50オヤジさんが投稿したビア小町（京都/東山）の口コミ詳細

或る暑い金曜日、この日は3カ月振りの散髪だ。
ホントは先月の予定だったけど、行きそびれてしまったんヨ。
かなり髪伸びて、暑い暑い〜。
早よサッパリしたいヨ〜！って、やって来たのは滋賀県JR湖西線《比叡山坂本》駅。
駅前で酒乱オネーチャンと待ち合わせて、キーちゃん（仮名）の美容室にGO！
酒乱オネーチャンのオトモダチのキーちゃんは、かなり凄腕の美容師さん。
以前は、京都市内の有名ヘアサロンで働いてたけど、今はココで自宅兼店舗を構え独立している。
比叡山を望む田園地帯の住宅地にソノ店は在る。
大変失礼だけど、超田舎なトコだヨ〜。
店と云っても、普通の住宅に小さな看板があるだけで、他に宣伝は一切していない。
知らなければ、通り過ぎてしまうくらいに商売っ気が無いキーちゃんの美容室。
でも、ココは知る人ぞ知る超人気店。
1日に2組しか客を取らない為、2〜3カ月先まで予約が取れない。
まるで、京都の《食堂おがわ》みたいなトコなんヨ。
50オヤジみたいに県外からの客も多いんだってサ。
人気の理由は、彼女の卓越したセンスと技術、それに何と言っても、彼女のカドの取れた人柄じゃなかろーか。
50オヤジも10年くらいのお付き合い。
予約日に無理くり仕事の予定を合わせ、出張がてら通っている。
当然、東京の美容室に行く方が断然安上がりなんだけど、もう他の店は考えられない50オヤジ。
それくらい素晴らしい腕前だ！
美容師と云うより、アーティストだネ。
キーちゃんも、50オヤジの天然パーマのくせっ毛に創作意欲を搔き立てられるみたいで、
毎回違う髪型を提案してくる。
今日も、お任せ50オヤジ。
カット中は固く目を閉じ、出来上がりを楽しみに目を開けナイ。

「50オヤジ、出来たデ〜。いゃあカッコええワ〜！」キーちゃんの声が掛かったヨ〜。
なんかワクワク50オヤジが目を開けたら、
鏡の中には、刈り上げが眩しいダンディな初老の男が微笑んでいる。

「オォ〜！2BLOCK！EXILEや〜！」

「ハァ〜⁈ アンタ！ナニ言うてんネン！厚かましい！」

酒乱オネーチャンのダメ出しくらったけど、超嬉しい50オヤジだヨ〜！
カッコよろしいワ〜！
流石アーティスト。
こういうセンスがある、プロフェッショナルが大スキな50オヤジ。
キーちゃん、ありがとうございマス〜！

酒乱オネーチャンのカットも終わり、《比叡山坂本》駅に戻って来た50オヤジ達。
まだ陽は高いけど、超暑くてビール飲みたいゼ！
酒乱オネーチャンに「ビール呑みに行こマイ！」って、誘ったら

「ファスティング中やネン。」

「ナンやソレ？」

「断食や、酒も食事もアカンネン。」

なんか断食健康法だってサ。
体内の毒素を出して、ヒーリング作用も有るらしい。

「ちゅうコトやから、アンタ一人で行き〜サ〜。」

オォ〜フラれちまった50オヤジ。
10年以上の付き合いだけど、酒乱オネーチャンが酒の誘い断るなんて、お互い深く信仰する
《お酒の神様》に対する背信行為、有ってはならないコトやデ〜！

「アンタ〜呑み過ぎたらアカンえ〜、ほなさいなら〜。」

って、つれなく京都駅の雑踏に消えて行く酒乱オネーチャン…

「イイモン！50オヤジは一人でカシコクできるモン！」

んで、ちょいスネ刈り上げ男は、東山の《古川町商店街》にやって来た。
やっぱ、ココの商店街って、雰囲気イイよナ〜。
一時期、京都に住んでた《 David Bowie 》も通ってたってのも分かる気がする佇まいだよネ。
アーケードに澱む京都特有のドヨヨ〜ンとした熱気が、刈り上げ2Blockを撫で上げるけど、
なんだか今日はソレも心地良いナ〜。
目指すは、もちろん《ビア小町》
汗まみれの身体で、開店と同時に雪崩れ込む50オヤジ。
オ〜！一番乗りだゼ！

この暑さに喉の渇きも超MAX〜！
カウンターに腰掛けるのもモドカシク、ビール！ビール！ビール！の三連呼！

● サンクトガーレン パイナップルエール （神奈川）

前回来たときのお気に入り地ビールだヨ。
今日は、朝からコレが呑みたかったゼ！
グラマラスだけど、適量のグラスは薄っすらと汗をかき、なんだか艶っぽい。
旨そうだナ〜って見惚れてたら、

（フフッ、触ってもいいのヨ … ）

ガーレン嬢の声が聞こえたんは、空耳かしら？

「そ、そんじゃ遠慮なく…」

グラスを握る手に思わず力が入る50オヤジ。

（ 焦っちゃダメ〜、優しくしてネ。）

「ゴ、ゴメン！でも、も、もう我慢できないんだヨ〜！」

気ばかり焦る鈍太郎は、ガーレン嬢をゴッキュ！ゴッキュ！と呑み干した。
オォ〜超ウメ〜！なんちゅうフルーティな味わい！

（ モ〜、せっかちなんだから〜！もっと、ジックリ味わってヨ。ねぇ、もう一度 … ）

ガーレン嬢のお誘いは、大変ありがたいんだけど、
欲望充した刈り上げ鈍太郎は案外素っ気ない。

「ゴメン、また今度ネ〜。」

（ アンタなんか最低〜！）

● うしとら澪引のウィ−トIPA（栃木）

ガーレン嬢のお誘いを断った刈り上げ鈍太郎。
やっぱ、せっかくなんで色んなコと出逢いたい。
お次は、このコだ！

（ 澪です。ご指名ありがとうございます。新人ですが、一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。）

〈うしとら〉なんて、ゴツイ野郎かって思ったら、
なんか、イイカンジなコじゃないの〜！
ルックスは、ガーレン嬢と良く似てる。
またもや、見惚れる鈍太郎。

（ そんなに見つめられると恥ずかしいです… ）

「ご、ごめん。じ、じゃあ触ってもイイ？」

（ どうぞ… ）

冷たく湿ったグラスにそっと触れると、澪ちゃんピクッと震えた気がしたのは、またまた気のせいかしらん？
またもやコーフンして来た刈り上げ鈍太郎、ハァハァと息も荒くなって来た。

「そ、それじゃあ頂きます〜。」

ガーレン嬢を堪能したにも関わらず、喉の渇きを抑えられない刈り上げ鈍太郎は、手荒くグラスを引き寄せ
ゴッキュン！ゴッキュン！と呑み出した。

（ アッ、そんな風にされたら、私 … ）

消え入りそうな澪ちゃんの声に激しくコーフン刈り上げ鈍太郎。
なんちゅう味わい！なんちゅう瑞々しさ！
グレープフルーツを思わせるホップのフレーバー！
澪ちゃん、アンタ只者じゃないわネ！


な〜んて、ビア小町のお嬢達との妄想問答を愉しんでいたら、

「 …って、どうなんですか？」
「エッ？ナンだって？」
「小池都知事ですよ。お客さん東京の方でしたよね。小池さんって、どうなんですか？」
カウンター内で料理作っているニーチャンが聞いてきた。
《 百合子ちゃん 》の野望剥き出しの姿勢には色々思う所が有る50オヤジだけど、迂闊な政治的発言は、
得てして争いの元になる 。

「うん。頑張ってるみたいだネ〜。」

って、曖昧な返答でお茶を濁す50オヤジ。
ゴメンなオニーチャン、思想・宗教・政治に関しては、お答え出来ない50オヤジ。
カンニンやデ〜。

コノ人、最初は店主かと思ったら、どうやらカウンターの中にいる女性が店主みたい。
でも、なんか風貌が似てるから、姉弟なのかしら？
って思ってたら、いつの間にかカウンター内に表れたゴツイ外人のオッサンが、
流暢な日本語でポン酒を勧めてきた。
なんや？コノ人？
もしかして、店主の旦那サン？
（ 後日再訪したら、姉弟でもナイし、夫婦でもナイんだって。大変失礼しました〜！）
しばらく話してたら、どうやらコノ店、同じ商店街内のゲストハウスも経営してるらしい。
どおりで外人客が多いのは、ソノせいか〜。
コノ店が、ゲストハウスのダイニングレストランってワケね。
んで、外人のオッサン（ サイモンさんだって ）お勧めのポン酒をイッテみた。

● 初日の出 純米無濾過生原酒 あらばしり

枡とコップになみなみと注がれた艶姿。
見惚れる刈り上げ男の耳元に、またもや幻聴が聴こえてくる …

（ おこしやす。お初にお目にかかります、《まめ初》どす。どうぞ、よろしゅうおたの申します。）

三つ指ついてのご挨拶、これはもしかして舞妓はん⁉︎
いやいや、コノ成熟した佇まいは、まさしく芸妓はん！

「別嬪サンだナ〜！」

（ おおきに、おにいさん。）

「ウ〜ム愛い奴、苦しゅうない、近う近う。」

（ いや、殿様どすか？ほな殿様、まずは御一献 … ）

艶っぽい流し目、笑みを浮かべる口元に映える紅、襟足から匂い立つ白粉の芳香に、
刈り上げ男は一瞬眼が眩む。

「 構わぬ、もそっと近う寄れ。」

堪らず枡を引き寄せ、強引に唇を重ねる刈り上げ男。

（ あれっ、てんごはあかんどすえ … ）

と言いつつ、しなだれかかる《まめ初》の甘い吐息と衣摺れの音に刈り上げ男は超コーフン！
もはや止まらぬ欲望の赴くまま、《まめ初》の瑞々しい柔肌を一気に味わい尽くす。

オォ〜！さすが無濾過生原酒、瑞々しいが、濃厚な呑み口じゃん！
女盛りの別嬪サンな味わいだナ〜！

● Ice Breaker

サイモンのオッサンの次なるお勧めはコイツだ！
京都木下酒造の有名杜氏 コーンウォール出身のフィリップ・ハーバー氏渾身の季節酒だヨ。

（ H〜i！50 Oyazi！I'm happy because I can meet you. ）

オ、オォ〜！パ、パツキンか〜！

（ Make love to me … ）

ウォッ！さすが欧米、話しが早いゼ！

「 これは夢か幻か〜？」

〈 夢に決まってんやろ！病気やでアンタ〜！〉

コノ場にいない酒乱オネーチャンの罵声まで聴こえて来た。
コレは、ちょい酔って来た？

〈 ベロベロやないか〜！もう帰り！〉

フッ、酒乱のオメーに云われたく無いゼ〜！

コノ酒ロックで呑むのがお勧めらしいけど、まずはそのままイッテみた。
オ〜！濃厚なのに軽やかな味わい。
なんだかチョイ甘味も有るナ。
んで、今度は氷貰って、ロックでイッテみた。
オヨヨ、なんか優しい味わいに変化した。
コレはオモロイナ〜！

（ Oh〜Yes ! Come ,Come … ）

パツキン嬢もノッて来た〜。
ヨ〜シ！俺もって思ったら、なんだかグルグルして来たヨ〜。

（ Hey ! Where do you go? ）

ゴメンなパツキン嬢、オッチャンもう帰るワ〜。
また今度ネ〜。

（ Jesus ! ）

ビア小町のお嬢達との目眩く一時を過ごした刈り上げ男は《古川町商店街》を跡にした。
蒸し暑い夜風が刈り上げを撫で上げるけど、なんだかソレも、お嬢達の愛撫の様だゼ〜。

オォ〜シ！もう一軒行くゼ！

満ち足りた筈の刈り上げ男は、新たな出逢いを求め東大路通を鼻歌まじりで歩き出した。

♫ The way you squeeze my lemon,　I..I’m gonna fall right out of bed, yeah … ♬


後記

オ〜、なんてこった〜！
筆の向くまま、気の向くままに記述してたら、食べログなのに良識ある方々が眉をひそめるエロ噺 。
こんな筈じゃなかったのに …

誠に申し訳ございません。
50オヤジは深く反省しております。
今後、二度とこの様な記述をせぬ様に誠心誠意努力致す所存です。（ たぶん … ）

お口直しに、こないな曲どないどす？

Led Zeppelin - The Lemon Song
https://www.youtube.com/watch?v=Zyhu2ysqKGk　（ って、コレもエロロックじゃねーか！）

酒乱オネーチャンと50オヤジは、祗園花月にやって来たヨ～。
でも、吉本観に来たワケじゃないんヨ。
四月に行った「京おどり」で、京都の伝統芸能に嵌った50オヤジ。
お目あては「祗園をどり」だゾ！

京都に脈々と伝わる「をどり」文化は、他所では味わえナイ。
「京おどり」に比べ規模は小さいけど、充分堪能出来たヨ～。
舞妓さんもイイけど、ヤッパ芸妓さんの円熟の舞は素晴らしいネ！
演舞場の独特な雰囲気と、舞台の華やかさも好きだワ～。
ホント写真を撮れないのが残念だナ～。
今度は、春の「都をどり」か「鴨川をどり」に行きたいナ～。
…って、祗園花月出たのが17:00過ぎ。
呑み行くにはチョイ早い、近くの「知恩院」でライトアップやってたから行ってみた。

花月からテクテク歩いて5分程、知恩院って初めて来た。
すでに行列が出来てたヨ～。
七割方は、海外からの観光客。
花月にも多かったナ、さすが世界に誇る観光都市。
ライトアップした知恩院もイイカンジ～。
一周回って、そろそろ呑みたくなって来た。

さて、ドコ行こうって迷ってたら「近所にイイトコ在るカモ～？」って、酒乱オネーチャンが言い出したヨ。
なんでも、東山の普通の商店街に在り、酒乱オネーチャンの知り合いのお勧め店らしい。
酒乱オネーチャンも行ったコト無いんだって。
「なんか面白そう、ソコ行こマイ！」って、やって来ました《古川町商店街》

チョイ寂れてるけど、なんか面白風情が漂ってるナ～。
お目あての店は《ビア小町》
商店街の中程、ビニールカーテンで仕切られたオープンエアーな佇まい。
なんかユル～イ匂いがプンプンするゾ！
ヤッパ、面白風情な店だったヨ～。

でも、中に入ってチョイ驚いた。
客の9割が外人サン、色んな外国語が飛び交ってるヨ。
そう言えば、商店街にゲストハウスが何軒か在ったから、ソコの宿泊客だろうナ～。

カウンター席に着いて、メニューチェ～ック！
オォ～！ビールの品揃えが中々だヨ。
アテも50オヤジ達の嗜好をくすぐるラインアップ。
なんか期待出来そうだヨ～。

● 地 ビール二種

・サンクトガーレン アップルシナモン エール（神奈川）

・京都醸造 一期一会/スタウト(京都）

二種共に深い味わいでイイカンジ！コレは旨いナ！

● 燻製盛合せ

チーズ・卵・シシャモ・明太子・サーモン・etc
スモークの塩梅もGOOD！
香ばしくって、地ビールとの相性も良い。

● 生シラウオ ポン酢

あのネ～、シラウオ凄いゼ！
コノ新鮮さは、群を抜いてる。
仕入の目利きがイイんだろうナ。
コノ食感堪んないゾ！
ヤッパ、コレにはポン酒でしょ！

● 徳次郎 五百万石 特別純米

初めて呑んだけど、中々どうして…
料理に合った深い味わい、コレはイイナ～。

● オーガニック京野菜のヴァーニャカウダ

ウォォ～！コレはスゲ～野菜！
コノ食感は何ナン？
ソースも抑えた味わい、あくまで野菜が主役。
バランスが素晴らしい…

「ちょっとヤメ～サ～！そのスナップエンドウ、アタシんヤデ！」
「俺んヤ！まだ食べてナイし！」
50オヤジとオネーチャンは、醜く奪い合い。
（ アンタら、大人なんやから止めよし… ）

● 焼きホタテ スパイスとハーブの焦がしバター

な～んて、大人気なく争う50オヤジとオネーチャンの前で、焼きホタテの調理が始まった。

「チョイ待ち！ナンヤ、コノ旨そうな匂いは？」
「ホンマや、カレー粉の匂いヤデ！美味しそうやナ～。」

香ばしい香りと共に、焼きホタテ登場だゾ！
マッシュポテトの上にジューシーな焼きホタテ。
コレは堪らんナ～！
コレには当然ワインじゃん！ってコトで、グラスワインを赤白一杯ずつお願いしたヨ～。

● ハウスワイン 赤・白

ハウスワインだから、ブランド不明。
お値段もそれなりだから、期待してなかったけどコレはイイナ～。
なんか穏やかな風味で、料理との相性イイカンジ～。

● おでん

オネーチャンが頼んだ品。
ロールキャベツと玉子だヨ。
コレまた、優しい出汁で旨いナ～。

アノネ～、最初はユル～イ店だと思ったけど、とんでも無かったネ！
ビール・ポン酒・ワインのセレクトから、食材の鮮度や料理のセンスは凄いモンが有るゼ！
なんか、緻密な組み合わせを感じるのは、50オヤジ達だけカシラン？
ココのご主人の調理を見てたら、動きに無駄が無いし目の光が真剣そのモノ。
なんか、素性の良いトコロで修業されてたのが窺い知れる。
CP1人\4000って、大満足じゃん！
偶然とは言え、スゲ～店見っけたゾ！

50オヤジ達は、大ファンになっちゃったヨ～！
コレだけの店、外人サンだけに占領させては50オヤジの漢が廃る。
絶対また行っちゃうもんネ～！