ランチ向上委員会さんが投稿した都々井(東京/五反田)の口コミ詳細

絶望を退ける勇気を持て

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ランチ向上委員会 (男性・神奈川県) 認証済

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移転都々井五反田、大崎広小路、大崎/立ち食い寿司、海鮮丼

1

  • 夜の点数:3.7

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2017/03 訪問

  • 夜の点数:3.7

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.7
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

ガード下の立ち食い寿司は無くなれども、立ち食い寿司の都々井は無くならず

五反田駅のガード下にある立ち食い寿司店です。

近年は、大手企業も立ち食い寿司を手掛けるようになり、都内にも立ち食い寿司店は増えました。しかし、少し前までは貴重な存在でした。
江戸時代は屋台から始まった大衆食の寿司です。立ち食い寿司店こそが、伝統的な寿司店のスタイルを色濃く残すお店だと私は思っています。
そういう意味では、五反田という山手線の駅のすぐ近くにある立ち食い寿司店のここは、最も利便性が高い、伝統的寿司店と言ってもいいお店でした。
そんなお店なので、多くの人に愛されてきたお店ですが、JR東日本からの通告により2017年3月18日で閉店とのことです。

この界隈で仕事をしていた時期があったので、こちらはなじみ深いお店でした。五反田は東急池上線の始発駅ということもあり、乗り換え駅でありながら、山手線の駅の中でも若干ローカルな駅です。こちらで飲んでいるときに池上線沿線に住む他のお客さんと、大田区の銭湯談義に花が咲いたこともありました。

閉店の1週間ほど前に情報がネットを介して多くの人に知られ、私のような疎遠になっていた常連を含め、多くの人がお店を訪問することとなり、お店の前には行列ができていました。

店内は、L字のカウンターで最大20人程度が入れますが、お客さんが多いようで、手が回らないのか、仕切りを置いて全体の7割ぐらいに規制していました。
カウンターには、蛇口が付いていて、ここで手を洗っていただくのですが、このスタイルはなかなか見られるものではありませんね。
また、店内の壁には浮世絵のコピーが飾られていて、小さな江戸情緒がありますね。

メニューは、お好みのにぎりが2貫150円~500円。おきまりの1人前も9貫で800円とリーズナブルな価格です。寿司種は切り置きしてあるものの、価格の中ではいいものを揃えてあるので、本物のお寿司を気軽に楽しめる魅力的なお店です。
飲むときには、季節のおすすめのおつまみもありますし、刺身の3点盛りが900円、5点盛りが1,400円であります。他にもお好みのにぎりのメニューをつまみでもらうこともできます。

いただいたのは、
■つまみ5点盛り(1,400円)
この日は、まぐろ・鯵・サーモン・イカ・ブリです。
どれも美味しいですが、ブリは脂がのっていて、さすが冬の味です。また、イカは、丁寧に包丁が入っていて、食べやすく、ねっとりと旨いですね。これは素材の良さよりも、包丁の技術で美味しくなったものでしょう。

■つまみ生ダコぶつ(吸バン)(500円)
いくつかあるおすすめメニューの中から選んだのはタコぶつです。
水ダコの足のちょうどいい太さのところで、吸盤を噛んだときの食感がいいですね。茎わさびをたっぷりと添えてあり、これの辛さでタコをいただくと、お酒がすすみます。

■ひもキュウリ(300円)
私の中でおすすめな巻物です。
貝ひもとキュウリの細巻きです。細巻きは少量ずつ食べられるので握りよりも肴としては優れていると思いますが、その中でも、都々井でおすすめしたい細巻きがこれです。
ひもが加わるのでかっぱ巻きよりも旨味があって、日本酒にはぴったりの巻物です。
お店は混雑しているので、巻物を持ち帰りにしてもらって家でやろうかとも思ったのですが、お客さんが大挙して押し寄せているので、店内に集中すべく、今は持ち帰りはやっていないとのことです。

■山ごぼう巻(250円)
こちらもあまり目立たない存在ですが、都々井では密かな人気メニューの細巻きです。
山ごぼうの漬物に大葉を巻いて作った細巻きは、食感はやまごぼうが、風味は大葉と、両者が役割分担をして、魚介でない巻物でも美味しいものにしてくれますね。

■活〆しまアジ(400円)
季節のおすすめからいただきました。
上品な白身で軽い脂とのバランスがいい魚ですね。「アジ」の名前がありますが、どちらかというと高級魚ですが、厚く切られていて、職人が握ってこの価格なのですから、むしろ、安いでしょう。

■こはだ(300円)
10年ぶりぐらいで都々井のこはだをいただきました。
2貫300円は、お店の中では中程度の価格です。昔の記憶ではもうちょっと安かった印象ですが曖昧ですね。
味わいも、もっとしっかりと酢で締めてあった記憶ですが、程よい締め感でよくできている印象です。
安くて、酸味が強くて、お酒にぴったりな記憶でしたが、私の中で美化されていただけかもしれません。

■玉子(150円)
甘すぎず、海老のすり身などが入らない、普通の玉子です。
強い存在感があるわけではなく、でも、ちゃんとしているという、都々井を象徴した味でしょう。

●瓶ビール(500円)
お酒は、種類が多くなく、瓶ビールと日本酒です。とりあえずの1杯はみんなビールをいただきます。

●日本酒1合・ひや(400円)
日本酒は岩手のあさ開きを用意してあり、あつ燗・常温・ひやが選べます。
400円という安さが魅力です。


高級な寿司店であれば、お店が満席になっても対処できるぐらいの職人の数がいますが、こういうリーズナブルな立ち食い店ではそうはいきません。
注文は、他のお客さんの食べ物の減り具合を見て注文するのがマナーです。混雑時に注文したいときは、ひと声かけておくと、順々に対応してくれるので、それまではお酒を飲みながら待つべきでしょう。食べ物が何もないときは、ガリで凌げると立ち食い寿司通です。

小さなお店で、カウンター越しに寿司職人と向かい合うスタイルですが、他の個人営業の寿司店と比べて、距離感は遠めです。お店の方はお客さんの会話に入ってくることはありません。いつも黙々と仕事をしている印象です。
今回も閉店を惜しんで顔なじみの常連さんが来ても、並んでもらっており、特別に優遇するようなことはしません。

大衆の味方である寿司店が無くなってしまうのは、実に残念なことですが、店主は五反田界隈で物件を探し、再出発を考えているとのことです。
ガード下の立ち食い寿司は無くなれども、立ち食い寿司の都々井は無くならずといったところでしょう。
新しいお店ができたら、応援のために訪問したいです。

  • つまみ5点盛り(1,400円)2017年3月

  • つまみ生ダコぶつ(吸バン)(500円)2017年3月

  • ひもキュウリ(300円)2017年3月

  • 山ごぼう巻(250円)2017年3月

  • 活〆しまアジ(400円)2017年3月

  • こはだ(300円)2017年3月

  • 玉子(150円)2017年3月

  • 日本酒1合・ひや(400円)2017年3月

  • 瓶ビール(500円)2017年3月

  • 手を洗う水道の蛇口2017年3月

  • 店内にある暖簾2017年3月

  • 外観2017年3月

  • 2017年3月

  • 2017年3月

  • 2017年3月

  • 2017年3月

  • ネットの情報は半永久的に残るものなので、個人情報保護の観点から店主のお名前は伏せさせていただきました。2017年3月

2017/03/18 更新

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