『2016/SEP 焼岳単独登山』JPMさんの日記

美味しい料理は美しい

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日記詳細

年初に密かに立てた今年の目標、それは高い山をひとつ登ること
これまでの登山らしい経験といえば富士山くらいで、それも10年近く前でしょうか・・・
キッズ軍団が家内の実家に帰省するこの晩夏が絶好の機会、ずいぶん前から登山計画を練り、実行しました

まずは山のチョイス
・初心者でもちょっと頑張れば登れる
・2000メートル以上登山口からの標高差が1000メートル前後
・日帰り可能
という条件でいろいろ探してヒットしたのが、長野県の焼岳(ヤケダケ)
標高は2400メートルちょっと、登山の標高差は900メートル程度です
北アルプスの一角に位置し、上高地を起点にして日帰りでも十分に登ることができ
夏ならば初心者でも大丈夫ということでビンゴ

そしてついに9月初旬です
開業してまもないバスタ新宿から深夜の高速バスを利用
早朝に上高地に到着、すぐに登山開始で焼岳に登り、15時の帰りのバスに間に合うように戻ってくるという突貫計画です
幸い台風の影響もなく、快晴の登山日和。高原といえどちょっと暑いくらいです

上高地の大正池には朝の5時過ぎくらいに到着しました
大正池はまだ夜明け前で朝靄に包まれて幻想的です
写真を撮影しながら、田代橋まで歩きます
田代橋からは朝日に照らされた目指す焼岳を見ることができました
ここから見るとかなりの距離と標高差がありますね
梓川を渡ってさらに15分ほど歩くと焼岳登山口に到着
朝5時半スタート、まずは3時間を目処に山頂を攻略する予定
周りには登山客はまったくいないので、すこし不安になります。最近熊がでたという看板もあるし・・・・

登山口からしばらくは深い森の中を歩いて行きます。道は細くところどころ鬱蒼として、こりゃ熊がでたら逃げられないね
30分ほど歩くと次第に岩や段差がでてきて、登山道らしくなってきました
木々の間からは真夏の強烈な直射日光が差してきて、木陰でもかなりの暑さです(登山前には日焼け止めの塗布を忘れずに)
標高が上がってくると、雲海の下に上高地ー大正池の絶景が見えます
こういう景色の素晴らしさも登山のいいところでしょう

焼岳は初心者でも大丈夫という触れ込みですが、言うほど簡単な登山ではありません
途中にきつい登りがあるのはもちろん、岩場を鎖を使って登ったり、懸架してあるハシゴで登るところもあります

写真を撮りながら登ったので、ちょっとペースが遅いかなと思ってましたが、1時間45分で焼岳小屋につきました
計画では2時間で山小屋だったので、かなりのハイペースだったようです
特に疲労感も空腹感もなかったので、山小屋はスルーしてそのまま登ります(ちなみにビールは500円でした)
山小屋を過ぎると、やがて焼岳を眼前に眺める展望台に出ます(周りの山々も良く見え、絶好の撮影スポット)

そしてここからが焼岳登山のクライマックス、大きな岩がゴロゴロしている岩場を登っていきます
焼岳は活火山で、途中の岩の間からはシューシュー噴煙が吹き出し、硫黄の強烈な臭気が鼻を突きます
この岩場、目印がよくわからず、いつの間にか登山道を外れてしまっていました
だんだん岩の角度がきつくなって、両手を使わないと登れない状態
途中まで登って、さすがにこれは違う道だろうと気がつきましたが下りるのも怖いし面倒
あと少し登れば登山道に合流するだろうと考えて、そのまま登ってしまおうと決意
そこからかなり苦労しましたが、なんとか足場を探しながら安全第一で登りました
下山時に下から眺めてみるとよく登ったもんだ・・・というようなところで、初心者の無謀っぷりに恐れをなしましたよ・・・

そこから30分ほどで山頂に到着。結局2時間30分で登ってきてしまいました。山頂には先客が3名。
山頂からの景色は素晴らしく、北アルプスの名峰が見えます
こういう景色を眺められるのは山頂ならではでしょう。ここで朝ご飯、といってもコンビニおにぎりとパンです

山頂に30分もいると続々と登山客が上がってきて、混雑してきたのでそろそろ下山します
登りの難所だった岩場は、下りのほうが怖い。小石もガラガラしているので、油断すると転倒しそうになります
無事難所を越えると、往路で登ってきた道を引き返すだけなのでかなり退屈です
下りなので楽ではありますが、風景に見とれるわけでもなく、淡々と歩きました
足も疲労がたまってきて、油断すると力が抜けます
結局登山口までは2時間ちょっとで下りてきてしまいました。お昼前で計画よりも1時間も早かった

ここから上高地の要所である河童橋まで歩いていきます
河童橋付近の五千尺ホテルには、河童橋を写すようにライブカメラが設置してあります
ちょうどこの時間帯は、家内がキッズ軍団を連れて京都の鉄道博物館に行っているので
スマホで見られるようにしてやろうという趣向です
しかし、河童橋までが2キロ以上あってけっこう遠い
おまけにほとんどが未舗装で砂利道、登山で疲労が蓄積して足腰にはかなりのダメージがあります
ゆっくり歩いて河童橋には12時前に到着、家内に連絡してライブ動画を見てもらい、任務全うです
ちなみに兄は電車操縦シミュレーターに夢中で、ほとんど動画をみてないとのこと・・・・

河童橋付近で冷えたビール、ソフトクリームで乾いた喉とエネルギーを補給
しばらく木陰を散策して、バスセンターのレストランでランチ
そして15時発のバスで東京に戻りました

スケジュールは強行でしたが、天候に恵まれ自分としては満足のいくファースト登山でした
この調子で毎年ひとつづつ登っていくのも悪くないと思いました
早速来年目指す山を物色中です
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