3回
2023/03 訪問
最初から最後まで感動の嵐
約半年ぶりの訪問であった。やはりいつも感動を与えてくれる最高の料理、そして東シェフ、石橋さんを始めとするスタッフの皆さんの温かいホスピタリティーを感じながらの食事はこの上ない喜びを感じることができるたのである。
今回も早い時間からのスタートであった。今回も8席あるカウンターに座らせて頂いた。入口付近には個室もあるようだがやはりお忍びの人以外はカウンターがおススメである。
正面の大きな竈の火を見ているとここが東京のど真ん中、日本橋にいるということを忘れさせてくれるのであった。
こういうのってとっても和むなあ〜
また当然ながらこの日も満席、また同席した他のお客さんも上品な方が多いようであった。
この日は
噴火湾の毛蟹、ホワイトアスパラに透明なトマトのジュレ、ガスパチョ
コハダのボカディージョ、トマトのパン
太刀魚の薪焼き、行者にんにく、菜の花
バスク風パプリカ、トマト、蓮根、夕肉の春巻き
ハーブ、野菜のサラダ、アホブランコソース
中には揚げた野菜
車海老とフカヒレのアヒージョ
自家製ライ麦パン
イカスミパエリア、ホタルイカ、筍、山椒アイオリソース
ハモンセラーノのスープ、中には空豆のカネロニ
ほうじ茶
京都亀岡の女峰イチゴ
マミヤ
山羊のミルクのアイスプリン
スペイン産チョコレートとアマゾンカカオを配合したチョコレート
今回も以前と同様圧巻の料理ばかりであった。一見手がかかっていなさそうな料理も恐ろしく手間暇かけて作られているようであった。
定番のハモンセラーノのスープは塩を一切使わず生ハムの塩味だけで味がついていた。このスープ、私が経験した中でおそらく一番美味しいスープであろう。
またメインの薪焼きのために設置してある奥の窯と手前にある炭火焼き用の焼き台を駆使して中まで温かいレアな鹿児島牛のフィレを楽しませて下さった。
そして何といっても圧巻なのが東シェフが自ら蓋を開けてくれるパエリアであろう。この日は季節柄ホタルイカのイカ墨パエリアであったが、魚介の旨味たっぷりのパエリアはいつもながら他の店とは比べることができないメチャ旨のものであった。これは美味いを越して芸術的でもある気がするのだ。
そして最後のデザートは山羊のミルクを使ったアイスとプリンであった。アイスとプリンはミルクの濃度を変えて作っているそうである。これも美味しかったなあ~~
なかなか予約も取ることができないので頻繁には行くことはできないが定期的に通いたい、そんなお店なのである。
2023/04/03 更新
2022/08 訪問
進化が止まらない東シェフの絶品スパニッシュ!!
京都にあった時には何度かお邪魔していたが、東京に移転してからは初の訪問であった。東京駅からほど近い日本橋三越のそばになり日銀通りに面している。地方から行く場合でもアクセスは悪くはない。ただ東京駅から歩くとなると微妙な距離のようだ。
重厚な扉を開けて入ると右手には個室、そして左手奥には8名座れるカウンターがあり、今回はカウンターでの食事となった。もちろん個室も悪くはないがやはりこういう店ではシェフの手元が見ることができるカウンターの方が良いであろう。目で楽しみ舌で味わう・・私はそんな楽しみ方が好きなのである。
久しぶりに伺った不義理な私を東シェフは温かく迎えて下さった。料理をしている時の東シェフの眼差しは真剣そのものだが、ふとしたタイミングに昔の話で花が咲き2年以上のタイムラグを払拭させて下さったのである。スタッフの皆さんもとてもフレンドリーで終始和やかに時間が過ぎて行った。やはりこういう雰囲気というのは一朝一夕でできるものではない。東京のこの店をオープンされてから皆さんで作っていったのだろうなあ~ということは素人の私にも容易に想像できたのである。
またキッチンの後ろには京都時代にはなかった大きな特注の鉄の窯が備え付けられていた。この都心で薪焼をするのはやはり消防法がネックになったとのこと。その対策としてあの窯が設置されたようであった。
そして今回の料理は最初から最後まで驚きの連続であった。京都時代から受け継がれてきたものもあるし、こちらで初めて頂いた新たなものもあった。やっぱり進化しているなあ~~というのが正直な感想であった。
今回頂いたのは
白鳥貝、オクラ、生ハムの泡のソース
コハダのボカディージョ
ノドグロのパエリア
馬肉のタルタル、京都大原のえごまの葉 パンとともに
トマトの冷製スープ ガスパチョ 天草の雲丹
琵琶湖の鮎のフリット、ガチャミーガス
ハモンセラーノのスープ 揚げた茄子
炭火と薪焼の島根の牛のフィレ 枝豆、万願寺唐辛子
噴火湾の毛ガニのパエリア、山椒のアリオリソース
岡山県の白桃
山羊のミルクのアイス、岡山県産のオリーブオイル ピクアルと
こちらでは一番の楽しみのパエリアは前菜と最後の2回楽しむことができた。今回はノドグロと毛蟹でどちらも抜群に美味しいものであった。
コハダのボカディージョは懐かしい味だったし、今の時期だけであろう琵琶湖の鮎のフリットもマデラ酒で作った甘めのソースと頂くとスペイン料理であるのにしっかりとした季節感を感じることができた。
いや~~もう完敗である・・・もともととても美味しかったのだが、私の知らない2年半の間にシェフの料理はより完璧に近づき唯一無二のものとなっていた。他では絶対に食べることのできないものばかりであった。
願わくはもう少し予約が楽だと良いのだが、こればっかりは競争率も高いので難しそうである。またの再訪を楽しみにしたい。
2022/08/16 更新
5カ月ぶりの再訪である。こちらに伺う時にはいつも期待を山のように膨らませているのだが、帰るときにはそれを上回る満足感を得ることができるのである。
この日も最初から最後まで全く隙の無い完璧な料理を楽しませてもらうことができた。
東シェフ、いつもありがとうございます!!
この日は
いしかげ貝炭火焼き、焼き茄子、生ハムのソース
シンコのボカディージョ
のどぐろのパエリア
冷製トマトスープ、ガスパチョ
噴火湾の毛ガニ
揚げた鮎 ガチャミーガス
ソブラサータ、大原のえごま
きのこのスープ
5時間煮込んだハモンセラーノの出汁、ソパレセタス
近江牛のサーロインの薪焼き
京都舞鶴のアワビのパエリア
デザート
岡山の桃
はくれ
ビーツのピューレ
ヤギの乳のアイス
アマゾンココアのチョコ
どれもぐうの音も出ないほど完璧なものばかりであった。すべて東シェフのオリジナル料理ではあるが料理には必ずスパニッシュのエッセンスが入っているのである。
前菜のいしかげ貝の炭火焼きには生ハムの泡のソースがかかっていたり、スペシャリテのコハダのボガディージョは下のトマトのパンがスペイン、そして酢で〆たコハダが日本というような具合であった。ちなみに今回は私にとっては初の新子のボガディージョであった。これはいつ食べても感動ものだなあ~~
今回もパエリアは2種、最初にノドグロのパエリア、そして最後に京都舞鶴の巨大な鮑を使ったパエリアを楽しませてもらった。山椒のアーリオソースがアクセントになり何とも言えない美味しさであった。
またメインのに牛肉は近江牛のサーロインかもしくは熊本牛のフィレの選択であったがわたしたちは近江牛のサーロインにさせて頂いた。これを最初は炭火でじっくりと火を入れ、その後後ろにある薪窯に入れて仕上げをするというととても手の込んだ料理であった。薪の香りをまとったサーロインは表面がカリッと、そして中がしっとりジューシーでおそらく今まで食べた肉の中では1,2を争うぐらいの美味しいものであった。東シェフの腕と街中には設置困難な薪焼き用の窯のなせる業なんだろうなあ~~
最後にシェフの故郷岡山の物と、ヤギの乳のアイス+ビーツのデザートを頂いて終了となった。
語彙力がなくて申し訳ないが「美味しい!!」と「最高!!」以外の言葉が見つからない、そんな料理であった。またの再訪を楽しみに待ちたい。