疫病下のまんぼうのおかげで私の体のほとんどがコンビニ飯とマックで構成されていった。
そんな体が、手作りのハンバーグを懇願した。
スーパーではなく近所の肉屋で挽肉を買い、ついでにその場で揚がったばかりのクリームコロッケも。
ここでうっかり、牛脂を貰うのを忘れてしまった。
その後スーパーを2軒梯子してどうにか牛脂を手に入れた(1件目は売り切れだった)。
室温に戻したひき肉を塩でこねることで手作りの魔法が施される。
すっかり引っ込んでいた調味料、スパイスたちにここが出番とばかりにお呼びがかかる。
お皿にこんもり。
エチュベにしたブロッコリーとカリフラワーも付け合わせに。
赤ワインと一緒に、日曜の大河ドラマを大笑いで見ながらいただく。
そんなささやかな、でも大切な幸せ。