1回
2010/09 訪問
鮎の魅力にハマる店
昔の写真が出てきたので、簡単更新。
10年ほど前まで毎年のように鮎を食べに
訪れていた岐阜。
当時行っていたのは、ここ泉屋と開化亭、
そして今は名古屋に移転したミオオルト。
3店の中で1番最初に訪れたのが泉屋で、
確か、あまから手帖の門上さんが熱烈にオススメしているのを見て訪問したのだった。
「鮎の味は川ごとに異なる」
それを本当の意味で理解したのもここの店。
同じタイミングで川違いの鮎の食べ比べが
出来るのは、なかなか無い体験だ。
余りにも衝撃を受けたので、
それからは友人達を集めて、
開化亭、ミオオルトも絡めてのツアーを
毎年のように行なっていた。
ワインを事前に送っておいたり、
色々と楽しい時間を皆んなで過ごした。
通常はコースでしか予約をとらないが、
天然鮎の塩焼きを沢山食べるからと、
1人あたりの料理の単価がコース以上の金額に
なるようにとお願いすると、
予約を受けて貰える。
「何時に行くから川違いで、この川とこの川の、
もしも入荷があれば、この川のがあると嬉しい。
一本あたりのサイズはこれくらいのを、
何本焼いておいて欲しい」
そーゆー注文の仕方をしていた。
ここの凄さは川違いだけではなく、
超絶技巧の焼き方にある。
秋の鮎を水平焼きで、頭から尻尾まで
全部しっかりと食べられるように焼くのは、
研ぎ澄まされた技術の賜物。
水分を抜きつつ頭は身の脂で揚げるように焼く。
塩焼き以外には、子持ち鮎の熟鮓が最高で。
鮒の熟鮓と比べるとだいぶマイルドで、
初心者向けとも言えるかもしれないが。
とにかくこれさえあれば幸せ…
と思えるほどの多幸感のある味わいなのだ。
贈答用にもよく使ったな…
開化亭が代替わりしミオオルトも移転した。
そんなこんなで岐阜ツアーをする情熱が
薄れてしまい、しばらく岐阜には行っていない。
でも、お正月近くになると川原町泉屋の
子持ち鮎の熟鮓が猛烈に食べたくなるので、
時々は取り寄せている。
来年のお正月に向けて、
そろそろ取り寄せてしなくては…
2023/11/26 更新
河川の違いを食べ比べる愉しみ。超絶技巧で焼かれる天然鮎の味わい。
2017/06/07 更新