食事会に呼んでいただきました、
今回はフードコート浜が幹事である。
あらためて感じいったよ、
西ベンガル・レストラン料理の魅力を。
そもそもインドは広く、地域文化の差は激しい。
ベンガル料理も、一方にトルコをはじめとしたムスリム諸国から、
そして他方ヨーロッパから受けただろう多彩な影響がある。
かれらは海沿いゆえ魚が大好き、
ムスリムの多い土地ゆえ、お肉も大好き。
調理に多様されるマスタードオイルがかもしだすエキゾティシズム。
おまけに世界に名だたる紅茶の産地。
こんなワンダフルな土地はちょっとない。
さて、今回のフルコースは・・・
1)ブロッコリーのクリーミースープ。
淡い黄緑色が美しい。
チキンスープをベースにしているのかとおもったけれど、
しかし訊けば、そうではなかった、
ニンニクを炒め焦がしてうまみのボディを作っているそうな。
それでいて雑味のない、澄みわたった仕上がり。
カーン・シェフの料理人としての育ちの良さがよくわかる。
2)鯛の頭のマサラフライ、パクチー添え、レモンを絞って。
でっかいんですよ、この鯛のおかしらが。
マサラ使いはひかえめながら、焦げめをしっかりつけてあり、
温められた白身のゼラチン質がまったりおいしい。
絞ったレモンが、清楚な演出を添える。
いかにも魚大好きな人の料理です。
3)ターリ(ワンディッシュ・プレイト)
・アルキャベツのゴンタ
くたくたに炒め煮してあり、優しくほのかな甘さ。
・ドニア・チキン
脚と胸、いずれも
マサラたっぷりのほうれんそうソースをまとっています。
・ベグニ
1片のナスのてんぷら。コロモはベサン粉。
・生マンゴーのピクルス
酸味のキックがイイ。
・別添えで、サーモンのジョル
うまみたっぷりの澄みわたった真っ赤のスープのなかに、
小骨まじりのサーモンの身がちらほら。
このスープをバスマティにかけて食べる。
んまい、んまい、んまままま・・・悶絶した。
・バスマティ・ライス
純白のごはんはパラパラに茹であげられ、
ポップコーンのような香り。
4)ラサバリ
パニールをおもわせるちいさなキューブがいっぱい入った、
ミルキー・デザート。
上等のサフラン、ピスタチオ片が贅沢に使われています。
いやぁ、西新井エパレットは、ますますすばらしい。
それは野中さん母娘とカーン・シェフのしっかりした信頼関係のゆえ。
なるほど、他に類を見ない名店には、
必ずどこかにそれをなりたたせるどくとくの仕組があって、
それは他店がまねしようにもけっしてまねなどできないものなのだ。