リEガンさんのマイ★ベストレストラン 2014

リEガンのレストランガイド

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リEガン (60代後半・男性・東京都) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

寛松ジンギスカン (倶知安 / ジンギスカン)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2018/02訪問 2018/02/15

羊たちの沈黙

北海道スキーはニセコが初めてだった。98年からは東山を定宿にしてほぼ毎年訪れている。若い頃はナイターまで貪るように滑っていたものだが、タクシーの運転手さんに聞いてこのお店を知って以来、アフタースキーは舌鼓を打つことに変わった。
JR倶知安駅を背にメインストリートを進み、都通りの次の路地を左折すれば、右手に見える『成吉思汗』の黄色い看板が目印。
一見こわもての親父さんと優しい女将さんが二人三脚で、先代から創業60年近くになる老舗を切り盛りしている。1階はカウンターと小上りで、2階の広い座敷は宴会用だ。
作り方を一度しか教えてもらえない鍋は、まずジンギスカン。①特製鍋の淵に野菜と自家製コンニャクを入れる。②鍋の丸い丘部分に脂を敷き、熱くなったら一枚ずつではなくザッと肉をのせる。③やがて肉が焼け、周りの野菜に肉汁が滴り落ちる。④もやしが焦げないうちに、いただきます。
もつ鍋は、①独自に考案された平たく丸い鍋の、ややへこんだ中心に油。②火をつけたら、油の温度が上がる前にホルモンを入れる。③ホルモンの周りを野菜で囲む。④特製味噌を野菜の上にのせてグツグツ煮込む。④野菜から出る水分が吹きこぼれないようにお皿にすくう。⑤玉ねぎが柔らかくなったら、いただきます。⑥後作りのおじやがまたピリ辛絶品で締めに最高。
いつも三泊四日のスキー・ツアーだが、ここ数年は必ず二晩訪れるほど病みつきになった。このお店でジンギスカンともつ鍋を堪能すれば、雪深い街にいることを忘れ、ひたすら温かく幸せを感じる。しかも両方食べても1500円(12年3月現在)の安さ。ビールはもちろん[サッポロクラシック]で、「寛松」オリジナル・ラベルを貼った芋焼酎もある。
色白美人の女将さんは常に笑顔明るく若々しいが、それでも実は日本レコード大賞2連覇歌手と同級生。大柄で丈夫そうなご主人も最近やや体調イマイチと伺った。どうか末長く健やかにお元気でと祈らずにはいられない。

※2017年10月31日をもって、63年の歴史を閉じられるそうです。親父さん女将さん、ありがとうございました。お世話になりました。

  • (説明なし)

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2位

ICHI (藤崎、西新 / 焼き鳥)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2021/08訪問 2021/08/25

わんわん忠臣蔵

大学進学で上京した時に、福岡焼き鳥ではスタンダードの“(豚)バラ”とサービスの“(ざく切り)キャベツ”が東京にはないと知って驚いた。望郷の念が余計に募り、帰省するたびに実家近くの焼鳥屋をハシゴしていたが、やがてこの店の美味しさに出逢う。以来優に四半世紀を超えるお付き合いとなった。
「家康」「信長」「副将軍」「初陣」「風林火山」…福岡の焼鳥屋はなぜか時代劇にちなんだ店名が多いが、この店も以前は「忠臣蔵」だった。09年春に代替わりして屋号を「ICHI」に。これも時代劇つながりで『座頭市』からだろうか。それとも一番を目指しての『一』なのか、焼き方を担う姉さん店長の愛称からか。いずれにしても、それまでと何の変わりもなく若いスタッフが明るく気持ちの良い接客で迎えてくれる。大きなカウンターと小上りにテーブル席で30人前後入る店内は厨房がまた広く、ホッと落ち着ける居心地が嬉しい。
肉厚加減がちょうど良く臭みのないバラとカリカリに焼いて香ばしい皮がまずはおススメ。酢ベースのさっぱりしたタレがかかったサービス・キャベツと一緒に食べれば絶妙な味わいが秀逸だ。そして、鳥豚牛肉、魚介類、野菜の串焼きはもちろん、“豆腐サラダ”や“牛ホルモン鉄板”といったメニューまで、どれもが満足この上ない。具が日替わりになる味噌汁は注文されてから作る丁寧な仕事ぶりで、疲れた胃に優しい締めとなってくれる。
しかも安い。
今回は芋焼酎[黒島美人]のキープ・ボトルがあったが、[キリン一番搾り]中瓶を一本飲んで、冷奴と串9本に鯖を焼いてもらい、ご飯(添えられた沢庵と梅干までもが美味しい)と味噌汁で2600円(12年9月現在)。久しぶりに先代のご主人が顔を出されお話ができたが、お元気そうで何よりだった。
昔はあったマカロニサラダと[サッポロビール]がなくなったことだけ残念だが、自分にとっておそらくはいつまでも福岡で一番好きな焼鳥屋さん。

  • 鯖塩焼白飯味噌汁漬物〆絶品

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3位

つくし (茶山、藤崎、金山 / 中華料理、食堂)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2021/08訪問 2021/08/25

ノスタルジア

子供時代に慣れ親しんだ味は記憶に深く刻まれ、郷愁導く懐かしさが点数を高くする。
一杯400円(12年9月現在)のラーメンは、とんこつでも味噌でも醤油でもない、この店でしか味わえない透明なスープに、柔らかいチャーシュー2枚ともやし、刻み青ネギが散らされただけのシンプルな細麺。炒飯(500円)かオムライス(550円)と一緒に食べれば、お腹も心も常に満足をいただける。
40年近くのお付き合いになるが、ご夫婦が営む小さな中華屋さんは味も雰囲気も全然変わらない。軒に下がった赤ちょうちんが迎えてくれる店内はカウンターとテーブルで15人も入ればいっぱいになる。周辺は住宅街だけに出前注文も多く、鳴り響くのは昔ながらのダイヤル電話。たまに訪れれば、『仕事で帰って来たとね』などと声をかけてくれる女将さんがまた嬉しい。
店前に広がる田んぼは今、頭をたれる前の稲穂が緑の香りを漂わせ、赤とんぼがその上を飛び交っている。そんな風景を眺めながら食べるラーメンはやっぱり最高。自分にとっては愛おしいお店だ。
ジャンルは「中華料理」でしょう。

  • (説明なし)

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4位

カリー小屋 (比羅夫 / スープカレー)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2019/02訪問 2019/10/11

お熱いのがお好き

完璧な人間はいないが、完璧なスープカレーはある…気がする。
98年からほぼ毎年スキーを楽しんでいる北海道。当初は定山渓や留寿都、トマムにも足を運んだが、ここ10年余りはニセコに落ち着いた。アンヌプリ、東山、ひらふを擁して、広く、長く、雪質は最高。スキーの醍醐味を存分に堪能できる。そして、ニセコから離れられないもうひとつの理由が、倶知安町のジンギスカンとこのお店のスープカリーだ。
プリンスがヒルトンに替わった東山から山頂経由でひらふに滑り下り、板を置いてタクシー。ひらふ坂から十字路を左折して、道道343号を倶知安方面に進み、山田の交差点信号を左折すれば、左手に幟と『カリー小屋』の看板が見える。一軒家のコテージが四つ集まる「アルバータロッジ」のひと棟。やや急な階段を上がって2階の店内に入れば、木の温もりと窓から差し込む明るい陽射しが気分を盛り上げる。カウンター席が4つにテーブルふたつ。繁忙期の昼時は満席必至だが、状況次第でロッジ本棟のダイニング・スペースに案内されたりもする。
ブームになる前から自慢のスープカリーは、スパイシーとタイ風の2種類。鶏や豚や海老、時には駝鳥や鹿などが野菜と絡む。辛さは10段階に加えて超辛3段階からの選択。片手土鍋で供されるルーからは、ぐつぐつと煮立つ音が聞こえてスパイスの香りが漂い、食欲を一気にそそる。あっつ熱!を一口すすれば、辛さの中に深みのある極上の味わい。サフランライスを浸した“チキン野菜・超辛3”1150円+100円(14年2月現在)は、体内温度を急上昇させる。汗と涙と鼻水の洪水。
トッピング・メニューにある伊予名物の“じゃこ天”や“じゃこカツ”が[サッポロ黒ラベル]に嬉しい。今回は季節限定の“小河豚のフライ”も注文。あっさりパリパリの衣をまとう白身魚の淡白さがルーの辛さと旨味をさらに引き立てていた。満足この上ない。
朝から爆走の疲れを癒して午後いっぱいシュプールを描くエネルギーをいただける、これぞ北海道発祥の元祖スープカレー。手作りレトルトも販売している。

  • (説明なし)

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5位

うぶか (四谷三丁目、曙橋、四ツ谷 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2014/07訪問 2014/08/15

レオン 完全版

甲殻類専門の料理店。四谷荒木町に潜む。
新宿通りから車力門通りに入り、左手二つ目の角にあるビルの1階。店内はテーブルが四つだけと小さく狭く、居抜きをそのまま利用改装した感じの微妙なレイアウトだが、厨房を一人で仕切る若いご主人と女性スタッフの丁寧で真摯な接客がそんな雰囲気を払拭して居心地の良さを伝えている。まさに『ザ・プロフェッショナル』なお手並みだ。
料理はおまかせのコースのみ。今年2月3月と伺った時は7700円だった価格が消費税率の改訂に伴って値上げしたらしいが、いつもお酒を飲んで一人1万3千円前後と考えているので特段気にはならない。何しろ海老カニを中心に先付からフルーツのデザートまで充実の全10品。季節に合わせて鮑や雲丹、鰻、烏賊、フカヒレなどが、やはり旬の野菜と共に見事な味覚のコンビネーションを発揮する。今回は鱧をいただいた。蒸した亀の手と、冬瓜、新生姜、じゅんさいが絡まった絶品の椀物。涼やかに夏の風物詩を堪能する。定番のひとつ、楔形のさっくり海老フライはぷっくり部分に味噌たっぷりで、実山椒が入ったタルタルソースがぴったりの美味しさ。締めは花咲蟹とゴールドラッシュなるとうもろこしの土鍋ご飯で、バター仕上げが再び食欲を募らせた。想像力に溢れたメニューの数々。余ったご飯はおにぎりにして包んでくれる、そんな配慮がまた素晴らしい。さすがに牛乳はないが、有機果実のジュースやワイン、日本酒、焼酎、紹興酒といったドリンク類が、身の丈に合わせるように厳選した種類で揃う。ビールの[サッポロ黒ラベル]に泣けて、完全禁煙も嬉しい。ツボにはまったのもむべなるかな。以来、大切な人との記念の夜には甲殻類三昧の演出をしたくなる。
爆炎に身を挺して少女マチルダを守るジャン・レノ。その直筆サインされた映画のプレスシートがカウンターに飾られていたが、いつのまにか姿を消した。ちくりと寂しい。

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6位

BEER BAR Bitter (飯田橋、牛込神楽坂、神楽坂 / バー、ダイニングバー、ビアバー)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2020/12訪問 2021/01/14

ふたり

夏過ぎて秋も深まり、黒い蹄のスペイン豚が帰って来た。肴の主役が揃って、『暑さ』は去ってもますますビールが飲みたくなる季節だ。
今年オープン6周年となるベルギーをメインにしたビアバー。
カウンター10席と、最大6~7名座れる三角テーブル、入口横と窓際にはスタンディング・スペースもあるお店を、讀賣ファンのきれいなお姉さんと愛らしい妹さんの美人姉妹が営んでいる。
ヒューガルデン村の生ビールは初めてここで飲んだ。国産ビールにはない爽やかな味わいがいたく気に入ったが、程なくして大手メーカーが販売権を取得。興味を失う。
今は、白くま印の[ヴェデット・エクストラ・ホワイト]や雛鳥印の[グリゼット・ブロンシェ]のドラフトにハマっている。共に口当たりの良さと優しい風味が、空腹時のファースト・チョイスには最適。尿酸値が高いにもかかわらず、ビールの奥深さを知り、ますます好きになってしまう。おかわりを止めてくれ。
フードメニューも美味しい。
今回は定番のサラダと初夏以来の生ハムに、“鶏味噌そぼろとじゃがいものミルクグラタン”。やや多めの牛乳に控えめなチーズとそぼろの味噌が素朴なじゃがいもを引き立てる。工夫をこらした肴は何よりお酒の友だが、この夏いただいた“鶏ささみと夏野菜のごちそう冷奴”は絶品だった。一人客にはハーフサイズの配慮がまた嬉しい。
神楽坂から本多横丁に入って軽子坂を過ぎ、右手の電信柱から覗く赤ランプを見つけたら、そのビルの2階。知る人ぞ知る隠れ家バーだけに常連が多いが、一見でも問題なく心地良いビールが楽しめる。ちなみに、ビールはもちろんベルギー中心だが、日本、ドイツ、チェコ、アイルランドなどもあり、なかなか日本では飲めない珍しい銘柄が多い。価格は500mlボトルで1300円前後。また、ウィスキーやワイン、焼酎など、他のアルコールも種類豊富にある。
飯田橋・神楽坂界隈で足繁く通うお店のひとつ。

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7位

麦酒屋 るぷりん (銀座、東銀座、日比谷 / ビアバー、ダイニングバー、かき氷)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2021/01訪問 2021/01/14

氷の微笑

国産の樽生クラフトビールが常時6種類飲めるビアバー。
「バーニーズ・ニューヨーク銀座」の西五番街通り側向かいにあって、染織工芸の和装小物店が1階のビルにある。外に掲げられた看板には緑色の地に『る』。ビル右サイドの小さなエレベーターで3階に上がる。
箱を出て、正面ではなく右手の扉を引いて開ければ、カウンターが10席ほどと四人掛けテーブルが二つのこじんまりとした店内。コンクリートが打ちっぱなしの中に木の温もりをさりげなく生かしたデザイン・レイアウトで、気遣い行きわたる接客も含めて居心地が良い。
メインのビールは珍しい銘柄ばかり。小さなブルワリーが丹精込めて作ったビールは愛好家には堪らない逸品ばかりで、自分のお気に入りを探す楽しみもある。これまでに、北海道、岩手、群馬、茨城、埼玉、静岡、山梨、長野、滋賀、三重をいただいた。今のところ[長浜浪漫]と[常陸野ネスト]、羽生の[こぶし花]が好きかな。
サイズは、並盛り、大盛り、おためし小盛りと3種類あり、それぞれ900円、1500円、700円(12年12月現在)。
また、ビールだけではなく、ワインやウイスキーなども国産にこだわって揃えている。
FOODも種類は決して多くないが、充実の内容。有機野菜をふんだんに使ったサラダや自家製ソーセージ、今の季節はバゲットや野菜のチーズフォンデュが体に優しく、糠の風味が香ばしい“へしこのピザ”なんてのもある。“一度食べたら忘れられない厚揚”と懐かしさ伴うナポリタンは注文必須の定番メニューだ。
そして、何より特筆すべきはかき氷。年中無休の名物は天然氷ならではの不思議な体験ができる。何しろ口に入れても、頭はキンキンせず食感はホワホワで、冷たさ寒さを感じさせない。11月はラ・フランス、12月はとちおとめの練乳掛けだったが、少々値段は張っても費用対効果は十分。最後に飲み仲間とシェアして食べるかき氷は、思いもつかなかった締めとなる。
『ビアバーで 心うきうき かき氷 美味しくもあり 楽しくもあり』

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8位

焼肉・ホルモンこそっと (駒沢大学、世田谷、松陰神社前 / 焼肉)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2014/12訪問 2014/12/15

ヒドゥン

駒沢大学駅で下車し、玉川通りから駒沢信号を右折して向天神橋の交差点まで進めば右手にある。徒歩で20分前後。三軒茶屋の世田谷通り側からタクシーに乗れば800円(12年8月現在)だが、いずれにしても世田谷弦巻の住宅街にあって、アクセスの不便さが『こそっと』なのかもしれない。
英文字表記の店名看板と黄色を基調とした店舗の外観はとても焼肉屋さんに見えないが、焼き肉はとにかく絶品だ。
まずは肉厚のある“特上舌冊(たんざく)焼”から始めて、普通のカルビに、にんにく醤油の“なかおちカルビ”とわさび醤油の“トロカルビ”を専らにしている。注文を受けてから切ることで肉の旨味を損なわないようにしているそうだが、確かに柔らかくて甘くて堪えられないほど美味しい。[サッポロ生]が大いに進む。みのやレバーといったホルモン系も臭みが一切なく、“味付けキャベツ”や“サンチュ”の野菜類も新鮮。芋焼酎の種類が少ないこと以外、どのメニューも文句のつけようがなく、しかも安い。
接客も丁寧で、人気店ゆえ予約は必須で2時間の制限こそあるが、いつも十二分に楽しんでいる。若い頃ほど量を食べられなくなったことが残念無念。

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9位

デリー 銀座店 (銀座、日比谷、内幸町 / インド料理、インドカレー、居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2019/08訪問 2019/11/11

未知との遭遇

カレーライスと言えば、自分の子供の頃は『おふくろの味』のひとつだった。中洲の映画館に行くと必ず連れて行ってもらえた「湖月のカレー」の白くて丸い大皿も懐かしい。海外に行く祖父の見送りで初めて上京した時は「新宿中村屋」。まだ小学生だったせいか、あんまん肉まんの方が記憶に残っている。大学時代は、安くてボリュームがある学食のカレー一筋だ。そして、有楽町の会社に就職。経理部研修で、新人の関門として、このお店の“カシミールカレー”をご馳走になる。驚愕の出会いだった。何しろ辛い。火を吐くように辛い。けれども旨い。汗と鼻水と涙にまみれながらも、その美味しさにひたすら感動する。
『やっぱ東京は凄か!こげなカレーがあるっちゃけん。』
以来、病みつきとなって30余年。最近では会員に登録してレトルト商品の通販も利用しているが、やっぱり定期的に足を運びたくなる。
サモサやタンドーリチキンでラッシーのお酒が飲める夜も決して悪くない。友人とカレー・パーティーを催したりもしているが、やっぱりカレーだけに集中できるランチが基本だろう。
定番は、トマトをベースにした南インドの辛口野菜スープ“ラサム”と、酸味がほど良いインディアン・ドレッシングのサラダに、ライスが付いたカレーとドリンクをそれぞれお好みで選ぶ“スペシャルカレーセット”1680円(12年10月現在)。
もちろんカレーはチキンの“カシミール”か、その日の気分では、なお辛口の“ホット”、またはさらに上の“ベリーホット”にしている。ジム・トレーニングで代謝が向上した影響か、ひとくち食べれば辛さよりも先に体が反応して、頭上から異常な発汗。お皿やテーブル、自分の腿、椅子にポタポタと止めどなく汗が落ちるその様には、ただ笑うしかない。
できればタオル地で、ハンカチは必携。
長い間通っていればスタッフもずいぶん変わったが、人の顔を見るとスグに『ホット・カシミールのライス大盛りね』と言ってくれたインド人のお兄さんはお元気だろうか。

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10位

風来けん坊 (中洲川端、呉服町、天神 / ラーメン、焼き鳥、おでん)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2018/10訪問 2018/12/27

アウトロー

女将さんと息子さんの二人三脚で、山笠のシーズンなどには娘さんも手伝いながら、暖簾を守り続ける名物屋台。お店のネームカードに『River Side Night Resturant』と謳う。
中洲の交差点から歓楽街とは反対の海側へと進み、昭和通りに出て右折すれば、明治安田生命ビルの前に三つ出ている屋台の真ん中。那珂川と中洲を形成する博多川のそばにある。会社が近くに九州支社を構えていた頃からの御用達。出張や帰省の際には必ずと言っていいほど足を運んでいる。
まずはビールのお供に“キムチバラスペシャル”か“メキシカンもやし”。どちらも程よい辛さが泡好きには堪らない。その後は150円均一(13年3月現在)の焼き鳥とおでん。特に焼き鳥の豚バラは注文必須だ。やがて芋焼酎の水割りに替えると、鯖あたりを焼いてもらいながら杯を重ねて時を忘れ、最後はもちろん『ラーメン!』となる。
豚骨臭ある白濁したスープが予想以上にサッパリした正統派の博多ラーメンは500円。屋台にありがちな味ムラが少なく、いつもきちんと美味しい。
所狭しと貼られた映画のチラシには、よく見ると俳優や監督のサイン。昔は周辺に東宝、松竹、東映と映画会社が多かった名残りだろう。相変わらずキャンペーンで来福したキャスト・スタッフが訪れているらしい。それにしても、イラストまで描かれた「おおかみこどもの雨と雪」なんかファン垂涎だろうに。
満席だったリ大人数の時に対応される外のテーブルも一興。屋台に最も大切なアイテムのトイレがすぐ前にあるのがまた嬉しい。日曜祝日と雨の日はお休みだが、それ以外はどんな日でも、どんな時間帯でも変わらずに温かく迎えてくれる。ありがたい。日本で一番好きな屋台だ。
それにしても山笠のぼせだったけん坊今何処。

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