2回
2014/03 訪問
志高い職人が支える地方の食
14/03
一年ぶりに再訪、場所が不便なので、なかなかふらりとは行けません。
ある程度、食に興味を持っていてくださる方を連れて行きたいお店。
江戸前の正統派、博多前ほど色々な方向性に行かず、王道にアクセントを付ける感じですが、コースのバランス、ネタの吟味と握りの精度は非常に高いものがあると思います。
御主人、美味しいお店の情報、ありがとうございました。
写真は一枚のみ(笑)
13/02
再訪レビューは基本アップしませんが、☆4.0から☆4.5へ上方修正のためアップ。
お店も改装され、雰囲気も良くなっています。使った金額は前回は4,000円強、今回は5,000円強だったと思います。
東北の寿司店を廻る中でも、私にピタッとくるという意味ではこちらが一番!
12/05
福島県は棚倉という小さな町にある寿司店。
食べログで評判が良かったので気になっていましたが、旅程とちょうど合ったので日曜日に訪問しました。
白河ICから1時間もかからず到着しましたが、小さなメインストリートの一角にありました。
横は信用金庫さん。
お店の横に駐車場があり、田舎だけに車は悠々停められると思います。
お店は町のお寿司屋さんという感じですが、思ったよりも綺麗でした。
これは先般訪れた仙台の弘寿司さんの印象が強く、そう思えたのかもしれません(笑)
しかし、掃除がきっちりと行き届いており、美味しいお寿司屋さんの第一段階クリア~。
まねきねこに招かれるままお店に入るとカウンターと座敷の席。
どちらでもOKと言われましたので、もちろんカウンター席に。
ネタが入る冷蔵ケースには、美味しそうなネタが美しく並んでいて、期待が高まります。
カウンターこそ少し使い込まれた感じはしましたが、店内も15年使っているとは思えないほど綺麗。
そろそろリフォーム予定とお聞きした際には思わずリフォーム必要ですか?と聞いてしまいました。
カウンターを格好よくしたいんですなんて、おっしゃっていましたが^^
メニューを見せていただくと、地元の普段使いを意識したかのような価格帯からお寿司はありました。
そんな中うに丼は4,500円!!!ちょっと気になりません?
しかし、今回は折角の訪問ですので、おまかせ4,200円10貫+巻物1本をお願いしました。
印象に残った寿司を…
最初は王道、3日寝かせたヒラメを塩で。
味もさることながら、美しいフォルムの握りで、口に入れた時のほろりと溶ける舎利とネタのバランスにも感銘を受けました。
舎利の味も素晴らしく、寿司としての完成度高いです。
小鰭も美味しいと思ったのは、宮崎の一心鮨光洋以来。
金目鯛の昆布締めは、品よく金目の本来持つ甘みをアシストしています。
車海老も活きていたのをそのばで茹で上げていただきますが、塩がまた海老の甘さを純粋に増幅させて美味しい^^
煮ハマグリは私の中で史上最高。
うには3種盛りですよ、口の中で味が違うのがわかると同時に融合していく感覚の美しきこと。
塩なのも良いですし、海苔がないのも純粋な雲丹の美味しさを味わえる一要因。
穴子は半分に切られており、塩とツメを一度に味わえる趣向。
塩から食べるように促され、塩を食べると蕩ける超レベルの穴子。
この塩を食べた後にツメを美味しく感じるのか?と不安に思いながらいただくと、これまた旨い。
味がしつこくなく、素材を生かすというのは両者に共通した信念か。
お話を聞くと、仙台の名店小判寿司で修業をされた後、長男だったこともあり、実家の棚倉にお店を出されたとのこと。
本当は仙台でお店を出したかったとおっしゃっていました。
しかし、地方でも本物を出したいと思う気持ちがあるからこそのレベルの寿司。
このように志が高い方がいるからこそ、地方の食文化も守られるのではないでしょうか。
場所的にちょっと遠いのですが、心に刻み込まれた寿司の記憶。
是非また行きたいお店となりました。
ちょっと御主人と奥さんのパス交換が上手く行っておらず見てるこちらがドキドキしたのが気になりましたが(笑)
仙台の小判寿司さんも行ってみないといけないですね^^
2014/08/14 更新
福島県、私が日本で一番好きな鮨店の一つがこちらにあります。
同じくこちらのファンである友人と、加えて1名、気心の知れた仲間でこちらに訪問です。
3人での予約でして、夜は初めて。
なぜなら、かなり公共交通機関を使ってお伺いするのが難しい立地だからです。
今回は満を持して、こちらの町にある旅館に宿を取りまして、気のすむまで小判寿司を堪能。
5年ぶりの訪問でして、その間に色々なお店に行きましたが、やはりこちらのお店の美味しさは格別。
お酒と合せることができる夜の満足感は半端なし。
ネタと舎利のバランス、ネタの選択、そしてお酒のチョイスの良さ、雰囲気、全てでやはり日本トップクラス。
楽しかった!また必ずお伺いしますね!