スタープラチナ・ザ・ワールドさんのマイ★ベストレストラン 2012

美味しいものを食べると人は幸せになれる

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スタープラチナ・ザ・ワールド (男性) Tabelog Reviewer Award受賞者Tabelog Reviewer Award受賞者 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

くろぎ (湯島、上野広小路、上野御徒町 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2012/08訪問 2012/11/17

正統派でありながら実験的

東京でジャンル和食だと一番行きたかったお店。
和食を抜きにしても一番行きたかったお店かもしれませんね~。
予約は半年先にやっと取れる程度と聞いたことがありますが、地方の人間にはハードル高過ぎです(笑)

ミシュラン一つ星、京味出身等、マイレビュアー様の高評価と心惹かれる要素は様々でしたが、一番の理由は御主人が宮崎出身ということです。
御実家も宮崎では有名な和食店である「此のみち」というお店。

満を持して半年前に…というわけにはいきませんでしたので、3ヶ月前に予約の電話をしてみると…
玉砕~、やはり土曜日は予約が埋まっていました(涙)
2回転目の九時ぐらいから、且つカウンター不可で個室ならOKとのことで、こういう機会もなかなかないだろうとそちらで予約をお願いしました。

5日ほど前には確認のお電話をいただきましたが、丁寧なはんなりとしたお電話でした。

当日、9時前にお電話をいただきまして、近くでスタンバイしていた私たちはいそいそと伺います。
事前にお店の場所を確認し、且つお店の外観写真を見ていたためスムーズに到着しましたが、事前情報がないと少し迷いそうな気がしました。

お店に入ると小窓から厨房と目が合い、御挨拶いただきます。
名前を告げると2階の個室へ、靴は1階は脱がず、2階の個室の手前で脱ぐことになっています。
個室にはトイレ付。

個室にはテーブルがあり、古民家といった感じ。
バックヤードのものの収納が少し雰囲気を削ぐ気はしますが、落ち着いた様々な用途に使えそうな雰囲気。

まずは飲み物、八海山の地ビールの生880円をお願いします。
初めて飲みますが、爽快なフレッシュな味わい。

先付は3品
焼き胡麻豆腐 山葵
初鱧の叩き 梅肉 胡瓜
夏野菜の冷やし鉢 鯛煮こごり
のっけから、くろぎの世界に引き込んでくださいます。
鱧は天草産、流石の手入れで食感が素晴らしい。
器が洒落ている夏野菜の冷やし鉢は、産地厳選最高の野菜たちが鯛の出汁の効いた煮こごりの中で泳いでおり、感動しました。

続いて日本酒で初めて飲む日本心(やまとごころ)を、1合1,500円とやはり高めの設定。
お料理程のCPをお酒にも求めるのはさすがに酷ですよね(笑)
日本心はちょっと甘め、ふくらみに欠ける気もしましたが、しっかりと燗にするべきタイプのお酒かもしれません。

お椀
揚げ鱧のお椀 鱧骨出汁 ズッキーニ じゅんさい
和食を食べに行ってもエースのお椀がしっかりと出ないお店もあるなか、鱧の特上の出汁、じゅんさいの食感も食事に華を添えます。

八寸
鱧棒寿し
ばち子
無花果胡麻だれ掛け
月見団子etc
月見をイメージした八寸、美しさのみならずお酒が進む数々の品。
多品目を味わえる八寸の鏡!
無花果は以前良く食べていたのですが、こんな美味しい食べ方があったとは、目から鱗です。

焼き物
天然鮎塩焼き 蓼酢
鮎は時期的にも小ぶりだが、状態が良く味が濃い。
面白いと思ったのは蓼酢、初めてお会いする味だが、酸味が奥深さを与えてくれる不思議なマリアージュ。

お造
豊後水道盛り合せ 妻もの色々
言わずもがなの状態の良さ、この頃から既にお腹が膨れてきました。

焚合せ
賀茂茄子と鴨の煮卸し
賀茂茄子と鴨の韻、茄子の器が面白く、それでいて素敵な競演。
何度も書きますがお出汁が美味しいんです、お肉も茄子もシッカリとしたボリューム。
物足りないとは思わせない量のはずなのに、食べ終わるとまだ食べたい!

香の物
丹波京漬物盛り合せ

食事
玉蜀黍と貝柱の御飯
実は玉蜀黍の粒がそんなに好きではないのですが、余りにも美味しすぎてそんなこと忘れて食べてしまいました。
炊き立てで供されますが、お代わりできるに十分の量を炊いて下さいます。
しかし流石にお腹いっぱい、一杯しか食べることができませんでした…無念。
しかし、最後にお土産にしていただきました^^

止め椀
鯛出汁味噌汁 九条葱 揚げ 豆腐
人生でベスト3に入る味噌汁、思わずお腹いっぱいなのにお代わり。

甘味
葛切り 黒蜜 又は 水羊羹
又はと書いてありましたが、両者提供いただきました。
葛切りは作り立てです、甘いものは別腹とは誰が作った言葉でしょうか。
実に素晴らしく的を射た言葉だと思います(笑)

以上がお品書きに載っているメニューですが、途中に四万十川の天然鰻をうざくでいただきました。
痛恨の写真撮り忘れです…
全体的にボリュームあり、素材も良し、料理自体のCPは高いと思います。
味はハッキリとした輪郭、ボリュームと合わせてしっかりとした食後感が残りますね。

また、御主人がカランコロンと下駄を鳴らし2度個室に顔を出してくださいました。
野性味あふれるスマートな九州男児、すっきりした目の奥には優しさ。
丁寧な説明と誠実さが感じれられる姿勢で皆様がカウンターに惚れる気持ちが良くわかりました。
お部屋についてくださいました女性もにこやかで気持ちよく食事をすることができました。

基本フルマーク付けない私の中で最も☆5に近いお店。
通いたいけど…距離が…予約が…
一緒に行く東京の方を募集しないといけませんね(笑)
最後はお店の外までお見送り、後ろ髪惹かれる思いでお店を後にしました。

※いつの間にかアイアンシェフとして料理の鉄人に出演されておりました。
これ、予約取れないどころの話ではなくなります(汗)

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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2位

じん市 (角館 / 創作料理)

1回

  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2012/07訪問 2012/10/31

味わうのは料理と笑顔、当意即妙のじん市ワールドを堪能せよ

秋田県にある角館、東北の小京都として名高い角館。
武家屋敷が立ち並び、桜の時期には全国から観光客が押し寄せる観光の名所です。
実は以前角館に行こうと思ったのですが、こちらのお店の予約が取れず…
通常は旅行に合わせて食べるところを選ぶため、初めてのお店に都合を合わせることはあまりしないのですが、予約電話時の女将さんの朗らかなトークと誠実で丁寧な姿勢に心惹かれて、角館の予定を先延ばしにしてこちらのお店の予約が取れる日程で伺ってきました。

お料理は昼も夜もコース料理だそう、1万円のコースがお店のデフォのようでしたので、そちらをお願いしました。
角館の武家屋敷群から徒歩圏内にお店はありまして、お店の前にも駐車スペースが数台分ありました。
高橋旅館と書いてある建物にじん市と書いてあります。
後程お伺いしたのですが、お祖父さんの代からの旅館をご両親が経営されているとのこと、じん市という屋号もお祖父さんのお名前から付けたとのことでした。
100年近くの歴史を感じる建物です。
お店の入口は建物の横手、中に入るとカウンター席と座敷がありました。
大きなキャパのお店ではありませんが、小奇麗で良い雰囲気の店内。
座敷では角館の伝統工芸品が置いてあり、個室になりますのでゆったり~。

最初に女将さんが名刺をくださりますが、女将さんの肩書は笑顔人(笑)
笑顔がステキで本当に接客という分野での才能がある方だと思います。

まずは飲み物を、目についたのはザクロヴァーモンドビール。
ザクロヴァーモンドジュースをビールで割ったものだそうです、私は運転だったので(涙)ジュースを。
同行者がビールを注文しました…
ビール750円、ジュース600円とこちらのお店はソフトドリンクとアルコールがほとんど同値段なので飲める状態で伺うがよろしいかと。

最初に一人で料理を作られているので、時間がかかる旨の説明がありました。
他にもお客様が2名いらっしゃいました。

さて、まず最初の一皿は帆立の湯葉巻き揚げをゲランド塩で。
温かいものはお皿も温かくして提供してくださいます。
これはサクッの中に帆立の風味が口の中にふわっと広がり、湯葉がジューシーに口中に溢れます。
次に出てくるは謎の料理。
吸盤の方は蛸とわかりましたが、白い花のようなお刺身も蛸。
切り方を工夫されているらしいのですが、食感は初めての食感で、柔らかく花のような美しさ。
見栄えと味の両立です、橙のポン酢が蛸に、林檎ドレッシングがサラダに、蛸自体も美味しく印象的な一皿です。
なんでも魚介類は30年来の付き合いの漁師さんの手伝いをしながら仕入れているとかで、この後の海の幸もレベル高い!
次はズワイ蟹の茶わん蒸し、下の茶わん蒸しは白いんです。
蟹を生かすために茶わん蒸しは白身のみとのご説明、確かに蟹の輪郭がはっきりしていてこれまた美味しい一品です。
柚子胡椒がほんのりと効いており、お出汁も美味し♪
そして今回の珠玉の一皿、鮑のポワレ。
秋田こまちの上新粉を使っているとのことで、きめ細かさが上品なこちらの料理にぴったり。
肝のソースに蕩けそうになりました~。
スズキの子供のせいご、ヒラメ、メヌケの低温調理ブイヤベース。
酸味も感じるスープ、そういえばオランジェソースとおっしゃっていたような?
王道ですがヒラメが一番好きでした^^
続いて秋田牛のイチボと牛テール。
牛テールの丁寧なお仕事ぶりを堪能しました、肉も美味しいじゃん!
まだまだ続きます、大豆ムースと枝豆の団子をお出汁のジュレと共に。
お出汁のジュレが美味しくてまだまだ食べたいという気にさせてくれます。
〆は稲庭うどんのアーリオオーリオ、トマトたっぷりで夏に相応しい冷製。
郷土料理を盛り込んで下さるあたりは観光客に嬉しいなぁ。
大葉と食べると凄く美味しいので大葉増量お願いしたかった(笑)、ただし、最近このような趣向が多いと言えば多いので料理的には一番驚きはありませんでした。
デザート3種盛も手作りで大満足のコースが終了です、気が付けば2時間半程度のお時間でしたが、まったく長く感じませんでした。
最後のお茶はコース外で飲み物のCPはそれ程でもありませんが、料理はこの内容で1万円って安くないですか?
お出汁もしっかりしていて、日本料理の技術の確かさも感じつつ、創作性の高い料理でこの満足度。
素晴らしいお店だと思います。
仕入れる素材によってコース内容が変わるようですので、是非ともまたお伺いしたいものです。
その際はお酒を飲みたいから泊りだなぁ~。

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3位

BAR ル・ヴェール (秋田 / バー)

2回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2018/09訪問 2019/05/08

画竜点睛を欠くオンリーワン

久しぶりのルヴェール、ここは今回の度のメインの一つでもありました。
この日のために、ドレスコードを備え、お店の前へ(笑)
シャツもインして、いざゆかん!と同行者と店内へ入店です。

おろろ?マスターがいらっしゃらない?カウンター席に座れましたが、マスターがいらっしゃいません。
若いバーテンさんがお一方。
ちょっと外しているのかと思い…マンハッタンを注文します。
すると、そのバーテンさんが作られるではありませんか!?
確かにしっかりとした所作ではありますが、我々の期待のレベルが高いこともあり、そのラインには達していません。
味わいもしかり、ただ、普通のお店であれば、期待のニューホープなんですよ!日本一のお店との期待が高い故の感想。
そのため1杯だけで退店しましたが、お会計は1人当たり3,000円。
常連さんには、氏がいないけれど大丈夫か聞かれていましたが、我々も最初に教えてほしかったような…そんな再訪でした。
13.09
一年ぶりの訪問、なんと我々が最初のお客さん。
前回の満席無限ループが嘘のよう。
ちなみにこちらはドレスコードがあるのですが、この日はシャツスタイルで伺いました。
シャツはちゃんとズボンにいれるように教育的指導をいただきました(笑)お洒落シャツのつもりだったのですが、駄目なものは駄目ですよね~。
情報提供までにアップしておきます^^
やはりやはり所作の美しさに今回も見惚れてしまいました。

12.09
秋田市、こちらのお店の前に行ったBARムーンシャインのマスターが、日本で三指に入るバーテンダーとして有名である、こちらのマンハッタンは日本一である、東京からこちらのBARのためだけに来る方がいる等々、素晴らしいプレゼンをお聞きしましたので、お伺いしてみることに。
生憎お伺いした時は満席、どうしたものかとお店の前に佇んでいると、ひょんなことから先ほど他店でちょっとだけお話をした女性二人組と再会。
秋田の街って狭いのかしら?
そちらのお二人もル・ヴェールは間違いないとのこと、お若いのに秋田のバー文化に馴染んでらっしゃいますね。

そこまで聞くと行かねばならぬと、とりあえず秋田の繁華街を一周して戻って店内を覗いてみますと、ちょうど席が空いていたので、滑り込みました。
重厚な雰囲気でして、地方バーの佇まいではないでしょう。
写真は撮ってません、なんか気分的に集中したかったので(汗)
強面のマスターですね、ドレスコードがあるんですよ、こちらのお店。
ジャケット着てて良かった~、でも後から入店した女性はタンクトップでしたし、女性には優しいのかな?

ちょうど他のお客さんのカクテルを作ってらっしゃるところだったので、所作が美しくただただ見惚れてしまいます。
なんとそのカクテルはマンハッタンでした~!
我々もそのカクテル飲みに来たの~ということで、同じものでスイマセン、マンハッタンを2つ注文。
完璧な所作、出来上がったカクテルは神々しい感じすらします。
複雑で繊細で、一体感があるマンハッタンの美味しさは酔っていても格別に感じられます。
体の中を風が吹き抜けていったかのよう。
飲むことができて幸せなカクテルでした。

2杯目はオリジナルカクテルのル・ヴェールを図々しくもお願い、同行者はモスコミュール。
この同行者のモスコミュールはキチンと銅製のカップで供され、しかも美味しい~!
余りきちんとしたモスコミュールを飲んだことがなかったので、振れ幅が大きかったです。
こんなお店もあるんだ~、秋田のBARは本当にレベルが高いですね。

2人で計4杯、ドライフルーツが出て、1万円でお釣りがチャリーンと来るお値段。
お値段は銀座程では無いものの、秋田でも高いのでは?
でも全くCP悪いと思わないぶっちぎりの美味しさでした(笑)

  • (説明なし)
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4位

酒盃 (泉外旭川 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2012/09訪問 2016/09/25

居酒屋を突き詰めた一つの答えがここにある

秋田市、秋田駅からタクシーで10分程度、秋田市役所の裏手のエリアにあるお店。
食べログでも高得点ですが、地元での評判もめっぽう良いということで、秋田を訪れる機会に予約。
予約が可能な時間は7時半までの入店だということでして、2名でカウンター席を予約することができました。

お店は靴を脱いで入るスタイル、裸電球のどこか古き良き時代を思い出す店内。
とりあえずはビールをお願いすると、お通しで6種盛が出てきました。
これだけで、ビール終了→日本酒に移行してしまう恐るべき魅力を持った品々(笑)
おまかせコースもありだと思ったのですが、蕎麦が〆でなくてもいいかなと思ったので、単品注文をすることに。
日本酒は3種、利き酒セット800円にしてみました。
大吟醸天の戸45、純米吟醸雪の茅舎、純米酒阿櫻の3種セットで計1合入っています^^

まずは刺身盛り合わせ1,500円。
居酒屋にとって刺身盛り合わせは大切な第一関門。
これで、質がいまいちなものが出てきたり、山葵が残念だったりすると、早々に切り上げたくなるものです。
程なくして運ばれてきた刺身盛り合わせ、素材もいいのですが、ただただ身を切っただけのものとは違います。
包丁入れが本当にテクニカル、いいですねぇ。

比内地鶏の串焼き400円、つくね150円。
ちょっと塩分が強いかなと思いましたが、肉質は素晴らしい。
つくねはペーストを想わせる柔らかさで、お酒のアテにピッタリですね!

小エビと百合根のかき揚げ600円も、居酒屋ではなかなかお目にかかることがないですよね。
珍しさと美味しさの同居!

秋田と言えばの定番ハタハタ500円。
私のには少しだけですが卵が入っていました、同行者には入っておらず…ちょっとだけ幸せ^^
しかしハタハタは美味しいなぁ。

ここで飲み物メニューに古酒を発見!
巷では流行っているようですし、17年熟成の山廃をいただくことに。
独特の風味で、日本酒の新しい方向性を見た気がします。

完全に呑み助モードでさんま肝しょうゆ焼き600円。
ちびりちびりお酒を飲むのに最高。
ことごとくお酒好きを虜にするメニューが外れない!

最後に青森のイメージがあった貝焼き。
具材は鯛とじゅんさいのコンビか、鯨と茄子か迷ったのですが、後者を!
味噌ベースの貝焼きは食べごろを御主人が教えてくださいました。
これは郷土料理ですが、また美味しいんです。

ご飯ものも気になりましたが、この後に2次会に流れる予定だったので、これにて終了。
私の現在のメインジャンルは居酒屋。
その中では雰囲気、空気、CP、食事、どれをとっても最高峰。
しかも、オリジナリティがあるんですよね、決して大量生産ではない手がかけられている料理の数々。

私は半月前に予約しましたが、おそらく飛び込みは難しいと思います。
早い時間帯しか予約できないと聞きましたので、秋田に行かれる際は是非時間を作ってこちらを訪問してみてくださいね。

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5位

レフェルヴェソンス (表参道、乃木坂、広尾 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2012/08訪問 2014/12/07

方程式を解くかの如き数学系フレンチ

西麻布にある超有名店、表参道駅が最寄になります。
宮崎の先輩レビュアー天様のポップなレビューに心惹かれてBMしておりましたが、他のマイレビュアー様の評価も高く、非常に気になる一店でありました。
ドレスコードはどれくらい厳密?と思い、予約時に確認するとハーフパンツや帽子、スポーツスタイル以外であればOKとのこと。
ジャケットは好きなのですが、夏の熱地獄東京では着る気がしなかったので良かった^^

表参道で寄ってみたいお店があったため、表参道から歩いたのですが、夏に歩くには遠いですね(笑)
道すがら帰りはタクシーと心に決めました。
お店の入口周辺には緑が配置されており、涼やかでスタイリッシュな入口。
笑顔が素敵な女性がお出迎え、まずは入口右手の半階降りたラウンジでウエルカムドリンクをいただきます。
待つことしばらく、ダイニングに案内されます。
ゆったりとした空間、奥には半個室、地下には個室があるそうです。
店名は泡を意味するそうで、お店のデザインにも泡をモチーフとした仕掛けが数々と。
お皿やグラスも目を凝らすと泡がデザインされています。
さてさて、こんなに泡に凝っているのに泡を頼まないのも…ということで、最初は泡で乾杯。
シャルトーニュ・タイエだったかな…

ランチのコースは「牧場」「より道」という2種の4800円コース。
そして「おでかけ」という7500円コースの3種類です。
「おでかけ」はディナーからの抜粋で、美味しさを共有してほしいというシェフの想いからテーブルでコースを合わせる必要があるとのことでした。
今回は「おでかけ」をいただきます、コース決めの際も色々とご配慮賜りまして感謝^^

アミューズブッシュは暑い日に体を冷ます効果があるという茄子。
焼き茄子の泡、ミルクベースの茄子のムースに食感を残した茄子、そして雲丹。
バジルのアイスで口直し。
こちらのお店は大きな銀盆で料理が運ばれ、それを二人がかりでテーブルにサーブするという恭しさ。
鮎の低速調理~2012
自家製うるかのヴィネーグルレデュイ、ラディッシュ、小松菜、エストラゴン
手前と奥とで味わいが異なるのですが、鮎を低速調理というところまではわかるもののうるかを交えている点に感動。
和食のテイストを残しつつフレンチにアレンジ、相当の試行錯誤があったのではないでしょうか。
↑この日の面白さ№1。
ワインは白、赤それぞれ1杯ずつという曖昧なお願いの仕方をしてしまいました(笑)
丸ごと火入れした蕪とイタリアンパセリのエミュルション、ハモンイベリコ&ブリオッシュ
この蕪には感動、火入れの妙といいますか、ここまで蕪の持つ味わいを引き出しつつジューシーに仕上げて来るとは。
蕪の良さは甘みのみにあらずと思っているので、猶更この時期の蕪で良かったかも。
ハモンイベリコの塩分で美味しくいただきました。
↑この日の完成度№1。
フォアグラのナチュラルと無花果、修道院のジュレとクレームダンジュ、ピンクペッパー&マリーゴールドの葉
フォアグラはナチュラルということで塩、ジュレとの相性も良い。
メインはヴァンデから来た鳩のロティとそのジュ、ビーツとダークチェリーのピュレ、ほうれん草、のこぎり草
ここ数年御無沙汰だった鳩、酸味と甘みの程よいバランスのピュレが鳩を引き立てます。
そうそう、ラギオールのナイフ、好きなデザインを自分で選ぶことができるので、ちょっとした楽しみですね^^
空想上のショコラの歴史~
温かいショコラのスープ&ヴェルジョワーズのアイスクリーム、トウモロコシ、アプリコット、キャプテンモルガン。
あまりトウモロコシの粒が好きではないので、完全に主観的ですが、トウモロコシ以外の食材で食べてみたかったかも。
最後の小菓子はチュッパチャップス的なチョコが(笑)
いただいたハーブティは色が鮮やかな青なのですが、時間を置くと落ち着いた色に変化していきます。
最後はお土産までいただきました。

サービスの作法もさることながら、皆さんシェフのお料理が好きだという気持ちが伝わる接客。
そうそう、シェフに御挨拶いただきましたが、クールなイケメンでした^^

今まで前衛的なモダンフレンチのお店とはあまり相性が良くなかったのですが、こちらは素直に美味しかったです。
計算し尽くされた数々の試み、最後には方程式が綺麗に解けた時の気分を味わえました。

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6位

和味一心 響庵 キ、キ、キ (坪井川公園 / 日本料理、郷土料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2012/03訪問 2016/09/25

新星にして熊本和食界の大本命

熊本市、熊本大学の裏手に3年前にオープンしたお店。
市街地からの便が良いとは言い難い場所ですが、知人より評判を聞いておりました。
しかし、予約の電話をすること3度、満席であったり、営業日でなかったりとなかなか訪問できずにおりました。
年末年始等、結構休みが長めなんですよね~。
これはお店の方にお話しすると、年末は24日過ぎぐらいからおせちの準備に入るためとのこと。

御主人は大阪のなだ万や京都の松露亭での修行歴があるUターン組。
料理は4,000円、6,000円、8,000円、10,000円。
初回なので6,000円でお願いしてみました。

お店に伺うと周りとは異色のお店。
黒を基調としており、中に入ると純和風、カウンター席もありましたが、座敷のテーブル席にご案内いただきました。
個室の部屋を大人二人で独占、贅沢!
お庭もきれいにライトアップされており、ムードある密会に最適かも(笑)
外観よりも中のほうが雰囲気良いです。

さて、お酒のメニューを見せていただきました。
日本酒はもう少し種類を増やしても良いのではという気はしますが、全体的に結構お安い。
ビールを1杯だけ飲んで、日本酒に移行しました。

料理は先付を食べただけで、間違いないお店だということがわかります。
八寸は御所車がひと際目を引きます。
天草の鯛の薄造りをいただくは、出汁と梅の仄かな存在感が素敵な煎酒。
西京焼、馬鈴薯饅頭、茶碗蒸しと温かいものが3種あり、それらを温かいうちに食べたいし、一方でお酒も飲みたいしと葛藤してしまいました。
つまみ力は素晴らしく、もう一膳こちらをいただき、延々とお酒を飲んでみたいと思いました。
メインの刺身類は醤油で!煎酒はやはり白身にこそですもんね^^
雲丹の下には湯葉が隠れていたりと京都を思わせる工夫が続きます。
お椀ものの繊細さと出汁の効きはさすがの一言。
メインは熊本のブランド牛、和王、適度で上品な脂のお肉をしゃぶしゃぶで。
最後の鯛飯とお味噌汁も完璧ね♪
甘味だけは、そこまでのインパクトはありませんでしたが、コースの完成度は非常に高いです。

サービスは良いのですが、このレベルだと…
コート預かっていただけないとこ。
お酒の注文でお呼びするもなかなかつかまらないとこ。
私たちが最後のお客でしたが料理長とお会いできなかったこと。
の3点がちょっと残念に思えました。

料理長の年齢は31歳とのことですが、センスあるんでしょうね、これから熊本和食界を引っ張っていく大本命をここに発見しました!

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7位

Chezやまのべ (湯野上温泉 / フレンチ、洋食、創作料理)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2012/05訪問 2012/06/14

異端の選択?山あいの王道フレンチ

福島県は湯野上温泉近く、山あいにフレンチの名店があるという噂は昔から聞いておりました。
今回、福島行の機会を得て、訪問の運びとなりました。
ランチの予約電話は2週間前でしたが、ギリギリ最後の一席だったよう。
ランチは12時に一斉に開始で、3,675円と5,250円の2コースのみ。
予約時に決める必要がありますので、5,250円コースをお願いしました。

私は本来時間制の食事があまり好きではないのですが、ここは山あいのフレンチ。
御夫婦で経営されており、客数も少人数であることも斟酌すると、時間制も納得できます^^
しかも着席順でコースは始まりました☆

一軒家フレンチの名にふさわしいかわいらしい店構え。
自家菜園も見えました。
こじんまりとしており、ホスピタリティ溢れる奥様にお迎えいただきました。
席数はMAX12席ですかね。
店内は暖炉を中心にしたヨーロッパ調の温かい内装、天井が高いので開放感があります。
新緑が美しい季節、前日が雨だったせいかその美しさも一段と際立つ外の山を眺めながら贅沢な気分での食事を楽しめます。
お店自体は高級感を売り出すというよりも、カジュアルで気取らない路線でしょう。

アミューズはあさりとホタテの小さなグラタン。
あさりの味が心に沁みる~。

オードブルは海の幸のサラダ。
いや、これには心奪われました、もうオードブルとかサラダとかいう範疇を超えた一品。
10種類以上のそれぞれ手を入れた海の幸…フリットももう身震いする美味しさ。
ボリュームももうメイン級ですよ。
ソースとの調和も素晴らしく、お店に一目惚れしたような気持になりました。

本日の魚料理はヒラマサのソテー、リゾット添え。
ヒラマサはふっくらパリッと。
リゾットは柔らかめで、これも満足な一皿。

本日の肉料理はローストビーフ。
どちらのお肉か聞かなかったのですが、赤身の美味しさを包み込むように適度な甘い脂が^^
旨いものにブランド名はいらないのだ~!もちろん柔らか~い。
厚めにカットしてあるので、食べた後の満足感が高いです。
正統派ど真ん中。
付け合せの野菜も美味しくいただきました。

デザートは3種盛、タルト、ティラミス、栃の花の蜂蜜アイス。
フルーツも盛り沢山。
これはちょっと印象弱めでしたが、蜂蜜アイスが面白い味でした。

最後に珈琲をいただきフィニッシュ。

いただいたパンフによると、オーナーシェフの山野氏は銀座レカンやラ・マーレド茶屋総料理長を経て独立されたとのこと。
道理で…納得の味でした。
あえて、凝った最先端フレンチではなく、地に合ったフレンチを出されているのではないでしょうか。
ロケーションと食事内容のバランスも併せての高評価です!

最初と最後にシェフに御挨拶いただきましたが、物腰柔らかで丁寧。
今回はノンアルコールでしたが、ワインと一緒にいただきたいものです。
(しかし、いただいたお水も長寿の湧水とのことで、美味しかったんですよ!)
どうも御馳走様でした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
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8位

リストランテ カノビアーノ 福岡 (西鉄福岡(天神)、天神南、赤坂 / イタリアン、ワインバー、パスタ)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2012/02訪問 2016/09/25

パステルカラーのイタリアン

福岡市、天神にカノビアーノ福岡店がオープンしました。
自然派イタリアンの先駆け、バター等の動物性油脂やニンニク・唐辛子を使わない植竹シェフプロデュースのお店です。

とは言っても、私は料理の鉄人等、ご出演のTVを拝見したことがあるわけではないのです。
実は宮崎にもカノビアーノがあり(現在長期休業中)、そちらで腕をふるった方々の料理に感銘を受けて、また先輩レビュアー様にもお話をお伺いしての訪問です。

さてさて、平日のお昼、50席もあるし…と思い、開店早々にお伺いしてみると、なんと満席。
お一人様だったので、なんとかカウンター席を用意していただきましたが、やはり予約必須のお店です。
カウンター席はバーカウンター風、むしろ一人のときはこちらの席がいいかも。
出来たばかりということもあり、高級感溢れ、美しい。
夜はシャンデリアが更に良い雰囲気を醸し出すようですよ!

お昼のランチコースはカノビアーノランチ2,625円、スペシャルランチ4,725円、CHEF'Sランチ6,300円。
カッペリーニを是非とも食べなくてはと思っていたので、4,725円のスペシャルにしました。
平日のランチではサービス料は不要です。
グラスの白をいただきスタート。
グラスは@945円で、この日は2杯しかいただきませんでした。
2杯目の赤は複雑な香りと味で、面白いワインでした^^

メニューは下記、HPより抜粋。
ぼたん海老とカラスミの冷製カッペリーニ
大分県産平目のカルパッチョ 季節野菜サラダ仕立て
マッシュルームのラグー 季節キノコのスパゲッティーニ
本日おすすめ鮮魚のサルターテ 旬野菜のペルッタータ
産地厳選鴨肉のグリッリア マスタード香るソースで
本日のおすすめドルチェ&カフェ

ぼたん海老とカラスミの冷製カッペリーニは、さすがカノビアーノの代表作。
ぼたん海老の濃厚な甘み、柑橘、トマトの酸味、カラスミの塩分がバランスよく調和しており、ぼたん海老やカラスミがメインではない、渾然一体とした作品です。
フォークが冷やしてある気遣いも良し。
ただ、こうやってカノビアーノの作品をいただくと、宮崎のらんぷ亭のカッペリーニも凄いレベルにあるのだと再度実感。
余談ですが、私、火を完全に通していない海老は喉が少し痒くなるアレルギーがあるのですが、この料理を食べても体に変化なし…
自然派イタリアンはアレルギーをも凌駕する?(笑)

季節野菜のサラダは様々な野菜の競演、素材を引き出すサラダで心が澄み渡る気がします。
いちいち宮崎を出して恐縮ですが、宮崎のソリッドグリーンのサラダと同系統。

マッシュルームのラグー季節キノコのスパゲティーニは、オリーブオイルとキノコのみ。
今回の食事の中では優しいを通り越して、少し弱いかなと感じた一品。
ただ、香りは素晴らしい。

真鯛のサルターテ空豆のベルッタータ。
上にあるゴボウと豆苗、ゴボウは香りが良く料理に華を添えます。
空豆の素材そのものの優しい甘みが、パリッと焼かれた真鯛の良さを引き出していますね~!

鴨肉は素材の味がダイレクト。インパクトは真鯛の方が上でしたが、これも美味。

ドルチェは5種類から1種チョイス。
お勧めは栗のカフェラッテでしたが、お願いしたのは「ほろ苦いキャラメルジェラートにバナナとブリュレしたサバイオーネソース」。
これはもう名前が説明になってます(笑)

最後にお茶をのんでいただいて、大満足なランチタイム終了です。

イタリアンそのままを思い浮かべてくると拍子抜けする部分はあるかもしれませんが、その繊細かつ緻密な独自の世界観は逆にイタリアンの王道にはないもの。
体に染みこむ、パステルカラーを思わせるイタリアン、堪能しました。
誤魔化しが聞かない料理なので、素材に余裕が出てくる高めのコースのほうがここの魅力はわかるのかも。
ちょっと残念なのは、植竹シェフの存在が大きすぎて、福岡店のシェフの顔が見えないこと。
植竹流を取り入れながらも、先般お伺いしたアロマフレスカのようにシェフの顔が見えるお店に育ってほしいと思いました。

イタリア人マネージャーのアントニオ氏を筆頭に、スタッフの皆様のお気遣いもあり、本当に楽しいランチタイムでした。
次回は夜、予約して是非とも伺いたいものです。
カッペリーニの不思議な体験を含め総合では☆4.5にしました^^

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9位

福よし (鹿折唐桑 / ろばた焼き、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2012/08訪問 2012/11/02

焼き魚に生涯を捧げた男の集大成

宮城県は気仙沼市にある焼き魚の名店。
ん?焼き魚?と思われる方もいらっしゃるやもしれませんが、こちらの焼き魚はただの焼き魚ではありません。
かの有名なグルメ漫画美味しんぼで、日本一いや世界一の焼き魚と評されたお店です。
魚を焼くときに脂が落ちるとその脂が焼けて魚に匂いがついてしまうということで、こちらは垂直に近い形の炭火焼きで、脂が炭に落ちないようにダンボールで脂を落とさない工夫をし、焼き上がりまでなんと40分程度。
魚の形によって使う串を変えるそうですが、その串は手作りで100本ほどあるのだとか。

海沿いにあったことから、東日本大震災で被災されて、震災直後はお店は壊滅的な状態になってしまいました。
漫画、美味しんぼでは後追い取材もされて、漫画にも再登場していました。

その福よしが今回復活したというニュースを聞きつけ、予約して気仙沼に伺いました。
なお、予約の時点で名物である喜知次の焼き魚だけは絶対に食べたいと申し上げ、そちらのみ人数分入荷していただくことに。

お店は1階が駐車場スペースで、2階が店舗。
一度被災した経験から、このような形にされているのでしょうか。
お店は再建したばかりなので、当然に綺麗。
テラス席があり、海を眺めながら食事ができるようでしたので、心惹かれましたが先客ありでした~。
私たちは掘りごたつの席に案内いただきました。

最初にお通しが供され、とりあえずはビール。
次にツマミの最高傑作ともいうべき、イカとイカわたが混ぜられた陶板焼き。
いかワタの適度な苦みがメチャクチャ美味しいっということで、日本酒を頼みます。
オリジナルの銘柄は地元のお酒のようですね、復興支援ということで、こちらの日本酒を。
日本酒で食べるイカわた、至福の時間です。

他になんかメニュー有りますか?とお訊ねすると刺身をちょっと盛りますね~と言われ出てきたのが刺身盛り。
ちょっとと言うには結構しっかりしたボリューム(笑)
海の目の前のお店なだけあって、鮮度抜群、気仙沼は鰹が美味しいなぁ。

そして、メインの喜知次!
なんかもう艶やか過ぎて、思わず普段は撮らないアップの写真を撮ってしまいました。
パリッと焼き上げられつつも、中はふっくらと瑞々しい最高傑作。
煙に気を使っているだけあって、香りも焼き魚本来の不純物の無い美味しい香りです。
頭までバリバリ食べ尽くしてしまいました。
これ…他の魚も食べてみたいなぁ。
いつも食べている焼き魚とは全くの別世界、異次元の美味しさです。

御主人も60歳を超えたとこのとでしたが、まだまだお元気。
その焼き魚にかける情熱も魚が美味しく焼ける重要な要素な気がします。

焼き魚に生涯を捧げた御主人が不退転の覚悟で再開された福よし、是非一度訪問してみてください。
お値段はお高めですが、それ以上の感動を受けるお店ではないでしょうか。

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10位

小判寿司 (中豊、磐城棚倉 / 寿司)

2回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 ¥5,000~¥5,999

2018/07訪問 2019/01/28

志高い職人が支える地方の食

福島県、私が日本で一番好きな鮨店の一つがこちらにあります。
同じくこちらのファンである友人と、加えて1名、気心の知れた仲間でこちらに訪問です。
3人での予約でして、夜は初めて。
なぜなら、かなり公共交通機関を使ってお伺いするのが難しい立地だからです。
今回は満を持して、こちらの町にある旅館に宿を取りまして、気のすむまで小判寿司を堪能。
5年ぶりの訪問でして、その間に色々なお店に行きましたが、やはりこちらのお店の美味しさは格別。
お酒と合せることができる夜の満足感は半端なし。
ネタと舎利のバランス、ネタの選択、そしてお酒のチョイスの良さ、雰囲気、全てでやはり日本トップクラス。
楽しかった!また必ずお伺いしますね!
14/03
一年ぶりに再訪、場所が不便なので、なかなかふらりとは行けません。
ある程度、食に興味を持っていてくださる方を連れて行きたいお店。
江戸前の正統派、博多前ほど色々な方向性に行かず、王道にアクセントを付ける感じですが、コースのバランス、ネタの吟味と握りの精度は非常に高いものがあると思います。
御主人、美味しいお店の情報、ありがとうございました。
写真は一枚のみ(笑)

13/02
再訪レビューは基本アップしませんが、☆4.0から☆4.5へ上方修正のためアップ。
お店も改装され、雰囲気も良くなっています。使った金額は前回は4,000円強、今回は5,000円強だったと思います。
東北の寿司店を廻る中でも、私にピタッとくるという意味ではこちらが一番!

12/05
福島県は棚倉という小さな町にある寿司店。
食べログで評判が良かったので気になっていましたが、旅程とちょうど合ったので日曜日に訪問しました。

白河ICから1時間もかからず到着しましたが、小さなメインストリートの一角にありました。
横は信用金庫さん。
お店の横に駐車場があり、田舎だけに車は悠々停められると思います。

お店は町のお寿司屋さんという感じですが、思ったよりも綺麗でした。
これは先般訪れた仙台の弘寿司さんの印象が強く、そう思えたのかもしれません(笑)
しかし、掃除がきっちりと行き届いており、美味しいお寿司屋さんの第一段階クリア~。

まねきねこに招かれるままお店に入るとカウンターと座敷の席。
どちらでもOKと言われましたので、もちろんカウンター席に。
ネタが入る冷蔵ケースには、美味しそうなネタが美しく並んでいて、期待が高まります。
カウンターこそ少し使い込まれた感じはしましたが、店内も15年使っているとは思えないほど綺麗。
そろそろリフォーム予定とお聞きした際には思わずリフォーム必要ですか?と聞いてしまいました。
カウンターを格好よくしたいんですなんて、おっしゃっていましたが^^

メニューを見せていただくと、地元の普段使いを意識したかのような価格帯からお寿司はありました。
そんな中うに丼は4,500円!!!ちょっと気になりません?
しかし、今回は折角の訪問ですので、おまかせ4,200円10貫+巻物1本をお願いしました。

印象に残った寿司を…
最初は王道、3日寝かせたヒラメを塩で。
味もさることながら、美しいフォルムの握りで、口に入れた時のほろりと溶ける舎利とネタのバランスにも感銘を受けました。
舎利の味も素晴らしく、寿司としての完成度高いです。

小鰭も美味しいと思ったのは、宮崎の一心鮨光洋以来。

金目鯛の昆布締めは、品よく金目の本来持つ甘みをアシストしています。

車海老も活きていたのをそのばで茹で上げていただきますが、塩がまた海老の甘さを純粋に増幅させて美味しい^^

煮ハマグリは私の中で史上最高。

うには3種盛りですよ、口の中で味が違うのがわかると同時に融合していく感覚の美しきこと。
塩なのも良いですし、海苔がないのも純粋な雲丹の美味しさを味わえる一要因。

穴子は半分に切られており、塩とツメを一度に味わえる趣向。
塩から食べるように促され、塩を食べると蕩ける超レベルの穴子。
この塩を食べた後にツメを美味しく感じるのか?と不安に思いながらいただくと、これまた旨い。
味がしつこくなく、素材を生かすというのは両者に共通した信念か。

お話を聞くと、仙台の名店小判寿司で修業をされた後、長男だったこともあり、実家の棚倉にお店を出されたとのこと。
本当は仙台でお店を出したかったとおっしゃっていました。
しかし、地方でも本物を出したいと思う気持ちがあるからこそのレベルの寿司。

このように志が高い方がいるからこそ、地方の食文化も守られるのではないでしょうか。

場所的にちょっと遠いのですが、心に刻み込まれた寿司の記憶。
是非また行きたいお店となりました。
ちょっと御主人と奥さんのパス交換が上手く行っておらず見てるこちらがドキドキしたのが気になりましたが(笑)

仙台の小判寿司さんも行ってみないといけないですね^^

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