yamanoakiさんが投稿した四川飯店 池袋東武店（東京/池袋）の口コミ詳細

「何を食べようか。たまには違う店で」と相談しつつも、いつもの四川飯店に
入った。
少し混んでいて、到着名簿に名を記し、店前の椅子座り献立帳を眺める。
10分ほどして店内に案内された。

今回は窓側ではない店内中程の席だが、窓を通して見る線路を挟んだ東口方面
の景色は雨に煙り、サンシャインビルは上部５分の１ほどが雲の中で、遠景は
きかない。

着席して直ちにジャスミン茶が供され、これを飲みながら献立を眺めるが、実
は食べるものは決まっていて、献立帳を見るのは注文前の手続きのようなもの。

注文してから店内に絵画が掲げられていて、『梅花香自苦寒来』と書かれてい
る。
字面からなんとなく意味が分かったが、書を嗜む愛妻が読んで解説してくれた。

注文した食事は、10分ほどで運ばれてきた。
野菜たっぷりスープそばの湯気が温かく感じられる。
食べ物が揃ったので、二人とも合掌して互いの目を合わせて「いっただっきま～
す」

この日は、野菜たっぷりスープそば（塩味）と海老あんかけ焼きそば（塩味）は
半分食べて交換し、海老とレタスの炒飯は半分個して食べた。
交換して食べると、倍の楽しさがある。


野菜たっぷりスープそば（塩味）

「アレ　野菜が少ない。今までより野菜が少なくなったようだ」とは愛妻の第
一声だった。
スープは鶏かな。
塩味は塩っぱいものではなくあっさりしていて、口の両奥に心地良い刺激があ
る。
そして、じっくり味わうと少し甘味を感じる。
麺は担々麺などと同じと思う。
野菜たっぷりとはいえ、たっぷり感がないほど野菜は少ない。
しかし、健気にもしめじが存在感を示している。


海老あんかけ焼きそば（塩味）

麺は担々麺と同じだと思う。
二人とも固焼き蕎麦が苦手で、焼き蕎麦といえば柔らかいソース焼き蕎麦。
あんかけで、単なる山蕎麦より柔らかさと美味しさが増している。
前回食べたときより海老が多くなったような気がするが、野菜は少なくなった
かな。
塩味といっても控えめな塩味で、塩分過摂取の心配はいらないかな。


海老とレタスの炒飯

レタスに火が通り過ぎずご飯の余熱にも負けずにシャキッとしていた。
ご飯の斜面を登ろうとしているような海老がいる。
匙が金属製のため、炒飯が少なくなっても食べやすい。このあたりは、食べる
側に立った料理といえて好感度はアップだ。

付いたスープは玉子スープで、海老の味がした。
カップの底を見ると小匙１杯
分の小さな海老が沈んでいた。


たまには違う食堂で食べようと思っていたのだが、足が四川飯店に向いてしま
った。
美味しいからいいじゃないか。

しかし、次に池袋で食べるときは、別の食堂を探そう。

愛妻と東武百貨店池袋店12階の四川飯店で夕食だ。
いつものとおり西口公共地下駐車場の地下3階で接続している東武百貨店
地下3階の駐車場に乗り入れ、エレベーター前の区画に駐車した。余談だ
が、同じ地下3階でも百貨店の床は公共駐車場の床面より低い。

車を下りて20歩ほど歩いてエレベーターに乗り12階の食堂街まで上がっ
た。エレベーターを出て左に向かえば四川飯店だ。

夕食時間帯なので満席だったが、5分ほどで席が空き店内に招かれた。
案内された席は東口側の西武百貨店、サンシャインビルなどを臨むいつも
の席だ。東京スカイツリータワーの光も見えた。
四川飯店に来ると、予約などしたことはないのにほとんど同じ席になるの
が不思議だ。
着席すると直ちにティーポットが運ばれてきた。

まずは一服とティーポットのジャスミン茶を暫し楽しみながら、何を食べ
ようかと献立を見る。
吾輩は、元祖担々麺。
献立には辛さ度を示す唐辛子がひとつ描かれている。
唐辛子の数を増やすことにしたが２本までは無料で３本目から100円増し
と言うので、そこまで辛くする義理はないので２本にした。

愛妻は、玉子スープ、海老のチリソース（ハーフサイズ）、蟹とレタスの炒
飯を注文した

もちろん愛妻の胃の量を超えているので、超過分は吾輩の胃に引っ越して
くる算段だ。

食べ物が揃ったので、二人とも両手を合わせ、互いの目も合わせて「いっ
ただっきま～す」


玉子スープ

最初に玉子スープが供された。
ほうれん草、木耳、筍が入っていて、愛妻は「美味しい」と言い、「一口ど
うぞ」と分けてくれた。
愛妻から手渡された蓮華で間接Kissで啜ると玉子の優しい味が口の中いっ
ぱいに広がり、筍の歯触りがコリッとした爽やかさだった。

次に担々麺などがまとまって供された。海老のチリソース、炒飯にはそれ
ぞれ二人分の取り皿が添えられていた。
店側の気遣いがうかがわれる。

「紙のエプロンをお使いください」と渡された。
実は吾輩は紙製の前掛けが使いにくいのだ。
首のうしろで結びにくかったり、テープが切れたりしてしまう。
結果は、途中で前掛けを追加した。
その点、着物を自分で着る愛妻はなんの苦労もない。
着物と紙製前掛けのテープは関係あるのかな。


海老のチリソース

特別美味しいという程ではないが、まずまず満足。


元祖担々麺

吾輩の好きな担々麺。
まず、汁はマークⅡでもピリッと痺れる辛さで攻めてくる。
ゆるく縮れた細い麺を啜る。
あとは、いつも書き込んでいるので省略します。
ただ、ランチ時間帯にはご飯が付いていたのですが、時間外はご飯なしです。


蟹とレタスの炒飯

レタスに火が通り過ぎずご飯の余熱にも負けずにシャキッとしていた。
この店では、炒飯を蓮華ではなく金属のスプーンで食べさせるので、炒飯が
食べやすい。
炒飯に付いた大根のスープが海老の味がして美味しい。スープを飲み干すと
カップの底に小海老が小匙1杯分ほど控えていた。
海老の味は控えの小海老たちだったのだ。


レジで駐車サービス券を受け、駐車場に戻る。
駐車料金900円が90分無料の適用を受けた結果、〈総額〉－〈900円〉と
いうことになった。

お腹も満足したので、車内では眠気覚ましを兼ねて、いつものように馬鹿ッ
話しで笑いころげながら帰途についた。

コロナ緊急事態宣言下の東京に今回も我が夫婦は「不要不急」ではない用件
のためやむなく東京に行った。
東京往復のためには自県内のまん防地区を通って県都境を超えなくてはなら
ない。
緊急事態はマンネリなのか東京の街は平穏で小池都知事が昨年騒いでいた今
では死語になった東京アラートだか東京アラアラだか知らないが、とにかく
若者言葉で言うところのヤバイ状態は見当たらなかった。
しかし、「油断大敵・火の用心、マスク一丁コロナ退散」と念じマスクの紐
を締め直し、百貨店に入ったものである。

遅めの昼食を池袋駅東口の西武百貨店内で寿司かスパゲッティか、西口の東
武百貨店で四川飯店かと二人で迷ったが、結局は東武の四川飯店に落ち着い
た。

12階の食堂階は閑散としていて、四川飯店の先客は3組だけで今回も窓際の
席に案内された。

いつもなら吾輩は担々麺だが今回は四川セレクトセットとし、愛妻はいつも
のとおり海老あんかけ焼き蕎麦を注文した。

麺にサービスでつくご飯は、いつもなら愛妻のご飯も吾輩が食べるのだが、
四川セレクトセットはご飯のお代わり可なので今回は愛妻の麺にはご飯を注
文しなかった。

四川セレクトセットは、
　　選べる料理　　麻婆豆腐、青椒肉絲、海老のチリソースから1品
　　選べる麺　　　担々麺、海老蕎麦、挽肉蕎麦から1品
　　点心3品
　　ご飯
　　搾菜
　　杏仁豆腐
という言葉だけはちょっと豪華な組み合わせだ。
吾輩は、料理からは麻婆豆腐（辛さは並）を、麺からは担々麺（辛さは唐辛
子マークⅢ）を選んだ。

最初に麻婆豆腐とご飯が供された。
セットの麻婆豆腐は単品より少なめだ。
麻婆豆腐は一見して辛そうなので愛妻は口にしなかった。
食べてみると吾輩には辛いというものではないが、痺れる辛味がたまりませ
んなぁ。
そんな「甘口」でも愛妻が食べたら天井まで飛び上がるだろう。
心地良く辛味の麻婆豆腐で最初のご飯を食べてしまった。

ご飯のお代わりを頼むと「ご飯の量はいかがしますか」と問われたので、1杯
目と同じ量を頼んだ。若いころなら２杯目は大盛り、３杯目も大盛りだったが、
最近は自粛している。

担々麺はセットであるため単品の担々麺より少ない量だが、少ないなりに一丁
前に真っ赤に辛さを強調していた。
食べてみると流石に唐辛子マークⅢの辛さはある。麻婆豆腐より痺れる度合い
は強い。
食べ進むうちに額にうっすらと汗ばむが、辛いものが好きな吾輩にはまだまだ
というところだ。
辛さだけを追求すると料理の美味しさに欠けることがあるが、ここの担々麺は
辛くても美味しさに代わりはない。
ご飯と担々麺の相性がよく、担々麺をもう少し食べたかった。

点心のうち海老焼売は愛妻が食べた。
「味としてはそれほどでもない」とのことで、吾輩が食べたよもぎ餅みたいな
ものと肉まんのようなものも「可も無く、不可も無く」というところだ。

そして、杏仁豆腐も当然のように愛妻が「プルンとして甘味が抑えられている」
とニコニコしながら食べてしまった。

愛妻が注文した海老あんかけ焼き蕎麦は、すでに書いているのでここでは省略
したが、いつものように満足して食べていた。

やや期待外れのものもあったが、値段相応の食事といえるので「良し」とし、
総合的には美味しかった。

「今度はいつ食べに来るのかな」などと話しながら美味しく食べた。
案外と早いうちに訪れる予感がする。

2020年11月、コロナの第３波を恐れつつも所用のため愛妻と「不
要不急」ではない必要な上京。
東に西武百貨店と西武鉄道池袋線、西口に東武百貨店と東武鉄道
東上線という初めての人にはややこしい池袋駅。
西口駐車場に乗り入れ、地下3階から東武デパート下の駐車区画
に入って駐車した。

目の前のエレベーターは「東武１番地」に位置し、食堂街まで上
がれる。12階で降りて左20mほどに四川飯店がある。

池袋駅を越えて東側方面を望む窓側の席に案内された。
オッと、前回と同じ席だ。
週末の12:30だが客は50％の入りで、結果として「密」にはなっ
ていない。店は売上げ減だが、コロナ予防としては好条件だ。

供されたジャスミン茶を飲みながら何を食べるか献立帳で吟味。
美味しそうな品を見ながら、結局吾輩は唐辛子２本の『マーラー
タンメン』を、愛妻は「美味しかったので」と前回と同じ麺柔ら
かな『海老あんかけ焼き蕎麦（塩味）』を、食後の『杏仁豆腐』
を注文した。

マーラータンメンと海老あんかけ焼き蕎麦が並んで、両手を合わ
せ、互いの目と目も合わせて「いただきま～す」


マーラータンメン

器は黒色の金属製だ。
前回の元祖担々麺のときも金属製だったのだろうか。
個人的には金属製の丼は馴染めないが、ここでは箸が金属で
ないのが良い。
赤い汁が丼いっぱいに満たされ、麺は島のようで小松菜は島
の草木、挽肉は山頂のガレ場を思わせる。
麺は固めで歯で噛み切る感触が心地よい。
赤い汁の正体は大量の辣油か。
辛さの具合は良いが、汁は辣油汁のようであまり深みと美味
しさは感じられない。
辛さを重点にマーラータンメンを食べたが、やはり元祖担々
麺の方がよかった。

杏仁豆腐

真ん中にナツメがちょこんと乗っている。
プリントした食感、抑えた甘み。
ファミレスに多くあるようなコンビニの杏仁豆腐のような物
とは違う本物だ。


海老あんかけ焼き蕎麦（塩味）

基本的には前回と同じなので、前回の記事を以下のとおり複写
した。（手抜きです）
　　麺は担々麺と同じだと思う。
　　やはり柔らかい焼き蕎麦は固焼き蕎麦より美味しい。
　　あんかけだが、柔らかい焼き蕎麦をさらに柔らかくする
　　ことがなかった。
　　海老焼き蕎麦という品名の割には海老がもっと多くても
　　いいのではないかな。
　　蕎麦を一口摘まみ、汁を飲んだが控えめな塩味が嬉しい。


ご飯

今回も愛妻の分を食べてしまった。
ご飯の上に麺を乗せると、ご飯も赤くなり油と辛みがご飯に合っ
た。


次回は、元祖担々麺で攻めてみよう。

コロナの隙間を通り抜けて愛妻と上京。
池袋での食事は、東口の西武百貨店食堂街が多いが、今回は
久しぶりに西口の東武百貨店の食堂街に入った。
東に西武百貨店と西武鐵道池袋線、西口に東武百貨店と東武
鉄道東上線という初めての人にはややこしい池袋駅。

駐車場から直接エレベーターで東武百貨店内に入れることが
できるのは、利用者の便は良い。

数年前に12階以上の食堂街の改装工事の際には一時閉店して
いたが、再開店後は初めての利用だ。
以前は西側の窓際の店舗だったが、再開店は東側の西武百貨
店・パルコ、サンシャイン側に窓が開いて眺望は良い。
再開店前の店にあった入口に大きく掲げられていた陳建一君
の写真は、ここでは掲げられていない。

平日の昼食時間帯から遅れた時間帯のためか、コロナ禍のた
めか分からないが先客は２組４名。
窓際の関に案内され着席すると直ちに急須に入ったジャスミ
ン茶が供された。
献立帳を開く前に湯飲みに注いでまずは一杯。

普段は緑茶、珈琲（愛妻は紅茶も。）を愛飲していて、緑茶、
紅茶もハーブティの一種だが、俗に言うハーブ茶は飲まない。
高層階食堂から下界を眺めて、香りくすぐるジャスミン茶を
含むのも乙なものだ。

中華を求めて横浜に行かずとも、料理によっては池袋でも、
バーミヤンでも十分間に合う。
しかし、陳健一君の四川料理人である父から日本の担々麺が生
まれたのなら、なおのこと他所で担々麺を求める理由はない。
したがって、この店では吾輩は当然のことながら元祖担々麺を
注文した。
愛妻は海老あんかけ焼き蕎麦（塩味）を注文した。固焼き
が苦手なので確認すると「柔らかい焼き蕎麦です」と言わ
れて安心した。

元祖担々麺

他の担々麺には辛さを示す唐辛子図が数本描かれている
が元祖担々麺には1本だ。
聞くと「もっと辛くできる」とのことで『辛目』を頼ん
だ。しかし、「辛い！」というほどではなかった。
麺の茹で具合がやや柔らかすぎる。
吾輩としてはもうチョイ固めがいいかな。
汁は見た目よりさっぱりしている。


海老あんかけ焼き蕎麦（塩味）

麺は担々麺と同じだと思う。
やはり柔らかい焼き蕎麦は固焼き蕎麦より美味しい。
あんかけだが、柔らかい焼き蕎麦をさらに柔らかくする
ことがなかった。
海老焼き蕎麦という品名の割には海老がもっと多くても
いいのではないかな。
蕎麦を一口摘まみ、汁を飲んだが控えめな塩味が嬉しい。


ご飯

どちらにも「ご飯が付く」のでそれぞれご飯を付けた。
小さなご飯茶碗で供されたご飯は分量120gくらいと思
う。
ラーメンライスとしてのご飯を想像していたが、ここ
では単に「ご飯をサービスした」というところだろう。
結局、予定通り吾輩が愛妻のご飯も食べた。


次回は、担々麺は脇に置き、別の料理を食べてみよう。