Merfolk Kingさんが投稿した慈久庵(茨城/常陸太田市その他)の口コミ詳細

全国各地の郷土料理・ご当地グルメを紹介したいので、東京の口コミは意図して控え目だす。

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Merfolk King (男性・神奈川県) 認証済

この口コミは、Merfolk Kingさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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慈久庵常陸太田市その他/そば

9

  • 昼の点数:4.6

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク -
9回目

2023/12 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

せいろそば、そばがき、刺身こんにゃく、山うどのお菜和え 再訪

---2023年1月の口コミ---
初回訪問は2010年。私自身は、どちらかというと田舎蕎麦を噛んで味わうのが好きなのですが、慈久庵のせいろ蕎麦だけは別格でついつい何度も訪問してしまいます。

慈久庵自体は今回で8回目の訪問。最近は小川翁の慈久庵とお弟子さんの鯨荘 塩町館を交互訪問してます。横浜起点で仙台せり鍋を食べに行く途中で立ち寄る北茨城の蕎麦屋は最高の中継地点です。

7回目<2年前>との違いは、翁以外に店員がいた事。食後の皿を下げたり会計をしたり。翁の匠の技が活きづらいところはお手伝いさんにお願いするのもアリだと思います。きっと繁忙期だけのパートタイムだと思うけど。

今回は"せいろそば"に加えて"慈久庵コース7品"も注文。少量多品種を楽しみました。それぞれ紹介します。

先ずは、"刺身こんにゃく"と"そばがき"。透き通った瑞々しい蒟蒻は、手造り感が満載。ところてんっぽい食感が良いです。そばがきは、ねっとり弾力のある生地には挽きぐるみらしい粒々もチラホラ。「う~。はよ食べんと固くなるぅ」と呟きながらパクつきます。

まぁ慈久庵自体は常陸秋そばの十割がウリなので、"せいろそば"だろうが"そばがき"だろうが香りは大差ないのだけど、小川翁の蕎麦を色々な食べ方で楽しめるってのが、私から見た価値。そばがきのもちもちした素の食感を先ず味わってから、付帯する味噌/薬味、刺身こんにゃくの醤油/生姜で味変して、喰らい尽くしました。

続いては、"山うどのお菜和え"と"岩魚の一夜干し"。岩魚はフツーだったけど、"山うどのお菜和え"は気を引きました。山ウドのサク感に加えて青菜と醤<ひしお>の味わいがかなり私好み。なんだろうこの青菜は? 長野の野沢菜漬とも山形のせいさい漬とも違いよる。次回、翁に聞くことにしようっと。

天ぷらを経て、いよいよ本命の"せいろそば"。何度も食べているものの、この店の"せいろそば"を前にすると気持ちが凛と立ちます。そこから先は心の作法に沿った手順。
 ・蕎麦の透明感と、挽きぐるみの甘皮の粒々した黒点に見惚れる。
 ・蕎麦を2本摘まんでツユに浸けずに咀嚼。甘皮から解放された香りを楽しむ。
 ・更に咀嚼を続けて、蕎麦の甘みを堪能する。

さぁ、作法が整ったら何でもアリ。楽しみましょう。喉越しを。愉しみましょう。香りと甘みを。いつもことではありますが、私の中の蕎麦の頂上店に感謝です。

蕎麦湯を飲んでる時に、ちょうど小川翁が近くを通りかかったので、
 私:小川さんおいくつに成られました?
 翁:(ちょっと照れながら)75歳です。
 私:お若いっすね。

しっかり力強い足取りも、黒髪短髪の風貌も、翁は実年齢以上に若く映ります。

今年も最高の蕎麦を有難うございました。これからも末永く営業してください。ご馳走さま。
---
せいろそば(¥1,200)
慈久庵コース7品(¥5,800):刺身こんにゃく,山うどのお菜和え,岩魚の一夜干し,そばがき,野草の天ぷら<すかんぽ/おかのり/ぎしぎし/なずな>,せいろそば,デザート<甘露茶梅>

  • 刺身こんにゃく

  • そばがき

  • 山うどのお菜和え,岩魚の一夜干し

  • 野草の天ぷら

  • せいろそば

  • 甘露茶梅

2024/03/28 更新

8回目

2023/01 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

せいろそば

---2012年3月の口コミ---
いわずと知れた名店です。店の場所は茨城県北部の山間部にあり、坂の途中に廃校になった木造校舎がひっそりと佇んでいる感じの店構えで日本の原風景を想い起こさせます。精確に記載すると店構えは"萱葺き屋根"と"漆喰の壁"っす。

予約不可で営業時間も短く、周辺の街ともかけ離れた不便な立地なので、工程スケジュールは選択肢が少ないです。売切れ御免だし……

横浜起点の私のお奨め工程は、つくば市のベッカライ・ブロートツァイトパン工房 クーロンヌで朝食を取り、11時前に慈久庵に到着して本命昼食。帰路の途中でアンコウ料理や別の蕎麦屋の食べくらべ。です。

今回は3月31日に暴風のなか伺ったところ、待ち客なしで11時10分に開店し、私達2人だけでお店を占有できちゃいました。

店主の小川宣夫氏に「空いているのは珍しいですね。この店はいつも大行列ばかり見慣れているので……」と問うてみると、小川氏曰く「3月4月はこんなもんですよ」と意に介した様子もなく飄々としてました。

料理についてです。"ど"本命の"せいろそば"は透明感がありツヤツヤしているのに加えて、黒と白の粗挽きされた蕎麦粒がふんだんに散りばめられていて、コントラストが美しいです。この時点で既に芸術品です。蕎麦の香りも強く、深呼吸してこの香りを吸い込んだ後で、息を吐き戻すのが勿体無いです。口に含んでも香りが強く、粗挽き蕎麦のツブツブが臼歯で砕かれて更に香りを発しているような錯覚すら覚えます。

せいろそばには大盛もあります。盛られる蒸籠枠は同じ面積なので、大盛は分厚く盛られて提供されるので圧巻です。

蕎麦ツユは濃厚で辛めなので、ほんの少量だけ使います。蕎麦の半分位はツユを使わずに食べます。その方が美味しいんだもの。。。というか、慈久庵のせいろの風味を損なう食べ方は、自分で自分に唾を吐くような悲しい行為です。ツユは蕎麦湯用にとっておきましょう。

小川氏の営業姿勢/経営方針も好感が持てます。自家栽培した焼畑蕎麦を自分で打ち、自分で茹で、注文も配膳も会計も、接客の全てを一人で仕切る。好感というより憧れに近いです。

過剰な愛想や慇懃な応対もなく、もちろん技術を鼻にかけた所作もなく、ただひたすら蕎麦を提供する為だけに必要最低限に簡素化された接客です。水なんぞセルフサービスで十分です。普通の人には絶対に真似できない営業姿勢です。奇をてらった事業者ならばオペレーションだけを真似る事はできると思いますが、味が真似できないです。

小川氏の文字通り"人生全て"を注いだ蕎麦だからこそ、他所では味わえないですし、茨城県北部まで食べに行く価値を感じます。
今回もとても美味しかったです。ご馳走さまでした。また来シーズンもよろしくお願いします。
---
せいろそば(\1,100),大盛せいろそば(\1,650)
そばがき(\1,500),そば粉とトリュフのポタージュ(\1,300)

  • せいろそば

  • [左]せいろそば,[右]大盛せいろそば

  • そばがき

  • 蕎麦湯

  • そば粉とトリュフのポタージュ

2023/12/24 更新

7回目

2021/01 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2023/12/25 更新

6回目

2019/01 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2021/02/09 更新

5回目

2018/02 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2019/02/02 更新

4回目

2015/02 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2019/07/17 更新

3回目

2013/12 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2020/11/23 更新

2回目

2012/03 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2018/04/15 更新

1回目

2010/01 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2020/11/23 更新

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