アシヤレーヌさんのマイ★ベストレストラン 2015

　ハーブカフェ、SORA。
素敵なマイレビ様方が、次々に訪問されていて、レビューを読む度に心惹かれていたお店です。
ハーブティー好きの友人を誘って、休日のランチタイムに初訪問してきました。

　天神橋筋六丁目駅から、徒歩でお店へ。
数分歩くと、写真で見ていた通りの、詩的な可愛らしい佇まいが目の前に♪
淡い色合いの空色のドアを開けて、いざ店内へ。

　ナチュラルテイストでぬくもり溢れる空間。
古いマッチのラベルを額装したものや、ドライフラワーなどが壁面に飾られて、優しく彩りを添えています。
照明も柔らかく、ふんわりと訪問者を包み込んでくれる雰囲気です。

　私たちは、入口付近の4人掛けのテーブルに案内されました。
ランチメニューは、ご飯＋おかずのハーブランチプレートか、サンドイッチ。
サンドイッチは、3種類ぐらいから選べました。
いずれも、ドリンク付き、またはドリンク&デザート(絹シフォンケーキ)付き、です。

今回は、ハーブランチプレートをドリンク&デザート付きで注文(1,300円)。

　内容は、週替わりとなっているようです。
ワンプレートに、雑穀米、サラダ、おかずが4品載っています。
マグカップに入っていたのは、細かく刻んだ具材入りのふんわり卵と、絹ごし豆腐の餡かけ。
他に、生姜の効いたキノコのマリネや、おからとポテトのマヨ和え、青菜と人参のナムルが、小さなガラス器に盛り付けられています。
それぞれ、香りを生かした味付けがされていて、ヘルシーながらもめりはりのある仕上がり。
サラダのハーブドレッシングも、さっぱりとした酸味と香りで、好みに合っていました。
丁寧に愛情を込めて作られた美味しさが伝わってきます。
こういうおかずは、やはり雑穀米によく合いますね。

　食後のハーブティーは、メニューの中から選ぶことができました(一部セット対象外もあり)。
私はビタミンブレンド、友人は有機ローズヒップをチョイス。
ビタミンブレンドは、綺麗な赤い水色。
ローズヒップやハイビスカス、マローブルウなどが入っていて、心地よい香りとほどよい酸味が楽しめました。
優しく広がってゆく風味に、心が安らぐのを感じました。

　絹シフォンケーキは、まさに絹のような、なめらかで軽やかな仕上がり。
ふわっふわっの極上の食感、そして、優しい口溶け。
シフォンケーキ好きの友人も、
「ここまで美味しいのはなかなかないと思う！」と、このシフォンを大変気に入った様子でした。

　ハーブティーは、ガラスのポットにたっぷり入っていて、何杯ぐらい飲んだかな。
ゆっくりお茶を味わいながら、食後を過ごすことができました。

　SORA。その店名にふさわしい、壮大な広がりを秘めた小さな宙(そら)に出会えた、休日のひとときでした。

　チョコレート系のスイーツの充実ぶりに心惹かれていたお店、なかたに亭。
大阪上本町駅直結のYUFURAの裏手、駅から歩いて３分ほどのところにあります。

　新歌舞伎座での観劇後、休日のティータイムにイートインを利用しました。
入口右手にウェイティングスペースがあって、可愛い黄色い座面のチェアが並んでいます。
手前に生ケーキのショーケース、奥に向かって焼き菓子やチョコレート等が並んでいます。
販売コーナーの奥に、イートインスペースがあります。
席が空くのを待っている間に、ケーキの注文を聞かれましたので、ショーケースからチョイスしました。
何組か待ちましたが、比較的すぐに席に案内されました。
ドリンクは、席についてから注文しました。

　シンプルなデザイン、黒いスチールの脚がアクセントになったテーブルとチェア。
パティスリーらしい可愛らしい雰囲気の客席です。
テーブルとテーブルの間がそんなに広くないこともあり、話し声でちょっとがやがやしていたけど、居心地は良かったです。

　スイーツは、タブレット・ド・ショコラ（486円）にしました。
同行の母は、フレジェ(486円)。
ドリンクは、二人ともホットコーヒー(540円)を注文しました。

　ケーキは、いちばん気になっていたカライブがあいにく売り切れていたようで…。
それでもチョコレート系だけでもかなりの種類があり、迷える幸せを感じつつ選びました。

　タブレット・ド・ショコラは、洗練されたカカオの香り。
美味しいだろうと思ってはいたけど、想像以上ですね(^ ^)
洋酒も効いていて、非常に広がりのある香りに仕上がっています。
いちばん下にスポンジ、そして、ムース。
表面はタブレット状に仕立てたチョコクリーム、そしてココアパウダーです。
何層かになっているのを忘れてしまうくらい、一体感がすごいです！
スポンジのしっとり感、ムースのなめらかさ、そしてクリームの優しい舌触り、微細なココアパウダー。
全てが溶け合って生み出される味わいにすっかり魅了されていましました。

　フレジェも、少し味見しました。
こちらも、想像以上の満足度でした。
スポンジのふわっふわ感、粒選りの小粒いちごの甘酸っぱさ。
なめらかな生クリームとカスタードクリームのダブル使いで、とろけるような美味しさでした。
スポンジの片面には、チョコレートも薄く塗ってあります。
小粒いちごの横の断面が見える並べ方も可愛くて、見た目にも惚れ込みました。

　もうひとつ嬉しかったのは、コーヒーが美味しかったこと。
運ばれてきた時から、ふくよかなアロマが漂い、まずは香りから癒されました。
飲んでみると、調和が取れた深みのある味わい。
特に、タブレット・ド・ショコラとの相性が良かったです。

　味はもちろんですが、器も印象に残りました。
ややぽってりとした厚みのある器は、作り手のぬくもりが伝わってきます。
カップは見た目ほどにはそんなに重さは感じなくて、持ちやすく、また飲みやすいカップでした。
釉薬の掛かり方が絶妙で、丁寧に作られた器ならではの表情を楽しめました。

　センスとこだわりが感じられ、いろんな面で満足度が高かったです。
それほど頻繁に来るエリアではないのですが、ぜひ再訪したいお店のひとつになりました。
ごちそうさまでした(^ ^)

　阪急宝塚駅直結、ソリオ１階にあるティーハウスサラ。
歌劇の観劇後のティータイムに母と訪問してきました。

　濃い緑色の外壁に、窓枠のデザインが粋な窓、トールペインティングの装飾。
入口付近には、メニューの立て看板のほか、背もたれに「TEDDY'S ONLY」・座面にテディベアの絵が描かれた可愛い椅子も置いてありました。
お店に入る前から、こんな演出がしてあると、心が躍りますね。

　店内に入ると、ケーキのショーケースが目に飛び込んできます。
ちょうどティータイムとあって、店内は満席でしたので、ショーケースの前にある椅子で案内されるのを待ちました。
冷蔵のショーケースの中には生ケーキやタルトが並び、ショーケースの上にはスコーンが並んでいます。
紅茶の茶葉や、イギリスのアンティーク小物等の販売もされています。

　しばらく待って案内されたのは、店内左手にあるテーブル席。
調度品はダークウッドを基調にしていて、花柄のテーブルクロスが彩りを添えています。
注文したのは、ケーキセット。

＊季節のフルーツタルト
＊セットドリンク(アッサムティー・ホット）

　セットドリンクは、アッサムティー（ホット）、ロイヤルミルクティー（ホットまたはアイス）から選べました。
アッサムティーはポットサービス。
花柄のティーコゼをかけて提供されます。
カップは、淡いピンク色で描かれた繊細な絵が印象的なバーレイ社のもので、こちらは店頭でも販売されていました。
ぽってりと適度な厚みのある、あたたかみの伝わる器ですね。
カップに注ぐと、透き通る美しい水色と、やわらかな香り。
適度な渋みと甘みがあり、ストレートでも美味ですが、ミルクを入れるとさらに美味♪
ここの紅茶は本当に深みがあって好きです(^ ^)
ポットサービスなので、３杯ぐらい頂けるところも嬉しいですね。

　フルーツタルトは、ミントンのお皿で登場。
マンゴー・いちご・キウイ・ブルーベリーなどフルーツが彩りよく飾られています。
それぞれしっかり風味が感じられる瑞々しさ、特にマンゴーのフレッシュさに感激しました♪
そして、そのフルーツを覆う艶々としたゼラチンの喉越しも良かったです。
タルトは、外側の台はさっくり、中はしっとり甘やかで、バターの風味が広がります。
タルトとフルーツの間には、舌触りなめらかなカスタードクリーム。
そして、いちばん上には緩めに泡立てた生クリームもたっぷり。
大きめのタルトでしたが、しつこさを感じることなく、美味しく完食しました。
母も、「ここまで美味しいタルトはなかなかないよね」と満足した様子。

　私たちが座ったテーブルの近くにあった飾り棚には、プレートやティーポットなどが飾られていました。
ティーポットはソファやベッドの形をしていて、一見すると陶器製の置物かな？と思ったのですが、注ぎ口や持ち手、蓋もちゃんとついていて、可愛いだけでなく実用性もあるスグレモノのようでした。
さりげなく飾ってあるコレクションですが、選んだ方のセンスが光っていて、楽しめました。

　空間づくりにも味にもこだわりが感じられる素敵なティーハウスでした。
少し前に訪問して、その世界に魅了されてしまった系列店のサラズカウントと同様、歌劇を楽しむ街にぴったりなお店だな、という印象を受けました。
ごちそうさまでした♪


　

　宝塚駅から、宝塚大劇場に向かう花のみち。
花のみち沿いのショッピング街・セルカ１番館の２階に、イングリッシュパブ・サラズカウントがあります。
セルカの店舗のなかでは、駅から比較的近い辺りです。

　先行レビュアー様のレビューやお写真を拝見、その雰囲気を体感してみたくなり、BMしていたお店。
この度、念願の初訪問をしてきました。

　(H.27.3)
　観劇前のランチで母と一緒に利用しました。
落ち着いた風合いのグリーンの壁に、金の取っ手が映える白い扉。
ショッピングゾーンの中でありながら、外観にも独特の佇まいが漂っています。
店内は満席に近い状態でしたが、幸いにも空席があり、入口付近の４人がけの丸テーブルに案内されました。

　アンティークが飾られていたり、壁や天井にお酒のラベルや古いポスターが貼られていたり、と本場の空気が伝わってくる魅力的な世界。
ダークウッドを中心とした調度品には、凝った装飾が施されています。
ほかにも、マスタードの壺を利用したナプキンスタンドや、ピーターラビットの世界を思わせる花柄の壁紙など…。
素敵な物が溢れていて、色々眺めながら過ごせたので、お食事が届くまでの待ち時間もとても充実したものになりました。

　私は、ローストビーフプレート(1,000円)。
母は、キッシュランチ(1,200円)を注文しました。

　メインのプレートに、パン、小さなスープ、ドリンクがセットになっています。

　ほかに、グリルチキンやパスタのランチもありました。

　小さなスープは、マグカップに入ったまろやかなコーンスープ。
身体がぽかぽか温まります。

　パンは、ふんわりもっちりのフォカッチャと、香ばしいバゲットの2種類。
塩気もほどよく、ほっかり温められていて、シンプルで美味しい食事にぴったりのパンでした。

　メインは、柔らかな白地に渋めのブルーで描かれた絵柄が印象的な、Burleigh社の大皿で登場。
ローストビーフが4枚、マッシュポテト、そしてサラダが綺麗に盛り付けてあります。
ローストビーフは、弾力があり、お肉のうまみを存分に引き出した仕上がり。
適度な厚みのあるスライスで、食べごたえがあります。
さっぱりしながらもコクのあるソースがお肉とよく合っていました。
おしゃれなカトラリーで切り分けながら頂きました(^ ^)
添えられたマッシュポテトは、とろりと優しい甘さ。なめらかクリーミーでこちらもハイレベルです！
サラダは、野菜のシャキシャキ感を楽しめる爽やかなグリーンサラダと、可愛いシェル型のマカロニを使ったマヨネーズベースのサラダの2種類でした。
味のバランスが考えられたプレートで美味しかったです。
食べ終えると、プレート一面に描かれたウィロー・パターンが表れました。
東洋の影響を感じさせる柳や楼閣の絵には、どことなく親近感を覚えてしまいますね。
ウィロー・パターンにまつわる悲恋物語に想いを馳せながら、しばしその美しい絵柄を愛でました。

　母が頼んだプレートには、具材の異なる2種類の小さな丸型のキッシュ。
サラダと、ピクルスが添えられています。
キッシュは熱々ほかほか、具材もたっぷり入っていたそうです。

　食後には、ホットのミルクティーを頂きました♪
紅茶は、ポットサービス。ティーコゼを掛けて提供されています。
カップもきちんと温めてありました。
高貴な香りがふわっと広がってゆく、水色の美しいお茶。
心地よい渋みがあり、ミルクを加えるとより柔らかく深みのある味わいに。
2人で、たっぷり2杯ずつ飲めました。
寛ぎのひとときに相応しい、ほっと和める美味しさでした。

　食後のお茶も満足度が高く、観劇前のよいランチになりました。
ここは、再訪必至ですね♪ごちそうさまでした。

　藤井寺駅から南へ歩いて3分ほどの所にある、自家焙煎の珈琲屋TERRA。
最近、藤井寺を訪れる機会が何度かあり、前を通る度に気になっていたお店です。

(H.27.2)
休日の朝に訪問しました。
テーブル2卓とカウンター席から成るこじんまりとした空間は、すっきりとしていながらも、こだわりを感じさせる物が飾られています。
まずは、イッタラやアラビアが並んでいる棚に目を奪われた私。
天井から吊るされたペンダントライトも、スタイリッシュなデザインです。
外観から好きそうなお店だという気はしていましたが、その直感は間違いではなかったみたい♪

カーヴの美しい木製の椅子が並ぶカウンター席を利用させて頂きました。

壁面の黒板のメニューを参照、ドリンクと自家製スイーツを注文することに。
メニューと並べてコーヒーのチャートも書いてあるので、選びやすいですね。

＊ブレンドコーヒー・ほろ苦ブレンド 350円
＊チーズケーキ 300円

ブレンドは、まろやかブレンドとほろ苦ブレンドの2種類がありましたので、苦味とコクがより感じられそうなほろ苦をチョイスしました。

マスターが、注文を受けてから豆を挽いて、ハンドドリップで丁寧に淹れて下さいます。
店内にアロマが徐々に広がってゆく感じ、いいですね。

コーヒーは、シックな四角い木のトレイに載せて提供されます。
小さな小さなピッチャーに入ったミルク、つや消しのスプーン。
どれも素敵なデザインで絵になる一杯です♪
銀色のシュガーポットもおしゃれでした。

チーズケーキは、白いシンプルな丸皿で提供。
小さめのつや消しのフォークがついてます。

アロマだけでもうっとりしてしまうような珈琲を、わくわくしながら頂きます。
おぉ！これは、美味しい！おいしいです！
すごく広がりと深みのある味わい。
チャート上は、かなり苦味が強いのかな？と思っていたのですが、とても心地のよい苦味で、まさにほろ苦。
果実のような柔らかな甘みも感じられ、豊かなコクを味わえるブレンドです。
珈琲の木が育つ大地・TERRAに想いを馳せて、ゆったりとその味を楽しみました。

チーズケーキも、この珈琲にぴったりの味わいでした。
2層になっていて、上部はサワークリームを使った爽やかな酸味が効いています。
下部はチーズの濃厚な香りとコクが味わえます。
甘みと酸味のバランスがちょうど良い感じ。
台の部分は、ほんのりキャラメル風味で、味にアクセントを加えています。
緩めにホイップされた生クリームと共に美味しく頂きました。

大きめのガラス瓶に入ったコーヒー豆の並ぶ棚を眺めていたら、ウインターブレンドという気になるブレンドがありました。
冬用に考案されたブレンドで、2月末までの販売だそう。
春には春に合うブレンドを新たに販売される予定とのことです。
季節ごとのブレンドも気になりますね。

マスターも感じの良い方で、初訪問ながら色々お話させて頂きました。
全席禁煙、静かにゆったりと珈琲を楽しみたい時におすすめの素敵なお店でしたよ。

ごちそうさまでした(^.^)

　阪急御影駅から、南西へ徒歩1～2分ほどのところにある御影高杉。
駅のホームからも、お店が見えています。
2階にあるサラブランカは、白を基調としたヨーロピアンテイストのゆったりとしたティールーム。
ゴブラン織りのタペストリーが飾られていたり、と山の手マダムのプライベートサロンのような雰囲気の優美な空間です。
テーブルの間隔も広いので、2人掛けのテーブルでもゆっくり寛げます。
スイーツのほか、サンドイッチなどの軽食も頂けます。

(H.27.1.1)
　御影にある弓弦羽(ゆづるは)神社に初詣に行った後、サラブランカにお邪魔しました。
元旦でも営業されていると知って、ここ数年初詣帰りに立ち寄っています。

　注文したのは、ミエル・ピスタチオとアップルティーです。
入口付近のショーケースの中から、色鮮やかな見た目に惹かれて、ミエル・ピスタチオを選びました。
ミエル・ピスタチオが486円、アップルティーはセット価格で540円（単品だと648円）でした。

　アップルティーはポットサービスで、2～3杯分たっぷりと入っていました。
アップルの優しい香りに癒されました。

　ケーキは、ソースやフルーツと共に盛り付けて提供して下さいます。
プレートも大きめで、彩りも綺麗です♪
テイクアウトして自宅で頂くより、何倍も豪華に見えますね。
ミエル・ピスタチオは、上からはちみつムース、スポンジ、ピスタチオムース、スポンジの順に重ねられています。
いちばん上のムースには、アーモンドやくるみ、ピスタチオといったナッツ類、アンゼリカが入っていて、色んな香りが楽しめます。
ピスタチオのムースも、香り高く、舌触りなめらかで、まさにナッツの女王らしい品格を感じさせます。
非常にきめ細かなしっとりしたスポンジが全体を支えていました。
独特の個性を持った様々な素材が見事に融合していて、印象に残る味わいでした。
添えられたベリー系のソースや、フルーツのフレッシュ感も申し分なかったです。

　厨房がガラス張りになっていて、この日は高杉シェフがきびきびと働いていらっしゃる姿も見ることができました。
洋菓子の街・神戸らしさを感じられる素敵なお店だと思います。
いち押しはやはり、イートイン限定、注文を受けてから仕上げてくれるミルフィーユ・オ・フリュイ。
パイのさくっと感、カスタードクリームのまろやかさ、粒選りいちごをはじめとするフルーツのみずみずしさ。
初めて頂いた時の感動は、今も忘れられません。
定番のイチゴのショートケーキも美味しいです♪

　三宮駅から南へ歩いて10分ほどのところにあるお店、アトリエ。
フラワーロードよりも1本東側の、細い道沿いにあります。
デザインの違う椅子がセレクトして置かれていたり、可愛い雑貨が飾られていたり…。
店名の通り、アーティスティックなセンスを感じさせるおしゃれな空間です。
以前、お茶をしたことがあり、雰囲気の良さは確認済み。
食事メニューも美味しそうだな、と思い、友人を誘ってランチに行ってきました。

(H.27.1)
休日のランチタイムに訪問しました。
まだ12時になっていなかったこともあり、先客は1組でしたが、その後、次々にお客様が来られていました。
ランチメニューには、パスタランチ（３種類）、１プレートランチ、十穀米の丼ランチがありました。

注文したのは、1プレートランチ・1200円。

スープ、ドリンク、サラダ、メイン、パンまたはライス(十穀米)がセットになっています。

ドリンクは、プラス50円でラテアートが頼めるということで、食後にカフェラテをお願いしました。

周りのお客さんも殆どこの1プレートランチを注文されていて、10食限定のため、ほどなく売り切れてしまったようでした。

最初に、スープが運ばれてきました。
この日は、ミネストローネ。
野菜やお豆がたっぷりで、具材がごろごろ入っています。
トマトのほどよい酸味と甘みが生かされていて、本格派イタリアンの味。

ワンプレートは、四角いお皿を想像していたのですが、カフェの雰囲気にぴったりのおしゃれな器で出てきました。
３つに分かれていて、それぞれ、サラダ、メイン、パンが美しく盛り付けられています。

サラダは、グリーンリーフに、大根や水菜、人参の千切りがプラスされています。
酸味とコクのあるドレッシングで、さっぱり頂けました。
マヨネーズベースのごぼうサラダも添えられていて、違う味が楽しめるところも嬉しいですね。

メインは、サヴォイキャベツで巻いたエビロールカツ・自家製タルタルソース。
海老カツは好きでよく食べるけど、エビロールカツは初めて。
海老、人参、ズッキーニを芯にしてちりめんキャベツで巻いた物に衣をつけて揚げてあります。
色合いも綺麗だし、栄養バランスもばっちりですね。
カラッと、サクッと揚げられた衣は、抜群の香ばしさ。
大地の恵みを受けたうまみのある野菜が、プリプリ感のある海老を引き立てます。
タルタルソースも、適度な酸味でいい感じです。
メインには、揚げたカボチャやじゃが芋も添えられていて、外はからっと、中はほくほくの仕上がり。

パンは、大好きなコム・シノワのパン。
もちもち食感のフォカッチャと、噛みごたえのあるハード系のパンの2種類が出てきました。
どちらも、小麦の香りが存分に感じられて、食事によく合いました(^.^)

素敵なお食事の締めくくりには、お楽しみのラテアートのドリンクを。
私は猫、友人はうさぎでした♪
ほのぼのした表情でかわいいですね〜。
しばらく愛でてから、頂きました。
コクのあるコーヒーに、まろやかなふわっふわのミルクが融合していて美味しかったです(^.^)

お店の方も行き届いたサービスで、注文を取りに来たり、お皿を下げてくれたりするタイミングも良く、好印象でした。

創作系の凝ったメイン料理を中心に、満足できる内容。
こちらのお店の公式情報に「本格イタリアンを楽しめる神戸の隠れ家カフェ」と書いてありますが、この言葉がお店の特徴を端的に表しているな、と実感しました。

「本当にいいランチになったね。また来よう！」
と言いながら、友人とお店を後にしました。

　阪急神戸線の線路の北側、芦屋の住宅街の中にいちど見たら忘れられない印象深い草屋根の一軒家があります。
季節ごとに移ろう草屋根の風情を眺めながら、何度となくお店の前を通っておりました。
詩情あふれるこの建物こそが、珈琲麓(ろく)です。

　市外からのマイレビ様も訪れていらっしゃるお店に、遅ればせながら初訪問してきました。

　ステンドグラスが美しい扉の先に広がっているのは、木の風合いが生かされた穏やかな空間。
カウンターでは、常連と思われるお客様と、店主様が和やかにお話をされていました。
「お二階も空いていますよ」
と案内して下さいましたので、二階を利用することに。

　階段の手摺りひとつ取ってもデザインが粋で、こだわり抜いて選ばれたのだろうな、というのが伝わってきます。

　二階席には、テーブルが二卓。
屋根裏部屋のような感じで、柔らかな灯りに包まれた静かな空間です。

　注文したのは、

＊ブレンドコーヒー 　500円

　ステンドグラスのランプの表情に癒されながら、コーヒーが届くのを待ちます。
BGMは、馴染みのあるJ-POPのインストゥルメンタルバージョンが中心、耳に優しい音楽が流れておりました。

　主役のコーヒーは、マイセンのカップで運ばれてきました。
ふくよかな香りが溢れる一杯、これは美味しそうです(^.^)
ほどよい苦味、深いコクが感じられる、まろやかな味わい。
お店の空気感に合う素敵なブレンドですね。

　夕方、まだ日が完全に暮れる前に訪れて、窓越しに暗くなっていく様子を眺めながら過ごしました。

　二階のちいさめのテーブルは、お一人様にぴったり♪と思いましたが、一階席の奥にある大きなテーブルで仲間と集うのも楽しいと思います。一枚板の趣深いテーブルでしたよ。

　ケーキセット(900円)では、水曜しかオープンしない打出エリアの名店Feuのケーキが食べられるというのも気になるところです。

　普段の活動範囲からもさほど離れていないし、通いたくなってしまうお店でした。
こういう個性のあるカフェや喫茶店が点在しているのも芦屋の魅力のひとつかな、と満たされた気持ちで家路につきました。
ごちそうさまでした(^.^)

　西院の町家カフェ、ダバダバ。
心地よくリフレインする店名が印象的なお店に、友人と初訪問してきました。
嵐電の線路のそばにある、ごくごく普通に誰かが暮らしていそうな静かな佇まいの一軒家。
道に店名の立看板は出ていますが、ここがお店だと知らなければ気づかずに通り過ぎてしまうかもしれませんね。

　休日の朝、開店より少し早めの時間に到着。
まもなく、「お待たせしました」とお店から穏和な表情の男性が出てこられました。
そして、入口付近にある「close」表示の可愛い木のプレートをパタン、パタンと手でひっくり返され、「open」となりました。

　店内に入ると、外観からのイメージ通りの、おうちっぽさを感じました。
玄関で靴を脱ぎ、思わず「お邪魔します」と声を掛けてから客席へ進む友人に続いて、私も「お邪魔します」と言いながら入りました。
お友だちのおうちに遊びに行っていた時のような、祖父母の家に遊びに行っていた時のような、そんな感覚になる空間です。

　足踏みミシンや、古時計、カメラなど、店内にもレトログッズがいっぱい。
懐かしい色合いのポットは、実際にお水のポットとして使用されていました。

　座卓＆座布団の組み合わせにも惹かれましたが、今回は向かい合わせのソファー席を利用させていただくことに。
可愛いサイズのメニューブックを開いて、注文を決めます。　

　私は、パンケーキミルフィーユと、ウニールさんのスペシャルティコーヒー。
友人は、林檎のパンケーキと、ウニールさんのスペシャルティコーヒーにしました。

　厨房から聞こえてくる、しゃかしゃかと泡立てる音。ジュッとパンケーキを焼いている音。
甘い香りがほのかに客席にも漂ってきて期待が高まります。

　待ち時間も談笑しながらだったので、そんなに長くは感じませんでした。
店内には本もたくさんありましたし、ひとりで訪問しても楽しく待てそうです。

　パンケーキミルフィーユは、三枚重ねのパンケーキ。
フルーツは季節変わりで、今の時期はいちごでした。
ミルフィーユという名にふさわしく、それぞれのパンケーキとパンケーキの間に、ホイップと放射状に並べられたいちごのスライスが挟んであります。
表面にも、ホイップ＆いちごがあしらわれ、仕上げには粉砂糖。
もうこの見た目だけで、すっかり癒されていまいますね。

　パンケーキは、表面はしっかりめに焼き色がついて香ばしさを感じます。
中はほんわりもっちり食感。しっとりしていて、優しい口溶けがたまりません。
緩すぎず、固すぎない泡立て具合の生クリームのコクとまろやかさもいい感じ♪
粒選りいちごの春らしい甘酸っぱさ、パンケーキ＆ホイップのやわらかな甘さが調和して、口福を感じさせます(^ ^)
朝食抜きだったこともあり、ボリュームはありましたが、美味しく完食しました。

　そして、このハイレベルなスイーツに合わせるのにぴったりのウニールさんの叙情的な香りのコーヒー。
品の良さと奥深さを秘めた京都ならではの個性を放つ一杯に、日々の疲れから解放されてゆく自分を感じました。

　休日ならではの贅沢な時間の使い方ができて、本当に良かったです。
カフェとは脱日常の場でありますが、このカフェはまた、日常のありがたさを再確認させてくれる場でもありました。
訪問する者をあたたかく包み込むこの空間に、いつかまた帰って来たい。
そんな想いを胸に、お店を後にしました。
ごちそうさまでした。

　＜食べログレビュー・300件、芦屋市内レビュー・100件＞

　阪急神戸線の北側、住宅街のなかに佇む赤いひさしが目印のドイツ菓子のお店。
阪急芦屋川駅から東へ、もしくは、JR芦屋駅から北へ。徒歩10分弱ぐらいの距離。
本場ドイツで修行され、マイスターの称号を持つオーナーの作り出すお菓子が並びます。
焼き菓子が恋しくなる秋、バウムクーヘンが美味しいと評判のこちらのお店にお邪魔してきました。

　(H.27.10)
　地元の友人との散策途中に立ち寄りました。
花や緑のあふれるアプローチを進み、木の扉を開けて店内へ。
オーナーと奥様でしょうか。やわらかな笑顔のお二人が迎えてくださいました。
入って右手、左手の棚には焼き菓子。中央の冷蔵ケースには、生ケーキが並びます。
店内の奥が厨房になっている様子。

　焼き色の美しいお菓子とともに、目を引くのが棚や壁に飾られた雑貨類。
ひとつひとつ表情豊かに物語る小さなテディベアや天使の置物は、本場ヨーロッパで買ってきた物だそう。
窓辺に飾られたオランダの木靴も印象的。こちらは、実際に履けるサイズなんだとか。
マイスターの証書と併せて壁面に掛けられていたのが、コペンハーゲンのイヤープレート。
開店された2005年のプレートと、10周年を迎えられたという今年・2015年のプレートが飾られていました。

　購入したのは、
＊バウムクーヘン（S/２段)　　　　(880円)
*クグロフ　　　　　　　　　　　　(860円)

　バウムクーヘンは、S・Lの２つのサイズがあり、それぞれに１段・２段・３段と高さを選べるようになっていました。
おすすめの切り方を書いた紙が入っていたので、参考にして1cｍ厚さに斜めカットして頂きました。
その繊細な年輪の重なりは、バターや小麦の調和した美味しさの重なり。
きめこまやかで、しっとりとした優しい舌触り。ひと口ごとに深まる豊かな味わい。
バウムクーヘンは好きでよく食べますけど、ここのは別格ですね♪

　クグロフは、ヘーゼルナッツのスライスをふんだんに使って焼き上げてあります。
表面にも、生地の中にもヘーゼルナッツ！ナッツ好きにはたまらない贅沢感。
くるみやアーモンドもいいけれど、ヘーゼルナッツって魅力的ですよね(^o^)
ふんわりしっとりの生地に満ちるバターの香りと、ヘーゼルナッツの香りと。
豊穣の秋を感じさせる、詩情あふれるお菓子でした。

　おまけで頂いたメレンゲハートは、淡いピンク色の印象そのままの、ベリーの甘酸っぱさが伝わるキュートな味わい。
さっくり軽やかな食感が心地よく、クッキー類ももっと食べてみたくなりました。

　こちらのお店が食べログレビュー300件、芦屋内のレビュー100件目となります。
チェーン店が比較的少なく、職人技の光る美味しいものに出会える、こだわりの詰まった小さな名店が点在しているのが芦屋の特徴のひとつかと思います。
コンディトライ・シュターンも、まさにそのようなお店ではないでしょうか。
ドイツ語で星を意味する店名のシュターンに象徴されるような、寛ぎのひとときを照らすお菓子を届けてくれるお店ですね✩