい。」と
事前にお願いしたところ
「桜海老は大丈夫ですか。」と
テーブルサービスの方に確認されてしまいました。
あまりの至れり尽くせりでびっくりして、
思わず笑ってしまいました。
(勿論大丈夫です。
むしろ桜海老は好きだから抜かないで!)
接客担当の方々は、皆さん丁寧、
かつ肩に力の入らない明るい接客で
大変楽しい一時を過ごさせていただきました。

豚肉の炭火焼きは、お肉自体も
よく吟味された良いものなのでしょうが、
粒マスタードを利かせたソースが
更にその食材の美味しさを盛り上げていました。
ほんのり甘さを感じたのは
マルサラワイン効果でしょうか。

デザートのアールグレイのパンナコッタも
柑橘類のせとかがのっていて上品な味わい。
あんなに色々なものをいただいたのに
もう少しいただきたいと思う位、
美味しかったです。

お料理、建物、接客・・・。
大好きな友人であるミミィ様との会話が
より一層盛り上がった素敵なお店でした。
名古屋に行く時は是非またこちらに伺いたいと
思いました。


(231ログ・177軒目)

  • フォアグラ最中

  • イサキ 帆立 槍烏賊と春野菜 国産レモンのヴィネグレット

  • 蛤と春キャベツ フレッシュトマトのリゾット

  • 蛤と春キャベツ フレッシュトマトのリゾット

  • 仔羊のラグー タリオリーニ ハーブの香り

  • 仔羊のラグー タリオリーニ ハーブの香り

  • イトヨリ ルッコラのインサラータ 桜海老のソース

  • 渥美うまみ豚の炭火焼 マルサラワイン タスマニア産マスタード

  • 渥美うまみ豚の炭火焼 マルサラワイン タスマニア産マスタード

  • せとか アールグレイのパンナコッタ

  • せとか アールグレイのパンナコッタ

  • エントランスにはお花が飾られていました。

2019/05/06 更新

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