この口コミは、すぴーどきんぐさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.2
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 -
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うふふ、こりゃたまらんo(^▽^)o
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雨上がりの空と・・
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地蜂の子
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お、成虫になりかけ!
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椎茸の含め煮
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切干大根
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そば切り
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蕎麦湯
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2014/12/01 更新
松本城に向かう途上で昼食を済ますべく、適当な蕎麦屋にふらりと入る。
何といっても店名が「野麦」である。
なんとも信州的な名前ではないか。
店内は思いのほかこぢんまりとした造りであるが、如何にも「美味い蕎麦あります」というオーラに満ちている。
蕎麦の種類が冷たいのが「もり」、温かいのが「こぎつね」(刻み油揚げが入っている)の2種類のみというのも、潔くて期待に胸が高鳴る。
これから登城するということもあり、酒などは飲むつもりがなかったのだが・・・
壁に貼られた小さな貼り紙に、方針大きく変更。
「雨上がりの空と・・」というまるで若い詩人の処女出版のような銘柄の酒を頼んでしまう。
酒のツマミは、日本酒1合、ビール1本につきひとつ付いてくるのだという。
「本日はこの3種からお選びください」と出された品書きは「真昆布の佃煮」、「椎茸の含め煮」、「大根きんぴら」。
いやあ、どれも大人の酒には合いそうじゃないか。
とりあえず、「椎茸の含め煮」チョイス。
ああ、こういうツマミで酒を愉しむ俺って、大人だよなあ。
なんて思いながら、ふと壁に目をやると・・・
またもや、心くすぐる貼り紙発見。
「地蜂の子」である。
一般的にスーパーなんかで売られている(いや、売ってるのか?)蜂の子は、大抵の場合「ミツバチ」だ。
同じ「蜂の子」でも「地蜂の子」とは雲泥の差、似て非なるものである。
そんなわけで、「地蜂の子」もオーダー。
ほどなく提供された酒をぐい呑に注ぎ、ぐぐっと喉に流し込む。
ふうううう、美味い。
鼻腔を抜ける吟醸香の余韻を味わいながら、椎茸を噛み締める。
グルタミン酸がギュッと凝縮された旨味がたまらない。
いわゆる化学調味料も、グルタミン酸やイノシン酸の固まりだが、やはり自然のものは単に旨味成分が濃いだけではなく、その他の成分が多種混在することで、旨味が複雑になり美味と感じるのであろう。
そして口いっぱいに広がった旨味も、酒を口に含むとするりと流れ消えていく。
ああ、こりゃたまらん。
超久々に食べる地蜂の子もまた美味である。
そういや、昭和天皇も蜂の子が好物だった、なんて話を思い出した。
佃煮とか甘露煮じゃなくて、塩炒りなのが地蜂の旨味をダイレクトに感じさせてくれる。
何とも言えない香ばしさは、どう表現すれば良いのか・・・「滋味」という言葉しか思い浮かばんな。
ああ、こりゃたまらん。
酒をゆるゆる楽しんでいると、ほどなく蕎麦と蕎麦につく箸休めの切干大根が到着。
これもまたホッコリした味わい。
さて、メインの蕎麦。
俺の信州蕎麦イメージって、ゴツゴツした田舎蕎麦の印象が強いのだが、こちらはかなり細切り。
つるりとしなやかな喉越しながらもコシはあり、喉の奥に蕎麦が落ちた後には瑞々しい蕎麦の香りが鼻腔を抜けていく。
ああ、こりゃたまらん。
蕎麦つゆは比較的穏やかな風味で、蕎麦の香りを引き立たせるには程よい加減。
さらりとした蕎麦湯で一息ついたら、もう極楽の心持ちなのである。