hongo555さんが投稿したイル・リフージョ・ハヤマ(神奈川/逗子)の口コミ詳細

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イル・リフージョ・ハヤマ逗子・葉山、逗子/イタリアン

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2019/07 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

ヌーオロから葉山へ 本物のバルバジア料理が受け継がれていました!

昨年末にイタリアのサルデーニャ島を一周し、各地で地方色豊かな料理をいろいろと楽しんできました。
サルデーニャに結構嵌まってます。
気に入った国やエリアや街や店には足繁く通うタイプなものですから。

サルデーニャは歴史的に実に様々な国に領有(占領&部分統治)されてきたので、エリアによって言語も文化も、もちろん食材や食事、調理方法までかなり大きく異なるのが面白くて、また奥深さを感じるところです。
今では同じ北部のサッサリ県でも、西のアルゲーロと東のオルビアでは食文化が異なりますし、ましてや山間部のガッルーラ地方などに行くと、その地域でしかいただけない料理がたくさんあります。
日本だと讃岐うどんもジンギスカンも信州そばも皮焼きもタコライスももつ鍋もチェーン展開されちゃいますが、イタリアは各地域独特の料理は原則としてその地域で守られるべきもので、他の地域に“輸出”されることはあまりありません。
もちろんプーリア出身のシェフがローマでプーリアの食材を使った料理を出すなんていうことはよくあることですけど、あくまで個人ベースのお話です。
食に関してはコンサバティブなんですよね。イタリア語ではChiuso:キゥーゾと言います。
地域ごとに季節感満載の美味しい郷土料理がいただけるのがイタリアの良いところです。
その意味ではイタリア料理というジャンルはなく、各地域の郷土料理の集合体が我々がイメージするイタリア料理という概念を形成しているということですね。
イタリア国内で作られている料理、という以上の意味はないように思います。
一口に和食、日本料理といっても様々ある訳ですから似たようなものです。

歴史を紐解けば、サルデーニャ島は地中海の交易上、また軍事戦略上とても重要な位置を占めていますから、レバノンから来たフェニキア人、その後のカルタゴ人、ローマ人、ヴァンダル人、カタルーニャ人などにその時々支配され、その度に島内の拠点に都市国家が作られ発展してきた経緯があります。
終いには統治がスペインからオーストリアに委譲されたのにそれをまた奪還すべくスペインによる侵攻が始まり、18世紀の四国同盟戦争後には権力闘争に巻き込まれてシチリア島との交換という条件でピエモンテのサヴォイア家が領有することになりました。
なので、サルデーニャ島は地理的に離れているのにピエモンテと一緒になってサルデーニャ王国としてイタリア統一を軍事的側面からサポートする役割を負いました。
ちなみに、フランスも18世紀末にサルデーニャ島にちょっかい出したものの呆気なく撃退されています(笑)。
サルデ人は勇猛果敢かつ真面目で勤勉、今でもイタリアのカラビニエッリ(軍警察)の中枢は彼らが担っているそうですよ。
ピエモンテの州都、トリノに行った時にいろいろ情報やら知識やらを仕入れました。
近代史って日本に限らず面白い事象が多いです。

でも、サルデーニャそのものについてはイタリア好きの日本人にもほとんど知られていないマイナーな存在ですから、その地域ごとの違いについて説明する書籍や資料なども日本にはほとんどありません。
その名も「サルデーニャ!」という池田匡克、愛美ご夫妻の素晴らしいサルデーニャ文化紹介本(写真も素晴らしい)があるんですがこれも今や絶版ですし、DHロレンスの「海とサルデーニャ」という紀行ものとしても卓越した作品(翻訳も日本語として素晴らしいんです)も絶版になって幾星霜・・・という状況です。
残念です。

おっと脱線しちゃった。
サルデーニャは歴史的な経緯で地域ごとに文化が異なるバラエティ豊かなところで、でもどこで何を食べても美味しくて、人はとても親切だということを言いたいだけなんですが、鬱陶しい前置きになりました。

で、そのサルデーニャ島を一周した際に、ほぼ島の中心、中部にあるヌーオロという街で偶然Il Rifugioというリストランテ・ティピコ=美味しい郷土料理を出すマークのついたリストランテに入ったらとっても美味しいものをいただいて大感激したんですが、以前こちらの店で修行された日本人が同じ店名で葉山でお店を出されているということを髭面のオーナーから聞かされました。
カメリエーレからもアキラによろしく伝えてくれよ!と言われましたし。
お店の人はアキラから聞いてヌーオロまで来たんだと思っていたみたいです(笑)。

なので、帰国したらなるべく早く伺いたいと思ってはいたんですが、なかなか機会を作れないうちに半年過ぎてしまい、完全予約制では希望日に予約できないかもしれないけどダメ元で電話を差し上げてみたところ、偶々テーブルが空いていたのでやれ嬉しやと葉山まで出かけることになりました。

予約する際に、ヌーオロのIl Rifugioで食事して大いに感激したこと、特に極細パスタのフィリンデウのペコリーノ・サルドがたっぷり入ったブロードをいただいて悶絶したので、ぜひヌーオロの郷土料理をもう一度いただきたいとお伝えしたところ、お任せいただければご希望に沿うように頑張りますとの有難いお言葉をいただき、全面的にお任せすることにしました。

訪問当日はJR横須賀線で缶ビール片手に小旅行。
グリーン車って車窓を眺めながら手軽に旅行気分を味わえますから結構楽しいですよね。
梅雨空の下、逗子で下車して駅前の逗子生産直売所でみずみずしい葉山野菜やら見るからに美味しそうなぬか漬やらを買い込み、小坪の大竹丸の商品を扱っている店で釜揚げしらすをゲットしてから三浦半島沿いの細い道を路線バスで移動すること30分弱(駅周辺は渋滞でした)、一色海岸を目指します。

関係ありませんが、馴染みのない地域で路線バスに乗ると気分は太川陽介になりがちです(笑)。
バスマップなんていうバス停を検索できる便利なサイトがあるんですね。
iPhoneで地図とにらめっこしつつ降りるべきバス停を間違えないようにとキョロキョロしてました。
車で来るのは面倒がなくて良いですが、旅行気分を味わうなら電車&バスですね。

目指すリストランテの周辺は比較的大きな家屋が建ち並ぶ住宅地で、場所と雰囲気は良い感じ。
目の前には神奈川県立近代美術館があり、お隣は葉山しおさい公園です。
葉山の御用邸近くといえば、わかる人にはわかると思います。
わからない人にはわからないか(笑)。
県道207号森戸海岸線は交通量が多いですが、目の前は海ですからロケーションはとてもいいです。
この辺は若かりし頃よくドライブしたものの歩いたことはないので土地勘はありません。
海に面して別荘や住宅が点在する長閑な土地といった印象です。

お店の場所はすぐにわかりました。かなり古い一軒家のようです。
萌え上がる草木に隠れて建物が庭の奥にちらりと見えます。
控えめなお店の看板も草木に隠れ気味ですが、第一印象は都会にはない食事に集中できそうな感じ(勝手な印象ですけど)。

cenaは18時半からとのことで少し前に着くとすでに看板には明かりが灯っており、玄関の格子戸を開けると奥様と思しき女性が出迎えてくれました。
友人宅にお邪魔するような感覚です。
しっとり落ち着いた古民家をそのまま使ったお店で、敷居が高い感じはありません。
子供の頃、お盆に遊びに行った田舎の親戚の家のような印象があります。

内装は板張りなので、靴を履いたまま奥に入ります。
店内は決して広くはありませんが電燈のオレンジっぽい明かりに照らされてとても寛いだ雰囲気です。調度品もいい感じ。和風なのにサロンのようですね。
テーブルの間隔も広めにとってあって快適でした。
ワインセラーの上にチンクエチェントのミニカーが飾ってあります。
シェフは車好きなんでしょうか。

奥に厨房があるのが見えます。お一人ですからあの人がアキラさんですね。
お会いしたことがないのに名前はよく存じ上げてます(笑)。
ヌーオロのIl Rifugioは如何にもリストランテ然とした佇まいで、60人は余裕で入れそうなそこそこの大箱、5〜6人いたカメリエーレも忙しく動き回っていましたのでこことは対照的です。
きっと厨房にもたくさんいたんでしょうね。

外の濡れ縁越しに庭の草木が眺められるガラス戸脇のテーブルに案内されました。
やっぱり食事に集中できそうな感じですよ(笑)。
店内、というか座敷に置かれた大きい黒板メニューもいろいろ美味しそうなものだらけで気になりますが、今日はお任せですからワインのセレクトだけです。

サルデーニャの料理をいただくなら、何はなくともヴェルメンティーノ。
アルジオラスのコスタ・モリーノをボトルでいただいて、食事開始です。
このワインもオリスタノのLa Torreでいただきましたのでサルデーニャ感いっぱいです。
どんどん期待が高まってきました。楽しみです。
店内の写真撮影も奥様に許可をいただきました。
無音カメラで周囲のご迷惑にならないように撮影します。

最初に出てきたのはサルデーニャの美味しい肉類の盛り合わせ。
サルデーニャでよく使われるコルクのお皿に乗せられたパーネ・カラザウの上にラルドやトリュフ入りのサルシッチャ、オリーブなどが盛り付けられて出てきました。
あ、ボローニャのモルタデッラもありますね。香りが高くて爽やかです。
このお肉たちはカリアリのサン・ベネデット市場でもたくさん買い込んでローマのレジデンツァで好きなだけ食べまくりましたから舌に馴染みのある味です。
ラルドはサルデーニャでいただいたものより美味しく感じました。なんて上品なラルドなんでしょう。
ほんの数粒だけ塩してあって、お肉の風味を引き立ててくれます。
なるほど、これは良い手ですね。勉強になります。

当然、半年前に行ったサルデーニャで食べたもの&行ったところの話で盛り上がりつつ、パーネ・カラザウをパリパリ。
このサルデーニャ特有のパンは、羊飼いの携帯用に作られたもので半年から1年近くは問題なく食べられます。
我が家にもまだ1袋残っていますが、なくなっちゃうのが嫌なのでちょっとずつ食べてます(笑)。
自家製と思しきフォカッチャ(粒塩が効いていて小麦粉の甘味が強調されている美味しいフォカッチャです)をいただいて、ワインのアテにお肉とパーネ・カラザウ。
パン好きには是非オススメしたい組み合わせです。

お次は佐島の蛸とポテトを合わせて自家製のジェノヴェーぜを乗せたサラダと、同じく自家製のボッタルガをトロトロっとしたモッツァレッラに乗せたものが一皿に盛り付けられて登場。
ペコリーノの下には細切りにしたセロリ(根セロリ?)が敷いてあって食感と味の良いアクセントになっています。
蛸はサルデーニャでもよく食べますが、三浦半島は美味しい蛸の水揚げがあるところですから、サルデーニャをイメージしつつ地元の素材を使った料理でもあるといういいとこ取りです。
ポテトと合わせて軽い塩だけでまとめてありますが、ジェノヴェーゼが効いていてお見事です。
自家製のボッタルガは香りが高く、塩が優しくてとても上品な味です。
このボッタルガは味わいがムッジネです。どこから鰡子なんて手に入れるのかな。
鮮度の良いモッツァレッラとよく合いますね。これはご近所で生産しているんでしょうか。
これも美味しいです。ワインがすぐになくなりそうで怖いです(笑)。

目の前で再現されるサルデーニャの味に魅了されて、あっという間にご機嫌です。
日本に居ながらサルデーニャの料理が食べられるんだと思うととても嬉しいです。
しっかり修行されてきたから、味もきちんと再現できるんですね。
antipastoだけでお店の実力がよくわかります。

きて良かったねぇ、とワイフと喜んでいたら目の前に突然フィリンデウが!
ヌーオロで偶然いただいてあまりの美味しさに悶絶したフィリンデウです。
極細の手延べパスタで、2重にして乾燥させるバルバジア地方独特の食材です(写真参照)。
電話を差し上げた時にフィリンデウは冬のメニューと聞きましたので諦めていたんですが、pecora(羊)の拳骨で炊いたブロードと合わせてあって、ヌーオロの味そのものでした。
予期していなかっただけに&あまりの美味しさに感激しました。感動的な美味しさです。
拳骨の周りのお肉も残さず全部いただきました。

乾燥したフィリンデウをテーブルに置いてもらってさらに歓喜。
神の糸、と呼ばれる繊細さがよくわかります。
ヌーオロ市内を探し回りましたが、なかなか売っているところが見つかりませんでした。
フィリンデウの作り手はヌーオロでも数えるほどしかいないと聞きました。
この一皿だけでこの店に伺った甲斐があるというものです(感涙)。

もう一皿のプリミもサルデーニャしてました。
魚介とフレーゴラの炊き合わせというか魚介のスープでフレーゴラを茹でて仕上げてあります。
フレーゴラ(フレーグラとも言います)はサルデーニャで日常食べられているつぶつぶのパスタで、クスクスほど小粒ではなく、日本でいうとあられくらいの大きさです(粒の大きさも大中小くらいに分かれています)。
ちょっと香ばしい感じもあられに似ていて日本人にはきっと喜ばれる味だと思います。

フレーゴラは普通のパスタのようにお湯で茹でるのではなく、スープで炊くのが美味しさの秘訣なんだとか。
なるほど、フレーゴラの表面に入った魚介の風味と舌触りの良い滑らかな食感が楽しいですね。
浅蜊、蝦蛄、海老から出たスープをたっぷり吸ったフレーゴラはすでに魚介そのものです。
イタリアン・パセリもパシッと効いていて、これもサルデーニャでいただいた味です。
ジェノヴェーゼに使っているバジルとこのイタリアン・パセリも含め、ロスマリーノなどの香草も全部庭で栽培しているんだとか。
これは羨ましいです。一軒家イタリアンの利点が存分に生かされてますね。
葉山の潮風できっと風味も増すことでしょう。

ワインもなくなり(プリミまで持たせようと殊更にゆっくり飲みました 笑)、メインの前にワインを選びます。
メインはお肉とのことですから赤ですね。
サルデーニャで代表的な白といえばヴェルメンティーノ、赤といえばカンノナウですからオススメを聞いて白と同じアルジオラスのセネスというカンノナウにしました。
カンノナウにしては若干軽く、甘みのあるワインですがボディはしっかりしていて美味しいです。
カンノナウ特有のダークチェリーのようなふくよかな香りも素敵です。

さて、カンノナウで口の中をお肉用に整えました。準備万端です。
出てきたのは葉山牛のタリアータ。さしの少ない肩肉:ブリスケットを表面だけしっかり焼いて、中は若干火が入っているだけの見事な赤身でした。
赤身好きのワイフは大喜び。
サルデーニャでも赤身のサルデ牛や馬肉を各地でいただきましたので、イメージが重なります。
葉山牛は典型的な黒毛和牛ですからサシの入っている部位も人気が高いのでしょうけど、我々は断然赤身派ですからもう大満足です。
ジューシーな葉山牛をルーコラとペコリーノと一緒にいただくと、まさにサルデーニャです。
美味しすぎます。また感激してしまいましたよ(笑)。

この後にメインがもう一品出てこないことを確認して、安心してカンノナウを飲み干しました(笑)。牛肉に本当によく合うワインです。
他に湘南豚や仔羊の香草グリルなどの用意もあるそうですから、それらは次回のお楽しみに取っておきましょう。

ああ美味しかった。大満足です。
しかも美味しいだけでなく、サルデーニャのバルバジア地方(ヌーオロのある地域の名称です)の料理が見事に再現されていました。
口直しにピンク・グレープフルーツのグラニータをいただき(なんとワサビ入りでしたがこれが爽やかでとてもいい感じでした)、最後に出てきたのはお馴染みのセアダス。

これはペコリーノを入れて丸めた生地をラルドで揚げ焼きしたサルデーニャを代表するデザートです。
甘いものが苦手の私でもペロリと食べられる甘塩っぱいお菓子で、サルデーニャでは豊富に取れる蜂蜜をたっぷりかけていただきますが、こちらは甘さ控えめで蜂蜜少々と粉砂糖がかかっていました。
うん、ちゃんと美味しい。これもサルデーニャの味です。
これで最後にミルト酒を飲めば完璧ですが、飲んでしまうとこの素晴らしい時間と空間がお終いになってしまうような気がして、ミルト酒も次回の楽しみに取っておくことにしました。
この店のディジェスティーボは断じてグラッパではないです。

食後酒の代わりにカフェをドッピオで。
セガフレードのカップでいただくのもらしくて楽しいです。
最後まで徹底してサルデーニャなんですね。

周りの客の食事が先に終わり、チェックして順々に出て行かれる時間になりました。
シェフと奥様は都度玄関まできちんとお見送りに出ます。
こういう丁寧な接客が、最後まで気持ち良く食事させてもらえるホスピタリティに繋がっていると思います。
我々はチェックした後、本日最後だったのでお二人といろいろ話をさせていただきました。

先月はヌーオロのIl Rifugioのオーナーの娘さんの結婚式に参加し、ついでにボローニャ、フィレンツェやローマを巡ってきたこと(シェフのブログにも掲載されていました)や、同じサルデーニャでも地域が違うと知らない料理がたくさんあるという話、ヌーオロで住民登録した最初の日本人らしいという逸話、Il Rifugioという名前で店を出したいと言ったらオーナーが日本に支店ができると大喜びして看板を作ってくれた話、その大きな看板を日本に持って帰るのが大変だったエピソード、各地の食材の話にフィリンデウの話、フレーゴラの作り方のコツまで教わって、あっという間に時間が過ぎていきます。
まだまだ聞きたいことがあるのにと、後ろ髪引かれながらお店を後にしました。
そうだ、音羽の森に泊まればいいんだ!迷惑だよな・・・(笑)。

素晴らしく美味しい&現地の味わいにとても忠実なリストランテでした。
日本でこれほど満足度の高いイタリアンはありませんでした。
初めて伺ったのに以前からよく知っているような不思議な感覚になりました。

ここまでやってくるのもちょっとした旅行と考えれば、お店の個性を引き立ててくれる要素の一つになりますね。
三浦半島&湘南の新鮮な食材もふんだんに取り入れていて、サルデーニャに徹底的にこだわった料理と主張するわけではありませんが、お願いすれば沢山の引き出しの中から希望通りの美味しい一皿を提供してくれる店です。

イタリア各地で修行して日本でお店を出される方は沢山いるのに、何が違うんだろう。
少なくともスポンサードを受けて銀座などの一等地で華やかに仕事を始める方とは違うことだけは確かですね。
我々の嗜好にドンピシャに嵌ったリストランテでした。

葉山御用邸近く&一色海岸沿いの落ち着いた環境ではあるものの、ここは都心から1時間以上かけてこなければ辿り着かない場所ですから、これもサルデーニャの位置関係と何となく関連があるような気がします。
でもこの環境だからこその味わいがあるとも感じます。
今日はできませんでしたが、次回はそういう話も伺ってみたいと思いました。

偶然入ったサルデーニャ中部のリストランテからの縁で繋がった葉山です。
こういうご縁は大切にしたいものです。
帰りがけに名刺を頂戴しました。シェフは渡辺明さんと仰るんですね。
順番が逆ですが、ようやくお名前と人物が一致しました(笑)。

さて、帰りものんびりグリーン車に座って(横浜まで我々だけでした)ハイボールを飲みながら、この素晴らしいリストランテの余韻を楽しみました。
手には沢山の葉山野菜と釜揚げしらすもあります。
明日の朝ごはんはこれで決まりです。

週末に小旅行気分で食事しに行くには絶好のロケーション、しかも素晴らしい味わいです。
食べログのレビューは賛否が分かれているように思いましたが、断言します。
ここは葉山まで足を伸ばす甲斐のある、素晴らしいリストランテです。

我々も日程を調整してまた伺います。
最高でした!!!
ご馳走様でした!!!

  • 萌え上がる草木に隠れそうな看板 ヌーオロのロゴタイプと同じです

  • 営業時間と定休日を記した案内板 これはイタリアで買ってきたんですね

  • 階段の奥がリストランテですがよく見えません これもなんかいい感じ

  • 駐車場の注意書きと日本語の営業時間などの案内です

  • 位置皿とナプキン サルデーニャのパン細工に似ていますね

  • 前菜のお肉盛り合わせ サルデーニャで食べた味と同じでした

  • フォカッチャも塩が効いていてとても美味しい 好みです

  • 2皿目のantipastoはサラダ仕立て 蛸とポテトに自家製ジェノヴェーゼがかかっています ボッタルガも自家製です

  • まさかいただけると思っていなかったフィリンデウ! 美味しくて大感激です

  • これが茹でる前のフィリンデウ 薄くて細くて見た目通りの繊細な食材です 神の糸と言われる所以です

  • プリミは絶品の魚介フレーゴラ 蝦蛄がいい味出してました

  • メインは葉山牛のタリアータでした なんて美味しいんでしょう もっと食べればよかった

  • 口直しに出てきたピンク・グレープフルーツのグラニテ 何とワサビ入りです!

  • これも自家製のセアダス 中のペコリーノのじんわりした塩気とハチミツの甘さが堪りません

  • カフェドッピオで締め セガフレードです

2019/11/02 更新

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