『長いものはお好きですか』魅夜脂多さんの日記

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川崎・つり幸

この日は通院日。けっこう極悪の結果にこれまで自分なりの節制生活が報われず肩を落とすも、意外に早く終わったんで午後気晴らしにでも行くか!あらかじめマークしていた当宿へ電話すると、マスターが出船しますよと。

これは千載一遇のチャンス!取るものもとりあえず川崎へと、平日の真っ昼間から何だこのオッサンはこんなカッコして…という奇異の目で見られつつ向かう。船にはすでに7人が用意を整え待っていた。

メバルに比べて、同じ夜釣りでも平日にも出船する分乗船チャンスは多いアナゴ船だが、平日に人数が揃うとも限らず、さりとて休日はギューギューの満員だったりで、なかなかタイミングの難しい釣りものではある。この日は昼過ぎに出てキスを釣り、日が暮れたらアナゴを狙う二本立て。去年は思いっきりスカってしまったのですが今年はどうか!

まずはキス編。船長は村山さん。初めてお会いするが、この方はルアー誌とかでけっこう見る顔だけに、なんだか初めてという気がしない。初見の客にいろいろ用具を配ってくれたりたいへん気の利く方です。釣り場ま40分程とのアナウンス。お、この辺の船はもっと湾奥を目指すのか。

釣り場の水深は11m。夏らしい釣りが楽しめるかな?船長はエンジンを切って漂流?を始める。船上は静寂が訪れる。この空気…、なんとも風情がありますね。この味わいは、こういう油を流したような凪の日限定だろうなあ。来て良かったと。

マスターの言ではどっちでも良いとのことなので一方は天秤で置き竿、かたや胴突き仕掛けで投げ探り開始。ところがなかなかアタらず。そんなに技能の引き出しがあるわけでもないが、何をやってもダメな時間がただただ続く。これは焦る!でも左舷では誰もアタっておらず、そういう時間帯なのだろうと諦めるしかない。

3〜40分経って流し変えるとポツーンと釣れ出す。う〜ん、最初の船長のエサ付け指示で、2〜3cmに切ってと言うのが気になってたんだけど、やっぱり魚が小さい…。浅いとこはそうなっちゃうのかな?こうなるとアタリもヒキも弱いから、一段と繊細に釣らねば。

と、いうわけでじゃーんと遠投し、ステイ時間を長くしサビいてくる、最近のマイトレンド?の釣法を行う。といってもとも方向へ潮が行っており、あまり長くは待てない。だがこれでポツーンと釣れ出す。置き竿にもポツーンと掛かり出す。一応の時合いというわけか?ここで集中!

と、置き竿に激震が走る!ガタガタガタ!と揺れてギューン!と突っ込む!ななななんだこりゃあ!?巻いても巻いてもダン!ダン!と鋭角的なヒキでラインが全部持って行かれてしまう。それではとドラグを締めてポンピングを行うも、残りあと2mでラインブレイク!

サメだったと思うことにしよう。ところが隣の親父さんは、こりゃあマゴチだったね!と惜しがるようなことを言う(笑。掛かった魚に大物が食いつくとはこの釣りではよく聞くが、こういうことが起こったのは初めてだったのでちょっと対応を焦ってしまった。今度のために仕掛けの結び目など工夫してこよう。

気づけばかなりの頻度で魚が揚がり出してる。ここは頑張らねば!ここまで時速6匹という感じだが、さてどうなるか。

結局、夕暮れが迫るにつれて食いが上向き、キス36匹を手にする事が出来ました。トップ67匹とのことで、比べちゃうと相変わらず見劣りしますが、いつものトリプルスコアに比べダブルスコアですから、大いに進歩していると言うべきか(笑。それにこの数字は自己タイ記録かも。これまでの記録は一日船でのことなので、事実上半日船でこの数字は自己新と言っていいかな。

ついでアナゴ編。17時を回るとアナゴ釣りにチェンジ!こっちは仕掛けが簡単でいい。かたや小田原錘直結の上部スナップに仕掛けをつける、隠居屋方式で置き竿。こなた釣鐘錘のスタンダード仕掛けで投げ探り。アタリは明るいうちに集中!あっという間に6匹を手中に(ところが1匹がタルから脱走!w)!やったぜ、去年の悔しさがこれで晴れていく…。

さてこの魚の釣り方ですが、ホントは置き竿なんかしてちゃならない。手持ちで僅かなアタリを捉えることに集中しなきゃダメ。ブルルン、と竿先にアタリが出るようでは大抵は食い逃げされた後。この日もこれで何匹逃したか。その前の、ガサッ…とかジャリッ…とかいう、紙を破るか潰した時のような硬質な感触のサインを感じたら0.5秒くらいの間を取りエイヤ!っと合わせる!

これまた魚が小さいんでさっぱり引かないが、魚がズン!と掛かる感じがまたカ・イ・カ・ン。

アナゴ釣りの誘い方は基本的に底を小突くだけですが、あまり派手にやっちゃうと魚が食わなかったり食っても気づかないので、錘が立ったり寝たりという程度でいいそうです。で、イトを張ったまま、仕掛けは動かさず待つ。この繰り返しです。

この日は凪の良さもあって、釣れたのは全部この微弱なアタリを取った魚ばかり。こうなるととても面白いですね。この日のトップは11本。またダブルスコアではありますが満足!ふと思ったのは、こういう数釣り種目にはゴルフのハンデっぽくシングル、ダブル、トリプルと称するのも面白いかも。あいまいなのがまた良くないっすかw

キス13〜19cm36匹
アナゴ27cm5匹
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