この口コミは、covakazuさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
梅園 浅草本店浅草(東武・都営・メトロ)、浅草(つくばEXP)、田原町/甘味処、カフェ、和菓子
-
昼の点数:3.5
-
~¥999 / 1人
-
-
料理・味 3.5
-
|サービス 3.5
-
|雰囲気 3.5
-
|CP 3.5
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味3.5
-
| サービス3.5
-
| 雰囲気3.5
-
| CP3.5
-
| 酒・ドリンク- ]
う~む、吉行淳之介が好んだのは此方ではなかったが・・・
-
豆かん
{"count_target":".js-result-ReviewImage-13143445 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-13143445","content_type":"ReviewImage","content_id":13143445,"voted_flag":false,"count":8,"user_status":"","blocked":false}
2012/06/02 更新
GWの最終日。ホットケーキを食べに、態々、浅草まで出掛けたのだが、流石にホットケーキを食べたらすぐに家に戻るというのでは能がない。どんなところからでも創意工夫すりゃあ、何かしら別のことでも楽しめるし、そうしなきゃあ損だと思ってるので、うろうろ徘徊しながら楽しんでいた。スカイツリーのお陰で浅草が今以上に賑うのは目に見えていたが、こうも、人が多いのは何ともね・・・
今回は、参詣をせずに、小さな道なんかを店を冷やかしながら何とは無しに見ながら、それでも、GWの最後の日と言う事もあり、皆、何か浮き立つ様な感じに溢れており、それが夕方間際になると、休日の残り短い時間を名残惜しむ様な部分も相俟って、そそくさとした部分も見える。僕ももう充分に休暇を満喫したという充足感はあるのだが、それでも、幾分、寂しい様な気も有り、そろそろ家路につくかということで、浅草を後にする際に立ち寄ったのがこの店である。
何度もこの店の横は通ったことがあるし、百貨店やショッピングモールにも相当な店舗を展開しているが、利用は一度もなかった。
ふと、横を通ったので、嫁さんに、「此処の豆かんはな、あの吉行淳之介がな、珍しく愛した甘味の一つなんやで。豆と寒天だけのシンプルなこれを、俳味がある」と言ったそうだ。と力説したのだが、嫁さんはまるで興味なしである。こちとら、学生の頃より文庫本は勿論、ハードカバーも古本屋で求めたり、最終的には全集まで求めた程に入れ込んだが、長い間、読み返していない。まあ、定年したらじっくりとそうしようかと思っている。小説、随筆のみでなく、人間として何だか颯爽としていて様々な逸話も多いが、その敬愛する作家が愛したとなると、こりゃあ、食べない訳にはいかない。ということで、それを土産に求めたのである。嫁さんは、あんみつ。
さあて、家に帰り、少し良い煎茶を入れて、件の物を頂いたのである。何という豆の多さだろう。実は、子供の頃はこうした、所謂、みつ豆と呼ばれる缶詰を何度も食べたが、一番嫌いなのが、この豆で、これのみ残すと、厳しい親に叱られるので、不承不承食べていたのである。今は、流石に味覚も変わっているので、何ともないが、寒天との組み合わせとこの黒蜜がなければ、ちょっと、食べ辛い感じはある。それでも、吉行淳之介が愛した味。「ふ~む、これが俳味というのだな」と悦に入っていたのだ。
ところが、このREVIEWを書く際に、その出典が、何処にあったか、書棚を調べていたところ・・・
う~む、何という不覚! 確かに、そう仰せなのである。豆かんであることにも相違ない。店も浅草である。が、しかし・・・
店を間違えた。嗚呼、何てこったい! 名前まえ似ているのだ。正しい店は「梅むら」。浅草寺の北側にある店で、これも有名な店。
思い込みが真実と異なることはままあるが、今回は恥ずかしかったぞ。けどなあ、ここも安政元年の老舗。ちゃんと美味かった。これも亦、俳味というものだて・・・!!