レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
2回
2017/10訪問 2017/11/06
遂に(昼ではあるが)5点満点にしてしまった。これ以上私はもはや望まない。
キッチンプラスに歯医者帰りに久しぶりに訪れる。歯医者は30分は食事をしないで下さい、と言ったのだが30分以上は待つと読んだからだが、案の定、平日(火曜日)ではあったが余裕で45分ほど待たされた。さて、実はキッチンプラスのメニューは総制覇したいという野望を持っているので、今日は「ポークチーズカツレツ」(1350円)を注文する。それにニソワーズ・サラダ。まず、最初に出される突き出しのようなミネストローネのようなトマト・スープからガツンと来る美味しさだ。なぜ、こんなに美味いのだろうか。思わず「美味い」と声が出て、周りに見られて恥ずかしい思いをしてしまう。そしてニソワーズ・サラダ。間違いなく、このキッチンプラスで食べるニソワーズ・サラダが私の人生で最高のサラダだ。ちなみに、本場ニースでも複数回食べたし、二ヶ月前にパリでも食べたが、ここのサラダの足下にも及ばない。しかも、値段もこちらの方が安いのだ。そして、ポークチーズカツレツ。私は流石にこれにはあまり期待していなかった。というのも、日本にはトンカツという素晴らしいポークカツレツがあり、流石、それには及ばないだろうと思ったからだ。しかし、それは浅はかなる思い込みであった。このカツレツはそんじょそからのトンカツ屋では同じ土俵に登れないほどの高みにあったのだ。ちょっとキツネに騙されたような気がするぐらい美味しい。私はもう降参した。この店の評価はもう満点でいい。これ以上のレベルの外食も期待しなくてよい。周りが、所詮、その程度で満足できるような舌だ、と言っても気にならない。それぐらい、この店は素晴らしいと思う。サービスもよいし、それほどいいと思わなかった雰囲気も今では好意が持てる。ランチとしては私的には完璧である。
(2016.10)
夜に初訪問。というか、こんな素場らしい店に歩いて行けるところに住んでいて1年間もご無沙汰していたなんて信じられない。時間があっという間に過ぎている。これが、年を取っているということなのだろうか。などと下らないことを書いてしまい大変申し訳ないのだが、注文したのは「真鯛のムニエル」(1600円)。これは単に、ランチメニューにはないような気がしたからである。それに赤キャベツのマリネを追加注文する。あと夜なので白ワインをグラスで。まず、白ワインがちょっと驚くほどハウスワインとしては美味しい。値段も安いのに、この店は本当、どんな魔法を使っているのだろうか。それとも、他の店が詐欺でもしているのだろうか。食事に関しては、赤キャベツが美味しいのは分かっていたが、「真鯛のムニエル」。ムニエルといえば、舌平目とかスズキとかだと思うが、この真鯛もしっかりと皮がカラっと焼かれ、そして中身が絶妙な火入れ加減で流石、という感じであった。デザートはカラメルソースのプリン。まあ、ここらへんはもう美味しいことが分かっているのでさほど驚きはしないが、いやはや、本当にこの店は素場らしい。夜だとちょっとランチより高めかもしれないが、それでもこのクオリティで一人あたり2000円ちょっと。信じられないお店である。
(2015.8)
昼時に自由が丘駅。どこかで昼食を取ろうと思っていたら、突然の豪雨。これはチャンス到来。ということでキッチンプラスに足を向ける。これだけの悪天候、さらにお盆であれば人も来ないだろう、と読んだからだ。その読みは、ちょっと外れて、ちょっと当たった。人は待っていた。ただ、1人。通常だったら、12時頃だともう長蛇の列であることを考えると悪くない、悪くない。とはいえ、もしかしたら並ばずに入れるかもと期待していたので、その点では楽観的でした。さすが、キッチンプラス。さて、注文したのはポークソテー。私は密かにキッチンプラスのメニューの前制覇を狙っているので、特にこれ、と言った感じではなく、食べていないものということで注文。これはキノコのジンジャー・ソースがけである。さて、いつも通り、何でこんなに美味しくつくれるのトマト・スープを飲みながら、ゆっくりと料理が出来上がるのを待つ。ポークソテーは、その肉厚のジューシーなポークが美味しいのはもちろん、キノコがたっぷり入っているソースが美味しい。そして脇役の添え物の野菜のグリルも美味しい。いやあ、これで1080円は安すぎる。経済学には消費者余剰という概念があるが、私はこれで2000円の余剰は獲得している。つまり、この料理であったら3000円請求されても納得して払う。そういう美味さである。思わず、見ず知らずの隣の人と美味しいですねえ、と感想を言い合ってしまうような美味しさである。あと、この店がいいのは、こんなにも人気店なのに給仕をしれくれる女性(シェフの奥様?)の愛想が素場らしいのだ。このようなサービスをされたら、ちょっと味が悪くても許せてしまうぐらいに感じがいい。まあ、本当に素場らしい店ですね。などと書いて、さらに混んでしまうのは嫌なのですが、私も食べログにはお世話になっているので。
(2015.6)
火曜日の昼に訪れる。11時50分に着いたが、既に6人待ち。店に入ったのは25分後。これは8席しかないことや、テーブルに着いてから調理をするからであろう。さて、いろいろと悩ましかったがオムライス(1050円)を注文する。またニース風サラダのハーフ・サイズ(380円)、そしてデザートにグレープフルーツ・プリン(350円)を注文する。ランチには珈琲とトマト・スープがつく。最初に出されたトマト・スープでこの店が尋常ではないレベルにあることが理解できる。何気ないジャガイモ、ベーコンのトマト・スープなのだが、この味を出すのはなかなか簡単ではないだろう。そしてニース風サラダも、オリーブ、タマネギ、じゃがいも、ゆで卵、アンチョビ、ツナなどすべて無駄なものがなく、また不足するものがない。完璧だ。そして、オムライス。このオムライスはトマト・ケチャップでなく醤油ライスであるが、またケチャップではなくデミグラ・ソースであるが、これが本当に美味しい。寡聞であるが、私の人生最高のオムライスであると思われる。これは5000円のランチ・コースでも食べられないクオリティである。ある意味で異常ともいえる質の高さである。メニュー自体は普通の街の定食屋というものであるが、クオリティは超一流のホテルで出されるものと同レベルかそれ以上であろう。グレープフルーツ・プリン(350円)の美味しさは本当に驚く。1500円を請求されても納得する美味しさである。これじゃあ、並ぶ訳だ。というか、逆にいうと25分程度の待ち時間でこの食事にありつけるのはお得だ。できれば、すべてのメニューを食べてみたいものである。
3位
1回
2017/10訪問 2017/10/24
味、そしてコスパ、この二点に関しては相当、図抜けた店であると思う
4000円のコースを予約して訪れました。食事は相当、美味しく外れはまったくありませんでした。そして、鍋が二回も出るという超絶フルコースです。魚介、肉、野菜と満遍なく出され、それらのクオリティが極めて高い。量的には、もうお腹いっぱいという感じで十分すぎるぐらいです。これで4000円というのは、ちょっと信じがたいコストパフォーマンスです。日本酒の揃えも日高見、醸し人九平次、賀茂金秀などなかなか美味しいところを揃えています。日本酒だけだったらもっと美味しい店もあるでしょうが、料理との相性という観点からいえばまったく問題ありません。味、そしてコスパ、この二点に関しては相当、図抜けた店であるとの印象を覚えました。
4位
1回
2017/07訪問 2017/07/31
オリジナリティと美味しさを調和させた素晴らしい食事と日本酒への拘り
春草を訪れる。まず、日本酒のメニューをみてその拘り具合を知る。シェフと日本酒の話をするのだが、シェフの造詣のある話にうんうんと引き入れられる。ということで、佐賀県の七田というお酒を注文する。ふくよかな味わいのするお酒だ。料理は6500円のコース。コースだけど、ほとんどまったく外していない。特にハモ料理、そして、小皿のアミューズのようなセット。お造りも美味しいし、さらにデザートのメロンの杏仁豆腐のような料理。これは、ちょっと相当、素晴らしい。こんな住宅地にこんな素晴らしいお店があるとは、驚きだ。こういう日本酒と料理が美味しい店を知ると、町が好きになる。
5位
1回
2017/12訪問 2017/12/06
10本お任せを注文したが、最初のハツで思わず「美味い」と声を漏らしそうになる
武蔵小山のちょっと洗練された雰囲気の焼き鳥屋。日本酒は誠鏡、ばくれん、刈穂、菊水。強豪チームの打率2割8分のバッターが続くような迫力。しかも、生酒。そして、このスラッガー達に遜色をみせない焼き鳥。というか、焼き鳥は驚くほど美味しい。10本お任せを注文したが、最初のハツで思わず「美味い」と声を漏らしそうになる。私は結構、都内の美味しい焼き鳥屋に入っている方かと思うが、有名店と比べてもまったく引けを取らない。というか、下手したら勝っているかもしれないぐらいだ。そのあとに続く、ボンジリ、皮などもクオリティが高い。追加でチョウチンなども注文したが、これらもまったくもって期待を上回るクオリティであった。あとサイドで注文した白レバーなども大変美味しく、ちょっと驚いた。雰囲気もお洒落ではあるが、硬派な感じが気持ちよく、さすが飲み屋の聖地、武蔵小山の焼き鳥屋という印象を覚えたお店で会った。
6位
1回
2017/11訪問 2017/11/23
北海道の地の利を活かしたようなお寿司を提供してくれれば東京にも負けない
小樽で一泊。これは当然、寿司でしょう、どこに行けばいいのか。これは当然、食べログでしょう。ということで予約をしないで伊勢鮨。まあ、予期できたが予約なしでは入れない。金曜日の夜だ。ミシュランに掲載された店に予約なしで金曜日の夜に入れると思う方が間違っているだろう。ということで、食べログ評価二番目のこちらの店に来る。ここは、おまかせであれば、という条件で予約なしでも入れた。おまかせは5000円であった。そして飲み物は日本酒。結構、いい日本酒をしっかりと揃えている。最初は店の名前がついた生酒を注文し、而今、風の森、手取川、寒中梅。こんなに飲んでしまったのは、結局、刺身やつまみも出してもらったから、というのと、握りもそうだが、それらが日本酒とよくマッチしたからだ。最初にお通しのように出してもらったのは、ホヤの塩からであった。私はほとんど何でも食べられるが、ホヤだけは美味しいと思ったことがない。美味いホヤを探しに、石巻や塩釜にまで行ったが美味しいホヤには出会えなかった。しかし、ここでのホヤは人生で初めて美味しいと思った。さらに、刺身に出たシャコも人生で最も美味しいシャコだったかもしれない。ということで何が言いたいか、というと、ここの店は美味い、ということだ。なかなか、地方で美味しいお寿司にありつくことは難しい。東京が美味しすぎるからである。北海道も例外ではない。ネタはいいかもしれないが、北海道の寿司屋であってもすべてが地のものではない。築地経由のものも結構あるだろう。ということで、北海道であれば美味い寿司が食べられるというのは幻想だと思うが、この店はしっかりと美味しい寿司を提供してくれた。それは、おそらく板前さんの姿勢というか心意気がしっかりしているからだと思う。シャコもホヤも小樽ではないが北海道のものであった。出てきたもので感心したのは、ホッキ貝や数の子、ウニであったが、これも北海道のものであった。要するに、しっかりと北海道らしさ、というか北海道の地の利を活かしたようなお寿司を提供してくれれば東京にも負けない筈なのだ。中トロとか穴子とか、そういうものは北海道の人は有り難がるのかもしれないが、そういう全国区的なネタでは後塵を拝してしまう。ここは、そういうことを考えさせてくれるようなお店であった。来てよかった。ただ、美味しい日本酒をがばがば飲んだので値段は張ってしまい、14000円前後であった。ただ、その値段には見合うお店である。
7位
3回
2017/04訪問 2017/04/12
ここの料理が嬉しいのは素材で勝負しているところ。素材を大切にする調理人がつくる料理が美味しくないわけはない。
4800円のコース料理。ここはアミューズが多い。ちょっと料理名は忘れてしまったが3点ほど。どれも美味しい。そして、サラダ。ここの料理が嬉しいのは素材で勝負しているところ。というか、素材の美味しさが調理で殺されず、ストレートに舌に届く。素材を大切にする調理人がつくる料理が美味しくないわけはない。そして、ヒラメの料理を挟んで肉料理。ビーフのワイン漬けだが、これも美味しい。ということで、本当、外さない。また今日は一緒に行った人がワインを頼んだので、あまりお金に糸目をつけないタイプかどうか分からないが、べらぼうに美味しかった。その代わり、料金はなかなかいきましたが。
(2017.01)
ほぼ8ヶ月ぶりの訪問。今日はコース料理。改めて思うのは、ここの料理は創造性に溢れて、かつ美味しいというところだ。和風料理の食材を使い、見事にフレンチ料理として昇華させている。また、前菜からデザートまで隙もない。これは、ちょっとした芸術のレベルではないだろうか。また、ワインも高いものを注文したので、今回はお酒もなかなか楽しめた。そして、コスパ的には一人当たり8000円弱。前回より0.1ポイントほど上げさせてもらっています。来るたびに点数が上がるような予感もする素晴らしい店。
(2016.05)
白金台、目黒、恵比寿の三角形の重心のような場所にあるフレンチ・ビストロ。すなわち、どこからも行くのは遠いということだ。さて、しかし、この店はいい。ワインこそけちってあまりいいものを頼まなかったので、今ひとつであったが料理はよい。カレイのカルパッチョ、白アスパラ料理、鮭料理、尾崎牛という宮崎料理のローストを注文したが、どれも丁寧に工夫してつくられていて、しかし、その工夫が嫌味でない。フレンチではあるが、本場のフランスでも食べられない、なかなかクリエイティブな料理が楽しめる。安いワインを注文したこともあるが、一人7000円弱。コスパは確実にいい。雰囲気もよいし、このビストロはなかなか使い勝手がいいと思われる。また、近いうちに再訪したいお店である。
8位
2回
2017/02訪問 2017/02/11
ランチで初めて壱を訪れる。壱は美味しい料理と美味しい日本酒が揃えてあるお店で、相当好きな店だがお昼には初めて訪れた。さて、ランチは1000円でメニューは一品のみ。今日は鮭が出たが、小皿、お椀、ご飯とすべてが高いクオリティ。これは夜とほとんど変わらないのではと思われるぐらいだ。これで1000円で利益が出せるのか、不思議なぐらいのコスパの高さである。夜も大変素場らしいが、ある意味で、ランチの方が凄いかもしれないと思ったりもした。
(2015.5)
ほぼ一年ぶりの再訪。予約をせずに金曜日。駄目もとで行ったら入れた。ラッキー。上喜元、雁木、奥羽自慢などを中心に美味しい日本酒を飲みつつ、これまた美味しい和食を食べる。刺身の盛り合わせは1300円とは思えぬ豪華さ。そして、白魚の天ぷら、ホタルイカとジャガイモの肝バター炒め(滅茶苦茶美味しい)などを注文。〆は筍土釜飯。素晴らしい食事で、しかも料金は5000円ちょっと。料理の★を、CP、サービスを上げました。
(2014.6)
白金台駅と目黒駅の中間地点、目黒通りからちょっと脇に入った飲み屋。日本酒は充実しているとはいえないが、よい品は揃えている。こだわりがうかがえる。まあ、別にそんなに飲める訳ではないので、そういう意味では十二分に私の条件は満たしている。さて、蛸の刺身、かつおのたたきを注文。かつおのたたきは「うぉ」と声を出すほどの美味しさ。他には焼き空豆、たまねぎのフラン、揚げ豆腐、お新香などを注文。どれも、水準というか私の期待を上回る美味しさ。いやあ、また素晴らしい飲み屋を発見してしまった。8号くらいの日本酒を二人で飲んで、それで一人あたり5400円って、コストパフォーマンスよすぎないか。また素晴らしい飲み屋を仕事場界隈で発見してしまった。転職を考えている私であるが、後ろ髪を引かれる素晴らしさである。
美味しいうなぎが食べたい!ということで、食べログをチェックして、ここ魚政に行ってきました。予約をして行ったのですが、当日は空席があったのはちょっと意外でした。ただ、予約をしている人から坂東太郎が仕入れられたら、それを食べることができるようです。私は第一志望は「坂東太郎(特上)」、第二志望は「坂東太郎(上)」、そして第三志望で「国産うなぎの上」(これは確実に注文できるよう)にしました。きたのは第二志望の「坂東太郎(上)」でした。その鰻は、フワフワとして、もう絶品でした。お香物も肝吸いも美味しい。これは食べログの評価が高いのも頷けます。私は、東長崎が実家で、東長崎の名店「鰻家」の鰻を食べてきたので、これが水準なので、大抵の鰻はそれほど有り難がらないのですが、ここは「鰻家」の鰻をも上回る、もしかしたら人生最高に美味しい鰻かもしれないと思ったりもしました。店の雰囲気は普通で、サービスも極めて庶民的というか普通です。さらに飲み物も一応、そこそこ揃えていて九平次や奈良萬を注文しましたが、これは不思議ですが、ちゃんとした酒屋以外で飲むといつもちょっと味が違う気がします。ここも、そういう意味ではちょっと感心しませんでした(これは不思議なのですが、やはり栓を開けた後の保存方法とか、回転が悪いこととかが影響しているのでしょうか)。とはいえ、鰻だけは特筆するレベルかと思います。