りりこLINGZさんが投稿した六花(東京/六本木)の口コミ詳細

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六花六本木、乃木坂、六本木一丁目/ステーキ、フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.3
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.3
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

六本木六花でアートな極上料理をいただきました

ご縁があって、大変おいしいお食事をいただいてきました。

場所は六本木。
地下鉄3番出口からから数分、
1本裏の道に入ったところにお店はあります。

六花
 東京都港区六本木6-1-12 21六本木ビル 2F

ほんの1週間前に入り口がリニューアルしたとのことで、
とっても立派な木製のドアから入っていきます。

緩やかな階段のわきには明かりがあり、いい雰囲気。
入り口に「六花」と表札が。

こちらのお店は2021年3月、
コロナの真っただ中でのオープンだったそうです。
大変だったことでしょうね。

こちらの佐藤シェフはフレンチを長く修行なさった方で、
メゾン・ド・ピックではセンスを
ポール・ボキューズでは旨味を学んだとおっしゃっていました。

シェフ厳選の「季節の食材と和牛との融合」がテーマで
お料理が作り上げられているそうです。

お店は、個室です。
換気システムは最新のものが設置され
それぞれのお部屋がとってもゴージャス。
私たちのお部屋は白いソファーと大理石のテーブル、
壁にはガラスを使ったキャビネットというお部屋でした。

お客様がいらっしゃらなかったので
違うお部屋も見せていただきました。
広めのお部屋はパーティールームにも使えそうなぐらいでした。

ワインセラーがたくさん並んでいます。
冬にはジビエも出す、とのことでシカのはく製も飾られています。

置いてある椅子、階段、シャンデリア、
それぞれがおしゃれですね~。

シェフはフレンチ出身なので
和牛についてはそれほど詳しくなかったそうですが、
米沢や神戸、あちこちに出かけてお勉強なさったそうです。

今日のお肉はこちらです、と
塊が並んだ木の箱を持ってきてくださいました。
その中からどれがいいですか、と選ぶシステム。

私は赤身でさっぱりタイプの土佐あか牛をチョイス。

そしてもう一つの木の箱には野菜と黒鮑。
この黒鮑が元気で、
シェフがお肉を片付けている間にうにょうにょとくねって逃げ出そうと…(笑)

お野菜も全国からおいしいものを選りすぐっているそうです。
今日は
下田の黒鮑、北海道白ウニ、ロシアキャビア
高知産フルーツトマト、愛知の2週間しか出荷されないトウモロコシ、
青森の蕪、鹿児島のからすみ、といった材料で
お料理が提供されるそうです。

楽しみ~♪

テーブルにはメニューが置いてあるのですが、
これがなぞなぞのようなメニューでして、
う~ん、どういう意味だろと考えながら
ほ~、こう来たか!と楽しめました。

まずは飲み物です。
暑い日でしたのでオットはビール、
私はアルコールなしのシャンパンともいえる
発泡ぶどうジュース。
これが甘くておいしい、ぜいたくなジュースでした。


前菜①
きれいな器が出てきましたよ。
蓮の葉に水滴がたまっているかのような。

「徳島産活魚〆鱧 生じゅんさい、本枯れ節」とメニューにはあります。

蓮の葉には、本枯節を使ったジュレに紫蘇の花を散らしてあります。
それを器にするする~とかけて。
器には湯引きした鱧、秋田のじゅんさい、
薬味にミョウガ、梅などが。

なんてきれいなんでしょうね。
涼し気なガラス作品のようです。

鱧はしっかり歯ごたえがあり、じゅんさいの歯ごたえとの違いが楽しめます。
そしてジュレの鰹の風味、ミョウガ、いろんな味が混ざり合って
大変おいしい前菜でした。


前菜②
金銀の卵のような器が出てきましたよ。
「秋田県産かづの牛、キャビア、シーアスパラガス」
「山形県産米沢牛、紫蘇、白みそ」とメニューにはあります。

蓋を開けてみると…
うわ~!!と思わず声が出ました。

かづの牛というのは数が少なく、都内ではここだけかもとのこと。
部位はとうがらしという前腕の付け根のお肉だそうです。
こちらは味はつけてなくて、
横に立っているシーアスパラガスとキャビアと
まぜて一緒にどうぞとのこと。

シーアスパラガスというのは初めていただきました。
塩ゆでしているわけではないのに塩味!
塩田で育つんだそうです。

赤身のお肉とキャビア、そしてほんのり塩味と
大変おいしかったです。

もう一つさいころ状の物は
米沢牛のサーロインに大葉をまぜたパン粉をつけて揚げたそうです。
上に乗っているのは赤紫蘇のスプラウト。
一口でどうぞ、はい、パクッ!
う~~~ん、おいしい!
紫蘇の香りとうまみが口の中にじゅわっと広がります。

下の黒豆は飾りで、
黒毛和牛は黒豆を餌としていることから敷いてあるそうです。

オットはこの前菜②に合わせて赤ワインをいただいていました。
こちらのお店の支配人はソムリエでもあるので
お任せでお願いしました。

前菜ではありますが、お肉なので、と赤。
後でまた白に戻しますね、と。

おすすめのワインはレオン・マンバック。
フランスはアルザスのワインで、華やかな香りが特徴だそうです。
ダイサギのラベルがステキ。


次はスープ仕立て、と言っていいのかしら。
メニューでは
「愛知県産雪の妖精 雲丹 利尻昆布」となっています。
いただいている時点では何が書いてあるのやら…でした。

出てきたお料理はガラスの器に焦げ目のついたトウモロコシと
白ウニが乗ったもの。
そして、支配人の手にはなにやら細長い容器が。

器にこちらから泡状の昆布出汁をかけます、とのこと。
あまりにも意外なことが多いので
は~、はい、と要領を得ない返事をしている私たち。。。

なんと白く細かい泡が立った昆布出汁が容器から出てきました!

焼いたトウモロコシは甘く、
白ウニはおいしく、
その下にコーンポタージュ、
一番下にコンソメ。

クールな色合いと甘みの強いトウモロコシと、
香り立つ昆布出汁と、意外な組み合わせなのに
不思議なお味でとってもおいしかった。

オットはこのお料理に合わせておすすめされた白ワインを。
ぎんの雫という日本酒酵母で発酵させた白ワインというのをいただいていました。
普通のワインよりも低い温度で発酵させるんだそうです。


次のお皿はアワビとお肉です。
「高知県産土佐あか牛 鮑 フヌイユ」
フヌイユはフェンネルという野菜ですね。

大きめの白い磁器のお皿に
赤と白のコントラストがきれいなお料理が来ました。

先ほど元気に動いていた鮑とあか牛のたたきです。
下には高知県産フルーツトマトをセミドライにしたもの、
フェンネルの根元のソテーが敷かれています。
黒いのはアワビの肝、茶色っぽいのはフェンネルのお酒のソース、
上にはフェンネルの花を飾っています。

あか牛のたたきはとても柔らかくておいしかったです。
鮑には肝をのせ、いただきました。
セミドライのトマトはとても甘く、
ホントにお肉と野菜と、見事に合わせるんだな~と
感心することしきり、でした。

このお良に合わせておすすめは獺祭。
鮑に合わせてすっきりした日本酒をどうぞ!でした。


「天然酵母 加水率105% 海藻」
これで何が出てくるのかわかる人って相当少ないと思います。

パンとバターが出てきました!
びっくりです。

通常はパンの水分量は60%ぐらいなんだそうですね。
それを105%まで増やして、柔らかい種を作って焼いたパン、です。

そしてバターは無塩バターに海藻のとさか海苔の赤と青を合わせてあるそうです。
まるで印象派の点描画でしょうか。

しっとりもっちりしたパンに程よい塩味で
海藻の香りがするバター、すごいです。
毎回書くと書きすぎになりますが、
おいしいです!


魚料理です。
「長野県産泳がし天龍若鮎 唐墨」
まず桶にふたをした状態のものを持ってきてくれました。
中で鮎が泳いでいます。
ふたを取るとはねてしまうので、とのこと。
そ~っとちょっとだけ開けてもらって写真を撮らせてもらいました。
元気なのね~。

それがお料理になって出てきたときは…
日本画かと思いましたよ。
身をくねらせて泳ぐさま、そのままじゃないですか~。

米粉をはたいてフリットにして、
頭に和牛の味噌をのせ、唐墨とナスタチウムを飾ってあります。
尾の方は味がついていないので、横の緑のソースを。
緑のソースは蓼酢のソースです。

頭からカリカリと。
腹の苦みもおいしいです。
しっぽのあたりはソースで。

は~~~~♪
そろそろお腹いっぱいだよな~と思っているのに
ぺろりといただいてしまいました。

これに合わせたワインは白、
ペルレ・ブラン ヴィノヴァリ
フランス南部の地ブドウを使ったすっきり辛口のワインだそうです。


次はお口直し。
「岐阜県産10年熟成白龍本味醂 ゲランドの塩」
シャーベットに味醂をかけていただきます。
この味醂はアルコール度13.5%の味醂です。
シャーベットには塩が振りかけてあって
まさにお口直し、すっきり!したお味です。

そしてきれいなんですよ~。
食べれるわけではないですけど、
器を横から見るとほんとにきれい。


さ~、かなりお腹はくちくなっていますが
ここからがメインです!
「極み和牛の石窯焼き」
今回のチョイスは土佐あか牛。

シェフがどのように切りましょうか、と聞いてくださいますが
いやいや、そんな判断できませんから。
シェフのおすすめで~。
ということで縦に包丁を入れて2枚にしていただきました。

ワイン塩、生わさびが添えられています。
器の中は自家製のカタクチイワシの魚醤と燻製しょうゆ。

お肉はほんっとにおいしかったです。
燻製しょうゆはちょっと癖があるお味なので
このおいしいお肉につけてしまうのはもったいないかも、と
思ってしまいました。


「〆の一品」
シェフが大きなお盆になにやら乗せて入って見えました。
土鍋です!
ご飯です!
北海道産ゆめぴりかだそうです。
そしてカレー。
カレーとはいえ、ただのカレーじゃないです。
フォンドボウの作り方で手間暇かけて、
そこに牛すじ肉を入れて煮込み、
ミキサーにかけて、スパイスを入れて…

あ~~残念ですけどほんの一口でお願いします!
横には雪降り尾花沢の和牛が添えられて。
お腹が空いてる時のランチにがっつりいただきたい感じ!

なんともう1品。
米沢牛のしぐれ煮は砂糖としょうゆのみで煮たもの。
ご飯の上にしぐれ煮、山椒をのせてくれました。
山椒はシェフのご実家のある福島の山から
ご自身が取ってきて煮たもの、だそうです。

ホントにシェフ厳選!なんですね。

そして、残った土鍋炊きご飯と牛肉のしぐれにはお土産に持たせてくださいました。


あ~、お腹いっぱい。あ~、幸せ♡

でもまだデザートがあるんです。

いやもう出てきただけで笑顔になっちゃうデザートです。

土から芽を出しているように見えるのは
コリアンダーのスプラウト。
周りにはコリアンダーシードを砕いたもの、
土に見えるのはチョコレートのアイスパウダー。
中には宮崎産マンゴーとマロンのアイス、
一番底にブラマンジュが入っています。

も~やだ~。
なにこのセンス!
嬉しいったらないです。


と、長々紹介してきましたが
おいしさはとびきりです!
そして美しい。
センスの良さは、どの料理にも表れていて、
まるで絵画を見ているような
アートなお料理でした。

最初に書いたように、フランスでセンスもお味も磨いてらした佐藤シェフの
厳選材料を使った素晴らしくおいしいお料理です。

そしてお料理をゆっくり出してくださっているけれど
決して待たせない絶妙なタイミング。
お味、見た目、サービスどれもバランスよくハイレベルです。

これから人気が出ること間違いなしです。
何かの記念日、臨時収入が入ったとき、
ここぞという場面、など
どうぞ皆さま大いにご活用ください!
素晴らしいお料理とお酒、サービスに出会えることと思います。


ごちそうさまでした~♪

  • 新しくできた入り口

  • 表札

  • ソファ

  • 階段

  • シャンデリア

  • 冬はジビエも

  • ワインセラー

  • 肉の保管庫

  • 個室

  • 広い部屋

  • 紙の裏はメニュー

  • ぶどうジュース

  • まるでシャンパン

  • お肉たち

  • 今回のチョイス

  • シェフと厳選お野菜

  • ウニも鮑も

  • 白ウニ

  • 黒鮑

  • メニュー

  • 前菜①

  • 蓮の水滴

  • ジュレ掛け

  • ワイン

  • 金と銀のたまご

  • 中は…

  • なんとかわいい

  • 紫蘇スプラウト紫蘇スプラウト

  • スープ仕立て

  • ウニとコーン

  • 昆布出汁泡

  • ふつふつと

  • 白ワイン

  • 紅白

  • 鮑と肉たたき

  • 日本酒

  • パンとバター

  • パン種

  • のびる!

  • 逃げないで

  • 泳がし鮎

  • まるで日本画

  • 鮎のフリット

  • 白ワイン

  • お口直し

  • 塩シャーベット

  • 味醂

  • 極み和牛

  • 2つにカット

  • 見事な一皿

  • やわらかくておいしい

  • 締めのごはん

  • カレーカレー

  • しぐれ煮ごはん

  • デザート

  • まるで植木鉢

2022/07/12 更新

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