hongo555さんが投稿した焼き鳥 とりら(福岡/祇園)の口コミ詳細

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移転焼き鳥 とりら櫛田神社前、祇園、中洲川端/焼き鳥

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2019/01 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

こんな焼鳥食べたことない!これまでの常識を覆す衝撃的な焼鳥&鶏料理の数々

福岡出張の日程が決まって最初にしたことは、とりらへの電話です(笑)。
競争率が高くてなかなか予約が取れないとは聞いていたので駄目元で電話したところ、席を確保することができました。マイレビューアーの安倍太郎さんのお陰です!ありがとうございます!

出張の日程をイソイソとこなし、珍しく降った雨の中これまたイソイソと博多駅から歩くこと約10分、壁面緑化してあるアウトレットのような建物の先に目指すとりらがありました。
お店の前に着いたら丁度奥さんが看板に明かりを灯しているところでした。階段を上った2階がお店ですが、1階にもぢどり屋大和という居酒屋さんが入っています。
間違えないでくださいね、って間違えないか(笑)。

階段を上ったところには「こだわり4か条」が掲げられています。
仕込み、塩、炭、焼きの技術にこだわる!と書いてありますね。これは楽しみ〜〜。
店内は板張りで全体的に真っ黒、靴を脱いで奥へと進むとL字型のカウンターと背中合わせに小上がりが二つ、これ以外にもスペースがあって40人くらいは入れるそうなんですが、使っているのはカウンターだけ、ご夫婦お二人では使い切れないそうです。
尤も毎回きちんと焼鳥を提供するには今の人数でもなかなか難しいとのこと、今後移転を検討しているそうで、もっと小さい店にしたいそうですからさらに狭き門になってしまう可能性があります。
カウンターの一番奥、大将の作業スペース前に通されました。
シェフズテーブル大好き、オープンキッチン大好き人間には堪らない場所です。かぶりつきですね。

さて、初めましてのご挨拶ぺこりして、改めて本日の最終便で羽田に帰ることもお伝えして20時くらいまでにどれくらいいただけるかの勝負開始です(笑)。
日本酒もお任せでお願いしました。こだわりの強い店主と伺っているので、きっとお皿に合わせてぴったりのお酒を合わせてくれることでしょう。
最初に出てきたのは徳島芳水酒造の高柿木(たかがき)です。知らないお酒でしたが、徳島といえば吉野川の伏流水ですから美味しいに違いないと一口含むと、香りが芳醇でトロッとした口あたりの甘味を感じる酒でした。
これが最初のささみのお造りに合いました。

このささみ、噛めば噛むほどじわじわと旨味が増してきて繊維の一本一本までしっかり味わいたくなる逸品でした。
まさにイノシン酸&グルタミン酸の塊です。
いきなり挨拶がわりの右フックをくらった感じ(意味不明)。最初から悶絶です。

お次はモモの叩き。じっくり低温で火入れしてから表面をさっと炙って鰹出汁のジュレが掛けてあります。
もう旨味大爆発です。
高坂鶏は何度もいただいたことがありますが、こんなに旨味が強いのは初めてです!

丸のまま10日寝かせて、レバーやハツなど内臓系はさらに気を遣って脱水させつつ3日ほど余計に寝かせてから使っているんだとか。
2週間も寝かせて大丈夫な鶏肉っていうのも単純に驚きですが、それでこんなに美味しくなるなんてすごいですね。
なんだかもうこのワンツーでノックアウトされ掛けてます(笑)。
井上尚弥に1Rノックアウトされたパヤノの気分です。気持ち良いです。

お酒も水みたいにスイスイ入っちゃうので、すぐになくなってまんさくの花になりました。
こちらも華やかでしっとりとした香りの良いお酒ですね。
これをいただいて今の旨味大爆発の余韻を楽しんでいると、今度はさらに素材工夫系が出てきました。
スライスしたムネ肉で13日間寝かせたレバーを巻き、軽くポン酢と合わせてあります。ムネ肉のあっさりした旨味とレバーのねっとり甘い食感が口の中で合わさると得も言われぬ旨さです。
3品でそんなに喜んじゃってると続きませんよと大将に笑われましたが、美味いもんは美味いんですから仕方がありませんよね。
常連さんはこれが当たり前でしょうけど、私は初めてですから感激しまくりです(笑)。

お次に出てきたお尻の周りの肉を集めて細かく刻んで和えた一品は、コリコリ&ねっとり&とろりでこちらも旨味の塊でした。お酒のアテとしてはあまりにピッタリです。
お代わりしたいんですけど、と言うと少量しかできないものを多品種作ってお出しするようにしているとのこと、そう言われたら大人ですから察しないとね。
質も量も求めたいのがワガママ&食いしん坊と言われる所以ですけど、質を求めると量は作れないのが飲食の世界とはわかっていても、これだけ美味しいと取り敢えず聞かずにはおれません。

で、お次は鶏で握りです。
赤身の握りと中落ちの握りが一貫ずつ出てきました。
手を出してくださいって間髪を容れずに食べろってことですね。はいはい。
赤身はモモの上のほうにあるコリッとした赤い部分のことです。ソリレスとは違います。
噛むと鶏肉ですが見た目は確かにマグロの赤身かと思うような色合いでした。
軽く絞った酢橘と刷毛で塗った出汁醤油でいただくと確かに寿司でした。
焼鳥屋さんで鶏の握り寿司が出てくるなんてびっくりですが、これがまた美味しい。
舎利も硬めに炊いてあって口溶けがパラリと良いです。
鶏肉と酢飯を合わせて食べたことはありませんでしたが、こんなに合うんですね〜。
中落ちの握りも言われないで食べればマグロと間違えるかも、って間違えないか(笑)。
衝撃的な味わいでした。これはすごい。

焼鳥前はまだ続きます。
またお造りが出てきました。今度はハツです。
寝かせてあってもしゃりしゃり感は失っておらず、旨味だけが強くなっている感じ。
鳥田中でもいただきますが、旨味がよりはっきりしています。濃いです。
鮮度重視か熟成かの違いなんでしょうけど、熟成させると香りも良くなって美味しさが増すことがよくわかりました。熟成万歳!
杉勇をいただきながら濃いハツを味わうと言うのは格別ですね。
次に出てきたのがレバーですが、一度ペーストにして冷やし固めた感じの食感です。
これはもう絶対に食べたほうがいいです、ってコースだから出てくるか(笑)。
バターのような口溶けと食感ですね。美味しいとしか言いようのない濃厚な味わいでした。
これさぁ、小鉢に10個くらい入れて脇に置いときたいです。
お皿とお皿の合間に舐めて呑みたいから(笑)。

さて、1時間ちょっと経過して焼鳥タイムになりました。
出張は時間の制約があるのが困りものですね。
でもまだ時間は十分あります。喰うぞ!
まずはささみサビ焼から。火入れと塩加減が素晴らしいのはもちろんですが、なんと言っても熟成高坂鶏の旨味がすごいです。
最初にいただいたお造りにも驚きましたが、炭火で炙ると食感が増してさらに旨味が強くなります。
ささみってあっさりした部位のイメージがありますけど、全く別物です。こんなの食べたことないです。
一串に凄く情熱注いでいるんだなぁ。

ももの表面はカリッと綺麗なきつね色で、脂は中に閉じこもっていて噛めば噛むほど旨味が溢れてきますし、ねぎ間のジューシーさと適度な弾力はかなりクセになりますね。
一本ずつでは少な過ぎますから、次回来たら2本ずつ出してもらおう(笑)。
美味しくて一瞬でなくなるのはちょっと悲しいです。
出汁醤油を垂らした美味しい椎茸(子供の頃全く食べられなかったのが嘘のように大好物になりました)と箸休めのスティックサラダ(付け添えの鳥味噌がまた美味しいぞこれで3杯は呑めるな)をいただきつつお酒が空いたので、お次をお願いすると櫛羅(くじら)という見たこともない酒が登場。
篠峯を造っている奈良の千代酒造のお酒でした。こんなの造ってるんですね。
純米吟醸ですが大吟醸かと思うくらい吟醸香が華やかです。味わいはまさに正統派山田錦ですね。
甘過ぎず辛過ぎず、キレがいいのにたっぷりしています。美味しいなぁ。
と一人で喜んでいたら串が再開。今度はうずらです。
まあこれはさすがに普通というか普通に美味しいうずらでした。

大将に「あんまり時間なかったんですよね」と言われて寂しく頷き(笑)、ここからはテンポ良く焼鳥が出てきました。本心はゆっくりで良いんだけど…。
ハラミに漬けた黒胡椒が乗った串はハラミの脂と胡椒の辛味がベストマッチでした。これなら20本は食べられます。こりゃ美味い。
お次はせせりが皮ごと器に盛られて出てきました。皮と首の間の脂肪もそのままです。
このせせりの皮を巻いて博多では皮焼きを作っているそうですが、皮と首の間の脂肪がめちゃくちゃ美味しいです。やっぱり高坂鷄を寝かしているからこその味わいなんでしょうね。
とっても得した気分です。ボリュームもそこそこあってとても印象的な一品でした。
その後はマッシュルーム(これが美味しかったあと10個食べさせて欲しい)を挟んで、レバーと大きいハツです。このレバーが他では食べたことのない衝撃的な美味しさでした。ねっとりしているのに口溶けがさらっとしていて口の中に旨味しか残りません。
噛むとなくなっちゃう感じです。なんて上品で美味しいレバーなんでしょう。
お願いあと10本(笑)。
ハツは艶があって見るからにプリッとしていますが、噛むと結構ジューシーでハツってこんなに美味しい部位だったっけ?と驚きました。これもマイギネス更新です。
やっぱり上には上がいるもんですねぇ。

そこに奥さんが大将と冷戦状態で作った(笑)茶碗蒸しが出てきました。
海苔が乗って口直しにぴったりですが、焼鳥もっと食べたいモードですから少しずついただきながら次を待ちます。
お、炭火で軽く炙ったバゲットにレバーペーストが乗って出てきましたよ。
甘さ控えめ、旨さ多めの酒に合うレバーペーストですね。茶碗蒸しと一緒にいただいても味の変化が楽しめてなかなか良いです。
その後は大きなつくねです。かなりしっかり練ってたっぷり串に巻かれた大ぶりなつくねは食べ応え満点です。肉汁が溢れてくるので吸いながら食べました。飲むつくねです(笑)。
これも旨味が後から後から溢れ出て、いつまでも噛んでいたいけど噛んだらなくなっちゃうよ状態の美味しいつくねでした。余計なつなぎは一切入れていないそうです。高坂鷄の旨味が凝縮された傑作でした。ああ、あと10本食べたい(笑)。

時計は無情にも20時少し前、気分は死んでらぁ、じゃないシンデレラです(笑)。
大将も心なしか残念そうに(と私には見えました)スープとかしわ飯を出してくれました。
悲しくて涙で前が見えません(うそ)。
本当は美味しくてガツガツ食べちゃいました。

ああ、もう終わりか。
とても残念ですが飛行機の時間を考えるとそろそろお暇しなければなりません。
次回の予約を入れていきたいところですが、次の出張も決まっていないので(そりゃそうだ)、後ろ髪を引かれつつお店を後にしました。

お会計の時に奥さんに喧嘩しないでくださいねと言うと、笑われてしまいました。
普段は仲が良いんだそうですが、厨房の中は手が足りないのに矢継ぎ早に指示が飛んでくるので時々イラっとするんだそうですよ。良かった。
夫唱婦随で美味しい焼鳥を出されているんですね。
鳥田中もそうですが、美味しい焼鳥屋さんは家族経営のところが多いです。

衝撃的な120分を体験して私の焼鳥経験値はかなり上がったんじゃないかと思います。
ご馳走様でした!!!

そのまま福岡空港に行ったら、ANAの最終便は機材整備とかで出発が1時間遅れになりました。
この前ブリュッセルで3時間遅れたばっかりなのにまたかよ。
先に言ってくれればもっと焼鳥食べられたのにぃ〜と悔し涙を流しましたとさ。
めでたしめでたし。


  • 店の入り口に掲げられたこだわり4か条 ここだけ見るとラーメン屋みたい(笑)

  • 店内シックですが大将は陽気で楽しい人です

  • 高柿木は初めていただきましたが美味しい酒ですねぇ

  • これこれ このささみの刺身はすごいです 旨味のかたまりです!

  • 軽く炙ってあるモモにカツオのジュレが乗った叩きです ジュレなくても十分な美味しさ 味のエッジが立った旨味大爆発の一品でした

  • まんさくの花は口開けでした 香りが良くてスイスイ飲めます

  • 薄くスライスしたムネ肉でレバーを巻いてあります これヤヴァイんまさ!

  • お尻の周りの肉や脂を叩いた一皿 甘くて旨くていろいろな味がして楽しいです

  • 赤身の握りです 赤いですそして美味いです シャリも固めで丁度良い感じ

  • こちらの中落ちはもうあり得ない美味しさでした もっと喰いたい

  • ハツのお造りです 13日も寝かせたとは思えないシャリっとした食感 旨味はすごく強いです

  • 衝撃を受けたレバーパテ 振りかけられたゴマやら何やらとも合って最高の酒肴でした

  • 夫唱婦随の光景 ご主人が矢継ぎ早に指示を出すので奥さん大変ですが普段は奥さんの言うことに素直に従っているそうです(笑)

  • 焼鳥はささみサビ焼きから 火入れが抜群 美味しいささみはこれくらいの火入れで十分ですね

  • モモです カリッとした表面と脂ジュワーの肉が口の中で合わさるとヤバイです

  • ねぎ間です シンプルに高坂鷄の旨味を味わうには最適な一本ですね

  • あら椎茸まで美味しいよ なんだかなぁ

  • 箸休めの野菜スティック 鳥味噌がすんごく美味しい これで酒飲めます

  • 厨房とうずら うずらは可愛いくて大将は陽気

  • 櫛羅(くじら)も初めていただくお酒です 吟醸香が華やかで旨味たっぷりの山田錦でした

  • ハラミって黒胡椒のスパイシーさと合うんですね 肉の甘味と旨味が引き立ちます

  • ああこのせせりもう一度食べたい 首肉と皮の間の脂がとてつもなく美味しいんですよ

  • マッシュルームもそぼろ醤油マヨのせでしっかり美味しいです

  • このレバー!衝撃です!マイギネス更新!

  • このハツも衝撃的な美味しさ!マイギネス更新!

  • 奥さんが作ってくれた茶碗蒸し 酒のアテにぴったりです

  • レバーペーストを少し茶碗蒸しに乗せていただくのも美味しいです

  • 大きいつくね もう旨味の塊ですね 旨味そのもの もう10本喰いたいよ

  • 奥の照明は何故か焼く時だけつけます なかなかシックな店なので灯りは控えめなんでしょうね

  • スープ 美味しかったですが涙で曇って見えませんでしたよ(笑)

  • かしわ飯です おにぎりにしてもたせてくれと言いたいけど初めてなので堪えました

2019/02/09 更新

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