『ネパールの政治は恥毛さ、と言ってネパール人の聴衆を笑わせる、ネパーリ青年コメディアン。』ジュリアス・スージーさんの日記

Eat for health,performance and esthetic

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ジュリアス・スージー (男性・東京都)

日記詳細

おもいがけずYoutube で、
ネパール人の、ネパール人による、ネパール人のための
スタンダップ・コメディ番組を見つけた。
番組の名前は、Comedy Circle。
ぼくが見たのは、Sajan Shresthaという名の青年コメディアンの回。
では、そのエッセンスを超訳で。


かれは冒頭で言う、「ネパールの政治は恥毛さ。
そこに存在していることは誰でも知ってる。
でも、それだけなのさ。
誰が恥毛に関心を持つ?」
ここで聴衆のネパール人たちは大爆笑。
かれは続ける、「もちろんそれは恥ずべきことさ。
でも、もはやどうしようもないじゃないか。
恥毛は伸びる、伸びて、伸びて、伸びて、伸びまくる。
われわれは夢を見る、夢を見る、夢を見る。
さて、それで、どうなったか?」
聴衆のネパール人たちは大爆笑。


ぼくは釣り込まれて笑った。
なんて際どいジョークだろう。
むろんこんなジョークはネパール人にしか言えない。
他国民がそんなジョークをかまそうものなら、
ネパール人たちに袋叩きに合うだろう。
ネパールの民主主義は多くの欠陥を抱え、
機能不全寸前なのである。



かれはこんなトピックにも触れる、
近年ネパール人たちのなかに増えている反印感情について。
(実は、ここには込み入った政治的背景がある。
2015年の地震の後に、ネパールのマデシ政権が、
インドーネパール間の国境を封鎖した。
これによって救援物資が滞るなどさまざまな問題が生まれた。
ただし、そんなマデシ政権をインド政府は支援しつづけていて、
多くのネパール人にとって、それは、ネパールの分断工作に見える。
こうしてネパール人の多くに、反印感情が高まっている、らしい。)
けっして冗談にならない深刻な問題だけれど、
しかしあまりにも深刻すぎて、冗談にして笑い飛ばさずにはいられない、
そんなネパール人の心情が伝わってくる。



かれはつづける、
「世界中の連中がネパールについて語る。
みんな言うことは同じさ、ブッダが生まれた国でしょ。
はいはいはい、そうですよ、けっして間違っちゃいない。
でも、実際、どうなんだ?
ブッダが生まれた国でしょ。
ブッダが生まれた国でしょ。
ブッダが生まれた国でしょ。
あんたらにとって、ネパールってそれしかないのかよ!??」
ここで聴衆のネパール人たちは大爆笑。
釣り込まれてぼくも笑った、
そしてちょっぴりかれらに謝りたくなった、
「ごめん、ぼくもまた他にはダルバートくらいしか知らないよ。」



この話題に興味のある人は、オリジナルをどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=-X8cDAu69WE
YOUTUBE は英語字幕のボタンがあるので、
字幕を読みながら聞くと、いくらかわかりいいですよ。
機械による自動字幕なので、多少間違っているけれど。


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