グルマンじゅんさんが投稿したラ・ブランシュ(東京/渋谷)の口コミ詳細

昭和58年・オテル・ド・クリヨンの厨房風景。

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ラ・ブランシュ表参道、渋谷/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.9
      • |酒・ドリンク 4.9
1回目

2015/09 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.9
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

青山学院大学前の地で30年の老舗フランス料理店、給仕人は開店以来から同じ「岡部盛満氏」です。

青山の喧騒を離れて暗くて静かな青山学院大学西門前の通りに目立たず
こじんまりとしたビルの2階で営業しています。開店してから29年半
が経過したので30年目と言う事になりまして、来年の2月で丸30年
になります。

この間に数多のフランス料理店が開店しては閉店していったことですが
こちらは食べログ等のメディアが広まる以前から、良質で誠実な仏国の
料理を安定して供しています。

店主であり、作り手でもある田代和久氏はオーナーであるので開店から
いるのはある意味、当たり前とも言えますが、これとて店名を変えずに
オーナーチェンジをする店も多い中、最近は珍しくなって来ました。

もっと奇跡なのは開店と同時に、店主とコンビを組んでいる給仕長の
岡部盛満さんの存在です。料理が素晴らしいだけでも凄い事なのですが
彼のサービスは本当に素晴らしいです・・・言葉でも文章でも表現は
出来ませんです。100%美味しい料理が150%の美味しさになる・・

少し曖昧ですが、そんなイメージです。この日も12年ぶりに連れと
2人でお邪魔しましたが、私の顔と名前で覚えていてくれて、すぐに
打ち解けました。

彼が言ってましたが、店休が月に6日、年末と夏に2週間ずつの休暇
がありますが、それ以外では突発で休んだ事はないそう・・店が営業
していれば岡部さんは必ず店に出ていると言う事です、30年間!!

夜のメニューを見ると、七千円、一万円の料金は変わってません。
前者はアミューズ、前菜と肉料理が、3品から1品選択でして
魚料理はおまかせ、魚と肉の間にグラニテ、アバンデセール、デセール
小菓子、珈琲(紅茶)の内容で、最後にハーブティが出ます。
後者は全品がお任せですが、前菜が2品になって魚&肉もバリエーション
が増えて、おまかせとは言う物の、給仕長と相談して食べたい物を決めて
いるようでした(他のテーブルで・・)。

注文は7千円のコースにしました、以下は食べた物、飲んだ物2人で。

料理

アミューズ

・こだわり玉葱のスープ、フォアグラ入りと、玉葱のタルト(2人共通)

最初のパン

・パン・ド・カンパーニュに豚肉のリエット

前菜

・こだわり夏野菜のガスパチョ仕立て(私)
・いわしとじゃがいものテリーヌ仕立て、トリュフ風味(連れ)

2回目のパン

・アーモンンド風味のプティバルと豚肉のリエット

魚料理

・パリパリのジャガイモの衣をまとった、まな鰹のポアレ(2人共通)

口直しグラニテ

・八角風味のグラニテ

肉料理

・和牛らんぷ肉のステーキ(私)
・鴨肉コンフィのパイ包み焼き、エピス風味(連れ)

フロマージュ(コースに追加、1人前を2人でシェア)

・ウオッシュ2品(グラッパで洗った物、ビールで洗った物)
・ロックフォール、蜂蜜添え

アヴァンデセール

・パイナップルのシャーベットと青汁

デセール

・バナナと牛乳を使ったスープ仕立て、アーモンドチュイル添え(私)
・ブラマンジェと濃厚キャラメルとチョコレートのアイスクリーム(連れ)

小菓子と飲み物

・クレームブリュレとクッキー&コーヒー、最後にミントのハーブティ

ワイン

・GHマーム・コルドンルージュNVをグラスで(シャンパーニュ、1600×2)
・シャトーヌフ デュ パプ2010(フルボトル、¥9800)
・ソーテルヌ(ビンテージ等を聞き忘れ、¥1700×2)

以上ですが、これで1番安価な¥7000のコースですが量も質も大満足
です。本当に素晴らしい!!!
先ずはアミューズでノックアウトしました、玉葱風味のクリームスープに
丁寧に調理された、小さなフォアグラを浮かばせてまして理にかなった
調理、もう1品は見た目はお菓子のタルトですが、使っているのは玉葱
です。パン・ド・カンパーニュと豚肉のリエットと共にシャンパンを
飲むと陶酔の世界です。GHマームは久しぶりに飲みましたが少しコクが
あって、また違った美味しさに感じました。

ワインはローヌの物が5種類リストに乗っていたので中からシャトーヌフ
デ パぺの2010年にしまして、前菜前に抜栓してテースティングを
しましたが当り年で、抜栓すぐに香り立つ秀逸品で肉料理まで変わらずに
美味しく頂けました。このワインは13種類の葡萄を使用することが
認められていて、このボトルは、グルナッシュとシラーのブレンドでした。
酒屋さん売りで¥5300位なので、¥9800の値付けは良心的とも
言えます・・グランメゾンやホテルでは¥14000の値付けもあります。

前菜は私は「こだわり夏野菜のガスパチョ仕立て」ですが、野菜は茄子
セロリ、胡瓜、トマトなどを推定ですが蒸し煮して冷ましてからガスパチョ
に浮かべたイメージです。

ガスパチョと言っても、スープがトマト色していないで、澄んでいるのに
トマトの風味はタップリあります・・これは丁寧に「トマト水」を使用
しているためかと思います、トマト水はトマトの水分をじっくり抽出した
物で、フランス料理の技法のひとつです。トマトは旨味成分があるので
出汁的に使える訳です。夏野菜の味は濃いし、エピスの風味が東洋的な
仕上がりになってました。

前菜からは2品目のパンで、全粒粉のパンにアーモンド粉を練り込んだ
物で温めではなくて焼きたてです・・これは本気で旨いですヽ(^。^)ノ
同じく豚肉のリエットで頂きました。

連れが食べた「いわしとじゃがいものテリーヌ仕立て、トリュフ風味」は
私は過去に何回か食べた事があるので、1口味見しましたが変っていない
素朴な素材で作ってはいますが、仕上げに刻んだトリュフをふんだんに
かけてあるので豪華な1品になってます。添えられた鰯のスープも以外な
味でクリームの中に僅かな鰯香があって初めての人は少し戸惑うかもですが
乳製品と鰯は相性が良いですね♪

魚料理は共通で、まな鰹にジャガイモの衣をつけてポアレにする手法でして
主役の魚が良質で衣がじゃがいもになる事で違った旨さになります。付け合せ
は各種野菜と小型のブルターニュ産のムール貝で、このムール貝にはエスカルゴ
バターで仕上げてあって、大蒜と香草の香が何とも言えないです。まな鰹は塩
のみの味付で調理としてはシンプルでした。

魚料理とメインの間のグラニテは中国を感じさせる「八角風味」・・・これは
以外で連れも私も大感激で、メインに入る準備が出来ました、この辺りまで
拘って手を抜かないのは、さすがですね。

メインに入ります・・選択肢は4品あったのですが豚肉が終ってしまって和牛
らんぷ肉、鴨コンフィのパイ包み焼き、サーモンの瞬間燻製ポワレからの選択
となりました、連れが鴨のコンフィを希望したので、私は残り2種類ですが
サーモンを選ぶと2種類が魚になってしまうので、牛らんぷ肉のステーキに
しました・・サーモンの瞬間燻製ポワレも気にはなったのですがね・・(^_^;)

和牛らんぷ肉は、肉そのものが美味しいので色々といじらずにステーキで焼きは
ミディアムレア、ソースは赤ワインを煮詰めた酸味の強い物で頂きました。
赤身の少し熟成して和牛肉は本気で旨いです♪ 付け合せは各種野菜のグリルと
葡萄、イチジク、プルーンのグリルが添えられていました・・この果実のグリル
は牛肉と相性が良くて素晴らしい仕上がりになっていました♪

鴨のコンフィのパイ包み焼きは1口味見ですが、1人前づつ丸型のパイに包んで
オーブンで焼いてありました、中身の鴨肉コンフィはほぐしてからパイ生地に
包んであるので、通常の鴨のコンフィとは少し違ってましたが鴨肉が美味しいのは
変らないです。付け合せは和牛と同じでフルーツのグリルが乗ってました。ソ-ス
は牛肉に使用した物とは少し違ったイメージでした。

チーズを追加する事にしまして1人前3種類盛り合わせを2人でシェアしました。
内容はウオッシュが2種類で、イタリア産のグラッパで洗った物でこちらは熟成の
若い白いタイプで、もう1種類は珍しくて、フランスのアルザス産のビールで洗った
物で苦味が感じるウオッシュは初めて食べました。2品とも名前を聞きましたが
失念しました。青かびは定番の、ロックフォールに蜂蜜で今更ながら青かびチーズ
と蜂蜜の相性の良さを感じました。

合わせたワインは、これまた定番の極甘口の「ソーテルヌ」にしました杏子の風味
を少し感じるイメージで、ポートワインと共にチーズには欠かせないワインです。

デセール前のアヴァンデセールは「パイナップップルのシャーベットと青汁」でした。
青汁と若いサービス人は行ってましたが確かに、青汁としか表現のしようがありま
せんです。

デセールは私は前出の岡部さんの口頭での説明になるので料理名ではないです。
私は「バナナを牛乳で煮てから冷やして、アーモンドチュイル添えた物」でして
連れは「ブラマンジェ、キャラメルとチョコレートのアイスクリーム盛り合わせ」
でした。バナナと牛乳は少しのバニラ風味があって美味しく頂けました、サッパリ
しています。キャラメルアイスを1口味見しましたが、かなり苦味走った物で
料理の後には良いデザートだと思いました。

最後に珈琲ですが、これに付く小菓子は焼菓子類が多い中で、こちらは少量ですが
珈琲風味のクレームブリュレとクッキーでした・・このブリュレが旨いんだなぁ♫

最後はミント風味のハーブティで終わりです・・このハーブティもフルサイズでは
なくて小さなカップでのサーブなので珈琲を飲んだ後では調度良い量でした。

気が付けば22:30近くなって3時間半が過ぎようとしています・・青山学院大学
前の通りは同じ青山でも外苑前、表参道、骨董通りと比べて静かですが穴場の店が
ある事では間違いないです。青山通りに出ると国連大学があったりして、この辺りの
国道246は静かです。渋谷駅まで歩くと宮益坂下は若物の喧騒がたっぷりです・・

ラ・ブランシュ・・本当に素晴らしいフランス料理の店です、今時の流行である
創作フランス料理とは無縁で、地道に無骨にフランスを表現していて、やっぱり
大好きなレストランです。予約も食べログベスト100、9月14日現在での
総合評価は「4.28」付けてますが、メールで予約だとか紹介者が必要だとかの
排他的な所は一切ないです・・普通に電話で予約して空いていれば予約出来ます。
そして、グランメゾンは別として、レストランの本来の姿でもあると思いました!

充実したディナーを田代シフェ、岡部さん、若手給仕人2人のおかげで過ごせました
本当にありがとうございました。

  • 店内風景

  • テーブルの仕切りの店名入り擦りガラス

  • テーブルセット

  • 夜のメニュー

  • ローヌのワインは5種類

  • 予約の印

  • GHマーム・コルドンルージュ

  • アミューズ・こだわり玉葱のスープ、フォアグラ入りと、玉葱のタルト

  • パン・ド・カンパーニュと豚肉のリエット

  • こだわり夏野菜のガスパチョ仕立て

  • いわしとじゃがいものテルーヌ仕立て、トリュフ風味。

  • アーモンド入りのプティバル

  • シャトーヌフ・デ・パぺの2010

  • グラスにそそぎます。

  • じゃがいもの衣をまとった、まな鰹のポアレ

  • まな鰹のアップ

  • 八角風味のグラニテ

  • 和牛らんぷ肉のステーキ

  • 鴨肉のコンフィ、パイ包み焼き。

  • チーズ3種類の盛り合わせ

  • ビールで洗ったウオッシュチーズ

  • グラッパで洗ったウオッシュタイプチーズ

  • ロックフォーるチーズ

  • チーズ用のパン

  • ソーテルヌ

  • パイナップルのソルベと青汁

  • バナナを牛乳で煮たもの、アーモンドチュイル添え

  • ブラマンジェとキャラメルと、チョコレートのアイスクリーム

  • 珈琲と小菓子は「クレームブリュレ」

  • クリームとシュガー

  • クッキー

  • ミントのハーブティ

  • 店の外観

2020/11/24 更新

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