レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2016/01訪問 2017/07/08
札幌の老舗フレンチ、モリエール。
店があるのは円山公園の近く。
ひらまつのル・バエレンタルや、コート・ドールなど、高級フレンチも集まる住宅街の一角。
オーナーシェフは中道博氏。
2012年版ミシュラン北海道特別版では三ツ星に輝き、世界に2店舗しかない日本人シェフに
よるミシュラン三ツ星フレンチの1つとなった。
過去にはアランシャペルや、ジャックボリー氏、若き日のジャンポールエヴァン氏なども
この店を訪れているよう。
コースはランチが2,800円〜7,800円、ディナーは6,800円〜15,000円と、世界中の三ツ星店
と比較しても、驚くほどリーズナブルな価格である事も魅力の一つ。
この日はランチで訪問。
メニューの中から、好きな食材を組み合わせたメニューにしてもらった。
アミューズはゴボウのスープ
ゴボウをそのまま飲んでいるかのような力強い香り。野菜の素材の良さが活きている。
前菜1品目は王様椎茸。
ふっくらとして非常に強い甘味。
そして前菜2品目はスペシャリティ。野菜。崩すのが惜しいほど美しい一皿。
ソースが数種類添えられており、掻き混ぜてからお召し上がりくださいと説明を受ける。
10種類以上の温野菜が異なる完璧な火入れで盛られており、食感、味わいともに、
これは本当に美味しかった。
魚料理は鱈。
うっすらとピンクの素晴らしい火入れ。
美しいパプリカの粉末で飾られ、バターソース、パンチェッタ、芽キャベツが添えられる。
最後は肉料理。合鴨。
肉厚な見事な火入れな鴨。皮はカリカリで中は美しいロゼ色。
これにはローヌの赤を合わせていただいた。
全体的にどれも素晴らしく美しく、完璧な技術で素材の力を最大限に引き出した料理という印象。
価格設定も良心的なのは本当に驚き。
唯一の難点は予約の取りにくさか。予約を取るのに300回近く電話してやっとつながった。
予約時間の変更をするのにも他に連絡手段がなく、大変だった。
せめて予約済みの人専用に、変更・キャンセル専用の別の電話番号があればいいのに。
鎌倉市由比ガ浜にあるフレンチレストラン。
オーナーシェフの池田正信氏は、1970年生まれ。リヨンのレストラン「ポール・ボキューズ」
にて研修を積み、その後、ひらまつに入社。「レストランひらまつ」の副料理長や、「IKED
A」「ラ・レゼルヴ」「キャーヴ・ド・ひらまつ」「ジャルダン・ポール・ボキューズ」での
料理長なども歴任し、「メゾン・ポール・ボキューズ」でも腕を振るっていた。
2015年12月、独立してこの鎌倉の地でオープンしたのがLa Vie。店名はフランス語で「生命
・人生」を意味するとの事。
レストランひらまつや、ポール・ボキューズと言えば、クラシックフレンチの中でも最高峰の
レストラン。確かな技術を学んだベテランのシェフが、豊かな素材を使い、ここ鎌倉でリー
ズナブルで洗練された料理を提供している。
コースメニューは
Lunchが2,500円~4,800円
Dinnerが4,800円~9,000円
客席はダイニングが16名で、個室が4~6名。個室であれば小さなお子様でも可能とのこと。
料理はどれも非常に美しく、確かな技術に基づいた物。
例えば前菜で頂いた魚は、少しスモークされた肉厚な身に、しっかりした味わいのソース
を合わせた風味豊かな一皿。
王道のフォアグラのソテーは、美しい皿に盛られた力強い野菜と、爽やかなソースと上手
く調和している。
またメインは、魚料理はカマスサワラ。
お刺身でも食べられる程新鮮な素材に、わずかに火を入れたミキュイ。
これにシンプルだが濃厚な白ワインソースで頂く。
お肉のメインは茨城産のパンタードのロースト。
ムチッとしたとろけるような食感の素晴らしい肉質と火入れの一皿。
他にもメインの魚は伊豆半島産、鴨胸肉は青森県産など、国産の豊かな素材への拘りが強
いよう。
そして他の方々も絶賛の自家製のパン。
これをフルーティな香りのオーストラリア産のCAMILO社のオリーブオイルを付けて頂く。
まだオープンして半年ながら、さすが非常に洗練されている。
なかなかスタッフが見つからず、現在は奥様と2人で営業しているとのことで、日曜日と、
ディナーの営業はシェフたった一人のよう。
これからスタッフも増えれば、さらに料理の幅も広がるに違いない。
今後のさらなる発展にも期待していきたい。