hidekimiさんが投稿した神楽坂 夢二(東京/飯田橋)の口コミ詳細

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神楽坂 夢二牛込神楽坂、飯田橋、神楽坂/日本料理、海鮮、居酒屋

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  • 夜の点数:4.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.7
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2018/08 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.7
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

大正浪漫に浸りながらいただく料理は格別

【2018年夏 大人の週末掲載】

和食・フレンチ・イタリアンと、レベルの高い料理を提供する飲食店が多い神楽坂。
人通りの多い大通りの神楽坂より、一つ通りを曲がった小路は花街の面影が残り、老舗店から隠れ家的なこぢんまりとした店があり、雰囲気が良く気に入っている。
そんな例に漏れないのが、創彩割烹 清水なのであった。


小さな古民家をリノベーションした佇まい。
和と洋が調和した入り口は、タイムスリップへのスタート地点だ。
ドアを開けると広がる光景は、まるで大正時代の華族の屋敷に迷い込んだかのよう。
二階へと続く階段の手摺は時代を経た良い色に染まり、厳かな気分になる。
飾られている大きな竹久夢二の絵画は、壮観だ。


案内された個室は、鴬色を基調とした美しい花柄の天井にステンドグラスライトが煌びやかで良く映える。
アールデコ風の柔らかい色調の壁紙、くすんだ桃色が基調となった絨毯、手の込んでいそうな木彫窓枠と、大正時代の雰囲気が十分出ている。
小机でもあれば、まるで柳原白蓮が恋文でも書いているのではないかという想像さえできる。
掘りごたつ式で、居心地も良い。


いただいたのは
全9品 10,000円 清水 - SHIMIZU - コース


暑気払いと称し、
福生市の蔵元のビール「TOKYO BLUES」をいただいた。
甘みがありながらもキリリとし、苦みもしっかり感じられる美味しいビールだ。
はじめての味わい。

珍しい日本酒や焼酎も豊富にそろっている。


【先 付】
夏野菜と蝦夷鮑のポン酢ジュレがけ
夏らしくガラスの器に盛られた先付は、蓮根 フルーツトマト 蝦夷鮑 アスパラガスが、みずみずしいジュレに乗っている。
しこしことした蝦夷鮑、シャキシャキとした夏野菜が、酸味と出汁がきいたジュレと合う。


【前 菜】
八寸盛り合わせ
これがすごい。
長さ45cmほどの大きく美しい有田焼の器に盛られて運ばれてくる。
一瞬、2人前かと勘違いしたほどだ。
美しい切子グラスに入った とうもろこしのすり流しは、甘すぎて感動的。
ゴーヤの苦み、歯応え、しらすの塩加減が酒に合う、おかか和え。
パリパリとした食感の川海老の唐揚げ。
しっとりとした味わいの仙台黒毛和牛。
肉を割烹で味わえるのは珍しく、希少である。
一口でいただける鯖棒寿司は、浅草の「すし処 清司」で生まれたと案内に記されている店主ならではの美味しさだ。
かなり満足度の高い前菜だ。

食事に合わせて、好みの日本酒をセレクトしていただいた。
鞍馬酒造 能登純米KAZUMA
フルーティーで香り高い純米酒は、原酒のような濃厚さも備えている。


【お造り】
金の縁取りが施された硝子器に、高知の勘八、鮪、北海道の障泥烏賊、牡丹海老の四種が盛り合されている。
ねっとりとして甘く柔らかな烏賊、大きく肉厚な牡丹海老が特にとろける美味しさだ。
海老の頭は生臭さがなく、ビスクにしたらさぞかし美味しいだろうと思えるほど濃厚な味わい。


【蒸 物】
生雲丹玉地蒸し ~ 蟹内子餡 ~
匙ですくうと、くずれそうなほどに柔らかな茶わん蒸しは出汁もさることながら、雲丹の旨味が存分に満喫できる逸品。
塩水雲丹のような味と、甘みがとてもいい。
黒胡椒が微妙に入り、時折感じるピリリとした辛さもいい。


【御凌ぎ】
北海道 昆布森産 夏牡蠣
みずみずしさが一目でわかる艶も良い大きな牡蠣は、身だけでも10cmほどあっただろうか。
ミルキーでコクのある味わいの牡蠣は、たっぷりのねぎと、もみじおろしでいただいた。


【焼 物】
これもまた前菜のごとく、大きな器に盛られた迫力ある一品。
盛りも目に美しく、日本料理の良さを改めて実感できる。
皮がカリッとし、弾力がある青森の阿部鶏の炙りは、柚子胡椒で味が引き締まる。
あぶらがたっぷりと乗った新島の魚タカベの塩焼きは、弾力があるがほろりと口の中でとろける逸品。
トウモロコシのかき揚げは、塩味がちょうど良く、モロコシの食感と甘みを引き立てる。
カリッと揚げられていて美味だ。


アルコールを変えて、オリジナルカクテルをいただいた。
カナダ・バンクーバーでバーテンダーとして経験を積んだ横山有氏が、和食店ならではのオリジナルカクテルを作るというのが気になった。
「フルーティーかつ、スッキリとしたカクテルを」と要望を告げると、桃と白ワインのオリジナルカクテルがいただけた。
仕上げに絞ったレモンで、甘みがスッキリとしたカクテルは、さすが美味しい。
時価と記載されているが、どれも千円だそうだ。


【煮 物】
鱧と石川小芋の冷製煮 芽葱と鮭卵をのせて
このコース、かなりボリュームがあり、最後の方で煮物はきついと躊躇していたが、きりりと冷えた肉厚の鱧がいただけた。
夏らしさを満喫できる鱧の歯応えがたまらない。
いくらもたっぷりと入り、このいくらがとても美味しい。

ともに供される、鯵のつみれ。
生臭さがなく、肉を食べているような食感のつみれは、生姜がきいた出汁まで旨い。


【食 事】
鰻と三つ葉の混ぜご飯
鰻の香ばしさを感じられる混ぜご飯は、甘からず辛からず。
三つ葉で味が引き締まる。
かなり美味しいが、さすがにお腹が苦しすぎて食べきれなく残念だ。
蕪、茄子、ニンジン、胡瓜といった香物は、ぬか漬けだ。これはかなり美味しい。
自家製だろう。久しぶりに美味しい漬物をいただいた。


【甘 味】
鳳梨ゼリー 藍苺と覆盆子のせ 小玉西瓜 焙じ茶アイス
藍と水色の涼しげな器に盛られた甘味。
鳳梨ゼリーはさっぱりし、甘さ控えめで香ばしいアイスがとても美味しい。
西瓜でさっぱりして〆られるあたりの盛り方も良かった。


大正浪漫気分に浸りながら、ゆっくりと3時間近くかけての食事。
雰囲気も味の一つであり、料理の味をランクアップさせてくれる。
隠れ家的割烹というと敷居が高い感があるが、気負った雰囲気ではなく、普段着で気楽に利用している若いカップルも見受けられた。
接待に、デートに、気の置けない友人との食事に、法事になど、用途に合わせてコースを選んで利用するのもいいだろう。


  • 前菜盛り合わせ

2018/08/28 更新

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