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刺身
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松茸の土瓶蒸し
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鯛釜飯
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入り口
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はもの天ぷら
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茄子の田楽
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しゅうまい
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熱燗（白雪）
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鶏釜飯
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店内
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ビール
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看板
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京都、古都京都は我々関東人にとってはあこがれの街である。関東人に限らず、日本人皆そうなの
かも知れない。古くて懐かしい何かが残っているような気がする。その何かが、具体的にはわからない
のだけれど、京都の町を散策したり、そう、こういったお店に来たりすると、それをふっと感じたりする。
京都で死にたいと、ある外国人のタレントも云っていたけれど、「外」の者にそう思わせる何かは確実に
ある。同じ日本人なら尚更である。
京都駅に行くのかと思ったら、四条河原町まで、とタクシーに乗り込んだ時、同行の方は仰った。
どこに連れて行ってもらえるのだろうか、期待は高まる。
人々が行き交う交差点でおり、くねくねと小道を行く。
もう京都である。
まだ日は落ちてない頃であったが、「月村」と看板のでているお店の暖簾をくぐった。
こぢんまりとした店内、すでに何人かの方がテーブルに着いている。
年月を経たようなお店、昭和レトロ風である。
美人女将が、今日連れて来ていただいた方に、一言二言。似非京都弁になってしまうので再現は
できないが、何かのようでこちらいうこられたのか、と上品な京都言葉で声をかけておられた。
連れてきていただいた、この方（年配の方）は常連のようである。
旦那さん奥さんの前職のことなどを聞かせて呉れた。なるほど、常連さんならではのコメントである。
ビールで乾杯。刺身、はもの天ぷら、茄子の味噌田楽、土瓶蒸しと続々でてくる。
いつ頼んだのだ。
これは見習わないといけない。さりげなく、おすすめ料理を、いつの間にか頼んでいる。
今日は接待でも何でもないのに、この手際よさ。
しかし、こちらのお店は釜飯で有名のようだけれど、肴、つまみ、何を頼んでも美味しい。
まさしく名店ではなかろうか。
ほんとうに、どの料理も美味しい。
釜めしだけ食べて帰るのはもったいない、というか。〆に釜飯をいただくということにして、
居酒屋としての実力を再認識された方がよいのではないだろうか、釜飯どうのこうのと言って
いる方は。
３人のうち、二人の関東人は感激しどうしあるが、こういう粋な料理にはやはり日本酒である。
まだ暑さも厳しいが、熱燗をいただく。
やはり日本の料理には日本の酒が合う。
銘柄は白鹿とのことである。
さて、最後の〆は釜飯。かなり満腹ではあるが、釜飯を食べないで帰る訳にはいかない。
鯛釜飯と鶏釜飯を頼んでいただく。
噂通りの美味しさであるのは間違いない。
ご飯に出汁がたっぷりしみこんでいて、いつも食べている釜飯のパサパサ感がない。
といってもべっとりしているわけではない。汁気のあるような釜飯ご飯なのだ。
具材は鯛釜飯は鯛のみ、鶏釜飯は鶏のみである。具材でごまかさない、１本勝負の釜飯である。
もち米でもはいっているかのようなつやつや感のご飯。不思議な炊き具合である。
たしかに、今まで食べた釜飯の中で一番美味しいかもしれなし。
というか、こういう釜飯は食したことがない。
何とも幸せな気分で店を出る頃には辺りは暗くなっていた。
今日は良い日であった。すばらしい１日の締めくくりであった。
このお店に連れてきていただいた方に感謝しなくてはならない。そして、こういうお店がある京都の街、
京都の人々にに感謝である。
ほんとうに困ってしまう。
我々の京都に対するあこがれはますます強くなってしまうのだから。