『雪解けの奥入瀬渓流から八戸港へ 津軽の旅2017』sophia703さんの日記

sophia703 私のグルメ日記

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sophia703 (女性・神奈川県) 認証済

日記詳細

2017年の5月、娘の希望で
青森・奥入瀬渓流を初めて訪ねました。
宿泊した「奥入瀬渓流ホテル」では、夕食後に開催される『森の学校』で
十和田湖と奥入瀬渓流の成り立ち、
この季節の見どころと動植物などについて、事前にお勉強。
翌朝、いよいよ『奥入瀬渓流ガイドウォーク』に出発です。
20万年前から活動を始めたと言われる十和田火山。
何度も噴火を繰り返して形が変わり、その中で形成されたカルデラ湖が、十和田湖です。
そして、十和田湖の湖水が満タンになった後、
一番低い湖岸部分が決壊して、太平洋へと土石流が流れ下った唯一の川が
奥入瀬川です。
火山活動や渓谷の成立が比較的新しいため、土や砂はなく、
基本は火山性の岩と石に覆われていた地表。
でもこの岩を苔が覆うと、その保水性の高い苔をベッドにして
鳥たちが落とした木々の種が芽吹き、少しずつ少しずつ、森が出来ていくのです。
そして流れに沿って森が出来ると、動植物や魚が棲む世界になります。
だから奥入瀬では、瑞々しい苔は全ての命のゆりかご。
奥入瀬渓流は、今 正に新緑が芽吹き始めたところ。
若々しい森の色も渓流の水も日々変化し、生命力に満ち溢れている季節です。
「奥入瀬渓流館」のある石ヶ戸の瀬から、雲井の滝までの2.6kmを
ガイドさんと一緒にゆっくり歩きます。
奥入瀬の画像を見た瞬間から「ココに、行ってみたい!」と言っていた娘も
はりきって、常に列の先頭を歩いて行きます。
ブナの原生林の中に、シラネアオイ、ニリンソウ、クロモジなどを見つけながら。
若い枝の間にミソサザイやオオルリの囀りを聞き、
流れや澱みの中に、カワガラスやシノリガモやイワナの姿を見つけながら。
時に双眼鏡で、遠い梢の鳥を追い、
時に天眼鏡で、岩を覆い尽くす苔の密林を覗き込み。
豊かな水が活かすあらゆる命の芽生えを、
発見しながら、感動しながら…歩くこと2時間。
「奥入瀬ガイドウォーク」は、雲井の滝に到着です。

翌日は、八戸港へ。
ウミネコ繁殖地の「蕪嶋神社」にお詣りしたら、
観光船に乗って八戸港遊覧に出発です。
…とは言っても、目的は観光というよりは
ひたすら船を追ってくるウミネコの群れに「かっぱえびせん」を
給餌すること…(^_^;)。
1本ずつ、差し出したえびせんを上手にもぎ取っていくウミネコの
飛行技術に感心しつつ。
(但し、たまに間違えて私の指に噛り付くウミネコもアリ(^_^;)
娘は手ずから給餌するのがコワイのか、とにかく「えびせん」を
掴んでは投げ、掴んでは投げ。かなり頻繁に、自分の口にも投げ込みつつ(笑)。
結局、買った「かっぱえびせん」3袋(^O^)。

青森空港から八甲田山を抜けて奥入瀬渓流~太平洋岸・八戸まで
津軽の魅力満喫の二泊三日でした。
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