キドカラーさんが投稿したラ・カマルティーナ(京都/北大路)の口コミ詳細

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キドカラー (60代前半・男性・富山県) 認証済

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ラ・カマルティーナ鞍馬口、北大路、今出川/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク -
1回目

2019/12 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

サクッとした歯ごたえ滑らかな舌触りの豚フィレ肉は低温ローストの賜物

京都まで車を飛ばして昼12時の予約に滑り込むことができました。ラ・カマルティーナさんはカウンターのみ9席という限定された空間で、私たちも含めて3組6名がランチをいただくことになります。

私はカシス・ジュース、妻はブラッド・オレンジ・ジュースを注文して、パスタを選択します。

あれ、カウンターの中はシェフお一人。つまり注文を聞くのも、作るのも、そしてサーブするのも全部、大井シェフがお一人でこなされるようです。あらかじめ予約した時に聞いた、ランチ2800円という価格の秘密が一つ解けたような気がします。カトラリーが席の引き出しに既にセットされているのもそういう、ちょっとした工夫なのでしょう。

そのため、前菜6種の盛り合わせも少し時間をおいて出てくることになります。
左上から、ゴルゴンゾーラチーズとジャガイモのポレンタ、大山鶏の低温ローストをマスタードソースで、生ハムと洋ナシのコンポートを根セロリのピューレと、ミョウガのピクルス、かぼちゃのクリーム煮、青ハタと玉ねぎなどのサラダです。大島鶏の歯ごたえがザクッザクッとするのに驚き、根セロリのピューレにかけられた時間と手間に感嘆し、そのまま冷やしてバニラアイスにしてもいいのではないかと思える甘~いかぼちゃのクリーム煮のクリームに舌鼓を打っている間に、前菜は食べ終わってしまいました。

この間にもシェフはパスタを準備。白菜や大根を切っておられました。妻の方に、小海老と白菜・大根・生姜の軽いトマトソースのスパゲティが、続けて私の方に、パンチェッタとロメインレタスのパッパルデッレがサーブされます。トマトソースは本当に軽く、小海老の香りがよく感じられます、野菜からいい味が出て、最終的にパスタ全体がいい味に積みあがっている。カルボナーラ風に仕上げられたパッパルデッレのソースも、野菜の風味を隠さない。だから、前菜の玉ねぎと言い、ロメインレタスと言い、野菜の新鮮さがよく伝わってきます。そして最後のソースは、それら野菜やパンチェッタの旨味が重なって深いコクになっている。

美味しいな~、とフワフワモチモチのフォカッチャを使ってその深いコクのソースをかき取っていると、シェフは野菜を切っている。どうやら次のメインの付け合わせの野菜を準備しているようです。え?、付け合わせの野菜を目の前で切って、調理してるんですか?そんな新鮮な付け合わせの野菜なんて初めてです。そこんとこの、野菜やソースの組み合わせが「ちょっとした工夫なんですよ」と言う大井シェフ。

そしてメインの茶美豚のフィレ肉の低温ローストをブルーチーズとトリュフのソースでいただきます。ハムようなサクッとした柔らかい歯ごたえの肉。豚の臭みもないピンク色の肉の歯触り、いや舌触りがもう滑らかすぎてたまらん。そして最初にブルーチーズが、追いかけてトリュフの香りが口中ではじけてくるソースに、その柔らかい肉や付け合わせのナス・カブ・二十日大根・今、目の前で切り分けられゆであがったブロッコリーを付けることで、さらに味が広がってます。「ここもちょっとした工夫です」というシェフの塩味の味付け、最高です。

この辺で妻も私も、今まで食べたイタリアンで一番じゃないかとうなずき合います。こんな肉食べたことない。私は残ったパンでソースを残らずいただきました。ソースを残すのもったいなかったからですが、シェフがニコッと笑って「好いですよ、原価かかってますから」と気さくに答えてくださいました。

パスタとメインでお腹がいっぱいですが、もちろんデザートが最後に出てきます。これも目の前の厨房でバーナーで炙られた紅茶のクリームブリュレ。さっきまでグラニュー糖だった表面が焦げてパリンと割れる快感、そして香り高いアールグレイのブリュレ。妻の紅茶は微かにアールグレイをブレンドしたダージリン、私はエスプレッソ。これらも全部シェフが一人で出してくださいました。

食事があらかた終了し、シェフと年配の女性グループと休日の過ごし方について雑談しておられますと、そこから、我々がはるばる遠くからやってきたことに話が転んでいく。なんと我々の地元にシェフが最近旅行され、町を見て親近感を覚えられたという話が盛り上がってしまいました。地元の高校が甲子園に出て試合をしているのを、京都のシェフに応援してもらっているなんて聞いたら、熱くなりますね。

とても話が盛り上がって、食事を食べた後も席を立ちがたく、いつまでもお話をしていたかったのですが、シェフの手元は休みなくスープの仕込みの野菜を切り、使ったフライパンを洗い、無駄なく段取りをこなしておられました。厨房も常に清潔に整えられています。結局1時間45分も滞在してやっとお会計。二人で合計7420円はやはり信じられない。お釣りの千円札は全部ピン札、そういうところの気配りもうれしくなります。最後はお見送りに出てこられたシェフと私で写真まで撮らせていただきました。振り返ると、我々が見えなくなるまでずーっと見送っておられました。ごちそうさまでした、ありがとうございました。
もう絶対あの豚肉の一皿は忘れません。

2019/12/13 更新

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