2回
2018/11 訪問
桐ヶ丘商店街で頑張る中華屋さん
桐ヶ丘商店街、私が生まれ育ったエリアから一番近い、あらゆる思い出の詰まった商店街である。
今ではすっかりシャッター商店街になってしまったが、かつてはそれはそれは賑やかな活気溢れる商店街だった。
70年代半ばから90年代初頭までの記憶になるが、肉屋×5、八百屋×4、魚屋×2、パン屋×2、お菓子屋×4、蕎麦屋×2、自家製麺屋、酒屋、豆腐屋、和菓子屋、ゲームセンター、文房具屋×2、薬局×2、惣菜・乾物屋×3、衣料品屋、お弁当店、布団・布生地屋、個人経営のスーパー、米屋×3、タバコ屋、化粧品店、おでん種屋、ハンバーガーショップ、喫茶店、金物屋、カメラ店、中華料理店、美容室、床屋、銀行、屋台の焼き鳥屋、屋台のおでん屋、、、
それこそ数えきれないお店が元気な掛け声をかけ、夕方は大勢のお買い物かごを持ったお母さま方が押し寄せていた。
そんな活気ある記憶しかない私にとって、数年前に訪れた時の閑古鳥が鳴いている様はあまりにも衝撃的だった。
その後何度か訪れたが、行くたびにシャッターを閉めてしまったお店が増えていってる。
今回、久しぶりに訪れたが、相変らずの閑散以上の静けさに、休日の昼過ぎにあまりにも寂しい光景だ。
生まれ育った家の跡や幼いころに遊んだ中央公園を30年ぶりに訪れ、昔を思い出しつつ、お腹が減ったことに気付いた。
この商店街でやってるお店あるかな…と思いつつ、そうだ、裏に中華料理店があったはず。。。
そう思いだしてやってくると、なんとまだ営業している。
昔は「大吉」って名前だったんじゃないかな…??思い違いかな?
当時は何度か出前を頼んだこともあったこちらのお店。
曇りガラスの扉を開けると、先客のご老人方がギョウザを肴に酒盛りをしていた。
色々あるメニューに悩みながら、結局、大好きな麻婆豆腐を注文。
店内は年季が入りつつも極めて清潔にまとまっているのも好印象。
しばし待つと、やってきました麻婆豆腐。
外の寒さに反してアツアツです。
ご飯、漬物、味噌汁がメインに従います。
まずは一口。
何とも言えない懐かしい味。。醤油ベースの中華スープ的な味。
これは美味いです。いつかどこかで、たぶん小さいころに初めて食べたであろう町の中華屋さんの麻婆豆腐の味。
表現しづらいですが、記憶に残っている味。四川だ広東だという能書きはなし。
これが日本の中華・麻婆豆腐だといわんばかりの美味しさです。
餡もアツアツ、豆腐も大きなサイズで肉も程よい量。たまに感じるネギの食感もまた嬉しい。
ご飯と交互に食べながら、ホントに止まらないです。
漬物は自家製なのかな。これも美味しかったです。
最後に味噌汁。こちらは小さく切ったお豆腐でいいあんばいの塩加減。
気が付けばあっという間に食べ終えてしまいました。
先客のご老人方のお話が聞こえてきたんですが、こちらのお店で、不定期ながら飲んだりしているらしい。
こうやってお年寄りといえどもリピーターがいるのは頼もしいです。
食べ終えてから外観を改めてみました。
70年代からですから、築50年近いかと思います。
再開発という波がいずれ来ることもあるんだろうとは思いますが、
私が幼少期を過ごした商店街。昔と今、先のことを思うと複雑な思いがよぎります…
またいずれ来店したいと思います。
御馳走様でした!
2018/11/24 更新
ふと昔を思い出し、YouTubeを見ていて、週末に行ってみよう。そんな感じでチャリンコでやってきました。
今回はレバニラセットを注文。具材がたっぷり、漬物、更にタケノコの煮物も! 独り身にはこうした煮物は本当にありがたい。レバもたっぷりで味付けも美味しい。食べてる途中にタクシーの運ちゃんがさみだれで来店。運ちゃんが来る店は辺りというのが相場。なるほどねぇ。カウンター越しに懐かしの商店街の話をすると、全盛期を知るものとしての様々な話をしていただきました。まだ桐小の前にあったバラック作りの商店街の話まで。私が知ってた商店の話、商店主が亡くなったという話、色々伺うことが出来ました。しかもこの店、開店が私の生まれと同じ。昔こちらから出前を取ったんですよ~って話をしたら、これまた昔話で、あの団地は何階建てだったよねと即答。エレベーターのない団地だったのでいろいろご苦労された故のご記憶なんだろうかなぁ… でも家族で美味しく食べたことも思い出しました。
また昔話を市に来店したいです。いつまでもお元気でいてほしいです。
この後、訪れた昔の住まいだった団地。なんと鉄板で囲まれ解体待ち… 生まれた団地、そしてこの団地、私が育った団地が今まさに消えようとしてました… ここ数日の夢にやたらと親が出てくるのはこれだったのかな…? 最後の姿を、瞼に焼き付け、スマホで撮りました。