『飯がとてつもなくまずくなった話』えんぼうさんの日記

数ヶ月前。
とある洋食店でのこと。


数年ぶりにその店に訪れた。食べるメニューは決まっていた。
時間は16時頃。先客0人。
注文を受け、マスターが店の厨房に入っていった。

私が席で待っていたら一人の男性が入ってきた。
「すみません」と何度か読んでいたが、厨房に声が聞こえないのか男性は何度か読んでいた。入り口でその男性はなんどか「すみません」と呼んでいたらマスターが中から出てきて「今、火を使っているので！」とちょっと焦ったようにいい、厨房の中に戻っていく。
そしてほどなくして私の注文メニューが運ばれてきた。


私は懐かしさのあまりハフハフしながら早速その味に浸っていた。
最初は気がつかずに食べていたのだが・・・どうも後ろが騒がしい。先ほどの入り口でマスターを呼んでいた客とマスターがどうもヒートアップしてきたのだ。
かなり大きな声で遣り合っており、嫌がおうにも内容が筒抜けになってきた。


内容は店の営業時間外に男性が自動販売機でジュースを1本買ったらおつりは出てきた商品が出てこなかった。130円返して欲しいという話である。ただ、男性は買ったのは数日前だとのこと。店が閉まっていたのでなんどか通ったが、営業しておらず、営業時間のある昼間にやってきたということだ。



店主いわく「金が詰まったか否かはそのときでないとわからないしそういうことは滅多にない。まして前日自動販売機のメーカーがやってきたときにはそういう話は何もなかった」という。

しかし男性は「証人もいるし、130円返して欲しい」という。

店主はでは130円返せばいいのですね。ただし・・・と付け加えた。
「もう、うちの自販機で買わないで下さい」と言い放った。
それに対して男性の言い分は「この通りで車を止めれるのはここしかない。近くの曲がったところにコンビニがあるが、そちらだと高い。だからここで今後も買うつもりだが、詰まったときはどうすればいいのか」という。店主は「営業時間外については対応が出来ないからうちの店の自動販売機で二度と買わないでくれ」という。
「男性はでは、営業時間外にトラブルがあれば自販機メーカーに電話をすればいいのか」と店主に問うも「メーカーに問い合わせても自販機の鍵を持っているのは私だけ。私しか対処できない。だから営業時間外に買うなといっている」とのこと。


まず、店主はこの男性の最初の話し方が不審に思う原因だったようだ。
男性は「○○（自動販売機のメーカー）の方ですか」と開口一番言ったらしい。それに対して店主は「違う」と答えたのだが、どうやらその最初のやり取りもお互いがヒートアップする原因だったらしいのだ。この辺りの詳細はよくわからないのだが。



なんども店主は「130円かえせばいいですね。ただし、もううちの店の前の自動販売機は使わないで下さい。営業時間外は対応出来ない」という。男性は「私は夜8時以降でないとこの店の前を通らないし、コンビニは高いし、帰り道に自動販売機はここしかないから、ここで買えなければ困る」という押し問答を繰り返してお互い声が大きくなり、そのやり取りが筒抜けである。


もううんざりである。私は「うるさい！外でやれ!」と言いかけた。しかし本当に外でやられると店の中は私一人なのでなにかが無くなったとかあらぬ疑いをかけられても困ると思いひたすら耐えた。


結局返金して平行線のまま店主が男性を追い出したような形に聞こえた。
男性は納得して無いようであったが。


私が会計を済ませる時店主から謝罪があった。
「色々な方がいますね」といって店主は「本当に困ります」的なことを言ってたが・・・私からすれば「どっちもどっち」という意味でいったのである。
まぁ、そこは指摘せずに店を出たけどね。


なんだかヤレヤレの話であった。。。