18回
2020/10 訪問
あの勝鬨家が戻ってきた
ちょうど一年前、大好きだったこの店の味が変わるという残念な体験をした。その二ヶ月後に友人が出かけたところ、やはり味が落ちていたとの報告を聞き、勝鬨家も終わりかと観念していた。そこからさらに十ヶ月が経過したので一年ぶりに勇気をもって訪問してきた。
ラーメン(700)、海苔(5枚100)、ほうれん草(100)を硬め・多めで注文。
結論は・・・かなり戻っていた。全盛期に較べると気持ちおとなしめで尖りが足りないようにも感じたが、ここまで来ていれば一安心というところだった。具体的にはスープの重量感と刺激的な旨味が戻り、一年前にはすっかり落ちていたチャーシューのスモーク加減もかなり戻っていた。
自分が知っている最盛期のかえしとチャーシューはもっと深みがあったと記憶しているので、そこまで戻ってくれたら点数も戻したいと思う。
創業時のメンバーお2人は既に居られないらしいが、現在の店長も長いので頑張って味を引き継いでくれている。今後も期待しつつ折を見て再訪したい。
余談:やはりこのスタイルのスープには刻みショウガはベストマッチ!終盤に加えて久々にスープを完飲した。
2020/10/21 更新
2019/10 訪問
勝鬨家さん!変わっちゃいやん
マイレビュアさんから「勝鬨家の味が変わってしまった!」と衝撃の連絡が来た!三日後、それを確かめるために行ってみた。
確かにモモ肉のチャーシューの燻し具合が、かなり弱い。それゆえ、スープに転移するスモーク感も落ちていて、このスタイルのラーメンにおけるスモークチャーシューの存在と影響の大きさを痛感することに・・・。インパクトが失われていると言うか、全体が引き締まってないと言うか・・・。
ご贔屓、お気に入りの店だから何も言わずに帰るのが嫌で、正直に感想を伝えたら「チャーシューの作り方を変えた」との事で、今のところそれが裏目に出てしまっているように思う。
その一方で、麺がかなり良くなっている!大橋製麺多摩と聞くと、いわゆる商店系での太くてゴワゴワでネチネチした麺を連想しがちだが、この店の麺はかなりのモチプリ食感で、酒井や王道にも迫る良い具合だった。
直系インスパイア店としてはトップクラスの店と思っているので頑張ってほしい。
また来ます。
2019/10/16 更新
2018/09 訪問
定期報告(笑)今日の勝鬨家さん4
今朝、起きてテレビを点けてびっくり。近しい親戚が震度5強と報じられているエリアに暮らしている。直ぐに電話したが呼び出し音こそすれど出てくれない。あちらこちらに連絡した結果、その親戚と最終的に会話できたのは3時間以上も過ぎた時刻で、こちらに心配をかけまいと元気な声で話をしてくれたのが伝わってきて泣きそうになった。
異常な暑さに台風に地震と身勝手な人類に対し、地球さんが自分たちの都合良く「ぼーっと生きてんじゃねぇーよ」と言っているのかも知れないけれど、ぼーっと生きる事こそが幸せなんだけどなぁ、なんて事を朝から考えていた。今日こそラーメン食ってる場合じゃないのだけれど、身勝手なもので安心したら腹が減る。でも、さすがに遠征する気分にはなれないし、わざわざ出かけてハズレを引いたらさらに悲しくなるから近場のお気に入りを再訪することにした。
前回、番外編の紅辛ラーメン10倍を食べたのは5月だったから4か月ぶりだし、レギュラーのラーメンに到っては7か月ぶりにいただくことになる。
ラーメン(700)、海苔(5枚100)、ほうれん草(100)で合計900円。注文は多め・硬め。久しぶりなのでご主人とは黄金家さんの事、しばらくあちらこちらのお店を回っていた事、今朝の出来事なんかを会話しながら待つ。
今日の出来なのか、ここのところの出来なのかは間が空きすぎてしまったから不明だが、やや軽くなった感じがした。ピーク時に較べると90%程度の重量感という印象。だからと言って物足りないとは感じなかったけれど。
スープが軽く感じた分、出来の良さを感じたのがチャーシューで燻し具合は濃すぎず、肉の旨みを十分に残した味わいと厚めのカットもあってしっかりとした歯応えが申し分ない。スープにしっかり馴染ませて麺と共にワシワシと食べるほうれん草の美味さといったらない。風味も味もしっかりした海苔はスープとほうれん草に対等に亘りあう。
終盤、やや塩分を強めに感じるようになったので、刻みショウガを投入し爽やかさをプラスして完食・完飲。量も質も文句なしで900円、一昨日のラーメンは890円。この差って何よ。
ちなみに前回、自分は麺と具は完食したもののスープを半分残してしまった紅辛ラーメンの10倍を完食・完飲したお客さんは1名のみで、女性との事でした。ちょっと悔しい。
ちなみにこの採点は、私のご贔屓丸出しだから信用しないでくださいね。
2018/09/06 更新
2018/05 訪問
定期報告(笑)今日の勝鬨家さん3(番外編)
今日は子供の日だけれど我が家にとっては普通の土曜日、ということでいつもの昼呑みに出かけた帰りに二か月ぶりの勝鬨家さん。狙いはマイレビュアさんが食した「紅辛ラーメン」(780)で、それに定番の海苔増し(5枚100)と辛さ増しチケット(50)を購入した。
「辛さのレベルってどのくらいまであるんですか?」
「最高が10です!」
「あ、じゃ、それでお願いします。」
「え?かなり辛いですよ。」
「たぶん平気だと思いますが・・・」
「本当に大丈夫ですか?相当なものですよ。」
「僕は常人じゃないから、多分、大丈夫だと思います。」
二度、念を押されたので一瞬たじろいだが初志貫徹することにした。その他のカスタマイズはいつもの多め・硬め。
で、出てきたラーメンは真っ赤なスープの上に油層が乗ったいかにも凶悪なルックス。スープをいつもの通り先ず2口飲む。確かに辛いが何とか行けそう、とこの時は思った。辛くてもトンコツ感がしっかり出ているのは流石だ、ともこの時は思った。加えて唐辛子以外のスパイスや旨みが出ているのも素晴らしい、とも思った。
「大丈夫ですか?」
「うん、これなら食べられますねー」
なんて軽口を叩いていられたのは最初だけだった。麺を啜ってスープを飲んで食べ進むと、この凶悪なスープがボディーブローのように効いてくる。先ず汗、続いて鼻水、そして半分を過ぎると涙が出てきた・・・。味変の刻みショウガを投入してもショウガごときの辛さでは何の影響も与えないし変化も起きない。レベル10の恐ろしさを思い知らされる羽目に。食べ終わる頃には、汗を拭いたハンカチはビショビショ。鼻水と涙を拭いたティッシュが5~6枚散乱している。
日本では発売されていないBlairs社のUltra Death Sauce(ウルトラ・デス・ソース)をカップヌードル・チリトマトに入れ過ぎて胃痛で動けなくなった時以来の衝撃的な辛さだった。某スープカレー店でレベル100を食べた時でも涙までは出なかったのに・・・今日の勝鬨家さんのレベル10には完敗と認めざるを得ない。もちろん麺と具は総ていただきましたがスープは完飲どころか半分程度しか飲めなかった。ごめんなさい。
ということで、辛さ耐性に凄まじく自信のある方以外は絶対にお試しにならない事をお奨め致します。今回は番外編ということで、前回までの評点をそのまま引き継いでおきます。次回は普通のラーメンをいつものように礼儀正しく戴きに伺います。
ちなみに「レベル10をそこまで食べられれば凄いと思います。」と言われたのは、褒められたのだろうか?一方、同席した我が家の相棒さんには、ひたすらに呆れられた。
2018/05/05 更新
2018/02 訪問
定期報告(笑)今日の勝鬨家さん2
前回の定期報告と全く同じ動きをして、音楽関係の友人①と阪東橋の「三河屋食堂」さんで呑んでから徒歩でこちらに伺った。到着は19時を過ぎた頃。
なんと我々が入店する眼前でドアを開けたのは、食べログでは「楽しく可愛い非常口アイコンを使いこなすラー仲間」の友人②で、まるで待ち合わせたかのような絶妙のタイミングでご一緒する事になった。
それぞれの注文については写真を参照して頂くとして、今まで夜の部は昼の部よりもやや採点を辛くしていたのだけれど、この日のスープの出来栄えは、朝イチのそれに全く遜色なしと感じたのでMAXまで引き上げることにした。
最近、自分はいわゆる直系の味から遠ざかっているので正確ではないかもしれないが、鋭さでは劣るものの勝鬨家の角が取れた重たさに凄みを感じている。スラッシュ・メタルの切れ味かデス・メタルの迫力か、自分はどちらも好きだけど。
2018/02/25 更新
2018/02 訪問
定期報告(笑)今日の勝鬨家さん
今日は懇意にしている音楽友達と、いつも昼呑みに使っている「三河屋食堂」さんでチョイ呑み&ビジネスの話しをしてから、兼ねてから彼が行きたいと言っていた「勝鬨家」さんを訪問。自分はいつもと同じで、その日の気分でトッピングを選び、友人は贅沢な「勝鬨ラーメン」(1000)を購入していた。お好みは二人共に多め・硬め。訪問したのは14時頃だったと思うけれど、カウンターはほぼ満席だったので、初めてこのお店でテーブル席に座らせてもらった。
味の方はもはや安定しているので、敢えて書き足すことはないが、友人が頼んだ勝鬨ラーメンの豪勢な事について一言。何枚載っているのか判らないスモークチャーシューに大量のほうれん草やら玉子やらで、なかなか麺にたどり着かない。今日のチャーシューは味・食感共にベストの状態と思える出来栄えで、友人もこのチャーシューにもっとも感動していた様子。
我々が食べ終える頃には丁度お店も空いたので「上大岡にお住いのあの大きな方とはお会いになってるんですか?」とか「某系列の資本系は店の数が増えすぎちゃって、工場のスープの生産量が追い付かないらしいですよ。」などとラーメン談義を軽くしてきた。
ちゃんと手作りしている良いお店がさまざまな理由で閉店することも多い昨今、資本系・産業系の店ばかり増えても嬉しくも有り難くもないから、生産量の頭打ちは朗報だと受け止めた。
2018/02/12 更新
2018/01 訪問
衝撃!長者町の家系2トップに異変が・・・
今日は人生初の確定申告。区役所に相談窓口が開設されるとの事なので、念のために朝早くから並んで手続きを済ませた。終了後には西横浜に新規開店したらしいCKっぽい家系店に行こうと思っていたが、終わったのは午前10時15分。余りに早すぎるので一旦自宅に戻って仕切り直す事にした。
自分は基本、正午より前に昼食を終わらせる生活を心がけているので、電車に乗るような場所に行くには少し遅いから近場を再訪することに方針変更し、長者町ツートップの「永楽家」さんを久しぶりに訪問すると決め10時55分に到着した。シャッターが開く気配がないので近づいて良く見ると「1月14日をもって閉店します」(泣)との貼り紙が・・・(写真参照方)。
そのため、またまたこちら「勝鬨家」さんにやってきた。注文はラーメン(680)、海苔(5枚100)、ほうれん草(100)、炙りチャーシュー1枚(80)、小ライス(50)で合計1010円。カスタマイズは、このお店では定番の多め・硬め。
スープ・麺・具の質と量の安定度は揺るぎないので、ここで改めて書き足すことはないが、初めてトッピングしてみた炙りバラロール・チャーシューについて一言。
ご存じのとおり標準装備のチャーシューはモモ肉のスモークなので、炙りチャーシューはオプションのみで食べられる品だ。厚み・面積ともに申し分なく、事前にバーナーで念入りに炙ってくれたので、かなり香ばしく感じられ、二種のチャーシューそれぞれの味わいの違いを存分に楽しむことができた。
過去に一度頂いたことがある朝一サービスの刻みチャーシューを久しぶりに貰えたので、小ライスにまぶして頂戴することにしたが、ライスは硬めに炊きあげられておりスープに浸したほうれん草と海苔、さらには刻みチャーシューとの相性は抜群に良い。もし朝一番にこのお店に行くことがあれば、是非にも試して頂きたいところだ。
勝鬨家のマスターとも話したが「永楽家」さんが移転し再開する予定は今のところないようだ。家系ラーメンファンにとって長者町ツートップは六角橋ツートップと並ぶ重要拠点なだけに残念でならない。
2018/01/25 更新
2018/01 訪問
中3日で登板ってメジャーリーグの投手でもしなさそう
相棒の休日に合わせて黄金町で最近のお気に入りの店(←こちらは気が向いたらいつかレビューします)で昼呑みして、相棒が月イチぐらいに食べたくなるとのことでラーメン店に行くことに・・・。
黄金町なので「晴れる家」という事にいったん決まったが残念なことに水曜は定休日。曙町の「寿々喜家」も定休日だし、「せんだい」「永楽家」と悩んだ末に、結局いつものコチラに何と中3日で来てしまった。
過去のレビューにいまさら付け加える事は何もないのだが敢えて言うと、ここのところスープに加えてチャーシューが抜群に安定している。燻具合も味加減も食感も文句の付けようがない。
もう満点付けちゃっても良いのだけれど、そうすると後は下がることしかなくなっちゃうので0.1はバッファとして置いておきます。
相棒も〆に刻みショウガを足して完食してましたワ。
2018/01/10 更新
2018/01 訪問
友あり 遠方より来たる 勝鬨にて また楽しからずや
2018年の初勝鬨さん。前から試したかった「野菜盛り」(150)を初めてトッピングしたらキャベツのドームの下にはキクラゲなどが隠れていた。
オペレーションは若いイケメンのお弟子さん(?)かな。いつもの硬め・多めでオーダー。さすがにこのトッピングを追加するとスープ温には少なからず影響してしまうけれど、それで味が薄まるとは感じさせない濃度に調整してくれたよう。濃厚な醤油でワシワシと野菜を食べればライスがなくてもスープや海苔を同時に消費できる。今後クセになるかも・・・
完全に安定期に入ったと言えそう。自信を持って人に薦める事ができるお店のひとつだ。
今年もヘビロテでお世話になると思う。
2018/01/08 更新
2017/12 訪問
ただひたすらにむさぼり食う
ガキの頃から12月の終わり頃はなんとなく楽しい。大人、そして爺と呼ばれる年齢になってもやっぱり楽しい。昨夜は音楽仲間と飲んで今日は相棒と飲んだ、たっぷり日本酒を。〆はMFI(My Favorite 家系店)でしょ!
前に夜の部に来たときはスープの奥行きに満足できなかったのだけれど、今日は底なし沼のように深い深い・・・
多め・硬めでラーメン+ほうれん草増し+海苔増し+味玉+チャーシュー増しを食べ始めて直ぐに猛烈にライスを付けたくなり、現金払いで小ライスを追加。本当に美味い家系ラーメンには、体が本能的にライスを欲しがる。
チャーシューは出色の出来栄え。葉物野菜が高額すぎるこの時期に、このほうれん草の量と質は赤字必至だろう。そして濃くて香る海苔。
ただただひたすらにむさぼり食う。ホンモノの家系ラーメンはやっぱり最高に旨い!
こんな凄い店が自宅からの徒歩圏にあってごめんなさい。
2017/12/23 更新
2017/10 訪問
重厚な出汁と煌めく鶏油、ついに極点に到達
我が家の土曜日の恒例行事、昼呑みの最中に我が家の相棒殿が驚愕の発言!
「ちょっと前から家系が食べたくてたまらないんだよね!」
(@O@)
「せんだいか勝鬨家に行きたいんだけど!」
(☆O☆)
と、いう事でレディースラーメンがある勝鬨家さんに突入!
私の注文は多め・硬め。オプションは、ほうれん草増しと海苔増し(880)。相棒さんはレディースラーメンの多め・硬めに海苔増し(600)。
今日のスープの濃厚さと重厚感は間違いなくこのお店の最高傑作で、比肩できるのは数えられるいくつかの有名店しか思い浮かばない。今日も多めでお願いした鶏油は、しつこさ・くどさとは全くの無縁で濃厚なスープを一層煌びやかに演出していたし、醤油ダレも出汁に呼応するかのように濃いのだが全然しょっぱくなくて、スープ全体が腰の据わった迫力ある美味しさで麺と具を迎えていた。
総てが凄かったのだけれど、中でもチャーシューは群を抜いた仕上がりでスモーク加減と歯応えが過去最高の出来なのに加えて、カットも厚すぎず・薄すぎずだったから肉の旨みを存分に味わえた。これならあと2枚は追加してもよかった。
ほうれん草は青々としていて新鮮で味も濃い。なので強いスープに全然負けていない。
黒々とした海苔は厚み・風味・味の総てに優れているが、今日のものは特に味が強くてびっくり。ヤワなスープだとこの海苔の味の濃さに負けてしまいそうだが、見事にスープと渉りあっていた。
ここまで来てしまうと、これを維持することは相当に大変だと思うし、自分も常に今日の出来を期待してしまう。余りに美味しくてあっと間に完食してしまった。相棒さんも大絶賛していた。次回も楽しみ!
2017/10/30 更新
2017/09 訪問
久々の〆ラー
昨日、息子が「親父、飲ませろや~」ってな感じでやって来た。ヤツと会うのは3か月ぶり位なので、野毛の人気の焼き鳥店「伸喜」へ。相変わらずの大人気で開店前に並ばないと入れないし開店と同時に満席だ。ここでビールとハイボールを軽く飲み串を何本か食って「家系ラーメンの美味いのが食いたい」と言うので、そうなるとやはりココに来るしかない。
近所の淡麗ラーメン店は相変わらず外待ちまで発生しているけれど、以前、夜に再訪した時に著しく劣化していたので以来再訪問することはない、と自分は決めている。
という事で、以下は駆け足。注文は多め・硬め。久しぶりに夜の部への訪問だが朝の部のスープに較べると若干コクが物足りなくトンコツ感に追従する旨みが軽く感じられた。実は以前、マイレビュアのkikuさんと飲みの〆に夜に来たことがあるのだが、その時も同様に感じたから夜のスープは朝よりも軽いのかも。とは云えここのところ安定期に入っているので、ブレの範囲に納まっているとは思うのだが。
このお店でいつも「美味いな」と思うのは濃い鶏油で、風味がとても良いし全くしつこくないので、旨みは増すが全然くどくはならないから安心して多めで注文できる。但し昨夜はご店主ではない方が調理を担当されていたせいか前回感じた「多めに拮抗する濃さ」までは調整していただけなかったように思った。
麺は硬めオーダーの割にはやや普通寄りの茹で加減。チャーシューのスモーク感は比較的軽めだった。塩分・厚み・大きさ・歯応えは申し分なし。ほうれん草と海苔、味玉は安定の美味さ!だった。
最近はライスを付けることは諸事情で滅多にしなくなったのだけれど、やはり本格派の店ではどうしても辛抱できない。炊き具合は少し柔らか目だった。卵の黄身やほうれん草、刻み生姜、ゴマなどを載せ海苔巻にする本格派の家系ラーメン店ならではの醍醐味を存分に堪能した。
店を出たら「美味かったけれど食い過ぎたぁ」と息子が言う。自分が20代の頃はこれ位全然問題なかったのだけれど「最近の若いモンはー」とジジイっぽいことを思った。
2017/09/21 更新
2017/08 訪問
今日の出来は過去最高かも
いつもの週末昼呑みをしている最中に相棒が突然「勝鬨家」さんのラーメンが食べたいと言い出した!これにはさすがにビックリしたが拒否する理由もないので呑みは早めに切り上げて阪東橋から徒歩で勝鬨家さんに向かう。途中、とあるイベント会場に立ち寄るなどして13時を少し回った頃に到着。相棒はいつものレディース・ラーメン+ほうれん草を多め硬め、私はラーメン+海苔+ほうれん草+半ライスを多め硬めで注文。
既に5回目のレビューなので細かい話は抜きにして味についてだけ述べさせていただくが、本日の一杯は自分がいただいた中で間違いなくこのお店での最高作だった。
醤油ダレが過去最高にガツンと来た。ん?油多めなのにこの厚みは?恐らく単に油を増やしただけでなく「多めに合う濃さ」に調整してくれたのだと思う。それもしょっぱいと感じる一歩手前の絶妙の具合に。そうだとするならばマニュアル通りに作るだけの店では絶対に真似ができない極上のオ・モ・テ・ナ・シの心だ。
前回はやや軽めに感じられた出汁は、今日はしっかり濃厚で、濃い醤油ダレを支えるには十分な奥行のあるコクと旨みに溢れていた。鶏油は抜群の風味で深い出汁と濃い醤油ダレの上で舞っているかのよう。当たり前だけどちゃんとした油は全くしつこくないしベタつかない。
具については充分に現時点での完成形に達していると思うので、過去のレビューを参照していただきたいが、海苔が本当に素晴らしい。今日は、ライスの上に鶏油をまとったほうれん草を載せゴマを振って海苔巻きを存分に楽しんだ。
このお店に残された最後の課題は麺だと思うけれど、それはスープと具の完成度が高いからこその希望であり現時点でも十分に美味くて高レベルな横浜家系ラーメンを食べられることは間違いない。
ありがとう、マジで超美味かった!
2017/08/27 更新
2017/08 訪問
吉村家さんに並ばなくても旨い家系ラーメンは食えます
昨日、友人たちとの飲み会の〆にこちらを訪ねたら、お盆休み中だったので今日リベンジに行ってきた。一度、行きたいと燃え上がった気持ちをそう簡単に鎮火できなかったのだ。ラーメン(680)、海苔増し(5枚100)、ほうれん草増し(100)を購入し、麺硬め・油多めでお願いする。
隣の淡麗系のお店には外待ちが数名、一方こちらは6~8割の入り。まだ行列ができる程ではないようだけれど、ジワジワと人気も高まってきたようで素直にファンの一人として嬉しい気持ちになった。
昨夜一緒だった只者ではない同道者さんが仰っていたように、このお店でも油多めで注文すると確かに出汁の深みはやや軽くなるようだけれども、出汁そのものの旨みとまろやかさを感じる濃い醤油ダレの上で強く香る鶏油が乗るスープは相変わらず完成度が高かった。ただ、今日の出来はやや角が取れてマイルド寄りの仕上げとなっていたので評価は割れるかも知れない。
このお店に残された最大の課題は、所謂直系店と呼ばれる吉村家起源のお店で使われている独特の弾力が強い麺にどこまで近づけるか、あるいはこのお店なりの麺によるオリジナリティを発揮できるかだと思うが、この点は未解決のように感じた。決して悪い麺ではないと思うが、スープの力強さと対等に亘りあえるまでは到っていないようだ。
大判で適度な厚みのチャーシューは、食感が良く燻され具合はしつこ過ぎず軽すぎず絶妙の仕上がりだった。今日のスープに合せるようにややマイルドな出来だったのは必然なのか偶然なのかは知る由もないが、決してスープから乖離しない見事な出来だった。だが、スープもチャーシューも、もしかすると連休明けで少し軽い目にブレた・・・のかな?
青々としたほうれん草は昨日の永楽家も見事だったが、こちらは3把分近くはあろうかという量で味も食感もしっかり。これ赤字じゃないのかな、と昨日同様に余計な心配を。見事なのはほうれん草だけでなく、海苔は厚くて強く風味も味もしっかりしている。後載せのネギの主張もきちんと感じる。
前回の訪問から最も時間を置かないでの再訪だったが、このお店には是非、次の段階に進んで欲しいと思う。凄みを増す段階に。
2017/08/16 更新
2017/07 訪問
やっと、ようやく・・・勝ち時が来たぁ~
レビューは3回目なれど訪問は多分5回目ぐらい。このお店がどういうポジションなのかを今さら語っても仕方ないので、前置きは省略させていただく。
私はラーメン(680)+海苔増し(5枚)+ほうれん草増し、相棒はレディース・ラーメン(500)。カスタマイズは私は硬めで、最近マニアックになってる相棒は多め、硬め。海苔とほうれん草の価格はメモし忘れました。先客が誰もいなかったので、待ちは麺の茹で時間のみで済んだ。大橋製麺で麺茹ではテボ。
レディース・ラーメンは麺量が少ないだけで見た目は普通のラーメンとほぼ変わらない。でも半身の味玉が付くから女性もしくは子供限定のメニューとはいえ、この価格では赤字覚悟か?
前回、前々回の訪問時に物足りなさを感じていた出汁の奥行きが増したとの情報をマイレビュアのhさんにいただいていたが、確かにその通りで、コクと旨みがしっかり感じられる。それに伴いトンコツ感も気持ち増したようだ。ここまで来れば後はどのように維持・深化していくかのみだと思う。鶏油は以前から香りが強いので、多めでオーダーした相棒のスープの方が明らかに魅力的だった。
吉村家直系と王道家関連店に較べるとライトながら、醤油前面型の家系ラーメンの代表格の一つに到達したのは間違いない。麺は硬めオーダーでコシのある仕上がり。酒井製麺や王道家の自家製麺に較べると分が悪いけれどスープとの相性はまったく問題のないレベル。
再訪でもあるし後は駆け足で説明すると、海苔は確実に最上品で色・厚み・風味・味の総てで文句なし。ほうれん草は新鮮でシャキシャキ。チャーシューの燻し具合は絶妙でややマイルドな味わいながらも食感が最高に良かった。苦手な方には歯ごたえがやたら強いロースハムのように受け止められるとは思うが、スープとの相性とバランスは抜群で実に美味い!厚みも以前のように噛み切れない程ではなく丁度良い。
刻みショウガ、行者ニンニク、ゴマなどの味変も存分に楽しんで大満足!昼呑みの帰りに寄ったけれど次回はシラフで行ってみなくちゃ。評点についてはまだ伸び代が期待できそうなので少々遠慮させてもらいました。
最後にhさん、情報ありがとうございました。
2017/07/23 更新
2017/04 訪問
確実に良い方向に向かっているようです
毎週の恒例行事、土曜の昼呑みを三河屋さんで満喫した後に、突然相棒が「家系ラーメンを食べたい」と一言。で、どこに行くかと相談の結果ここを訪問。私は3回目で相棒は2回目。
相棒さんが前回来たときはどちらかと言うとまだバランス系の味に近い時だったので、その変わりように驚いていた。ちなみに私のオーダーはいつものレギュラー(680)と海苔増し(5枚100)を硬めで、相棒はお子様&女性向きの小ラーメン(500)を多め、硬めで。相棒殿は多めに味をしめたとの事。
小ラーメンは半身の味玉が付くサービスのみでなく、多くの店の場合は100円安というケースが殆どなのに180円安という点にも誠実さを感じた。
しょっぱいと感じさせる手前の醤油感が絶妙だったが、やはりあと一歩、出汁にコクや深みが欲しいという点で意見が一致。しかし確実に進歩しているようだ。
前回、余りの厚さで噛み切れなかったチャーシューは丁度良い厚みになった。面積は相変わらず広くて満足。スモーク具合も絶妙。ほうれん草は青々していて味も食感も良かった。厚くて強い海苔は味、香りとも良い。大き目にカットされた酢ショウガとゴマを足し、濃い目のスープを存分に堪能させていただいた。今回の訪問で評点も4点台に変更させていただきました。旨かった!
2017/04/15 更新
2017/03 訪問
レベルの高い醤油前面型の家系ラーメンだけれど、まだ発展途上中かな
このお店、初レビューだけれど実は2回目の訪問で、前回は2016年の初秋(9月か10月)に伺っている。軒並み信頼するマイレビュアさん達が「直系に近い」と言うし、ジャンル違いとは言え、今や大人気店になっている「地球」さんの近隣という大胆なロケーションという事で大いに期待して伺ったのだが、その初訪問時はまったく直系らしさは感じられず、切りおとしチャーシューのサービスと具が多くて立派なことや新規開店間もないので味玉まで付けてくれるという大盤振る舞いには大変感動したものの味は到って普通のバランス型ラーメンだったので、肩すかしを食った気分になったものだ。
ところがその後のレビューでも相変わらず多くの方々が「直系」に近いと仰っているし、真実を確かめなくては・・・との思いで昨夜の飲み帰りに寄らせてもらった。
普通のラーメンにいつも通りに海苔を増してもらい、硬めでお願いする私の定番オーダーとした。
前回とは明らかに異なっていたのが次の2点。確かにスープは直系のそれに近づいた。それと大判で分厚いチャーシューはモモ肉スモークに変っていた。この2点だけでも確かに直系に近づいたのは間違いないのだが・・・
出汁には、醤油感に追いつくコクと奥行きがもう少し欲しい。スープはかなり旨いのだが、後味が結構あっさりしているのだ。凶暴さが前面に出ている醤油を支えるには物足りなさを感じてしまった。
相変わらずの大型チャーシューは味がしっかりしていてスモーク加減も良いのだが、ちょっと厚すぎる。私は確かにオッサンだしジジイだけれど、まだお爺ちゃんではないと思っているし入れ歯をしているわけでもないが、厚すぎてまったく噛み切れなかったので、大判のチャーシューを丸々一枚口に押し込む羽目になってしまった。女性やお子さんには、このチャーシューの厚さはいささかハードルが高いだろう。
色々、書いてしまったが、厚手で大きめの海苔、青菜や(サービス)味玉も良い品を使っていて旨いし、麺とスープの相性も悪くないから、全体のレベルはかなり高いと思う。私の味変の定番、刻み生姜も立派なものを使っているし酢での〆具合も良い感じで楽しめた。
ちょっと点数は厳しめに付けさせてもらったけれど、店員さん達は研究熱心だし今後はさらに良い方向に向かうだろう。これだけの品が680円というのはコスパも抜群に良い。
近頃は昼呑みでこちら方面に出向くことも多いから、寄らせてもらう機会もありそうなので期待したい。
2017/04/15 更新
2年前の秋に残念なレビューを書いてしまった勝鬨家だったが、遂に完全復活したと言っても良さそう。
注文したのはラーメン(700)、極上海苔(5枚100)、ほうれん草(100)で、近年は消費増税・コロナ禍・小麦をはじめとする原材料の値上げ等で軒並み750円〜800円の店が増加した中にあって、この価格を維持しているのは嬉しい。安かろう・悪かろうでは低価格でも意味がないが、今回はかつての勝鬨家がほぼ完全復活を遂げたと思えるレビューになるので、先ずはコスパの良さを挙げておきたい。
なんと言ってもスープが全盛期並みのバランスの良さに戻った。ギリギリしょっぱくないパンチのある醤油と香る鶏油が先行して口腔を刺激してくる。そして直後から後味として広がる旨味が心地良い。
かつてはトンコツがもう少し重かったかも知れないが、全体が引き締まっていて素直に美味いと感じた。いわゆる直系系統のスープに強い刺激を求める人には少し物足りないかも知れないが、旨味フェチを自認する私にはこのバランスがちょうど良く、好物の刻み生姜を入れるのも忘れて終盤まで夢中で食べ進んでしまった。
硬め注文した大橋多摩の麺は、最初は芯を微妙に感じるが直ぐに良い具合に変化する。しっかりしたコシと程よい粘りを感じる。
スープの復活と並んで嬉しかったのはチャーシューがようやく以前と同等に戻った事だ。厚みや面積はややコンパクトになったが、燻し具合と味付けが肉の旨さを絶妙に残していてスープとの相性がとても良く、麺料理としての一体感が感じられる。
増したほうれん草はスープを薄めることもなく主張していたし、分厚い海苔も存分に魅力を発揮していた。
2年前に驚くほど残念な方向に変わってしまったスープとチャーシューが主役に戻ってきた。もうこれなら大丈夫!と信じたい。