アールアイさんが投稿したオーマイキッチンこも(愛知/東岡崎)の口コミ詳細

アールアイの色情グルメ一代記

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アールアイ (男性・大阪府) 認証済

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掲載保留オーマイキッチンこも東岡崎/喫茶店、洋食、パスタ

1

  • 昼の点数:4.3

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/07 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

どこもかしこもキッチンこも

 岡崎市明大寺本町4丁目。前回レビューした双龍亭を出て、次に向かったお目当ての飲食店に振られた帰り道。営業時間は夜間のみとのお知らせに憮然としつつも、事前に電話で問い合わせればとは後悔先に立たずか。
 名鉄バスに揺られて目指すは、岡崎市の中心地に位置する東岡崎駅。道中どこで昼食を摂ろうか一人作戦会議を決行。結局、なかなか妙案は思いつかずの到着後、駅に併設された岡ビル百貨店を、冷やかしがてら覗いてみることに。
 いまどき百貨店との名称が残ることからお分かりのように、外観は昭和遺産ともいうべき煤けた駅ビルの体裁。帰宅後調べてみたら、昭和33年に設立とのこと。建物は3階建てながら、百貨店としての店舗運営は2階と3階のみのようだ。
 名古屋鉄道の東岡崎駅は特急の停車駅にも関わらず、構内を行き交う人々は思った以上に少ない。百貨店2階への入口には、サマーセールとの横断幕が掲げられるも、セール目当てに訪れる客は果たしてどれだけいるのだろうか。
 2階に上がると、地元の本屋や、洋品店、時計貴金属の店が入居しているようで、アトレやルミネ、ルクアといった今時の駅ナカ商業施設とは対極の地味すぎるラインナップ。飲食店は、ランチ営業も兼ねた居酒屋と喫茶店の2軒。消極的意味合いでどちらも甲乙つけ難し。
 3階入り口のサインに気づいて、折角だから階上も登ってみることに。案内看板には、ウォルト・ディズニーまがいのキャラクターが描かれるも、間違いなく許諾を得てはいないだろう。
 階段を上がって3階フロアへ。すると目の前に広がるのは、何もない驚くべき殺風景の世界。目を凝らすと、何と隅っこの方にぽつんと店を構えるのは洋食店らしき外観。
 察するに、3階に入居していた他のテナントは営業が立ち行かなくなって、退去してしまったのだろう。それにしても、よくこんなロケーションで店を続けられるなと感心しつつ、近づいてみると、店の袖看板やプレートにはスパゲッチの店と表示されている。この地ではスパゲティーをスパゲッチと呼ぶのだろうか。
 いずれにせよ突っ込みどころ満載の店に間違いない。鬼太郎の妖怪アンテナならぬ私の食べログ紹介アンテナがむくむくと頭をもたげてきた。期待を胸に入店すると、うなぎの寝床のように細長い店内。13時を回ったばかりのせいか、客はたったの一組。履歴書らしき書類を広げた茶髪でスーツ姿の中年男性と同世代の派手目な女性。もしかして熟女パブで働くフロアレディの面接会場として、この店を使っているのだろうか。
 そしてカウンター席には、ピーク時を過ぎたからなのだろう、チェック柄のエプロン姿のおかみさんが賄いのスパゲティーを食べていた。
 私の姿を見るや、口の中のスパゲティーをもごもごと慌てて流し込み、くぐもった声で「いらっしゃい」と一言。唇に付着したタラコの粒粒がリップグロスの如き光って見えるのはご愛嬌。
 コップの水とメニューを持ってきてくれたおかみさん。私の着席した角度から、最初は見えなかったけれど、同じく賄い飯を食べていたカウンター内のご主人も立ち上がる。
 受け取ったメニューを眺めると、スパゲティーはあるものの、肝心のスパゲッチは見当たらず。すでにメニューから外してしまったのだろうか、試しに「チキンピカタスパゲッチをください」とはっきり告げると、顔色ひとつ変えずに「チキンピカタね」と聞き返すこともなくオーダーを通すおかみさん。やはりスパゲッチはスパゲティーと同義なのだろうか。
 注文してから約10分後。登場したのは、見紛うことなきスパゲティー。とは云え、ピカタを乗せてトマトソースがかかる、オリジナリティあふれるパスタ料理といえるだろう。麺はアルデンテには程遠い、フニャフニャの食感、給食でかつて食べたソフト麺仕様。何だか懐かしさがこみ上げてくる。
 食後に頼んだアイスティーを飲みながらくつろぐ間も、新たな客が入れ替わり立ち替わりで、3組のご来店。意外や地元の人気店なのかもしれない。
 会計時に、「この店は随分歴史がありそうですね」とおかみさんに話しかけると、「ええ、私が20代の頃からやってるから」「もううちしか残ってないけどね」と自嘲気味に笑う。
 「良かったらまた寄ってくださいね」お釣りとともに手渡しされたのは、小さな鶯色のタオルハンカチだった。


  • 外観

  • 外観

  • 外観

  • チキンピカタスパゲティー

  • メニュー

  • 内観

  • 岡ビル百貨店

  • 2階入口

  • 岡ビル百貨店2階

  • 3階入口

  • 3階入口

  • 店頭の食品サンプルと貰ったタオルハンカチ

  • 楽しい買物と憩いのデパート

2014/08/10 更新

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