2回
2020/08 訪問
日常食というより御馳走ラーメン。令和の時代もウマさは健在!
2020/08/15 更新
2013/07 訪問
あなたが私にくれたもの
2013年7月14日の11:20過ぎの訪問。約22年ぶりの訪問。
当時、片想いをしていた女性は、永福町に住んでいて、彼女がとてもとても好きだったラーメン。
彼女には彼氏がいたのだが、なぜか、当店のラーメンを食べる時だけは、私に声がかかった。彼氏は少食で当店のラーメンを好まなかったし、彼女は一人でラーメン店に入るのには抵抗があったからというのが、私に声がかかった理由だった・・・私は人生の中で、その時程、自分が少食でなくてよかったと思ったことはなかった。
当時は超人気店で、本当に行列が絶えなかったのだが、今の食べログの点数を見ると3.43とかなり大人しめ。時代は変わったものだなあとの思いを抱きつつの再訪。
永福町の駅を降りる。永福町の駅自体は、新しいビルが併設され、昔とはガラっと印象が変わっているのだが、人間の記憶というのは、不思議なもので、本当に久しぶりに降りたにも関わらず、ああコッチだったなあとすんなりと辿り着く。
場所は井の頭通り沿いの「永福町駅前」という交差点の北東角。
三連休の中日の昼時というお客さんの多そうな時間帯ということもあってか、8人の外待ちの行列。本当は待たないで済む方がいいに決まっているはずなのだが、むしろ今でも支持を受けていることに喜びを感じてしまう。
15分程待って席に案内される。厨房との出入口に一番近いカウンターの端の席。なんという偶然か、最後に当店に伺った時と全く同じ席。
更に10分程待って着丼!相変わらず、とても大きな丼に盛られての登場!
■注文の品・内容:中華麺1,050円。(麺は少しだけ縮れのある中太麺。具は、チャーシュー、葱、メンマ、ナルト)
■味・総評
一口食べると、いきなり時計の針が戻ったような感覚。味が云々とか、そういうことを超えたところにある感じ。自分の心の奥底にある何かを刺激された。
そういえば、当時、もっと麺の量を少なくして、その分安くしてくれたらいいのにと思いつつ、でもそうしたら、俺にはお声がかからないんだよな等と考えながら食べていたことを思い出した。
ちょっと麺の量が多すぎるところも、煮干しベースなところも、ラードでスープに蓋がしてあるところも、レンゲが大きくて丸みを帯びているところも、お水がとても冷えていて妙に美味しいところも、お水がなくなると店員さんが黙っていてもマメに継ぎ足してくれるところも、変わっていなかった。
ラーメンの骨格部分は基本的には変わっていないと思う。ただ、更に冷静になって思い出してみると、あくまで私見だが、細部は結構変化をしているようにも思う。
1.煮干しの味がより濃くなっている。
2.スープにデフォルトでかなり強めに胡椒がきかせてある。
3.ラードの量が減り、スープの温度も以前より、やや低めになっている。
4.麺をかなり意識して柔らかくしている。
時代に合わせて、微調整をしているのだろうなとの印象。
また、当店の店主様は、とても変わった方。それは、タレと麺の量に如実に表れている。
お店を後継に譲るまでは、タレのレシピを誰にも教えないそうだし、お客さんに物足りないと思われたくないとの理由で有無を言わせず、大盛しかメニューに設けていないのだ。
食べ進めているうちに色々なことを思い出してきた。(HPを拝見したら、今も7時間もかけて店主様自らがタレの仕込みをなさっているそう。)
麺は本当はもう少し硬い方が好みだ。でも、麺の茹で加減もお客には選ばせない。
麺の量もお客には選ばせない。
時流に乗っかって、つけ麺をメニューに加えるなんてこともしない。
あくまで、自分がいいと思うものを、その通りに頑固一徹にお客に提供していく。
こう書くとただ頑なだけに聞こえるかもしれないが、ここまで来るとむしろ、頭が下がる。何者にも媚びず、へつらわず、迎合することもなく、ただひたすらに己の信じる道を突き進んでいるという感じなのだ。
久しぶりに訪れて感じたのは、その頑さがとても美しくて、貴重で、素敵なものだなということ。
ただ、強いて言うなら、普通盛のメニューだけは、熱望したい(笑)当店の麺は茹でる前で280g。恐らく茹で上げた後の量は、通常の店のほぼ2杯分位。せめて、麺の量位は、お客にも選ばせて欲しい。
ご馳走様でした♪♪♪
懐かしく、ただひたすらに懐かしく、そしてとても美味しく頂きました!!
2019/05/02 更新
初めて当店を訪れたのは確か1991年。30年近いお付き合い。東京のラーメン店の中で最も好きなお店の1つ。
最近は中華麺玉子付き一択。というか、そもそも麺の選択肢は実質1種類しかない。(バリエーションとしてはチャーシュー麺にするか玉子やメンマを付けるくらい。)昭和の頃からある昔ながらの中華麺的ベクトルだが、比類ない存在感。特徴は以下の通り。
・煮干しベースだがスープの幹が非常に太い。
しかも雑味なくクリア。
・ラードでスープに蓋がしてあり、最後まで熱々。
・麺の量が非常に多い。通常の店の2杯分。
・麺の茹で加減はヤワめ。
日常食には全く適さない。まず単価は高め。プレーンなラーメンの単価としては最高値水準。麺の量は多すぎるし、ラードは胃に負担がかかるし、スープには時折オイリーな部分がある。またスープは塩辛くはないが、量が多いので必然的に塩分摂り過ぎになる。
だから日常的には食べたいとは思わない。むしろ自分にとってはハレの日の御馳走。お腹を空かせてワクワクしながら訪問し、思う存分堪能する食事。そんな存在。個人的にはスープの旨さは抜群。突出していると思う。これだけの営業日数で、この営業時間の長さで、いつ行ってもこのクオリティのスープを提供されているのは、お店の方の努力を感じずにはいられない。そういう熱をもらえる食事。懐かしさも手伝っているのかもしれないが、毎回とても美味しく頂いている!!今後もきっとお世話になると思う。
■注文の品
・中華麺玉子付き(☆4.0)1,180円。
最近はずっと同じ注文。
・麺の量や茹で加減は選べない。
・麺は少しだけ縮れのある中太麺。
具はチャーシュー、葱、メンマ、ナルト。
・特大の丼をステンレス製のお盆に乗せ提供。
丸みを帯びたレンゲも特大。
・タイミングにもよるが提供待ちは5~10分。
<訪問記録>
■日時
・2018年4月15日13:35。
外待ち行列12名。約20分の入店待ち。
・2019年3月11日21:15。
入店待ちなし。
・2019年4月30日19:45。
外待ち行列8名。約10分の入店待ち。
平成最後の晩餐。
・2020年8月13日21:45。
入店待ちなし。先客5名。後客6名。
・行列1人あたりの待ち時間@1.5分。
■場所
・最寄駅は永福町。
・井の頭通り沿いの永福町駅前交差点の北東角。
■お店の状況
・カウンター13席。4人掛テーブル2卓。
・2人掛テーブル1卓。キャパ23名。
・従来は店内にトイレなし。
・現在は建物の3階のトイレを開放。
・お水がなくなると店員さんが何も言わなく
てもマメに注ぎ足してくれる。
■会計方法:退店時現金精算。
■沿革等
・1955年3月開店。
・初代店主は草村賢治氏。1928年5月生。
・日本一のラーメン店になろうと決意。
「禁酒、禁煙、禁車」と出入りの商人を
大事にし、その商人の一番の得意客となる
ことを心に誓ったそう。
・草村賢治氏は2018年8月、卒寿を迎えた
3ヶ月後に鬼籍に入られた。
・現在は娘さん夫婦、三代目のお孫さんの
家族経営。
・従業員を募集。多数の職人を育成、輩出。
(2019年5月2日)487件。3.58/17件。3.62
(2019年8月15日)545件。3.71/14件。3.64