ヤザワBキチさんのマイ★ベストレストラン 2016

去年の夏、九州遠征で鹿児島空港に着くとまず最初に訪れました。
自分の両親が鹿児島にいるので以前大型連休に帰郷した時に何度か寄りましたが、土日祝日や大型連休は休みでいつもフラれてばかり。
営業時間も11時から3時間弱と秋田県能代市の十八番とともにめったにこれない土地柄、非常に敷居が高いお店でした。
11時過ぎに着くとカウンターは常連っぽい人たちでほぼ一杯でした。昭和の懐かしい雰囲気漂う店内で、素敵な笑顔のおばあちゃんが一人で切り盛りみたいです。
ラーメンのニンニク入りを注文、澄んだスープはあっさりした醤油味の優しい味わでにニンニクのインパクトが程よくマッチしてます。中細麺もつるりと啜り心地のいい感じでもろ自分の大好きなタイプのラーメンです。
しかもお釜で炊いたご飯をサービスでくれました。
お米の旨みと甘みが同居したご飯めちゃ美味いです。
お客が減ったのでお婆ちゃんと色々な話をしました。84歳のお婆ちゃんはちょっと身体がきついけど、ボケ防止とお客のねぎらいで頑張っているみたいです。
最後にお代を聞くと300円と聞いて、マジっすか？とぶったまげました。
日本全国のラーメンをを食べ歩いてる自分、味、雰囲気、コスパ、接客やおばあちゃんのキャラクターを含めてもはや神の領域です！
日本一のノスタルジックラーメンではないでしょうか！？
また来たいです、いつまでもお元気で。

この店は正直凄いです。なにが凄いって味のセンスが素晴らしいし、首都圏にありがちな流行りの味に走らず大人向けの味覚を提供してくれる本物志向のお店だからです。
初訪問は2014年の９月21日にさんまと鰹出汁の中華そばをいただきました。秋の味覚満載の手の込んだ和風魚介出汁の一杯、特に練りこんださんまのペーストを椎茸とともに揚げたトッピングは只者のラーメン屋の発想じゃないと感じました
。この時は土曜日の夜の営業も「土九家」で牛メニューを出していて、牛骨ラーメンローストビーフ乗せを食べましたが、牛の旨みハンパない清湯スープにぴろぴろの麺とローストビーフの組み合わせに随喜の涙しました。
大好きだったロックンロールワンが尼崎に移転して、コレクターの自分が地元でリピートできる店を色々と探してましたがやっと見つかった感じです。2016年は、一番リピートしたお店です。
２０１６年１月２４日
　牡蠣と葱の中華そば　
今年の限定で一番気に入ったメニュー。シンプルながらも牡蠣と昆布のいいお出汁が効いて、大粒のぷりぷりの牡蠣の芳醇な味わいに葱の甘味や柚子の風味がが気品高い一杯。
２０１６年１月３１日
　牡蠣も白子も入った、鮟肝のねぎみそラーメン～つうふうのしらべ～
牡蠣と白子と鮟肝のプリン体たっぷりのコクと旨みが凝縮した禁断のみそラーメン。
２０１６年２月６日
　寒しじみと旬ワカメの中華そば
こちらも真骨頂の寒しじみと昆布出汁のシンプルで滋味深い、オルニチンたっぷりの身体にいい中華そば。
２０１６年２月２７日
　どぅるんどぅるん昆布がけ！春まみれのピロピロ浅利つけ麺
どぅるんどぅるんと昆布の粘りととろみを纏ったピロピロ平打ち中太麺に、和風出汁の浅利風味のつけ汁との相性が絶品のつけ麺。あまったつけ汁をガーリックバター飯割にぶっかけていただくと昇天します。
２０１６年４月２日
　禁断の・・・カニの白湯中華そば
濃厚な鶏白湯とカニの旨味をミックスしたまろやかで贅沢な一品。こいつもヤバいくらい美味し！
２０１６年１１月２０日
　ＴＨＥ牡蠣そば
２月に食べた牡蠣の限定と同じバージョンだが相変わらず牡蠣と昆布のいいダシ出している。飾り気の無い上品な味わいは大人の中華そばと言う感じです。２０１６年はまだまだ他にもこの店で色々なメニュー食べましたが、ハイレベルで変幻自在の限定メニューを次々と編み出す発想と職人技に個人的には「青梅の魔法使い」だと思ってます。去年１１月にセカンドブランド「きく八」を所沢に立ち上げたりしてまだまだこの店から目が離せません。今、地元(関東圏)で一番気に入っているラーメン屋です。

山陰方面に遠征に行った時、初日の５軒目に寄りました。この店基本的には居酒屋さんでパイプラーメンは〆の一杯みたいな立ち位置です。ハイボールを軽くあおって限定１０食のパイプラーメンを注文しました。
牛骨ベースのあっさりした塩味のスープにパイプと呼ばれるマルチョウの脂や旨味が加わりいまだかつて食べたことのない絶妙な美味さです。このコロリとのっつたマルチョウも柔らかで旨し！
わさびやチンジャを投入することでさらに味わいに奥行きが広がっていきます。
この一杯のためにも米子に来て良かったと満足させられる絶品グルメでした。ごちそうさまです。

正月休みに関西方面食べ歩きしました。初日の４軒目、ホテルで軽く酒をあおった後〆で頂くことにしました。
まず八坐和(ヤザワ)という名前がいいね！
そして永ちゃんワールド全開な店内にＢＧＭも矢沢永吉♪なかなかイカしてるじゃん、と永ちゃんファンの自分はこれだけでテンションアゲアゲです。ハイボールと神戸牛×清湯(醤油)を注文しました。
ラーメンはセットメニューで、お値段も830(ヤザワ)円というこだわりの設定。
最初に神戸牛すじのしぐれ煮、神戸牛肉味噌ミンチ、神戸牛レアチャーシューの三種盛りと神戸牛にわさびがのったミニご飯がやって来ました。
神戸牛のレアチャーシュー口の中でトロけます。ヤバく美味いです。
そしてラーメンをいただくと、牛骨の上品な甘みがふわっとひろがりあっさりだけど旨味も凄い。麺はなめらかな中細ストレート麺で絡み具合も抜群に良し！後半肉味噌ミンチの味変を楽しんだのち、スープをミニご飯にかけていただくと黄泉の世界に昇天しそうな感じです。ヤバ旨過ぎる！
自分けっこう全国の牛骨ラーメン食べてますがプレミアムな神戸牛を使った最高級の牛骨ラーメンだとおもいます。
マタドールを超えてるんじゃないですかね。
次は白湯を食べにきます。ヨロシク！！

静岡遠征５軒目、静岡の隠れたご当地ラーメンで自分こういう店大好きなんですよ！
話はそれますが自分ちょっと前にさいたま市のご当地ラーメン娘娘の全店制覇っうのをやってまして、その時○永娘娘や何店舗はダシだけのスープにピリ辛な餡かけを溶かしていただくというスタイルがこの店ににているのがなんだか面白い。
看板メニューの味噌ラーメンを迷わず注文。
着丼すると倍近い大きさのどんぶりに、すでに４杯のラーメンを消化している自分はプレッシャーがかなりやってきます。
しかし味噌を溶かしながらいただくと、こりゃなかなか美味いぞ！
味噌ラーメンには珍しい素麺のようなストレート細麺が絶妙にマッチしている。
そして細切りのチャーシューや炒めたモヤシのしゃきしゃき感がいい食感で箸をすすめてくれる。
味噌のベースは赤味噌っぽいがなんか東松山の味噌ダレに味が少し似ているような、芳醇なコクと香りが堪らない味噌ラーメンだ。溶き味噌ラーメン、サイコー！こいつはヤバいくらいハマりそうな一杯だ。静岡まで遠征して良かったとつくづく思いました。ごちそうさまです。

この日も暑かったのでラーメン巡りは３軒くらいで終わりにして、ホテルに車をおいてこちらに向かいました。
まずは焼きギョーズとビールで乾杯！ちょっと皮厚な餃子、ビールにとても良く合い美味いです。
ビールを頼むとザーサイもついてきました。
しかしこの店では餃子のことをギョーズとよぶのですね。
２本くらいビールをあおってほろ酔い加減になったところで涼麺を注文。
こちらの夏期限定の名物メニューです。
宮崎の地鶏の旨み溢れるあっさりしたスープの冷やし麺で絶品です！
トッツピングは細切りのキュウリとチャーシューにチンゲン菜とカニカマ、プチトマトなど彩り鮮やかで見た目から清涼感あり食欲がわきます。中細麺も適度なコシとなめらかさを兼ねそろえてツルリと啜り心地のいい食感。
途中で添えつけの豆板醤を加えるとピリッと味が引き締まります。
こいつは他ではなかなか味わうことのできない、究極の冷やし麺です。
最高に美味しかった。ごちそうさまでした。

歳とるとなかなかコッテリしたのは受け付けなくて熊本を代表する有名店ですが今まで避けていました。
しかし一度清水の舞台から飛び降りる覚悟で、勇気をだして訪問しました。
とんこつ黒(ふつう)を注文。
着丼すると背脂たっぷりのコテコテのビジュアルに脂汗が・・・。
しかしスープをいただくと濃厚こってりのスーパーへヴィ級ど豚骨だが後味がすっきりしてキレもある。この旨味の凝縮したドロ系のスープ無鉄砲に似ていると思ったら、こちらの店主宮崎の風来軒出身なんですね。
中太の自家製麺ももっちりして美味い。
さらにレンゲにのった辛味噌、取り放題の紅ショウガや辛子高菜、卓上のニンニク醤油などを加えていただくとパンチが加速して楽しめます。
あんなに抵抗があった超濃厚豚骨ラーメンがこれほど美味いとは、これならオヤジの胃袋にももたれずいただけます。
ごちそうさまです。

この店、滋賀県にくるとあちらこちらにあるので前から気になっていましたがチェーン店なのでとりあえずスルーしてました。
しかし今回近江ちゃんぽん巡りということで発祥のこの店にやって来ました。
近江ちゃんぽんを注文。
スープは長崎のちゃんぽんの豚骨のやつじゃなく、ピュアゴールドなあっさりと和風出汁のお味。これなかなかイケます。
しんなりした野菜の甘味もくわわり優しい味わい。
もちっとした中太麺も相性が抜群！
自分的にはちゃんぽんと言うよりタンメンに近い印象ですが、今回滋賀県で食べたラーメンの中で一番美味しかったです。
チェーン店だけど侮れません。ごちそうさまでした。

自分宮崎のご当地グルメ辛麺が大好きで、今回の九州遠征では延岡の桝元につづき２件目の辛麺です。
桝元では中華麺の辛麺を食べたので今回はご飯にして雑炊風にいただくことにしました。
辛さは５辛。自分辛いのは好きなのですがあとが怖いのでほどほどにしました。
溶き卵たっぷりにひき肉やニラ、そしてゴロゴロとニンニク入りの雑炊風の辛麺、唐辛子のカプサイシン効果で汗がふきでて来ました。
スープは辛さの中に旨みと甘みが程よく融合して染みわたります。
ご飯バージョンの辛麺もありかなと思いました。
大変美味しくいただきました。ごちそうさまです。

九州遠征最後の日１３時発の飛行機にまだ時間があるので開店と同時にこちらにやって来ました。
ざぼんラーメンを注文。
あっさりしたライトな豚骨スープ、焦がし葱もいいアクセントになって美味い。
中太麺との相性もいい感じで、キャベツやモヤシのトッツピングもさっぱりしていい。
さすが鹿児島を代表する老舗の一杯、王道を行く味わいの鹿児島ラーメンでした。
大変、美味しかったです。ごちそうさまでした。