5回
2021/01 訪問
夜も良い雰囲気。
流「おう、江戸は随分と攻めてるな」
C「新そば会は全制覇した。次は…」
流「ならば札幌をもっと攻めろ!」
C「流れ星もまだまだでは??」
流「レビューをよく見ろ」
C「わ、ほんとだ…スミマセン」
流「目指すは宇宙制覇だぞ」
C「Yes☆彡」
「やまり」の後は、ドニチカキップを使い地下鉄で移動。大雪の中、予約したこちらへ…。いつもひょうひょうとしつつも味わい深い接客の、お洒落系ご主人が出迎えてくれた。まずはビールで乾杯だ。プハー!何回目?
以前ご主人がPRしてきたように、夜の紫壇も良かったよ。どのアテも一工夫ありの素材良し。セリ…根も良いね。板わさは山わさびまみれ…ムチャツーン!焼き鳥はどれもふっくらと柔らかくて良かったが…ポン酢混じりのタレは、種類によって使い分けて欲しかったかな。シマアジは新鮮なるタイプ、出汁巻きは若干焼きが甘かったね、出汁が垂れてる。
相棒は飲むなあ… でも私も飲むんだよなあ… 日本酒一丁!「ところで蕎麦ってさあ…」めちゃめちゃコアで楽しい蕎麦談義。…おっと、そろそろ〆蕎麦だな。今回はご主人が気を利かせてくれて、2人で一つのせいろを手繰ることに。
お、黒松内奈川在来種と牡丹種の「強いベクトルの組み合わせ」の外一手打ち蕎麦は、昨秋の新そば時期はあまり満足出来なかったが、今回は熟成も感じられる広がりと深みあり。これは美味しかったよ。
OK、そろそろ行こうぜ。しっとりとお会計…ここ、やっぱり夜も良いなあ。西区民はいそげ!予約がオススメ。
2021/01/30 更新
2020/11 訪問
2020 新そば訪問。
私が手繰った、2019年度の新そばの中ではトップ3に入る印象だった同店。さあ、2020年秋はどうだろうか。
期待して暖簾を潜る…。ご主人の穏やかで適度適度な接客スタイルも板についてきたようだ。そして店の雰囲気も相変わらず良い感じだ。
実食…うん、今年は新そばらしい味香があまり目立たないかな。蕎麦の姿や状態は昨年と比べ、ほんの少し活き活きさに欠けるが、基本は変わっていないと思えるので、おそらくは粉の影響なのだろう。
しかしながら、やはり美味しい蕎麦。熟成期と言える一月現在の蕎麦も楽しみだ。箸置きも、いつもながらにお洒落だな。
2021/01/14 更新
2019/09 訪問
カッコイイ「新そば」はハイクォリティ。
実りの秋の愉しみ、青々しく風味豊かな「新そば」も、店によりスタートは異なり、9月1日からのところもあれば、11月からの店もあり様々だ。そんな中でもいち早く新そばを提供する店は、何となく勢いが感じられて好きである。
新そば巡り2店舗目は、やはり期待の若手… このタイミングを楽しみにしていた店の一つだ。30℃超えの札幌、開店と同時に入店、この店の性質を知らない煩いサラリーマン6人組の洗礼を受けたが、御主人の冷静かつ穏やかな対応で場の雰囲気は崩れずに済んだ。
■もり 732円(税込み)
一見ごく普通かつ地味な並粉蕎麦だが、中細で角の立った美しさのあるシブイ「イケメン蕎麦」は、そもそも私が大好きなタイプである。ここの場合はご主人の風貌にも似た感じかな。更には蕎麦粉は「奈川在来種+牡丹種」という私にとっては至福の組み合わせ。
つゆを浸けずに一口、ズズーッと!
美味い! 青々しさは特に感じないが、この風味、そして甘味がじっくりキッチリと主張。
キュッと締まったコシ、水切りはやや緩め、良く繋がった手打ち蕎麦だ。
汁は鰹出汁を上品ながらも太く効かせたコク、少しメリハリのある醤油感をバランスよく融合させた濃いめの汁だが、親しみやすい一面もあり、後味にほんのりとした甘味も感じる「蝦夷前」的。多くの人にウケが良いタイプ。但し薬味はもう少し頑張るべきかな。
ぐぐっと白濁したトロリの蕎麦湯は仕込み系だろうか。これも美味い。汁を割って幸せ、そのままでカリウム補給で健康効果。
結論・・・ 見事なスタートダッシュを決めた「カッコイイ新そば」…近郊の方ならばそのクォリティを体験しに急げ!
2019/09/14 更新
2018/05 訪問
これからに期待の新店
2018年春にオープンした蕎麦屋さん。地下鉄宮の沢駅そばです。店内は今風でシックな感じで、カウンター5席に、2名掛けテーブル2卓、4名掛けテーブル2卓、全17席ですね。訪問時は軽い感じのHIPHOPがBGMで穏やかに流れていました。
蕎麦と焼き鳥は、美唄焼き鳥系に代表されるように「相性」が良いですよね。昼の蕎麦メニューは超精鋭型。人によっては選択肢が足りないと思われがちですが、私はこのような店も嫌いではありません。強いこだわりだったり、新店ならではのオペレーションが要因だったりしますが。。。ただ、天ぷらさえも無いのは意外ですね。天ぷらを置かずにオープンして、しばらくしてからやはりメニューに登場した店を何店か見てきました。要望が多いそうです。でも焼き鳥がありますからね、あれもこれもになってしまうよりはシンプルで良いのかな。
■もり 700円
もはや有名、落合氏の黒松内奈川在来種と、倶知安産牡丹種という、蕎麦好きならば夢のような組み合わせ。提供スタイルもお洒落ですね。但し、汁(つゆ)が最初から猪口に注がれているのは残念。何故ならば、蕎麦を手繰っているうちに薄まっていくからです。
中細乱切りの蕎麦は適度にツルリとして、程よいコシ塩梅。水切り具合は若干緩め、風味甘味は新蕎麦前のこの時期を考えれば、この程度かな。。。使用の蕎麦粉からするとちょっと拍子抜け。蕎麦の量もやや少な目です。
汁(つゆ)は、かえしが緩めでサラリ、シャープな旨みを華やかに効かせた中口の流行系、美味しいです。薬味も繊細上品で満足、蕎麦湯はほんの少し粉混ぜかな?若干とろりとした白濁の湯。
作業服姿のお客さんが、「大盛り無いの?」と尋ねると、設定が無く、追加せいろ一枚500円との返答でした。ご飯ものの設定も無いので、男性サラリーマン等の、お腹を満たすという「食事利用」にはちょっと向かないかも知れません。
蕎麦は出来栄えの良い、言わばセオリー通りの優等生系蕎麦。これから、店主さん、お店ならではの個性感が出てくると、利用する側にとっても楽しいし、価値がもっと上がると思います。もうすぐ「新そば」の季節。。。次は秋口にでも、夜の一杯利用(日替わりで蕎麦前設定あり)でもしてみたいですね。蕎麦前や焼き鳥で呑んで。。〆に蕎麦、良いじゃないですか~!
蕎麦の名店ひしめく札幌市西区エリア、個性感を大切にしつつ頑張って頂きたい、若き新星店といえるでしょうか。このタイプの蕎麦は、新蕎麦以降がとても楽しみ。もしかしたら出来栄え次第ですが、グーンと評価があがるかも。
2018/09/26 更新
東区の巨星が知性の職人とするならば、こちらは感性の職人だろうか。
紫檀の新そばは良し。それが率直な感想。今年はご主人も納得だと言う「キタノマシュウ」を使用。どうでしょう…と自信ありげに青い実を見せてくれた。
レビュアーちーすけ氏が感動した新そばと比較すると、今回は打ち立てでは無かったと思われるが、紫檀らしくキリリと冷〆されつつ水切りはしっかり、そして適度につるり、キュッと締まった弾力のコシが心地良い。鼻を近付ければ新鮮な薫り、甘さの余韻は適度でバランスに優れる塩梅だ。蕎麦の味わいも上々ながら、シュッとしたイケメンであるご主人のような、飄々としつつカッコ良さのある蕎麦は、ある種の美学なのだろうか。
幸いにも半年前、CC氏と夜訪問した時の事を覚えていてくれて、たまたまお客が居ないタイミングもあり、少し蕎麦談義に花が咲いた。
最近アグレッシブに提案を続ける中堅世代職人を尊敬しながら、自分はまた異なるスタンスで蕎麦を提案して行けたら…と謙遜しつつ、新たなるスタイルの導入や将来的ビジョンへの希望も少し聞かせてくれたが、陶芸などにも一生懸命なその感性には、一人の蕎麦喰いとして大いに期待が持ててた。
美味しい。スタイリッシュな本格派…大好きな職人、そして蕎麦である。