『白鳥、北帰行』Spa8さんの日記

Spa8の食べ歩きノート

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毎年晩秋頃になると遠くシベリアから白鳥が日本にやってきて越冬します。
シベリアでは冬になると地面が凍ってエサが獲れないからです。

白鳥の飛来地は色々な所にあるのですが、日本列島の南の方までにはあまり行かないようです。

栃木や福島の小さな池や沼にも飛来地となっている所があるらしいのですが、餌やりが禁止になった所などもあって毎年決まって飛来するとは限らないそうです。

そこで栃木県の県北部や福島の南部の目ぼしい所を巡ってみたのですが、3月になってそろそろ北に帰ってしまう時期ですので、
殆ど白鳥の姿が見られませんでした。

ようやく行き着いたのが栃木県北にある羽田沼(はんだぬま)という野鳥保護のための小さな沼です。

そこで探してみると、たくさんの鴨に混じって4羽の白鳥がいました。

白鳥はペア(つがい)とその子供達の家族で群れをつくると言いますからこの4羽も家族なのでしょう。

泳いでいる姿を見ていると・・何と私の姿を見て近寄って来てくれます。
どうやらエサを貰えると思ったのでしょう。

ここは”エサやり禁止”の看板が立っているのですが、あまりに可愛かったので近くのコンビニで食パンを買ってきて与えると・・喜んで食べてくれました(内緒)。

ネットで調べてみると訪れた人、特に子供達がよく白鳥にエサを与えているので、人の姿を見ると寄って来るらしいです。

やがて常連のおじさんがたくさんのパンを持ってくると・・なんと岸辺に上がって、手渡しでパンをもらって食べていました。

なるほど、エサやり禁止の理由が”沼の水が汚れるため・・”らしいので、手渡しなら大丈夫な訳です。

このおじさんに色々聞いてみると、この沼にはまだ数10羽の白鳥が来るらしいのですが、エサやり禁止になってからはあまり定着しなくなった・・とのことです。

今回いた4羽はオオハクチョウで、岸辺に上がると小さな子どもくらいの背丈があります。

これより小さなコハクチョウは数日前に北へ帰っていったとのことなので、この家族もそろそろ出発してしまうのでしょう。

人懐っこくて愛嬌のあるしぐさと、何よりその姿がキレイな渡り鳥ですから、毎時来てくれるようになって欲しいものです。
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