7070JAZZさんが投稿した草喰 なかひがし(京都/出町柳)の口コミ詳細

イリオモテヤマネコ・シーラカンスの神秘性に想いを馳せながら、楽しい食事と美味しいワインを・・・♡

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7070JAZZ (京都府) 認証済

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草喰 なかひがし元田中、茶山、出町柳/日本料理

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2018/03 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

京都、銀閣寺の佇まいそのままに『自然の素材を日本昔話のような料理に・・・』

女房の誕生日祝いに合わせて、なかなか予約できなかった『草喰なかひがし』に伺いました。天気もぽかぽかと暖かく、早めに着いたので近くの銀閣寺当たりの雑貨屋さんを散策する。

時間近くになるとお店の辺りには他の予約客が三々五々集まってきている。鮮やかな暖簾が掛けられ入店すると、早目の予約だったせいかご主人の前の席に通される。ラッキー。しばらくすると、ご主人の中東さんからカウンター席のお客様にご挨拶。

今日は3月3日の雛祭りですから、特別にお雛さまにちなんだ料理を加えているとのこと。良い日に伺うことができたと女房と顔を見合わせる。(*^^*)

中東さんは昔ながらの堅物な料理人かと思っていたら大間違いでした。まずは、瓶ビールを注文すると驚いたことにカウンター越しにビールを注いで頂くという、何と腰の低い方であろうかと恐縮する。

注文はお任せ(8000円)、まずは瓶ビール。あ~昼酒は効きますが、暖かいお昼なので気持ちよく飲めてご機嫌さんになること間違いなし。

それぞれの料理の配膳が済むとご主人から料理を説明されます。感心するのは必ずひとつひとつの料理に意味合いがあり、ストーリーがあること。

例えば、八寸では「猪肉と堀川コボウに胡瓜の塩漬けをのせてます。それに和菓子に使われるキラキラ光る削った白い粉のような氷餅を振りかけて雪に見たてて・・・。」みたいな。京都の景色を重ね合わせた想いが籠っているよう。

【八寸】
~見た目も綺麗な八寸。先程の料理の説明通り・・・。猪肉の味付けがしっかりしており脂身の旨味が濃くて絶品です。煮蛸、蕪巻き(牡丹の花風)のなかは干し柿とカラスミ?、一口で頂くがちょっとした酸っぱさが甘みと調和していい感じ。

菜の花は湯がかず煎り焼きにして香ばしさと苦みが春らしい。自然薯を土に、エンドウ豆を草に見立てて春の息吹を表わしている。蛤の殻を開くとご飯にツクシ2本ときんかんが合わせて雛祭り。

【椀物】
~麩餅の入った白味噌仕立ての椀物だが、これがめっちゃ旨い。白味噌味が濃厚、甘めで素晴らしい出汁と思いきや、ご主人に聞くと出汁は一番だしで殆ど気づかないくらいの薄味らしい。白味噌の麹の味わいが濃いので出汁は要らないとのこと。何とその白味噌は奥様の実家で造る特注品らしい。素材を生かすにはあまり出汁は要らないんです・・・と。

ご主人はなかなか面白い方だな~。料理の説明の際に必ず唖然とするような駄洒落や親爺ギャグを放り込んでくる。それも、真顔で・・・。(((^_^;) 
思わず「吉本新喜劇所属ですか?」と、のり突っ込み。最初は店内がへんな雰囲気になるが、皆さん慣れてくると、段々笑顔になってくる。なかなかやりますな~みたいな。思わずニッコリしてしまう。

【お造り】
~3年間地下の綺麗な湧水で育てた鯉の洗いなので、淡水魚特有の臭みもなくさっぱりとしている。皮は歯ごたえのある食感に、鱗はパルパリに揚げてアクセントに・・・。

【口直し?】
~炊きたてのやや堅めのご飯(アルデンテ)を少しだけ椀に入れてあり、グラニテ(口直し)のように頂く。斬新な間の取り方?。

【焼き物①】
~久しぶりに頂く琵琶湖の丸々としたホンモロコ。なかなか頂く機会がないので珍しい逸品。備長炭で丁寧に角度を変えながらじっくりと焼き上げるので焼き加減が最高。それをのびる酢で頂くが、塩が効いているのでそれだけで充分美味しい。

添えられた野菜がどれも新鮮で色鮮やか、食感もパリパリ。晩白柚の皮で作った味噌のようなジャムをつけて頂く斬新な料理。晩白柚とはちょと酸っぱくてやたら大きな柑橘類。久しぶりに頂くが確か熊本の名産。

【焚合せ】
~海苔と筍の炊き合わせだが、繊細すぎてあまりインパクトがないかな~。

【小椀】
~確か毛蟹の和え物、しっかり混ぜて頂きます。

【野菜のお浸し】
~これも超薄味で野菜(畑菜、黄湯葉、わらび等々)の味が優先され、優しい味わいになっている。

【焼物②】
~岩魚は頭・身・尾・骨の四部分に分けられ備長炭で焼き加減も変えてある。頭はしっかり焼いてあり頭ごとばりばり。身は厚みがあり皮に焼きめがしっかりだがホロホロとほぐれるくらい。尾と骨はパリパリで香ばしい。部位の違いが鮮明。

【食事】
~カタクチ鰯の干物、炊合せ、お新香、菜の花。まずは炊きたて熱々のご飯を頂く。次からは「卵かけご飯」「おこげ」「お茶漬け」を選択できるが、皆さん一通り頂いている。なかには何度もお代わりする強者も。

卵かけご飯を「TKG (卵かけご飯)」と仰られ、それにカラスミをたっぷりのせて「CTKG」と・・・何ともお若いですね。(((^_^;)

それに朝どれの黄身の濃い卵が素晴らしい。「おこげ」はちょっとだが竈炊きの香りと焦げたお米がいい感じ。「お茶漬け」は山のように見立ててほ~っと唸るが、これをニューヨークと・・・。(((^_^;)

ご主人は弟子に任せっきりではなく、常に目配りされて、全てのお客様に満遍なく話しかけられ、自らご飯のお代わりの対応までされている。そこがまた凄い。

【デザート】
~長いへたのついた取れたてのイチゴ。それに濃くのある麹、綺麗な菱餅に見立てた生麩入り。

流石に京都でも人気のある予約の取れない京料理店。ご主人の中東さんの物静かながら強烈な個性が魅力的ですね。全ての料理を日本昔話のようなストーリーのある美味しくて楽しい会話の場に変えてしまう中東ワールド。

帰りには、わざわざ玄関まで出てこられてお見送りまでして頂いた。ついでに快くお写真まで・・・(観光客状態)。たいへん美味しく楽しい時間に感謝。人気があるはずですね。

ごちそうさまでした。

2018/03/08 更新

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