レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
2回
2020/11訪問 2020/11/15
続・この店を、単に中華料理店だと思えば、そうなんだろう。
ソレを否定するつもりは、全く無い。
でも、前回もこの店の位置づけを書いたつもりだ。
別に誰がどう思おうが関係ないが、今僕の愛する大勝軒の、いや、丸長の歴史をも考えた時、その「味」の答えが、ココに間違いなくあると感じるのである。
矛盾する言い方になるかも知れないが、僕は、知識や頭で食べるコトを嫌う。
本店妄信者や、一番弟子過信者や、直営店オタクにはなりたくない。
でも、この店で初めてラーメンをすすった瞬間から、丸長からの偉大な系譜を感じたし、つけそばの時は、割りスープだけでも飲んでみたのだが、間違いなく大勝軒の創成期の味わいをきっと感じるコトができたと納得したのである。
「八宝丼+つけそばセット」(924円)+「餃子」(418円) ―― 写真の通り。
この店で言う、いわゆる「丼ぶりセット」の中の1つ。
「中華丼」はモヤシ入り、「八宝丼」は無い。
鉄鍋の味わいがする、炒め風味がことのほか良い感じの八宝菜のあんかけ丼。
レンゲでカツカツと食べる感じもイイ。
つけそばは前回も書いているが、コレを先にやっつけ、スープ割りと丼を食べる感じがまた、何ともイイ。
アツアツの割りスープを入れると、煮干しやカツオ節・サバ節などの風味が淡く立ち上がる。
うん、今回も美味しかった。
ごちそうさまでした。
単に、つけそばを食べれば、つけ汁を含め、普通の中華店レベルだとも言える。
でも、歴史的には全く逆で、この味のエッセンスがあったからこそ、他の店々にいろいろな流れをつくっていったモノだと思われる。
麺についても前回書いたように、この麺の質感から多加水に向かったのが永福町で、低加水に向かったのが中野であるような感じがしたし、さらに、その中野から、池袋の大勝軒に向かうのである。
頭で食べているわけではないのだが、大好きな大勝軒の暖簾を想うと、納得できるコトがたくさん詰まっているような印象を受けるのも、また事実である。
愛する人が、どんな少年時代・少女時代を送ったのか、全く興味を持たない人間に向けて言うつもりはない。
(文責:京夏終空、2020.11.15)
(136件/3.56)
この店を、単に中華料理店だと思えば、そうなんだろう。
ただ、大勝軒の、いや、丸長の歴史をも考えた時、その「味」の答えが間違いなくあると感じる。
例えば、昭和40年代初頭、僕らが子供の頃、純粋な「ラーメン屋」ってあっただろうか?
多くの店が「中華料理店」や「レストラン」のメニューの一つとしてラーメンが存在していたんだろうと思う。
もし「ラーメン屋」というコトバをその当時使っていたなら、駅に併設するような小さなスタンドの店であり屋台なのであり、そもそも大きな店を構えて街なかでラーメンだけで商売するなどという発想自体がほとんど無かったような気がする。
だから、この店を、今になって「中華料理店」だと卑下する論調もわからないではないが、歴史的には、時代が変わっただけであり、いわゆるラーメン店と呼ばれる他の店が時代とともに変遷した状態に合わせているだけで、昔から存在するこの店に何らの違和感は無いのが僕らの世代でもある。
言ってみれば、あの東池袋にあった以前の大勝軒ですら、昔は野菜炒めや肉炒めなどの一品料理から、中華丼・天津丼・シューマイ・カタ焼きそばなどのいわゆる中華メニューにとどまらず、最近一部の店で復活したと云うカレーライスやカツ丼・オムライスまであったのだ。
さて、今回、「マイ★ベストレストラン2017」に投稿する期限が迫って、仕方がなくアップする。
昨年12月に2回、年が明けて1回訪問している。
初訪時は、「チャーハンセット」(875円)で、ラーメンとチャーハンと餃子の味わいを思う存分堪能した。
2回目は、「麺と点心のセット」(821円)をメインにした。もちろん、麺は「つけそば」を試してみた。
そして、3回目はツレと「生ビール」(540円)からの「チューダー」「スキダー」(各454円)を飲み、「鶏の唐揚げ」(637円)、「ニラレバ炒め」(713円)などを食べ、再度「ラーメン」を食べて〆た。
どの料理も、味付けが丁寧で、老練の調理人達が繰り出す料理に相応しい味わいだと思った。もちろん、高級中華と比べているのではない。価格相応以上に、というコトである。
ラーメンを最初にすすった瞬間から、丸長からの偉大な系譜を感じたし、つけそばの時は、割りスープだけでも飲んでみたのだが、間違いなく大勝軒の創成期の味わいをきっと感じるコトができたと納得した。
麺においても、細麺は、当然にやや細めではあるが、コシに似たカタさを持っているし、この麺の質感から多加水に向かったのが永福町で、低加水に向かったのが中野であるような感じがした。
煮干しやカツオ節・サバ節などの使い方の系譜も感じ取るコトはできる。
誠に勝手ではあり、もっと、大それたコトを言い出すが、僕の愛する「天下一品」や「餃子の王将」の創設者は、間違いなくこの店に来て、何かをつかんだハズだと予測する。
味わいの「響き方」「揺らぎ」「伝え方」の根本的なコトや、お店の設営や調理人の選定など、そう思わざるを得ない点がいくつもあった。
そう言う意味では、単に大勝軒の原点的な店と言うより、多くの中華料理店やラーメン店の原点的な部分もあるだろう。
今回の、このレビューは「未完成」である。
今後、再訪レビューで、味わいやその他、感じたコトを補足していくつもりであるし、この項にも手を加える予定である。
(文責:京夏終空、2018.1.15)
(未完成レビュー)
(81件・3.55)
(※写真は、後日掲載。)
2位
17回
2023/05訪問 2023/05/08
久々に大将に会いに行った。そして、これまた久々の「もりそば」。
「珍しいねぇ〜」
そう言って迎え入れられた。
僕が昼間に訪問するのが珍しいのか、「もりそば」の注文が珍しいのか、はたまた双方か。
大将にバレないように、券売機近くの席にこっそり座ったつもりだったのに、スグに見つかった。
わざわざ席まで来ていただき、挨拶し、ちょっとした世間話をする。
あと、増えたスタッフの方の1人は、とある別の大勝軒の大将だった人だ。
紹介しようとされる感じだったが、流石に他客が多くいたので、今回は遠慮した。
「特製もりそば」(1,000円)+「ネギ」(150円) ーー 写真の通り。
この滝野川大勝軒の「ラーメン」と「もりそば」は、全くの別物である。
いや、元来別物なのだが、味わいの方向性もやや違う。
ラーメンは濃くてやや甘くて濁ったスープなのだが、この「もりそば」のつけ汁は、どちらかと言えば澄んでいて、スッキリしている感じがあの店に近いと言えば近い。
だから、鯖節をはじめとした魚介系の強さも少ない。
ただ、甘さだけは、やや特徴的かも知れない。
また、僕自身は、池袋大勝軒の頃も圧倒的にラーメン派だったので、「もりそば」にソコまで詳しくないのかも知れないと思う。
久々に食べた、この店の「もりそば」の味わい。
記録を遡れば、2年2ヶ月ぶりのようだ。
サービスであろう。
のりが3枚。
チャーシューも多いと思う。
あの店も、常連にはいろいろなサービスがあった。
Y氏のそういう面の継承は、この店が抜きん出いるだろう。
儲けようとしていない感じがするのである。
ソレよりも、どうにかして喜んでもらおうと。
京都では当たり前に「おおきに(ありがとう)」と言うが、東京では珍しく、客側が、「ありがとうございます。」を「ごちそうさまでした。」と同時に言わされるのだ。
そのときのY氏の満足そうな顔も忘れられない。
わかってくれる人に喜んでもらう。
そして、その喜びを何より大事にしていた。
メディアやネットでは、一時代だけを切り取ったような、ことさら歪な伝承劇ばかりが繰り返されるが、事実あの店に昭和の時代に通っていた人々の心は、いまも熱く、決して生涯忘れることがないであろう。
この店に来ると、その感覚が蘇るのである。
ごちそうさまでした。
晩年のメディア慣れしたY氏の態度やコトバでなく、本当に常連たちで忙しかった頃の、Y氏の独特な照れ顔や、試行錯誤の悩み顔や、満面の笑みでの接客という部分を覚えていれば、きっとこの店の居心地の良さに落ち着くのだろうと思う。
(文責:京夏終空、2023.5.7)
(331件/3.41)
大将、痩せたなぁ〜、体に気をつけてね。
あの池袋の昔の大勝軒、Y氏が厨房に立っていた頃に通っていた人ならわかるだろう。
接客やサービス面の継承では、この店が抜きん出ている。
僕が通っていた昭和の終わり頃から平成の初め頃のラーメン1杯の味わいでは、その味わいを継承している「麺屋ごとう」などとは明らかに違う。
もっと先輩の「大勝軒富士見台」や、ひばりヶ丘の「サニー」や、「おはこ」のような濃度の違いはあれど、同じ系統の味わいともちょっと違う。
基本的に、魚介系が濃いのだ。
使っている分量も明らかに多いのだろう。
煮干、鰹節、サバ節・・・、その中でもサバ節の突出具合は、この店の色だと思っている。
この店も長年通っていると、味に若干の波がある。
昼と夜の味が違うコトは、今までも散々書いてきたのだが、ソレ以外でも、波のようなモノは感じる。
最近は、大将の考えでやや薄めにつくっている。
でも、濃いめにして、とかお願いしたら、そうつくってくれる。
きっと、ある程度の常連になってからだと思うのだが、そういう注文にも応えている。
「中華そば」(1,000円)+「ネギ」(150円) ーー 写真の通り。
何も言わずに出てくる一杯で、大将のメッセージが感じられる。
うん、美味しい。
今日は、この味だ。
その度ごとにレビューはしていない店だし、過去のレビューでは、何度も訪問したのをまとめて1回でアップしたりしているから、きっと、もう100回前後は訪問していると思われる店なのだが、この店の大将は、僕の気分を察してくれているんだと思う。
疲れた顔で訪問したときは、甘くなっているし、ややふくよかになった顔で訪問すると、今回のように淡い感じで出てくる。(笑)
いや、淡いと言っても、他の旧池袋大勝軒よりも濃いのだが。
チャーシューもメンマも、重ねて下からガッツリ出てくる。
コレ、周りの客が常連でない場合は、極力察知されずに食べるべきモノなのだ。
あの店でも、器の中にいろいろ隠されていた。
こういう店って、旧池袋大勝軒系の店で、他にあるだろうか?
最近の人は、ネット上の情報だけで語ろうとする人が多いから、こういう部分に触れられない傾向があるように感じる。
そもそも、僕が通っている当時、客側からあの人のコトを「マスター」などと呼ぶコトは皆無だったと感じるのに、今更のネット情報で、そんな呼び方が流行っているらしい。
虚構ばかりが、どんどん膨らんでいき、歴史的事実が先細っていく。
きっと、これからの世の中、そういう世の中によりなっていくであろう・・・。
そんなコトを憂いながら食べたという話である。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2023.2.14)
(317件/3.41)
他人に言われて初めて気づくコトって、たくさんある。
写真を撮らなかったのでアップしていないが、令和4年の一杯目、郷里の知人と訪問したときのコトである。
「そんなに量が多いの?」
全く別の会話をしていたので、一瞬、何のコトなのかサッパリわからなかったのであるが、よくよく自分の行動を振り返れば、自然にズボンのベルトをゆるめていたのである。
あぁ、僕はこうして、いつも無意識にこの店のラーメンと対峙しているんだと、あらためて気付かされたのである。
ただ、ソレだけの話である。
さて、棲家のある池袋ではあるが、仕事の関連がないと、やはり東口は縁遠くなる。
駅前のタカセでパンを買ったり、そのコーヒーサロンで人と待ち合わせをするぐらいであり、東口の中央口から100m程度しか進めていないような気もする。
仕事関連以外でも、区役所が移転し、東急ハンズが無くなった今は、あえてこの店を目指さざるを得なくなった。
何かのついでに、とかそういう理由が消滅してしまったという意味では、訪問頻度は極端に減ってしまったのだが、大将が寂しがるから(笑)、たまに顔を見せる。
「中華そば」(900円)+「のり」(100円)+「ねぎ」(100円) ―― 写真の通り。
のり・ねぎをトッピングする。
各々100円の量ではない。お得感しかない。
にもかかわらず、丼ぶりの、いろいろも多くなっている。
ホントに常連だった頃とは違い、こうして久々での訪問なのに、何だか気が引ける。
滝野川大勝軒の中華そばである。
今回は、昼間の訪問なのに、夜並みに濃さがあった。
ブレない味わいよりも、ブレている味わいの方が、また楽しみの一つだったりする。
何も余分なモノが入っているわけでなく、かと言って足りないわけでもない。
いつものメンバーが、いつものように揃っている。
ただ、メンバー各々の声の張り具合がちょっと違うだけのコトである。
レコードを聞きに来ているわけでなく、あくまでもライブを見に来ている感じ。
最近の論評は、レコード派が多いのか、手厳しい。
この店の大将にレコードは似合わない。
そんな風に、つくづく思う。
ごちそうさまでした。
冒頭の続きである。
その知人、期待が大き過ぎたのか、この店の味わいに心底納得している感じではなかった。
でも、僕に向かって、こう言った。
「この店のコト、好きなんだね。」
(文責:京夏終空、2022.3.9)
(213件/3.40)
令和3年、最後の一杯。令和3年、最後の客となった。
来年もよろしくお願いします、そう挨拶を交わして店を出た。
数歩歩いて振り向くと、入口の電気が消された。
滝野川大勝軒、令和3年の仕事納めである。
風の特別に冷たい日、家路につくため歩を進める。
この店の大将には似つかわしくないハレザのキレイな電飾の通りが目に入る。
ゆっくりと歩きながら光の道を感じていると、いや、この店の大将にこそ、この景色は馴染んでいるんだと思えるようになってきた。
大将の不器用でテレのあるたどたどしい話し方や、見た目の大柄な風体には似つかわしくないかも知れないが、大将の気持ちや心は、まさにこんな感じなのだと思った。
芯が透き通って美しい。
そう、見えた。
吹きつける年末の風にもかかわらず僕が暖かく感じるのは、今食べた一杯であり、間違いなく大将との出会いであろう。
今年はこの店ともやや縁遠くなった。
一番はコロナ禍における時間的な制約であるが、ちょっとタイミングが合わなかったときもあった。
長く付き合えば、そんなときもあるだろう。
寸分も気負わず自然体で付き合おう。
「中華そば」(900円)+「ネギ」(100円) ーー 写真の通り。
到着して驚く。
年末の特別バージョンだった。
大将、コレいろいろスペシャル過ぎるよ。
中華そばという名の、スペシャルチャーシューメンマラーメンのようだ。
まぁ、多くの常連客同様の範囲ではあるかも知れないが。
(この店の大将は、故Y氏の中期と同様、常連には普段からいろいろサービスがある。)
令和3年の鍋の総ざらえ、いろいろ詰まっている。
他の大勝軒よりも、夜遅くはいつも濃いめだと書いているが、さらに濃い。
僕がソレを望んでいるのを知っているからこそ、惜しげもなく超濃厚な一杯である。
1年の疲れが吹っ飛ぶ一杯だ。
いろいろな感謝と想いをすすっているようでもある。
うん、特別に美味しいよ。
僕にとっても、今年最後の一杯となった。
ありがとうございます。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2022.1.2)
(180件/3.40)
続・最近、時短営業の関係でなかなか食べられなくなり、想いがつのる一杯なのである。
しかし、今回は、ちょっと失敗した。
この店に100回通っているとしたら、その内の95回位は、夜の訪問なのである。
何故なら、夜の方が、圧倒的に濃くて甘い、独特の東池袋系大勝軒を食べられるからである。
もちろん、鍋の状態だけでなく、この店の大将が、僕の好みをわかっていてくれているという部分も大きい。
過去に昼間に珍しく訪問したら、「どう?もう少し濃くした方がいい?」と言われたコトすらある。
「中華そば」(900円)+「ネギ」(100円) ―― 写真の通り。
茶系の色合いは濃いが、透明度があるので、見ただけで、およその味の見当はつくし、実際食べてみても、思っていた味と、そう狂いは無かった。
しかし、実は今回は大将が不在だったのである。
こう言っちゃなんだが、いつもしてくれている暗黙のサービスなどは無くても良いが、味わいは如何ともし難いモノがあった。
でも、逆に、わかった。
あぁ、この店の昼間のノーマルスタイルは、こうなんだと。
キライじゃない。好きである。
ただ、ココまで淡い感じだと、東池袋大勝軒の本店や南池袋店との差別化を強く意識するまでに至らないような気がしてしまった。
むしろ、この店は、カツオ節で体良くまとめ上げようとしていない分、サバ節や煮干がクローズアップアップされてしまう雰囲気なのである。
いや、十分に、美味しかったのであるが、その淡さが好みから外れたように思ってしまった。
今回だけ、評点を下げた。
明らかに、訪問時間と、調理人の件であるが、いつも通りの大盤振る舞いはできないと思ったからである。
ごちそうさまでした。
「13回目」と表示されるが、2,3年前のレビュー写真を見ていただければわかる通り、訪問間隔の期間が短い時は、一度に、4回分、5回分という感じで掲載している。
と、言うか、ソレ以前は、食べログに再訪アップをするシステムなど、当初は無かったのだ。
でも、なかなか今の状況じゃ再訪も厳しいだろう。
落ち着いたら、夜に訪問したい。
一日の疲れが吹き飛ぶような、飛び切りの一杯を楽しみにしている…。
(文責:京夏終空、2021.9.10)
(1475件/3.41)
最近、時短営業の関係でなかなか食べられなくなり、想いがつのる一杯なのである。
仕事の関係で、夜の遅めの訪問が圧倒的に多かった。
その日の最後の方なので、元スープは、日中よりも濃くなっている。
いや、もちろん、ある程度薄める調整はするのだが、質感の問題である。
僕は、その遅い時間帯の、濃いスープを甘めにつくってもらう一杯が何とも好きなのだ。
知らない人が、あのY氏の大勝軒の味だとか言うが、全く別物である。
多くのいわゆる東池袋系の大勝軒の中で、ココまで違う一杯は少ない。
昼間の早い時間帯ならまだしも、夜は別物である。
「濃くて、甘いの」と、あえて、そう注文するコトもある。
僕の身体にとっては、きっと罪な一杯だが、やめられない一杯なのである。
「もりそば」(900円)+「ネギ」(100円) ―― 写真の通り。
たまに食べられるときに、思いっきり食べる。
幸せで、何にも代え難い、そんな一杯である。
大満足。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2021.3.19)
(170件/3.42)
一杯一杯が、オンリーワンの芸術なのだ。
ラーメンが、手元に届くまで、今日はどんな感じだろう?
そういう楽しみがある。
見た目も、若干の味わいの相違も、である。
この店の大将は、寸分の狂いが無い全く同じモノを複製しようとはしていない。
カエシ・スープ、そして麺が入ったときの丼ぶりに対峙した、その瞬間、早業の芸術が花開くのである。
必ず一杯一杯味見をする。
その時の、真摯な目つきは、ちょっと怖いぐらいだ。
しかし、その味を確かめるや否や、スグに早業のフリーハンドの芸術の作製が始まるのである。
チャーシュー、メンマ、ナルト、ノリ、薬味ネギ。
今回は、「野菜ラーメン」(1,150円)、ソコに更に炒め野菜が加わる。
うわぁ~、来た。
マシマシ状態。
ゆっくり食べていると、野菜の重みで上部が沈み始め、スープがこぼれそうになる。
ほぼモヤシだけのマシマシでは無い。
いや、むしろ、モヤシは少ない。キャベツの方が圧倒的に多いし、玉ネギ、ニンジンなども入っている。
炒め油が、滝野川大勝軒のスープに融合し、いつもの味わいとは明らかに違う様相を呈する。
芯の元味はシッカリしているので、概ねの方向性は変わらないのだが、炒める際の油以外にも、塩やコショーの味わいもプラスされている。
「もり野菜」は、幾度か挑戦したコトがあるが、「野菜ラーメン」は初めてだったかも知れない。
うん、美味しい。
そして、腹一杯。
大満足。ごちそうさまでした。
写真は、別日のチャーシューメンも掲載している。
令和2年最後の一杯も、令和3年最初の一杯も、当然に、この店である。
話は変わるが、よく、「味が一定しない」とか「ブレ」だとか、悪意を以って書かれるコトがあるが、使っている食材の旬などを把握せずに、一方的に言い放つだけでは、どうかと思うのである。
節は、ある程度、一定の味わいを出せる保存食品だが、煮干は、なかなかそうはいかない。
煮干の漁がいつ解禁で、いつまでかご存知ですか?
獲れ立て、干し立てが必ず新鮮である。
僕は、一昨年まで7年間、6月半ば過ぎに、その年の伊吹島燧灘の初物を毎年食べてきた。
漁師さんが直接送って来たモノを、お裾分けしてしてもらっていた。
いくら、真空パックに入れても、当然に味は落ちる。
単体の味わいとして落ちるのだ。
でも、ダシの場合は、量や他の工夫で、ある程度挽回するコトもできる。
僕が、天下一品のこってりラーメンを各店でいろいろな評価をしているとき、とあるレビュアーさんから「セントラルキッチンなのでは?」と質問いただいたが、同様に、セントラルキッチンでも、使っている食材に旬があるから、味わいは必ずしも一致しない。
また、昔ながらの天一の店舗では、あくまでもセントラルキッチンのスープをベースに作り変えたりしている。
いつも安定だと言う人は、安定の定義の幅が広いのか、化学調味料部分にのみ着目しているのでは?と逆に思ったリする。
鶏ガラの味わいは大きく変わらなくとも、野菜などは、毎年、季節によって違う。
だから、甘みや旨みを強く感じるときや、そうでないときがあったりする。
この店、昨年春過ぎから秋頃まで、ちょっと薄めになる傾向が強かったが、また再び、濃くて甘めの大勝軒が戻ってきた気がする。
その味が、好きな人の場合、今が、この店の旬である。
(文責:京夏終空、2021.1.29)
(164件/3.41)
馴染みの店に、馴染みじゃない風に紛れ込めるか?(笑)
適度に混み合っていて、いつもの指定席が埋まっていると、ついつい入口近くの壁を向いて座る席に、大将に気付かれぬようこっそり座るパターンの日がある。
今の時代は、マスクも必須である。
上着の襟を立て、髪型が認識されていなければ、わかない風である。
食券を確認しに来るのは大将ではない。
うん、いいぞ、気付かれていない。
ある日は、「チャーシューメン」(1,300円)+「ネギ」(100円)。
また、ある日は、「中華そば」(900円)+「ネギ」(100円)。
ソレに、「のり」(100円)をさらにトッピングする日も。
滝野川大勝軒の、東池袋大勝軒系の他店より、濃いめ甘めで、節系濃度の高いスペシャルな大勝軒のラーメンである。
挨拶して入店し、いつもの席に座るときは、近頃、今日は濃いめでとか、今日は薄めでとか、注文する場合もあるが、わからないように紛れ込んでいる場合、ソレができないのが唯一の欠点である。
あぁ、でもダメだ。
完全に気付かれている…。
チャーシューメンでは、海苔の枚数もチャーシューの総量も多い。
中華そばなのに、チャーシューメンのように、チャーシューの枚数が多い。
何も会話せずとも、いや、目すら合わせなくても、常連サービスが行われている。
いつも、ありがとうございます。
昔の、あの大勝軒で、故Y氏が厨房に立っていた頃に行った人ならわかるだろう。
あの店も、こういう常連サービスが行われていた時代があった。
ワンタンメンを注文していないときに、ワンタンを食べた回数なら誰にも負けない一時期もあった。
この店は、何度も書いているが、あの「大勝軒マインド」の真の継承店の筆頭である。
(文責:京夏終空、2020.12.21)
(163件/3.41)
ここ数年で一番訪問回数が多い大勝軒。(下書き整理に伴うアップ)
いつも遅い時間に、濃くて甘い大勝軒を楽しんでいるが、ちょっと早めに行くと、いつもよりやや薄くて、甘さも少なかったりする。
僕が、何故早い時間に来るのかを知っているT氏は、より薄くつくってくれたりする。
前回、前々回などと写真を見比べてもらえば明白だろう。
僕は、食べ物の写真は、よほど店内が暗いとかの場合を除いて、基本的に無加工である。
だから、カメラの性能通りの色合いである。
「中華そば」(900円)+「のり」(100円)+「ねぎ」(100円) ―― 写真の通り。
訪問したその度ごとにアップするつもりはないが、良い写真が撮れたので。(笑)
のり・ねぎをトッピングする。
各々100円の量ではない。お得感しかない。
にもかかわらず、丼ぶりの、のり・ねぎも多くなっている。
いわゆる常連サービスの一つだろう。
他の客の入りや、座る席によって、この常連サービスは変わる。
あまり、あからさまには、という配慮がなされている。
今回は、冒頭の通り、やや薄め甘さ控えめでつくってもらった。
そうそう、こういう気分だった。
すべて見抜かれている。
大満足。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2020.10.9)
(159件/3.41)
僕の体調や気分までわかってくれる店。
そういう店を増やせていけたら、などと思うのだが、なかなか…。
入店し、券売機のチケットを渡すや否や、
「先輩、今日は、甘いヤツで…。」
(この店の大将T氏は、僕のコトを先輩と呼ぶが、T氏の方が年上である。念のため。(笑))
そう、その日、僕は疲れていたのだ。
顔の表情などで、悟られたのかも知れない。
「そう、そう、甘いヤツで。」
そう、お願いする。
いつも、僕は、この店で、やや甘めを控えめにつくってもらっているのだ。
でも、この日は、特別。
通うこと、軽く100回は超えているだろう。
僕の体調や気分までわかってくれる店である。
「もり野菜」(1,150円) ―― 写真の通り。
もう、見た目から元気をもらえる。
「もり野菜」とは、「もりそば」+「トッピング野菜」という解釈が普通だろうが、この日の場合は、「山盛り野菜」であり「山盛りネギ」であり、とにかくもりもりの姿で登場した。
この店で「もり野菜」を注文したのは、おそらく3、4回目だろうが、その度ごとにパワーアップしている感じは受けていたのだが、ひょっとして、今までも僕の表情を読み取られていたのかも知れない。
また、普段、チャーシューやネギや海苔などを僕がトッピングするコトを知っているので、どれも、ノーマルより数が多い感じなのだろうと思う。
いわゆる常連サービスである。
でも、目の届く範囲に他客がいる場合は、当然に控えめになる。
この日は、まわりに誰もいなかったので、特別山盛りだったのだ。
こういうマインドも、実は、あの「大勝軒」から引き継がれている。
あの店でも、ラーメンの中に餃子が入っていたり、チャーシューの端切れがサービスで入っていたり、いろいろな常連サービスがあった。
もりそばなのに、食べ始めようとしても、麺を入れるスペースすら無い。
「コレ、入れられないよ。」
そう、愚痴をこぼしてみると、
「小皿、出しましょうか?」
と、くる。
「いやいや、大丈夫。」
そう言って、マシマシ野菜をある程度片付けてから麺をすする。
うん、甘い。
うん、美味しい。
そして、腹一杯。
そんな夜だった。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
(文責:京夏終空、2020.6.12)
(155件/3.42)
…こんな時だから、会いに行かなきゃいけない人がいる。
もちろん、ステイホームが原則だから、食料品の買い物に出るついでに、たまにの外食。
「讃岐うどん河野」のオヤジさんと、この店の大将には会わねばならないのだ。
会ったからって、別に大した話をするわけではない。
お互い、こんな時を、何とか乗り越えている、その「阿吽の無事」を確認し合うだけである。
「中華そば」(900円)+「ネギ」(100円) ―― 写真の通り。
昼時の、特に早めの時間帯は、この店のラーメンも、通常に比べやや薄い。
いや、悪い意味での薄いではなく、淡くはんなりとした味わいなのである。
スープの表情を見れば、一目瞭然である。
でも、この店の大将は、いつも夜遅くばかりの僕が、何故この時間に来るのかを知っている。
だから、あえて、通常以上に淡くつくってくれるのだ。
「どう?もう少し濃くした方がいい?」
そう投げかけられるが、いや、コレが良かったと答える。
前回以前のレビューでも書き続けているが、僕は『やや甘めで、濃い、特別な大勝軒が無性に食べたくなるときがある。』という意味合いでホントはこの店に通っているのだが、普通の東池袋系大勝軒寄りの味わいも楽しませてくれる。
ありがたい。
大満足。ごちそうさまでした。
今、変則的に、日曜日休業になっている。
いろいろあるだろう。まだまだ、乗り越えなければならない。
当たり前だったコトが、当たり前にできない。
一日も早く、いつもの笑顔で、語り合いたい。
僕の心の中には、いつも「大勝軒」がある。
あの店と、ともに…。
(文責:京夏終空、2020.5.6)
(151件/3.42)
やや甘めで、濃い、特別な大勝軒が無性に食べたくなるときがある。
いつも書いているので繰り返さない。
ただ、東池袋大勝軒の王道の味だと思って食べたコトは一度も無い。
そういう意味でも特別なオンリーワンの味わいなのだ。
池袋から駒込に移転した「麺屋 ごとう」をはじめ、東池袋大勝軒系の味わいの店には、多く通う。でも、たまにこの店に戻りたくなるのである。
もちろん、味わいのアクセントとしての意味合いが一番大きいのだが、もう一つ、この店の大将に会わなければイケないのだ。
何度か訪問されている方にはわかるだろう。
この店の大将、あの大勝軒から引き継いだ、大勝軒マインドを強く持っているのである。
あの大勝軒に足繁く通った先輩のコトバを思い出す。
「ホントは、家でメシ食ったから腹一杯なんだよ。でも、行っちゃうんだよ。」
そんな店でもある。
「中華そば・ネギ・のり」(1,100円) ―― 写真の通り。
と、書くが、器のビジュアルは、その日の大将の気分もあり、いろいろである。
一度として、同じ表情でないような気もしてくる。
また、トッピングの「ネギ」は、別皿でいつも大量で山盛りであるが、山の表情も変わる。
同様に別皿のトッピングの「のり」は、およそ10枚から15枚の間で変移しているように思う。
実は、味だってそういう部分がある。
今回、昼の訪問であるが、夜と変わらない感じで、濃くて甘めだと思った。
大勝軒のスープの中でも、煮干、サバ節が煮詰まったように濃厚で、大将好みの甘さが加わる。
今まで、昼間にも何度か訪問しているが、その味わいは、夜に比べてやや薄い印象はあったし、大将から、そう告知されたコトすらある。
ソレも、ストレートに、「どう?薄いでしょ?」と。週2、週3と、夜ばかり、激通いしていた頃である。
大将は、基本的に客人に提供する1杯1杯のスープの味見を怠らない。
その時の、真剣な眼差しがカッコイイ。
その味見を通して、味わいの幅を確認して、あえてブレている部分を告知される場合もあるし、純粋無垢に、今日のはどうですか?と聞いてくる場合もある。
そんな他愛も無いやり取りの果てに、この店の大将のマジック、大将のペースにはめ込まれてしまっているのである。
やはり、今回も、大満足。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2020.4.14)
(152件/3.40)
一度知ってしまった蜜の味は、たまに無性に食べたくなるのだ。
この店は、いわゆる東池袋系の大勝軒の中でも、甘くて濃い部分において、他店のモノと大きく異なる。
特に、時間の経過とともに、その濃さが増す。
昼食べる一杯と、夜食べる一杯では、明らかに印象は異なってくる。
店主は、味を一定にさせようとは思っていない。
たまに、昼行くと、どう?薄いでしょ。などと店主の方から言ってくる。
僕が、いつも夜遅くに訪問しているからだ。
まぁ、その「薄い」も他店に比べれば、十分濃いのだが。
もう、100回近く訪問していると思う。
地元、池袋というコトもあり、ここ2,3年では大勝軒の中で一番の訪問頻度となっている。
ただ、池袋時代からの生涯訪問回数№1の駒込「麺屋ごとう」や、他の大勝軒を合わせた訪問総数と比べると、まだ少ない方なのである。
僕自身、この店は、いろいろな大勝軒で食べて、いつも戻ってくる感じの店でもある。
この店は、僕にとって、冒頭に書いたように、大勝軒の中で「蜜の味」なのである。
逆に言えば、大勝軒の王道の味だと思って食べたコトは一度も無い。
甘くて、濃い、特別な大勝軒が無性に食べたくなるときがあるのである。
「チャーシューメン+のり+ねぎ」(1,500円) ―― 一番目の写真の通り。(別日の写真も掲載。)
1,500円は、一般的にはかなり高いのだろうが、この店は、その濃さにおいて他店より、1杯あたりの材料費を要している感じなので、何だか、高いとは思えないのである。
薄いのが出てきたら、ラーメン1杯1500円は高いよぉなどと思ってしまうのだろうが…。
味に対する対価の問題では無い。
材料費に対する対価の問題である。
追加の「のり」や「ねぎ」の量も、多いのが何ともイイではないか。
いつものように、美味しく、腹一杯で、大満足。
ごちそうさまでした。
最近、大勝軒だけの話では無いのだが、どうも、魚介系=カツオ・昆布などのように、突出した味わいだけなのでは?と、錯覚している人が多いように感じる。煮干の下支えの味わいとか、サバ節のコクなど見過ごされている感じを受ける。
魚介系のコトバの定義について、ああだこうだと言うつもりは無いのだが、感じる人と、感じない人の差なのではなかろうか?と思ってしまう。
主観とか好みとかではなく、事実として、この店の1杯における魚介系材料量は、他店より多いからである。
妙なコトを書くが、個人的には、この店の評価は「3.5」を超えて欲しくない。
今ぐらいの評価が、ちょうどイイと感じる。
何故なら、7割がT氏の人柄であり、3割が蜜の味だからである。(笑)
(文責:京夏終空、2019.11.24)
(145件/3.46)
「令和」最初の一杯は、もちろん「滝野川 大勝軒」で。
僕が、ここ2、3年程で一番通っているラーメン店。
いつもは、ほとんど夜なのだが、ごくたまに昼間にお邪魔する。
ラーメンを食べに行くのだが、どちらかと言えばそれよりも、T氏に会いに行く感覚。
「先輩、令和もよろしくお願いします。」
「いえいえ、コチラこそ、よろしくお願いします。」
その他愛も無い会話をするコトに意味がある。
(ちなみに、「先輩」とか「旦那さん」とか言われるが、ホントのそういう意味では無い。T氏独特の照れの裏側にある優しいコトバである。)
つまるところ、人と人とは、コミュニケーションである。
「コミュニケーション」と、日本語に上手く訳せていないから、日本人が古来から苦手としている分野の一つかも知れない。
だから、50回会おうが、100回会おうが、お互いを思えばこその「照れ」のようなモノがある。
そうなんだよね。
ムリしなくてイイんじゃないかな?
…その部分。
競争社会では、ああだこうだと言う。
自分の主張をハッキリとするコト、相手の主張をハッキリと理解するコト。
何も、僕らは、せめぎ合ってのみ生きているわけではない。
ぼんやりと、ゆっくりと、たまにすれ違って生きていたってイイじゃないか。
お互い尊敬し合い、お互い感謝し合えれば、ソレ以上、何も要らない。
妙な感覚を持ちだすから、明解でないとか、誤解が生じた時に後戻りできなくなるのだ。
いつも、こういう論調にしかならないのだが、ソレこそが、この店の一番のエッセンスなのだから仕方ない。
かつてのY氏の池袋大勝軒。
その店の、そのY氏の、一番優しかった頃の、一番大事にしていた、東池袋系の大勝軒マインドが、間違いなく今のこの店にはある。
暖簾とか、守る会とか、そんなコトより、今、まさに対峙しているお客一人一人に対して、T氏は多大に気を遣っている。
混み合っている時は、本人自身、不本意な結果となるコトもあるだろう。
でも、最大限、努力されているのがよくわかる。
この店で、あえて伝えたいコトは、そのコトだけかも知れない。
「ラーメン・ねぎ」(950円) ―― 滝野川大勝軒のラーメンである。
夜よりも、濃さは少ない。
また、僕は、あまり甘めにつくってもらってもいない。やや甘さは控え目だ。
疲れた時は、もりそばのつけ汁を甘くつくってもらうコトもあるが。
チャーシューの下に、さらに何枚もチャーシューが隠れていたりするコトもある。
あの店の、餃子を思い出したりする。
カツオより圧倒的に配分の多いサバ節と煮干しが、最高にイイ香りを放ち、味わいを深くする。
T氏は、必ず、つくったスープ一杯一杯の、味をシッカリと確かめる。
その時の、真剣な眼差しも好きだ。
今日も、ウマかった。
ごちそうさまでした。
このラーメンが、僕にとって「令和」最初の一杯となった。
もし、いがみ合っている隣人がいても、優しい気持ちで、尊敬し、感謝する。
そんな「令和」でありたい。
(文責:京夏終空、2019.5.3)
(131件/3.58)
この2、3年位、僕が、池袋で一番通っているラーメン店。
「麺屋 ごとう」が駒込に移転してからは、間違いなく一番再訪回数が多いラーメン店である。
前回、前々回とああだこうだと書いたので、繰り返さない。
しかし、あのY氏の大勝軒をこよなく愛した者として、この店の心地良さはたまらないのである。
端的に言えば、同じ東池袋大勝軒系としたら、この店の味わいは、あの大勝軒から、ある意味一番遠いかも知れない。
何しろ、濃くて甘い。
昼間もソレが十分に感じられるが、夜遅くになると、ソレがより顕著になる。
でも、もし、あのY氏の店の「大勝軒マインド」というモノが存在するなら、一番近い。
前回も書いたように、心地良い憧憬、心地良いふるさと、心地良いひととき…。
そんなモノがある。
さらにもう一文だけ繰り返せば、「量も味のうち」。
そして、「気持ちも味のうち」。
あのY氏の大勝軒に足繁く通った先輩のコトバを思い出す。
「ホントは、家でメシ食ったから腹一杯なんだよ。でも、行っちゃうんだよ。」
繰り返さないと書いて、結局、である。
何故なら、この店の一番のエッセンスは、ソコだからである。
昨年の5月下旬に、一斉に値上げした。
チャーシューメン、ねぎ、のりとボタンを押すと、1,450円になる。
しかし、他の東池袋系のどの店よりも、CPは良いと感じる。
何故なら、「濃い」からだ。
1杯あたりに使っている食材量は間違いなく多い。
あと、通っている人なら気付いている人もいるかと思うが、今年になりしばらくしたら、麺が変わった。
個人的には、以前の若干表面のぼそぼそ感の残る麺が好きだったが、やけにツルツルし始めた。
スグに気づき、大将とその件について少々お話をしたが、理由を飲みこんだ。
もう一つ今年になって変わったのは、従業員。
あのお兄ちゃんとも、よくいろいろな話をしたのだが、残念。
僕は、基本的に、あのY氏の大勝軒でも「もりそば」より「ラーメン」の方が圧倒的に多かった。
この店でもそうだ。「麺屋ごとう」でもそうだ。
気分次第なのだが、おそらく、8:2位の割合でラーメンだと思われる。
「チャーシューメン・ねぎ・のり」(1,450円)
「チャーシューメン・ねぎ」(1,350円)
「チャーシューメン・のり」(1,350円)
「中華そば・ねぎ・のり」(1,050円)
「中華そば・ねぎ」(950円)
「もりチャーシュー・ねぎ」(1,350円)
「もりチャーシュー」(1,250円)
「もり野菜」(1,100円)
こんな感じのパターンなどなどだが、あくまでも気分次第。
でも、何を注文しても、この店の味わいの響きや揺らぎは、崩れない。
「濃い」と簡単に書いたが、豚骨部分より、魚介部分の濃さがバランス的に強い。
つまり、サバ節や煮干しがカツオ節よりメインとなる。
だから、妙な言い方だが、魚気分の時にも、何だか合致するラーメンである。
客によって、味が若干違ったりする。
あくまでも、基本は存在するのだが、僕は自分の好みの味を伝えているので、基本形よりは甘さが少ない。
でも、たまに、もりそばの時は、甘くつくってもらったりしている。
もちろん、ラーメン店だから、皆、ラーメンやもりそばを食べるのだが、それよりも、多くの客が、大将のT氏に会いに来ている気がする。
そんな、店。
(文責:京夏終空、2019.4.8)
(131件/3.58)
何度も食べていると、何だか一番しっくりくる。
※追記:2018.3.21
この間、15回ほど通っている。久々に激通いしている店である。
今は、もうすでに、僕の好みの味をわかってくれていて、当初よりやや甘さ控えめでつくってもらっている。
以下、投稿時、本文。
「2回目」と表示されるが、5、6回目ぐらいである。
旧豊島区役所近くに用事があるコトが多く、昨年の6月から月に1度位のペースで訪れている。
結論から言えば、大幅に評価を上げた。
この店の濃くて甘い大勝軒のラーメンがクセになる感じで、何だかツボにハマってきた。
昨年2017年は、唯一長年通っている「麺屋 ごとう」以外の大勝軒まわりを再開した。
この店は、昨年の6月に訪問し『コレは、コレで、十分に美味しいと思った。』と感想を述べ「3.5」という評価をした。
その後、現在の「東池袋大勝軒」、その「南池袋店」。それに、「お茶の水大勝軒」、「大勝軒まるいち 赤羽店」「大勝軒まるいち 新宿東南口」「大塚 大勝軒」などにとどまらず、「永福町大勝軒」「飛田給大勝軒」ひばりヶ丘「サニー」大山「さい。」など、すべて昨年に再訪・訪問している。
仕上げは、「大勝軒 中野」「大勝軒 代々木上原」で、年末を〆た。
しかし、その間、池袋時代から長年愛用している「麺屋 ごとう」とともに、再訪を繰り返した店が、この「滝野川 大勝軒」なのである。
そのラーメンの、味わいの濃淡だけで言えば、全く対極にあるような2店舗だが、何だか、どちらもやめられないモノがあった。
今後、さらに評点を上げるかも知れないし、下げるかも知れない。
ただ、ここ数か月、今現在の偽りない感覚である。
「3.5」のまま、放っておくのが、心苦しくなった。
この店のファンは、T氏の人柄によるモノも大きいと思う。
各人、それぞれ好きな大勝軒があったりして、ソレはソレで自由だと思う。
しかし、大勝軒の後継者問題から分裂など、故Y氏とゆっくり話しすらしたコトない人間が、ああだこうだと書きまくっている。
そして、世論を誘導していこうとする勢力もある。
僕は、この店の前回レビューでもこう書いた。
『どこが、どの系列でなどと気にする暇があったら、味にもっと集中すべきであると思う。
いわゆる歴史的な弟子とは、意味の異なる弟子を多く輩出し過ぎた感はあるのだが、ソレを非難するのはどうかと思う。
不味い店は自然に淘汰されていくのが世の常である。
一番イケないのは、本店だからとか、直流だからとか、ソレを気にして頭で食べ、頭で語り、世論を誘導しようと画策する人間である。
メディアや、ラーメン本が正しいなどと信じきるのは、分別ある大人ならやめようではないか。』
と。
でも、昨年その後、大勝軒まわりをしていて、新たに見えてきたコトがある。
味わいは、基本的に、東池袋系に関して言えば、故Y氏の味わいが、どの店もど真ん中にあるコトは間違いない。
しかし、その具現化の仕方が様々で、商売っ気に走った店や、プライドに走った店や、カタチ格好を真似ている店や、味の忠実なる再現を求めている店などいろいろある。
この店は、故Y氏のコミュニケーション力の伝承という意味では一番抜きんでいている。
一杯のラーメンを食うのに「気持ち」なんて要らないと思う人に向けて言うつもりはない。
でも何故、あの店が、あれだけの人気で、あれだけのファンを持ちえたか?と振り返った時に、ソコには、絶えず「気持ち」があったからだ。
一杯のラーメンを食いに行くだけの人もいれば、一縷の気持ちの交流をしに行っていた人もいる。
とある地元の先輩が、「ホントは、家でメシ食ったから腹一杯なんだよ。でも、行っちゃうんだよ。」と言っていたコトバを思い出す。
この店には、間違いなくソレがある。
ソレの良し悪しを論じるつもりもない。
でも、心地良い憧憬、心地良いふるさと、心地良いひととき…。
そんなモノがある。
「量も味のうち」。そして、「気持ちも味のうち」。
(文責:京夏終空、2018.1.7)
コレは、コレで、十分に美味しいと思った。
「昔のあの東池袋大勝軒を知る者」は、池袋には当然多い。
ラーメンの仲間などでもよく話題になる。
でも、いつの時代に行っていたかにより、認識は異なる。
僕は、昭和63年~平成5,6年頃がきっとマックスに通っていた時期だと思う。
その頃の大勝軒は、オヤジさんが1人になって、他に何人かの弟子がちょうど入り始めていた頃でもある。でも、基本的に、オヤジさんが鍋の前にいたように思う。
後継者分裂問題やネット社会になり、一部の弟子たちと同等の呼び方「マスター」などと活字にする人が多いが、その頃客側の立場で、そう呼んでいた男性客は少なかったし、「オヤジさん」ごちそうさま、とか、せいぜい「オヤッさん」ごちそうさま程度だった。
たまに、上品な女性客がマスターとは呼んでいたと思う程度である。
ネット社会は、つくづく歪だと思う。
今頃になって「マスター」とは…。
一番弟子と呼ばれる人に肩入れするつもりもないが、お茶の水に肩入れするつもりもない。
僕は、あの店は、あれで終わったのだから、あとは、自分の好みで選ぶだけだと思っている。
とは、言うものの、人間そう簡単には割り切れない部分もある。
頭では、そう言いながらも、どこか、やはり憧憬を引きずってもいる。
別のレビューでもさんざん書いているが、僕は、棲家から近かったから「麺屋 ごとう」にずっと通っていた。
今は、駒込に移転したので、度々しか行けないが、でも、少なくとも3ヶ月に2回の割合では訪問していると思う。
ここ5年程は、それ以外の東池袋大勝軒系の店には、あまり行かなくなった。
3年位前に「板橋 大勝軒なりたや」に行ったが、本気が伝わってこない感じで、それ以来行っていない。
もちろん、今の「東池袋 大勝軒」にも行ったコトはあるが、受け継いでいるのは、味や心でなく、カタチと商売である感じが拭い切れなかった。
まだ、レビューすらしていないが…。
さて、ようやくこの店である。
以前は「KING KONG」という一番弟子が別口で出した店だと聞いたが、ダメだった。
いや、僕にとってだが…。「トロフルつけ麺」も「中華そば」も、大勝軒の直接的な暖簾を離れて単に実験してみたかっただけだとしか思えない。今となっては…。
僕が通っていた当時、オヤジさんが、もっともキライだった、スープの濁りをあえて作り出し、フルーツ系との融合など実験でしかないように思った。また、オヤジさんが好きだった「中華そば」の原形を再現するなどと書かれていたモノは、逆にひねくり回され、現代のモノでしか無いように思われた。
その「KING KONG」が無くなったかと思えば、弟子つながりで「滝野川 大勝軒」を呼び戻したんだろう。という穿った見方しかできず、ずっと訪問できなかったが、この店にぜひ行きたいという池袋ラーメン会の友人と、2ヶ月位前に訪問した。
「もりそば」を食べた。まず、麺の量が多いのがイイ。「量も味のうち」とはよくオヤジさんが言っていたコトバだ。
しかし、肝心のつけ汁、つまりスープがやや魚介系の味わいと甘みが強すぎて、記憶のモノとは違うと認識した。
でも、美味しいのだ。魚介系の味わいの中のエグ味に似たモノを気にせず、独特の酸味も気にせず食べられるなら、美味しいと思った。麺は、のっぺりした雰囲気を醸し出しながらも、量に対してはイイ感じだ。コレ、少なかったら、味の評論にまで飛び火しそうであるが、量が納得を誘導する。
ちなみに、その魚介系の特徴は、主に鼻で感じる。次に舌奥で感じる。甘さはあるが気になるほどではない。むしろ、ソレが全体のバランスをとっているような気もする。
「煮玉子ラーメン+のりトッピング」(1,000円) ―― 前回は友人との意見交換のため「もりそば」に甘んじたが、本領はやはり「ラーメン」である。僕が愛する大勝軒のメニューでは、トップが「もりそば」になったコトなど一度も無い。もちろん昔の「東池袋大勝軒」でも「麺屋ごとう」でもだ。
なぜなら、もりそば屋でなく、ラーメン屋であるからだ。オヤジさんは、いとも簡単にそう言ってくれた。
このラーメンもビジュアルがイイ。麺が多い。チャーシューの部位とカタチが、泣けてくる。同じだ。ナルト、メンマ、小さな海苔、薬味ネギ。イイ感じだ。そして、トッピングした海苔は、100円で12枚ほどある。例の半分位のサイズだけど…。
前回のもりそばのスープで何となく海苔だと思った勘は的中した。魚介系の突出した味わいを同化させ落ち着かせる役割を果たすのが海苔なのだ。海苔巻で麺をつかみ口に入れると、イイ感じだ。ただ、このスープ自体は、やや濁り度が高い。
あの店でも、やや濁り始めた時期はあったが、しばらくすると澄んでくる。この店では、どうなのだろう。でも、醤油味を立たせ過ぎないためには、コレぐらいじゃないとバランスがとれないのかも知れない。
まぁ、そんなプロのコトは任せておいて、味だ。前回のもりそばの時より、数段イイ感じだと思った。
テーブルアイテムは何も使わない。豆板醤的なモノやニンニク、それに酢やブラックペッパーも要らない。
昔の憧憬で思い描くモノとは違うものだが、美味しいと思った。
ごちそうさまでした。
どこが、どの系列でなどと気にする暇があったら、味にもっと集中すべきであると思う。
いわゆる歴史的な弟子とは、意味の異なる弟子を多く輩出し過ぎた感はあるのだが、ソレを非難するのはどうかと思う。
不味い店は自然に淘汰されていくのが世の常である。
一番イケないのは、本店だからとか、直流だからとか、ソレを気にして頭で食べ、頭で語り、世論を誘導しようと画策する人間である。
メディアや、ラーメン本が正しいなどと信じきるのは、分別ある大人ならやめようではないか。
つくづく、そう思う。
(文責:京夏終空、2017.6.11)
3位
4回
2020/11訪問 2020/11/13
続々・興味本位だけの訪問はおやめください。
「5回目」と表示されるが、50回以上は訪問している。
毎回書いているように、この店のデビューは遅すぎたが、滞在時間は長い。
お母さんとは、毎回いろいろなお話をさせていただいている。
「缶チューハイ」(300円)を飲みながら、「いそべ焼き」(200円/1コ)を食べる。
缶チューハイとて、銘柄など指定する客人はいない。
出されたモノを飲む。
この店の、「いそべ焼き」が、どうしても無性に食べたくなるのだ。
甘辛の独特の特製ダレにつけられて炙られている餅である。
惜しげもなく、海苔が全体を包んでいる。
うん、美味しい。
「缶チューハイ」と「いそべ焼き」しか注文していないのに、勝手に他にも出てきたりする。
お通し的な振る舞いがなされる。
この店の漬物、いつも美味しかったりする。
何気ない煮物も、感嘆させられたりする。
腹に余裕があれば、「素うどん」を食べる。
汁無しの、伊勢うどん風の、これまた独特の甘辛のタレにまぶされたうどんである。
常連も多い。
先に、2,3名いたら、ソレが満席である。
この状況下、「超密」だと言われるのかも知れない。
この店では、「密」を避けるコトはムリだ。
畳2帖分くらいの小さな店だからである。
今回も近くの飲み屋さんに行く前に、この店の「いそべ焼き」をお土産に買って行った。
いつも喜ばれる。
ソレが、何より。
(文責:京夏終空、2020.11.13)
(22件/3.40)
続・興味本位だけの訪問はおやめください。
「4回目」と表示されるが、40回以上は訪問している。
前回、前々回も書いたように、この店のデビューは遅すぎたが、滞在時間は長い。
お母さんとは、毎回いろいろなお話をさせていただいている。
缶チューハイを飲みながら、いそべ焼きを食べる。
缶チューハイとて、銘柄など指定する客人はいない。
出されたモノを飲む。
この店の、「いそべ焼き」(200円)が無性に食べたくなるのだ。
いそべ焼きしか注文していないのに、勝手に他に2,3品は出てきたりする。
漬物が美味しかったりする。
何気ない煮物も、感嘆させられたりする。
腹に余裕があれば、「素うどん」を食べる。
汁無しの、伊勢うどん風の、これまた独特の甘辛のタレにまぶされたうどんである。
常連も多い。
先に、2,3名いたら、ソレが満席である。
僕が、誰か1人を誘い訪問すれば、満席でもある。
でも、常連同士の呼吸はある。
開かない引き戸を、上手く開けられたら、別世界。
そう、どこでもドア。
また、ある人は、タイムマシンだと言った。
池袋西口の、唯一無二の店である。
気付いた人もいるかも知れないが、この夏、エアコンが新しくなった。(笑)
(文責:京夏終空、2019.12.14)
(22件/3.34)
興味本位だけの訪問はおやめください。
「3回目」と表示されるが、30回以上は訪問している。
前回も書いたように、この店のデビューは遅すぎたが、滞在時間は長い。
お母さんとは、いろいろなお話をさせていただいている。
缶チューハイを飲みながら、いそべ焼きを食べる。
いそべ焼きしか注文していないのに、勝手に他に2,3品は出てきたりする。
腹に余裕があれば、素うどんを食べる。
汁無しの、伊勢うどん風の、これまた独特の甘辛のタレにまぶされたうどんである。
外観もさることながら、内観もスゴい。
この店で、「接客」「サービス」「雰囲気」などの評価をするコトに意味があるのだろうか?わからなくなってくる。
重箱の隅をつつくように、衛生面や、接客態度などを論じるのは、もう野暮だと言うしかない世界観が支配している。
もし、仮にソレを声高に語りたいのであれば、外観から、何を感じたというのであろう?
察するコトができる大人なら、その出で立ちから十二分にわかるハズである。
ココは、帝国ホテル内のレストランでは無い。
この日、レビュアーさんとともに、訪問した。
お互い缶チューハイを飲み、いそべ焼きを食べた。
この店の「いそべ焼き」独特で美味である。
甘辛の自家製醤油ダレなのだが、その辛さに大いなる特徴がある。
本来はど真ん中の「和」なのに、「洋」を感じたりもする。
この「いそべ焼き」だけをテイクアウトしていく呑み人も多い。
漬物の他に出てきたプティトマト、甘くて、ほの酸っぱくて、美味だった。
2人で、1,100円だったか?
ごちそうさまでした。
この店で味わうべきモノは、いろいろある。
いくら食べログだと言っても、何も食べ物だけで論じる器量の無さを露呈するつもりはない。
もしも、そういう考えなら、そもそも、こういう店を登録するべきでない。
いち早く、登録を外すべき、報告をすべきである。
それもしないで、ああだこうだと駄々をこねる子供にもなりたくない。
(文責:京夏終空、2019.7.7)
(21件/3.35)
酔った勢いでアップする店、その2。
30年目にして、この店のデビューをした。
同日投稿した「千登利」の勢いもある。
池袋西口に棲家をかまえ約30年。
西口にあるほとんどの飲み屋は制覇したと思う。
無くなった店も多いし、知り合いが始めた店もいくつかある。
でも、どうしても入れなかった店がいくつかある。
そんな中の、まさに筆頭の店でもあった。
今、偉そうに知ったかぶりで書き始めているが、まだこの店で呑んだのは5回しかない。
それも、この店に初めて入ったのは今年の4月なのである。
だいたい、出で立ちがヤバ過ぎる。
失礼ながら、思ったままを書けば、開け放たれた扉の向こうは、スグに壁が見え、3人位で満員になろうかという感じ。厨房と呼べるものがあるのか、やや隔たった空間も、階段の下でしかないような物置のような店だと思っていた。
「素うどん」の提灯が出ていたのは30年位前から知っている。女将さんのような方がやられているのも知っている。棲家からも、徒歩2分位なのだ。
なのに、どうしても入れなかった店。
呑兵衛のマイレビさんと呑んだ際に、そのコトを告白し、一緒に入ってもらった。
僕には、勇気が無かった。
いや、地元の悪友や呑兵衛たちも、一様に入れなかった店なのである。
僕が、先陣を切って、今、偉そうにこの店のコトを語っている。
地元でありながら、特別天然記念物のような扱いがされていたこの店、スゴくイイ店だった。
ウーロンハイなど缶を渡されるだけ。
でも、「いそべ焼き」メチャクチャウマい。何だろう、このピリリとする辛さ。今までにない磯辺焼きだ。
「素うどん」もピリリとする。うどんの麺こそ違うが、エッセンスは、四国のとある地方のうどんだと云う。伊勢うどんのように、汁の無いうどん。まぜそば、などの原点的うどんと言ってもイイかも知れない。
コレが、またウマいんだ。
ウーロンハイ2杯飲んで、磯辺焼き2コ食べて、素うどん食って、お新香など注文しないモノが2品ぐらい出てきて、お会計1,300円なり。
「成り」や「也」や「為り」などでなく「なり」である。
別の意味で、力が抜ける…。
この店、興味本位で訪問して欲しくない。
くれぐれも念を押す。
たかだか5回しか訪問したコトがない素人の意見だが、滞在時間は、10時間を超える。
その中で、僕が見つけたモノは、愚直に実直なまでもの「商売」である。
頭の良い、売れない「セールスマン」には、おススメする。
全く逆の意味で、「商売」とは何ぞや? ―― その答えがココにあるかも知れない。
「千登利」では、堂々と池袋西口人として「池袋西口が誇る」と冠したが、この店については、書けない。
そもそも「誇る」という種別の店でないからだ。
でも、大事な店だから、ソレを評価し、評点を付けた。
(文責:京夏終空、2017.6.10)
(22件/3.37、2018.4.7)
4位
2回
2023/03訪問 2023/10/31
この食べログでは人気がないようだけど・・・。
この店のパン、昭和のパンとして、天才的に美味しいと思う。
いろいろ買って、ほぼ、その場近くのどこかで食べる。
前回レビューのように、歩き食いするコトもある。
なんだろう?
「強さ」かな?
パンが、もっとパンらしかった頃のパン。
そんな気がする。
流行りの、小手先のああだこうだではなく、潔くパンなのだ。
食べていて、しみじみそう思う。
今回は、オヤジさんに、お店の中まで見せていただいた。
ちょっと納得。
こういう機械で、熟練の業で、生まれくるパンだったのだ。
(文責:京夏終空、怒りの連投中、2023.10.31)
(25件/3.23)
衝撃的なクロワッサンだった。
「クロワッサン」というモノの定義もよくしらない。
でも、きっと、今まで200~300店舗で、クロワッサンを食べてきたであろう。
僕は、バカの一つ覚えのように「クロワッサン」を好んでいる。
と言うか、1960年代など、食パン以外は、あんぱん・クリームパン・ジャムパンなどが主流で、今のように洒落たパンなどそうそう多くは流通していなかった。
そんな中で、子供の頃に突如として現れた「クロワッサン」を初めて食べた時は感動すらした記憶がある。
それからである。僕のクロワッサン好きは。
かれこれ、40年以上は、クロワッサンファンをやっている。
今までのパン屋レビューでも、ほぼ必ずクロワッサンを挙げている。
食感的には、サクサク系もシットリ系もどちらも好む。
地元・池袋西口で愛用している「みつわベーカリー」のレビューで、かつてこう書いた。
『コレをどう表現したらイイか迷う。仮にクロワッサンという食べモノに、両極端があるとしたら、おそらく多くの方がウマいと思っている真逆のタイプ。「しんなり」にかなり近い感じ。パリパリ感も、サクサク感も無い。一口二口では、コノ良さは理解できないと思う。しかし、食べ終わったあと味に、温かい雰囲気のバターのコクと風味が続く。僕は、この余韻を楽しむのが、何とも言えず好きだ。』
みつわベーカリーのクロワッサンは、要は、サクサクしていない分、詰まっている感があるのだ。
そして、しんなりしている。
でも、間違いなくクロワッサンなのだ。
その同じ感覚のクロワッサンに出会った。
しかも、表面だけサクサク系に近い。
そして、何と、カタチが、まったくクロワッサンっぽくないのだ。
四角柱を寝かせた感じといったらイイのか?
一部が盛り上がってはいるし、巻かれている感じもある。
でも、長方形に寝かされている。
いつも、こうなのか、どうかは知る由も無い。
コレに付いては、聞くコトもはばかられた。
駒込で、いつものように「麺屋 ごとう」でラーメンをすすった。
その後、田端方面に歩き始めた。
駒込駅の東口からスグにある田端銀座に入る。
実は、このあたり、パン屋が多いのだ。
まだ食べログで登録すらされていない老舗のパン屋もある。
この店は、その田端銀座の道沿いにある。
見た目は、パン工場のようで、店先で少々パンを売っている。
段ボール紙に書かれた看板らしきモノ。
「製造直売店 パンのかわむら」
「角食パン」(150円)の見た目のキメの細かさが、かなり尋常でないほど細かい。その出で立ちに、何だか、通り過ぎられなかった。
で、出会ってしまったのだ。その「クロワッサン」に。
最初は、クロワッサンかどうかもよくわからなかった。
パンの名称は「Dミニ」と書かれている。
その下に、小さなカッコ書きの文字で「クロワッサン」と書かれている。
で、1コ90円という安さ。
買うでしょ。(笑)
もう一つ、「Pアップル」(130円)と書かれたモノも買った。
コレは、やけに白っぽいが、そのカタチから「アップルパイ」であろうコトは想像できた。
田端銀座の商店街をそぞろ歩きながら食べた。
そして、衝撃を受けた。
で、慌てて、お店に戻った。
お父さん、メチャクチャウマかった!
コレ、焼き立ては、何時頃に来たらイイ?
とぶしつけにお聞きした。
夕方の6時頃かなぁ~。などと曖昧な感じだったが、心の中では、もう再訪する段取りが整い始めている。
あぁ、あっためた方が美味しいのに…。
などとも言われたが、もう腹の中である。
特に「Pアップル」の方は、口の中をヤケドする位が美味しいのだとか…。(笑)
それから、しばしお父さんとお話をした。
今の場所で8年、その前の場所で10年位、さらにその前を入れれば、ざっと40年は過ぎているような、そんな感じの話だった。
聞くところによると、かなり有名なお店やホテルに卸している。
うん、やはり、間違いはなかった。
ココに出ているのは、夕方焼いて、一旦冷凍してから、また出しているんだとも聞いた。
その状態で、あの味だったのか。
本来は、ソレを検証してからアップするべきだろうが、何だか勢い余って書き綴った。
失礼。
きっと、浅草の「パンのペリカン」に出会った時の衝撃より大きいと感じた。
出会った時期も、今の年齢もあるかも知れない。
でも、かなりスゴいパン屋だと思う。
この店、口コミ2件「3.05」で埋もれる店じゃない。
(文責:京夏終空、2017.11.21)
(※写真は、後日掲載。)
5位
1回
2017/02訪問 2019/09/29
豊島区雑司が谷2丁目、揚げ立てサンド屋「肉のオオクボ」。【3rd】
店内飲食。イートイン利用。(笑)
豊島区の雑司が谷、弦巻通り商友会という商店街の中にあるお店である。
見た目は、どこにでもあるごく普通の街のお肉屋さんである。
昨年末頃から年明けにかけて、このエリアに仕事があり頻繁に訪れる際に、何度もお店の前を通っているが、何だかいつも客がいる印象のお肉屋さんでもある。
特に、この店の「揚げ物開催時間」には顕著である。
今現在は、昼時の「11:30~13:00」と夕時の「16:00~19:00」がその「揚げ物開催時間」である。
「こんにちは~。店頭に貼ってある。揚げ物サンドって何でもイイんですか?」
「はい、作りますよ。揚げ時間だけちょうだいね。」
「じゃぁ、メンチカツでお願いします。」
待つコト、約5分程度。
この店、好きな揚げ物をパンにサンドして食べさせてくれるのだ。
コッペパンとキャベツやソースなど付いて、「揚げ物代金+100円」なのだ。(消費税は別途要)
寒い日だったので、甘えて「店内で食べてイイですか?」とお聞きし、座って食べるコトに。
店内に、椅子が2つ置いてあるのだ。特にイートイン用では無いと思われるが、他客がいないタイミングで聞いたので、OKをもらえたような気がする。
目の前のショーケースには、牛・豚・鶏などの精肉や、ハムやチャーシューなど加工肉も並ぶ。
揚げ立てで食べる「メンチカツサンド」、最高。コレが220円位というから、更に満足。
大き目なメンチカツを二等分し、ホットドッグタイプのコッペパンに挟んである。持つところをラップに包んで、下にはキャベツの千切りがキチンと敷かれている。メンチカツがアツアツでヤケドしそうになるので、ゆっくり味わいながら食べた。
カラシ要りますか?とか、手が汚れたらコレで拭いてねと、テッシュペーパーまで差し出された。
メンチカツは、肉の味わいと下味もほどよくつけてあり、美味である。脂分が多くないのか、アッサリと言ったら大げさだが、どちらかと言えばソチラ寄りのメンチカツである。
その翌日、再び僕は、肉のショーケースを前に、揚げ立てサンドを頬張っていた。
「鶏の唐揚げサンド」である。
鶏の唐揚げが100gで200円相当分挟んである。だから、320円位である。
円単位はオマケとか…ある場合があるのでハッキリ書けない。(笑)
この唐揚げサンド、つくる過程からいろいろ聞かれた、ソースじゃない方がイイよね。とか。塩コショーとカラシ多めでいこうか?とか…。
確かに、食べてみるとわかる。
この唐揚げにソースはもったいない。塩少々で、十分味わいがある唐揚げ。カラシの効きもほどよく、こういう味わいを感じていると、僕にとっては、もう、ココが単なる肉屋でなく、料理店のように思えてくるから不思議だ。
マスターや女将さんともいろいろお話をした。
あっ、いや、ご主人と女将さんか。
地元話からお仕事のお話などなど…。
コチラが食べる際に使った、ティッシュなどゴミの心配までしていただいた。
妙なオヤジが店内に座り込み、揚げ立てサンドを頬張っている二日間、来客も多かった。
かなり人気のお店のようだ。皆が、ピンポイントでいろいろ買って行く。
迷惑だったろうか…?
でも、またきっとスグに行く。
揚げ物系は、まだ他にもたくさんある。
「コロッケ」1コ100円、「とんかつ」1枚280円位から、「チキンカツ」1枚220円位から、「ハムカツフライ」1枚95円、「串カツフライ」1本110円、「コーンコロッケ」「カニコロッケ」1コ85円、「カレーコロッケ」1コ70円、ポテトフライ、とりナンコツ唐揚げ、豚レバ唐揚げ…などなど。(※価格は税別)
僕の、この店での楽しみは、まだまだ尽きない。
僕にとっては、単なる肉屋さんでなく、揚げ物サンド屋さんである。
スグ近くにある「赤丸ベーカリー」にもバターロールやクリームパンや美味しいパンがたくさんあるが、揚げ物系惣菜パンなら、ぜひ「肉のオオクボ」さんへ、という感じでもある。
(文責:京夏終空、2017.1.31)
(6件/3.06、2018.2.12)
(※写真は、後日掲載。)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
<非更新再訪メモ>(2017.2.28)
「メンチカツサンド」(226円) ―― 相変わらずウマい!揚げ立てサンド最高である。
持ち帰り「アジフライ」(118円×2) ―― 身の厚いアジフライ。コレ、安いし、ウマい。
持ち帰り「イカフライ」(145円) ―― コレも、デカいイカフライ。ウマい。
っていうか、何故か、肉屋で海鮮系のフライばかり買ってしまった。(-_-;)
6位
1回
2017/10訪問 2019/10/19
池袋東武レストラン街、第13代目のラーメン店。
池袋東武のレストラン街、ダイニングシティスパイスの13階のラーメン店ブースに新しく入った店である。
以前はハッキリと「ラーメン諸国探訪区」となっていた。でも、「諸国」と言いながら、前回の12代目「龍の家」まで、北海道が8軒、九州が1軒2回、新潟1軒、富山1軒という内訳とだった。圧倒的に北海道ばかりだった。
(まとめ参照: https://tabelog.com/matome/4352/ )
さて、この店10月11日にオープンした。
前知識も何もなかったが、店内メニューの裏側に東京・春日界隈の「信濃神麺 烈士洵名」や「魚雷」の名前を見つけ、系統はスグに理解できた。
店内は、前店とほぼ同じ感じ。
店員さんもオープン間際というコトで慣れない面もあろうが、指示系統がシッカリしている感じで、テキパキこなされていた。
券売機である。今までの歴代の店で券売機ってあったろうか?
百貨店の中のレストラン街での券売機としても珍しい感じがした。
水もテーブルセルフである。
「チャーシュー肉そば」(1,100円) ―― まず麺を一口すする。ウマい。一口目からイイ感じだ。醤油ラーメンを普段から好んでいる者として、純粋にウマい。カエシダレの醤油の雰囲気や、酸味の雰囲気や、そして丁寧なスープを含めウマい。
アップはしていないが、前述の「信濃神麺 烈士洵名」で「幻の王様中華そば」を食べた時の感覚が甦ってきた。
チャーシューは5,6枚。カタめに仕上げているが味わい深い。柚子・三つ葉・玉ネギのアクセントもイイ。白はんぺんの意味はよくわからなかったが…。
きっと、いわゆる昔ながらの中華そばを通ってきた世代の醤油ラーメン好きなら、合う味わいだと思う。鶏油系はないが、醤油の圧倒的なウマさが光る。
麺は、中細系ストレートで、表面が滑らかでややもっちり系。
最後の方で、テーブルアイテムのS&Bのブラックペッパー(グラインド)を少しづつ投入したが、ソレもなかなかイイ感じになる。
「鶏肉飯」(300円) ―― 蒸した鶏ムネ肉かササミ肉がスライスされている感じ。ご飯も味ご飯になっていて、炊き込みご飯系の旨みを感じる。
アクセントに、生姜と玉ネギのみじん切りをゴマ油で和えたようなモノがのっている。あと、ブラックペッパーが少々。
ラーメンの、スープを飲みながら、このご飯を食べもしたが、どちらもキチンとした味が有り、負けない健気さがある。
味として、どちらか一辺倒になりがちなこういう組み合わせは、新福菜館でのラーメンチャーハンもそうだが、各々がウマいというコトが前提となり、かつ、どちらもちょうど良いからこそ、味が死なないのだと思う。
何だか、かなり満足の食事となった。
ごちそうさまでした。
池袋東武のラーメン店としては、今までで最高点を付けた。
ラーメンなど、人それぞれ好みが大きく違うモノだから、良し悪しで論じるつもりはないが、素材の良さがあり、丁寧につくられた一杯だと十分に感じられた。
今までこういう考え方はあまりしなかったが、この店のようなラーメン店ができたのなら、同じレストラン街で呑んだ後の「〆のラーメン店」という位置づけとしても、使えそうだと感じた。
ならば、他へ移動する手間も無く、レストラン街で、完結する。(笑)
(文責:京夏終空、2017.10.14)
(※写真は、後日掲載。)
7位
1回
2017/09訪問 2019/09/28
かけ(温)、ぶっかけ(冷)を同時に食べられるランチ定食。
地元である。
「池袋2丁目」と書くと、ついついクセでその続きを書きそうになる。
6月末頃にできた店。もうそろそろ3ヶ月になる。
地元の仲間たちの評判は「やや高い」コトを除けば、すこぶる良い。
でも、世間一般の評判の良い店だからこそ、僕にはきっと合わないのだろうと予測を立てていた。
なぜなら、毎週「讃岐うどん河野」に通う者として、最高級の瀬戸内伊吹島燧灘のイリコ出汁に触れてしまっているからだ。
いや、説明がよろしくない。
僕は、丁寧な味わいや、上品な味わいを讃岐うどんに求めていない。
イリコ出汁のみならず、カツオ出汁や昆布出汁や味醂系の調味料でまとめられた、程よい汁を望んでいない。「こくわがた」も「おにやんま」も好きだ。でも、ことイリコ出汁という観点のみから言えば、河野には遠く及ばない。「丸香」などは、イリコの下処理を芳醇なカツオ出汁と昆布出汁で誤魔化しているとさえ思う。
あえて言えば、上福岡「條辺」がイリコの使い方は上手いと思う。
ただ、いつも書いているようにイリコにも当然「旬」がある。
伊吹島界隈のイリコ漁が始まる6月前後に、食べてみれば一目瞭然である。
今年のイリコは根性がないが、沈まず下支えするような働きをする。河野や條辺の店主とは、そういう会話を毎年している。
さて、この店、以前の「へべれ場」と中の様子はあまり変わっていない。
釜と水の入れ替えの機械が素晴らしい。これなら、遅めの時間帯に来てもお湯のにごりは無いだろう。
ランチメニューではいくつかのセットものがあった。
一番下に初訪時には、もってこいというメニューが書かれていた。
「出汁の食べ比べセット」(1,080円) ―― 「かけうどん(小)」と「ぶっかけうどん(小)」の2種類が一度に食べ比べられ、「ちくわ天」が付いてくる。
今回は、さらに「鶏天」(194円)を追加してみた。
お盆にのせられ、丼ぶりが2つ並ぶ様は、盛り上がる性質である。また、他人の目線などは気にならない年頃である。(笑)
「かけ」は温に、「ぶっかけ」は冷にした。
まず、アツアツのうちに「かけ」をすする。あぁ、やはり「整え系」だと感じた。カツオも昆布も、イイ感じに出ている。だからこそイリコが沈んでしまうのだ。???おや?、でも、それほどまでにイリコが沈んでいない。むしろ、口の中に含んだときに、舌の横あたりで感じるのはイリコがメインとなっているような感じだ。食べ進むにつれて、その感覚は薄れていくが、ファーストタッチからしばらく続くイリコ感はかなり良い。もちろん、うどんの麺の味わいも歯応えもイイ感じだ。うん、ウマい!と、ついつい言ってしまった。
おろし生姜は、昆布感を盛り立てるが、イリコやカツオは立たない。あと、まぁ好みなんだろうが長野の有名な七味は、ほんの少々でないとイケない。濃い汁の蕎麦に合う七味を讃岐うどんにかけるのは、原則論として馴染まない。
七味の話をすれば、有名だからと京都の「長文屋」の七味をお土産に買う人がいるが、お江戸の濃い蕎麦にかけたらもったいない。七味の内、何味かが死んでしまう。やはりお江戸の蕎麦には「やげんぼり」であろう。
「ぶっかけ」の冷は、やはりうどんの麺が立つ。温かけの麺より、数段に反発力と延伸性を感じる。いわゆるコシなんだろうが、ややカタめに仕上げられている。
汁のほうは、コチラはカエシ醤油と出汁感が上手くまとまっている感じだ。こういうぶっかけは、生姜と揚げ玉で楽しむ。
ちくわ天はかなりデカいサイズで1本モノ。衣少なく、素上げに近いタイプ。タヌキ系でも楽しみたい方には向かないが、この店はテーブルアイテムに揚げ玉サービスがあるので、問題ない。
鶏天は、思っていた以上に小さなモノだったが味わいは良い。ただ、近年の流行なんだろうが、下味にコショーは、その量的な問題で、やや浮く感じがするときがある。出来合いの塩コショーなどでなく、調合すべし。
でも、大満足。ごちそうさまでした。
全体的な感想では、味わいも良好で、接客も雰囲気も良いと感じた。
ただ、2点ほど言えば、まず、やや高いという印象はある。でも、場所的にもしょうがないのかも知れない。
それと、もうひとつはメニュー等の価格表示に「税別」記載がなく、かつ税込み表示がなされていないこと。
だから、もし千円ランチのつもりで、千円札一枚を持って来店し、この「食べ比べセット」を注文した人がいたとしたら、足りなくなる。
きっと、消費税分よりも大きなモノを失うコトになるだろう。
(文責:京夏終空、2017.9.16)
(※写真は、後日掲載。)
8位
13回
2024/03訪問 2024/03/30
池袋最強のゴワゴワ麺かも知れない・・・。
いつものように蘭州拉麺を食べる。
前回も書いたように、麺の選択肢が増えたので、ちょっと遊んだ。
今回は、「太平面」を選んで食べた。
ラーメンの麺に「武蔵野うどん」的なモノがあるとしたら、まさにソレだ。
「うちたて家」よりも手強い。
完食して、アゴがかなり疲れた。
そのダメージでの判断である。
「牛肉と胡瓜の和え物」(880円)+「蘭州拉麺」(980円)+「青梗菜」(150円) ーー 写真の通り。
前菜的に、牛肉と胡瓜の和え物を楽しむ。
乾燥牛肉を戻したような、この牛肉スライス、好みである。
多くの店で食べている。
唐辛子と山椒、その他の香辛料、中華醤油とラー油で和えてある。
キュウリのみずみずしさと相まって、美味。
今回は、パクチーは遠慮した。
蘭州拉麺、同様にパクチーは遠慮して、代わりに青梗菜をトッピング。
見た目の色合いもキレイで、イイ雰囲気。
いつも通り、美味なる深い味わいの薬膳系牛骨スープ。
味わいが深いだけであって、濃度は決して濃いわけでなく、はんなりほっこりする。
で、今回の麺である。
太平麺、かなり幅広である。そして、厚さもある。
アツアツなので、そのサイズのままで、すすろうとする(?)と、口の端をヤケドしそうになる。
完全には折り切れないが、2つ折りっぽく丸めて食べる。
小麦粉のカタマリを食べている感覚。
すいとん、を知っている世代なら、そういう感覚にも近い。
でも、小麦粉の水溶きを落としているのではなく、打たれているので、密度が高い。
噛み応えがアリ、口の中で、もちもち、ゴワゴワと噛み砕いていく。
あぁ、武蔵野うどんならぬ、武蔵野ラーメンだ。
そんな風に思った。
終盤ともなると、かなりアゴにダメージがくる。
他人よりも咀嚼回数は多い方だとは思うが、ソレでも、こういう感覚、「うちたて家」の麺大盛りにしてしまった時に似ている。
耳に近いアゴ部分が、ギシギシと鈍い音を立て始めるのである。
ココで、冒頭に書いたように思った。
池袋最強のゴワゴワ麺なのではないか?
そう思った。
口の中に広がる小麦感・粉感をスープを飲みながら対峙する。
味わいの方向性は、相変わらず好みの味わいなので満足しているのだが、ソレにしても疲れる。(笑)
次回は、極細麺を試してみようと思った。
最終盤、和え物のラー油ダレをスープにインして、遊んだ。
どちらかと言えば、スッキリしている薬膳系牛骨スープが、賑やかな味わいになった。
コレもアリだと感じた。
うん、美味しかった。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2024.3.30)
(210件/3.51)
「ガチ中華」と呼ばれる以前から、かなりガチだった蘭州拉麺店。
2017年8月にオープンしてから、約6年半、コンスタントに通っている。
相変わらず、客層は、外国人が多い。
もちろん中国人も多いのだが、ハラル対応店なので、イスラム諸国の人々もよく目にする。
9種類から選べる麺の写真が店内に掲示されたので、転載しておく。
「蘭州拉麺」(980円)+「ラム肉の串焼き(2本)」(560円) ーー 写真の通り。
蘭州拉麺の麺の選択は、「韮の葉麺」にした。
ところが、韮の葉に由来する表情や風味は探しきれなかった。
中太平麺の食感などは楽しめたと思う。
そして、この店の蘭州拉麺のスープ。
もう何杯も食べているのだが、好みでシックリくる。
湖面に浮かぶ油の表情からもわかる、丁寧に時間をかけて炊き出された様子が。
アッサリしているようで、とことん深い味わい。
品格があるようで、自由奔放に豪快に炊き出されている雰囲気。
辛さの好みは、自分でいかようにもできる。
うん、旨し。
この店のラム肉の串焼き、僕の知りうる、池袋西口のガチ中華系の店の中でも、1、2を争う旨さだと思っている。
香辛料の配合の好みもそうなのだが、肉質と香りが何ともイイ感じなのである。
表面はウェルダン的だが、中はレアっぽい雰囲気。
そして、ケモノの香り。
咀嚼回数とともに、口の中がケモノになる。
この鉄串から、肉を剥ぎ取り、食いちぎる感じで食べる様も何とも魅力的である。
あぁ、自然界の中で、その一員として生きているな、と思う。
うんうん、今回も旨かった。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2024.1.19)
(203件/3.51)
僕が唯一コンスタントに通っている「蘭州拉麺」の店である。
地元・池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番好みである。
この店、「蘭州拉麺 火焔山」。
4年半ほど前に、うなぎの「まんまる」の隣りにできたのが、「薩斐蘭州牛肉麺 池袋店」。
10年ほど前から通っている、へいわ通りの「極 蘭州拉麺」が、最古参で、ネイティブ度も高いし、何と言っても安い。
でも、どうしてもこの店に来る回数が圧倒的に多い。
お店的にも、いつも客がいる。
ソレも、中国人と思しき方々が圧倒的に多い。
ただ、今回は、蘭州拉麺を食べず、ちょっと変わったトコロへいってみた。
「麻辣水晶粉(鸡翅付)」(1,180円)+「牛肉拌黄瓜」(880円)+「烤羊肉串(新風ラム肉の串焼き)」(280円/1本×2)+「ウーロン茶」(300円/1杯×2) ―― 写真の通り。
「麻辣水晶粉」、日本語では「マーラー太春雨」とされている。
そう、表面がツルツルで、モチモチした弾力があり、歯応えの良い麺である。
味付けは、中華醤油に豆鼓醤、ソレに唐辛子と花椒が混ざっている感じ。
具材はピーマンと肉のようなモノ。
その肉のようなモノ、よくわからない。小さな骨付きで、結構な量が入っている。
骨付きセセリ?
いずれにせよ、全体として、かなり美味しかった。
新発売のフェア期間だったか、鸡翅が付いてきた。
茹でた手羽先である。
淡い味付けだが、なかなか美味。
牛肉拌黄瓜、中華醤油漬け牛肉の五香粉味付け的なモノで、キュウリと和えてある。
この味わいは、テッパンで好み。
「楊」のグループでも、よく口にする。
烤羊肉串は、今までも何度もレビューしているので割愛する。
ただ、この店のモノは、肉の若々しくオイリーな雰囲気がよく合う味付けで好きなんだな。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2023.9.2)
(182件/3.52)
僕が唯一コンスタントに通っている「蘭州拉麺」の店である。
地元・池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番好みである。
この店、「蘭州拉麺 火焔山」。
4年半ほど前に、うなぎの「まんまる」の隣りにできたのが、「薩斐蘭州牛肉麺 池袋店」。
10年ほど前から通っている、へいわ通りの「極 蘭州拉麺」が、最古参で、ネイティブ度も高いし、何と言っても安い。
でも、どうしてもこの店に来る回数が圧倒的に多い。
何度もレビューしているので、重複するメニューは、過去のレビューでお願いしたい。
「兰州拉面(蘭州拉麺)」(980円)+「烤羊肉串(新彊風ラム肉の串焼き)」(280円/1本×2) ―― 写真の通り。
と、ココまでで終わると、いつもほとんど変わらない。
「鶏肉凉皮」(980円) ーー 写真の通り。
以前、テイクアウトで「羊肉凉皮」(1,180円)を食べたコトがあるが美味しかったので、季節限定商品だったコレにしてみた。
軽やかにもっちりツルンと食べられる感じがイイ。
鶏肉のササミの様な部位、手ちぎり感もイイ。
タレのベースは、ゴマ油と中華醤油のようなモノか?
そのタレの味わいは控えめでイイ感じである。
爽やかに食べられる感じが、暑い季節に合ってくる。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2023.8.10)
(180件/3.52)
僕が唯一コンスタントに通っている「蘭州拉麺」の店である。
地元・池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番好みである。
この店、「蘭州拉麺 火焔山」。
4年半ほど前に、うなぎの「まんまる」の隣りにできたのが、「薩斐蘭州牛肉麺 池袋店」。
10年ほど前から通っている、へいわ通りの「極 蘭州拉麺」が、最古参で、ネイティブ度も高いし、何と言っても安い。
でも、どうしてもこの店に来る回数が圧倒的に多い。
「9回目」と、表示されるが、1人での訪問以外はレビューをしていないときもあるので、きっと20回ぐらいは訪問していると思う。
スープは好みによるトコロが大きいが、客観的には麺の良さになるか。
3店舗の中で、一番の人気店でもあり、絶えず客がいて、麺の消費の回転も早いと思われる。
どの店も基本的には打ち立て茹で立てを食べさせてくれるが、粉から絶えず作っている店はこの店だけのような気がする。
つまり、捏ねて寝かせる時間がキチンと計算できるコトが大きいような気がするのである。
妙な例えになるかも知れないのだが、麺が活き活きと新鮮であるコトを感じ取れる雰囲気なのだ。
きっと、理想とするジャストタイミングに近い状態なのであろう。
「兰州拉面(蘭州拉麺)」(980円)+「烤羊肉串(新彊風ラム肉の串焼き)」(280円/1本×2) ―― 写真の通り。
注文するモノは、いつもほとんど変わらない。
蘭州拉麺、麺は前述の通り、打ち立て、延ばし立て、茹で立てで、手打ち手延べの、活き活きとした味わいがよく感じられる。
スープも毎回書いていると思うが、「牛骨と牛肉を長時間煮込んでつくった」、「自慢の味・漢方入り」とされ、その雰囲気がよく伝わってくる。
薬膳系なのに、はんなり優しく、淡い旨みが何とも言えない。
「薄切り大根が無くなった?・・・それとも入れ忘れか?」と書いた件は、トッピングメニューを見たらソコに並んでいたので、値上げの代わりに移動した感じか。
ムリも無い。オープンからもうスグ6年になるが、このラーメンは値上げしていない。
テーブルアイテムのラー油で、辛味増しは自由自在。
適度に辛い方が、徐々に好みになってきたので、途中でかなりラー油を足す。
ラム肉の串焼き、コレも今までいろいろな店で食べているが、肉質・香辛料を含めて、僕の好みでは、きっとかなり上位。
まず、若々しい肉の雰囲気が良い。
次に、香辛料。そして、焼き。
柔らかく、ややオイリーな雰囲気なのだが、この店の香辛料がよく合っていて、油っぽさをほとんど感じさせない。
うん、今回も美味しかった。
満足。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2023.5.19)
(171件/3.52)
改装オープン後、初の訪問となった。
昨年、2022年10月下旬に訪問しようとしたら、改装中だった。
半月以上経ってから覗いたときも、まだ改装途中で、関係者だけのプレオープンのような感じだった。
店内の様子は大きく変わった感じはしない。
クロスなどがキレイになったのと、注文がQRコードからになったぐらいか。
年末年始を過ぎ、ようやく、といった感じになった。
でも、食べるモノは、いつもと変わらない。
一度テイクアウトでヒネリを効かせたが、店内利用はいつもほとんど一緒。
「蘭州拉麺」(980円)+「ラム肉の串焼き」(280円) ーー 写真の通り。
オープン時から約5年半、コンスタントに通っているが、価格がそのままだったのは嬉しい。
改装して、きっと値上がるよね、と地元では囁かれていた。
スープの味も元のママで、美味しい。
「牛骨と牛肉を長時間煮込んでつくった」スープで、「自慢の味・漢方入り」の雰囲気がよく伝わってくる。
薬膳系なのに、はんなり優しく、淡い旨みが何とも言えない。
麺は、もちろん、打ち立て、延ばし立て、茹で立て。
手打ち手延べの、活き活きとした味わいがよく感じられる。
初めての人は驚くかも知れないが、かなり大きな音で、バタンッ、バタンッ、と店内に鳴り響く。
僕は、パクチー抜き。
あれ?そう言えば、薄切り大根が無くなった?・・・それとも入れ忘れか?
テーブルアイテムのラー油で、辛味増しは自由自在。
適度に辛い方が、徐々に好みになってきた。
ラム肉の串焼き、若々しい肉の雰囲気が良い。
柔らかく、ややオイリーな雰囲気なのだが、香辛料がよく合っている。
今回は、この串も、辛味増しでお願いした。
うん、以前のママ、美味しかった。
満足。ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2022.2.12)
(157件/3.52)
珍しくテイクアウトで利用した。
いつもは、蘭州牛肉麺と羊串を食べている店であるが、ちょっと前から気になっていたメニューがある。
「羊肉凉皮」という料理である。
メニューでは「3月から5月限定」となっているが、6月以降も掲示されているので聞いてみたらOKだった。
<テイクアウト利用>
「羊肉凉皮」(1,180円)+「烤羊肉串(新彊風ラム肉の串焼き)」(280円/1本×2)+「烤羊心(羊ハツの串焼き)」(200円/1本×2) ―― 写真の通り。
大いなる構造の矛盾を感じる食べ物になった。
凉皮という小麦粉の「分解の結晶」と、羊肉の「串抜きの串焼き」。
羊肉凉皮、キュウリを合わせてある雰囲気も良く、辛味も効いていて、軽やかにもっちりツルンと食べられる感じ。
羊肉も細切りで、凉皮の面筋も二卵性双生児のように活躍する。
タレのベースは、ゴマ油と中華醤油のようなモノか?
そのタレの味わいは控えめでイイ感じである。
コレ、冷蔵庫でキンキンに冷やして、夏の朝に食べたい。
羊肉の串は、いつもお店でも食べている。
この店の味付けの方向性は好きだ。
ただ今回、テイクアウトだったため、湯気の関係上、湿度的にいつもより、ややまったりした感じの表情になった。
ソレも、キライじゃないけど。
うん、美味しかった。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2022.7.7)
(102件/3.52)
最近は「蘭州拉麺」の青ネギ増しにハマっている。
はんなりと滋味深く優しい味わいの牛骨スープ。
そのスープの澄んだ湖面に、青ネギがキレイに映える。
ん?・・・「はえる」と打ったつもりだが、最近の人は「ばえる」と読むのか?
「兰州拉面(蘭州拉麺)」(980円)+「烤羊肉串(新彊風ラム肉の串焼き)」(280円/1本×2)+「烤羊心(羊ハツの串焼き)」(200円) ―― 写真の通り。
毎回同じようなモノばかりである。
串の種類が変わったり、本数が変わる程度かも知れない。
ネギとパクチーの増量は、無料サービスである。
僕の場合はパクチーを抜きにして、ネギを増量している。
メニューに書いてあるように「牛骨と牛肉を長時間煮込んでつくった」スープで、「自慢の味・漢方入り」の雰囲気がよく伝わってくる。
麺も美味しい。
細麺・平麺・三角麺から選べるが、ココ最近はずっと細麺にしている。
打ち立て、茹で立てを、すすり続ける。
途中で、串を頬張る。
その肉が口の中にある段階で飲むスープの雰囲気も気に入っている。
中国・蘭州のラーメンと、中国・東北地方の香辛料の串。
日本列島で言えば、沖縄と北海道ほど離れているかも知れない。
沖縄そばを食べながら、ジンギスカンを頬張る感じか。(笑)
うん、今回も美味しかった。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2022.2.19)
(81件/3.59)
続々・地元・池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番人気であり、好みである。
毎回レビューアップしていないのだが、この店がオープンしてから4年間、コンスタントに通っている。
地元であり、棲家から、ものの2,3分のエリア。
池袋チャイナタウンの転換期に登場した本格的蘭州拉麺の店なんだと思う。
「兰州拉面(蘭州拉麺)」(980円)+「烤羊肉串(新彊風ラム肉の串焼き)」(280円)+「烤羊心(羊ハツの串焼き)」(200円) ―― 写真の通り。
毎回注文するモノが同じで、代わり映えもしない。(笑)
ただ、今回は、ネギ増しをお願いしたら、スゴいビジュアルになった。
ネギ大サービスだった。
ネギとパクチーの増量は、無料サービスである。
味のコトは毎回書いているので繰り返さないが、深い牛骨スープの淡い雰囲気が何ともイイ。
そして、麺が美味しい。
その麺も当然にこの店では、打ち立て、延ばし立て、切り立て、茹で立て。
たまに、極太の麺も混ざっているが、愛嬌である。
この店の麺職人、いつ見てもイイ感じである。
(久々に、製麺過程の一部を写真掲載した。)
パタン、パシッ、パタン、パシッと、音からしてウマい。
今回は、途中でラー油大量投入もして、味変してみたが、芯の牛骨の味わいが負けないのもスゴい。
串も安定して美味しい。
串を頬張りながら、スープを飲む感じも好きだ。
うん、いつも満足。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2021.8.22)
(71件/3.53)
続・地元・池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番人気であり、好みである。
この店の「自家製牛骨スープ」の、淡くはんなりした旨みにハマっているのかも知れない。
毎回レビューアップしていないのだが、この店がオープンしてからコンスタントに通っている。
地元であり、棲家から、ものの2,3分のエリア。
「兰州拉面(蘭州拉麺)」(980円)+「烤羊肉串(新彊風ラム肉の串焼き)」(280円)+「烤羊心(羊ハツの串焼き)」(200円) ―― 写真の通り。
蘭州ラーメン、ほぼ毎回食べている。
冒頭に書いたように、スープの味わいが何ともイイ感じ。
澄んでいるので、単に淡いとか薄いと感じそうであるが、よくよく味わうと、滋味深く、旨みの構成が複雑に感じる。
メニューには「牛骨と牛肉を長時間煮込んでつくった」とか、「自慢の味・漢方入り」とも書かれている。
韓国料理店でも、コムタン・ソルロンタンを好んでいるので、個人的な好みにも近いのかも知れない。
麺は、今回も「細麺」を選択した。
一番味わいがシンプルに伝わってくる感じで、細いのにコシも感じる。
前々回のレビューでも「絶対に細麺がおすすめ」と書いたが、平麺よりも、味わい・コシ共に強い気がする。
そして、これまた、いつものように羊串を頬張る。
正肉と、ハツ。
この串を頬張りながら飲むスープも、何だかよく合っている。
うん、美味しい。
満足。
ごちそうさまでした。
最近、メニュー表示がやや変わったので、写真掲載した。
今回も、訪問時、中国人の方々約10名ほどの客の中に、日本人1人状態で食事をした。
店員さんももちろん、中国の方々。
なのに、「いらっしゃいませ」から始まり、「大盛にする?」とか、「ありがとうございました」まで、わざわざ日本語で会話している部分も多くある。
何だか、微笑ましい。
この店のオープンは、振り返れば、池袋チャイナタウンの象徴的な店の一つだったと思う。
池袋チャイナタウンの創世記から熟成期を越え、転換期へと入って来た象徴の店の一つである。
高々4年ほど前のコトだが、池袋チャイナタウンにオープンした店で、中国人だけが、行列をずっと続けていたという特徴があった。
その頃、日本人客はほとんど居なかった。
まぁ、今も、圧倒的に中国人客の方が多いのだが、この店のオープン後に、よりネイティブな店々が多く誕生し始めた。
(文責:京夏終空、2021.6.24)
(70件/3.53)
地元・池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番人気であり、好みである。
この店、「蘭州拉麺 火焔山」。
1年半ほど前に、うなぎの「まんまる」の隣りにできたのが、「薩斐蘭州牛肉麺 池袋店」。
7年ほど前から通っている、へいわ通りの「極 蘭州拉麺」が、最古参で、ネイティブ度も高いし、何と言っても安い。
でも、個人的に、この店に来る比率が増えてきた。
3回目と表示されるが、もう10回近くは訪問している。
麺の味わいと、スープの味わいを感じやすいからかも知れない。
同じモノばかり食べているので、さすがにアップを控えているし、アップしたトコロで同じレビューにしかならないような気もしていた。
今回は、いつもの「蘭州ラーメン」(980円)でなく、たまには違うトコロへいってみた。
「牛肉あんかけめん」(980円)+「新疆風ラム肉の串焼き」(280円/1本×2) ―― 写真の通り。
牛肉入りのあんかけ麺である。
初めて食べたのだが、麺が冷たくて驚いた。
もちろん、あんの方はアツアツである。
ジャージャー麺のような雰囲気の温度感である。
麺は、やはり注文してから、前回写真説明した手順で作られる。
今回、よくよくメニューを見てみると英訳が「Hand-Pulled Noodle」になっていたのだが、和訳では「手打ち麺」とされており、もし双方の要素を含むなら、「手延べ手打ち麺」と言う方が正解だろうと思う。
事実、手で打って、手で延ばしている。
出来立ての麺は、やはり美味しい。
冷たい分、コシもより強めに感じられたような気がするのだが、気のセイか。
あんかけのあんの方は、乾燥牛肉を戻した感じの牛肉と、半生感を残したシャキシャキ野菜の細切りたちが、たくさん入っている。
あん自体の風味も、本格的な中国料理っぽい雰囲気で、アワビの姿煮などでも使われるオイスターソースに葱油と香辛料が入った感じの味わいとなっている。
温度に違和感を抱かなければ、美味しく食べられると思う。
そして、いつも注文してしまう新疆風ラム肉の串焼きである。
コレ、クセになる。
ラム肉の独特のクサみが、香辛料によって逆に美味しく感じるようにできている気がする。
金串から引きちぎるように食べる感じも良い。
でも、こういう系の肉を、僕はいつも否定的に、書いてしまう。
池袋の「聚福楼」のように1回、2回しか訪問していない人が圧倒的に多い感じの店を大絶賛するコトに違和感を感じている。
ゲテモノ系もそうなのだが、牛肉より羊の方がヘルシーで美味しいとか、カエルの方が鶏肉より柔らかくて美味しいと言った人が、その後、羊やカエルを食べ続けているという事例、つまり事実に出会わないからだ。
変わったモノを食べたコトに対する興奮や感動までを美味しいと単純に評価して良いのか?そう思ってしまうのである。
いや、個人でそう思うのは、もちろん自由だろう。でも、少なくとも食べログにアップしたり、第三者へ向けて発信するなら、その後の責任問題でもあるような気がしてならないのだ。
ましてや、他人に勧める場合など。
だから、僕は、大絶賛する店(僕の場合、基本的に「4.0」以上付けた店)には、極端に遠方にある店や旅先で出会った店以外には必ず再訪を心がけている。
2度目、3度目とかで感動が大きく薄れたなら、評価を下げる。
さて、串を頬張って、麺を食べただけなのだが、いつも満足してお店をあとにする。
おそらく、今後も、通い続けるであろう。
ごちそうさまでした。
僕は、本場の中国に行ったコトがないから知らないのだが、この店が本格的なのかどうかは知らない。
でも、地元の中国人の知り合いなどからは、ネイティブ度の高い「極 蘭州拉麺」より、カジュアルに明るい雰囲気で食べられるのが良いと聞く。また、回転が良い店なので、麺?粉?の状態が新しいのだとか。
まぁ、好みの部分も大きいのだろうが…。
池袋チャイナタウンは、創世記から熟成期を越え、転換期へと入って来ているような気もする。
最近、西口で参入してくる店は、オリジナリティーを出そうと、いろいろ種別が増えてきた。
神戸や長崎、そして横浜の中華街的な場所にもいろいろ行ったが、池袋チャイナタウンは、かなりネイティブ度が高いと思う。
そもそも、日本人に向けて商売しているのかどうかも怪しい。
中国語でしか書かれていないメニューの店なども多い。
読めないのだ。
昨年、カエル鍋専門店「万宝平价焼烤」ができたかと思えば、今度はパンダ鍋の専門店?「熊猫火鍋」。
あれ?パンダって、食べてもイイのか?
そんなレベルの人間のレビューである。
参考までに、看板写真を掲載しておいた。(笑)
(文責:京夏終空、2020.5.20)
(64件/3.55)
池袋2丁目に3店舗ある「蘭州拉麺」を謳う店の中で、一番人気。
この店、「蘭州拉麺 火焔山」。
1年ほど前に、うなぎの「まんまる」の隣りにできたのが、「薩斐蘭州牛肉麺 池袋店」。
6年ほど前から通っている、へいわ通りの「極 蘭州拉麺」が、最古参で、ネイティブ度も高い。
この店がオープンしてから、しばらく、中国人の行列がよくできていた。
今は、神田や六本木やその他の街でも「蘭州拉麺」を謳う店がたまに見受けられるようになったが、その頃は、少なかったと思う。
もう池袋の中華街の中の店では、日本人を対象にしていない店も増えてきた。
メニューに中国語しか書かれておらず、読めなくて困るコトもある。
中国人の、中国人による、中国人のための店々である。
お店に入ったときに、いらっしゃいませと言われるかどうか、もある。
いきなり中国語というケースは極稀だが、それでも中国人と間違われたのかと思うコトもある。
また、逆に、中国人の店員さんと、中国人の客なのに、頑なに日本語で会話している様などは、なかなか面白い光景である。
この食べログでも、池袋の行列店を卑下する論調で、「並んでいるのは中国人の観光客ばかりだ」と、そう勝手に短絡的な判断をして書かれてているコトをよく目にする。
でも、並んでいるのは観光客ばかりで無く、きっとそう書いている人より池袋に詳しいし、もっと言えば、池袋に住んでいる中国人も多くいたりする。
この店もそうだった。
店内で、別の店の店員さんに会ったり、逆に、別の料理店で勧められたり。
「蘭州ラーメン」(980円)+「新疆風ラム肉串」(280円)+「羊ハツ串」(280円) ―― 写真の通り。
ここのトコロ、いつも、こんな感じ。
串が、1本だったり、逆に3本になったり。
パクチーは、もう抜いてもらうようにしている。
以前は、アクセント程度に少量はイけたのだが、不思議と、歳とともにダメになってきた。
麺は、好みだろうが、絶対に細麺がおススメ。
以前、平麺にして、違和感を感じたが、ネイティブの方々は、たまにその平麺を選択している。
牛肉が何枚か入っているが、乾燥牛肉を戻した感じのヤツ。
スープは、牛骨ベースの、淡くはんなりとした塩味。かなり辛いラー油が、少々まわされている。
串が、何だか、クセになる味わい。
ケバブ系と同様で、スパイスの効いた専用のタレのようなモノが趣深い。
こういう料理を食べていると、自分のDNAの中にも、大地からきたモノが含まれているのでは?と感じる瞬間がある。
身体の、奥底で、一部分、何だか喜んでいるのがわかる気がする。
ごちそうさまでした。
(文責:京夏終空、2019.11.29)
(63件/3.49)
まさに本場さながらの蘭州拉麺店。
なんだと思う。
蘭州はおろか、中国に足を踏み入れたコトの無い人間である。
でも、最近の池袋北口~西口界隈は、まさに「池袋中華街」の様相を呈してきている。本場の中国の方々が料理をしている。客も中国の方々が圧倒的に多い。
日本人は自分一人で、あとは全員中国人などという感じはザラだ。
僕もそれなりに数をこなしてはいるので、経験値はややある。
かねてより、池袋西口の本格蘭州拉麺と言えば「極 蘭州拉麺」が有名だ。
こぢんまりとした店だが、深夜までやっているので重宝している。
牛骨のスープに、例の実演的手打ち麺だ。
この店、オープンしてから、中国人の行列が絶えなかった。最近、ようやく落ち着いてきた感じだったので、ツレと飲みからのラーメンという感じで入った。
僕らは「プレモル」から始めたが、中国酒・青島ビール・果実酒など種類は少なそうだったが、ラインナップされていた。
「干し豆腐の和え物」(780円)「胡瓜和え」(480円)などをつまみながら、串が焼きあがるのを待つ。
小皿料理ではなく、どちらも相当量あり、食べ応えがある。
「新疆風ラム肉の串焼き」(280円/1本)、「羊ハツの串焼き」(200円/1本)など、お店のおススメの串を食べた。
コレが、なかなかウマい。羊肉の串焼きは他の何店舗かでも食べているが、香辛料の違いだろうか?本格的な雰囲気が漂う。価格にしても、その銀串に刺されている量からすれば安いと思う。
よく羊料理において「クサみが無くて美味しい」などと表現されるコトがあるが、僕は、その独特な「クサみ」こそがウマいと思うのだが、ネイティブではどうなんだろう?
プレモルは、いつしか「ゆずサワー」に変わっている。
やや辛みがあるモノだったためか、甘みを求めた。
〆には、予定通り麺を食う。
「蒸し煮牛肉麺(紅焼牛肉面)」(980円) ―― 蘭州拉麺である。この店でも、オーダー後に、生地から実演的な手で延ばすトコロから始められた。細麺か平麺か選べる。僕は、細麺にした。
牛肉の塊が数個と青梗菜少々、ソレに焦がしネギとパクチー。湖面は、辛み油でやや赤く染まっているが、中は白湯系よりもやや澄んでいる感じ。
一口目はかなり辛いと感じたが、食べていくうちに慣れる。
麺は、白色でほぼ均等にキレイに裁断されている。スープは牛骨ベースに香味が加わった感じ。
このラーメン、特に香りが良い。薬膳的な香りだが、ソレが何だか心地よい。
ツレの注文した「ラム肉ラーメン」の方も同様に香りがあるが、各々違う。
なかなか美味しいラーメンだった。
ごちそうさまでした。
普段、日本のラーメンをああだこうだとレビューしているが、こういう系統のラーメンをたまに食べると、いろいろ考えるコトがある。
特にアニメ文化やキャラクター文化において中国のモノは日本の模倣だと無条件にバカにするような風潮が一部であるが、日本だってラーメンしかり、普段使っている文字さえしかり、中国のモノだったのではないかと考える。
どう発展させ、展開していくかの違いはあるが、僕は、あまりそういう目でしか見れない人間を好きになれない。
世界各国にチャイナタウンをつくり、母国から飛び出していくバイタリティーなど、見習うべきコトはたくさんあるんだと思う。
中国人の友人もいるが、いつもお互いに刺激し合っている。
残念ながら、島国「日本」のホントのグローバル化は、ネット上や議論上で止まっている気がする。
(文責:京夏終空、2017.12.16)
(7件・3.09)
(※写真は、別日利用での後日掲載。)
9位
1回
2017/11訪問 2019/11/24
六本木5丁目・芋洗坂、「昭和歌謡酒場 ギンギラギン」。【1st】
六本木の夜に、新たな息吹。
昭和歌謡なのに、逆に何故だか、新たな息吹が感じられるのだ。
昭和歌謡で気さくに、楽しく盛り上がれる感じの店は、意外に少なかったかも知れない。
六本木の夜の重鎮の一人が、今年堂々とオープンさせた。
マイレビさんとのハシゴ酒、武蔵小山で4軒ほどまわった後に、タクシーでコチラに来た。
六本木の芋洗坂の中ほど。六本木交差点から下る。欅坂下のテレ朝前の交差点からは、逆に少しばかり上る。
麻布十番から六本木に歩いて通う人間にしてみれば、ちょうど通り道。
この店の、何となくの雰囲気は、この店の公式ツイッターを見れば、伝わると思う。
六本木の夜の一つのパターンでもある。
しかし、この店、『昭和歌謡』がウリなのだ。
僕らが滞在している間、他のお客さん達を巻き込んで盛り上がる。
映し出される映像や、響き渡る音声が、まさに昭和なのだ。
この日は、まさに、という感じで、昭和40年代から50年代前半がメインだった。
中3トリオ・キャンディーズ・ピンクレディーなどなどから、俺たちの旅のシリーズ、西部警察のシリーズ、もちろん、太陽にほえろ・Gメン75などの映像と主題歌など。
あぁ、昔の人は、どこか今よりも凛とした何かがある。
僕らは、ソレに憧れるのだろう。
単に懐かしむだけでなく、憧れがある。
経済的には多難な時代を越えてきた苦労人が多かったのかも知れない。
しかし、僕らが今失ってしまった輝きに似たエネルギーのようなモノを感じる。
昭和から学び取るコトはまだまだ一杯あるハズだ。
決して、単にセンチメンタリズムで寄り添うのでは無い。
この日、この店で酒を飲みながら、目に映る昭和の人の生き様に、耳に入る昭和の人の声に、大きな忘れ物を見つけるキッカケをもらったような気がする。
時代は昭和から平成、そして、その先まで見えてきた。
駆け足で進んで行く時代の中、単に「昔」で終わらない、現在進行形の「昭和」もあるハズだ。
酒の種類は多い、洒落たカクテルなどはできないかも知れないが、一通りはある。
ヌキものも、もちろん常備しているコトだろう。
また、近々、伺います。
(文責:京夏終空、2017.12.3)
(口コミ初投稿、614軒目)
(新規店舗登録)
(※写真は、後日掲載。)
10位
1回
2017/11訪問 2020/08/08
武蔵小山、楽器が弾けるライブBAR「6grams Studio」。【1st】
久々に鍵盤の前に座ったオジサン。
マイレビさんのと武蔵小山呑みのハシゴ酒の4軒目。
3軒目のマスターも連れ立ち、この店に突入した。
と言うか、3軒目に向かうため、このビルの下の看板を見た時から、この店が気になっていたのだ。
『楽器が弾けるLive Bar 20:00~5:00 303号室』と書かれた看板は、何だかスゴく訴えかけてくるモノを感じたのだ。
正直なトコロ、こういう店のレビューはどこまでしてイイのか迷う。
また、レビュー対象として、的確なのかどうかも迷う。
しかし、この食べログについて僕は『一部の食通やグルメだけのモノで無いコトは明らかなように、毎日、食事をする人すべてにとって有益であるモノであるならば、その存在意義は大きいいと思う。』という立場をとってレビューしている。
であれば、酒を飲んで楽しい時間を過ごした店であればアリな気がして投稿する。
また、この店のマスターからも了承済みである。
この店、直前投稿した「マイ カフェ バー」と同じビルの3階である。
よく知らないのだが、食べログでの登録上では同じビルの2階に「6GRAMS」があり、ソレが登録されているのだが、コチラは、そのスタジオ的な飲める空間となっているのであろう。
僕らが、訪問している間も、別のお客さんが2名ほど舞い込んできた。
いや、コトバが正しくない。
舞い込んできたのは、僕らで、常連さんっぽい2名の方々とご一緒した。
ハイテーブル・ハイチェアーの2セットのような感じ。
飲み物は、簡易的なスタイルで出てくる。
僕は、何を飲んだだろう。緑茶ハイ的な缶モノを何度もお代わりしたような気がする。
レコードジャケットの山から、好みの一枚を引っ張り出し、ソレをかけてもらう。
でも、酔っぱらいのオジサンは、どうしても楽器をいじりたい。
で、ムリくり言って、即興のジャム。
僕が、歌とピアノ、マイレビさんがベース、そしてマスターがギターと、1曲遊んだ。
あぁ、コードを目で追うのが精一杯。
指の動きの遊びも出来ず、歌の抑揚も付けられず、こなすのがやっとの状態。
でも、その日初めて会った人と楽器を弾きながら歌ったのは、昭和63年の夏の新宿ACB以来だったような気もする。
何の練習も無く、30年ぶりとすれば、上出来だったろう。
(と、自己弁護し始める…。(-_-;))
酒を飲み、乾きモノをツマみ、音楽を聞く店。
また、自分で、楽器を弾ける店。
音楽的な幅は広いと思う。R&R、R&B、その他もろもろ…。
ホームの、池袋西口では「ハートフィールド」で、たまにしているコトだが、何だかスゴく新鮮だった。
その時話したことや、音楽の話、書きたいコトは山ほどあるが、再訪してから書き足していくを約して筆を置く。
最後に、食べログ的に案内すれば、ドリンクは基本的に安いハズ。
(調子に乗って、マスターやまわりの人々に振る舞ったりしなければ。(笑))
ライブなどの開催とともに、チャージ料金等が発生する場合があるハズ。
楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございました。
また、お邪魔でなければ、伺います。
よろしくお願いします。
(文責:京夏終空、2017.12.3)
(口コミ初投稿、613軒目)
(新規店舗登録)
(※写真は、後日掲載。)
まず、僕の場合、毎年同じ方法であるが、2017年に初めて出逢ったお店、また、ウマいと認識し通い始めたお店の中から選択した。そうしないと、長年気に入っている店が毎年上位を占め、面白みが無くなるからだ。
また、僕の基本的な考えである再訪回数も考慮した。1回食べてウマいモノはたくさんある。旅行先や出張先などで出会ったモノは別として、いとも簡単に行ける場所にあるのに再訪しないというのは自分自身納得できない。
自分でウマいと思ったんだったら通うでしょ。だから、再訪回数が何より重要だと思う。
まぁ、行きやすいという面で、地元に偏りがちなのだが…。
上位8店舗は、まさにその方針のみで選出した。
1位・2位は長年「麺屋 ごとう」以外封印してきた「大勝軒めぐり」を2017年に解禁したコトによる。
3位は、ずっと気になっていて、どうしても入店する勇気がなかった店で、ようやく訪問できた。
4位・5位は、街のパン屋・お肉屋さんであるが、再訪を重ねた。
6位・7位・8位は、地元池袋の2017年オープンの新店である。
9位・10位は、今後、間違いなく通うコトが予測される部分を反映した。