ガレットブルトンヌさんが投稿した草喰 なかひがし(京都/出町柳)の口コミ詳細

ガレットブルトンヌのレストランガイド

メッセージを送る

この口コミは、ガレットブルトンヌさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

草喰 なかひがし元田中、茶山、出町柳/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス -
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2016/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

これぞ日本が誇る「和」のホスピタリティ

<2016年11月>

 大好きなお店のひとつですが、予約が本当に難しく、4年ぶりの再訪となりました。

 ご主人、中東さんのホスピタリティは、ますますその深度を増し、前回にも増して、大満足な宵となりました。

 料理の質、技にはもはや言及するまでもありません。

 京の秋をお皿で表現させたら、この人の右に出る人はいないのではないでしょうか。

 それは、自ら、野山を歩き、自然と語らい、素材を選び、そこから料理にフィロソフィーを投影しているからです。

 そして、中東さんのジョークもまたその深度を深めていました。

 お皿を説明するたびに、必ずオチがあり、大爆笑させてくれます。

 それを見て、ニコニコする中東さん。  

 本当に、愛すべきキャラです。

 しかも、前回と変わったのは、他の料理人さんまで、親方のジョークを言うようになっていたこと。

 きっと、この料理の説明のときには、こう言いなさいと、言われているのかも知れませんが。 笑

 それでは、京の秋を体験する料理。 この日は、18000円のコースです。

1、秋は山から          生の栗を十字に切り、揚げたもの
                 銀杏
                 トウモロコシ寒天
                 大徳寺納豆 (菊花に見立て)
                 小浜の鯖 燻製のクルミを乗せて (鯖街道を来る途中、鯖がクルミを拾ったというストーリー)
                 黒豆の乾煎り
                 大原の柿 きのこ酢にとんぶり
                 冬いちご
                 モロッコサンド豆の味噌漬けに黒ゴマ
                 もどり鰹 山椒炊き

2、むかごの飯蒸し        いくらを乗せて

3、椀              椀の絵柄は、淀川の船曳き。 そして蓋の取っ手が三日月になっています。

                 白味噌に、栃餅とひの葉

4、子持ち鮎           味噌幽庵漬けの笹焼き
                 「鮎のささやき、です」とお弟子さんが小さい声で言い、うけました。 

                 笹の葉に包まれて登場。 
                 中骨の素揚げ、 稲穂の素揚げ、落花生塩湯がき
                 万願寺唐辛子
                 みかん、みかんジャム (中東さんが、山で摘んできた自生のみかん)

                 皿には、うずらの絵が。 稲穂をついばんでいるように、見えます。

5、野生牛            北海道の野生牛で、ヨモギと笹のみで育ち、体脂肪率10%。
                 山椒オイル (米油と山椒)
                 赤やまとり茸 (セップのような茸)
                 紫人参、 紅芯大根、 クレソン

6、鯉              地下水で3か月飼った鯉
                 皮の湯引き、 鱗素揚げ、骨のにこごり、

7、椀              琵琶湖の大鰻の奉書巻 (寒いので衣を着せて、とのこと。)
                 大根の桂向きで巻いています。
                 八ヶ岳の松茸、水菜、柚子

8、鯖の熟れ寿司         昨年5月から熟成させたもの
                 花おくら、あけび、ルッコラの花と葉、 吉田牧場のチーズ

                 *熟れ寿司にチーズを合わせるところがさすがです。

*ここで松本のワイン、「ナイアガラ」が1杯供されます。

9、煮物             椀の蓋の上に、鞘に入った、取り入れ前小豆が横位置に置かれて、登場。
                 中身は、蕪、里芋、金時人参、蕪葉、香茸、

10、すき焼き          2月から10か月中東さんが育てた鶏
                 赤ネギ、こんにゃく芋
                 * とても弾力のある地鶏です。

11、中抜き大根と揚げの炊いたん

「ここから、明日の朝ごはんの前倒し」と中東さんがいい、また大笑い。

12、香の物

13、はやと瓜、焼き椎茸、かたばみの味噌和え

14、カシラ芋、祇園豆、赤万願寺唐辛子のペーストで紅葉和えに

15、めざし

ご飯は、まずは、ふつうに。 

その後、おこげ。  「中東ワールドツアー。 まずは、フランスへ。 おこげ、パリパリ」 ですって。
          
           山椒オイルと塩でいただきます。

そして、お湯かけ   これは、ニューヨーク。 お風呂に入っているから。
           ゆかりと梅肉で。

このあたり、中東さんのギャグがさく裂。 NYは以前もいただきましたが、パリはお初でした。

16、代白柿     人参の葉のソルベ
           枝に見立てたチョコレート

17、黒砂糖の金平糖、蕎麦の実、 蘇 (日本古来の牛乳を煮詰めたもの)

18、水出しコーヒー    1か月前に落としたもの

お酒は、「英勲」と「神聖」をいただきました。

 料理には、京の秋の山はもとより、お茶時由来の歳時が取り入れられたり、

 日本の伝統をきちっとおさえたストーリーが感じられます。

 いや、またまた、感服いたしました。


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
<2012年4月>

この店と料理については、すでにあらゆるところで書かれているので、今さら言及するまでもありません。 が、初めての訪問で、ここまで「和」のホスピタリティを
感じ、心底お腹も心も満足したお店は他にありません。
中東さんに感謝です。

10名ほどが座れるカウンターのほぼ中央のお席に案内されました。 中東さんがすべての料理を詳しく説明しながら供してくださいます。
カウンターの中には、竈があり、ご飯が炊かれています。盛り付けは目の前。 臨場感があります。

全10品にご飯、水菓子の内容。
中盤戦で登場した料理は、「春の小川のうずまき」と名付けられたものです。うずまきが描かれた皿の中央に、鯉の刺身。 そのまわりには、つくしやこごみ、すみれな ど春の草花が満載。まさに小川の土手を表現しています。 お料理そのものが、「詩」なのです。

琵琶湖のもろことともに登場した白菜の菜の花。「白菜の菜の花ってなんでしょう?」との質問に、中東さん曰く
「畑で収穫されずに置き去りにされた白菜はあるとき中央からカパっとわれて、中に菜の花が入っているんです。これが、白菜じゃなく、百歳(ひゃくさい)」
なんていうダジャレを連発しながら、料理の説明をしてくれます。お店のあちらこちらから笑いがおき、なんとも温かい空気に包まれるのです。

最後のご飯を香の物といただき終わると、「お替り、いかがですか?」と声がかかりました。正直、かなりお腹いっぱいです。
「おこげですよ」とのダメ押しに、思わずお椀を差し出します。おこげは、特製の山椒入り米油とイギリス産岩塩をつけていただきます。説妙な旨みです。
さて、これも完食すると、中東さん、今度は「ニューヨーク、いきますか」と、一言。 頭の中が???になりますが、もうこうなったら、全部いただく覚悟を決めて、
お椀を差し出します。戻ってきたお椀には、一口のご飯の上に赤い梅肉、それをお出汁でいただきます。
中東さん曰く 「はい、これがマンハッタンの夕日、そして、女神はあなた!」 いや~~~、思わず爆笑です。 

という調子ですべてのお料理を真面目に説明していただいているかと思うと、最後にはちゃんとオチがあり、笑わせてくれます。
こんなに、にこやかに和気藹藹とした雰囲気で日本料理をいただくのは、なかなかない経験です。
中東さんの料理の技、そのクリエイティビティだけでなく、お人柄が醸し出す温かいオーラ、すべてにおいて、感動しました。

お料理を全部説明したいところですが、長くなるので、ぜひ一度は行ってみてください。日本を代表する日本料理、間違いなしです。

  • 水出しコーヒー

  • お菓子

  • 代白柿

  • 代白柿

  • 梅肉とゆかりで

  • おこげ

  • 朝ごはんの前倒し

  • 香の物

  • はやと瓜、焼き椎茸、かたばみの味噌和え

  • カシラ芋、祇園豆、赤万願寺唐辛子のペーストで紅葉和えに

  • 中抜き大根と揚げ

  • すき焼き

  • 煮物

  • 煮物

  • 鯖の熟れ寿司

  • 椀の蓋の裏

  • 椀の蓋の裏

  • 酒器

  • 酒器

  • 野生牛

  • 野生牛

  • 子持ち鮎

  • 鮎のささやき

  • 椀の蓋の裏

  • お椀  三日月の取っ手

  • むかごの飯蒸し

  • むかごの飯蒸し

  • 秋は山から

  • 秋は山から

  • 春満載の八寸 こごみ、竹の子のエゴマ和えなどなど

  • 菜の花と蚕豆の白和え

  • こごみと芽かんぞうが入った白みそ椀

  • 見返り岩魚 部位別に焼いてあります

  • 春の小川のうずまき

  • お米からご飯になる瞬間

  • 竹の子と若芽の土瓶蒸し

  • 鯖の熟れずし 黒大根とともに

  • 琵琶湖のもろこと白菜の菜の花

  • 沖ノ島の岩牡蠣の葛焼き ふきのとうと白みそソース

  • 湯葉と椎茸の炊いたん

  • ご飯と香の物

  • おこげ、一口

  • おこげにつける、山椒入りこめ油、英国産岩塩

  • マンハッタンの夕日

  • 水菓子

  • 右奥は2週間ほど前に落とした水出しコーヒー

2016/11/19 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ