『『マタ・ハリ』2018年』トカトントンガラシさんの日記

美味しい記憶

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2月15日(木)

東京国際フォーラムホールC
12:00開演

これまでワイルドホーン作品はたくさん観てきた。

これが、あの、ワイルドホーンの曲なのだろうか。
さらりと歌われ、はいお終いよ、の曲たち。
すっかすっかの空気に支配された劇場空間。

舞台中央にはワイヤが張られており、
場面が変わるたびに国旗のカーテンが左右を移動する。
そんなことなさらなくてもちゃんと理解できますわよ。
フランスとドイツとマタハリの楽屋と。
あのカーテンがシャーッと音をたてて登場するたびに
作品への集中が妨げられ、意識が分断される。

和音美桜さんの起用ももったいない以外の何物でもなく、
同じく、素晴らしい歌声を持つ佐藤隆紀さんも
この作品の中ではどこか精彩を欠いていた。

ワイルドホーン作品を見せ聴かせるためには、
楽譜通りに歌えること、表現するためのテクニックを
持っていること、声量があること、だと考えるのだが。

チケットは完売とのことだが、
1列ごとに1、2席の空きが見られ、
拍手も少なく、カーテンコールのスタンディングもなく、
劇場を後にする客たちにも高揚感が見られず、
なんだかすっきりしない観劇となってしまった。

脚本:イヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
作詞:ジャック・マーフィー
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子
出演:柚希礼音、加藤和樹 / 佐藤隆紀(LE VELVETS)、
   東啓介 / 西川大貴、百名ヒロキ / 栗原英雄、
   和音美桜、福井晶一 / 遠山裕介、則松亜海、
   田村雄一 / 石井雅登、乾直樹、金子大介、
   木暮真一郎、後藤晋彦 / (以下五十音順)
   彩橋みゆ、石田佳名子、神谷玲花、彩月つくし、
   花岡麻里名、松田未莉亜、吉田理恵
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